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翠川研究所では今でも忙しくしている。俺、虎一、犬二、犬吾はヒーローの仕事をしながらそれぞれの仕事に没頭している。俺は相変わらず学校に行きレスリングのコーチをしている。犬二と犬吾は仕事はしていないがボランティアや俺の手伝いをしてくれている。虎一はサラリーマンの仕事をしていたが長期間通勤しなかったため会社をクビになってしまっていた。そのため達也君と翠川研究所で一緒に手伝いをしているとか。吾郎さんは大工の仕事を再開し時々研究所に来て薬の開発をしている。氷太と風太は吾郎さんの手伝いをしようと四六時中一緒にいる。龍さんはというと俺達が研究所に戻って来るなり精液の採取を要求してくる…相変わらずの変態さにはほとほとだ。そして達也君はというと…
「あ…熊森君。お帰りなさい。」
「一緒にいる時は下の名前で呼んでくれていいんだぞ?すぐには無理だと思うけど…。」
達也君は翠川研究所で働くことは許可されているけど完全に回復するまで長期間の休暇をもらっていた。まあ彼は俺達よりも前に入っていたのだから仕方ない。今は俺の家に一緒に棲んでいて…というのも吾郎さんに完全に回復するまで頼んだぞと言われたからである。時々吾郎さんもここに来て達也君の様子を見に来てくれるのだけど…まだ彼に好意を寄せているのか自分の匂いをマーキングさせていることが度々あった。それから今でも狸獣人のままなのは変わらない…いつになったら人族に戻れるのだろうか…。
「今日もパトロールしてきたけど相変わらず怪人の情報はなかったぞ。それから他のヒーロー達のことだけど…あの時のことはすっかり忘れているようだ。」
「私達よりも前に怪人になっていたからでしょうね。それにしても熊森の獣化…思ったよりも可愛かったですよ?氷谷君よりもモフモフしてたので…思わず触りたくなってしまいました。」
達也君は昨日のことをまだ覚えているようだ。やはり怪人になっていても意識を保てている彼は本当に凄いと思う。因みに俺はすっかり忘れているのだけど今のことを言われて頬を紅くしてしまった。
「熊森君、獣化の機能…作りましょうか?」
「ここでは出来ないし外に出ると絶対に攻撃されるし…獣化はやめておくよ。」
「今日もまたパトロールですよね?私も行きたいですけど…一緒に行けないのが残念です。そうだ、いつでも報告出来るようにテレパシー機能をヒーローウォッチに入れておきました。」
達也君は本当にやることが早い…因みにこれは全員のヒーローウォッチに入っているらしい。仕事が出来ない間
俺達に怪人の出現場所や特徴をヒーローウォッチを通じて教えてくれるのはとても心強い。だが俺は達也君が側にいないと思うように力を発揮出来ない。そのため怪人に捕まって人質にされるかもしれない…なんてことを考えてしまう。とりあえず本当にテレパシー機能が使えるか試そうとヒーローウォッチを起動してみる。と、そこに“獣化“の表記があった。達也君の方を見ると首を傾げている…あれ?俺はてっきり達也くんが入れたのかと思っていたのだが…勘違いか?
