憧れの先輩を操っちゃおう

  ある所に獣人と人間が通う高等学校があった。そこには男女様々な種族の高校生達が集まり、共に切磋琢磨しながら学業に励んでいた。

  その学校の柔道部で大柄な虎獣人に熱い目線を送る一人の人間が居た。その青年も柔道着を着ていて、虎獣人の組み手を手に汗握りながら見守っていた。

  「―――一本!」

  「おおぉぉっ!」

  大柄な虎獣人が見事な一本背負いで相手を投げ、静まり返った部屋に審判の声が響いた。暫くしてから部員達の雄叫びも響き渡る。

  「お疲れ様です、先輩」

  「…ありがとう」

  青年がタオルを持って嬉しそうに駆け寄ると、対戦相手にお辞儀をした虎が不器用に微笑みながらタオルを受け取って汗を拭いた。

  「(やっぱり…格好良いな)」

  汗を拭く虎の姿を見た青年が目を輝かせながら思った。他の人には愛想がないとか、無口で冷たい人等と言われているが、本当は優しい虎の事が青年は大好きだった。

  「今日の稽古は終わりだ。解散!」

  「「「「「押忍っ!」」」」

  審判を務めていた顧問の先生が言うと、皆が大きな声で言った後に談笑しながら解散していった。その中で、虎だけは未だ鍛錬を続けていた。

  「虎ー程々にしておけよ?体壊すからな」

  「…ありがとうございます」

  鍛錬を続けている虎に顧問の先生が肩を叩きながら言うと、虎が鍛錬を一度止めてお礼を言った。顧問の先生が手を振りながら出ていく。

  「先輩、鍛錬のお手伝いしますね!」

  「…付き合わなくてもいいんだぞ?」

  青年が虎に近づいて笑顔で言うと、虎が申し訳無さそうに言った。

  「いえ、僕が好きで付き合っているので!」

  「…そうか」

  青年がにこやかに笑いながら言うと、虎がフッと不器用に微笑んでから鍛錬を続けた。

  「…終わりにしようか」

  「はい、お疲れ様でした」

  稽古場が夕日色に染まってから虎が言うと、鍛錬の補助をしていた青年が言った。

  「…シャワー浴びるか」

  「そうですね、背中流しますよ」

  「…ありがとう」

  汗だくの虎が腕で汗を拭いながら言うと、青年が疲れていても元気に言った。その青年を見て虎が元気を貰った様子でお礼を言ってからシャワールームへと向かう。

  「先輩、先に入っていて下さい。洗濯してから向かいます」

  「あぁ…すまない」

  脱衣所で下着姿になった青年が二人分の道着と虎の下着を持ちながら言うと、虎が申し訳無さそうに言ってからシャワールームの入り口に入っていった。

  「~フンフンフーン♪…あぁ…先輩の匂い…」

  洗濯機に水と洗剤を入れて空回しして溶かしている最中、青年が虎の道着に鼻をくっつけて汗と雄臭さの混じった匂いを嗅いでから名残惜しそうに洗濯機に入れてスイッチを入れた。

  ―――ピロン

  「ん?なんだろう…?催眠画像…?」

  先輩の待っているシャワールームに向かおうとした青年がスマホをチェックすると、そこには怪しげなメールが届いていた。迷惑メールには入っておらず、誘導用のURLもなくて妙な画像とこれを使って好きな相手に催眠をかけよう書いてあるだけだった。

  「…何かあったのか?」

  「変なメールが来て…これなんですけど」

  入り口の前で止まっている青年を見た虎が入り口を開けて心配そうに聞くと、青年がメールと画像を虎に見せた。

  「これ…は…」

  「…先輩?」

  画像を見せられた虎が目を見開いて動かなくなってしまった。青年が顔の前で手を動かすが、虎の反応はなかった。

  「先輩、大丈夫ですか?」

  「はい、ご主人様」

  心配になった青年が虎の肩を揺らしながら聞くと、いつもは口下手な虎がはっきりと言った。青年が驚く。

  「ご主人様って…もしかして本当に…?」

  「ご命令をどうぞ」

  青年がメールの内容を思い出してまさか…と思いながら言うと、虎が機械のように言った。

  「じゃ、じゃあ…抱き締めて下さい」

  「畏まりました」

  「わぁ…っ!?」

  青年が何をしてもらおうかなと考えてから言うと、虎がギュッと抱き締めてくれた。道着の匂いを嗅いだ時よりも濃い雄の香りに青年がドキドキしてしまう。

  「先輩…良い匂い」

  自分には無い獣毛と雄臭い匂いに包まれた青年が幸せそうに言った。虎の顔を見ると、無機質な目で青年を見つめている。

  「…いつもの先輩にしてもらえたらな」

  「…む?何故抱き合っているんだ?」

  ロボットのような虎を見て青年が悲しそうに呟くと、虎が生気を取り戻した様子で言った。

  「鍛錬に付き合ったお礼って言っていましたよ?(演技も出来るんだ)」

  「そうか…いつもありがとう」

  いつもの先輩になって欲しいという青年の願いが叶ったので尤もらしい理由を言うと、虎がそうだったなと思い出した様子で青年を強く抱き締めた。

  「だが…汗臭くないか?」

  「そんなこと無いですよ。これは頑張った証みたいなものですから」

  「…そうか」

  虎が照れ臭そうに言うと、青年が笑顔で言った。虎がいつも通りフッと不器用に微笑む。

  「あ、背中流すの忘れていました。早く行きましょう」

  「あぁ」

  青年が虎と手を繋いでから言うと、虎が青年の後ろに続いた。同じシャワールームに入る。

  「…よろしくな」

  「はい!」

  虎がいつも通りブラシと獣人用のボディーソープを渡すと、青年がそれを受け取ってボディーソープをブラシに垂らしてから洗い始めた。頭と尻尾は優しく、背中は全身の力を使ってゴシゴシと洗っていく。

