唯一無二の存在として1 ~王の悩みと妻の助言~

  夏が過ぎ、肌寒い冷気が徐々に流れ込み始める季節。

  満月の深夜、輝く月はとある城と周囲に広がる場が町を見下ろしていた。

  小規模ながらも、優れた軍師と高名な建築家が協力し合って創り出したその城は、戦術的な工夫がいくつも施されている。また、四方が山と川に囲まれていることもあり、小さくとも非常に堅牢な城であった。無論、配備された兵士たちも個々の能力が高く、それを統べる王もまた豪傑であり、民から慕われていた。

  現在、東に隣接している国との仲が険悪となっており、戦が始まるのではないかという声が高まっており、民の心には不安が芽生えている。しかし、王への信頼がその不安を包み込み、むしろ団結力となって人々の胸を満たしていた。

  城の一室、王の部屋にて。

  「ふん・・・・・・くっ・・・・・・」

  部屋の、そして城の主である王が、寝る前の日課を行っていた。

  「ぐうっ・・・・・・」

  身の丈は長刀を軽々と超えるほど。全身には、分厚い筋肉が身につけられている。そして、それを包んでいるのは黄と黒の縞模様。

  巨体を誇る壮年の虎の王、ガンである。

  「・・・・・・ずあっ!」

  ガンは重りを付けた模擬刀を上段に構えて、勢いよく振り下ろした。

  筋力と技量を高めるための素振りは、寝る前に行うには少々過激と言えるが、日課となっているためならなければ気持ちが悪かった。大量の書類処理や他国の王との交渉に追われたため、一秒でも早く休むべきだが、止めるわけにはいかない。

  「ふっ!ふっ!ふっ!」

  そして、ガンの部屋にはもう一人、護衛と妻を兼ねる女性兵士がいた。

  背丈はガンと並ぶほど。柔軟な筋肉もがっしりと付いているため、一見すると男性かと間違えてしまう。しかし筋肉の上には脂肪がうっすらとついとおり、女性特有の丸みが見て取れる。

  何より、大きく膨れながら垂れることなく前方に突き出された爆乳と、大きく実った巨大な尻が、彼女の性別を証明していた。

  国王特別警護隊の隊長にて、ガンの子を出産して正室となった馬獣人女性、レミである。

  レミは栗色の体毛と黒い長髪を汗で濡らしながら、ガンの隣でスクワットをしていた。

  隣で王が体を鍛えているにもかかわらず、自分だけ何もせず休むわけにはいかない。レミは自慢の脚力をさらに強化すべく、スクワットを続けた。

  (鍛錬中でなければ、良い光景と言えるのだがな)

  ガンはそう思いつつ、スクワットを続けるレミの肉体を見た。長時間の運動で体温は高まっているため、身に着けているのは薄手の下着のみだ。

  ガンが見てしまうのは、伸縮を繰り返す両脚の筋肉ではなく、レミの肉体で最も興奮を誘う部位である乳房だ。ガンの顔より大きい肉房は弾力をたっぷりと備えており、レミの上下運動に合わせて激しくバウンドしている。

  鍛錬で体温が高まるため、互いに薄着であるため、乳房の形はしっかりと浮かび上がっている。そんな爆乳を前にしては、鍛錬に励みつつも意識が向いてしまい、集中力が削がれてしまう。

  「ふう・・・・・・そんなに気になるのでしたら、男らしく堂々と見ればよいものを」

  動きを止めたレミは、汗をぬぐいながらガンに笑いかけた。いつもレミがガンに向ける笑みは、挑発や誘惑を含んでおり淫らな空気が纏わりついている。しかし嘲笑はなく、見下されている気持ちにはならなかった。

  「べ、別に盗み見ていたわけではない」

  性に対して開放的なレミと何度も交わり合っても、ガンの態度は変わらない。誘惑に対して、冷ややかな態度を取る。

  無論、不仲なわけではなく、両者の間にはには強い信頼が芽生えており、会話も多く愛し合っている。また、レミの誘惑にガンはもう抗えないほど、屈強で爆乳巨尻の体形に溺れている。

  「もっとも、私も人のことは言えませんが」

  レミはガンの股間の膨らみを凝視しながら呟いた。ガンは巨根であり、下着にしっかりと性器の形を浮かび上がらせている。しかもレミの双乳を眺めていたために半勃ちになっており、それだけで下着は悲鳴を上げているほどだ。

