R18乙女ゲーの転生悪役令嬢ですが、なぜかモブですらない獣人性奴隷の下剋上発情エッチで「幸せなお嫁さんEND」しちゃいました♡【増量DL版のサンプル】
(※ヒロイン表記あなたverのダイジェストサンプルです)
◆―――――――◆
♥001:逃げる。
◆―――――――◆
―――ガシャンッ
花の王都、王侯貴族の若者たちが通う王立アカデミーの、荘厳な生徒会室。その出入り口のすぐ傍で、高価な花瓶が落下した。
花瓶は呆気なく割れ、床に散った。押し流され広がっていく棘の削がれた赤バラを、あなたは痺れた心地で見つめている。
「なにをしている⁉」
怒声を上げるのは生徒会長にしてあなたの婚約者、この国の王太子エルムリックだ。
彼は上裸で、周囲には彼と同じく上裸の男性生徒会メンバーたちと、その性奴隷の女獣人たち、そして着衣の乱れが一切無い清楚な佇まいの美少女リリーアンナと、その性奴隷の黒狼の美少年ニクスがいる。
この国において、奴隷の階級にあるのはみな獣人族で、人権を認められるのはあなたたち人間族だけだ。
それに対し、「同じ〝人〟を奴隷扱いなんてやっぱりいけないと思うんです・・・」と難色を示す変わり者が、つい最近まで平民として暮らしていた子爵令嬢のリリーアンナである。
そして今あなたの目の前にあるこの状況は、今までそんな理由で上流階級への仲間入りを拒んできた彼女のためだけに[[rb:急遽 > きゅうきょ]]開催された、[[rb:性奴隷の扱い>貴族のたしなみ]]を教えるための性教育セミナーだ。
この重要な予定変更を、あなたは生徒会の副会長であるにも関わらず、一切知らされていなかった。
だからいつも通り放課後に生徒会室を訪れ、驚いて花瓶にぶつかってしまったのである。
「どうしたアドリーナ、声が出ないのか? 乱入した挙げ句、醜い嫉妬の当てつけに物を壊した、己の愚かさに驚くあまりにな」
エルムリックの呼ぶ〝アドリーナ〟が自分のことだと、あなたはすぐに認識できなかった。
悪い癖だ。生まれ落ちた18年前から、『悪役令嬢アドリーナ』らしい何かが起こるたび、自分自身と切り離して考えてしまう。
―――ここはかつてあなたがプレイした18禁乙女ゲーム『ケモノたちのヒメゴト』に酷似した世界で、あなたは正ヒロインと敵対する悪役、『アドリーナ侯爵令嬢』に憑依転生してしまった女子大生だ。
大学4年生まで生きた前世のあなたは、何社も落ちてやっと内定を勝ち取り、安堵した矢先に交通事故で落命した。
目覚めたらすべてのルートで破滅すると噂の悪役令嬢になっていて途方に暮れたけれど、あなたは[[rb:傲慢 > ごうまん]]ゆえに破滅したゲームのアドリーナと違う人生を歩むべく努力した。
家族や使用人たち、社交界でも人間関係を大切にしたし、エルムリックとも、お互いに恋心こそなかったが、いずれ共に国を支えるパートナーとして、なにより幼馴染みとして、絆を築いてきた。
そうやって精一杯に〝[[rb:善 > い]]いアドリーナ〟を作ってきた18年が、正ヒロインがシナリオを始めた途端に全て夢と消えてしまうなど、考えてもみなかった。
リリーアンナの教育的輪姦は、セックスを通して攻略対象たちの好感度上げていくこの倒錯的なゲームのチュートリアルなのだ。
ついさきほどの授業中までは友人だったはずのみんなの敵意に満ちた視線を浴び、あなたはいよいよ喉が干上がり、気が遠くなった。
そんなあなたに苛立ち、エルムリックは「図星を指されてだんまりか? やはりおまえがリリーアンナの入学を邪魔していたという噂は本当だったらしいな」と追い打ちをかける。
あなたは当然そんなことはしていないし、おそらくそのせいでリリーアンナの編入時期が早まり、あなたの想定していないタイミングでイベントが起きたのだろう。