  「前も洗っていいですか?」

  「前…か?構わないが…」

  いつもは後ろを洗ってから終わりになっていたが青年が催眠状態なら…と思い切って言うと、虎が戸惑いながらも了承した。

  「やった!じゃあ、前も失礼しますね」

  「あぁ。胸は気をつけてくれ」

  青年がガッツポーズしながら前に移動すると、虎が自分の胸に手を当てながら言った。

  「どうしてですか?」

  「前にブラシが乳首に当たって血が出たんだ」

  青年が乳首感じるのかな…?と思いながら聞くと、虎が眉を顰めながら言った。

  「血っ!?ブラシですからね…気をつけます」

  青年が虎の力強さとブラシの毛先を見ながら言った。垢擦りでは考えられないが、ブラシだと剥き出しの皮膚を傷つけてしまうのだろう。

  「首とか顔はどうしますか?」

  「そこは手で頼む」

  「はい」

  青年が上から洗おうとした時にブラシか迷って聞くと、虎が青年の手を見ながら言った。青年が手にボディーソープを垂らしてから念入りに洗っていく。

  「ん…ゴロゴロ…」

  顔を洗ってから首を洗っている時、虎が気持ち良さそうに喉を鳴らした。虎がその声に気がついて顔を赤らめる。

  「フフッ、先輩猫ちゃんみたいですね」

  「…言わないでくれ」

  車のエンジン音のような虎の猫撫で声に青年が微笑むと、虎が耳と尻尾をピコピコ動かしながら言った。先程よりも顔が赤らんでいる。

  「一度流しますね。目を瞑って耳を抑えていて下さい」

  「あぁ」

  顔と首を洗い終えた青年が言うと、虎が頷いてから目を閉じて耳を抑えた。青年がシャワーの温度を確かめてから顔の泡を流していく。

  「では、ブラシで擦りますね」

  「…頼む」

  顔の水気を取ってから青年が再びブラシを掴みながら言うと、虎がゆっくり目を開けてから言った。

  「(乳首に当たらないように…乳首に当たらないようにっと…)」

  獣毛から覗く淡いピンク色の乳首に当たらないように慎重にブラシを動かしながら青年が心の中で何度も思った。

  「…そこまで慎重にならなくてもいい」

  真剣な表情でブラシを動かしている青年を見た虎が、不器用な笑顔を浮かべながらポンポンと頭を撫でながら言った。微笑み慣れていない不器用な笑顔だが、その笑顔が青年にとって一番好きな表情だった。

