PR
僕は牡丹の事がどうしても忘れられなくなっていった。
親の遺産が多少あるから、株主優待の為に株を買い漁り、株主優待が売りに出されれば、すぐに手に入れた。
一体何人の人間が、株主優待の"味"を知っているか知らないが、能う限りその"味"をしゃぶりつくしたいと願った。
結果として、僕は彼女を娼婦のように呼ぶことができたし、彼女は彼女のまま登場して、奉仕してくれた。
やれることは手コキと添い寝だけだけど、それだけでも十分に嬉しく、人生を彩ってくれた。
園内では特別扱いしてくれないけど、視線は真っ先にくれる。
そして、昼の仕事が終われば夜の仕事。
僕に誠心誠意奉仕してくれる。
僕はそれが分かっているから、昼間の特別扱いは求めない。
相変わらず園内で食事をして、グッズを買ってテーマパークへの奉仕を忘れない。
そうもしていると、パークも僕好みの企画を出してきてくれる。
好きなキャラクターとデートできる権利のオークションだ。僕ほどお金を掛けているかは別として、僕のような趣味の人は多い。特に牡丹は人気のあるキャラクターだ。オークションは白熱した。
同キャラでの二時間のデート権は入札の上位五名までで、重複はナシとなっている。
それで僕は一つ頭の抜けた金額を入札してしまった。
逆を言えば、牡丹のファンの中に"味"を知っている人はいないのだろう。
逆を言えば、そういう"異常な入札"は他のキャラクターでも見られたので、"ライバル"よりも"同志"はいそうな予感がしている。
そういう訳で、僕はデートを閉園前の二時間に設定して、デートに株主優待を使うと言う技に出た。
指定された時間、園内の会議室で彼女を待ち、出てきたらこれでもかと抱擁される。
「楽しんでくださいね」
スタッフから見送られて園内へと足を踏み出す。
手を繋いで歩いていると、訝しむ人もいる。
スタッフが二人付いていて、一人はデート企画のプラカードを掲げているので、変なことを言われる心配がない。
一応、過度な接触は止められているが、軽いハグぐらいはいいらしい。
そんなわけで、取り高のいい場所に行ってはツーショットの写真を沢山撮って貰う。
「大丈夫? 熱くない?」
時々声を掛けるけど、大丈夫だと言う身振りをする。
今日はそこそこ気温が高いというのに、なかなか健気だ。
観覧車にも乗る。
そこではもふもふし放題だ。
密室にいると言う緊張感で、気分が高まってしまう。
胸を揉んだり、股間を撫でられたり、割とギリギリな遊びを楽しんだ。
「こんなこと、他の人にもするんでしょ?」
僕が意地悪な質問をすると、彼女は首を振って抱きしめてきてくれた。
デートが終わると、"お召し替え"の三十分のあと、牡丹は部屋に来てくれた。
相変わらず積極的にお世話をしてくれる。
手コキでの寸止めもかなり板に付いてきて、何度も我慢させられる。
そうしているウチに、彼女は徐々に服を脱ぎ捨てて真っ裸になっていた。
どこか新しいスーツだなと思っていたら、彼女は僕の手を掴んで股間にそれを持って行く。
スリットがあるのが分かる。
「僕のために!?」
興奮気味に尋ねると、恥ずかしそうにしながら頷いた。
寸止めに少し萎えていたチンコは、全開のフル勃起になった。
彼女の持って来ていたローションを穴にぶち込むと、彼女はビクビクと身体を震わせる。
牡丹は僕をベッドに寝かせると、僕のチンコを掴んでとろとろのおまんこの中に挿入した。
まるで喘ぎ声を上げるかの如く天井を仰ぎ見ている。
そしてやや大袈裟に身体を痙攣させると、そのまま僕の方へ倒れ込んできてくれた。
「根っこまで入っているよ」
僕が言うと彼女は恥ずかしそうにしている。
そこからはお互いにリズムを合わせて腰を振るばかりだ。
おまんこの中はオナホでできているのだろう。だが、先の方にやや硬いモノを感じる。そういうオナホなのだろうか。
散々寸止めされているので、おちんちんのほうはかなり粘ってくれた。
「出そう! 出そう!」
と何度言ったことか。
そんな分かりにくい状況でも、僕の最後の「出る!」に呼応して絶頂したような反応をしてくれた。
貯めてたのお陰だろうか、思った以上の精液が彼女のおまんこから垂れてくる。
「いっぱい出たね」
とでも言いたいように、彼女は両手で僕の顔を包み、そこから抱き寄せてくれた。
牡丹の中身が男だと彼は気付いているだろうか?
