なぜ新劇場版で、ゲンドウはゼーレと和解できたのか。
ゼーレは死海文書に従つて、ユイをスケープゴートにしたのでは無かつたか?
エヴァはシンジくんの操縦によつて動く、魂無きロボットに在らず。
ガワにも魂はあるさ。不本意な形だが。
母は、妻は、女神となつたのさ。生命工學の力で。
倫理はどうなつてるんだ!
この末世に、人に倫理を期待する事こそ、何うかしてゐるのかも知れない。
娘を捨てて男を取る母、夫を捨てて息子を取る母?
前者は、新劇で存在を消された、赤木博士。
後者は綾波レイ。彼女とゲンドウの関係は、父娘のやうである。
「完璧」を求めたら、「生まれて来なければ良かつた」か、「早く死んでしまひたい」になる。
「人類補完計画」は、『ホモ・デウス』の「人工進化」の樣な理念を感じる。
最早「生まれ」も「死に」もしない、「完全」な生命。
生命工学と生命倫理からの人類讃歌。
それはポスモダ的で、最早時代遅れとも言へる。
思ふに、アダムやリリスてふ生き物は、自らの子である第3〜17使徒、或いは人類(リリス)が、親元すなはち自らのところに辿り着いた時、「何でも願ひを一つ叶へて呉れる」のではなからうか。
3〜17は、リリスーリリンとは別系統の「他者」なので、彼らがアダムに辿り着くと、後者は無かつた事にされる。不思議な力とかが無ければ、アダムは本気を出して人類を滅ぼすだらう。拳で。
だから、南極でロンギヌスの槍で(または爆薬で強制的に)アダムを目覚めさせたのは、かなり危ない事になつたのだらう。ロンギヌスの槍のお蔭で、アダムを退治に迄戻す事が出来た。然しセカンドインパクトは起こつてしまつた。
目を怪我してゐて、尚且つ治療を受けてゐるアスカ。
これは二号機に取り込まれた、亡き母が復活して手当てして呉れたのか、それとも、全ての人類の母たるリリス(綾波レイ)が治療したのか。
もしかしたら、リリスは両性具有かも知れない。取り込まれたカヲルくん(第17使徒タブリス)の描写のせいか。
「最後の審判」をモチーフとしてるが故に、今までに亡くなつた人間も全て復活しさうになつたのか。それで、アスカ母が復活して、娘を治療したとか。
まあ、どんなに娘が嫌いでも、手前のガキが怪我してたら、治療位はするかと。それが「惻隠の情」ですかね。いや、他人の子やないのに。