  「・・・・・・水を浴びて来る」

  ガンは模擬刀を置き、レミに背を向けた。

  「私もきりが付いたので、共に行きましょう」

  レミもまた、動きを止めた。

  「そうか」

  ガンは自室の扉へと歩き出した。

  その時。

  「ぬっ!?」

  背後から音もなく忍び寄ったレミが、ガンに抱き着いた。

  先程まで、二人とも激しい運動をしていたため、体は汗でぐっしょりと濡れている。濡れた毛皮同士がこすれ合い、汗を伴った雄と雌の体臭がぶつかり合った。

  「お前っ」

  ガンは直ぐに気付いた。背中に当たる、柔らかく暖かい乳房の感触。それが、布に包まれていないことに。尻に当たる股間も、どうやら露出しているようだ。いつの間にか、レミは全裸になったらしい。

  生の乳房の感触により、ガンは一瞬で完全勃起した。下着を突き破らんばかりに、肉棒が肥大化して形を浮かび上がらせる。

  「水浴びの前に、滾った肉体を沈めなくては」

  艶を帯びた声で、レミが囁いてくる。体臭と共にその吐息を嗅ぐと、興奮がさらに高まってペニスの先端から粘液が零れた。

  最早、耐えることは出来ない。ガンは体を反転させてレミを抱きしめ、その唇に噛みつくようなキスをお見舞いした。

  喉が渇いているが、レミの口内にざらついた舌を滑りこませると、唾液が溢れて来る。レミの口内も同様であり、ねばついた唾液が湧いてきた。ガンはそれを舐めとり、吐息ごと飲み込み、さらに舌を動かしてレミの口内を嘗め回した。

  レミも同じように舌を動かしつつ、ガンの両手を自分の爆乳へと導いた。ガンの逞しい大胸筋で押しつぶされていた乳肉に、太い指が沈み込む。ガンの大きな手にも余る肉塊は柔らかく、そして強い弾力をもってガンの指を包み込んだ。興奮がさらに増長したガンは、夢中になってその乳を揉み込んだ。

  次にレミは、ガンの下着に手をかけ、力任せに引きちぎった。破れた布切れから姿を現したのは、太く長く成長したガンのペニスだ。既に40を超えていながら鋼鉄のように硬く、塔のように天を突き、滝のように滴が溢れて潤っている。その下にぶら下がる睾丸も、熟れた果実のように丸々と実っていた。

  挿入を、放出を、生殖行為を求めて痙攣する性器を握りしめたレミは、唇を互いに密着させたままガンを押し倒した。そして、ガンと同様に相手を求めて震える完熟した女性器を、大きくエラが張ったガンの亀頭に重ねる。

  躊躇いは無い。レミは直ぐに腰を下ろし、ガンの巨根をいとも簡単に、自身の膣で飲み込んだ。

  「んぐうううううううううう!!!!!!」

  レミに口をふさがれたまま、ガンは快楽の雄たけびを上げた。

  剛直に、膣内の肉壁が絡みつき、締め付け、脈動して扱きたてる。

  その刺激に、ガンは耐えることなどできない。レミはガンの子を妊娠するため、幾度も強烈な搾精を行ってきたために、レミの性器はガンの性器にとって最高級の性能へと昇華した。

  無論、それはレミも同じだ。膣穴をこじ開け、容易く奥まで食い込んでくるペニスによってもたらされる快楽に、全身が燃え滾る。

  震える睾丸で煮えたぎった粘液が、肉柱の根元へと集う。粘液は尿道を、肉柱全体を膨らませながら駆け抜け、大きく開いた鈴口へ到達した。

  そして、次の瞬間、半ば個体と化した精液の塊が勢いよくガンのペニスから発射された。

  放たれた精液の塊は、膣内に衝突しつつ奥へと走り、易々と子宮に到達した。

  その後も、レミの膣の搾精は続き、ガンのペニスは激しく脈動しながら精液を撃ちだし続けた。精液は間欠泉のように、凄まじい威力で放出されている。個体に近い精液は、さながら白い大蛇のように、全てが一つの塊となっていた。

  しかも、それはとめどなく溢れてくる。止まることは無く、放尿かと思える程だった。

  ガンは唇をレミにぶつけて、その逞しい雄顔負けの体にしがみつくように抱き着いて、叫びつつ腰の動きを止めて痙攣していた。一方のレミは、ガンを抱き返しながら腰を僅かに上下させて、ガンの肉棒にさらなる刺激を与えながら、自分も膣から得られる快楽に震えていた。

  30分ほど交わった後、中庭の井戸を目指して暗い廊下を歩いていた。

  「全くお前は・・・・・・」

  「楽しんでおきながらそんなことをおっしゃるのですが」

  「くっ・・・・・・まぁ、いい」

  素振りと訓練、そして激しい性行為を終えた二人は、汗を流すため中庭の井戸を目指していた。

  ガンの城は敵国責められた場合に備えて、各所に井戸が設けられている。兵糧と水を確保しなければ、長期戦を戦い抜くことは出来ないからだ。

  その中でも、城の中心部から少し離れた場所にある、観賞用の植物が植えられた小さな庭を二人は目指していた。そこならば、巡回の見張りは1時間以上回って来ることが無く、ゆっくりと汗を流すことが出来る。

