両親に捨てられて闇オークションに売られた私はオオカミ系獣人のマフィアのボスに拾われドロドロに愛される話
【本編】
【SE:ざわざわとした不穏なオークション会場の喧騒、ハンマーの「カーン!」と叩かれる音】
「……おや、怯えなくて大丈夫ですよ。もうあの忌々しい檻の中に、あなたを戻しはしません」
【SE:車の走行音、高級車のシートが擦れる音。雨が窓を叩く音がうっすら聞こえる】
(耳元で、優しく囁くように)
「まだ身体が震えていますね。……可哀想に。両親に売られ、あのような薄汚い闇オークションのステージに立たされていたのです。無理もありません」
「私はこの街の『裏』を管理している者です。……ふふ、そんなに警戒の目を向けないでください。私はあなたに、痛いことも、怖いこともしませんよ」
「あなたがいくらで落札されたか、ですか?
……そうですね。海外の高級車が2台買えるくらい、とだけ言っておきましょうか。ですが、私にとっては端金(はしたがね)です。あなたのその、宝石のように美しい瞳の価値に比べれば、ね」
「おや、涙が……。」
【SE:服の擦れる音。指先で涙をそっと拭う】
「……綺麗な涙だ。泣かないで、私の可愛い小鳥。これからは私が、あなたの新しい飼い主……いいえ、『家族』になって差し上げます」
(場面転換 マフィアのボス(演者側)の屋敷に到着)
【SE:重厚な扉が開閉する音。暖炉のパチパチという薪の爆ぜる音】
「さあ、着きましたよ。ここが私の屋敷……これからは、貴方の家です。まずはその、ボロボロになってしまったドレスを着替えさせないと。……おや、自分で歩けますか?おっと……!」
【SE:衣擦れの音。あなた(聞き手側)がよろけたのを、しっかりと抱きとめる】
「ふふ、強がりなところも愛らしいですね。ですが、足がガクガクに震えています。ここは素直に、私に抱かれてください」
【SE:衣擦れの音。お姫様抱っこをして、ふかふかのソファに優しく降ろす】
(マフィアのボス(演者側)が少し離れて)
「少し待っていてくださいね。今、温かい紅茶と、傷の手当てをする薬を持ってこさせますから」
(少し間を空ける
SE:足音、そしてカップがカチャリと鳴る音)
「お待たせしました。……まずはこれを一口。蜂蜜をたっぷり入れたカモミールティーです。ふー、ふー……はい、どうぞ」
(あなた(聞き手側)が飲むのを優しく見守る)
「美味しいですか? それは良かった。心が落ち着いたら、その酷い擦り傷の手当てをさせてください。……失礼しますね」
(SE:衣擦れの音。マフィアのボス(演者側)が膝をつき、あなた(聞き手側)の足首をそっと掴む)
「……っ、これはひどい。あのオークションの男どもは、貴方にこんなにもキツい枷(かせ)を嵌めていたのですね。……可哀想に、白く細い足首が真っ赤に腫れている」
(声のトーンが少し低く、冷たくなる)
「……あいつらは、全員相応の罰を与えておきます。私の『獲物』に傷をつけたのですから、手足の一本や二本では足りないでしょうね」
「……おっと、ごめんなさい。怖い話をしましたね。忘れてください。私は貴方には、どこまでも紳士でいたいのです」
【SE:薬を塗る布の擦れる音】
(フゥー、と傷口に優しく息を吹きかける)
「痛みますか?……少し冷たいですね、我慢してください。……これで少しは和らぎましたか?」
「……不思議な人だ。両親に裏切られ、人身売買にかけられ、挙句の果てに私のような『獣人』のマフィアに拾われたというのに。貴方の瞳には、まだ絶望に染まりきらない、強い光がある」
「ゾクゾクしますよ。私が今まで手に入れてきたどんな富よりも、今の貴方の方がずっと魅力的だ」
【SE:衣擦れの音。ソファに体重をかけ、あなた(聞き手側)をじわじわと追い詰めるように近づく】
「ねえ、小鳥。一つ、約束をしてくれませんか?……ここから逃げようなどと、決して思わないこと。もし、貴方が私の目の届かないところへ行こうとしたら……その時は、この綺麗な足、本当に歩けないように壊して、一生ベッドの上で私を待つだけの人形にしてしまうかもしれない」
(耳元に唇を寄せて、低く艶っぽい声で)
「……嘘だと思いますか?私はオオカミですよ? 獲物を我が物にするためなら、どんな残酷な事だって平気でします。……ですから、どうか私を怒らせないでくださいね?」
(ふっと優しく笑う)
「なんて……怯えさせてしまいましたね。……大丈夫。貴方が大人しく私に愛されていれば、そんな恐ろしいことは起きません。貴方はただ、ここでドロドロに甘やかされていればいいのです」
「おや、まだ身体が強張っていますね。緊張を解(読み方→ほぐ)してあげましょう」
【SE:衣擦れの音。マフィアのボス(演者側)がソファに深く腰掛け、あなた(聞き手側)を自分の膝の上に抱き上げる。密着する音】
(吐息混じりに)
「ん……、こうして抱きしめると、本当に小さくて、柔らかくて……壊してしまいそうだ。人間の体温は、どうしてこんなに心地よいのでしょうね」
(首筋に鼻を寄せて、深く息を吸い込む)
「スー……、はぁ。……いい匂いだ。恐怖と、混じり気のない貴方自身の甘い匂い。……ねえ、ここに私の印をつけてもいいですか?」
「断っても、無駄ですよ。貴方はもう、髪の毛一本にいたるまで、私の所有物なのですから。……動かないで」
【SE:リップ音→首筋に、ゆっくりと深く吸い付くようなキス
長めのリップ音。一度離れて、小さく息を漏らす】
「ん……、ふは。……綺麗な赤紫色の痕がつきました。これで、貴方が誰のものか、一目で分かります」
「両親に捨てられたこと、まだ悲しいですか?
……忘れてしまいなさい。そんな薄情な者たちの記憶など、私の愛で、上書きしてあげます」
「これからは、私が貴方に美味しいものを食べさせ、美しいドレスを着せ、広いベッドで、毎晩こうして腕の中で眠らせてあげます」
「貴方は、私だけを見て、私だけに依存して、私なしでは生きていけない身体になればいい……。ふふ、貴方の可愛い顔が、恥ずかしさで真っ赤に染まっていく」
【SE:リップ音今度は耳元、そして頬へ、優しく啄むようなキス】
(これ以上ないほど甘く、とろけるような声で)
「さあ、夜はまだ始まったばかりです。貴方の心も、身体も、芯まで私色に溶かして差し上げます。……覚悟してくださいね、私の可愛い小鳥?」
【SE:リップ音→最後に、唇への長くて深いキス
ゆっくりフェードアウト、暖炉の音が静かに残る】