混沌探索編 第二十四話 遊魔の安全圏

  007-024

  結局ディーティエは自分がどうなるのかを教えられないままダインに抱かれる事となる、ディーティルには希望を聞いてあげたダインだったが、ディーティエとは自分との感性のズレを感じて、魔進化後の事を考えた結果である。

  ダイン 「私の創造が今のディーティエには負担になると思えますからね、ですが遊魔感覚を得たならばきっと受け入れられると思います」

  レ・ミュウ 「結局は主の言葉が正しいですから快楽だけを楽しめば良いですよ、ディーティエにはその為の胸を授けましたから、射乳してるだけで幸せですよね」

  ディーティエ 「悔しいけど抗うのは無意味だと理解してます、こんなに気持ちいい事も初めてですし、ディーティルは変革を望んでいましたが私はここでの暮らしを気に入っていたんですよ、でも、二人が変わるなら私も変わらないと・・・」

  レ・ミュウ 「魔龍の生活と比べるのも変かも知れないけど、遊魔の暮らしは刺激的で楽しいよ、愛を感じられて生きていけるからね」

  ディーティエ 「愛って魔龍には感じられないんですか?」

  レ・ミュウ 「魔龍は皆んな女の子で処女だからね、それに魔龍の身体にはオ○ンコとか無いしね」

  ダイン 「確かにそうでしたね、耳長状態で繁殖するので魔龍には必要無いという事でしょう、処女というのは単純に私に対する弱点でも有りますし、好都合です」

  ディーティエ 「私も数えるほどしか魔龍を見た事はありませんでしたが、純粋に戦う事を重視した姿だったんですね」

  レ・ミュウ 「力を持つって事は孤独になるって事だよ」

  ダイン 「ミュウは自分より弱い魔龍を集めようとしてましたよね?」

  レ・ミュウ 「今、魔龍の状態は激変してますから、前代未聞の魔龍同士の殺し合いすら起こってますし」

  ディーティエ 「ダイン様は魔龍の状態には興味無いんですか?」

  ダイン 「そこまで目を向けていなかっただけですね、遊魔が本格的に魔龍と接触するにはまだ力が足りてませんから、混沌進出を果たす為には橋頭堡をちゃんと確保しないといけませんので、その為に北部の調査を優先して此処に辿り着いたんですよ」

  ディーティエ 「そしてこの地で敬われている私達を取り込む事で、容易にディーラルを掌握する狙いですか・・・」

  ダイン 「その通りです、労力を掛けずに利益を得られるならそれに越した事は有りませんからね」

  ダインの身勝手な言い分にディーティエは不快感を覚えたが、その感情を現す事は無い、ディセルトとディーティルは人質も同然で、ディーティエにしてもダインが戦って勝てる相手で無い事を肌身で感じている。

  レ・ミュウ 「なら早く仕上げを行いましょう、ミュウが育てた肉体を是非堪能して下さい」

  ディーティエ 「私の意思は関係無しですか」

  ダイン 「変わった二人を前にして変わらないのは辛いと思いますけどね、そして遊魔に魔進化しても変わった実感は余り無いとも聞きます、ただ与えられている情報から判断すると似た様な結論に至るって事ですね、ディーティエは他の二人と長く暮らしていても物事についての見解が同じとは限っていないでしょう、ですが遊魔だと同じ見解を抱くわけです、これが遊魔の強みですね」

  レ・ミュウ 「言葉で説明しても無駄だと思います、ミュウを信じて新しい世界に踏み出しましょう、孤独は辛いですから」

  ディーティエは既に諦めている、だが、自分で決める意思も与えられていないのだ。

  ダイン 「大波には立ち向かわずに乗れば楽しいらしいですから、人の認識では真実はなかなか見えないモノです」

  ディーティエ 「真実ですか・・・ダイン様の目指してる物って何なんですか?」

  ダイン 「遊魔達で楽しく生きる事ですよ、その為の安全な生存圏の確立です」

  ディーティエ 「その生存圏の為にこの大陸を支配しようとしているんですか?」

  ダイン 「支配という感覚とは少し違いますね、管理というのが正しい認識です、遊魔の技術を野心家が悪用してしまうととんでもなく閉塞感の漂う社会が生まれてしまいますからね、私は知的生物が楽しく暮らせる世界を実現したいんですよ、その為には今の魔龍の状態は放置出来ませんし、地に潜む者達を知る必要が有ります」