  下着のみを身に着けた二人は、急ぎ足で井戸を目指した。廊下を走り、階段を駆け下り、渡り廊下から目的の中庭へと飛び降りた。

  「では、手早く汗を流し、部屋に戻って再び交わりましょうか」

  「む・・・・・・そうだな」

  レミの性欲は底なしだ。そしてそれは、ガンも同様である。先程、レミによって2桁を超える射精に導かれたが、下着姿のレミを見れば即座に性欲は回復し、肉棒は半勃ちとなっていた。

  「しかし、もう妊娠の必要はないというのに」

  今では互いに心身ともに交わり合い、愛し合う形となった二人だが、元はと言えばガンの子を妊娠知ることがレミの使命だった。

  亡くなった妻を思うあまり再婚をせず、大臣たちが差し向けた誘惑の刺客を躱し続けていたガン。最後の手段として取られたのが、強姦だったのだ。

  ガンの師匠から、ガンの攻略戦術を叩き込まれたレミは辛くも勝利し、ガンを無理やり犯し、その子を孕むことに成功し、王妃となったのだ。

  その後はガンも考えを変え、レミの部下の女性兵士6人とも交わり、全員を妊娠させた。その結果、跡継ぎは困らないほどの子が産まれた。

  後継者問題は解決したものの、それでもガンはレミの肉体を忘れることが出来なかった。筋肉質で男らしい巨体とは言え、性的な技巧も、膣の感触も素晴らしく、しかも爆乳であるレミから、ガンはもう離れることが出来なくなってしまったのだ。

  「性行為の目的は、子作りのみではありません。性欲を満たし、楽しむことも重要ですよ」

  「しかしだな」

  「私たちは既に夫婦なのですよ。交わり合って、何の問題があるというのですか」

  「それはそうだが、加減というものが・・・・・・ん?」

  中庭を歩くガンとレミの耳が揺れた。風の音や虫の声とは異なる音を捕らえて。

  「井戸からか」

  「そのようで」

  音の発信源は、二人が向かおうとしている井戸の方からだ。隣国との仲が険悪な状態である以上、視覚の可能性も捨てきれない。

  レミはガンを庇うように、前に出て警戒しつつ歩を進めた。素手であっても、レミの戦闘能力は極めて高い。そして、レミに引けを取らない能力を有するガンもそれに続いた。とは言え、王である自分に万が一のことがあってはならないため、ガンは先頭をレミに譲った。本来ならば、男である自分が前に出るべきであるのにと、心の中で歯噛みしつつ。

  しかし、数歩歩いたところで音が鮮明に聞こえてきて、危険でないことが判明した。

  「おやおや、この声は」

  レミは笑い、ガンはため息をついた。

  「あぁ・・・・・・はぁぁ・・・・・・あっ!くあっ!」

  それは、壮年の男性の声だった。苦しんでいるようにも聞こえるが、耳をすませばそれが艶を帯びていることが分かる。どうやら、快楽に喘いでいるようだ。

  ガンはその声の主を知っている。忠実で、最も信頼できる臣下の一人である、狸獣人のマズだ。あらゆる政治学に精通しており、内政においては非常に優秀な働きを見せてくれる。休むよう忠告してもそれを無視し、進んで多忙な日々を送っている。結婚はおろか、女遊びもせずに。

  「相手は予想できますが」

  「まったく・・・・・・」

  二人は警戒を解いて井戸へと向かう。近づくにつれて、声は徐々に大きくなっていく。

  「お・・・・・・おあっ!!ああ!!」

  観葉植物に挟まれた道を進めば、屋根が付いた井戸が見える。そのすぐ脇には、二人の想像通りの人物がいた。

  一人は声の主である、壮年の狸、マズである。

  もう一人は、同じく壮年の獅子だ。歳はマズと近いものの、獅子はガン以上の巨体の持ち主であり、小柄なマズと比較すると体躯の差は大人と子供ほどもある。

  全裸である二人の体つきの差も顕著だった。肥満により弛んでいるマズに対し、獅子は無駄な脂肪が無く引き締まっていながら、多量の筋肉で体は大きく膨らんでいる。はち切れそうな二人だが、皮膚の下の肉質は大きく異なっていた。

