弥生の宵に兎は食む(FANBOX小説)

  ひっそりと静まった公園の一角、人気の無い多目的トイレに、ふくよかな兎獣人の女と、中肉中背の犬獣人の男が夜盗のようにそろりと入っていった。男は鍵をかけると、持ってきた鞄の中からセーラー服を取り出した。女は少し驚いた表情を浮かべたが、すぐにこっくりと頷いた。

  「こんな真夜中に、私にこんな格好をさせるなんて、君は本当に変態さんだね」

  「口ではそう言いつつも、下はこんなに興奮してるじゃないか」

  「あん、っ・・・・・・♡君も意地悪だね」

  男はスマホ片手に「彼女」を撮影を始めた。明らかに丈の足りていないセーラー服のコスチュームは、「彼女」の豊満な身体を惜しげもなく露わにしていた。春を迎える前のひんやりとした空気と、これから待ち受ける展開への期待と興奮で震える尻と腹、そして乳房が、制服の隙間から垣間見える。しかし、「彼女」と言うにはふさわしくないものが、彼女の股座から伸びていた。

  彼女の名は「麦川伊吹(ムギカワ イブキ)」。とある事情により、身体の成長と共に女性らしい身体つきになった男である。卒業式を終えて大学生活へと向かう前の日、男は「卒業前の思い出に」と、卒業で別れる前に同級生の伊吹を呼び出したのだ。

  「君が最後のお客さんになるなんてね。だから今夜はたっぷりサービスしてあげるね♡」

  伊吹は男の頭を制服と乳房の隙間に挟み込むように包み込んだ。男は突然の刺激に、両手が泳いでしまっていた。伊吹はその様子を見逃さなかった。

  「今夜は君だけのもの。沢山触っていいんのだよ?」

  伊吹は男の手を、自分の乳房に持っていかせた。男は初めこそ驚いていたものの、徐々に夢中になって伊吹の乳房を触り始めた。谷間の空気を何度も吸い込み、柔らかな肉を味わった。乳首をつまみ、こすり、時には爪先でひっかいたりした。どこかの動画で見たことのある前戯を、思う存分に試していた。

  「やっぱり、大きいおっぱいは好きなんだね・・・・・・んんっ♡今のは少し、気持ちよかったかも♡」

  伊吹も、たどたどしくも荒々しい愛撫に、逸物を硬くしていた。伊吹は制服をたくし上げると、乳首を男の顔近くに持っていった。

  「指もいいけど、よかったら・・・・・・吸ってみない?」

  「えっ・・・・・・!?い、いいの・・・・・・?」

  乳離れをとうに済ませた男にとって、その提案は悪魔の囁きだった。離れたはずのおっぱいに改めて向き合うなんてと躊躇いの表情を浮かべると、伊吹は彼の耳元で囁いた。

  「今なら誰も見てないし、今夜は君だけの私だからね・・・・・・?」

  その囁きで、彼の理性は一気に融解した。童心よりも更に過去、さながら乳飲み子のように、伊吹の乳房に口づけをした。柔らかく弾力のある乳首を吸い、犬歯の先を掠めるように歯を当て、唾液を含ませて淫猥な音を立てて伊吹の乳房を味わった。伊吹も、熱烈な攻めに甘い声を漏らさずにはいられない。本来とは違う使用用途で、真夜中に彼と交わっていることに、背筋から脳天に掛けてゾクゾクと背徳感と歓喜に震えた。

  「あっ、あぁ・・・・・・っ♡君、初めてにしてはすっごく上手だね・・・・・・そういう動画でも見てたのかな?私、すっごくドキドキしちゃった・・・・・・おちんちんもこんなにびしょびしょになっちゃった・・・・・・♡」

  スカートの裾から、伊吹の逸物が、ぴくぴくと脈打ち、切っ先からとぷとぷと蜜を弾けさせていた。

  「こんなに気持ちよくさせてもらったんだから、今度は私が気持ちよくさせてあげるね♡」

  伊吹は男の前に屈むと、彼のズボンのチャックに手をかけた。男は少し驚いた表情を浮かべたが、抵抗するでもなく、ズボンを下ろされた。逸物はズボンの中、下着の中でぎちぎちに膨らみ、引っかかって中々すんなりとは脱がせてはくれなかった。やっとの思いでズボンを下すと、ズボンの拘束から解き放たれ逸物が下着を突き破らんばかりに伊吹の顔面にその切っ先を向けていた。