  レ・ミュウ 「心配しなくても遊魔のミュウもちゃんとは理解していませんから、でも、主と居る暮らしがとても楽しい事はミュウが保証しますよ」

  ディーティエ 「苗は陽の下に植えろとも言いますからね、分かりました私のダイン様に賭けてみる事にします、東方の同族にもまた会いたいですから」

  ディーティエの言った耳長の諺の意味は、優れた者に付き従うと自身も成長出来るといった意味だ、つまりディーティエはダインを主とする事を完全に認めたわけだ。

  レ・ミュウ 「正にディーティエの言った通りです、主の陽の光の元ならば耳長の国だってここで作れるかも知れません」

  ダイン 「まぁ母親の耳長は遊魔の対象外ですからね、遊魔に成れない者達の受け皿は必要ですね」

  ディーティエ 「確かにディーティルの魔力変質は見事でした、アレはもう奇跡の類いです」

  ダイン 「そうですか、あれはディーティルを魔龍化させない為に行った事です、耳長のまま魔力が高まってしまうと魔龍化してしまいますからね」

  ディーティエ 「賢明な判断だと思います、ディーラルで魔龍は確認されてませんから、見てしまうと民衆がパニックに陥ってしまいます」

  ダイン 「混沌での安全を考えると有益なんですがね、三人は耳長で居る事が重要ですからね、では、そろそろ始めましょうか?」

  ダインとの会話でディーティエはかなり冷静さを取り戻していた、今の生活を続けても退屈な毎日が続く事は間違い無く、それならばディセルトとディーティルの直感を信じてみるのも悪く無い、何より奪うだけでなく与える事をディーティルで実践したダインに対して安心を感じたのだ。

  ディーティエ 「はい、ディーティエを配下へとお加え下さい」

  ダイン 「配下じゃ有りませんよ家族です、全ての遊魔は家族なんですよ」

  レ・ミュウ 「確かに人の感覚じゃ家族に近いですけど、もっと結び付きが強いですよねちゃんと言い表せる言葉が無いんですよ、でも心地良い繋がりですメファティなんか会って数日ですけど妹だと感じてます」

  ダイン 「人類大陸にはレ・ミュウの姉も沢山いますよ、あとディーティエはディーティルに姉感覚を持ってしまうでしょうね」

  ディーティエ 「歳が百歳ぐらい違う妹分なんですけど・・・」

  ダイン 「今の歳より、遊魔として生きた年月なんですよ、まぁ身分の上下は有りませんから気楽に考えて下さい」

  ディーティエ 「気にしているのは関係が変わる事なんですけど、まぁ今から考えても仕方有りませんよね」

  ダイン 「はい、気合いでディーティルより早く魔進化出来れば、ディーティエが姉のままですが、ディセルトは妹ですね」

  ディーティエ 「それはちょっと楽しみかも、導いては貰いましたが超えたい欲求は有りましたから・・・」

  レ・ミュウ 「遊魔は妹が姉を超えても問題ありませんよね、ミュウの魔龍の力は一番強い筈ですから」

  ダイン 「強さだけが評価の基準じゃ有りませんけどね、ディーティエも自分の得意を見つけてみるといいでしょう、まぁ母乳はいい感じに仕上がってますが・・・」

  ダインはディーティエと向かい会って、膝に乗せるとちょうどいい位置に来た乳首を咥えて啜る、どうやらディーティエの乳を啜りながら純潔を奪う様だ。

  レ・ミュウはダインの動きに呼応してディーティエの後ろに周り込むと、大きくなった胸を揉みしだき始める。

  ディーティエ 「はぁっ、それをされたらまた出ちゃいます、胸、敏感になっちゃいました」

  レ・ミュウ 「いい乳の出る身体が羨ましいです、ミュウは乳量少ないから」

  ディーティエ 「こんなの耳長の胸じゃ有りませんよ」

  ディーティエの否定的な言葉に、啜るのを止めたダインが言葉を返す。

  ダイン 「なら早く遊魔へと魔進化して貰いましょう、耳長として異常でも遊魔ならよくある胸ですから、それに母乳の味は遊魔の誇りでも有りますから」

  ダインの言葉はディーティエには理解し難い物では有ったが、意外と悪く無い感じだった、ダインの表情は和らいでおり、その表情を生じさせたのは自身の母乳で有ると理解出来たからだ。

  ディーティエの身体が後ろのレ・ミュウによって持ち上げられると、濡れた陰裂に怒張した肉槍の先が当てがわれる、恐怖を全く感じない訳では無いが、乱れたディーティルの姿を見た後では直ぐに馴染むモノだと感じてしまっているのだ。

  そして、レ・ミュウは陰裂へと肉槍を誘導してディーティエを解放する、脚に力を込めれば拒む事も出来るだろうがディーティエにその気は無かった、より胸がダインに近付けばまた啜って貰えるとの欲求も沸いて、むしろ自ら積極的に腰を落とし込んで行く。

