第22話・『合図』

  【西部の町・広場】

  《~二時間後~》

  オルティオス達は、待ち合わせの場所にやって来る。

  「どうだった?」

  奈雲は、サイラス達にキャメロスを見付けたか尋ねる。

  「駄目です 何処にも居ません」

  ネシリスは、オルティオス達に報告する。

  「もうこの町から逃げたんじゃないのか?」

  サイラスは、キャメロスが居ない理由を推測する。

  「だとしたら何処へ……」

  マシャンタは、キャメロスの行先を考える。

  「‼ ちょっと待った‼ 何か変‼」

  奈雲は、何かに気付いて声を上げる。

  「変って……何が……」

  サイラス達は、お互い顔を見合わせるとダリウスが二人居た。

  「あっ‼」

  「兄弟が二人‼」

  「これは一体……」

  サイラス達は、ダリウスが二人居る事に驚く。

  ダリウス以外ロボットモードになって警戒する。

  「何じゃこりゃ!」

  「どうなってんだ?」

  ダリウス達は、お互いを見て驚く。

  「きっとどっちかがキャメロスだな」

  「本当にそっくりに変身していますね……」

  ネシリスは、ダリウス達を見て冷静に観察する。

  「どっちが本物なのかな?」

  オルティオス達は、ダリウス達を見て本物がどっちか考える。

  「そんなの簡単だ! ダリウス ロボットモード‼」

  サイラスは、ダリウスにロボットモードになる様に言う。

  『ダリウス 変身‼』

  ダリウス達は、ロボットモードになる。

  だが、ダリウス達のロボットモードは変形が全く一緒だった。

  「全く一緒ですね……」

  「そうきたかよ……」

  サイラスは、肩を落として脱力する。

  「……どうやって見分ければいいんだ?」

  フロックスは、ダリウス達を見て考える。

  「……見当がつかないな……」

  オルティオスは、考えながら何気なく腕を組む。

  片方のダリウスは、オルティオスの行動を見て頭を触る。

  もう片方のダリウスは、オルティオス達の反応を見ていた。

  『‼ こっちだ‼』

  サイラス達は、ダリウス達の行動を見て頭を触っていない方のダリウスを攻撃する。

  「ぐわっ‼」

  攻撃を受けたダリウスは、吹き飛ばされてその拍子に元の姿のキャメロスに戻る。

  「何故だ……何故分かった……」

  キャメロスは、オルティオス達に変身がばれた事に驚く。

  「教えねぇーよ‼」

  サイラスは、キャメロスに挑発する様に言う。

  《~回想~》

  【転送ゲート前】

  〖合図送る側は腕を組んで合図を受ける側は頭を触るんだ〗

  〖まぁ、只単に腕を組んだら頭を触る簡単な合図だ〗

  ソニックエースと奈雲は、オルティオス達に合図の内容を教える。

  《~回想終了~》

  【西部の町中】

  「さぁ、覚悟しやがれ!」

  オルティオス達は、キャメロスを追い詰める。

  「くっ、簡単に捕まってたまるか!」

  キャメロスは、獣モードのランビュに変身して炭鉱へ入って行く。

  「待て‼」

  「追掛けるぞ!」

  オルティオス達は、獣モードに変形する。

  ソニックエースは、乗物モードに変形する。

  奈雲は、ジェットローラーを起動させる。

  そして、そのまま炭鉱の中に入って行く。

  【炭鉱内】

  炭鉱内は真っ暗だった。

  「ヒャ~、真っ暗です!」

  ランビュは、炭鉱内の暗さに怖がる。

  移動中、ソニックエースと奈雲はそれぞれライト機能を付ける。

  「……俺が一緒に居ようか?」

  奈雲は、ランビュの隣にやって来て尋ねる。

  「是非お願いします!」

  ランビュは、奈雲にお願いする。

  暫くすると目の前に分かれ道があった。

  「分かれて捜索だ」

  『了解!』

  オルティオス達は、分かれてキャメロスを探す。

  「誰か キャメロスを見付けたか?」

  暫くして、オルティオスは、ロボットモードになり通信機でソニックエース達に連絡する。