  「こんなに興奮してくれるなんて嬉しいなぁ・・・・・・♡」

  伊吹はそっと下着の腰に手をかけると、刺激しないようにゆっくりと広げながら彼の逸物を露わにしていった。春前夜と若々しい熱気の入り混じる空気に晒された逸物は、どくどくと期待に熱を帯びていた。伊吹はそって彼の逸物を包み込み、小動物を撫でるように愛撫を始めた。

  「おっきいね・・・・・・♡男だけれども赤ちゃんできちゃいそう♡」

  伊吹の言葉に、男の鼓動は速さを増していった。保健体育の授業で男同士では出来ないのは分かっている。しかし、蕩けた理性の前では、興奮以外の何物でもなかった。伊吹は男の逸物の硬さを確かめると、切っ先に唇を触れさせた。所謂「ヒトチン」の、敏感な切っ先からとろりと零れた蜜と、伊吹の唾液が混ざり合う。「ちぅ・・・・・・っ」と、一滴もこぼさぬように、伊吹は男の逸物に口づけを交わした。

  「んっ・・・・・・そんな、こ・・・・・・っ!」

  「こんなに、大きいと・・・・・・私も我慢できそうにないや♡もしも痛かったら言ってね」

  男が頷くのを確かめると、伊吹は男の逸物を丁寧に愛撫しだした。舌先で唾液と混ぜ合わせながら男の逸物と皮の境目を丁寧になぞって剥がしていく。男は、未知の快感と痛みとも違う不思議な感触に矯正を漏らした。伊吹は男の腰を支えながら、逸物への奉仕を続けた。睾丸を撫でまわし、裏筋をねぶり、時には歯が当たるか当たらないかの薄皮一枚で甘噛みをした。男の逸物は手淫でしか味わってこなかった刺激と快感に、ぐらぐらと子種を生産し始めていく。子種を吐き出すまいと、この快感をもっと味わおうと、男は尻をすぼめながら、肩で浅い息をしながら、溢れんばかりの快感をどうにか逃がそうとした。伊吹もそんな様子に興奮を募らせ、自身の逸物からとぷとぷと蜜をこぼしていった。男の亀頭ははちきれんばかりに震えている。子種は次々に押し寄せる。愛撫は止まらず熱を帯びていく。

  「伊、ぶき、さん・・・・・・俺、も、ぅ・・・・・・っ!!!」

  伊吹がちゅぷんっ、と男の逸物から口を離した。突然の開放に、男は不意打ちのようにお預けを喰らったようなもどかしい表情を浮かべた。

  「ど、どうして・・・・・・?いや、だったの・・・・・・?」

  吐き出されそうになった子種がするすると戻っていこうとするように、逸物は唾液とも愛光ともわからぬ粘液にまみれながら萎びかかっていた。伊吹は首を振る。

  「ううん。君の初めては『こっち』にしてもらいたくて・・・・・・♡」

  伊吹は壁に手をついて、男に腰を突き出すようにしてスカートをたくし上げた。男は、伊吹が言わんとしている事を汲んだ。男の逸物はさっきよりも硬さを増し、天井に切っ先を向けた。男は伊吹の尻に手をかけ、柔らかな肉の谷間をこじ開けた。すると、彼のぱっくり縦に割れた孔から太いゴム紐のようなものが伸びていた。

  「これは・・・・・・?」

  「今日、君とするって聞いてワクワクしちゃって、準備してきちゃった♡」

  伊吹の孔が、きゅむっと締り、ゴム紐のようなものがぷりんっと揺れた。

  「ゆぅっくり、抜いてくれるかな・・・・・・?」

  男は伊吹の懇願に、静かに頷いた。先端の取っ手のようなものをしっかりと持った。

  「じゃあ、抜くよ・・・・・・」

  「・・・・・・うん♡」

  伊吹の呼吸に合わせて、男はゴム紐を引っ張り始めた。ゴム紐の先には、玉のようなものが連なっており、一つ、また一つと伊吹の雌孔からひり出される度、「あぁっ!はあぁっ・・・・・・♡」と、今まで聞いたことの無いような甘い声で伊吹が啼いた。嗜虐心をくすぐる喘ぎ声に、男は途中から乱暴に、そして一気に引っ張り出した。伊吹は背中をのけぞらせ、逸物を震わせながら精を吐き出した。

  「んっ・・・・・・!?はっ、あぁぁぁんっ・・・・・・・!はぁーっ、はぁ・・・・・・っ・・・・・・いきなり乱暴に抜くなんて、意地悪、だね・・・・・・♡」

  伊吹は上気した表情を浮かべながら、男の顔を見つめた。引き抜かれた雌孔はヒクヒクと別の生き物のように孔を開閉させていた。男は引き抜いたゴム紐を手洗い場に置くと、伊吹の尻の谷間に、逸物を擦り付けた。