「研究所に帰ってきて吾郎さんとヒーローウォッチの改修をしてたんです。その時熊森君のだけにその機能がはいっていました。多分ですが怪人化した時に…氷谷君も怪人化してたのにどうしてでしょうね?」
「使わなければ大丈夫だと思うけど…と、長話しててパトロールのことを忘れてたよ。じゃあ行ってくるぞ。」
達也君は心配そうな顔をして手をふっていた。俺もそれには不安を隠せない…そんなことを思いながら家を出る。この時後俺は達也君に危険なことが起きることをまだ知る由もなかった…。[newpage]
「雷太〜!こっちこっち!」
ヒーローの仕事をするため俺は研究所にやってきた。龍さんに聞くと虎一達はもう出動しているというので事前にテレパシー機能で教えてもらって漸く彼らがいるところに到着した。吾郎さん、氷太、風太も一緒で…結局全員でパトロールすることになるのか。
「達也くんは徐々に回復しつつあります。ですが一人にすると何故か不安になります…。」
「まあ…一番ヒーローとしては合っている気がするな。自分の身は自分で守るだろうがさっさと終わらせて逢いに行くとしよう。」
話していると猪、牛、虎のヒーローが俺達の所にやってくる…またなんか企んでいるのか?こいつらは以前パーティで達也君を襲った奴ら。その時は吾郎さんが助けてくれたけど今度は俺がやらないとな。
「お前ら…また悪巧みとか考えてないだろうな?その時は俺がボコボコに罵してやるからな。」
「もうそんなことしないぜ…今日はまた大勢でパトロールしてるんだな。ところで狸獣人だけいないようですが…どうしたんですかい?」
こいつら…達也君がいたら絶対に狙ってくるに違いない。連れてこなくて良かったけど…。
「お前ら、怪人の情報とかないのか?」
「あ…勿論ですよ。その怪人なんですが…大勢で行くと逃げるらしいんだ。ただ一人で行くと逆に襲って来るんでだ…隠れていても察知されるしなかなか大変でした。」
なんか胡散臭い情報だな…こいつらの情報を鵜呑みにすると良くない気がする。しかし吾郎さんだけはそれに納得していた…。
「よし…俺達が引き受けよう。場所を教えてくれ。」
「あ…はい。ここから近いんですが…その怪人は袋小路のような行き止まりになる所によく出現します。さっきも言ったように一人で行くと襲われ大勢で行くと逃げていきます。大勢と言っても四人までなら逃げることはないみたいです。それから…その怪人は雷属性に弱いらしいので使える者を行かせるといいと思うぞ。」
「雷なら熊森君だな…頼んだぞ。」
「俺達も付いて行きます…その怪人を倒せるか分からないですが頑張ります!」
ま…いいか。何かあったらこいつらのせいにすればいいからな。その時俺のヒーローウォッチが反応していた。
『熊森君、その三人のヒーローなんですが…また悪巧みを考えている気がします。』
『分かってる。何かあったらまた教えてくれるか?』
『分かりました…気を付けてくださいね…。』
とりあえずこいつらに注意しつつ怪人を倒すことを考えよう。俺はそう思い決意を堅くするのだった。[newpage]
「ここの袋小路がよく怪人が出現するんです。」
猪、牛、虎のヒーローに案内されて怪人が出現する場所にやってきた。そこは人一人分しか通れないぐらいの狭さだけど…そこを俺が行くことになる。
「四人までか…俺達も行きたいところだがお前らが適任だな。熊森君を頼んだぞ。」
「俺達は他の袋小路に行くぞ…怪人が身を隠しているかもしれないからな。(…?ヒーローウォッチが反応している。達也君か…やはり勘づいているようだな。)」
「じゃあ…俺達も行くぞ。お前が先頭だ。」
仕方ない…と俺は袋小路に歩を進める。その時奴らは不審な笑みをしていることに俺は気づいていなかった。それはさておき歩いて数分…少し拓けた場所に出る。ただ…隠れる場所がない。ステルスを使って透明化しているか地面に潜って潜んでいるのか…?