  《いや》

  《駄目だ》

  《見付かりません》

  《居ないんだな……》

  《居ねぇぜ》

  《こっちもだ》

  《居ねぇぜ》

  ソニックエース・奈雲・ネシリス・マシャンタ・サイラス・コブラージャ・ダリウスの順番で通信機越しでオルティオスに報告する。

  「何処に居るんだ?」

  チェンバーは、ロボットモードでキャメロスを探していた。

  そこへロボットモードのコブラージャがやって来る。

  「あっ、コブラージャ そっちと繋がっていたんだな」

  チェンバーは、コブラージャと会い話掛ける。

  だが、コブラージャは、無言でチェンバーを殴る。

  「グワッ‼」

  チェンバーは、殴られ壁に叩き付けられる。

  チェンバーを殴ったコブラージャは、そのまま走って逃走する。

  チェンバーは、自分を殴って逃げて行ったコブラージャを見る。

  「……キャメロスか!」

  目の前のコブラージャの正体はキャメロスだった。

  キャメロスは、走りながらチェンバーに変身する。

  「こちらチェンバー! キャメロスを発見! 今は俺に変身している!」

  チェンバーは、自分に変身したキャメロスを追掛けながら通信機でオルティオス達に連絡をする。

  丁度、奈雲とロボットモードのランビュの前をチェンバーに変身したキャメロスが横切る。

  「わっ‼」

  「チェンバー?」

  ランビュは、目の前を横切ったチェンバーに変身したキャメロスを見る。

  「違う‼ アイツがキャメロスだ!」

  後から本物のチェンバーがやって来て奈雲達に説明する。

  「え? 本当?」

  奈雲は、チェンバーを見ながら腕を組む。

  「ああ、そうだ!」

  チェンバーは、奈雲の合図を見て頭を触る。

  「あっ、本物ですね」

  ランビュは、奈雲達のやり取りを見て本物のチェンバーだと確認する。

  「追掛けよう!」

  奈雲達は、急いでキャメロスを追掛ける。

  奈雲達は、発掘所にやって来る。

  別の洞窟からロボットモードのオルティオス達がやって来る。

  オルティオス達の目の前にはソニックエースが居た。

  「ん? 皆どうしたんだ?」

  目の前のソニックエースは、オルティオス達が来た事に驚く。

  「えっと……あっちが偽物で良いんだよな?」

  ダリウスは、オルティオス達に確認する。

  「違う! そっちが偽物だ!」

  片方のソニックエースは、自分が本物でもう一人のソニックエースが偽物だという。

  「見苦しいぞ! キャメロス!」

  「お前がキャメロスだろ!」

  ソニックエース達は、お互い言い合いになる。

  「でしたら二人共 これ!」

  ネシリスは、腕を組んでソニックエース達に合図を送る。

  「ああ、そうか!」

  ソニックエースは、ネシリスの合図を見て頭を触る。

  『あっ……』

  サイラス達は、ソニックエースの行動を見て驚く。

  「え? あっ!」

  ソニックエースは、自分に変身したキャメロスを見る。

  キャメロスは、ソニックエースと同じ様に頭を触っていた。

  「……この合図はもう使えないな」

  オルティオスは、冷静に状況判断する。

  「奈雲 ソニックエースの相棒ならどっちが本物か分かるよね?」

  マシャンタは、奈雲に本物のソニックエースを決めてもらう。

  「え? 急に言われても……あっ! ソニックエース 俺の質問に答えてくれ!」

  奈雲は、マシャンタに言われて少し考えた後、何かを思い付きソニックエース達に話掛ける。

  『分かったぜ』

  ソニックエース達は、奈雲に返事をする。

  「ソニックエース“赤い帽子を被ると涙が出て段々小さくなる物なーんだ?”」

  奈雲は、ソニックエース達に質問する。

  『???』

  サイラス達は、奈雲の質問の内容を聞いて?を飛ばす。

  「え? 何だって?」

  ダリウスは、奈雲に質問の内容を聞き返す。