  表情もまた、正反対だ。マズは快楽で歪んでいるが、獅子は不敵な笑みを浮かべて行為を継続している。

  行為とは、言わずもがな性行為だ。井戸の縁に手を突き腰を突き出したマズと、それに覆いかぶさる獅子。獅子は腰を振り、マズの肉付きのいい尻にその巨体をぶつけている。

  やがて、近づいた二人の気配を察した獅子は、その視線をガンに向けた。

  「これはこれは。このような時間に、このような場で王と王妃にお会いできるとは」

  「バット・・・・・・それより行為を見られたことを恥じたらどうだ」

  ガンは呆れつつ、笑みを浮かべたまま冷静に対応する獅子に言った。

  王に性行為を目撃されながらも、恥ずることなく淡々と接する獅子こそ、王の教育係であり、剣術の師であり、そして親友であるバットである。男色として有名な彼は、かなりの淫乱であるため様々な男に手を出し、行為に及んでいる。もっとも、城内に混乱を招いたり、風紀を乱したりしないよう注意を払っており、狙う男には注意を払っているのだが。

  「この程度のことで冷静さを保てないようでは、兵士としてしっかくですよ。それは、マズ殿も同様」

  「あ、あああ・・・・・・」

  冷静なバットに対して、マズの顔は羞恥の絶望に歪んでいた。

  「しかしだな。公共の場で事に及ぶことについては、どうだろうか」

  「そのことについては、申し訳ありません。この時間帯ならば、誰も来ないと思っていたのですが」

  「寝る前に汗を流そうとしてな」

  「では、私たちを同じですな。自室で激しく盛り合い、その小休止で水浴びを」

  「う、うむ」

  バットは会話の最中も、絶えず腰を振っている。マズは行為を止めたいが、バットに押さえつけられているため、それも出来ない。

  「しかし、マズまでもお前の毒牙にかかっていたとは」

  「毒牙とは、随分な言われようですな。妻も娶らず、女遊びもしないマズ殿に、性の喜びを教えて差し上げたまで」

  「ああ・・・・・・ガン様・・・・・・見ないでください」

  「何をおっしゃいます、マズ殿。本当は二人に見られて喜んでいるのでしょう?」

  「そ、そんなことは・・・・・・はうっ!」

  バットはマズの乳首を摘み、耳元で囁き始めた。

  「二人に気付いた瞬間、貴方の肉壺の締め付けは強くなりましたよ。この状況に、興奮が増しているのでは?」

  「ち、ちが・・・・・・ああっ!」

  バットはマズの両脚に手を回し、そのまま上半身を起こしつつ、抱きかかえるように持ち上げた。無論、自身の性器はマズに挿入したままで。マズの体重により、その巨大な肉刀はより深くマズを抉った。

  「嘘をつく者には罰を与えねばならんな」

  バットは敬語を止め、マズの首筋に甘噛みし、激しく腰を振り始めた。

  「ああっ!!はあっ!!だっ!!だめ!!やめてぇ!!」

  マズは顔を左右に振りながら、淫らな喘ぎ声を発した。普段の生真面目な佇まいを知っているため、その豹変ぶりにガンはただただ驚いていた。

  バットが腰を振ると、だらしなく肉が付いた胸と腹が、そして快感を証明付ける肉棒が激しく揺れ動く。それらはガンとレミに晒されており、マズの顔は羞恥で真っ赤になった。

  「ほらほら、感じているのだろう。淫らな姿を、だらしない肉体を見られていることを」

  バットの言葉攻めは止まらない。マズは弁明したかったが、快楽が強すぎて喘ぐことしか出来なかった。

  「ああ!!あああ!!はああああああ!!」

  そして、快楽に耐えきれずマズは射精した。激しく揺れ動くペニスは、巨大な睾丸に貯蔵されていた多量の精液を激しくまき散らし、地面は瞬く間に白く染まった。

  「あっ!!ちょ、ちょっと!!バット殿!!待ってぇ!!」

  長く続いた射精が終わったが、それでもバットの腰は止まらなかった。屈強な肉体は疲れ知らずであり、尚も激しい上下運動を繰り返す。

  マズは溜まらず行為の停止を求めた。先ほどと違い、羞恥心からではなく、強すぎる快楽が苦痛となりつつあるからだった。だが、バットはそれを無視して、更に腰を速度を速めた。さらに両手で豊満なマズの双乳をつかみ取り、乳首を指で挟んで揉みしだいていく。

  「あ、あああああ!!!!」

  マズは背中を反らし、先ほどよりも声を響かせて再び射精した。先程よりも量は少なく勢いも弱いが、激しいと表現しても差し支えないだろう。

  しかし、相手が二度射精したにもかかわらず、バットは腰の動きを止めなかった。不敵に笑い腰を振り続け、その巨根でマズの胎内を抉り続けている。自身もまた、マズの腸壁の感触を楽しみつつ、存分にマズを攻め立てている。