「怪人の情報…もっとないのか?」
「知ってるのは出現場所だけだ。」
ったく…もっと調べてくれてもいいんじゃないか?そう思いながら周囲を見つつ警戒する。とその時俺の手足に何かが絡みつく…三人を見ると大笑いしていた。
「怪人なんて…いるわけないじゃないか。全てはお前を一人にする罠だったんだ。」
「お前らの情報が全部嘘なのは既に気づいていた。どうせ達也君の居場所を聞きたいと思っているんだろ?」
「分かってるじゃないか…さっさと吐きな。」
こいつら…まだ懲りてないのか?吾郎さんが来たらボコボコに罵されるのに…俺は手足に絡みついたものを外そうと力を込める。
「無駄だ…それは一度絡みついたら俺達の言う事を聞くまで外れないようになっている。痛い目に遭いたくないならさっさと狸獣人の居場所を吐くことだな。」
「…ってそう簡単に言うわけないよな。それよりこいつから能力を奪えないかな…。」
「それはいいな!早速精液を搾り取ろうぜ!!」
奴らは俺に近づくと体を弄り始める。猪獣人は尻に自分のものを突っ込み、牛獣人は乳首を舐め回し、虎獣人は俺のものにしゃぶりついた。スーツ越しとはいえ奴らに弄られているせいで体が反応してしまう。
「お前達の活躍は凄いと思ってたよ。だけどな…俺達よりも餓鬼なお前らが活躍しているとイライラしてきて…嫉妬してきてたんだ。」
「吾郎さんにもっと活躍すればいいと言われたけどどうすればいいか分からなくて…他のヒーロー達から精液を搾り取って能力を奪おうとしてたんだ。」
「お前ら喋りすぎだ。こいつから能力を奪えばいいだけの話だろ?お前は抵抗せずに俺達に精液を提供してくれればいいんだ。」
三人から本音が語られる。誰だって一つや二つ悩みがあるんだ。でもこいつらは他のヒーロー達から能力を奪うことしか考えていない…こんな奴らはヒーローじゃなく悪の軍団…いやそれよりも格下な馬鹿野郎だ。他のヒーロー達もこいつらと同じ意見なのだろうか…。
「狸獣人の居場所を言わないともっと酷い目に遭うぞ。ま、言わなくてもお前は俺達の精液製造機になるんだから気にしなくていいぞ。」
「お?気持ち良すぎて声を失ったか?その証拠にお前のものから先走りが出てきてるぞ。」
「上の方が暇そうだな…お前にしゃぶられてすっきりするのもいいな。」
猪獣人はそう言うとヒーロースーツを解除し自分のものを俺の口に無理やり捩じ込む。それを見た牛獣人も一緒に…虎獣人の方は早く射精させようと動きを早くする。俺はどんどん奴らによって体を蝕まれて…奴らの匂いに汚染されていく。とーそこに現れたのは狸獣人のヒーローだった。まさか…達也君か?
「お、お前は…!」
「お前を待ってたんだ!お前の精液…寄越せ!」
猪獣人と牛獣人はヒーローに変身し狸獣人に向かっていく…奴らはガチムチな体躯だが以外にもスピードがあった。しかしその瞬間狸獣人の体が変化する。ヒーロースーツは完全に破れ体は肥大化し茶色だった体毛もどす黒くなり手足の爪も伸び歯も鋭くなっていた。今の達也君は狸獣人ではなくグリズリーのような体躯をしていた…まさか“獣化“か…?
『…貴方達はヒーローを何だと思っているのですか?ヒーローとしてのプライドはないのですか?今までの会話…全て聞いてました。熊森君を“精液製造機“と言いましたね?今の貴方達は…悪の軍団よりも格下で卑劣な存在です。そんな人達をヒーローとして認めません。』
「煩い!黙れ!俺達はお前らみたいに能力を持ってないんだ!それで仕方なくヒーローから精液を搾り取って能力を得ようとしてたんだ!」
『…もういいです。貴方達はここで死んでください…。』
グリズリーは体から触手を出し猪と牛に向けて放つ。奴らは避けることが出来ずすぐに捕まってしまう。虎獣人は相変わらず俺のものをしゃぶり続けていて…そのせいで俺は絶頂に達し大量に精液を出してしまった。
『…もう許しません。さようなら…。』
あっという間に猪と牛の獣人を握り潰してしまう。奴らの残骸が俺達の前に投げ出され血が流れ落ちる。達也君…相当怒っていらっしゃる…。
『後は虎野郎だけですね…覚悟してください。』
「わ…悪かった!こいつは返すから!頼む!俺を殺さないでくれ!!」
