003-009
ファービへ褒美を与えたダインは次に真夏へと取り掛かる。
腹部だけが異様に膨らんだファービは仰向けになって上体を起こす事でダインの動きを追っており、まだ身体の方に変調は無い様だ。
ファービ同様に股を拡げられた真夏であったが、どうもファービと比べるとその開きは甘い、ダインは試しに力を込めてみるが、真夏の苦痛を伴った表情を見ると直ぐにその行為を止めてしまう。
七実 「マナってやっぱり硬いですよね、ファナと比べると七割も開いてませんよ」
ダイン 「肉は柔らかいんですがね、やはり日頃の鍛錬ですか」
真夏 「ナナも大して変わらないでしょう、ファナが凄いんですよ」
七実 「確かにナナが大股開く事なんて有りませんからね、でも、あの二人ならいい勝負かも」
そう言って見つめる七実の視線の先には、人の限界を超えた体勢で交わるニアとアーキアの姿が有った。
特にニアなどは前のめりに身体を丸めて自らの尻尾の付け根を舐めている。
ダイン 「もはや人型で何でああなるのかが不思議なぐらいの湾曲ですね、背骨の間の軟骨が恐ろしく柔軟なんでしょう」
真夏 「アーキアも凄いです、上体が下半身のほぼ真後ろに回ってますよ」
ダイン 「関節部が多いだけに少しの可動域の向上でああいう事も可能になるんですね、そしてしなればそれだけ速い攻撃が出来ますね」
七実 「でも淫魔なんですよね、戦闘型じゃ無いんですよね」
ダイン 「素のアーキア自体が戦闘型ですからね、それも体術に優れた戦闘スタイルですので、身体も柔軟性が高いんですよ、それに淫魔の衝撃吸収能力が加わるとああいう事も可能なんですよ」
真夏 「つまりマナも淫魔形態を得れば身体が柔らかくなるんですね」
ダイン 「柔らかいの意味が若干異なるかも知れませんが、そうなりますね、それに多形態遊魔は淫魔の精神じゃ無くてもその肉体的特徴は用いる事が可能ですから、色々と応用も可能でしょうね」
七実 「それって、淫魔で増える翼を腕の様に攻撃にも使えるって事ですよね」
ダイン 「元々戦闘に使える構造ですから、それに使い方は戦闘だけじゃ有りません」
愛耶 「淫魔だからただエロくなると思ってましたけど、色々と凄いんですね」
ダイン 「全ての淫魔には飛行可能な翼を付ける予定ですから、いや、違いますね飛行可能な万能な腕と言った方が実情に近いでしょう、七実なんかは色々と使い方を考えてくれる筈ですが、七実ばかりが新しいモノを産み出す事に焦りは有りますよね」
その問い掛けは七実の親友でもある真夏に向けたものだ、ダインは先に淫魔形態を与える真夏に先に活躍出来る機会を与えているのだ。
真夏 「万能の腕ですか、マナに何が出来るでしょうか」
七実 「そこはやっぱり隠し腕ですよ、でもアーキアみたい翼じゃ隠れてませんよね」
ダイン 「七実は既に運用方法を模索してますよ、真夏も負けずに考えてみて下さい、そして一番早く恩恵を受けるのはファービですからね」
ファービ 「まぁファナの場合は簡単ですよ、腕が増えるなら攻撃に使うだけです、遊魔部位って事は全て魔法生物で出来ているんですよね」
ダイン 「はい、別に後から自分で考えた腕と置き換えてもいいですよ、遊魔生体増加武装はティアスで試してみましたから」
七実 「生体増加武装ってワクワクする言葉ですね、人間状態から追加されるので遊魔でも生体増加武装だと思いますけど」
ダイン 「いや、七実の付与部分は七実から生えてますけど、ティアスのヤツは私が作り上げたモノですよ」
真夏 「それもマギガントの実験なんですか?」
ダイン 「いえ、単なる思い付きです、なるべく早く魔改造する必要も有りましたから、必要は発明の母といやヤツですね」
七実 「ほんと何処でもいろんな事試しますよね」
ダイン 「実験器具を私の尻尾に内包してますからね、それにこの尻尾、切って別のモノにも早変わり出来ますから」
真夏 「さっきアーキアの尻尾とも融合してましたし」
ダイン 「今、尻尾は魔改造堕液の製造と貯蔵を行ってますからね、あと、切ったヤツはリエルの調整も行ってます、そろそろ面白い事が始まりますよ」
ダインの言葉に見える者はリエルに目を向ける、するとカプセル内で溶液に漬けられたリエルの身体に紅い筋で模様が浮かび上がっている。
七実 「漫画やアニメみたいですよね、でもあの模様って意味が有るんですか?」
ダイン 「特に意味は有りませんよ強いて言うならデザインです、肉の中にも無数に管が拡がってますから、特にそれらしい模様が浮かぶ様に発光してるんですよ」
七実 「やっぱりそういうモノだったんですか、雰囲気って重要ですかね」
ダイン 「その通りです、ただカプセルの中にいるよりも淫紋が浮かんでいる方がそれらしいじゃ無いですか、意味は無くても雰囲気が大切なんですよ」