  一方のマズは、バットより与えられる快感が過激すぎて、許容量はとうに超えてしまっている。

  マズは何度も叫び、必死にもがいて抵抗した。だが、バットの逞しい体に捕らえられ、尻を突かれて快感を与えられている状況では、逃げることなどできるはずもなかった。

  「ああ・・・・・・はぁぁ・・・・・・」

  やがてマズは、叫ぶことも出来なくなった。ペニスもいつの間にか萎えており、精液の発射も止まっている。表情は苦痛に歪んでいるが、それでいて艶が失われていない。

  「ぐううっ!そろそろ、出すぞ」

  バットはそう告げると、腰を突き上げつつ右手でマズの顔を振り向かせ、唇を奪う。

  「んんっ・・・・・・」

  「ふううん・・・・・・」

  二人の体が同時に震えた。どうやら、バットの射精が始まったようだ。バットの剛直から放たれる精液の量と勢いは、マズの比較にならないほど激しく、マズが味わう快楽はさらなる高みへと突き進む。

  やがてマズは痙攣しつつ、萎えた肉棒から透明の液体を垂れ流し始めた。粘りがなく、無色透明のそれは、紛れもなく尿だった。

  快楽が強すぎて失禁するマズと、未だに余裕がありセックスを十分に楽しんでいるバットの姿は対照的だが、不思議と凌辱や強姦のような暴力的な雰囲気は感じられなかった。

  「ふう・・・・・・しかし、最後まで見てしまうとは」

  バットはマズを抱え、自身のペニスを挿入させたままガンとレミに笑いかけた。

  「このように見せつけられたら、見るしかないではないですか。ねぇ、ガン様」

  バットとマズの絡みを楽しみつつ眺めていたレミは、バットと似た笑みを浮かべて言い返した。

  「そ、そうだな」

  話しかけられたガンは、平静を装いつつ頷いた。しかし、内心では動揺していることを隠しきることはできなかった。

  屈強な精神を持ち、かなりの性豪であるガンは、性的な話を振られても動揺するような男ではない。レミやバットの奔走すぎる性格に振り回されることもあるが、本来のガンならばこのような場に出くわしても平静を保てるはずだ。

  だが、今のガンにはそれが出来ない。

  「全く、物好きなことですね」

  バットはそう言いながら、マズの体を持ち上げて自身のペニスをようやく抜き放った。大量に射精してもなお勃起を継続しているバットの肉棒が露になる。

  その肉刀は、凶悪と言っても差し支えないほどの巨大さを誇っていた。根本から切っ先まではそこらの短刀よりも長く、幹の太さは少年の腕ほどもあり、亀頭は熟した果実のように膨らんでいる。太さも長さもガンを上回っており、近寄りがたい禍々しさを持ちつつも、他者を引き付ける雄々しさを兼ね備えていた。精液まみれになっているため淫らさも有しており、レミは感嘆の視線を向けずにはいられなかった。

  「邪魔をしたな、バット。レミ、場所を変えるぞ」

  不意に、ガンはバットに背を向けると、レミの返事を待たず足早に歩きだした。

  「はい」

  レミは文句を言わず、そのあとに続く。

  その場に残されたバットは小さくため息を吐くとゆっくりと腰を落とし、息も絶え絶えのマズを地面に座らせた。優しく、丁寧に、労わる様に。激しく腰を打ち付けていた先ほどとは、別人のような動きだった。

  「いいものを見られましたね」

  別の井戸へ向かうガンに、レミが話しかけてきた。

  「どこがだ」

  ガンはレミから顔を背け、ぶっきらぼうに言い返した。

  「バット様の肉体は、私からすると非常に淫らですから」

  狭い廊下に、淫欲が籠ったレミの声が響いた。誰かに聞かれていたらと心配する気持ちは、もうほとんど残っていない。城内で、レミの淫乱さを知らぬ者はいないし、レミをそれを隠そうとしないのだから。

  「まぁ、兵士として見れば、羨望せずにはいられないがな。あれだけの良質な筋肉を持つ兵士は他にいない。才能と努力の結果だ。俺も見習いたいものだ」

  ガンはそう呟き、バットの肉体を思い返した。

  教育係兼師匠だったのだから、鍛錬や入浴を何度も共にしてきたため、バットの裸は見慣れている。体毛の下には自分以上の筋肉が搭載されており、大きく盛り上がっている。ごつごつと硬質そうな見た目だが、意外と柔軟性も高く、力を込めていないときは触れると柔らかく、触り心地はいい。

