X01-015
それから暫くの間、ルーフィンは遊魔の輪に入る事は出来なかった、貪欲な淫魔二匹の性欲は流石のダインであってもかなりの熱量を費やす物で有る様で、ルーフィンに構ってくれる余裕などない様だった。
特にリエルはルーフィンに対して何か含む事がある様で、挑発する様な視線と全身を持って表現される快楽にルーフィンは己の未熟さを実感させられて、敗北感を味わっていた。
ルーフィン 「二人共、正に性のケダモノですね、恥ずかしく無いんですか」
リエル 「悦びを表す事に恥なんて有りませんね、それでダイン様も喜んでいてくれますし」
ダイン 「遊魔は相手の感情を読み取れますから、牝が偽り無く快楽を享受している様は男としてとてもとても誇りを感じるんですよ」
アーキア 「それはアキ達も同じだからね、ダイン様の悦びはアキ達にとっても悦びだから、それを全身で表現する事が恥ずかしいわけ無いじゃん、乳魔って遊魔と近いみたいだけど哀れだよね」
ルーフィンは自分の認識が間違っているとは思ってはいないが、反論する事は無駄だとも悟っているので我慢する。
ダイン 「それが普通なんですがね、遊魔の感覚は遊魔じゃ無いと解らないでしょう、そしてリィが一番遊魔への魔進化を体感している遊魔ですよ」
アーキア 「確かに脳味噌堕とされずに自信の意思で遊魔に魔進化して貰ってるからね、いきなり絶対を植え付けられたアキとはかなり違ってるよ」
リエル 「自らの意思で遊魔を選んだ事をリィは誇りに思ってますから、確かにダイン様を望む女性は数多いですが、ダイン様に求められて共に歩む事を自信で決断したのはリィだけかも」
ダイン 「そうとも言えませんが、リィは拍子抜けするぐらいに簡単に堕ちてくれましたからね、私的には心では嫌悪しているのに身体は求めちゃうってのを期待してたんですが」
リエル 「人とは違うモノとして生きる苦しみを体験しているダイン様はリィと同じですから、そんな境遇を持つ仲間をリィはとても大事に思ったんですよ」
ダイン 「リィは勘違いしてますが、私は異形を楽しんでましたよ、直ぐに人に化ける術は獲得しましたし、仲間を増やす事も出来ましたので、気に入った牝を自分好みに作り変える技も直ぐに獲得しましたから」
ルーフィン 「そこが一番凄いんですよね、普通は自分の身体能力を強大化させるんじゃないですか」
ダイン 「そうでしょうか、私にとっては抱いていた野望を叶えただけですけどね」
リエル 「リィは周りから隠れる事だけ考えてましたから、まさか同じ仲間を増やそうとするなんて」
ダイン 「暮らしていた世界の違いでしょうね、そこの棚に有る女の子の絵が描かれた箱には自分で組み立てる人形が入っているんですよ、そしてその人形は好みに応じて髪や身体を組み替えて遊ぶ事が出来ます、私はそれを生身の人間で行っているんですよ、最初の眷属である七実はその人形で遊んでいた仲間で、七実なら理解してくれると思って遊魔へと魔進化させたんですよ、まぁ当時は遊魔や魔進化なんて言葉は無かったですが、呼び方は今風にしてますけど」
リエル 「確かにナナ姉様はダイン様の理解度が他の誰よりも高いと思います、リィじゃ絶対に埋められない溝を感じますから」
ダイン 「育った環境の文化嗜好が重要ですよ、七実は眷属の中で一番私と近い嗜好を持ってますが、積み重ねの差というモノが有るんですよ」
アーキア 「そうなの、けどダイン様の方がぶっ飛んでるからね、でもやるならとことんやった方が満足するんでしょ」
ダイン 「その時の満足ですけどね、欲望というモノは際限なく湧いて来ます、アキとリィの戦闘形態とかも考えなくては行けませんからね」
アーキア 「別にこのままでもいいと思うけど、人の姿でも七万の魔力使えるし」
ダイン 「確かにアーグルは魔力万能な世界ですが、単純に強い身体は有益だと思いますよ、直感的に感じられる強さというのは強者の間にこそ存在していますから」
ルーフィン 「その感覚は確かに解ります、今のルゥはアーキアが恐ろしいですから、リエルへの恐怖も前より増していますが、こうして話してみると恐怖は消えて行きますね、ダイン君が命じない限り二人と戦う事はなさそうですから」
