第72回NHK杯決勝

  

  第七十二囘NHK杯テレビ將棋トーナメント

  令和5年3月19日(日) 10時30分より放送開始

  

  先手・佐々木勇氣 八段 對 後手・藤井聡太 竜王

  

  

  10時25分、テレビの前でリモコン片手にソワソワす。

  

  オープニングは見飽きてゐるので、飛ばしたい。

  と思つたら、藤井くんのインタビューを見逃してしまふ。

  

  ワクワクして、解説のおじさんの話が全く頭に入つて來ない。

  豫想は角換り腰掛け銀なのか。

  

  おや、相掛かりになりましたね。

  先手は早繰り銀が無くなりました。

  

  お互ひに、角道を開けました。

  変な手だ。趣味で指す人にはお勧めしないとの事。

  

  10:47、いきなり桂馬を跳ねられる形になりましたね。

  結局、角換はりの相腰掛け銀の形に合流したのは面白いですね。

  

  10:49、おや後手が先に惡形を解消出來ましたね。

  後手だけが飛車先の歩を交換できました。

  先手は銀冠を……やりましたね。

  

  歩を打たされるのが悔しいですか。

  6六に歩が居るので、すぐに角を打つて、素通しの左の香車を狙ふ樣な手は無かつたからですかね。

  

  先手は左の桂馬を……上がりましたね。

  飛車が8筋まで開通しました。これを地下鉄飛車と言ひます。

  ▲9八香とすれば、▲9九飛のロケットが完成しますね。将棋強いおじさんも、同じ手順を解説しました。これがどれほど厳しいかですよね。私位の棋力だと、逆襲されて潰されますから。

  

  藤井くんが、桂馬を持ち駒にしました。

  然しAIは52〜53〜54%と判断。

  

  先手陣はスカスカに見えますね。

  私の棋力だと、あつといふ間に潰れます。

  詰め将棋が苦手なんですよね。逆藤井聡太と呼んで呉れても良いですよ。

  

  11:01、後手が仕掛けましたね。

  先手も負けじと、歩で銀を追ひ返す。

  後手は中央に厚い形になりました。

  目を離した隙にふんどしの桂馬を決める、将棋強いおじさん。流石に強いですね。

  

  

  後手が52%になりました。

  藤井マジック。手を作りましたね。

  

  50-50から、47-53へ。

  AIも深く読まねば、藤井くんの思考に追ひつけない。

  先手は我慢をする展開になりましたか。

  

  うわ46-54になつてゐますね。

  じりじりと、ポイントを稼いでゐるてふ事なのでせう。

  攻めが上手いてふのは良いですね。

  

  角の打ち込みを常に氣にしなければならないのが大變です。

  AIは▲18角とか、變な手を……。

  あゝ、後手が角を打ちました。言はんこつちやない!

  助けて佐々木八段、私ならやぶれかぶれの手を指して、ぐちやぐちやにしてから▲投了です。

  

  AI「うーんこの局面は一目50-50だが……? 53、いや矢張り50か。」

  私(しつかりして呉れ。)

  

  藤井くんの角打ちは、AI的には不発ですか。

  然し人間的には何うでせうか。

  

  あ、この手は46-54! いや、47-53!

  48-52!

  やつぱ50-50!

  

  あ、45-55、37-63、35-65……。

  後手が飛車先を突破しましたね。34-66。

  一目33-67。先手勝率が三分の一に。

  8筋を手抜いて、中央の歩を銀で取る手が疑問だつたてふ事でせうか。

  

  ▲54歩には、中央に燦然と輝く銀多傳の好形。

  さあ、なるか? なるか!?

  藤井くんは間違へまいよ。27-73に。

  

  キターーーーーーーー!!!!!!!!

  

  3-7 割打ちの角。

  1-3。

  まあ確かに桂馬で銀を取れますから、多傳形は一手で崩壊しますしね。

  とか言つてゐたら、行きましたね。

  この手に期待していきますか。

  

  AI: だいたい1-4かな。

  

  先手陣に直行してゐた飛車を消せたので、この瞬間盛り返しましたかね。

  

  AI: 1-4だよ。

  歩打ちは、17-83。八割がた、藤井くんの勝ちだね。

  

  私なら△7八飛の王手ですかね。

  

  15-85、一手遅れの十字飛車か。

  

  藤井くんが緩手か。AIくんは厳しいなあ。

  先手は手抜いて後手玉に迫る。

  歩で金を取らせて差を縮める。肉を切らせて骨を断つがごとし。

  

  底歩で3-7迄持ち直しました。

  

  両取りの飛車を打たせて、14-86に。

  

  AI: 11-89

  

  と金を寄つて王手! ただやん。

  この駒を取れない……!

  AI: 1-9

  

  まあ一度形勢が藤井くんに振れたら、逆轉は先づ無理でせうね。

  

  68角〜36角成!w

  

  後手の藤井くんが、と金で銀を取りました。

  後手玉に王手がかかるが……。

  

  先手玉は受け無しの形らし。

  三手の詰みも讀めぬ儂。

  

  盤面上はすつきりしてをり、藤井くんの駒臺は溢れんばかりだ。

  

  詰めろ逃れの詰めろを打たせて、3-97。

  

  54銀同金73飛成!w

  思ひ出王手やんけ……。

  

  ああ、形作りか……。

  そろそろ出るぞ、「下駄を預けた」手が……。

  「詰ませてみろ」が……。

  

  11時39分、1-99。

  

  後手は先手玉に王手で、詰ませに行きました。

  

  盤上に、攻め駒が何も無くなつちやつたよ!?

  これも藤井マジックか?

  

  取らなければ頭金。

  持ち駒が充分過ぎる程ある。

  

  当然取る[[rb:一 > イチ]]。

  ひえ〜。9×9の81マスが、急に狭く見えて來る。

  

  11:43、佐々木八段、目を瞑る。

  先手投了。迄116手で、藤井竜王の優勝。

  

  今月の八日以前の対局らし。当時七段。

  

  

  

  

  囲碁フォーカスも見たいけど、

  テレビの電気代をケチる程度には文無しなので。

  諦めてパソコンでアベマの棋王戰中継を見ます。

  

  かうやつて書いてゐるのが、何うにか何時か、仕事や稼ぎに結びつけば良いですが。

  多分無理なので、その内死にます。

  

  肥えた豚より飢えたソクラテス、等とは申しますけれども。

  毒杯を仰いだソークラテース小父さんも、天國なり地獄なりに行けると信じてゐたであらうと。

  まさか夢にも飢えて髑髏を晒す事になるとは思はないであらうと。

  信仰者にして哲學者。

  私に其れはあるのか。