  「先輩の乳首綺麗だから傷つけたくなくて…」

  「む…そうなのか?」

  青年がブラシを持っていない方の手で虎の乳首に触ると、虎が首を傾げながら言った。

  「先輩のは綺麗なピンク色ですよ。僕のは…ちょっと茶色になってて」

  「…本当だな。確か…色素の関係だったか?」

  青年が自分のココア色の乳首に触りながら言うと、虎も青年の乳首に触りながら言った。「メラニン色素…でしたっけ。それと、摩擦とか生活習慣もあるみたいです」

  「ふむ…俺は目立たない茶色がいい」

  青年が前に調べた知識を思い出しながら言うと、虎が青年の乳首を指で撫でながら言った。

  「ん…っ!」

  「…くすぐったかったか?」

  フサフサの指で撫でられた青年がくすぐったさと未知の感覚に震えながら声をあげると、虎が首を傾げながら言った。

  「はい…先輩の指フサフサですから」

  「…そうか」

  青年が虎の指を撫でながら言うと、虎が青年の指と自分の指を見比べながら言った。

  「続き、やりますね」

  「頼む」

  虎の指の感触を楽しんだ青年がブラシを再び握りながら言うと、虎が身を任せた。綺麗に割れた腹筋や脇腹、そして青年の胴体くらいありそうな太腿と足を洗う。

  「…此処は…手がいいですよね」

  青年がダラリとぶら下がった半分皮が被ったモノを指差しながら言った。それは獣人の大きさからしては小さめだが、人間の基準だと平均的な大きさだった。

  「…嫌じゃないのか?」

  「嫌じゃないです。寧ろ人の触った事が無いので、憧れの先輩の触ってみたいです」

  虎が恥ずかしそうに言うと、青年が虎の顔を見て照れ臭そうに微笑みながら言った。虎の目が見開かれる。

  「大したものではないが…いいぞ」

  「ありがとうございます!」

  虎が頭をポリポリ掻きながら言うと、青年が嬉しそうに手を伸ばした。壊れ物を扱うように慎重に触りながら感触を確かめつつ洗っていく。

  「…ん…」

  「わっ…!?」

  皮を剥いて亀頭を泡で撫でられた虎が低い声を漏らすと、ムクムクとモノが大きくなってきた。青年が自分の手の中で大きくなっていくモノを見つめる。

  「…すまない」

  「い、いえ…触りすぎちゃいましたね」

  勃起してしまった虎が申し訳無さそうに言うと、青年が手の中で脈動するモノを感じて嬉しさと恥ずかしさが入り混じった顔で言った。

  「…む?君も元気だな」

  「わわっ!?これは…その…」

  青年が勃起している事に気がついた虎がフッと微笑みながら言うと、青年が慌てて自分のモノを両手で隠しながら言った。

  「隠さなくていい」

  「え…?」

  虎が青年の手に触れながら言うと、青年が驚きの声をあげた。今迄はいつも通りの先輩だったが、こんなに積極的なのは催眠をかけているからだと気が付き悲しくなる。

  「俺も…出しているから」

  「そ、そうですよね」

  青年の心を否定するかのように虎が恥ずかしそうに言うと、青年が両手を離して勃起したモノを晒した。

  「人の触ると変な気分になりますね」

  「…そうだな」

  青年がアハハと笑いながら言うと、虎がスッと青年のモノに手を伸ばした。

  「せ、先輩!?」

  「どんな気分になるのかと思ってな」

  勃起したモノを触られた青年が驚きながら虎の顔を見ると、虎が純粋に気になっている様子で言った。

  「ふむ…自分のとは違うな」

  「そう…ですよね」

  虎がフニフニ触りながら言うと、青年が喘ぎ声を必死に抑えながら言った。

  「っ!そろそろ、流しますよ。石鹸で先輩のが痒くなっちゃいますから」

  「あぁ」

  玉がググッと上がってきたのを感じた青年が慌てて言うと、虎が手を離した。青年がシャワーで虎の石鹸を流していく。

  「じゃあ、次は君だな」

  「お、お願いします」

  泡を流して貰った虎が青年の肩に手を置きながら言うと、青年がいつも通りの事だがドキドキしながら言った。勃起が収まるばかりか尚も大きくなっているので心配そうに言う。

  「痛かったら言ってくれ」

  「はい」

  虎がまずはシャンプーとコンディショナーを青年から受け取ってから言うと、青年が目を閉じて身を任せた。

  「…俺も前をやるぞ」

  「え…は、はい…」

  頭と背中を洗い終えた虎が有無を言わさず青年の体を反転させながら言うと、青年が両手で股間を隠しながら言った。

  「おさまらないのか?」

  「うぅ…そう…なんです」

  内股で股間を隠している青年を見て虎が心配そうに聞くと、青年が恥ずかしそうに言った。虎の勃起は既におさまって萎えてブラブラしているが、それを見るだけでも青年のモノが固くなっていく。

  「他の所からやるぞ」

  「…お願いします」

  虎が安心させるように言うと、青年が静かに頷きながら言った。虎が大きな手で青年の首や肩、胸とどんどん洗っていく。

  「ううぅぅ…!」

  「…自分でやるか?」

  股間以外洗い終えたが体を撫でられた事で更に勃起してしまった青年が恥ずかし過ぎて唸ると、虎が顔を覗き込んで心配そうに言った。

  「洗って欲しい…です…」

  「…そうか。辛かったら言ってくれ」

  「はい…」

  快感でおかしくなりそうな青年がこのチャンスを逃したら次は無いと思って言うと、虎が手にボディーソープを垂らしながら言った。青年が全身に力を入れて覚悟を決める。

  「んぁ…」

  「…早めに済ます」

  竿に触れただけで青年が悩ましい喘ぎ声を漏らしたので、虎が手早く済ませようとする。「せん…ぱい…」

  「…どうした?」

  青年が震える両手で虎の太い腕を掴むと、虎が手を止めて聞いた。

  「で…出そう…です…」

  「っ!わ、悪い…!」

  青年が切羽詰まった様子で言うと、虎がサッと手を離そうとした。しかし、その動きが切羽詰まった青年を追い詰めるのには十分すぎた。

  「ああぁぁっ!」

  青年が体を震わせながら射精してしまった。ビュルビュルと床と虎の足に射精し、脱力して虎の胸に倒れるように凭れ掛かる。

  「…すまない」

  「はぁ…はぁ…いえ…先輩の…せいじゃ…無いです」

  虎がギュッと青年を抱き締めながら謝ると、青年が虎を抱き締め返しながら言った。

  「…先輩、もう大丈夫ですから洗い直しましょう?」

  「…あぁ」

  射精の余韻が落ち着いた青年が虎の背中をポンポンと叩きながら言うと、虎が青年を離した。その顔はとても申し訳無さそうだった。

  「そんな顔しないで下さい。見苦しい所をみせちゃったのは僕ですから」

  「…君は優しいな」

  青年が虎の頬を撫でながら微笑むと、虎が青年の手に自分の手を重ねながら不器用に微笑んだ。

  「そんな事ないですよ。それに…気持ち良かったです」

  「そ…そうか」

  青年が照れ笑いしながら言うと、虎も照れ臭そうに言った。

  「冗談ですよ。さ、洗いましょう」

  「…あぁ」

  青年がフフッと笑いながら言うと、虎が青年の体を支えて立ち上がりながら言った。

  そして、二人で再び洗い直してから脱衣所へと戻ってきた。道着と下着は洗濯と乾燥も終えて止まっており、虎は全身乾燥機に入っている。

  「解除方法は…っと、また画像を見せて手を叩くんだね」

  青年が届いたメールの最後の文章を読んで解除方法を確認した。今迄の夢みたいな出来事が終わってしまうのは悲しいが、元に戻さないと虎が可愛そうだと決心する。

  「…待たせたな」

  「いえいえ、獣人は大変なの知っていますから。それより、また変なメールが来たんですよ」

  全身乾燥機に入ってモッフモフになった虎が青年に近づきながら言うと、青年が笑顔で言ってからスマホの画面を虎に見せた。

  「…」

  「先輩…?よし、催眠終了」

  虎が画像を見たまま反応がなくなったのを確認した後、青年がパンッと手を叩いた。虎が耳と尻尾をピンと立たせてキョロキョロと周りを見る。

  「大丈夫ですか?シャワーを浴びてからボーッとしていましたけど…」

  「のぼせたのか…?すまない」

  青年が心配そうに虎のフワフワな頬に触れると、虎が申し訳無さそうに言った。催眠中の記憶は無いようだ。

  「いえいえ、鍛錬で疲れていたのかもしれませんね」

  「あぁ…迷惑をかけた」

  青年が笑顔で言うと、虎が頭を手でおさえながら言った。

  「迷惑なんてかけていませんよ。さぁ、着替えて帰りましょう」

  「…ありがとう」

  青年が立ち上がって虎に手を差し伸べながら言うと、虎がその手を取って立ち上がった。

  乾いた下着と制服を着て、道着をハンガーにかけてから部室を出た。

  「先輩、さようなら」

  「…またな」

  学校を出てから二人は別れて家へと向かったが、青年はずっとドキドキしていた。虎と抱き合ってからモノを触りあった事、そして抜いてもらった時の手の感触が忘れられずに常に股間がもっこりしているのを隠すのに必死だった。

