わたしがモグラーニャさん達の家族になってから、早いものでもう2度目の冬が近づいてきていました。
今でもあの日の出来事を思い出すことはあるし、何だったらそれが無かったら今のわたしは居ないと思うと、何だか運命を感じちゃいます。
「本当にありがとうございます……。モグラーニャさん……////」
そう、わたしへの特訓を終えて、膝枕をされながら気持ちよさそうに眠っているモグラーニャさんに囁くわたし。
それにしてもモグラーニャさん、普段はあんなにカッコよくて、モグリーナさんや子モグラさん達の為に頑張っているのに、こういう時は何だかかわいいんですよね。
わたしが言うのもなんだけど、子供みたいだなって。
「もうすっかり、秋ですね……。」
辺り一面、黄金色に色づいている山々の景色。
そういえば、また今年も子ネヂミちゃんに会える時期です。
「ん……らび、ぴ……。」
「っ!」
ふとそんな事を考えていると、突然モグラーニャさんに呼ばれました。
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「……よくやった……えらいぞ……zzz。」
もう、モグラーニャさんったらっ。いきなりなのでびっくりしたじゃないですか……。
でも、こんなわたしの足の上で気持ちよさそうにしてくれてうれしいです……////
「ふふっ……。」
きっと、夢の中のわたしもモグラーニャさんによる特訓をがんばってる頃でしょうね。
いえ、もしかしたらとっくにモグラーニャさんのお力になってるのかもしれないです。
「わたしも、もっとがんばらないとです……っ。」
元はモグラーニャさんの邪魔をする側だったわたし。
でも、そんなわたしのことを助けてくれて、その上家族に迎え入れてくれるなんて思わなくて、時々今でもあの頃を振り返ってみたりもします。
本当に優しい人です、モグラーニャさん……。
だからこそ、守られてばかりじゃなくて反対に守る側になりたい。
いつまでも、こんな日常が続くわけじゃないと思うから……。
いつ、また[[rb:じんべえ > あのひと]]が襲ってくるか分からないですし。
「……わたしも、モグラーニャさんのように……っ。」
気持ちよさそうに寝息を立てるモグラーニャの頭を撫でながら、そういって空を見上げるわたし。
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あれからしばらく経って、モグラーニャさんが目を覚ましました。
「ん、ふわぁ~……つい寝ちまったぜ。」
「おはようございます……っ、モグラーニャさん……。」「あぁ。」
ゆっくりと体を起こすと伸びをし、サングラスを掛けながらそう返すモグラーニャさん。
ふふっ、寝顔可愛かったですよ?
「おっと、そろそろ戻らないとな。」
「ぁ、はい……!」
「いやぁ、寝心地最高だな~。さすがはウサちゃんだなっ。」
「っ……も、もうっ。モグラーニャさんったら……!////」
「ハハハッ、それじゃ家まで競走だ!それっ!」
「あっ!ず、ずるいです……!待ってください……っ!」
子供のように巣へと走り出すモグラーニャさんを追いかけるわたし。
いつかわたしも、そんなモグラーニャさんのお役に立てるよう、追いついてみせますねっ。