逃げ出してしまいたいが、世界が「イベントの完了まで退出を許さない」と言っているかのごとく、あなたの足は動かなかった。
「・・・―――発言をお許しください、王太子殿下」
あなたの背後で上がった穏やかなテノールが[[rb:乞 > こ]]い、白い陰が進み出た。2メートルを超える巨漢、あなたに仕える性奴隷のアティマクである。
彼の表情を見るために、みなが一様に顔を上向ける。
アティマクは大型草食獣たるバイソンの獣人。しかも珍しいアルビノだ。
体色が白いからといって、軟弱な印象は皆無である。
なにせ彼は骨格もそこにまとう筋肉も分厚く頑強で、天を突くように生える双角は鋭利。広い背中を覆う豊かな長髪には獅子の[[rb:鬣 > たてがみ]]さながらの風格があり、腹部に浮く奴隷紋は腹筋の凹凸に負けたようにひしゃげて見える。
そのくせ顔は端正で太い眉は柔和に下がり、白く毛深い牛耳の動き方はパタパタと[[rb:剽軽 > ひょうきん]]で、鮮血のような[[rb:双眸 > そうぼう]]も長いまつげに縁取られて愛嬌がある。
この、美男揃いの攻略対象たちと相対しても引けを取らない容姿の持ち主は、[[rb:奴隷の購入資格を得て>成人の儀を終えて]]間もない15歳のあなたがシナリオに抗うためだけに買い上げた、本編とは全く関わりの無い異分子だ。
このイベントにおいても、彼への返答はシナリオから外れたものにならざるを得ないらしい。
エルムリックが「相変わらず生意気な奴隷だな」と本編にはない悪態をつき、それを発言の許しととったアティマクが答えた。
「その花瓶を落としたのはわたくしめにございます」
「は?」
「申し訳ございません、尻尾が当たってしまいました。
ご主人様はわたくしめの卑しい性根を正すため、わたくしめが自ら名乗り出るのを待ってくださったのでございます」
文面にすればしおらしいが、態度に申し訳なさは欠片もない。鞭のようにしなる尾をヒョイと摘まんで見せる態度など「文句あんのかモヤシども?」とアテレコしたくなるほど高圧的なものだから、みな絶句して動けなくなる。
この国でこのような態度の奴隷が殺処分を免れることなどあり得ないため、幽霊でも見ているような心地になっているのだ。
「慈悲深いご主人様に感謝と敬愛を」
自身が場を制したのを確認するなり、アティマクは尻尾を放って[[rb:跪 > ひざまず]]き、あなたの制服のすそに口付けた。打って変わって、惚れ惚れするほど[[rb:恭 > うやうや]]しい態度である。
反応に困った一同が、あなたに視線を注いだ。
途端、あなたの体がひとりでに動き出した。しゃなりと上がった白魚の指が悪役令嬢らしい笑みを隠し、シナリオ通りの台詞が平素のあなたからは考えられない意地悪な声でつむがれる。
それでも、アティマクの作った状況が、ニクスに理不尽な暴行を加えるて放つ本来のシナリオの台詞とは全く別の意味にしてくれた。
「この通りですわ殿下。リリーアンナ嬢には、まぐわいかただけでなく、躾けかたもご覧にいれたほうがよろしいでしょう? そうでなければ、我が生徒会が『[[rb:幼気 > いたいけ]]な平民娘を性奴隷に仕立てようとしている』との[[rb:誹 > そし]]りを受けかねませんもの」
「きさまっ、勝手なことばかり・・・!」
「あら? 勝手をしてこそ貴族ですもの。
・・・ああでも、好き勝手に種をまき散らすのは獣の所業ですから、高貴なる皆様におかれましては、くれぐれもご配慮をお忘れ無きよう。わたくしたち『治癒の乙女』には、避妊薬も避妊魔法も効きませんので」
「バカに・・・ッ!」
「それでは。貴族らしく、勝手に失礼させていただきますわ」
いつも通りの、優雅な一礼。