  「ただいま」

  「お帰りー」

  家に着いた青年は母親に挨拶をしてから急いで部屋へと向かった。あの感触が忘れられずに直ぐにでも欲望を発散したかったからだ。

  「ハァ…ハァ…せん…ぱい…」

  急いでズボンとパンツを脱いだ青年は先輩の事を思い出しながら勃起したモノを扱き始めた。また直ぐに出そうになってしまうので、ゆっくり扱きながら先輩の感触を思い出す。

  「先輩…先輩…っ!す…き…」

  今日の事、そして催眠を使ってエロい事をする所を妄想した青年が我慢できずに射精した。机に隠してあるトイレットペーパーに欲望をぶちまけると共に気持ちもぶつける。

  「また…抱き締めて欲しいな」

  精液を綺麗にした青年が窓の外を見つめて虎に想いを馳せながら言った。

  [newpage]

  虎に催眠をかけた次の日、再び昨日のように虎が鍛錬を続けて青年も一緒に残る機会が訪れた。

  「…終わりにしようか」

  虎が口を開いたのは昨日よりも早い時間だった。シャワーを浴びてからボーッとしてしまったのを気にしているのかもしれない。

  「はい、お疲れ様でした」

  青年は笑顔で言った。昨日からずっと虎の事を目で追ってしまう程気になってしまい、二人で鍛錬をしているだけでも胸の高鳴りがおさまらなかった。

  「先輩、先に入っていて下さい。洗濯してから向かいます」

  「あぁ…すまない」

  脱衣所で下着姿になった青年が二人分の道着と虎の下着を持ちながら言うと、虎が申し訳無さそうに言ってからシャワールームの入り口へと入っていった。

  「…先輩の匂い…」

  洗濯機に洗剤を入れて空回しして溶かしている最中、青年が虎の道着ではなく下着に鼻をくっつけて汗と雄臭さが強い匂いを嗅いでいた。それだけであの時触った虎のモノを頭に思い浮かべてしまい、青年の股間は爆発しそうのな程固く反り勃っていた。

  「…駄目だ。このままじゃ、先輩とシャワーを浴びられない」

  ずっとこのまま嗅いでいたいと体は言っているが、理性で必死におさえて名残惜しそうに下着を洗濯機に入れてスイッチを入れた。

  「…どうした?」

  青年が来ないことを訝しんだ虎が青年を探していると、洗濯機の前で辛そうに俯いている所を発見して慌てて近寄りながら言った。

  「あ、先輩…」

  「大丈夫か?」

  目の前に腰にタオルを巻いた虎が居たので青年がドキッとしながら言うと、虎が心配そうに体を撫でる。

  「だ、大丈夫ですよ!アハハ、疲れちゃったのかな…」

  心配そうな顔をしている虎を見て青年が必死に明るく振る舞いながら言った。

  「…すまない、鍛錬に付き合わせて」

  「先輩は悪くないですよ。僕は先輩と一緒に居たいから付き合っているだけです」

  虎が青年の体の事に気が付かなかった事を謝ると、青年が先輩に微笑みかけながら言った。

  「君はそこまで…ありがとう」

  「お礼なんて言わないで下さい。こちらこそ、一緒に居てくれてありがとうございます」

  虎が不器用に微笑みながらお礼を言うと、青年が虎の手を包み込みながら微笑んだ。先程までおかしくなりそうだった興奮はおさまっているようだ。

  「さ、シャワー浴びましょう」

  「あぁ」

  照れ臭くなった青年がパパっと脱いで洗濯機に突っ込んでから虎の手を引っ張ると、虎が青年の後に続いた。

  「あれ?」

  「…どうした?」

  青年がシャワールームに入ろうとした時、青年がキョロキョロと周りを見ながら言った。虎が首を傾げながら言う。

  「鞄の上に置いてあったスマホがなくて…」

  「スマホ?あぁ、落ちている―――」

  青年が慌てた様子で言うと、虎が落ちているスマホを見つけて拾おうとした。そして、そこに表示された画面を見て固まる。

  「ごめんなさい…」

  「ご主人様、命令をどうぞ」

  青年が申し訳無さそうに言うと、スッと表情が消えた虎が機械のように言った。

  「いつもの先輩にして下さい」

  「畏まりました」

  青年が辛そうに言うと、虎が頷きながら言った。

  「先輩、スマホ拾ってくれてありがとうございます」

  「あぁ、傷がなくて良かった」

  青年が虎からスマホを受け取りながら言うと、虎がいつものように不器用に微笑みながら言った。

  「…シャワー行きましょうか」

  「あぁ」

  虎のいつもの笑顔を見た青年の胸がチクッと痛みながらも先輩をシャワールームに促すと、虎が頷いて続いた。

  「先輩、洗う前に抱き締めて貰えませんか?」

  「構わないが…大丈夫か?」

  シャワールームの個室に着いた青年が虎に懇願すると、虎が心配そうに聞いた。

  「大丈夫…ですよ」

  「…そうか」

  青年が無理に微笑みながら言うと、虎が青年を引き寄せて抱き締めた。青年が未だ洗っていない虎の匂いと温もりに包まれる。

  「…元気になったか?」

  「はい…」

  虎が青年の顔を覗き込みながら言うと、青年がずっと欲しかった温もりと匂いに包まれて嬉しそうに言った。

  「…無理はするな」

  「え?」

  虎が真面目な顔で言うと、青年が目を見開いて驚いた。

  「辛い顔をしているぞ」

  「…」

  虎がシャワールームにある鏡を見ながら言うと、笑顔だと思っていた青年の顔は辛そうな表情だった。

  「俺に出来ることはないか?」

  「…先輩…」

  虎が真面目な顔で言うと、青年の心が再びキュッと締め付けられた。やりたい事は今迄妄想の中でやってもらっていたが、心配してくれている虎を目の前にしたらそんな事言える訳なかった。