リエル 「つまり、ルーフィンもダイン様に対しての信頼が有るという事ですか」
ルーフィン 「はい、ルゥとダイン君は似ていますので無駄な争いはしないんですよ、馬鹿げた勝負はするでしょうが」
ダイン 「ククジアの王選定戦ですね、マギガント戦で決着が付くのでルゥには不利に思えますが」
ルーフィン 「確かに勝ちは譲るつもりですが、面白く盛り上げてみせますよ、何せ今のマギガントを産み出したのはクガトですからね」
ダイン 「それは楽しみですね、馬鹿が出来る相手がいる事は日々を豊かにしてくれます」
アーキア 「アキ達も色々やってるじゃん、この前は母国料理を作ってあげたよね」
ルーフィン 「アーキアが料理したんですか、想像出来ませんよ」
ダイン 「結構美味しい料理でしたよ、挽肉で穀物を包むという私にも想像出来なかった料理です」
ルーフィン 「あー、ジベウですか、中の穀物の状態で色々と違いを出せるんですよね、ルゥはローストした穀物で香ばしいのが好きです」
アーキア 「アキの作ったのもそれ、まさかルーフィンと同じ料理が好物だったなんて知らなかったよ、リィは煮た奴を包むのが好きだよね」
リエル 「はい、肉汁が染み込んで完成するんですよ、味は全然違いますけどみんなジベウですよね」
アーキア 「そうなんだよ、食べさせる方は食べるまで隠すよね」
ルーフィン 「もてなしの礼儀って言われてますよね」
三人は自分達がいた世界の料理の話で盛り上がるが、ダインは疎外感を感じて話を逸らす。
ダイン 「三人の世界の話も興味深いですが、そろそろリレッタの準備が完了する用です、私との繋がりが強くなりましたよ」
ダインの言葉に一同の視線がリレッタへと向く、大まかな部分は変わってはいないが、ところどころに遊魔の特徴が現れており、尻尾はかなり太くなっている。
ルーフィン 「あ、ルゥの尻尾も太くなってますよ、知らない筈の使い方を知ってますよ」
ダイン 「尻尾の中に小さな脳みその様なモノが入っているんですよ、切り離した尻尾はそれだけで独立した生命体として存在する事が可能です、今リレッタを取り込んでいる状態もそうですね」
ルーフィン 「この尻尾はダイン君の分身の様なモノって事ですか」
ダイン 「いえ、私の意思は存在していません、命令を受け取って実行するだけですよ、ルゥも慣れて来ると切って意思でどうにか出来る筈です」
ルーフィン 「あ、今の状態でも色々出来るみたいですね、でも、尻尾の乳首は無いんですか」
ダイン 「尻ニプルは遊魔の特権ですから、遊魔以外には渡せませんね、アレの射乳は雄の射精よりも気持ち良い筈ですから」
アーキア 「確かに凄いよね、アキは口で吸われる方が好きだけど」
リエル 「誰に吸われても気持ち良いですけど、やはりダイン様に捧げたいです、そろそろ喉が渇いてませんか、アキの後にリィのを召し上がって頂くと口の中がさっぱりしますよ」
ダイン 「なら私はリィ乳を頂きましょう、ルーフィンはアキ乳を召し上がって下さい」
ルーフィン 「アーキアの尻尾を吸うんですか、無理ですよ」
ルーフィンの中にはまだアーキアとリエルへのわだかまりが残っているのだ。
アーキア 「アキは問題無いけどね、吸われて恥ずかしい母乳じゃないし、むしろ自分のが不味いから怖いんでしょ」
ルーフィン 「いや、アーキアとの関係にまだ戸惑いがあるんですよ、母乳を吸うなんて絶対無理な関係でしたよね」
アーキア 「そういう人間の小さなところは遊魔には無いからね、遊魔には頂点にダイン様がいるだけで、身分の上下なんて無いんだよ、だからこそ嫌いだったルーフィンもダイン様のお客さんだからもてなせるわけ、それに今のアキは正直ルーフィンはどうでもいいんだよ」
ダイン 「本当にアキとリィは人間の時の関係など気にしていませんので飲んで上げて下さい、最も遊魔と乳魔の優劣は示したいとは思っているでしょうが」
ダインはそう言って、リエルの尻尾を引き寄せると陥没した尾ニプルを指で引きずり出して吸い付いてから啜り始める。
アーキア 「リィ良いなぁ、アキの尾ニプルはもう勃起してるから、そのまま吸っちゃってよ」
アーキアは尻尾の先端をルーフィンの前に移動させると、言葉通りに勃起した先端の尾ニプルには白い母乳が滲んで甘ったるい匂いを放っている。
