この作品は二次創作です。
・オリ召(本文中はソロモ)
・喋る召喚士
・会話捏造
を含みます。
それらを許容できる方のみご覧ください。
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「ワイン買ってきたよ~。一緒に呑も~」
ある日、ソロモが勢いよく扉を開けてそう言った。
それを聞いたオレサマたちは、口をあんぐりと開ける。
別にソロモが何かを買って帰るというのは珍しい話ではない。ただ、買ってきたのが酒だったのが意外だっただけだ。
「なんか露店で安売りしてて。せっかくだし、買っちゃった☆」
───相変わらずあっけらかんとした性格だ。おもしれー奴だとは思うが、いつか騙されそうで心配だ。
「まあでも先に飯食うぞ飯。さすがにこんな早い時間に飲むわけにもいかねーだろ。」
「そうですねぇ。でもお夕飯にもまだ早い時間ですし、もうちょっとゆっくりしていましょうか。」
「んー」
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その後、まったりと時間を過ごし、オレサマとドエルも料理を手伝って夕飯を作って食べた。
そして今、食卓に横並びに座っている。ドエルをオレとソロモで挟むように。
そして、机には魔法冷蔵庫から取り出したワイン瓶。
「え~と…ワタクシ、お酒は初めてで…」
「おみゃーやっぱりか。天使だし全然酒飲むイメージねーし。」
特段驚きはしなかった。別に酒を飲まなくても死ぬわけでもねーし。
「ほえー。じゃあ『天使の取り分』ってやっぱり逸話なのかな~」
「なんだそりゃ。聞いたことねえな。」
「ああ、お酒を発酵させて作るとき量が少し減るのは、天使が少しだけ取っていってるというお話ですねぇ~。ワタクシたちはなんにも関係ないのですが、面白い話だとは思うのですぅ。」
その間に、ソロモはワインボトルのコルクを引っこ抜き、ワイングラスを取り出す。
なぜか用意周到に3本あるグラスに、順番に均等にワインが注がれていく。
「じゃあ、くぴゃは初めてだから、少しずつ飲むよう気を付けてね。もちろんでびるんもだよ。」
「フッ、オレサマはそこまで酒に弱いわけじゃねぇからそんなに気にする必要はないぜ。
…というかオマエ、成人してたっけ?」
「ん?ああ、言ってなかったっけ。お酒は飲める年齢だよ。」
───コイツ、やっぱりよくわからん。
「え、えぇと…いただくのですぅ」
「うん、カンパ~イ」
「乾杯!!!」
「あ!か、かんぱ~い、なのですぅ」
全員が酒を一口含む。
「どう?はじめてのお酒。」
「よ、よくわからないのですぅ…」
「んまー、そんなもんだろ。まだ一口しか飲んでねぇし、そんなすぐ酔うことはねぇだろ。」
───むしろ、そんなすぐ酔われても困る、というセリフは心にしまい込んで。
そっからはたまにワインを飲みながらも、とりとめのない何気ない話をした。
別に酒を入れずとも話せることだ。今日起きたこと、軽い相談、好きなものだとか。
けど、少しずつ酒が回ってきてソロモとドエルは少しずつ顔が赤くなっていく。多分、オレサマもそうなっている。
特にソロモはだんだん饒舌になっていく。学問の話だとか、新しいクスリのアイデアとかの話をしていたから、そういう酒癖なんだろうと思いながら理解できる話だけ聞いていた。
───そしていきなり、ドエルが大きい姿に変身する。
呆気にとられたが、なにやら静かになってうつらうつらしている。
こりゃあ酒に弱いクチか~?酔っぱらってうっかり変身したのか~?と思った矢先。
…ドエルはふらりと横に傾き、ソロモの方に体重を預ける。
[b:「ア゜ッ!!!!!」]
変な音を出して、ソロモが硬直する。
全く動く気配を見せないので、移動して肩をたたいたり目の前に手をブンブン振る。
「…し、死んでやがる。」
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前ページのあらすじ:ドエルが酔ってソロモに体を預けて眠りこけ、ソロモ尊死。