株主優待は何人かのファンを虜にした。
そして、虜にした側のキャラも、そのお遊びに魅了された。
私も魅了された側のキャラだ。
彼が株主優待券を使ってくれる日がとても楽しくなって来た。
彼が園内にいるとドキドキしてしまう。
別段男が好きと言うわけじゃない――と言いつつ、中身が男同士のキャラクターであれこれ遊ぶ事はあるのだけど。
そう言う事情で、僕は彼のためにしたいことは何でもしたいと思ったのだ。
そうなってくると必ず出てくるのが"裏ボディ"の問題である。
キャラクターはある意味"出来高制"だったりするので、人気が高いと何かと優遇される。
そういう訳で、私のキャラクターにも裏ボディを作る権利が与えられた――勿論、園内で使うのは御法度だが。
この裏ボディ、自分で好きに使える以上、自分でお金を払わなければならない。でも、彼と楽しく遊べる事を考えると、無駄な出費とは思えなかった。
それが到着するまで、何度も彼は来てくれて、「あと少し、あと少し」と心に唱えながら奉仕を続けた。
勿論、園内の仕事は大好きだ。
子供と触れ合えるし、行く人々、皆可愛いと言ってくれるし、写真を撮ってくれる。
キャラ毎のSNSアカウントがあるので、そこに出来の良い写真が載ってくれるとかなり嬉しい。
ショーやパレードでのダンスも、毎日毎日の事だけど、充実感が強い。
だが、そういうののウラでこういうことをしているという背徳感は、"そういう事"をより強く燃え上がらせるのだ。
そして降って沸いたデート企画。
彼は確実に落札してくれるだろう。
他の四人はあくまでもその前座でしかない。
当然の如く極太ディルドを突っ込んだ状態でデートを重ねる。
ナイーブな男の子や、はっちゃけた女の子、子連れの家族、ややキモいオタクの四組だ。
最初の男の子は、本当に緊張していて、手を繋いだりハグしたりするだけで恥ずかしそうにしてくれる。
きっとその日の夜は、私を思いながらオナニーをするだろうな。
女の子は、割とベタベタしていて、観覧車では「女同士だし」と胸をむんずと掴んできたりした。私もじゃぁって顔をすると、どうぞとその巨乳を差し出した。
子連れはかなり楽しそうに触れ合ってくれて、沢山、沢山写真を撮って上げた。
まぁ、最後の人も一応、きちんと誠実にサービスをしてあげた。まぁ、この人も、今晩はオナニーするだろう。
最後に彼である。
会ったとき、こんなにドキドキするとは思わなかった。
今まで隠れて交際していたのが、表に出られると言う感慨もあったのだろう。
勿論、ディルドのことはあるけれど、それはもう日常の事だ。
彼とデートしながら写真を撮り、いちゃついて、観覧車ではもうちょっと踏み込んだことをする。
それだけで私のちんちんは限界になっていて、そして人知れず射精をしていた。
株主優待の件でもそうだが、私が度々射精している事に気付いているだろうか?