  「兵士として、ですか」

  並んで歩くレミは、ガンの股間に視線を向けた。

  その膨らみを見れば、中の肉棒がやや膨張し、硬さを増していることが分かる。

  「本当に?」

  「な、何がだ」

  「ひょっとして、別の感情も抱いているのではないですか」

  「そんなことはない」

  「果たしてそうでしょうか」

  「無論だ。そもそも、他にどういった感情が芽生えるというのだ」

  ガンの股間の膨らみは、徐々に大きくなりつつあった。

  「例えば、淫らな気持ちを抱きつつ、バット様の裸を見ていたり、とか」

  「な!何を言い出すのかと思えば・・・・・・」

  レミの考えを即座に否定するガン。しかし、いつの間にかペニスは最大限に勃起していた。

  「しかし、あなたの性器は正直のようですが」

  「下着姿のお前が隣にいるからだ」

  「しかし、バット様とマズ様の行為を見ていた時も、勃起していたじゃないですか」

  「くっ。背後にいたお前が、何故分かる」

  「あなたが二人の行為に見とれている隙に、そっと肩口から除かせていただきました」

  勝ち誇った笑みを浮かべるレミ。

  観念したガンは、大きなため息をついた。

  「・・・・・・そうだ。バットの行為を、裸を見ていると、勃起してしまった」

  隠せないと判断したガンは、正直に告白した。

  翌日。

  職務が一段落したガンは、稽古場でバットと刃をぶつけ合っていた。もっとも、刃引きしているため切られることはない。それでも、二人は剛腕の持ち主であり、卓越した技能を習得している。そんな二人が振るうのだから、刃引きしていても危険度は高い。

  「であっ!」

  「しっ!!」

  向かい合い、相手の隙を伺い、斬りかかる。

  紙一重で躱し、反撃に転じる。

  それを予測し、防御する。

  鍔迫り合いでは、一歩も引かず相手を押し返す。

  やがて、合図したかのように離れ、再び斬りかかる。

  時に先の先を取ろうと神速のように、時に牽制を交えて相手の動きを惑わして。

  まるで真剣勝負だ。

  それでも試合として成り立ち、互いに負傷しないのは、二人の実力が互角であり、そして互いの手の内を知り尽くしているからだろう。

  一刻ほど切り結んだ二人は、ようやく休息を取った。

  「いつもながら、大したものだ」

  ガンは師匠であるバットに、そう告げた。

  「いえいえ。もはや弟子は師匠を超えましたよ」

  バットはそう返しつつ、汗を拭いている。

  互いに上半身裸であり、上質な筋肉を見せつけ合っている。

  (むうう・・・・・・)

  ガンは、バットの逞しい胸を、硬質な腹筋を見て、ごくりと喉を鳴らした。更に視線を下にずらすと、ズボンを押し上げる膨らみがある。

  ガンはそれらから視線を逸らすと、バットと同じように汗をぬぐった。

  「しかし・・・・・・今日は多少、動きが鈍っていたようですな」

  「そ、そうか?」

  不意にバットが口を開いた。

  ガンは動揺を隠すとしたが、声が少し裏返ってしまう。

  「何か悩みでもあるのですか?」

  「まぁ、隣国との状況を考えれば、多少は心が濁る」

  「それだけ、でしょうか」

  バットは汗で濡れたからだをガンに近づけた。

  「な、何だ・・・・・・」

  バットはガンの真正面に立ち、至近距離からガンを見下ろしてきた。体術の組み手も数えきれないほど繰り返してきたため、密着されることなど慣れているが、ガンは興奮を抑えることは出来なかった。

  「政治に関することで憂いがあっても、それが太刀筋に出たことはありませんでしたよ」

  バットの金色の瞳が、ガンの双眸を、心を射貫く。心の内を全て見透かされているのではないかと、ガンはそう思わずにはいられなかった。

  「私に言えぬ、悩みでしょうか」

  雄々しく野性的でありながら、理知的な空気も纏っているバットの顔は、微笑を浮かべて問いかけてきた。

  その顔も、汗に濡れた大胸筋と腹筋も、その下の巨大な膨らみも、今のガンにとっては興奮を誘う要素となる。

  「お前に話すべき悩みは無い」

  ガンはそう言って、バットから離れた。

  バットは師匠であり親友であるため、今まで悩みは全て話してきた。だが、このことだけは話せない。

  「そうですか」

  バットはそう言って、試合で使っていた剣を拾い、軽々と肩に担いだ。

  その表情には、残念だとか、悲しいだとか、そんな感情は見られなかった。

  「まぁ、気が向いたらいつでもお話しください」

  バットはそう告げると、稽古場を後にした。

  一人残ったガンは、自身も下腹部に視線を向けた。

  自慢の巨根は、限界まで勃起していた。

  ガンは、もう認めるしかなかった。

  いつの間にか、自分がバットに欲情していることを。それどころか、恋心さえも抱いていることを。

  「なるほど」

  その日の夜、王家専用の浴室にて。

  広く浅い湯船に浸かり、バットは自身が抱える悩みを、浴槽の縁に腰かけたレミに告白していた。

  「まぁ・・・・・・そういうことだ」

  40を超えていながら、恋の相談をしている。しかも、相手は男だ。

  恥ずかしさのあまり、顔から火が出る思いだったが、背に腹は代えられず、ガンはレミと、そして信頼できる二人の部下に自信の思いを告白していた。

  「とりあえずは、よく話してくださいました」

  ガンの耳元に、吐息を吹きかけつつ優しく囁く声。その主は、レミの部下である河馬の女性である。豊満で肉付きが良く、乳房や尻のサイズは仲間の中で最も大きい。しかしその内には分厚い筋肉が宿っており、かなりの怪力の持ち主である。