  ディーティエ 「がぁっ、お腹が痛いです、これが処女の抵抗なんですね」

  ダイン 「肉槍が拒まれてますね、ですが受け入れた先に遊魔の世界が待っていますよ」

  正直ディーティエにとって今のダインの言葉は重みなど無い、ただ先に進んだディーティルに負けたくなくて、更に腰を落とす。

  ディーティエ 「んぎゅっ、奥に来ましたぁ、同時に凄い魔力も流れ込んで来ますぅ」

  レ・ミュウ 「膜が散った事で、身体が私を主と認めたんですよ、だから魔力も受け入れてます」

  ダインの魔力はディーティエに注ぎ込まれ、胎内を中心にして拡がって行く、そして上書きされる様にディーティエの魔力も書き換えられていき、変化した部分から若干肌が紅くなったいる様に思える。

  ディーティエ 「お腹がピリピリします、破瓜の痛みだけじゃ無いですよね」

  ダイン 「そこは私には経験がありませんから解りませんが、ディーティルの時より移る魔力は増えてますよ、コツは掴みましたから」

  レ・ミュウ 「確かに凄い量が流入してます、魔力を塗り替えてますね」

  ダイン 「私もミュウを遊魔にするまで、魔力質について深く考えてはいなかったんですよ、純粋魔力は私には扱えませんから質の違いに関心が向かわなかったんですよ、ですがミュウの魔力を受けて色々と検証した結果、魔龍化に重要なのは魔力質だと解ったんですよ、私が純潔を奪い純粋魔力を失った耳長も魔龍化してましたから単純に魔力量かとも思っていましたが、ミュウの魔力は純粋魔力よりも他の性質の方が強かったんです、そこで私はミュウに自身の魔力を色々変質させて多く供給してみたところ、魔龍化に使われない魔力というモノを発見したんですよ」

  ディーティエ 「それがこの魔力なんですか、ディーティルに注がれていたモノと同質に思えますが、耳長が纏うモノとは全くの別です、なんか濃い感じがします」

  ダイン 「私的には内燃機関の燃料のイメージなんですよ、構造の違うエンジンで燃料は変わりますからね、正直ディーティエには何がなんだか解らないでしょうが、今の魔力質はより効率的に魔導具を扱う事が可能になる魔力です、最も北部人類圏には魔導具がほとんど有りませんけどね」

  レ・ミュウ 「主はなんで魔導具に適した魔力なんて与えたんですか?」

  ダイン 「とっておきの魔導具を砂漠で見つけたからですよ、北部に鉱脈が有ると聞いた魔鋼を掘り出すにはマギマイナーが一番適任でしょうから、それに人間よりも小柄な耳長の方がマギマイナーに乗りやすいですよね」

  ディーティエ 「私達をあんな物に乗せるつもりなんですか・・・」

  ダイン 「嫌なんですか、私は楽しそうだと思いますけど、採掘形態への変形機構や四足歩行などロマンの塊に思えますが・・・」

  レ・ミュウ 「これは主が変です、耳長にはクフィカールがあるんですよ、あんな泥臭い物に乗るなんて嫌に決まってます」

  ダイン 「ミュウも洞窟を巣にしてたじゃ無いですか・・・人目を忍べる地中は遊魔にとって大事な場所です、それを容易に作り出せるマギマイナーは必ずや物にしないと」

  ディーティエはダインの言葉に自身の選択を少し後悔し始めたが、最早引き返せない事もわかっていた、それにダインは本気で嫌がる事を強要する事は無さそうなので、拒絶を示せばマギマイナーなどに乗せられる事は無さそうだとこの時のディーティエは思っていた。

  おまけ

  対空型マギガマイナー 人類大陸で砲戦武器を開発したダインに冷や水を浴びせたのが、地の王が百五十年前に実用化していた対空型マギガマイナーで有る。

  この機体は飛行するクフィカールへの対抗策として開発された機体で、実際百五十年前の戦いでは複数機のクフィカールを撃墜している。

  尻尾の様に採掘魔導具を装着するマギガマイナーだが、この採掘魔導具の代わりに対空用の連装砲塔を搭載したのが対空型マギガマイナーで有る。

  人型形態では対空射撃は不可能だが、二門の機関砲を左右の腰から前方に向けての射撃が可能で、実際、運用が確立された戦争後期ではこの使用方が多用されている。

  対空攻撃は四足歩行形態時に行われ、第一世界の対空戦車を四足歩行型にした様な形になる。

  見た目こそ対空戦車似ているが、砲塔は完全な無人砲塔でレーダーなどの射撃支援の為の機器は搭載していない、映像から砲塔の回転と機関砲の上下を操作しているだけで有り、命中精度は高く無い。

  戦争後半に人型形態での射撃が多用されたのは、こちらの使い方の方が実用的だった為でもある。