アティマクが開けたドアをくぐって、あなたはいかにも悪役令嬢らしい、美しい所作のままで退出する。
その後も規則正しく上品な靴音を響かせて歩むことしばらく。あなたは[[rb:人気 > ひとけ]]の失せた学習棟の空き教室に入った。
―――ガチャン
アティマクが鍵を閉めた途端、あなたは糸が切れたようにくずおれ、声もなく涙を流した。
悲しいとかそういう次元の話ではない。あまりに大きな虚脱感に飲み込まれ、涙をしまっておく力さえなくしてしまったのだ。
「キレイなおべべが汚れちまいますよ、お嬢」
気安く話しかけたアティマクは、許可を待たずにあなたを抱え上げた。
彼はあなたをヒョイと椅子に座らせ、床に触れていた裾や足をやさしく払う。
ニコ、と眉を下げて微笑みかけられると力が抜けて、あなたの涙も落ち着いた。
「ごめんなさい、アティマク。わたしが割ってしまったせいで・・・」
「謝りなさんな。俺はアイツらと仲良くしてぇと思ったことは一度もございませんので。
・・・しっかし、元々いけ好かねぇ連中でしたが、今日は一段と気色悪かった。あれが例の〝しなりおのきょうせいりょく〟とやらで?」
人目がないからと、普段通りのチンピラじみた敬語モドキでアティマクは問う。
いつもながら、声音を穏やかにするだけで全く乱暴に聞こえないのがすごい。さきほどの乱暴そうな丁寧語とは真逆である。
あなたは小さく笑ってうなずき、奴隷紋の呪縛で[[rb:あなた>所有者]]を裏切れない彼にだけ話してきた、〝シナリオの強制力〟について語った。
「前世で流行っていた転生もののお話ではよくある要素だから、警戒してはいたけれど・・・でも、こんなに露骨に効力を発揮するなんて思わなかったわ」
「俺はアンタの前世とやらを知らねぇから、頭をオカシクする魔法かなんかを疑っちまいますがね。なんでもできますでしょ、アンタら人間様の魔法ってヤツは」
皮肉げに口角を上げ、アティマクは自身の左足をポンと叩いた。
―――あなたが奴隷屋で彼を見つけたとき、彼には左足がなかった。
彼は元々戦闘奴隷で、敵軍の魔法に吹き飛ばされて片足を失ったものの、その容姿の良さと珍しさから殺処分を免れて、特殊性癖向けの性奴隷として販売されていた。
獣人族はみな人間族よりも身体能力に優れているし、寿命こそ若干短いものの格段に青年期が長く老化も遅い。
実際、アティマクは29歳のアラサー男性だが20代半ばに見えるし、この外見が向こう20年は続き、身体能力も衰えない。
そんな彼らが人間族に支配されているのは、魔法が扱えないからだ。
この世界における魔法は、『創世の女神』に愛された人間族にのみ与えられる[[rb:恩寵 > おんちょう]]であるとされている。
人間族はみな一人に一つの魔法特性を持って生まれ、火の特性なら代謝に優れ勇猛果敢、水の特性なら容姿端麗で知的・・・というように、性格や他の能力にも影響が出る。
だからなのか、逆にマインドコントロールや身体強化といった、精神や肉体そのものに作用する魔法特性は存在しない。
例外はたった2つ。
1つは、魔法を使える者なら誰でも扱える契約魔法。
もう1つは、あなたの有する〝治癒の魔法特性〟だ。
特別に女神の寵愛を受ける女性にのみ発現する希有な魔法特性で、授かった女児は『治癒の乙女』と称され、身分に関わらず貴族の養女に迎えられる。王族への輿入れはただ地位が高い女性よりも、この特性を持つ女性が優先されるからだ。
理由は信仰に関わるものだけではない。
この特性の持ち主はいわゆる回復魔法が使えるのだが、他にも自己治癒力が高く、病を寄せ付けず、いつまでも若く美しく、その上お腹の子が必ず元気で生まれてくる・・・と、母体として都合のよい恩恵を多く受けているからである。