ルーフィン 「解りました、でも、ルゥのヤツも後で飲んで下さいね、それが出来るなら飲んで上げます」
アーキア 「やっぱり負けず嫌いだよね、でも良いのアキは味に正直だよ」
ルーフィン 「例え美味しく無くても、与えられるだけは嫌ですから」
ダイン 「変なところで強情ですね、私も後でルゥ乳を頂きましょう尻尾のお返しを頂きます」
ルーフィン 「ダイン君にもですか、まぁ受けて立ちますけど」
アーキア 「じゃあその前にアキの吸いながら、リレッタ見ようよ」
ダイン 「そうですね、そろそろ意識が覚醒するでしょう、淫紋もちゃんと完成して、尻尾も太くなってますよ、そして鼻から触手が入り込んで、気管の水分を吸い取って空気を送り込んでます」
ルーフィン 「なんだか面倒な事をしてるみたいです、初めから入れなければいいのに」
ダイン 「女体のカプセル漬けはロマンですから譲れませんね」
ルーフィン 「そう言えばルゥが発見したザキトスの実験室にも沢山有りましたね、皆んな溶けちゃいましたけど、ルゥは閉じ込められて怖かったです」
アーキア 「そうなの、ダイン様の尻尾カプセルは気持ちいいからアキは好きだけどね」
リエル 「リィもです、温くてプカプカして気持ちいいんですよね」
ルーフィン 「いや、呑み込まれるのは怖いと思いますけど」
リエル 「ダイン様に包み込んでで貰えますからね、遊魔にとっては最高のご褒美です、初めは怖かったですけど」
ルーフィン 「ザキトスの実験体達も穏やかな顔をしてましたね、彼女達にも盲目な忠誠が有ったのでしょうか」
ダイン 「やはり、異性というのが重要なのかも、ザキトスの実験室というのは興味あるので行ってみたいですね」
ルーフィン 「いいですよ、いつでもクガトに訪れて下さい、でもダイン君は誰か処女にザガルバ使って連れて来て貰うしか有りませんね、リッタが適任だったのに」
ダイン 「これ以上待たせるのは可哀想でしたから、それに遊魔式飛行マギガントは遊魔でも現在制作中ですよ」
ルーフィン 「ダイン君は色々楽しんでますね、ルゥは乳魔を纏め上げるのに手一杯なんですけど」
アーキア 「いや、ダイン様に会いに来てるじゃん」
ルーフィン 「ダイン君の眷属掌握術には興味有りましたから、尻尾移植されたお陰でかなり理解出来ましたし」
ダイン 「なら、同じ事をルゥが眷属に行えばいいんじゃ無いですか、尻尾を使えば抵抗など受けずに改造出来ますよ、一度乳魔へと作り変えたのなら改良も出来ますよね」
ルーフィンはダインの考えに現状の打開策を教えられた、確かに一度乳魔にした娘に問題が有るなら、また作り変えればいいのだ。
ルーフィン 「確かにそうですよね、ダイン君の尻尾脳技術を使えば好ましい常識をどんな娘にも与える事が可能だと思います、試してみたくなりましたね」
ルーフィンは自覚の無いままダインの思考に染まってしまっている、自分に有利な情報を常識化させて思考をコントロールするダインのやり方は、同じ魔王が相手でも有効に作用しているのだ。
ダインは内心その事にほくそ笑んでいるのだが、今のルーフィンにはダインの思惑に従っている事すら気付いていない、常識とは今の常識が正しく有り、今と違った過去の常識は正しく感じれないモノなのだ。
おまけ
ザキトス魔族女性型 三百年前の魔王ザキトスは現在のダイン、ルーフィンと違って男女どちらの性別の魔族も産み出していた。
中でも女性型魔族は最終的な頂点としてルーフィンを産み出す以前から、かなりの数を産み出したと見られるが、結果的に尻尾、翼、角を持つタイプに集約されたと考えられる、この事はルーフィンの解読したザキトス自身の著書に記されている事から間違い無いだろう。
ザキトスは女性魔族に飛行能力を与える事を主軸に考えていた様で、文献に記された女性魔族のいずれもが飛行能力を持っていた様だ。
アーグル人類において女性は男性よりも高い魔力を持つ為に、ザキトスは自身の警護役を女性のみに任せており、飛行能力による即応性が護衛役に求められていたと考えられる。
最もダインの様に完全に眷属を支配下に置けていないザキトスの立場上、男性よりも女性の方が忠誠を得られやすかった様で、褒美として性交を行っていたという記述もある。