気付いていないなら、少しは気付いていて欲しい気がする。
かといって、私の身体がイカ臭くなるのは御免だ。
一緒にイキたい……
裏ボディは、閉園になんとか間に合った。
水分補給とトイレを済ませると、裏ボディのペニスポケットにチンコを突っ込み、着ぐるみを着て、衣装を纏った。
ペニスポケットは、牡丹のおまんこと繋がっている――おまんこの部分が貫通式のオナホなのだ。あんこの厚みと、私のチンコの短さのお陰で、おちんちんが触れ合えるのは先っぽだけだろう。でも、それだけでも満足だ。
最初は念入りに彼のおちんちんを慰める。
最近は丁度良い頃合いを会得した。
なので、射精を散々我慢させてから挿入しようと言う訳だ。
彼がそろそろと言う顔をしているので、私は衣装を脱ぎ捨てた。
手を引き寄せ抱きしめる。
「僕のために!?」
おまんこを確認した彼が訪ねてくる。
「そうだよ!」と口に出しそうになる。
恥ずかしさを演出しつつ、万感の気持ちを込めて抱きしめる。
ローションをおまんこに挿入して貰い、おちんちんの先がヌルヌルする。
ああ、もう射精しそうだ。
我慢しなければ!
仰向けの彼に騎乗位でセックスをする。
奥まで入れると、おちんちんの先が触れ合っている。
ああ、気持ちが良い!
否、気持ちよさ以上に、彼と接触できている事が胸に来ている。
それからは腰を振り続けるばかりだ。
ああ、頭がどうかなりそうだ。
彼が何度もイクと言うけど、まだ出そうにない。こっちはもう限界だと言うのに。
彼は情けない声を上げ、私は声を出すのを我慢している。
そして遂に射精に至る。
先に暖かいモノが触れた瞬間、自分も射精していた。
ああ、永遠とドクドクしている。
彼は、精液に塗れたおまんこをみて「エッチだね」と囁いた。
そのテーマパークは、もふもふの着ぐるみたちがお客さんを迎えてくれる施設で、園内自体はかなり古くさいが、グリーティングを積極的に行うと言うので、近頃人気が高い。
私がそこで一目惚れしたのは、シュンと言うイケメン狼である。すらりとしているけど筋肉質の体格で、少し悪い目をしている。
女性ファンが多くて、私もご多分に漏れない。
グリーティングの時の女性の扱いが上手くて、ツーショットなんかでもジゴロ感が出ている。
ぐっと抱き寄せてきたりするので、こちらもドキっとする。
ああ、もう、彼の虜だ。
そんなパークで、株主優待をやるという。
その内容は、ホテルでのプライベートなグリーティングである。
これを聞いて、私の頭の中は瞬時にピンク色になった。
お金なら沢山ある。
そういう訳で、公募された株をかき集め始めたのだ。
同時に、興味のない人が売り出した株主優待も無理のない範囲で買い集める。"同志"で潰し合いをするのは面白くない。
そういう訳で、私はシュンとのプライベートグリーティングを楽しむ権利を沢山手に入れた。
こんなに沢山なら、彼も振り向いてくれるだろう。
今は、沢山いるファンの中の一人でしかないのだけど。
尤も、私のスケジュールの方が色々と大変で、権利を手に入れて何ヶ月もそれを放置する事になった。
ただ、他の人がこの権利を手に入れたがっていると、風の噂で聞くので、私の予感は間違っていないのは間違いない。
実際、何が行われているか、ファンの中で語る人はいないのだ。
そしてその日。
その日もいつも通りのグリーティングをした。
そのつもりだったけど、ツーショットの"引き寄せ"がちょっと強めで顔が近かった気がする。
彼の呼吸音が聞こえた。
これは私を意識してくれているのか? 胸が高まるのが分かる。
閉園後、併設ホテルにチェックインして彼が来るのを待つ。
ベルが鳴り、彼が来た。
お連れの女性スタッフはここまでで別れる。
まさか、まさかの二人っきりだ。
口を押さえながら「ヤバイヤバイ」と連呼している自分がいる。
「は、ハグしてもらってもいい?」
そう尋ねると、彼は頷いて手を広げてくれた。