不利益に見える避妊薬も避妊魔法も効かない体質とて、妊活を邪魔されないという意味ではアドバンテージでしかなく、男性側が避妊していれば望まぬ妊娠も避けられる。
だからこそ、高位貴族に生まれた『治癒の乙女』たる『悪役令嬢アドリーナ』は未来の国母としての不動の地位にあぐらをかいて目に余る振る舞いをした。
そして市井から見出された『聖女』――桁違いの治癒の魔法能力を持ち、必ず健康優良な天才児を産む力を持つ存在――であるリリーアンナの出現に焦り、彼女の排除に失敗して破滅してしまうのである。
(でも、"わたし" は・・・そうならないように、頑張ってきたはずなのに・・・)
せっかくアティマクが元気付けようとしてくれているのに、あなたはまた虚脱感に飲まれて笑えない。
脳裏には、エルムリックと一緒に家庭教師の授業を抜け出した幼き日の記憶が蘇っていた。もう二度と、彼とあんなふうに笑い合えることはないのだ。
「・・・覚えてますか、お嬢。あの胸くそ[[rb:悪 > わり]]ぃお[[rb:煌 > きら]]びやかな奴隷屋に来たアンタが、『再生させるには断面が新しくないといけないけれど、耐えられるかしら?』って思い詰めた顔で言ってきたときのこと」
急に話が変わって面食らったが、あなたは素直にうなずいた。
もちろん覚えている。
もしものときは逃走するつもりだったあなたは、旅慣れていて戦闘能力のある獣人族を性奴隷として傍に置こうと決めていた。
その他の用途の奴隷と違い、性奴隷は貴族なら誰もが当たり前に持つものだから連れていても怪しまれないし、性奴隷を買うためのお金も成人祝いと一緒に渡されていたからだ。
だから、あなたは傷口の処理が悪かったせいで死にかけていた格安のアティマクを買い上げ、彼を治療することに決めた。恩を売って心から仕えてくれるようになれば、という打算であった。
「アンタは俺を利用する気だったんだろうが、それを悪いことだと思ってなさったでしょう?」
「え・・・」
「ククク、そう驚きなさんな。アンタはなんでも顔に出るお人だ。
だからあんときも、いつもみてぇに熱に頭やられたフリしてやり過ごすんじゃなくて、ちょいと反応見てやろうかって気になったんです」
「そ・・・そんなことのために格子をへし折って、それで自分の足を・・・斬ってしまったりしたの?」
刃物ではないものを使って力尽くで引き割かれた傷口は、本当に酷いものだった。なにより、彼は体力も落ちていたから、治療魔法の腕を磨き続けたあなたがすぐ治療したのでなければ、きっと失血に耐えられず死んでしまっていた。
あのときのことを思い出して真っ青になるあなたをおかしそうに笑って、アティマクは続けた。
「ああ。『バカ、バカ!』って泣きながら治療してくれるアンタは可愛かったですよ。
それで『治せるんなら』ってセコイ奴隷商に俺の値段釣り上げられても黙って払って、つけ上がって格子の修理代請求されてもまた払って、『貴重な逃走資金だったのに・・・』って帰り道でベソかいてさ。
お馴染みのお仕置きでもされるかと思ったら、泣きながらの『二度と勝手に怪我しないで!』だもんな。命令すりゃいいのに、違反したとき[[rb:痛みが奔る>罰をうける]]からダメとか言って、俺に口約束取り付けるまで何回もしつこく念押ししてさ・・・ククク、あれも可愛かったなぁ」
アティマクがあなたを抱き上げ、膝に乗せて椅子に座る。体格差もあるから、子どもをお膝抱っこしているような状態だ。
頭をなでくり回す手を受け入れながら、あなたは「どうりで松葉杖の音が弾んでいたわけね・・・」と[[rb:回顧 > かいこ]]している。
てっきり久々に体調がよいので、それが嬉しいのかと思っていた。
