源氏の妻三代

  末摘花は六条院に呼ばれてゐなかつたつけ……。

  さうか……。

  『源氏物語』の主人公と、その妻に就て。

  主人公の邸宅「六条院」は、第21帖「少女」の時に落成したらし。(ウィキペディア「六条院」)

  〇、主人公の源某は、桐壺帝の一世皇子、母は桐壺更衣。

  (弘徽殿女御は右大臣の女であり、後に朱雀帝を生む。)

  后腹(きさいばら)か否かで、親王宣下か賜姓(臣籍降下)かが決まる微妙なラインである。

  一世皇子皇女は歴史的には問答無用で親王とする事が多いんだつけ。

  現典範だと悠仁親王は二世だらうか。王/女王はあまり詳しくない。

  一、葵の上。

  母音が多過ぎて、外国人には発音が難しい?(aoino’ue)

  左大臣家の人間。頭中將(とうのちゆうじよう)も親戚。

  和歌が一つも残つてゐないので、主人公とはガチで嫌ひ合つた仲である。

  然し、長男「夕霧」君を産みのこす。

  頭中将とは夕顔(常夏の女)の件と、中将の息子、「柏木」がやらかす件(薫)がある。

  葵の上と中将の父は左大臣だが、母の大宮は、桐壺帝と同腹の姉妹、つまり一院の女三の宮(第三皇女)だと言ふ。

  そして頭中将は、右大臣家の女と結婚してゐる。

  あの弘徽殿大后の妹である。

  藤原家は、娘が沢山だ。

  二、若紫→紫の上

  登場時は十二歳、光源氏の六歳年下か。

  主人公の最愛の人。

  子を残せなかつたのが、主人公にとつて最大の悲劇であり、業でもあるかも知れない。

  明石の方(明石の君)の娘(姫君)を養女として育てた。

  後の朱雀帝東宮の女御となり、四男一女をもうける。

  第一皇子が生まれたおり、外祖父の明石入道は満貫成就として、出家したといふ。

  

  三、女三の宮(朱雀院第三皇女)

  主人公は、藤壺の幻影を追ひ続け、遂ぞここに来て失敗する。

  紫の上は出家したくなり、それを「イヤイヤ」する光源氏。

  まるで桐壺帝の再現である。

  柏木との間に不義の子、薫をもうける。

  源氏はこれも運命として、受け入れる。

  子女

  夕霧(母・葵の上) 左大臣になつた。

  冷泉院(母・藤壺) 在位中は天變地異が起こり、実父たる光源氏に、準上皇の位を贈つた。退位後に玉鬘の娘との間に一男一女をもうけた。

  ※薫 實父は柏木

  明石中宮(母・紫の上)

  帝と明石中宮の間の、三の宮(第三皇子)は「匂宮」。

  源氏の外孫である。

  六条院の妻たち

  花散里(はなちるさと) 夏の町

  明石の方 冬の町に住んだ。明石の上ともされる。

  明石中宮の實母なり。父の明石入道は、元三位で、播磨守であつた。

  その他

  六条御息所 桐壺帝の弟(前坊=前東宮)の妻。娘の斎宮女御を、源氏に託した。その娘は冷泉院女御となつた。

  夕顔 幼い娘(玉鬘)を残して、物怪に殺され死んだ。

  強盗か、某の生き霊。