003-011
愛耶に貪られながらもダインには七実達の会話を楽しむ余裕も若干存在していた、だが、不用意に余裕を見せては愛耶が更に激しく動く事が予想されたので、敢えて限界を演じて嵐の収まる時を待っていたが、愛耶の獣欲はダインの予測を上回る程に大きい。
ダイン思考 『ここはいっその事果ててしまいましょうか、堕して萎えてしまえばさすがのアイヤも諦めてくれるかもしれません』
ダインのこの予測は当たりでも有り外れでも有った、愛耶は自身を満足させるよりもダインを満足させる事を第一の目標にしており、ダインが堕してくれれば直ぐにでも解放するつもりだったのだ、だが、自分本位のダインはその意図に気付けておらず、お互いの空回りからの苛烈な性交が続いている。
七実 「ダイン様、まだ頑張ってますよね、熊って怖いです、あれっ、リエルの腹部に淫紋が浮かんでますけど、これってマナとファナのヤツとは全然違いますね、アキとは似てますけど、ちょっと立って並んでみて下さい」
七実はダインの現状から目を背けて自らの好奇心を優先するようだ、ダインはその七実に抗議の呻き声を上げるが、既に七実の興味はリエルに移ってしまっている。
真夏 「本当ですね、でもマナ達とリエルじゃ共通点が少ないですから、似る方がおかしいんじゃ無いですか」
アーキア 「それを言うなら、リィは今までの遊魔とは全く違うよね、何せダイン様に染まって無いのに遊魔に魔進化するんだから」
真夏 「淫魔型先行ですからね、マナとしては魔力の変化に注目ですよ、基本魔進化で魔力は増していきますけど、リエルは現状でもかなりのモノですから」
七実 「そんな事よりデザインですよ、アキと比べて見るとなんかあっさりしてる気がします、まだ途中だからでしょうか」
ファービ 「角が縮んでますよね、体表の紋様は複雑化してますけど爪などは生え変わって普通の人間に戻ってるみたいです」
七実 「ダイン様的な拘りが有るんじゃ無いですか、力を一旦奪ってから新しく自分で与えるんです、それもリエル自体に懇願させて、これだと屈服といった感じになりますよね」
真夏 「確かに魔力も弱くなってますからね、隣にアキが並ぶ事で違いがよく解ります、魔力って変に混ざると特定し難いですから」
アーキア 「でもリィの魔力は未だに独特だよね、あ、遊魔の魔力と混在してるよね」
七実 「確かに、混ざって判別が難しいんですが、リエル自体の魔力はそれほど衰えていませんよ、ただ魔力の質が遊魔に変わってるだけで、それもお腹から遊魔の魔力に変わってますよ」
真夏 「リエルは胎内で育ってる感じですね、マナとファナは浸透してる感じですけど」
七実 「身体が既に遊魔ですからね、堕液を受け入れられる身体って事ですよ、でもリエルの身体はまだ堕ちてませんから」
真夏 「でも蝕まれている事は間違い無いですよね、淫紋拡がってますし牝の匂いがしてますよ、処女でも結構匂ってますよね」
ファービ 「体液が濃いんじゃ無いですか、捕まってたカプセルの溶液は濃いめなんで体液が凝縮されて身体軽くなりますから」
七実 「どうでしょう、最高の雄を本能で惹きつけようとしてるんですよ」
ニア 「アイヤが激しいSEXをしてるから興奮してるのにゃ、牝はみんな同じにゃ」
七実 「異形ですけどね、でも異形同士で交尾するものなんですかね」
ファービ 「むしろ雄異形は牝の異形じゃないと交尾しない筈なんですよ、人間を襲っていればもっと大掛かりで対処されてますよ」
真夏 「あれ、それだとダイン様っておかしく有りませんか」
七実 「何を今更、多分ダインって性欲とか恋愛感情で牝を抱くんじゃ無いからですよ、魔進化させて同胞にするのが目的ですから他の異形とは根本的に違うんですよ」