  「先輩のその気持ちだけでも十分ですよ」

  「…そうか」

  青年が虎の胸板に寄りかかりながら言うと、虎が抱き締めながら青年の頭を撫でた。青年にとって頭を撫でて貰える事がどんなエロい事よりも嬉しかった。

  「…元気が出たな」

  「はい、ありがとうございます」

  頭を撫でていた虎が不器用に微笑みながら言うと、青年が笑顔で言った。先程の辛い顔ではなく、いつもの笑顔だった。

  「じゃあ、洗いましょうか」

  「あぁ」

  青年が笑顔で言うと、虎も不器用に笑いながら言った。今日も昨日と同じように虎の背中から洗い、前も洗ってからそこへと辿り着く。

  「…ん…」

  「先輩元気ですね」

  虎がモノを洗っている時に口から喘ぎ声を漏らしながら勃起してしまうと、青年が照れ笑いしながら言った。

  「…すまない」

  「気にしないで下さい。溜まっているなら、この前のお礼に気持ちよくしましょうか?」

  虎が耳を伏せて顔を赤らめながら言うと、青年が冗談めかしに言った。

  「…っ!」

  青年の言葉に虎のモノと体がビクンと震えた。その感触を感じた青年も思わぬ反応に驚いてしまう。

  「…へ、変な事を言うな」

  「先輩…冗談で言いましたが、本当に溜まっているみたいですね」

  虎が慌てて言うと、青年が先程の反応と未だに萎えないモノを手で感じて言った。

  「男子校だと先輩の性処理をするのは普通だと聞きますし、僕は先輩が相手ならそうなってもいいですよ」

  「駄目だ」

  青年がおずおずと言うと、虎がキッパリと否定した。催眠を掛けていても駄目なのかと青年が落ち込む。

  「君を性処理の道具なんかにしたくない」

  「先輩…」

  虎が真面目な顔で青年の目をしっかりと見つめながら言うと、青年が自分とやるのが嫌なのではなく自分を道具のように使うのが嫌なんだとホッとする。

  「では、性処理じゃなくて愛撫にしましょう?僕、先輩に気持ちよくなって貰いたいです」

  「…んぁ…どうして…そこまで」

  青年が虎のモノを扱きながら言うと、虎がハァハァと息を荒げながら言った。

  「先輩が…好きだからです」

  「…っ!?」

  青年が虎の体に寄り添ってから言うと、虎が耳と尻尾をピンと立たせて驚いた。

  「気持ち悪いですよね…嫌だったら目を閉じていていいですよ」

  「そんな事はない」

  幾ら催眠を掛けていてもいつもの先輩なので無理だろうと青年が悲しく微笑みながら言おうとした時、虎がはっきりと言った。青年がえっ…と顔をあげる。

  「君の気持ちは嬉しい。だが…俺は人を好いた事がないから、好きという気持ちが分からない」

  「そう…だったんですね。でも、嫌悪感は無いみたいで嬉しいです」

  虎が素直な気持ちを言うと、青年がホッと胸を撫で下ろしながら言った。それと同時に本人の気付かない所で本音を吐かせているようでチクッと胸が痛む。

  「嫌悪感は…ないな」

  「先輩って同性愛に抵抗は無いんですね」

  虎が扱きながら抱きついてくる青年を見て自分の気持ちを必死に理解しながら言うと、青年が嬉しそうに言った。

  「いや、多分俺なんかとずっと一緒に居てくれる君だから…だ」

  「え…っ!?」

  虎が目を逸らしながら照れ臭そうに言うと、青年がドキッとしてしまった。胸が高鳴るのが自分でも分かるが、催眠を掛けているので真実なのか嘘なのか戸惑う。

  「俺はこんなだから、憧れで近づいてくる人が居ても直ぐに離れてしまった。でも、君はずっと俺を支えてくれた」

  「…その人達は先輩の事をちゃんと見ていないだけですよ。僕は先輩の不器用な笑顔とか、少ない言葉の中の優しさとか、全部全部好きです」

  虎が自嘲気味に笑いながら言うと、催眠だったとしても良いと青年が自分の素直な気持ちをぶつけた。虎が目を見開いて驚く。

  「…ありがとう」

  「こちらこそ、ありがとうございます」

  虎が青年をギュッと抱き締めながら言うと、青年もギュッと抱き締め返しながら言った。正面で抱き合っているので、二人の勃起したモノが重なり合ってグイグイ刺激しあう。

  「…君も勃起しているな」

  「あはは…先輩の触っていたら、つい…」

  青年の勃起したモノを自分のモノで気がついた虎が言うと、青年が照れ臭そうに笑いながら言った。

  「二人で気持ちよくなろうか」

  「わわっ…あぅ…」

  虎が自分だけ気持ちよくなるよりもと思って二人分のモノを掴んで動かすと、青年が驚きながらも感じ始めた。

  「(憧れの先輩のモノとくっついて先輩の手で扱いて貰っているなんて…夢見たい)」

  青年のモノが煮え滾るような熱くて脈動する虎のモノと重なり合い、それをフワフワの大きな虎の手で扱いて貰っているという状況を夢のようだと思った。最初は催淫の罪悪感に苛まれていたが、気持ち良さと心地良さが強すぎて頭から消えていた。

  「先輩…僕早いから、先輩だけ愛撫してもいいですか?」

  「あぁ、頼む」

  徐々に玉が上がってきてまた先日のように直ぐイってしまうのは嫌だと青年が言うと、虎が扱いていた手を離した。

  「…っ…!」

  青年の両手で扱かれた虎が喘ぎ声を抑えながら言った。いつもと違う虎の表情と息遣い、そして汚れを知らない綺麗なピンク色の亀頭を弄っていると青年の興奮がどんどん高まる。

