奇数を陽、偶数を陰とするのはシナの陰陽思想である。
太陽は陽、月は陰。
男は陽、女は陰。
日本では「八百萬」の「八」、末廣がりの「八」に代表される樣に、
古来は「陰数信仰」であつたとされる。
古事記の大八島のくだりには、小島六つがついてくる。計14島。
太陽神が女神なのも、日本の固有性である。
だからこそ、600年の第一回遣隋使で「天皇は日を弟とし、兄とし」などと口走つたのかも知れない。
女王「卑弥呼」は、天皇=「日の御子」かも知れないし、箸墓古墳に埋葬された「日の巫女」ヤマトトトヒモモソ姫(皇女)かも知れない。
天照大御神を勘違ひして、女王を崇めてゐる、とした説もある。
神功皇后説は、日本書紀が採用したが、時代が合はない。
日本書紀に、第一回遣隋使の記録はない。
冠位を制定してをらず、使者がシナ皇帝に舐められ、認められなかつた。或いは門前払ひを受けたともいふ。
黑歴史として葬られたのである。
この後日本は、冠位十二階が制定された。
とはいへ、シナの影響のつよい日本。
日本文化には、陽数信仰の刻印が深く残る。
造化三神、別天神(五柱)、神世七代(AKBの神セブンの元ネタ。)、三貴子、三大神勅、五伴緒、三種の神器、十七条憲法、五箇条の御誓文、宮中三殿、神宮125社。
七五三や七福神。
1/7、3/3、5/5、7/7、9/9の五節句。
雛祭りの三人官女、五人囃子。
将棋の九マス、囲碁の19路に至る迄。
シナの陰陽思想と、男尊女卑は關連があるのだらうか。
よく、後者は儒教道徳とも呼ばれる。女論語、女大學、女四書に女五経……。
仏教も女人は成仏できないとされ、女高野や法華滅罪之寺(国分尼寺)が作られた。仏、つまり悟つた人の特徴を示す、「相好(そうごう)」がある。相好を崩す、は仏教由来の諺である。
32相80種好と言はれ、随分多岐に渡る。相は大きな特徴であり、好は細部。出典は調べてゐない。
これに、「ちんちん」の話が出てくる。
だから、男しか仏になれないてふ。
下らない。
「女人や畜生が成仏できない」てふのは、
シナ仏教を経由した、その影響かも知れない。
山川草木悉皆有仏性を提唱する宗派も生まれた。
更に話を複雑にさせるなら、キリスト教は十三使徒のペトロが初代教皇で、聖母マリアやマグダラのマリアが周縁に追ひやられてゐる。
聖書の男尊女卑に反対する女性主導のキリスト教運動には、「聖母マリア」や「マグダラのマリア」が、精神的支柱となつてゐる。
ユダヤ教やイスラム、ヒンドゥー教、インダス文明も参照。
土俵が「女人禁制」なのも、もしかしたらシナ思想の「陽」の気と関係があるかも知れないが、実際のところは分からない。
然しシナ思想は勉強不足である。申し訳ない。
賞金を受け取るときの手刀は三回。
これは、古事記の造化三神と結び付けられてゐる。
1月、3月、5月、7月、9月、11月の全奇数月に開催。
一場所は、「15」日間の興行。
後は「三役」か。
「土俵祭」の片屋開口で、天に上るを勝ちとし、地に落つるを敗けとなす、開闢以来の天地の理だといふ。
これも、シナの陰陽論の影響が見られる。
白星、黑星も。
星と言へば、「陰陽寮」が天體観測を行つてゐた。
白と黑の囲碁は、後手の白が上手である。
勝ちも負けも陰陽の理てふ事であらうか。