  「だから“赤い帽子を被ると涙が出て段々小さくなる物なーんだ?”」

  奈雲は、質問の内容を繰り返す。

  「……それ……実際にある物なのですか?」

  ネシリスは、考えながら奈雲に尋ねる。

  「……ああ! あれですね 昔奈雲が出したナゾナゾ!」

  ランビュは、少し考えた後、奈雲の質問の意味を思い出す。

  「ナゾナゾ? クイズの事か?」

  チェンバーは、ランビュに質問する。

  「しかも、この問題は地球では一般的に出される問題らしい」

  オルティオスは、奈雲が出した問題について説明する。

  「って地球の事を知らないメガロスに分かる訳ないだろ!」

  片方のソニックエースは、オルティオスの話を聞いて奈雲にツッコミを入れる。

  「俺は知っているぜ!」

  ソニックエースは、もう片方のソニックエースに言いながら殴り掛かる。

  「‼」

  キャメロスは、慌てて変身を解いてソニックエースの攻撃を避ける。

  奈雲は、キャメロスにペイント弾を数発撃ち込む。

  「……お前 地球に行った事があるのか?」

  キャメロスは、ペイント弾を受けながらソニックエースに尋ねる。

  「あるぜ! というより地球での生活が長かったんだ」

  ソニックエースは、キャメロスの質問に答える。

  「諦めるんだな」

  オルティオス達は、キャメロスを捕獲しようとする。

  「それはどうかな!」

  キャメロスは、サイラスに変身して身軽に逃げる。

  「あっ……」

  「逃がすかよ‼」

  フロックスは、近くにあった岩を持ち上げてキャメロスに投げ付ける。

  「ぐわっ‼」

  キャメロスは、フロックスが投げた岩が直撃して変身が解けてその場に倒れる。

  「やったぜ‼」

  フロックスは、キャメロスの動きを封じた事に喜ぶ。

  「って岩を投げるな‼ 岩を‼」

  奈雲は、フロックスに注意する。

  「取敢えず、確保……」

  ネシリスは、キャメロスに手錠を掛ける。

  「ナビ 収容ポッドを転送してくれ」

  オルティオスは、通信機でナビに連絡して収容ポッドを転送してもらう。

  《了解! すぐに転送します》

  ナビは、オルティオスの指示で収容ポッドを転送する。

  「処で奈雲 さっきのクイズの答えは何だ?」

  コブラージャは、奈雲に質問の答えを尋ねる。

  「え? ああ、あれ! 答えはこれ『蝋燭』だ」

  奈雲は、コブラージャに言われて近くにあったランプから蝋燭を取り出して教える。

  「蝋燭?」

  「赤い帽子は火 涙は蝋 燃えれば段々短くなっていくんだ」

  奈雲は、クイズの問題をサイラス達に説明する。

  「成程……」

  サイラス達は、奈雲の説明を聞いて納得する。

  「オルティオスとランビュは知っていたみたいでしたけど?」

  ネシリスは、オルティオス達に質問する。

  「ソニックエース程ではありませんが僕もオルティオスも一時地球で生活していたんです」

  ランビュは、ネシリスの質問に答える。

  「そうでしたか」

  「オイラも地球に行ってみたいぜ」

  サイラス達は、地球に行った事があるオルティオス達を羨ましがる。

  「任務で行けるかもな」

  「でも地球って奈雲の故郷だよね? 里帰りついでに連れて行ってほしいんだな」

  マシャンタは、奈雲が里帰りする時に連れて行く様にお願いする。

  「‼」

  ソニックエースは、マシャンタの話を聞いて奈雲を心配する。

  「悪いな 里帰りする予定はない」

  奈雲は、話をハブらかす様に言う。

  「そうか……」

  マシャンタは、奈雲の話を聞いてがっかりする。

  すると、収容ポッドが転送されキャメロスを収容ポッドに収容する。

  「ナビ キャメロスを収容した俺達を回収してくれ」

  オルティオスは、ナビに回収を頼む。

  《了解!》

  ナビは、オルティオスの指示でオルティオス達をコリウスに転送する。

  【次回に続く】