言葉通りにダインは自身の持つ禍々しいイメージを最大限に強調して尻尾の魔改造カプセルを演出している、人で表現し切れないモノは周囲を使って盛り上げればいいのだ。
真夏 「それにしてもリエルは大丈夫なんですか、かなり強力な異形なんですよね」
ダイン 「異形としてのスペックは解りませんけど、人間としてのスペックはアーキアというサンプルがいますからね、そして人間リエルはアーキアより劣っていたとのアーキアからの情報も有りますし」
七実 「あ、そういえば角が無くなってますね、ダイン様はリエルを人間に戻したんですか?」
ダイン 「厳密には人間では無いでしょうが身体能力は正に小娘です、これなら大した脅威にはならないでしょう」
真夏 「脳を堕としていない分、身体能力を落としたわけですか、ですが何故リエルに変なこだわりを見せるんですか、堕液を使えば簡単なのに」
ダイン 「私を憎んでいるからですよ、一気に堕とすよりもジワジワ堕とす方が面白いと思いましたので、何よりティアスを手に入れたお陰で、テガスを仮住まいとせずに済みそうですからね、ならばテガスで遊ぶ方法も充実させないといけません」
七実 「つまりリエルはワザと直ぐに堕とさずに遊ぶんですね」
ダイン 「まぁ全てはリエル次第ですけどね、忠誠の判別方法もちゃんと確立しておきたいですから、マイナスから始まっているリエルは好都合なんですよ」
真夏 「アーグル人の女性の殆どにダイン様はとても魅力的な異性ですからね、その意味で例外のリエルは重要なサンプルという事ですか」
ダイン 「そんなに深いモノじゃ有りませんよ、ただ、快楽堕ちというのは男のロマンでは有るんですよ、肉槍で牝を手懐けると考えるだけで心躍りますね」
七実 「ダインPCには調教SLGのアイコンが沢山有りましたから」
ダイン 「七実はアイコンで解ったんですか?」
七実 「いや、起動してみましたよ、謎のアイコンって気になるじゃ無いですか特に女の子のヤツは・・・」
ダイン 「まぁ家族がPCを弄る事はよく有りますからね、私も面倒なのでパスの設定を外してましたし」
七実 「でもゲームと違ってリエルにパラメータは無いので大変じゃ無いですか」
ダイン 「そこは接して判断するしか無いでしょうね、幸いリエルは嘘が苦手の様ですから、あ、そろそろいいですね」
ダインは色々と同時進行で行っているので、他の遊魔達には何がいいのか解らない、お腹を摩るファービは表面に浮かび上がった淫紋に熱を感じていたし、真夏は挿れられた肉槍の震えを感じていた、そして、リエルに注目していた七実と愛耶は液槽に大きく気泡が上がっている事に変化の兆しを感じていた。
そして、リエルを捕らえているカプセルの肉壁がリエルに押し寄せて手脚を包み込んで行く、腹部にも拘束を目的とした肉のベルトが通されて、口に潜り込んだ触手が脈打って何かが中を動いている様だ。
七実 「リエルを出すんですね、お腹がファナと同じぐらいに膨らんでますよね」
ダイン 「異形の強い部分を吸収して子宮で再構成したんですよ、その上で私の細胞もミックスしたので、ちゃんとした遊魔の淫魔として魔改造出来ますね」
七実 「うーん、魔改造ですか、確かに改造なんですけどダイン様の行いってもっと凄いモノですよね改造というより進化ですし、だからダイン様の改造は魔進化って改めてませんか」
ダイン 「魔進化ですか、確かに魔改造より実情を表した言葉ですね、いいでしょうこれから私によって変化させられる事を魔進化と呼びましょう」
ファービ 「つまり、ファービが魔進化第一号って事ですね」
ダイン 「それはどうでしょう、リエルの方が先になると思います、望まない者が先に魔進化第一号になるのも面白いですね」
ダインの言葉の間にもリエルの状況変化は進んでいる、カプセル内の溶液は量を減らして代わりに上部の空気量が増えている、既にリエルの上半身ぐらいまでは溶液が抜けて、カプセル上部が蠢いて左右に別れて上から中央が開いてきている。
七実 「それにしても口の触手は何を送り込んでいるんですか、鼻から脳には行っていないみたいですけど」
ダイン 「それは技術の進歩ですね、肺に溜まった溶液をあの触手で吸出しています、苦しいのは可愛いそうですからね」
愛耶 「敢えて昏睡状態でそういう作業をするダイン様はお優しいですよね」
ダイン 「まぁ変に意識が有ると動いてしまいますからね、結果的に昏睡させていた方が早く終わるんですよ、もう口の触手も外れてリエルが目覚めますよ」
言葉通りに触手が外れてリエルの瞼が動いている覚醒が近い証拠だ、そして、ダインの突き上げで真夏が甘い嬌声をあげると腹部がそれに呼応する様に脈打ち始める。