今までツーショットは散々したけれど、ハグはしたことがない――否、誰もハグをしてくれた所をみた事はない。
やや胸板が厚いなと思いつつ、ぐっと抱きしめる。筋肉質な感じがある。
身長は170ぐらいか。中の人はやや小柄だけど、着ぐるみだと丁度良い。
抱き心地が良い。
ずっとこのままでいたい。
彼の呼吸音が聞こえる――それ以上に私の鼻息が荒いのだけど。
彼の手を掴んで私の胸に押し当ててみた。
彼の手は揉むこともせずに制止する。
「いいよ」
私が囁くが、彼は手をどけてしまう。
私は、彼の身体を撫でながら「折角二人っきりになれたんだから」と呟いてみるけど、彼は靡いてこなかった。
こう見えても、自分は結構可愛い方だと思っている。
それでも手を出してこないなんて、なかなかの紳士だ。
私が「人には絶対に言わないから」とか「ここだけの関係でいたい」とか言うけど、反応しない。
彼の衣装を少しずつ脱がしていき、ボディラインの出るファースーツ一枚になるまでにした。
私はそのファースーツの手触りを存分に味わっていて、彼は頭を撫でながらそれを受け入れてくれる。
私は思いきって、自分から裸になってみた。
彼はそれを止めようとするけど、かといってウブな所をみせる事はなかった。中身は女慣れしているのだろう。
そうなると益々燃え上がってしまう。
ベッドに一緒に倒れ込んで、彼の身体をむしゃぶり尽くした――と言っても、身体の彼方此方を撫で回しただけだが。
私の股間はもう熱くなってきて、彼の股間に自分の股間を擦り合わせた。
彼は「困ったなぁ」と言うポーズをしているけど、私はそれをやめる事が出来なかった。
私は一度イクと、そのまま彼を離すことなんてできなくなる。
何度か彼を使ってしまったが、彼から動く事はなかった。
ただ、そのまま疲れて眠った後も、私を抱きしめ続けてくれて、朝まで一緒にいてくれたのだ。
ウチのテーマパークは、グリーティングがウリのパークだ。
そして私は雄の狼のキャラクターを被って今日も今日とてグリーティングに勤しむ。
中には変態的な趣味を発散している人がいるが――と言うか、そう言う人ばかりだが、私はあくまでも仕事だと割り切っている。
女だてらに雄キャラを演じているのは、単に男との絡みが面倒くさいと言うだけである。かといって、女が好きと言うわけではない。
演技に関しては割とコツに近いものがある。レイヤー時代に男装をよくしていたのも利いているだろう。
そのお陰というとナンだけど、女性客からのウケはとてもよい。ファンが多すぎて困るぐらいだ。
流石に女バレが怖いのでハグはしないようにしている。
胸はコスプレ用の胸潰しインナーを着れば、やや胸板が厚い程度の感じになる。生地のお陰で着ぐるみ越しなら胸を感じないと思うのだけど、念には念を押したい。
私がそんなに女性客を警戒するのは、割と鼻息の荒い女の子がいるからだ。
性欲丸出しの人間なんて男だけだと思って雄キャラを選んだら、女もそんな奴がいると言う訳だ。あまり笑える話ではない。
そんな時、パークはプライベートなグリーティングを行う権利を株主優待で出したのだ。
特別手当が付くとは言え、私はそういうの御免だなと思ってた。
冷静に考えて、そう安くないお金でそれを手に入れる奴なんて、地雷としか思えなかった。
開始から数ヶ月、私に対して権利を行使する人はいなかった。やれやれである。
どうやら肉体関係を持っている人もいるようで、私にそういうのが来なくて本当に良かった。
そう思っていたのは、先週までだった。
遂に、私に対してプライベートなグリーティングを求める人が出てきた。
お願いだから家族連れであって欲しい! そう願っていたが、私のファンは大概女だ。家族ウケはそんなにしていなかった……どうしたものか。
アテンドのスタッフに尋ねると「ああ、あの子」と心当たりがあるようだ。スタッフにまで心当たりがあるとはなかなかヤバイ子なのでは?