アーキア 「つまり雄のダイン様が交尾してるからリィの女が目醒めてるって事だよね、確かにアキも見た事無いリィだよ」
真夏 「雄が牝にしか反応しない様に、牝も雄異形にしか反応しないってある意味便利ですよね、でもムラッとしないんでしょうか」
アーキア 「解んない、リィなんていうかエロさとは無縁だったから」
七実 「確かに百合っぽい感じでも無いですよね、それに反応が初々しくてとても斬新ですよ、性の目覚めが始まる前に異形化したんでしょうか、アレって小3ぐらいですかね」
真夏 「個体差が結構有るでしょう、毛が生えるぐらいじゃ無いですか?」
七実 「そういえばリエルもアキも生えて無かったですけど、そういう人種なんでしょうか」
アーキア 「多分違うよ、アキ母は生えてたから、まだ生えて無いのって言われたもん」
真夏 「母親とお風呂入ってたんですか?」
アーキア 「いや、公衆浴場は家族で行くよね」
七実 「家にお風呂が無かったんですね」
アーキア 「此処にも無いじゃん、それに基本桶で水浴びだよね、冬場はお湯だけど」
七実 「日本が恵まれているんですよね、でも当たり前が贅沢って大変ですよ、まぁアーグルには魔力の湯沸器があるので遊魔には大した労力じゃありませんけど」
真夏 「むしろ薪で沸かしてた昔の日本より楽ですよね」
ファービ 「また話がズレてますよ、魔力と陰毛の関係はルヴァルテでも言われてましたよ、生えて無い方が高いって」
七実 「そう言われてみればポーカ学長は薄かった様な気がしますね、それに髪と同じ色でした」
七実 「金髪は陰毛も金髪って話でしたよ、ナナもネットで調べましたから、だからポーカの陰毛も変じゃ無いんですよ」
アーキア 「なるほど、けどリィに銀髪の陰毛が生えてるのはなんかイメージとは違うかな」
七実 「ナナ的にはリエルがオーガなら剛毛が繁ってるイメージですけどね」
真夏 「空想のイメージですからね、元々はエルフも耳長じゃ無かったって話ですし」
七実 「イメージ的にはオーガって鬼だからマッチョなイメージだよね、でも中国だと鬼って幽霊のイメージらしいし当てにならないよね」
真夏 「そもそも妖怪って変なのばっかりですから、子泣き爺と沙かけ婆って唯の厄介な人間じゃ無いですよね」
ファービ 「もう、重要なのは陰毛と魔力の関係なのに」
愛耶 「ガッ、ガヒィ〜」
その時、リエルの前に集まって鑑賞会を開いていた七実達の後方でアイヤの歓喜の声が響いた、どうやらダインが根負けしてアイヤに堕液を放った様だ、その歓喜の愛耶の咆哮は背を向けていた狐三匹と猫一匹を本能的な恐怖に追い込んだ。
七実 「な、何ですか」
言葉と同時に振り返った七実達はダインに跨りながらも上半身は襲い掛かろうとする熊ポーズをした愛耶の姿を目にしてしまう、実際にはダインに襲いかかる様子は無さそうだが愛耶の中のイメージか本能が具現化して今のポーズを取らせた様だ。
いち早く動いたのはニアだった、迫力ある愛耶の熊ポーズの中に飛び込んでダインの身体をその身を持って守ろうとしたのだ。
そして、狐三匹は震えながら状況を注視している。
七実 「アイヤ大丈夫ですよね、ダイン様を襲いませんよね」
愛耶 「ヒャイ、アイヤ感極まってやっちゃいました、なんかこのポーズって気持ちいいんですよ」
ダイン 「グヘッ、堕してしまいましたよ、実は淫魔への魔進化堕液も混ざっているんですが、愛耶は自分からおねだりしてくれないでしょうから良いタイミングかもしれませんね、熊尻尾は短くて挿れる事に向いてませんしね」
七実 「アイヤって受け専門ですからね、でもさっきので本気が解りましたよ」
真夏 「はい、ダイン様以外の時は手加減してた様です、本心から恐怖を感じましたよ、でもアレに飛び込んで行けたニアって凄いですよね」