  「あぁっ・・・・・・♡とっても熱い・・・・・・早く入れっ、んんんっ・・・・・・!?♡」

  言い終わるが早いか、男は伊吹の孔に逸物を深々と突き入れた。伊吹も突然の快感にたまらず肉壺を締め上げた。

  「ぐうっ!?あっ、あぁぁぁ・・・・・・・・・・・・ッ!!」

  男であるとはいえ、我慢の限界をとうに超えていた男の逸物は、鈴口をぐわっと開き、伊吹の肉壺奥深くめがけて、溜めに溜めた子種を噴火のように吐き出した。理性も体力も快感に注ぎこむ勢いで精を放ち、伊吹に覆いかぶさるように腰を打ちつけた。手以外で得る快感を知らなかった男は、本能の赴くまま、伊吹の奥に精を放ち続けた。伊吹も、腹の中で暴れ回る濁流を感じ、快感に酔いしれていた。本能的に逸物をねぶるように肉壁を蠢かせ、子種の一滴の逃すまいと鈴口に何度も口づけのような愛撫を捧げた。子種の勢いは吐き出す度に弱まっていき、それでも奥深くに種付け戦とばかりに、男は腰を押し付けていった。その勢いも無くなり、逸物は徐々にしなびてくる。尿道に残った精虫一匹も逃さぬよう、抜け落ちる一瞬までしゃぶりつくすように男の逸物に肉壁を締めつけた。男の逸物は力なく伊吹の孔からつぷりと抜け落ち、名残惜しそうに孔と切っ先の間に細い橋を架けた。

  「っ、ふぅ・・・・・・♡こんなにいっぱい出されたら、男だけれども妊娠、しちゃいそう・・・・・・♡」

  伊吹は甘い声をたぷたぷに注がれたお腹を愛おしそうに撫でた。

  「はぁ、はぁ・・・・・・すっごく、気持ち、よかった・・・・・・」

  男は出し切ったとばかりに、汗にまみれた上半身を力なく伊吹の背にもたれかけた。だらりと垂れ下がった手は、伊吹の乳と腹に伸びていた。ここに自分が注ぎ込んだ子種があるのを実感しながら、心地よい疲労感に身を委ねていた。

  「うん、こんなに気持ちいいのは久しぶりだったな・・・・・・♡」

  伊吹は男に向き直って優しく抱きしめた。伊吹は自分の腹を優しく撫でながら、男に笑みを浮かべた。その腹は、注がれたのを差し引いても明らかに大きくなっていた。

  「君のザーメン、すっごく熱くて活きが良くて、私と相性が良かったみたい・・・・・・ほら、もうこんなに大きくなっちゃった♡」

  「ほ、本当に・・・・・・できちゃったの・・・・・・?」

  「こんなに気持ちよくさせてもらって悪いんだけれど・・・・・・我慢できなくなっちゃった♡」

  「・・・・・・へ?」

  男は快感で朦朧としつつも、少しずつ理性を取り戻し始めていった。しかし、疲労感でまともに動けるはずもない。

  「ちょっと待っててね・・・・・・」

  伊吹の腹は、さながら臨月の妊婦のように大きく成長していた。男の目には、腹の中では何かが蠢いているのだけは分かったが、その実態は要として知れなかった。

  伊吹は幼い時に、崖から転落してしまい、瀕死の重傷を負った。その時に謎の触手生命体によって命を助けられた。しかし、助けたのは「自由に動ける繁殖個体が欲しかったから」だという。それ以来、彼の身体は成長期を境に女性のようなふっくらとした身体つきになってしまったのだ。意識や行動は原則として伊吹が主導権を握っているものの、激しい性的興奮や快感を味わうのをスイッチに、本能的に触手としての繁殖欲が強く出ることがあるのだ。本人もそのことを理解しており、その快感に身を委ねている。

  「・・・・・・んんっ!♡」

  ぼりゅんっ、と何かが飛び出したかのような粘っこい音と共に、伊吹の背後からぬらぬらとした蛇のようなものが何本も飛び出していた。蛇の正体は粘液状の何かで、男の四肢をずぶずぶと絡めとっていった。自分は今から何をされるのか、男は背中にうっすらと冷や汗を浮かべた。