「あの後も、『再生は患者に負担がかかるから』って、月に1度、少しずつ足を生やしてくれた。つってもアンタ俺にたっぷり[[rb:栄養 > メシ]]くれるし、腕も良いから、半年ぽっちで終わっちまいましたがね。
毎回、謝りながら剣を渡して、ベソかきながら治療してくれて、しつこく体調訊いて、甲斐甲斐しく世話ぁ焼いてくれてさ。
ああ、俺がなるべく痛くないようにって、ただでさえいい腕さらに磨いたりもしてたっけな。あんときは領内から怪我人も病人もいなくなっちまうって、医療ギルドから苦情が入って笑っちまった。
そんなアンタが可愛いくてたまんねぇから、またどっかで足吹ッ飛ばねぇかなぁ・・・って、俺ぁいつも思ってましたよ」
「とっ、とんでもないこと言わないで!」
本気で言っているようにしか見えなかったので、あなたは本気で慌ててしまう。
アティマクはそれが嬉しいのかやたらと機嫌良く笑い、あなたに口付けた。最初は唇をついばむだけだったけれど、あなたが頬を赤らめた途端に舌を押し込んで、いやらしいキスをはじめてしまう。
彼の舌は長く、器用で、歯を立ててもビクともしないほど[[rb:逞 > たくま]]しい。
それが口内でうねっては、あなたの舌に絡みついてしごいたり、上顎の凹凸を一つ一つ丁寧にくすぐったりしてくる。
たまらず喘ぐと彼は紅い双眸を妖しく細め、焦らすように歯列の裏側をねっとり・・・♡なぞってくる。
そうするとずっといじられていた上顎が妙にゾワついて嬌声が漏れてしまうのを、彼はよく知っているのだ。
「ふぁ♡ぁ、ぁ・・・♡」
「ん、よしよし。キスなんぞで簡単に涙目になってえらいですよぉ、お嬢様♡」
「うぅ・・・なんで、こんなときにこんなことぉ・・・♡」
「こんなときだからでしょうが。性奴隷らしくご主人様をお慰めいたしますついでに、ばっちぃ涙も消毒できて一石二鳥~~ってね♡」
「ばっちぃって・・・んっ♡」
アティマクはあなたの目尻に舌を這わせると同時に、制服の上から乳房に触れてきた。
ふに、ふに・・・♡ とやさしく揉みつつ、器用にリボンを解いてボタンも外していく。
あなたが上げようとした制止の声はねちっこい耳舐めで簡単に嬌声に変えられて、得意げなアティマクの低い囁きが、彼の唾液で湿った[[rb:耳朶 > じだ]]を撫でた。
「ばっちぃでしょうが。俺が好きなクセに他の男惜しんで泣いてんだから。浮気ですよ、浮気」
「~~~ッ⁉ わ、わたしそんなこと一言も言って・・・ぁっ♡乳首、だめ、ぁ、んんっ♡♡」
「クスクス、だぁから、アンタ顔も体もわかりやすいんですって♡
大体、人生2周目のアンタにあんなのガキにしか見えねぇし、そもそもあんなひょろっこい[[rb:優男 > やさおとこ]]なんざ、お好みじゃねぇでしょう?」
確かに、多少は肉体年齢に引きずられるとはいえ、あなたには同い年のエルムリックが年の離れた弟のようにしか見えなかったし、獣人族を見下し貞操観念もルーズな文化自体に疑問を抱いていた。
一方アティマクは、思うところがある婚約者や忙しい家族よりもずっと[[rb:親 > ちか]]しく、外見も好みで精神年齢も近く、ちゃんと守ってもくれた。護衛をしてくれるという意味だけでなく、気持ちを大切にしてくれるという意味でもだ。前世のことを話せるのもそうだが、なによりあなたにこの国の貴族令嬢らしさを求めないでくれることに最も救われた。
性奴隷との行為は花嫁修業の一環でもあるから、あなたが性に消極的なままでは彼が罰されかねないにも関わらず、これにおいても彼は一貫してあなたの気持ちを優先し、挿入だって一度もしないでくれた。
彼はあなたにとって、あなたを〝あなた〟のまま尊重してくれる、この世界で唯一の相手なのである。
・・・ただ、だからこそ。あなたが想いを秘めてきたのには、切実な事情があるのだった。
「・・・どーして目ぇ反らすんです?
