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モンスターボールでつかまえて

  今日はでんポケトレーナー仲間のデンジのジムに遊びに来ている。俺様が育てたライチュウと奴のレントラーを戦わせたり、焼肉を食べたりと、中々楽しいもんだ。

  

  夜になりソファに寝転がって、汚れ一つもない天井を見上げている。明日にはここの家にいないと思うと、ちと寂しいな。

  

  「あーあ。俺様がデンジのポケモンだったら、ずっとここにいられるのによぉ」

  

  一見クールでとっつきにくい奴だが、内に秘めた闘志は俺様以上だ。幾度となく付き合っていると、奴のことが好きになっていた。トレーナーとして、男として。

  

  「マチス。その言葉に偽りはないね?」

  

  風呂上がりのデンジが念を押して言ってくる。奴は薄気味悪い笑みを浮かべている。何かヤバいぞ。

  

  その第六感は当たる。奴はリビングの机上にあったモンスターボールを俺様に投げつけてきた。そのボールの中に俺様は吸い込まれてしまったのだ!

  

  「おぉい! ここから出せぇ!」

  

  真っ暗闇の中をさまよいながら大声を上げる。その声は壁に反響して、外に聞こえそうにない。ついには鋼鉄の壁に頭をぶつけてしまった。

  

  「いてて…、くっそーデンジめ。こんなことしてタダで済むと思うなよ」

  

  俺様は左の拳を壁に叩きつける。まったくビクともしないし、逆に拳が痛み出して来た。

  

  「くうう…、クソッ!」

  

  次第に目が慣れてきて、自分の衣服が視界に入ってくる。こんなホコリっぽい所に入っていたら、アーミー柄のズボンが臭くなっちまうぜ。相変わらず手もいてぇしよ。

  

  左手を顔の前に持ってきたら、赤く腫れた所にぽつぽつと水色の毛が生えている。ムダ毛の突然変異だろうか?

  

  その毛は腫れた部分を覆い隠すように生えていく。手全体が毛むくじゃらになって、こりゃあ人間の手じゃねぇ、ポケモンの手だ!

  

  「一体、どうなってやがんだ」

  

  そうつぶやけば、今度は爪が一斉に伸びて、人肌を傷つけられそうな尖った爪になった。おまけに指同士がくっついて三本の指になる。ますますポケモンの手だ。

  

  このままでは、俺様が俺様じゃなくなっちまう。外に届くかどうかわからんが、とにかく壁を叩いて怒鳴る。

  

  「おーい! 早く出してくれデンジー!」

  

  くそっ! 全く反応ナシかよ。うわっ、手首に黄色の毛が巻きついてきやがった。さわってみたら、先端が尖っていて指から血が出てくる。針みたいな毛だ。

  

  手首以外は次々と水色の毛が生えてくる。俺様の自慢の上腕二頭筋が毛に覆われて、形がわかりづらくなっちまう。

  

  「おいおい…、もうやめてくれよな」

  

  こうつぶやいたところで、俺様の変化はとどまることがない。

  

  ついに胸の辺りにも毛が生え始めてきた。胸毛は針山のごとく尖り、誰にも触らせない感じだ。

  

  突然、耳が強烈な勢いで引っ張られる。あまりにも痛いから、めったに流さない涙が出てきたじゃねぇか、ちくしょう。

  

  耳の痛みが続く中、頭のてっぺんが妙に重たい。髪の毛をさわってみたら、山みてぇに盛り上がっている。パチパチと静電気のしびれを感じたから、でんきタイプのポケモンになってんのか?

  

  やっと耳の痛みが収まったので、耳の形を確かめてみよう。耳の穴は同じ位置だが、爪が入るほど大きくなっている。その高さはかつての頭のてっぺんを越している。先端を爪でなぞってみれば、鋭利な三角形のように思える。

  

  何となく自分が変わっていくポケモンの想像がついた。そのポケモンと当たっていれば、俺様の変化はまだまだ終わらない。

  

  うう、胸がチクチクしてきやがる。金髪の毛が伸びてきて、ワックスで固めたみてぇに束になる。ちょっとくすんだ色になっているのが気になる。

  

  頬の次は鼻だ。両目の間に髪の毛が伸びて鼻にかかる。普段ならかきむしりたくなる不快感だが、鋭い爪で肌を傷つけたくねぇ。鼻と口が同時に伸びていき、レントラーぐらい細長くなった。もう人の顔じゃない……。

  

  上半身の変化があらかた済めば、今度は下半身に移る。

  

  [newpage]

  

  ズボンが破けて、山吹色の毛束が太ももから出てくる。四方向に尖っていて、これも電気を帯びてやがる。

  

  さらに尻のつけねからも何かが出てくる。後ろに突き出た感覚は尻尾だろう。新しい感覚に対して、俺様の頭は軽くパニックになってる。この感覚は気持ち悪いが、妙に愛おしい。

  