  「伊吹、さん・・・・・・?」

  「大丈夫、痛くしないし、怖くないからねぇ・・・・・・♡」

  伊吹の目の色は、焦がれた蜂蜜のような色から、翡翠のような淡い緑色に変わっていた。粘液は男を軽々と持ち上げ、分娩台に乗った妊婦のように両足を広げた。

  「あ、あの・・・・・・こ、これから何を・・・・・・?」

  これから自分はどんな目に遭うのか、興奮と緊張に男の身体は震えていた。粘液がゆっくりと男の秘部に伸びていく。

  「ひぅ・・・・・・っ!?」

  男の孔に粘液がひやりと触れ、ゾクりと体が強張った。粘液はするすると男の孔に入り込んでいった。

  「やっぱり初めては緊張するもんね・・・・・・でも大丈夫だよ。痛くないようにしっかり慣らすからねぇ~♡この粘液には体の緊張とかを緩める効果があるから、これで綺麗にしてあげるね♡」

  出すこと以外に使わなかった孔は必死に異物感を排除しようともがいたが、自身の腸壁からあの粘液が染み込んでいくのを感じた。じんじんと注がれる量は増えていき、無意識の我慢していたものさえも溶かされていくような気分だった。

  「うんうん・・・・・・♡これだけ綺麗になったら、始めてもよさそうだね♡」

  「んぅっ!?♡」

  不意に伊吹がとろとろに解された孔に指を入れてきたことに、男はびくりと身体を震わせた。どうやらここからが本番のようだった。伊吹は粘液を自身の逸物に馴染ませながら屹立させると、男の孔に切っ先を押し当てた。

  「えっと・・・・・・ま、まさ───ぁあっ!?」ずぶり。

  伊吹の逸物が、男の腹奥まで突き入れられ、男は押し潰されたかのような声が漏れた。男の逸物よりもやや小ぶりだが、その分が太さに回っている。精液を潤滑油のように纏わせた触手の卵が、伊吹の孔と尿道を介して産卵の時を伺っている。伊吹は男の孔を味わうように腰を振り始めた。ふくよかな身体からもたらされる抽挿はゆったりしたものであったが、一回一回が重く、男の脳髄にズンッと響くような重い快感をぶつけていった。男は「出す」以外の用途で自分の孔が使われている事実と、自分の童貞をささげた相手が気持ちよさそうに腰を振り、その度にたわわな乳房が弾ける汗と共に揺れる光景、光景に思考回路はぐちゃぐちゃにかき乱されていった。子種とともに、卵たちが尿道を押し潰さん勢いでせり上がってくるのを感じる。

  「私からのお返し、しっかり受けとってね・・・・・・!」

  我慢なんて到底できるはずもなく、伊吹は男の孔から抜けるギリギリまで一気に腰を引くと、一気に男の孔奥深くに腰を打ちつけた。鈴口からいくつもの卵が吐き出され、精液と共に男の腹めがけて流れ込んでいった。ぐぶっ、ごぶぅっとくぐもった水音と共に次から次へと卵は奥へ奥へと送り出され、伊吹の腹が元の大きさに戻る頃には、男の腹は不自然なまでに妊婦のように膨れ上がっていた。男は脳が処理できるだけの快感の許容量をとうに超えてしまい、白目をむいて気絶してしまった。伊吹はそれにも構わず、ダメ出しとばかりに残った精液を、自分の逸物が萎びるまで彼の孔奥深くに注ぎ込んだ。

  「ふぅうう・・・・・・すっごく気持ちよかった・・・・・・♡あら、ごめんなさい。歯止めが効かなくなっちゃったみたい」

  伊吹は男の肉壺の中で自身の逸物が萎びてくるのを感じながら、余韻に浸りながら逸物が抜け落ちた。伊吹は自身の着替えを済ませた後で気を失った男の下着とズボンを履き直させると、コスプレ衣装を鞄に詰め直し、多目的トイレを後にした。

  「今日は楽しかったですよ」

  伊吹はベンチに男を寝かせると、自販機で買ってきたスポーツドリンクを傍に立てかけ、最後に、頬に唇をそっと触れさせてその場を去った。

  程なくして男は、寒々とした空気と尻穴の痛みで目を覚ました。しかし、そこに伊吹の姿はもう無く、しんしんと車がまばらに通り過ぎる音だけが響いていた。

  「な、なんでこんなにお腹が張ってるんだ・・・・・・?伊吹さんとえっちした途中から記憶がないや・・・・・・」

  男は重い腰を上げ、家路につく。それから程なくしてトイレで数多の幼体を産み落とすことになるのはまた別の話である。