「綺麗系の可愛い子だよ」
そう言ってやや安心したのだけど、当日「ほらあの子」と教えてくれたのは、確かに可愛い女の子だった。
とは言え、顔に見覚えがあるようなないような……私の中では沢山の女性ファンの中の一人でしかなかったのだ。
一応これでもパークのことは気に掛けているつもりだ。パークのためになるならファンサービスも厭わない。
だから、問題の子とツーショットタイムになったとき、ちょっと強めに引き寄せてみた。
そうしたら、ちょっと息が荒いので……恐怖した。
これからあの子と一緒に朝までいなければならないのか。憂鬱だ。
別に朝までのコースは絶対ではない。だが、先だって行われた数々の"株主優待"は、例外なく朝までコースだ。私だけ例外と言う訳には行かない。
そして詳しく聞いていない――と言うか、聞きたくなかったが、性的サービスもオプションの中に入っているのだ。
ああ、これは困ったことになったぞ。
部屋に到着すると、付き添いは姿を消した。
彼女はハグを求めてきて、そして身体を弄り始めた。
これで女だとバレたらどんな目に遭うやら。
ドキドキしながら彼女の"奇行"を次々にいなしていく。
服まで脱がされてしまうが、取り敢えずファースーツは脱げないようになっているから大丈夫だと自分に言い聞かせる。
ベッドに押し倒されて、彼女は私の股間に自分の股間を押し付けて喘ぎ声を上げていく。
キモいな――何度もそれをされていくのでかなりしんどい。
もう、目を瞑って抱きしめるしかないのだ。
何度も「仕事だ」と自分に言い聞かせて、朝まで耐え抜いた。流石にその日の仕事はお休みにした。
シュンが私に靡かなかったことは、「多分、中の人にも彼女がいるのだろう」と言う事で結論付けた。
とは言え、権利は沢山ある。なんなら彼女から彼を奪ってもいいぐらいの気持ちだった。
中の人の情報の詮索は、ファンの間でも御法度である。
だから調べにくいし、実際調べましたという情報は流れてこない。
興信所を雇うと言う手もなくはないが、流石にやり過ぎだろうと我慢した。
とは言え、シュンに対する思いはもう止まらないのだ。
今は丁度、時間のある時期なので、度々パークを訪れて、そして株主優待を使った。
二回目も一回目と同じ流れだ。
どうしたらいいのだろうか?
「性欲のある女の子って嫌い?」
私が怖ず怖ずと尋ねてみると、シュンは困ったと言うポーズをした。
「彼女とかいるの!?」
私が強めに尋ねると、首も手も振って否定した。
「じゃぁ、なんで求めてくれないの!? 私、そんなに可愛くない?」
自分の事を面倒くさい女だなと思いつつ、彼にすがってみると、ボソっと声がした。
「私、女だけどいいの?」
何か雷に撃たれたような気がした。
気が重たくなるけど、また例の子から株主優待の権利行使をされた。ひょっとして、大株主だったりする!?
私は慄きつつ、ホテルで彼女に会った。
私はなるべく動じないようにしながら、彼女の好きにさせた。
一回目と同じなら、私の前でオナニーして満足して帰ってくれる筈だ。
だが、そうはならなかった。
彼女がいるのかどうかとか、何故自分を求めないのかとか、そういう事を言って私に迫ってきたのだ。
私は堪らず「私、女だけどいいの?」と返したのだ。
彼女は一瞬石化したが、「シュンはシュンだから……」と答え、そして抱きしめてきた。
流石にこういう展開は読めなかった。いっその事怒り狂ってくれた方がよかった。
私はシュンの告白に、一瞬だけ混乱した。その瞬間、目まぐるしく頭の中で思考が走っていた。
声は本当に女だ。だから女だというのは嘘ではないだろう。では、「いいの?」と言うのはどういう意味だろう。「自分は女でもいいけど」と言う意味だろうか?