  河馬の女性兵士は、湯船の中で座っているガンと硬い壁の間に入り、ガンの背中をその豊満な肉体で受け止め、太い両腕で優しく抱きしめている。柔らかい女体が、大きな乳房が背中を押し返してくれるため、ガンにとっては極上の椅子と言えた。

  「ぷはっ」

  不意に、湯の中からもう一人の女性が、大きく息を吐きつつ浮上してきた。ガンの目の前なので、湯と息がガンの顔に掛かる。

  「いやぁ、しかし、40を超えた男性から恋の相談が来るとは思っていませんでしたよ」

  湯から飛び出し、笑いながらガンに話しかけてきたのは、ハイエナの獣人である。

  河馬とは対照的に、無駄な脂肪は無く引き締まった肉体の持ち主であり、実用的な筋肉で身を包んでいる。しかし、胸についた乳房は大きく、河馬獣人やレミには劣るが十分に大きく、湯の上に浮いている。

  「何とでも言え」

  ガンはぶっきらぼうに答えた。

  河馬とハイエナは、どちらもレミの部下であり、バットが組織した女性のみの精鋭部隊・七竜の隊員である。河馬はロード、ハイエナはガリアという。

  二人もまた、ガンの世継ぎ騒動の際に、レミに次いでガンを襲ってセックスし、ガンの子を妊娠して出産している。そのため、今でもこうして定期的に体を重ねていた。

  七竜の隊員は全員が淫乱であり、精力も体力も高い。そのため、ガンほどの男でなければ満足できないというのも、理由の一つだった。

  ロードは七竜最年長で落ち着きがあり、ガリアも面倒見がいい性格だ。だがかこそ、ガンはレミだけでなく、二人にも恋心の相談をすることにしたのだ。

  「まさか、ガン様が男色に目覚めるとは思いませんでしたよ」

  湯中にてガンのペニスをしゃぶっていたガリアは、湯から上がり、体を泡立たせながら言う。

  「ああ、俺自身もそう思う」

  「ひょっとしたら、レミ様に肛門の快楽を仕込まれたからかもしれませんね」

  ガリアからそのことを指摘され、さすがにガンも顔を赤く染めた。

  ガンはレミに強姦されて、彼女とのセックスに熱中することになった。その数ヶ月後には七竜全員と関係を持ち、全員を妊娠させた。

  それ以降、ガンは子作りのためでなく、楽しむためのセックスを始めた。その一環で、レミから前立腺攻めを施されることになった。

  初めて肛門に指をた時のセックスの相手も、偶然、この場にいる三人だった。ロードから爆乳で顔面を愛撫され、ガリアからは大胸筋を揉まれつつ乳首を舌で刺激され、レミの巨大な乳房でペニスをはさみ込まれて扱かれている時だった。

  「う、うがあああああ!!」

  レミはガンの肛門を舐め上げて解すと、片手でペニスを扱きながら中指をガンの肛門に突き入れてきたのだ。

  ガンは必死に抵抗したが、肉棒への愛撫で体に力が入らず、しかも腹の上にロードが巨大な尻を乗せてきたため、悶えることしか出来なかった。

  そして、レミの指の数が増え、激しく挿入と排出が切り返されていくうちに痛みは消えていった。そして、ついにレミの指が前立腺を的確に捕らえた。同時に、レミは長いマズルを利用してガンの巨根を咥えて舐めしゃぶり、ロードはガンの手を取って自身の乳房を触らせ、ガリアに唇を奪われた。