  「石鹸で擦っていますが、痛くないですか?」

  「少し…痒い」

  青年が潤滑油のように石鹸でグチュグチュ動かしている手を見ながら言うと、虎がハァハァと息を荒げながら言った。

  「じゃあ、一度流しますね」

  「…あぁ…」

  青年が手を止めてシャワーを取ると、虎が快感が無くなって物足りなさそうに言った。

  「掛けますね」

  「あぁ…」

  上半身からシャワーで泡を流していた青年が勃起したモノに掛ける前に言うと、虎が身構えながら頷いた。

  「グウゥッ!?」

  「ご、ごめんなさい。痛かったですか?」

  勃起した亀頭にシャワーの水圧が当たった虎が動物の虎のように吠えてから体を震わせた。青年が慌ててシャワーを止める。

  「いや…痛くは…無い…」

  虎がハァハァと息を荒げながら言った。シャワーをかける前からガチガチに勃起していた虎のモノは更に固くそり勃ち、我慢汁をダラダラ垂らしていた。

  「真っ赤になっちゃいましたね…」

  「うぅ…」

  青年が赤らんだ虎の亀頭に触ると、虎が無意識に腰を引いて青年の手から逃れた。

  「手じゃ辛そうですね…じゃあ」

  「…っ!ま、待て…!」

  青年が虎の前に跪きながら虎のモノに顔を近づけると、虎が何をするのか察して青年を止めた。

  「大丈夫ですよ。初めてですが、先輩に気持ちよくなって貰いたいのです」

  「…無理はしないでくれ」

  青年が亀頭を掴まずに虎の根本を触りながら微笑むと、虎が申し訳無さそうに言った。お許しを貰った青年が虎のモノの匂いを嗅いで、ペロリと舐めてみる。

  「…ンッ…」

  温かい舌で舐められた虎が低い喘ぎ声を漏らした。青年がその声と気持ち良さそうな顔を見て、嬉しそうに咥え込む。

  「(洗ったのに先輩の匂いが一杯だ…陰毛の所が一番強い)」

  少しずつ咥えた青年の口の中が虎のモノで一杯になると、鼻が陰毛の近くにあるので下着を嗅いだ時よりも強い匂いが鼻一杯に広がって幸せそうな顔をする。

  「グルルゥ…」

  温かい青年の口に包まれた虎が低く唸りながら青年の頭を撫でた。頭を撫でて貰えた青年が更に幸せそうな顔をする。

  「ピチャッ…チュルッ…」

  「アグウゥ…ヴウゥ…」

  咥える事に慣れた青年が舌を動かして亀頭や裏スジを舐めたり吸い付いたりすると、虎が震えながら喘ぎ声を漏らした。普段口数が少なく、感情を表に出さない虎が気持ち良さを全身で表してくれるのが青年にとって嬉しかった。

  「ジュルルッ…グボッ…グブッ…」

  「ア゛ア゛ァ゛…ゴルルゥ…」

  青年がもっともっと虎を気持ちよくしたいと我慢汁を吸い込んだり、ビデオで見たような口で亀頭を扱くように動かすと、虎がガクガク震えながら吠えてから気持ち良さそうに唸った。

  「ま…待って…くれ…体が…おかしい…」

  虎が足をガクガクさせながら言うと、青年が名残惜しそうに口を離した。

  ―――ドサッ

  足の力が入らなくなったのか、虎がその場に倒れ込むように座った。大きな体全体を使って息をし、快感の余韻に浸っている。

  「大丈夫ですか?」

  「…っ!力が入らなくなった」

  辛そうにしている虎の体を心配そうに触りながら青年が言うと、虎が青年の手に触れられただけでビクッと震えてから言った。

  「そんなに気持ちよかったですか?」

  「…言わせないでくれ」

  その場に跪いた青年が虎の太腿に手を触れながら微笑むと、虎が恥ずかしそうに目を逸らしながら言った。太腿に触れられただけで虎のモノがビクッと震え、我慢汁がダラリと大きな竿をつたって陰毛を濡らす。