『悪あがきはよしなさい…貴方は熊森君の精液を接種したのですから…罰を受けなさい…。』
虎獣人も結局触手に捕まってしまう。そのまま握り潰すかと思いきや触手を器用に操り奴のものに絡ませ扱き出した。その間に俺の手足に絡みついたものをいとも簡単に外してしまう。
「あ…や…許して…もう…しないから…。」
聞く耳を持たず触手は虎獣人のものを扱き続ける。虎獣人はあっという間に絶頂を迎え大量に精液を出してしまう。相当な量だったのか奴は白目を向き体を痙攣させて気絶していた。
『…熊森君、貴方も酷い目に遭いましたね。さっき吾郎さんからテレパシー機能で聞きました。私も怪しいと思ってましたけどね。』
「まだ完全に回復してないのに来て大丈夫なのか?」
『熊森君が危険な目に遭っているのに行かないわけがありません。それより獣化のことなんですけど…戻るのに必要なものがあるんです…。』
そう言うと達也君は俺のものに顔を近づけると舌を這わせ絡ませる。獣化した舌は刺激が強すぎて俺はすぐに絶頂し精液を出してしまった。達也君の体の中に精液が流れ込むと獣化はあっという間に解除された。
「すみません…戻るのにヒーローの精液が必要だったんですけどとても言えませんでした。ところで吾郎さん達には他の調査をお願いしました。私達は一旦研究所に戻って報告しに行きましょう。」
達也君のヒーローウォッチにも獣化機能が登録されてたんだ…まだ発動する条件はわからないけどそのうち俺にも使えるようになるのだろうか。
「猪と牛の獣人…殺してしまったな。」
「…あれですか?鼻血を出して倒れただけですよ。暫くしたら目覚めますので大丈夫です。でも…手足を動かせないほどにはしましたけどね。虎獣人の方は精液を出しただけですのですぐに起きるでしょう。ついでですので全員研究所に連行して目的を問い詰めます。」
達也君を敵に回したら本当に怖い。怒らせないように気を付けよう…と思った俺だった…。[newpage]
俺を襲ったヒーロー達を引きずりながら研究所まで連れてきた。達也君はというとこいつらをボコボコに罵してストレスを発散できたようで顔が晴やかである。研究所に到着すると全員揃っていた。
「…やっぱり悪巧みを考えたんだな。俺もこいつらにはほとほと困ってたんだが達也君が罵してくれたお陰でスッキリ…とはいかないがありがとな。」
「こいつらを連行して来たと言うことはやはり…?」
「はい、“あれ“を使いたいと思ってます。早速準備させてもらいます。」
達也君は奥から何かの機械をもってくる。なんだかヘルメットみたいだけど…その間に龍さんと吾郎さんは虎、牛、猪の獣人を連れてきて柱に縛り付ける。そして達也君が持ってきたヘルメットの機械を吾郎さんが奴らの頭にそれぞれ装着した。
「お前らは達也君だけでなく俺の仲間に手をあげた。その行為は決して許さない…。」
そう言いながら吾郎さんは機械の電源をいれる。すると奴らの体が痙攣し…そして白目を向いて気絶してしまった。そのことを聞こうとしたら達也君が口を開く。
「これはですね…記憶を忘れさせる装置です。この三人には今までしてきた悪巧みを全て忘れてもらいますがヒーローの記憶だけは残しておきます。今後ともパトロールをしていてこういう行為をしているヒーローを見かけたら連れてきてください。」
これのお陰でヒーロー達も改心するし俺達を狙ってくることはもうないだろうな。後は俺達を見た時の反応だけど…それで記憶が改竄されてなかったらと思うと不安になってしまう。
「今日はもう休んでください。私はこれから怪人の居場所を調べま…。」
達也君はやはり回復していなかったようで倒れてしまった。吾郎さんが呼び出したのは知っているので彼が達也君を部屋まで連れて行く。
「熊森君、今回は一人で寝てくれ。吾郎さんには罰として達也君の世話を頼むつもりだからな。」
それを言われたら俺も罰を受けたい…と思ってしまった俺だった。因みに吾郎さんの部屋では…
「た…達也君!?どうしたんだ!?」
達也君は何故か知らないけど獣化してしまっていた。それで吾郎さんは標的となり一日中精液を搾り取られる羽目になったという…。
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