態々雄の狼の格好をしているのだ、その可能性は高い。男が好きならばメスの格好をすればいいのだから。
それなら……それならば、ここで私が戸惑うのは彼女――シュンの中の人に失礼だ。
否、彼女が必死で演じてきたシュンを否定するのはよくない。
「シュンはシュンだから……」
私は抱きしめて、ただただ彼の呼吸音と心臓の音を聞いていた。
私は今、彼氏は――当然彼女も――いないのだが、彼女を受け入れるべきなのだろうか? いやいや、そんな問題じゃない。別に私は女が好きって訳じゃない。
困った。ただひたすらに困った。
「私は嫌だけど」と言えればそれで済む話かも知れない。だが、私がシュンである以上、何でもいいと言う子に対して、そんなことを言ったところで納得などしてくれる筈もなかった。
だって、事実上初対面で真っ裸になって股間を擦り付けてくるような女なのだから。
いろいろと怖くなって、私は抱きしめ返した。
すると彼女は、私の股間を弄り始めた。
"女の子同士なら大丈夫"と言う理屈の子なのだろうか?
彼女は私の手を引っ張って来て、自分の股間に当てるのだ。
一緒に気持ちよくなろうと言う事だろうか?
それは嫌だなと思いつつ、彼女の手の動きは妙に私のツボに入る。
シュンと私はお互いにお互いの股間を慰め合っていた。
シュンはやや遠慮がちだから、私は遠慮なくやらせてもらった。別に女の子のアソコをこうするのは初めてだけど、まぁいい頑張ろう。
暫くそんな状態が続くと、シュンは段々気持ちよくなってきたのか、呼吸が荒くなってくる。
「声を出しても良いよ」
と言ってみたが、我慢しているみたいだ。
私は、こうしてシュンのデリケートなところをいじって、そして自分がいじられていると言う事実に興奮していた。
段々服が邪魔になってくる。
私はシュンの服を脱がし、自分も全裸になった。
さぁ、ベッドの上で再開だ。
お互い真っ裸――と言っても私はファースーツだが――の状態でお互いの股間やおっぱいを弄り合った。
私は感じまいと思っているが、彼女以上に感じてしまっている気がする。
彼女は何処かしら精神的満足みたいなものを感じるが、私は自分で判断しても必死だった。
彼女の手が激しくなると、もはや我慢の限界になってきた。
一度タガが決壊すると、声は出てしまうし、身体は震えてしまう。
それでも執拗に責められて、私は遂にイってしまった。
女の子にイカされてしまうとは思えなかった。
しかも潮を吹いたので、股間の辺りが不快でしかない。
それで終わりだろうか? 彼女が満足していない。
私だけがそれでやめてしまうわけには行かないだろう。
半ばやけくそになって彼女を手マンする。
それは一晩続き――彼女が二、三回イった中で、私は七回ぐらいイカされた。
一度イカされると弱い体質なのだろうか?
