生命科学をやりたかった。

  生命科學をやりたい。

  生命科學とは、小・中學校の「理科」、髙校の「生物」で習ふ教科であり、大學での科學的な研究としてその對象が廣く、また深くなつたものと考へて良いだらう。

  私は昔、犬が嫌いだつた。

  チワワに追ひかけられた事があるからだ。

  チワワは、小さい體故にか氣が彊く、自分より大きい相手に平氣で喧嘩を賣る。

  犬を好きになつたのは、友達がダックスフンドを飼ひ始めてからだ。

  それを見て、私も欲しくなつた。

  時は流れ、圖書館で犬の本を漁る毎日。

  そこで見つけたのが、『ブルース・フォーグル博士の犬種圖鑑』であつた。今でもまだ手に入れてをらず、慾しいと思つてゐる。因みに同作者の『ドッグズ・マインド』は讀んだ。

  色々と犬の事を調べて生きて來た人生だ。

  コンビニで1冊500圓の「わんぱんち」(少年畫報社、季刊・年四囘、「いぬのまんが」「いぬまん」に改名後、廃刊)を買つてゐた。盲導犬のアグリとか、コーギーが寵愛を受けてゐたとか。

  スーパーで補助犬OKのシールを見て、必ず写メしてゐた。

  それから、狛犬も写メしてゐた。犬を飼はずとも、神社に行けば狛犬さんに会へるので、たまらなく嬉しかつた。

  あとは、漫畫だと『いぬばか』も最終巻以外全部購つて讀んだ。

  映畫はある時點で飽きる迄、全部見續けた。「いぬのえいが」、「いぬのえいが2」はバカ泣いた。それから、「ドッグ×ポリス」は、警察の警備犬の話で、初音ミクみたいなボーカロイドが出て來た。環境(エコ)×テロリスト=エコリスト(環境活動家)のお話。

  「ボルト」はディズニーで、犬がヒーローをする話。「シャギードッグ」は本を買つた。犬になつた男の話で、ペンを咥えてキーボードを打つのが可愛い。ハムスターの「メイシー」を思い出す。「マーリー」はバカ犬。「犬と私の10の約束」、「マリと子犬の物語」。

  「スノープリンス」はフランダースの犬の和製翻案。

  「ビバリーヒルズチワワ」あたりから、見る意味あるのかがわからなくなつて辞めた。だから、「HACHI~約束の犬」も見ていない。

  チワワのクゥ~ちゃん(アイフル)、ビション・フリーゼの犬泉くん(コーヒー)、北海道犬のカイくん、ピリカちゃんなど(ソフトバンク)、タレント犬の事も良く調べた。

  カイくんが東京で金のうんこをする写真集も持つてゐる。

  また、ホームページでJKC犬種ランキングを毎年確認してゐたが、私の推しのダックスフンドが萬年一位だつたのに、プードルが一位になつたので確認するのを辞めた。

  日本人は見る目が無いよ。あんなキャバ嬢がジュエリーやテディベアと一緒だと思つて飼ふ毛むくじゃらのどこが良いんだ。

  それから、イヌの進化を調べるうちに、オオカミやカニス・ディルス(ダイアウルフ)、ミアキスの事を知り、狼も好きになつた。

  民俗學の『狼の護符』てふ本は私のバイブルだ。

  他にも圖書館でオオカミ関連の本を讀んだ。「人獸交渉史」なる語を知り、また、佛の涅槃圖に書かれている龜は、「オホカメ」を誤つて「大龜」だと認識して書いたのではないかと考へられてゐたが、實は想像上の竜の子も龜に鰭が生えた樣の見た目をしてをり、「決して狼と龜を間違へたわけではない」てふ話を讀んだ。

  「オホカミ」の語源は「大咬(オオカメ・オオカミ)」だが、「ヤマイヌ」、「オイヌサマ」など「犬」と呼ばれてゐた。また、敬つて「大口眞神」とも呼んだ。「大きな口の神樣」てふ意味だ。アイヌ語の「ホロケウカムイ」も同じく「大きな口の神」という意味である。

  『狼の護符』では、関東の神社で配られてゐる「狼のお札」が、泥棒除け、家財保護から連想して火事防止の御利益があると、されてゐた。だから、蔵や玄関に貼つてゐたらしい。我が家の玄關にも、三峰神社のお札をもう何年も貼つてある。

  この三峰神社は日本でも珍しい「三輪鳥居」てふ鳥居の両サイドに小さい鳥居がくつ付いた樣な鳥居がある。

  關連して「大神」てふゲームがある。白い狼が緑の草原を走り回るゲームだが、ここに「三輪鳥居」に似た鳥居が出て来るが、鳥居が五つくつ付いた樣な形をしてゐる。

  髙一の研修旅行も生物學系のところに見學に行つた。

  大學も「生物系」と「宗教系」を受けて、どちらも受かつた。

  そして、「宗教系」に行つて挫折したのは、プロフィールに書いた通りである。

  「生物系」で犬の骨格標本を眺めたい。狼の頭骨でも良い。『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』で頭骨を「くおん」と鳴らすくだりがあつて、その描写に今も惚れ込んでゐる。ダイアウルフかニホンオオカミの頭骨が欲しい……。いまも關東の家では大事に隠し持つてゐるところがあるらしい。とてもうらやましい。先日は、四國でもさうした狼の頭骨が民家から見つかり、博物館に収容された。欲しい。私も収容したい。

  

  狼學なら、今は「アフリカンゴールデンウルフ」が熱いのではなからうか。これは長らく「キンイロジャッカル」と呼ばれていたが、遺傳研究の結果、「オオカミ」である事が分かつた種である。ユーラシア大陸にはタイリクオオカミ(ハイイロオオカミ)がいる。モンゴル人は「ボルテ・チノ(斑の狼)」、トルコ人は「アセナ」というメス狼、ローマの建国者ロムルスとレムスも狼に育てられたてふ傳説があり、私の好きな『千古の闇クロニクル オオカミ族の少年』の主人公も、オオカミをトーテム動物としてをり、實は、狼の巣穴で育ち、狼と會話できる。「ウルフ」は、「あっふ!」などと鳴き、主人公を「せいたかしっぽなし」と呼んでいた。

  話を戻すと、ユーラシアにはタイリクオオカミがいるが、アフリカはいない氣がする。代はりにいるのが、エチオピアオオカミ(絶滅危惧種)とアフリカンゴールデンウルフ、あとはリカオンやブチハイエナ・ジャッカルなどのイヌ科動物だらう。

  アメリカでオオカミとして群れに混じつて動物の肉を喰らつてゐる人物がゐるらしい。

  イエローストーン公園良いよなあ。あとはカムチャッカも行ってみたい。

  生命科學の、狼學、またはそれを含む廣義の犬學か、骨格學、古生物學(ダイアウルフ)などをやりたいと思ひました。