  ズボンはもうあきらめて、爪で裂いていく。あらわになるのは水色の毛。わずかな人肌には水色の[[rb:産毛 > ふうぶげ]]が生えていたが、じきに水色の剛毛に変わってしまう。

  

  ブーツからは手と同じぐらい尖った足の爪が飛び出す。かかとが浮き上がり、指先だけで体重を支えるようになった。途端に両手をつけば、ディグダの太い腕がミニリューみてぇに細くなるじゃねぇか。

  

  全体的に細く小さくなっていく。俺様の鍛え上げた肉体が、細々した四つ足のポケモンに化していく。

  体中のあちこちにあった違和感が消え失せたら、目の前が明るくなった。外に出してくれたらしい。

  

  「マチス。これからはずっと一緒だよ」

  

  口元を緩ませてデンジが抱き付いてくる。このヤロー、“ほうでん”で痛めつけてやる。

  

  髪の毛に電気がたまるイメージを描く。さぁ出せ、出すんだマチス。ほうでん、ほうでん、ほーでん、アレ?

  技を出せずに戸惑う俺様に対して、デンジは冷ややかな視線を浴びせてくる。奴は抑揚のない声で説明してきた。

  

  「バカだなぁ。マチスはライボルトとしてのレベルは低いから、“ほうでん”や“かみなり”などの高度な技が使えないんだ」

  

  トレーナーとしては長年やってきたのに、ポケモンとしてはザコなのか。俺様は悔しくて地団太を踏んで、デンジをにらみつける。

  

  「俺様をこれらかどうするつもりだ?」

  「どうするって…、決まってるでしょ。マチスを鍛えて最強のポケモンにして、ポケモンマスターを目指す」

  「フン! やなこった」

  

  そっぽを向いてたてがみを逆立てる。俺様には人間としてのプライドがあるからな。

  

  「そう。マスターの言うことを聞かない悪い子はたっぷりお仕置きしないとね。レントラー、出番だよ!」

  

  デンジがレントラーを出してきた。相変わらず目つきの悪いポケモンだ。まぁ、ライボルトになった俺様も他ポケのことは言えないが。

  

  レントラーは俺様に近づいて、臭いを嗅いできた。新入りチェックか?

  

  「レントラー! ライボルトにほうでんして!」

  

  命令を聞くやいなや首筋に噛みついて“ほうでん”をしてきた。ひぃぃぃ死ぬぅぅぅぅ! 赤や黄の光が目を支配し、頭中がガンガンとかなづちで叩かれたように痛い。

  

  「よし、終わっていいよ」

  

  レントラーが離れると、俺様は床に突っ伏していしまう。悔しいが、今の俺様はレベルが低くて、デンジやレントラーに逆らうことが出来ない。

  

  デンジは腕を組んだまま、気持ち悪いぐらいの満面の笑みを見せてきやがる。

  

  「これからもよろしくね、マチス」

  

  つばを吐くとまたお仕置きされそうだから、舌を長く出してやった。

  

  [newpage]

  

  ―1ヶ月後―

  

  時の流れは恐ろしいもので、俺様はデンジのレントラーと同等のレベルに到達してしまった。

  バトルで相手のポケモンを“ひんし”にさせる快感を味わうと、その瞬間だけこの姿で良かったと思っちまう。だが、バトルが終わればその考えを振り払い、自分は人間なんだと言い聞かせている。何とかして元に戻りたい、誰かにこのことを伝えたいと力強く思っている。

  

  ポケモンセンターに預けられた時にジョーイさんに助けを求めたが、俺様の言葉をわかってくなかった。どうやら、俺様と意思疎通が取れるのは、マスターであるデンジだかみてぇだ。この前足だと文字も書けないし、キーボードも叩けねぇ。クソッ!

  

  

  

  夜の真っ暗な部屋の中で、自分が元の姿に戻る方法を色々と考えていたが、ちっとも浮かばねぇ。ため息をついてから毛布にくるまった。

  

  うっ。股間が燃えるように痛む。

  

  立ち上がって股下をのぞけば、チンコがギンギンにいきり立っているじゃねぇか。

  

  「これって、どうすりゃいんだ?」

  

  人間時なら片手でつかんで出せるが、この前足だと上手くいかない。口でくわえるのがいいか。

  

  体を折り曲げて口とチンコの先っちょを近づけようとしたが、あと少しで届かない。俺様の体が硬いせいか、腰に激痛が走って目に涙がにじむ。

  

  「オナニーも出来ねぇのかよ!」

  

  思わず大声を発してしまう。ベッドで寝ていたデンジが目をこすりながら、起き上がる。

  

  「どうしたんだい、マチス?」

  

  こんな恥ずかしい姿を見られたくない。あおむけのまま慌ててチンコを毛布の中に隠そうとしたが、間に合わず。懐中電灯で赤黒いイチモツを照らされてしまう。

  