もういいじゃねぇですか、認めちまえば。どうせ俺と二人っきりで逃げるんでしょう?」
その通りだ。
『ケモノたちのヒメゴト』は倒錯的な世界に抗うヒロインの様子を官能的[[rb:且 > か]]つ背徳的に描いたもので、ヒロインが功績を上げ権力者と結ばれ、世の中に倫理観の変化をもたらすことで決着する。
『悪役令嬢アドリーナ』はその全てを邪魔する重要人物だが、逆説的に彼女がいなければヒロインの成功はイージーモードとなる。
だからあなたは、もしもの場合は『我が国の末永い繁栄のため、王家と聖女が全国民の祝福を持って結ばれるよう身を引くことで、忠誠を示します』との手紙を残して行方をくらますつもりだった。
これならばアドリーナを推していた貴族層を牽制しつつ、生家の忠誠も示せると考えたのだ。
シナリオの開始を待たず世を変えられれば侯爵家にとっても国にとっても一番よかったのだろうが、あなたは「これぞ正史」との評判ゆえに取り置いていたニクスルートが未クリアのまま絶命してしまった上、読破済みのシナリオを詳細に覚えているわけでもない。運命を御せない以上、無用な[[rb:諍 > いさか]]いを産まぬよう退場するのが最善手である。
とはいえ、計画の[[rb:要 > かなめ]]でもあるアティマクがこんなふうに口説いてくるのは想定外だ。あなたはエルムリックとの婚姻が無事に成立したら、あるいは逃走先で自立できたら、彼を解放してあげるつもりだったのである。
実るはずのない恋だと思えばこそ固められた決意だから、こんなに甘いことを言われてはゆらいでしまいそうになる。
「・・・――それとも、邪魔なヤツ全員ブッ殺してやりましょうか?」
あなたが返す言葉を探しているうちに、彼は焦れてしまったらしい。
とんでもない発言に驚くあなたの鼻先を甘噛みし、アティマクは口角をつり上げた。紅い目は[[rb:爛々 > らんらん]]として、それはそれで楽しいと思っているのが[[rb:窺 > うかが]]える。
(そういえば、草食の獣人を紹介してもらったのは、そのほうが気性が穏やかだと聞いたからだったわ・・・)
あなたが詐欺を確信している間にも、彼は手際よくあなたの制服をはだけ、下着のカップまでずり下げてしまった。
そして今更焦るあなたを「可愛いねぇ♡」と煽るや、[[rb:逸 > はや]]る闘気のはけ口を探すように強く乳首を[[rb:捏 > こ]]ねて、せり出した先端を丸い爪先で引っ掻いてきた♡
「んぅ♡ア、ティ・・・?♡」
彼は戸惑いがちに喘ぐあなたの熱い[[rb:媚息 > といき]]に鼻先を寄せて一嗅ぎすると、あなたの下唇を甘噛みして、低くざらついた声で囁いた。
「なぁ、お嬢。アンタが生やしてくれた足、前のよりずぅーっと具合がいいんですよねぇ・・・
今からちょいと走って、生徒会室でのんきに盛り狂ってるひょろっこい[[rb:牡 > オス]][[rb:牝 > メス]]数匹ぶっ殺してくるなんざぁ、簡単なことですよ?」
快楽で口説き落とすように、アティマクはあなたの首筋に舌を這わせ、両手で乳首を捏ねながら、「ね、初めての命令、してみませんか?」と迫ってくる。
あなたは喘ぎ声しか出せない口を強く結んで、涙をこぼしながら首を振った。
けれど言葉は何も発していないから、アティマクは「黙ってちゃわかんねーでしょー? ほぉら、可愛いお口でお返事♡頑張りましょうねー♡」などと笑いながら乳首をつねってくる♡
「あぁあ・・・っ!♡♡」
敏感な突起をグリグリ♡いじめられて、あなたは高い声で鳴く。
元々マゾの素質はあった。倒錯的なプレイを含む物語も好きで、だからあんなゲームをプレイしていた。
けれどそれを気晴らしの現実逃避にするのが容易いくらい、あなたにとって実際の性行為は遠いものだった。
それを、アティマクを買ってからの3年間で、丁寧に、ときに少し乱暴に、彼の手で着実に開花させられてきた。
今ではもう、体が浮きそうになるほど乳首を捻り上げられるだけでお腹の奥が疼き、太腿をもじもじ♡こすり合わせて陰部刺激を求めてしまう淫乱になってしまった。
「ハハハ、のんきにお楽しみになってるってぇことは、ご命令くださるってことでよろしいんで? イイですよぉ、一緒に破滅しちまいましょう♡
大罪人用の断頭台で、アンタが[[rb:道具 > おれ]]使って嫉妬の当てつけしたと思ってるアホどもに最期の一ハメ見せつてやろうや♡アンタの人生食い潰した男は俺だってなぁッ!♡」
ぎゅぅうッ♡グリグリグリグリィイッ♡♡
「ん゙ぁああ゙ッ!♡♡はぁ、ぅっ♡は、ぁあ゙っ♡♡ぜッ、絶対に、ら゙めぇ・・・ッ‼♡♡」
パッ・・・♡
あなたが言い終えた瞬間、アティマクが手を離し、まっ赤に腫れた肥大乳首を愛おしげに舐めあやした。
見上げてくる表情は笑っているのに怒っているようにも見えるほど獰猛で、そしてなにより優越感で昂ぶっている。
もしや、と気付いたあなたが慌てて腿を締めた途端、グチュ♡といやらしい音が鳴った。軽くイッてしまったのだ。
五感に優れる彼には、鮮やかに感じ取れたに違いない。あなたが彼に破滅に誘われた高揚で呆気なく達してしまう瞬間が。
「ぅ、あぁ・・・♡」
「クク・・・♡まぁ、そーでしょうね。あの金髪モヤシも破滅エンドも、アンタのお好みじゃありませんからね。
・・・大丈夫ですよ。海の一つも超えりゃ、獣人と人間が当たり前に[[rb:番 > つが]]ってる国なんざざらにある。つってもそりゃ平民の話だが・・・そんときにゃアンタももうお貴族様じゃねぇんだし、何も問題ねぇでしょう?