  「初めてやりましたが、先輩が気持ち良いなら嬉しいです」

  「…そうか」

  照れている虎を見て青年が微笑みながら言うと、虎がフッと微笑みながら言った。

  「じゃあ、最後まで…」

  「いや、一緒にやろう」

  青年が虎のモノを掴むと、虎が青年の体を抱き寄せた。突然抱き寄せてくるので青年がドキッとしてしまう。

  「は、はい…」

  「…驚かせたか?」

  青年が虎の胸に抱き着きながら頷くと、虎が申し訳無さそうに言った。

  「いえ…抱き締めて貰えるの嬉しいです」

  「なら、このままするか」

  青年が虎の胸から顔を上げて微笑むと、虎が青年の腰を持って抱き寄せながら言った。体と体がピッタリとくっつく。

  「んぁ…」

  体がくっついてから二人のモノを虎の大きな手で掴まれた青年が、久々の快感に甘い声を漏らした。

  「…気持ち良いか?」

  「は…ぃ…」

  青年の声を聞いた虎が手を動かしながら聞くと、虎のモノと一緒に扱かれた青年が気持ち良さそうに頷いた。

  「せん…ぱい…っ!」

  「…っ!?」

  興奮が高まり過ぎた青年が顔を近づけて口とマズルをくっつけると、虎が目を見開いて驚いていた。

  「ん…っ(先輩の鼻冷たいけど、フワフワの獣毛が当たって気持ち良い)」

  青年が人間とは違う獣人とのキスを味わいながら思った。軽いキスだが、先輩とキス出来た事で興奮は最高潮になる。

  「ん゛ん゛っ゛!」

  「…ングルルルッ!」

  青年がくぐもった声をあげて射精すると、虎が自分のモノを素早く扱いて追いかけるように射精した。二人の体に二人分の精液が飛び散って白く染め上げる。

  「…ごめんなさい、いきなりキスしたりして」

  「いや…温かかった」

  青年が名残惜しそうに口を離してから謝ると、虎が目を逸らしながら恥ずかしそうに言った。

  「それなら良かったです」

  「あぁ…また洗うか」

  「はい!」

  青年が嬉しそうに微笑みながら言うと、虎が精液でベタベタになった体に触れながら言った。青年が元気良く言う。

  それから、二人は再び体を洗い合って精液を洗い流した。

  虎は全身乾燥機に入り、青年は椅子に座って口元に手を当てていた。先輩と抜きあった事、そしてキスしたことが忘れられずに放心していた。

  「…どうした?」

  「先輩とキスしたのが忘れられなくて…」

  乾燥が終わった虎が固まっている青年に近づいて声を掛けると、青年が虎の声だけでドキッとしながら言った。

  「…君は可愛らしいな」

  「か、からかわないで下さい」

  虎がフッと微笑みながら言うと、青年が口元から手を離しながら恥ずかしそうに言った。

  「名残惜しいですが、先輩…これを見て下さい」

  「ん…?」

  もっと虎とイチャイチャしたい青年だが、このままだといけないとスマホを虎に見せると虎が固まった。

  「―――催眠終了」

  虎が画像を見たまま反応がなくなったのを確認した後、青年がパンッと手を叩いた。虎が耳と尻尾をピンと立たせて青年を見る。

  「先輩、帰りましょう」

  「…あぁ」

  青年が虎に手を差し伸べながら言うと、虎がその手を取りながら頷いた。タオル姿だった二人は乾いた下着と制服を着て、道着をハンガーにかけてから帰路へと向かう。

  [newpage]

  次の日、虎との事が忘れられず興奮し続けている青年は学校を休んだ。一日中虎との行為の事ばかり考え、このままだと催眠で虎を操ってめちゃくちゃにしそうだったからだ。

  「先…輩…」

  ベッドに寝ている青年が虎のぬいぐるみを抱き締めながら虎に想いを馳せた。会いたくて仕方がないが、今あったら性欲を発散させる道具にしそうで自分が怖かった。

  「会いたい…」

  両親が仕事に行っているので、心細さと寂しさを感じた青年が目に涙を浮かべながら言った。心が苦しくて眠れないのもあるが、下半身がバキバキになっていているのも辛いようだ。

  「―――仕方ない、出そうかな」

  このままだと悶々とし過ぎて仕方ないので、青年が起き上がりながら言った。ただ、扱くだけでは物足りないと部屋を出る。

  ―――ピンポーン

  準備を終えた青年が抜こうとした時、チャイムが鳴った。

  「はーい…っ!?」

  宅配かなと青年がドアカメラを見た時、その動きが止まった。画面に居る人が現実とは思えず、パチパチと瞬きをして夢なのか現実なのかと思考停止する。

  「…急にすまない。具合が悪いと聞いてな」

  「あ、ありがとう…ございます。今開けますね」

  青年の声が聞こえた虎がポカリ等が入った袋をカメラに映るように持ち上げながら言うと、青年が現実なんだと頭を切り替えて玄関へと向かった。ガチャリと鍵を開けて扉を開けると、虎が心配そうな顔をして立っていた。