七実 「猫は熊とあまり共存して無いから恐怖心が少ないんでしょうか、ナナはまだ震えていますよ」
ダイン 「単純に人としての問題じゃ無いですかね、ニアは体育会系でしたから」
真夏 「ダイン様って、体育会系に偏見有りますよね」
ダイン 「まぁ、チームプレイを必要とするスポーツは服従心が無いと出来ないとは思ってますけど、私なんかは自分が納得出来ないと従えませんから」
七実 「日本人の社会で生き難い人ですね、ナナもそうですけど」
ダイン 「その通りなんですよ、だから今回の召喚は天啓とも思えますが心残りも多いんですよね」
七実 「解りますよ、だからリアルを楽しまないと」
ダイン 「はい、今はリエルの生体調査ですね、そろそろ愛耶には堕し終わりますから、ファービと真夏に先に堕してしまったので量は少なめですが効果は現れる筈です」
七実 「先越されちゃいましたね、でもナナは激しくて痛いの好きですから淫魔には不安も有るんですよ」
ダイン 「本人の意思とは関係無く性交で気持ちよくなる為の身体ですからね」
ダインはワザと声を大きくして、リエルに聞こえる様にする、自分に意思では無く身体のせいにすれば乱れやすいという、二次元の常識を試す為の布石だ。
真夏 「それにしてもニアが動きませんね、やっぱりアイヤが怖いんでしょうか」
ダイン 「いや、私の汗を舐めとっているんですよ、昔飼っていた犬も乾いた汗を舐めていましたが、自分の分泌物を求められるのは悪い気はしませんね」
七実 「ニアってケダモノランクは高いから普通にそういう事出来ますよね、さっきもアキ噛んでたし」
真夏 「猫なんですよね、舐めるのも噛むのも犬っぽいですけど」
ダイン 「イメージの愛玩動物ですから主人に好まれる方がいいんですよ、リアルティなど求めても仕方ないですし、猫耳なら猫なんですよ」
七実 「まぁナナも狐感で悩んでますからね、そもそも狐の本物なんて直に見た思い出が無いと思います」
真夏 「わざわざ動物園で見ませんし、見るなら日本に居ない動物見ますからね」
ダイン 「私は野生の狐を見た事有りますよ多分ですけど、警戒心が強いのか直ぐに走り去ってしまいました、そういえば事故死タヌキは何度か見ましたが、狐の事故死は見た事有りませんね、それも生物としての賢さの現れなんでしょうか」
七実 「鹿とか猪は聞いた事有りますよ、そして食べたって話も」
真夏 「鹿や猪には食べれる認識が有りますからね、でも犬や猫が轢かれていても食べようとは思いませんよね」
ダイン 「まぁ野生生物を食べるのには抵抗有りますけどね、調理法など知られてませんし」
愛耶 「でも、基本肉は応用出来ますよ、臭みの強い物は香草多めで料理です、若い個体の方が味は良いですね、多分、餌のエグ味とかが肉に蓄積するんだと思います、牛でも穀物飼育の方が美味しいですから」
ダイン 「ストレスが肉の味に影響するとかいう話も有りますからね、牛にビールとかクラシック聞かせるとか畜産農家もいろいろやってますよね」
愛耶 「命を奪う以上は少しでも美味しく食べて上げたいですからね、捕食者のエゴかも知れませんけど、アイヤは心掛けてますよ」
七実 「隠し味は愛情だけじゃ無かったんですね」
愛耶 「愛情なんて幻想です、空腹と調理技術が真理ですね」
ダイン 「まぁ愛情で美味しくなるなんて幻想ですよね、愛情が決め手なら遊魔の料理は全て美味しい筈ですから」
七実 「申し訳ありません、ナナってなんか苦手みたいで・・・」
愛耶 「ナナは料理感が育って無いのに感に頼り過ぎ何ですよ、試行錯誤を重ねて感覚を磨くんですよ、そしてこういう事は知識じゃ無いですから遊魔の共有知識でもちゃんと伝わらないんですよ」