だから、いい加減素直に喜んでくだせぇよ。『これでやっとアティのお嫁さんになれるわ♡』ってさぁ♡」
止める間もなく、アティマクの手がスカートに侵入し、下着の上からあなたの淫裂をなぞった。シルクのクロッチはベットリ♡と張り付いて陰部の凹凸を浮き彫りにしており、彼に育てられたクリトリスが容易く狙い撃ちにされてしまう♡
にゅぢっ♡くりゅくりゅくりゅぅっ♡♡
「やぁあっ♡クリだめっ♡こしゅんないでぇえっ!♡♡」
「んー? ハハハ、しょうがねぇワガママお嬢様だな♡ そいじゃぁ、お望み通り挟んでしごいてさしあげましょうねぇ~♡」
「ひっ⁉♡ちが―――・・・んん゙ぅ゙~~~~ッ!♡♡♡」
太くて硬い人差し指と中指が、ほとんど向けていた包皮を完全に押し下げながらクリ勃起を挟み、しこしこ♡上下にしごいてくる。
充血してパンパンの付け根を指にこすられる快感と、濡れたクロッチに押し潰された先端が指に引っ張られた布で小刻みに磨かれてしまう快感が同時に押し寄せ、瞬く間にあなたを追い詰めていく。
あなたは必死にイヤイヤ♡と涙目で髪を振り乱すけれど、そんなもの、アティマクは「もっとイジメテ♡」のおねだり以外にとってくれない。
腫れて震える乳首を咥え含んでニチャニチャ♡甘噛みしながら先端を舐め回し、粗暴な牡の視線で射貫きながら「イけ♡おらイけ♡」と追い詰めてくる♡
「ぅあ゙ぁ゙あ゙ッ!♡♡あ゙あ゙イ゙ッ・・・クぅ゙ッ!♡♡イ゙クッ!♡あ゙ッ♡ぁ゙♡ッ、――――~~~~ッ‼♡♡♡」
脳と[[rb:脊髄 > せきずい]]を法悦のスパークが[[rb:席捲 > せっけん]]し、[[rb:撓 > しな]]る体が跳ね上がり、[[rb:膀胱 > ぼうこう]]が決壊して、透明な淫液が噴出する。
お尻が温かくなってしまうほど溢れたそれは、きっとスカートばかりでなくアティマクの膝も濡らしている。
止めなければと思うのに、その羞恥と背徳感と、止めようと力んだ快感でまた小さな絶頂が続いてしまい、あなたは連続潮吹きおもらししてしまう♡
「やぁ♡やら゙のにぃっ♡ぁ、ァ゙~~~・・・♡♡」
「おーおージョパジョパ出てきやがる♡どこでも豪快におもらしできてえらいですよぉお嬢♡勃起じょーずのクリチンポもご立派ご立派ぁ♡」
ぎゅぅ~~~ぐにゅぐにゅぐにゅぅっ♡♡
「んお゙ッ⁉♡♡」
ぷしゃぁあぁっ♡♡
「アハハ、まぁた吹いた♡
スー・・・ハァ・・・濃ぉいい牝のにおいだ♡わかります? 湯気立っちまってんの♡もうこの広ぉ~い教室の隅から隅まで、アンタのおもらし汁のにおいプンプンしてるんでしょうねぇ~?♡」
「ひぅ、ひぐっ♡やら・・・やらぁぁ・・・♡」
―――――――
薬指が加わり、圧迫感が倍になる。二つの指先がリズミカルにGスポットを責めるたび、牝勃起の先端までビリリ♡と快感が突き上げる。それだけでももうこんなに下品な声が出てしまうのに、曲げ伸ばしされるたびに節くれ立った関節がごりごり♡膣壁を刺激してくるからたまらない。
栓ができるどころか、うごめく指と牝肉の隙間から、ぶくちゅ♡ぶじゅぷ♡と、この上なく下品な排泄音とともに、ねばつく淫蜜の塊がこぼれ出てしまう♡
「や゙ァ゙ッ♡も、イ゙グ♡イ゙ックゥ゙ヴッ‼♡♡♡」
―――~~~びくんッ♡♡ぷしゃぁああ゙ッ♡♡♡