私は彼女の事に関しては、割とヤケクソに鳴っていたのかも知れない。
株主優待三回目の昼間は、「耳元で夜はよろしくね」と低い声で囁いてみたりした。
そして、その三回目の時は電マを持ってこられたのだ。
想像通りというと辛いが、彼女と私のおまんこの間に電マを当て、一緒にイクと言うエクストリームスポーツを楽しむ事になった。
勿論嫌みだ。
私はどうもこういうのだとイキやすい体質らしい。
散々イカされて、彼女の「一緒にイクよ!」を実現したのは実際二回ぐらいだった。
私がイキ、ビクビクしている所で彼女が盛り上がり、電マと自分のおまんこをぐぐっと押し付けてきて、そしてもう一度イったタイミングで、彼女もイったのだ。
二度連続でイったタイミングだったので、何が何だか分からなかったが、しかし、彼女が満足そうに顔を撫でてくれたとき、妙な充足感を感じてしまった。
その後にデート権企画が始まった。
当然彼女は落札して、私とのデートが決まったのだけど、パークの中で何をするか知れたモノではない。
戦々恐々としつつ、スタッフには色々警戒するように伝えた。
いざ蓋を開けてみると、彼女は楽しさが溢れ出るような笑顔でシュンとのデートを楽しんだのだ。
あの純真無垢な笑顔が何処から出てくるのか謎と思える程、率直に楽しさを表現していた。
写真を撮るでもなく、ただただ私と一緒にいることが楽しいと言う態度でいた。
彼女のそういう一面を見ると、心を動かされないではいられなかった。
その日の晩は、玩具を使わず、丁寧に丁寧に彼女を愛してあげた。私のできることはただ、彼女を撫で抱きしめてやるぐらいだ。
今日ばかりは、彼女もそれ以上を求めなかった。
上手く言葉にはできないが、否、言葉にする必要もなくシンプルに幸福な夜だった。
それから、彼女の事ばかりを考えるようになってしまった。
彼女は次はいつ来てくれるだろうかと。
彼女と連絡を取り合いたい気持ちが膨れていく。
別に個人の交際は禁止されていない。なんなら稼ぎがいい子は、個人的な着ぐるみを作れるまであるそうじゃないか。
いつの間にか、私の頭もピンク色に染まってしまったのだ。
私はシュンの事を片時も忘れられなくなってしまった。
肉体的快楽の充足以上に大切なモノを見つけてしまった気がしたのだ。
デート企画は、夜野遊びの前のちょっとした前座ぐらいに思っていた。だけれど、あんなに心から楽しいと思える日は、かつてあっただろうか? そして、その日のシュンはずっと優しかった。
言葉は一切発しなかったけど、ずっと私を撫でてくれて、そして私の抱擁を全く身構える素振りも見せず、自然に真心を込めて抱きしめてくれた。
私とシュンの事は、半ばヤケクソまであったのに、ここに来て精神的な繋がりまで感じるようになってしまった。
そしてその次の株主優待の時も優しく包み込むように愛してくれた。
その時は玩具なんて必要なくて、彼女に愛されていると言う気持ちだけで十分に気持ちよくなった。
彼女は私の事を気に掛けてくれて、ああ、今まで自分がしてきたのは独り善がりのセックスだったんだなと気付かされた。
お互いに気を配りながら、ゆっくりとそして着実に二人で愛する事を知った。
ああ、これはシュンだけじゃなくて中の人も好きなのだなと気付かされる。
そのあと、彼女が連絡先を教えてくれた。
着ぐるみは鍵が掛かっているのでここでは脱げない。だから別の場所で会おうと言ってきてくれた。
私は胸がすく思いがした。勿論回答は「いつ会える? 何処で会う?」だ。
私は思い切って彼女に連絡先を伝えると、震えながら返事を待っていた。
登録の相手からの返信を見たときは小躍りした。
胸をときめかせながら見たのは、「いつ会える? 何処で会う?」と言う短いけど、今私に必要な全てが詰まっているメッセージだった。
次に心配だったのは、本当にシュンではなく私を受け入れてくれるかと言う事だった。
もう、これは当日に当たって砕けるしかない事だと、何度も自分に言い聞かせた。そうでもしなければ、どうにかなってしまいそうだったからだ。
場所は職場とは違う遊園地。
マスコットが特に出てくるわけではない、施設の充実した、普通に人気のある遊園地だ。
私がゲート前で待っていると、彼女は私の事を見据えて真っ直ぐ歩いてきた。
もう涙が出そうだ。
"彼女"……シュンではなく彼女に漸く逢うことが出来る。
シュンも勿論好きだけど、彼女は心の底から好きになった人だ。
待ち合わせ場所に佇む、シュンと同じぐらいの背丈の女の人が居る。
すらりとして筋肉質。ボーイッシュな格好かと思えば、存外ガーリーなファッションをしている。
せわしなく時計を見ている。
私が一歩一歩近付いていくと、彼女は私に気付いた。
熱いモノがこみ上げてくる。
PR