  「お見舞いに来てくれたんですね。どうぞ」

  「お邪魔します」

  青年が嬉しそうに微笑みながら家に招き入れると、虎がペコリと頭を下げてから家に入った。

  「両親は仕事で遅くなるので、先輩が来てくれて嬉しいです」

  「…それは良かった」

  青年が自分の部屋へと虎を案内しながら言うと、虎がフッと微笑みながら言った。

  「散らかっていますが、どうぞ」

  「邪魔するぞ」

  青年が自分の部屋の扉を開けながら言うと、虎が部屋へと入った。散らかっていると言っていたが、綺麗に整理整頓されている部屋だった。

  「ポカリと、お粥買ってきたが…具合はどうだ?」

  「ちょっと熱っぽくて…ありがとうございます」

  虎が心配そうに袋に入ったポカリと電子レンジで作れるレトルトのお粥を出しながら言うと、青年が虎の気持ちを嬉しそうに受け取った。

  「…少し熱いな」

  「…っ!」

  虎が青年のおでこに手を当てて体温を計りながら言うと、青年がドキッとしてしまった。先輩の手の温かさと距離が近づいた事により青年の胸が高まる。

  「そ、そういえば…今日部活はどうしたのですか?」

  「休んだ。君と話がしたかったんだ」

  このままだとまずいと思った青年がスッと体を引いてから話を変えると、虎が上げていた手をおろしながら言った。

  「話…ですか?」

  「あぁ。昼休みに話したかったが、君が休んでいると聞いて家に来たんだ」

  青年が何の話だろうと頭の中で色々考えながら言うと、虎が見舞いに来た経緯を簡単に話した。

  「急用だったらごめんなさい」

  「いや、具合が悪いのなら仕方ない」

  青年が申し訳無さそうに言うと、虎が首を横に振りながら言った。

  「具合なら大丈夫ですよ。何の話ですか?」

  「…昨日の事だ」

  青年が心配掛けないように微笑みながら言うと、虎が若干目を伏せながら言った。

  「昨日の…事ですか?」

  青年が昨日の事を思い出すが、虎と抜きあった事しか思い出せずに赤面してしまった。何か大事な事があったかと聞いてみる。

  「…部活が終わってからの話だ」

  「…っ!?」

  赤面した青年を見た虎が何かを思いながらもはっきりと言うと、青年が抜きあった事だと確信するが催眠を掛けていたのにどうして…と赤らんだ顔が真っ青になる。

  「…実は君がスマホの画像を見せた後、意識だけはあったんだ」

  「…ご、ごめんなさいっ!」

  真っ青になった青年を見た虎がキッパリと言うと、青年が土下座をした。

  「変な画像を見せたら先輩に催眠を掛けることが出来て…僕…先輩への想いを抑えられませんでした」

  「…頭を上げてくれ」

  青年が額を床に擦りつけながら謝ると、虎がそっと青年の肩に手を置いた。青年がおずおずと頭をあげる。

  「まず聞かせてくれ。君は何故催眠を掛けたのにいつもの俺を願ったんだ?」

  「それは…催眠を掛けた時は何でも従う機械みたいな先輩だったのですが、僕はいつもの先輩が好きだからです」

  虎が青年の体を起こしてから真面目な顔で聞くと、青年が素直に言った。

  「…そうか。そんな君だから俺の意識があったんだな」

  「そう…だと思います。でも、意識があるとは思いませんでした」

  虎がフッと微笑みながら言うと、怒られると思っていた青年がホッと胸を撫で下ろしながら言った。

  「そうだったのか?いつもの君だったが」

  「普段通りに先輩とイチャイチャしたかったので…」

  虎が首を傾げながら言うと、青年が照れ臭そうに笑いながら言った。

  「そうか…物のように扱われなくて良かった」

  「そんな事したくないです。僕はただ…先輩と触れ合いたかっただけで…」

  虎が苦笑しながら言うと、青年が胸の前で拳を握り締めながら言った。

  「…昨日の君の告白は本気だったのだな」

  「…っ!は、はい…」

  虎が青年に近づいて胸にある拳をソッと手で包み込むと、青年がドキッとしながら言った。催眠状態だから告白出来たが、意識があったと分かると恥ずかしくて仕方がなかった。

  「…俺の気持ちを言ってもいいか?」

  「はい…」

  落ち着いた青年を見た虎が手を離してから真剣な顔で言うと、青年が頷いた。

  「最初は催眠を掛けられて君に不信感を抱いたが、催眠を掛けてもいつもの俺を求めて普段通りに接してくれる事を嬉しく思った」

  「―――」

  虎が胸に仕舞い込んでいた気持ちを言うと、青年が話の腰を折らないように何も言わずに虎が言い終えるまで待った。

  「それから、愛撫と告白は恥ずかしかったが…君が相手なら良いと改めて思う」

  「…え…?」

  虎が青年の肩に手を置きながら不器用に微笑むと、青年が目を見開いて驚いていた。まるで夢のような状況に、青年の視界がぼやける。

  「…泣かないでくれ」

  「…ぁ…ごめ…なざい…」

  虎が青年の涙を指で拭いながら言うと、溢れてくる涙を止められない青年が謝りながらティッシュを何枚か取って涙を拭った。

  「僕…嬉しくて…夢みたいです」

  「夢じゃ…ないぞ」

  青年がボロボロと泣きながら言うと、虎が青年を優しく抱き寄せた。青年が虎の温かさと優しさに感極まってしまう。

  「先輩…先輩…っ!大好き…です…」

  「…ありがとう」

  青年が抑えられない気持ちを虎に言うと、虎が不器用に微笑んでから顔を近づけた。青年が恥ずかし過ぎて近づいてくる虎の顔を見続ける事が出来ずに目を瞑る。

  「…ハグ」

  「…んっ…」

  虎が顔を傾けてマズルと青年の口をピッタリとくっつけてキスをすると、青年が嬉しそうにキスを受け入れた。

  「…チュッ…どうだ?初めてやってみたが」

  「気持ちよかったです。獣人とのキスは顔を傾けるのですね」

  虎がマズルを離しながら照れ臭そうに言うと、青年がマズルの先をくっつけるキスよりも気持ちよかったと言った。

  「あぁ…マズルが出っ張っているからな」

  「…こんな形だったのですね」

  虎が自分のマズルを撫でながら言うと、青年が虎のマズルに触れながら言った。こんな間近で横顔を見たのは初めてなので、興味深そうに撫でる。

  「…くすぐったいな」

  「ごめんなさい」

  虎が気持ち良さそうな顔をしながら言うと、青年が慌てて手を離しながら言った。

  「気にするな。それから、敬語はもう要らないだろう」

  「わかり…分かった」

  虎が優しく微笑みながら言うと、青年が敬語をやめて普通に喋った。それだけで虎との距離が一気に近づいた気がして嬉しそうにする。

  「…嬉しそうだな」

  「先輩との距離が近くなれた気がして」

  虎が首を傾げながら言うと、青年が嬉しそうに微笑みながら素直な気持ちを言った。

  「…そうか」

  虎が不器用に微笑みながら青年を抱き締めた。青年が心も体も距離が近くなって嬉しそうに虎の胸に寄りかかる。

  「先輩…僕の事…抱いて」

  「…?もう抱いているだろう?」

  青年が虎の胸元から顔を上げながらおずおずと言うと、虎が首を傾げながら言った。

  「そうじゃなくて…交尾の事」

  「…君は男だから出来ないだろう?」

  青年が虎を上目遣いで見ながら恥ずかしそうに懇願すると、虎が不思議そうに言った。

  「出来るよ。先輩が良ければ抱いて欲しいな」

  「…初めての事で不得手だったらすまない」

  青年が虎の股間にソッと触れながら言うと、虎のモノと体がビクッと震えた。そして、青年を抱き上げてベッドに寝かせる。

  「大丈夫。僕も初めてだから」

  「…そうか」

  ベッドに寝かされた青年がソッと虎の頬に触れながら言うと、虎が頬にある手に触れて不器用に微笑んだ。そして、手を優しくベッドに置いてから顔を傾けてキスをする

  サンプル版はここまでです。続きはBoothからどうぞ