ダイン 「七実の甘味はちゃんとしてるんですけどね、卵焼きぐらいから始めてみるといいんじゃ無いんですか、卵焼きなら甘味みたいな食べ方もしますね」
愛耶 「材料が少ない料理ほど感は磨かれますけど卵焼きって奥が深いんですよ、焦げ目で味の調整も出来たりするんです、そして焦げ目は砂糖の加減で出すんですよ」
ダイン 「それは難題ですね、糖分の抽出に適した植物を発見出来ていませんから」
七実 「遊魔乳糖で良いじゃ無いですか」
ダイン 「アレは流通出来る代物じゃ有りませんから、それに現地人に生産させないと信頼を得られませんよ」
真夏 「確かにそうですよね、それに遊魔乳糖は遊魔の財産ですから普通の人には勿体ないです」
七実 「砂糖ぐらいで大袈裟じゃ無いですか?」
ダイン 「このアーグル世界には存在しない調味料ですからね、サトウキビの様な植物が有ったなら発明されていたかも知れませんが、食物を無駄にしない人類ですからね」
愛耶 「お酒も飲まないみたいですから、残った後の酒粕とかを食材の無駄遣いと考えている様です」
ダイン 「アルコールが嫌いな私には共感出来ますけどね、酔う感覚は不快ですから」
ニア 「ニャアは結構好きだったけど、確かに酒のせいにして変な事する迷惑な人間は嫌にゃ」
七実 「ニア体育会系の飲み会に行った事あるんですか、ナナのイメージじゃ欲望の巣窟って感じですけど」
ダイン 「まぁエロ漫画だとそうですよね、無理矢理飲ませてが定番で」
ニア 「そういう男は確かにいたにゃ、でもニャアは成績良かったから下手な手出しをさせにゃかったにゃ」
真夏 「目立って良い事もあるんですね、美人過ぎると敬遠されるみたいな物ですね」
ダイン 「下手に手を出して成績が落ちると不調の原因にされますからね」
七実 「脳筋で知恵が足りないかと思ってましたが、それぐらいの知恵はあるんですね」
真夏 「ナナは体育会系が嫌いですからね」
七実 「当たり前じゃ無いですか、スポーツなんて自慢ばかりで創造的じゃ有りませんから、おまけに延長してアニメに被害を与えるんですよ」
ダイン 「確かにそうですね遅れるだけで無く、遅延のテロップが入りますからあれは正直いただけません」
ニア 「そんな話ここじゃもう関係無いにゃ」
ダイン 「ですが恨みはなかなか消えないモノです、だからこそ私を恨むリエルは良い実験体なんですよ」
七実 「確かに凄く怒りに満ちた表情ですよね、ダイン様の実験体になれるなんてとても素晴らしい事なのに」
アーキア 「そうだよね、ダイン様の初めては世界の初めてなんだよ、つまり実験体って時代の最先端って事だよ、アキは初めての淫魔を誇りに思ってるよ」
リエルの隣りにいるアーキアは淫魔の象徴とも言える、尻尾の先をリエルに見せ付ける様に移動させると大きく振ってその存在を強調する。
リエルの視界からはアーキアの姿自体は見えないが、その元気に動く尻尾の様子が如何にもアーキアらしく親友が人とは別のモノへと変わってしまった事を実感した。
だが、リエルの胸中に不思議と恐怖心は無かった、何故ならリエル自身も自分が化け物である事を十分認識していて、淫魔と化したアーキアはより自分に近い存在だといえたからだ。
おまけ
調停歴と法歴 アーグル人類史で初めて話し合いで戦争を終結させた年を調停歴元年として以後790年まで調停歴が用いられた、ザキトス戦役の勃発が723年で集結が750年、ククジア二代侵攻が784年で終戦より二年後の790年が法歴元年となおり調停歴の歴史は終焉する事となる。
法歴とは人類法が施行された年より始まっており、現在は法歴255年になる。
調停歴の時代よりも遥かに平穏な時代が続いており、人類の争い事は協定戦で行われる事がほとんどで、それ故に各国は魔導技術開発を重視している。