いきなり二人が行動不能になり、急激にすることがなくなった。
さっきまではソロモの話を聞いていりゃあ時間が過ぎてったが、そのソロモはいま天に召されている。
「…とりあえず、毛布か?こんままじゃ風邪ひいちまう。」
そして、寝室に行こうとしたが、
…手をつかまれる。大きくなった天使の腕がこちらに伸びて、オレサマの腕を掴んでいる。
「いかないで、くださぁい…」
どこか寂しげで、子供の甘えるような声に思わず動けなくなる。そうしていると、そのまま掴まれていた腕は引っ張られ、
…ぬいぐるみのように、抱きしめられる体勢になる。
ほのかな甘い香りが周りを包み、酒に弱らされた脳がすこしクラっとする。
「ふふ、でびくん…ふふ。」
幸せそうな顔と声で優しく抱きしめられ、落ち着く感触がする。ついこのままでいたくなってしまう。
だが、ソロモに風邪をひかせるわけにはいかない。
強い意志をもってもがくが、思ったよりは力が強い。簡単には離してくれない。
「ちょ、ソロモが風邪ひいちまうから、毛布取りに行かせろ!」
「うふふ…あんまりあばれないでくださぁい…」
コイツぜんぜん話聞いてねえ。どうしよ。
そして今更に体格差を思い出して、魔力は使っちまうが変身してデカい姿になれば普通に振り払えるはずだと考え着いたので、さっそく体を大きくする。
これで無理矢理ひっぺがして毛布を取りに行く、そう決意を固めていたのだが、
「どこいくんですかぁ…?でーびーくん♡」
気付けば、胴にあの光のロープが巻かれて、ドエルはいたずらっぽい笑みを浮かべる。
忘れてた。コイツ、[[rb:七大悪魔 > ジェネラルセブン]]のうち二柱を縛り上げた実績を持つ、束縛天使クピャドエルだった、と。
「どこにもいかせませんよぉ…ずーっと、いっしょ…♡」
だが、普段のように吊るし上げたり虐めるのに向いてる体勢にしたりはしない。ただ、首輪みたいに、俺様の胸あたりに巻かれているだけ。
「や、ですよぉ…でびくぅん…おいてかないでくださぁい…」
寂しそうな顔つきとか細い声でまた言い放つ。
またそれか、と思ったが、それでもその顔と声が庇護欲を掻き立て、盛大に理性を削ぎ落してくる。
…いままでになくクピャドエルを可愛いと思っていたが、それを脳内でさえ言語化できない状態だった。
「だーもう分かった!一緒に行くからサッサとするぞ!」
こうして、大きい姿のまま、歩いて寝室へ行って帰ってきた。
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「はぁ…一旦はこれで大丈夫だろ。」
毛布をかぶせるだけでは不安なので、腹側にまで毛布を巻き付け、自分の座っていたイスに座る。
隣にドエルが座ってきて、俺様に巻いたロープをほどく。
すこし疑念を抱く。シラフのドエルもこんなに早く縄をほどくことはない。「ずっと離れないでいたい」らしい酔ったドエルなら尚更だと思っていたが、そのときようやくドエルの頬の赤みが薄くなっていることに気づいた。
「ああ、もう酔いがある程度醒めてきたか?」
そうは言ってみたが、まだ違和感がある。すこしためらうように目線をそらし、手を胸のあたりに置いている。
すこし心配になって顔を近づけると、俺様の両頬に手が触れる。
…そして、唇を奪われる。
突然のことに固まっている間に、舌が口の中に入り込んでくる。
ねぶるような口づけが続く、舌と舌が絡みつき、ゾクッと来るような快感と唾液の味。
近くに鼻息が聞こえる。口を塞いでいるから鼻呼吸しかできないのだ。
何秒、何十秒かの出来事だったが、そのときだけは悠久の時間のように感じていた。
顔と顔が離れる。
「おやすみなさい、でびくん…♡」
そして、俺様の胸あたりに体重を預け、俺様の背中に手をまわし、ドエルは目をつむった。
ディープ・キスの感触が忘れられないまま、頑張ってドエルを机に突っ伏させ、自分も隣で寝ることにする。
アイツの口づけは酔った勢いなのか、それともほぼシラフでしたことなのか…
悶々としながら、ゆっくり意識を手放した。