  「んんんんんんーーーーーーーーー!!!!!」

  そして、ガンは猛烈な射精を始めた。精液はレミの、悲鳴はガリアの口によって受け止められた。

  こうして、ガンは尻の快楽に目覚めることとなった。

  「その結果、バット様の巨根で自身の穴を貫かれたくなった・・・・・・それも原因の一つかもしれませんが、それだけではないでしょう」

  不意に、背後のロードが再び囁いてきた。

  「ガン様とバット様の関係は、特殊です。世話人という印象はなく、親友や師匠・・・・・・いえ、兄弟や教師と言っても過言ではないでしょう」

  「そう、だな」

  ロードからそう言われて、ガンは改めてバットという男のことを考えた。

  幼いころから一緒だった。歳は少ししか離れていないというのに、自分よりもずっと強く、賢く、立派な人物だった。尊敬の念を抱き、憧れの視線を向けていた。

  しかし、一方で年相応の付き合いもあった。共に草原や町中を駆けまわり、大人にいたずらを仕掛け、共に笑い合っていた。そういう親しみの感情もある。

  改めて考えてみると、あらゆる感情がバットに向けられている。それが、愛情への変わったのだろうか。

  「バット様を思う心。友情や敬愛。そう言った感情が愛へと変わることは、決して珍しいことではないかと」

  「それと、筋肉質な男性が好み、というのも、レミ様の影響でしょうな」

  「き、貴様は・・・・・・」

  ロードが真面目に考察しているのに対し、ガリアは笑いながら茶化してくる。

  「例えば、小柄なラムが初めての相手だったら、華奢な男性を好いていたでしょう。ロードが相手だったら、それこそ、太った男性に好意を向けることになっていたでしょうね」

  ガリアは声を上げて笑う。ガンは、もう何も言い返さなかった。

  「しかし、好いているならば告白すればいいのではありませんか?」

  体を洗い終えたレミが、ガンの隣に腰を下ろしつつ聞いてきた。

  「恥ずかしいのですか?」

  「それもある。が、自分のこの感情が、本当に恋愛なのかという不安がある」

  「その不安も、もう無いのでは?」

  レミの言う通りだった。バットへの恋心、これに偽りや勘違いはないらしい。

  「バット様の肉体に欲情しているだけでは?」

  再びガリアが横槍を入れてきた。

  「いや。レミやお前たちに対する思いに似ている。体だけではないと思う」

  ガンは静かに反論した。

  「あら。それは、なんとも、嬉しい限りです」

  ガリアも身体の泡を落とし、ガンの隣に腰を下ろした。

  「だったら、すぐにでも告白すべきでしょう。バット様には特定の恋人や妻もいないし。私たちと体を重ねるように、すればいい。嫉妬やら何やらで、私たちの関係は崩れないでしょう」

  「確かに。誰かとの関係が壊れるのでは、などと。そんな悩みは、何を今さら、というものです」

  「それに、基本的にバット様は、来る者は拒まず、据え膳食わぬは男の恥をモットーにしていますから。断られることはないと思います」

  「確かに。そもそもガン様のような巨漢は、バット様の好みかと」

  ガリアとロードにそう言われ、ガンは小さくため息を吐いた。

  「誰かから嫉妬されたらとか、そんな悩みとは違う。ただ、バットを俺が、今までのようにいられるか。それが少し、不安なだけだ」

  「そうですね」

  レミがガンの胸に、そっともたれかかった。

  「身体を重ねるということは、今までとは少し違う関係になるということですから」

  「うむ・・・・・・」

  万が一、バットとの関係が壊れることになったらと、そのような恐怖がほんの少しだけ胸の底に残っている。バットに限ってそんなことはないだろうと思うが、その“少し”を消すことが出来ない。

  「貴方だけは抱けないと、断られて気まずい空気になったり。仮にセックスできたとしても、その後憂いが残ることになったり。そうなる危険性は、ゼロではないでしょう。しかし」

  レミは顔を上げて、ガンの頬に唇を当てた。

  「今のままの状態が続くのは、よくないことと思います。それに、二人の関係にひびが入りそうになったとしても、貴方のその後の行動次第でそれを修復することは不可能ではないはずです」

  レミは真っすぐにガンの双眸を見つめて、諭すように伝えた。

  「バット様と、よく話し合ってみることです」

  凛とした表情で放たれた言葉は、ガンの心に響いた。

  「そうだな」

  ガンは小さく頷いた。

  レミの言う通り、この状況がずっと続くより、勇気を出して踏み出した方がいいだろう。関係が壊れそうになったら、修復するために行動すればいい。修復できるかは、自分次第だ。

  「そして、先ず貴方がすべきことは、これです」

  そう言い、レミはガンのペニスを掴んだ。

  「うっ!?」

  「妻三人を満足させてください」

  「裸のまま、焦らしておいたんですから」

  「もう我慢できません」

  淫らな笑みを浮かべて身を寄せて来る三人の雌。一瞬で真剣な空気が淫らな色に染まる。

  そして、その空気に当てられたガンもまた、即座に性を求める雄と化し、一瞬でペニスを勃起させてレミに抱き着こうとした。

  しかし、一瞬早くロードから顔を掴まれ、後ろを向かされて唇を奪われる。

  レミは湯に体を沈めて、勃起したペニスを咥えた。

  残ったガリアは、硬くなったガンの乳首を甘噛みして、もう片方の乳首は指でつまんできた。

  そして、性交が始まった。三人の屈強な雌が、一人の雄の精を搾り取る、熱烈な肉の宴が。