「アッハッハ!♡下腹ぜぇんぶ震わせて指チンポ[[rb:搾 > しぼ]]りながらって・・・もうまるでハメ潮だな♡
ま、アンタの婚約者の下等チンポなんてどーせこんなモンでしょうしね。こんなちっこい人間マンコなら、勘違いしてもおかしくねぇか♡
・・・んでも、アンタが番うのは俺ですから? もうお[[rb:慎 > つつ]]ましい下等マンコでいてやる必要なんざねぇんだし、早いとこ、俺にピッタリの上等マンコこになってくれよ♡」
―――――――
太い首に回してきゅ♡としがみつくと、アティマクはどこか照れくさそうに笑い、あなたの涙の痕を舐め取った。
「んぅ・・・♡」
「うん、[[rb:美味 > うま]]い。
・・・そのまま、しっかりしがみついてな」
熱い、甘い、熔かされそう。
肌で睦言と感じられる声と表情に[[rb:見蕩 > みと]]れるあなたの、半開きの口を彼が塞ぐ。
接吻は甘やかに始まって、指の抽送が早まるほどに深さと生々しさを増す。
ぐぢゅ、ぬぢゅ♡と教室中に鳴り響く上下の肉穴の淫音が、耳の奥まで心地良い。
さっきは無理矢理に暴発させられるようだった奥の法悦が、今度はまあるくゆっくり膨らんで、あなたのペースで弾けて溶ける。
ぐずるような嬌声を余さず飲んだアティマクが離別を惜しむように舌を引き抜き、あなたの吐息を食んで微笑んだ。
「好きですよ、お嬢。アンタには悪ぃけど、ずっと、アンタなんか早く破滅して、俺の[[rb:番 > ツガイ]]にできるとこまで堕ちてくりゃいいと思ってた」
◆―――――――◆
002:迷う。
◆―――――――◆
「―――でぇ? どぉお゛ッして俺ぁ未だにセックス禁止令くらったままなんですかねぇ⁇」
◆―――――――◆
003:追う。
Side: ♉
◆―――――――◆
「ぼくのお礼の気持ち」
「中身は牡獣人を強制的に発情させる薬だ」
◆―――――――◆
004:捕まる。
◆―――――――◆
「・・・アンタが相手してくれねぇなら、俺はあのジジイが連れてる牝と交尾する」
「ぁーあー…奴隷チンポにこぉんな屈辱的なことされて、なんつぅとろけた顔してんだよ♡」
「ッ、ハハハ、ヘッタクソ♡ 可愛いなぁお嬢♡ ご主人様に媚びたくて必死こいてる牝犬みてぇだ♡」
「・・・なぁ、『本気だって証明する』じゃ伝わんねぇのか?」
♡発情媚薬、手コキ、イラマ(軽度)、オナ指示、寸止め、ぶっかけ、生挿入/処女喪失、連戦/連続中出し、etc.
◆―――――――◆
005:番う。
◆―――――――◆
◇番になった、二人のある日。
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【 本編ボリューム 】
A6(文庫サイズ)、本文200ページ超、5万字超
♥R18シーン✕2♥
縦書き/横書きver アリ
ハート喘ぎ表記 ピンク/白黒ver アリ
あなた/わたし/あの子ver アリ
【 書き下ろしSS集 】
幕間2話、後日談2話、計4話を収録
幸せなのにややこしい二人と、それを見守る人々の小話集
A6(文庫サイズ)、100ページ前後、2万3千字超
♥R18シーン✕2♥
縦書き/横書きver アリ
ハート喘ぎ表記 ピンク/白黒ver アリ
あなた/わたし/あの子ver アリ