身体の異変はリエルの覚醒を促し遂にリエルが瞼を開ける。
リエル 「ここは・・・うぇふぅ・・・えっ・・・」
ダイン 「気分はどうですか、尻尾の寝心地はかなりいい筈ですが」
リエル 「頭はスッキリしてますねですが気分は最悪です、目覚めて話し掛けてきた男がイヤらしい女と交わっているんですから」
イヤらしいという言葉に反応した真夏の身体がダインの肉槍をキツく締め上げる、その膣圧の良さにダインの精が放たれて、真夏が歓喜の嬌声をあげる。
真夏 「あっ、あうぅ〜〜〜、ダイン様いきなり過ぎますよぉ、マナの身体が気持ちいいのは解りますけどぉ〜」
ダイン 「真夏は言葉攻めで悦ぶ身体だったんですね、今まででもっともキツい締まり具合に堕す事が抑えられませんよ」
ダインはそう言って小刻みに腰を突き上げて真夏の胎内に堕液を満たしていく、真夏は堕される事に最大の幸福を感じる様で、普段から考えられない理性を蕩けさせた表情でダインの射精を堪能している。
リエル 「異常者達め、恥という言葉を知らないんですか」
アーキア 「リィのそういうところは直した方がいいよ、大勢が満足してるならリィの好みじゃ無くても黙認すべきだよ、それに今の言葉はアキに対してもだよね」
リエルの覚醒を感じとったアーキアはニアとの交わりに区切りを付けてリエルの元へと近付いてきたのだ。
リエル 「そんな、アキへの言葉じゃ・・・」
リエルはアーキアの姿を見て言葉を失ってしまう、全身に噛み痕が付けられて中には血の滲むところもあるのだが、中では一際深く噛みつかれて血が滴る肩の傷をアーキア自身の長い舌が舐めて楽しんでいる。
その長い舌もさる事ながら、浮かべる表情に圧倒的な異質感が見て取れ、アーキアの存在自体がリエルが知る者とは全く異なるモノへと変化した事を思い知らされる。
アーキア 「確かにリィはアキより力を持った存在だったと思うけど今は違うよね、ダイン様に頂いた力のお陰でアキはリィには負けないから、それに今のリィってダイン様の手によって魔力もかなり減ってるよね、それじゃぁ淫魔のアキにも勝てないよ」
ダイン 「アーキアは淫魔形態事よりも人間の時の方が優秀なんですよ、淫魔時はかなりのエロポンコツですから、でもそれが愛おしい」
ダインの言葉に頬を赤らめるアーキアはリエルでも初めて見る様な姿だ、リエルの知るアーキアは恋愛感情を何処かに捨てている様な人間で、色気より食い気を地で行く様な存在だったのだ、だが、今のアーキアは完全に恋を知る少女だ。
リエル 「アキが現状に満足しているのは理解出来ますけど、私はそうは行きませんよ絶対アキを取り戻して見せます」
ダイン 「私の呪縛から逃れられる精神力が有れば可能だと思いますよ、世界は違いますが異形は精神力で進化するモノの様ですから、リエルが私の魅了を上回る力を見せればアーキアを眷属に出来るかも知れません、現に私はルーフィンの眷属を堕としましたからね」
リエル 「ルーフィンの眷属?やはり最近のクガトの変質の裏にはルーフィンの企が有ったんですか、通りで楽にフーティアに乗れてテガスに来れたわけです」
ダイン 「ルーフィンとしては厄介払いだったのかも知れませんね、ですが私はリエルを持ち望んでましたよ」
七実 「あくまでも遊魔の素材としてですよ、ですが遊魔への魔進化が実現すれば今以上の充足を約束しますけど」
リエル 「そうは行きません、私は人に命令されるのが嫌いですから」
ダインはリエルの認識が間違っている事を解っていたが、そのままにして置く事にした、手強い獲物の方が得た時の満足度が高い事をダインは理解しており、その為にはリエルに嫌悪された方がより難易度が上がって多くの満足度が得られるのだ。
おまけ
ゾゥティ 人類史上初めて出自が明確なマギガントである、クガトのジジフィオ工房で作られたゾゥティは現在の分類ではマギガントでは無いが人型巨人兵器の先駆けでも有る。
ゾゥティは機種名では無く、人型巨人兵器の総称の様な物で各ゾゥティの姿、性能は大きく異なっている、だが、巨人兵器同士で戦えるほどの性能は無く、対人兵器として運用を前提とした物である、因みにマギガントとは巨人兵器同士の戦闘が可能な巨人兵器の事であり、ゾゥティの運用実績から進化した兵器である。
ザキトス戦役後に登場したゾゥティはククジア二代国王が起こした各国への侵攻の直接の原因とも言われ、国王が罷免された後は賠償として各国に供与される事となった。
現代ではゾゥティの登場、侵攻、賠償などの一連の事象が人類法を産み出す為に意図的に仕組まれた事だという認識で、ゾゥティが各国に供与された事によって兵士を戦わせる戦争が終焉し、各国が魔導技術の向上を競うようへと変化して行った。