  「おやおや、大分溜まっているようだね。僕が出してあげるよ」

  「やっ、やめろ! お前の助けは借りねぇぞ!」

  「ホントは困ってるくせに。可愛いなぁ、マチスは」

  

  奴は俺様の肉棒をいともたやすく口の中へ入れやがった。奴の舌が先端を刺激する。奴の中で出したくない。絶対に我慢してやる。

  

  肉棒は果てしなく膨れ上がっていく。もうこれ以上大きくなったらはち切れるかも。いや、我慢するんだ。

  

  奴は口を離して、苦虫をつぶしたような顔を見せる。もうあきらめるんだな。

  

  「中々しぶといねぇ。でも、こうするとどうかな?」

  

  突然、俺様の左後ろ足をつかんで持ち上げてきた。

  

  「なっ、何しやがる」

  「落ち着いてよ。暴れると痛いから」

  

  デンジは俺様の尻の間に、硬く光りあるものを挟んできた。

  

  「ちょっ、何を挟んでんだ?」

  「懐中電灯はでんきタイプとの相性がいいからね。これで出しやすくなるよ」

  

  懐中電灯の熱が尻穴に伝わってヒリヒリ痛む。足をバタバタさせて外そうとしたが、尻の毛に絡まっているのか、全然らちが明かない。

  

  尻が燃えて死にそうだ。早く取り出してもらわないと死ぬ。自力ではどうにもならない。助けて、助けてくれ、デンジ!

  

  「はっ、ひゃっ、早く取り出せ!」

  

  口から出るのは強気な発言。“こわいかお”をしても、ちっとも奴は怯まない。

  

  「口が悪いライボルトだね。自慰をするから懐中電灯を取り出してくださいマスター様と、言いなさい」

  

  そんな白々しいことは口が裂けても言いたくない。が、言わなきゃ、俺様の尻が裂けてしまう。

  

  口をもごもごと動かして、か細い声で言う。

  

  「自慰をするからこれを取り出してくれ、デン、マスター様」

  

  言い終わった瞬間、恥ずかしさの電流が体を巡って、巨棒から精液が飛び出た。暗闇でもはっきり見える白い筋。俺はとうとうやってしまった。

  

  しかし、尻に硬い物が刺さったままでオナニーするのも悪くないかも。今まで我慢してきた分、外に放出するのは快感だ。おっ、デンジがチンコをなめなめしてくれる。余計にたくさん出てくるじゃないか。

  

  「マスター、何だか気持ちイイな」

  

  俺が正直に言うと、彼は精液まみれの口角を上げて答える。

  

  「いい子にしてたら、もっと気持ち良くなる方法を教えてあげるよ」

  

  尻の中に懐中電灯を挿し込むなんて、俺、いや普通のポケモンじゃ考えつかない。こんなに淫らなことを教えてくれるデンジ、マスター様は偉大だ。

  

  これからもこの人について行こう。この人ならば、俺を最強のポケモンにしてくれるはずだから。

  

  [newpage]

  

  ―1年後―

  

  「ライボルト、メガシンカだ!」

  

  マスターの一言で、オレのたてがみは変形し、柔らかい体を守る鎧と化す。相手の攻撃をかわすと、その鎧の三本の尖塔から“かみなり”を落とす。

  

  「ブォォルトォオオオ‼」

  

  相手のピカチュウの骨が透けるほど激しい。ついに相手が力尽きて、マスターの勝ちが決まった。

  

  「出直してくるんだね」

  

  マスターが冷たく言い放つと、相手トレーナーは“ひんし”のピカチュウを抱えたまま、すごすごと立ち去る。やっぱマスターはカッコいいなぁ。

  

  「ふぅ。今日もマチスのお陰で勝てたよ」

  「いやぁ、マスターの的確な命令がなかったら、あのピカチュウに負けてたぜ」

  

  マスターに下あごをさすってもらうと、とても嬉しい。けど、気持ちが[[rb:昂 > たかぶ]]りすぎると“ほうでん”しちまうから、体内に収めないと。

  

  放電しない代わりに、精液がおチンポに溜まってきた。自分じゃ上手く出せないので、下半身をもぞもぞと動かして伝える。

  

  「マスターごめん。おチンポが立っちゃった」

  「あらら。メガシンカすると、いつもそうなっちゃうね」

  

  マスターはオレの尖毛をよけながらおチンポを握り、巧みに激しくしごいてくれる。これで溜まっていた物がなくなり、体が軽くなる。やっとたてがみが縮んで、おチンポが柔らかくなった。

  

  「マスターありがとな」

  

  オレが目を細めて言うと、マスターの耳が赤くなる。

  

  「別に、お礼はいる、いらないよ!」

  

  冷静沈着な性格だが、時に照れる可愛いマスター。

  

  オレはこの人がとても大好きだ。もっとたくさんバトルに勝って、たくさんエッチして、この世界で最強のコンビになりたい。

  

  うう、そんなことを想像したら、またおチンポが立ってきたな……。

  (おわり)

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