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[chapter:12 伝説]
(前回の振り返りを含みます)
「100年前に首都直下地震が起こるって噂があったが、100年間起きずに今起きたか...震度7だってよ...」
「とりあえず避難所へ向かいましょう」
「そうだな」
避難所に着き、場所を確保し、避難生活を始めた2人であったが、突如1人の男性が避難所に入ってきた。
「助けてくれ...」
「どうしたんですか?」
部下が話しかけると...
「次々と人が消えていくんだ...」
「え...?」
2人とも恐怖を感じていた。すると...
「これの原因がわかっかかもしれないぞい」
ある1人の老人が話しかけてきた。
「その話、詳しく聞かせてください!」
「まず、日本という国は龍の形をしておる。そして、その龍の手足には結界があるんじゃ。この結界によって、日本は一部の災難を逃れてきたのじゃ。じゃが、2024年の能登半島地震や四国の地震,千葉県の地震
...によってその結界が破られたのじゃ。ほら、2025年の7月にフィリピンで豪雨と大地震があったじゃろう。これで3000万人の命が奪われたのじゃ。」
「あれ?でも、まだあと1つの結界が残ってるじゃないですか」
「そうじゃったのう。その残りの1つは、近畿じゃ」
「あ...」
上司と部下はなにかに気づいた。
「あの...近畿地方のライオンですよ!」
「多分これで結界とやらが破られたのか...」
「そうじゃ」
もう近畿地方は「獅子の街」。これは一生歴史に残る大災害だ。
一方その頃、街では...
「ママ、どんどん人が消えていくよ!」
「見ちゃ駄目よ」
ある女性は子供を振り向かせた。
「うっ...どうしてこんなことが起きてるんだよ...」
とある男性の言葉が聞こえた。その後、ある少女が男性に話しかけた。
「私、霊感あるの。実は、今ここで言い難い事象が発生しているわ。」
「『言い難い事象』...?」
「覚悟はいいわね?」
「あ、はい」
「人が...龍に攫われているわ」
「どういうことだ...?」
「龍に掴まれた者が消えて、龍にされているの」
「え...?」
気づいた頃には遅かった...
「すまないが攫わせてもらうぞ」
見知らぬ声がした。
「誰だ!?」
「龍じゃ」
「あ...」
龍がある男性を掴んだ途端、彼は龍に姿を変えた。
「うわあああああ!!!助けてくれ...」
「達者で...」
彼は涙を流しながら空に攫われていった。
「いつ終わるのかしら...」
彼女は、龍が屋内に入ることができないことを知っていたため、避難所に向かった。
[chapter:13 出動]
その頃、私たちはこんな事も知らずにプライベートジェットで近畿地方に向かっていた。龍が出没している地域が東京だけだったことが不幸中の幸いだった。
「街灯や照明が照いているのに、人影がないですね」
「もう全滅してしまったのでは...?」
「怖い...薬を採取したらすぐに帰還しましょう」
「そうしましょうか...」
「では私が行ってきます。ちゃんと待っててくださいね」
そう言って私はガスマスクと防護服をつけて降り立ち、薬を採取した。しかし、私はとても嫌な予感がした...
「すみません、操縦任せてもらってもよろしいですか」
「え...?」
「自分が操縦しないとこれまでにない不幸が降りかかってくる気がして...」
「わ、わかりました...」
こうして、私は操縦を始めた。無事にカナダに帰還することができるか全く分からないが....
私は遺書を書いた。
[chapter:14 遺書]
私達は薬を採取するときに大きなミスをした。
プライベートジェットの扉を開けてしまったのだ。
これを読んでいるあなたには、
機内に薬が入り込んだと思って欲しい。
本当にすまなかった。
あと、これを読み終わったら、
この遺書を私の母に送ってくれ。
[chapter:15 帰還]
日本国内から抜け出した。世界に薬を広げないために、「自滅」の2文字が頭をよぎった。
しかし、私の予想は外れた。
カナダに着いたときにみんな無事だったのだ。
よかった___
しかし油断は禁物。
症状が出ていないだけで感染はしているはずだ。
私はみんなに扉を開けないよう指示した。
ただ、少し遅かった。
「あ...」
「どうしましたか?」
「扉...間違えて開けてしまいました...」
「嘘...」
「どうしよう...」
バッドエンドか...
しかも、周りに人間がいない。
代わりにホッキョクグマがいた。私は全てを察した。
「もう終わりだ...」
ウイルスはカナダ全域に広がり、薬が日本国外に広がった。
「手が痛い...」
研究員の1人が叫んだ。
[chapter:16 混沌と絶望]
その頃、東京では...
「おなかすいた....」
「お父さん...」
「寒いよ...」
避難所の中は絶望で溢れかえっている。
「東京はほとんどすべての食料を他県から運んでいるからな...」
「国の支援も追いついていないし...どうやって生きればいいのでしょうか...」
「まだ分からないが、希望を持とう」
「は、はい!」
正直限界だったが、先輩のおかげで元気が出た。
朝になった。避難生活3日目。正直いつ終わるのだろうかと不安に思っていた。
そういえば、家族は東北にいるんだった。大丈夫だよな...
心配になったので電話してみる。
「生きていてよかった」
彼女の声だ。安心した。
その後、5分くらい電話をして、とても安心した気分になった。
しかし、嬉しいことだけではなかった。
「死体安置所...うわ...人がたくさん...」
どうやら家族を亡くしてしまった人も多いようだ。
家族がみんな生きていてよかった。
[chapter:17 避難用シェルター]
近畿地方で薬が蔓延し、多くの国民がライオンやその他の動物に姿を変えた。特に主要都市はほぼ壊滅状態である。
しかし、それぞれに何十万人かの生存者がいた。
食料や水,健康の確保や娯楽等は、2051年から2100年に市町村ごとに作られた避難用シェルターにより、なんとか殆ど生活水準レベルである。しかし、日光を浴びる機会が大幅に減少したため、ストレスが蓄積されてしまうことが心配されている。
「近畿地方だけでよかった...東京まで来てたら大変なことになっていた...」
「はい...避難用シェルターは地震がくると1週間出入口が開かないので、壊滅していてもおかしくなかったと思います」
「そうだな。そこが不幸中の幸いだ」
数日後...
「やっと避難用シェルターに入ることができるようになったぞ!」
「1週間ほとんど被害者を出さずに乗り越えることができましたね!」
[chapter:18 Through a Disaster(災害を越えて)]
2121年になった...
震災から半年が経過し、避難用シェルターから出ることができるようになった。しかも、人が急に消えるようなことも起きていない。まあ、東京から人が一度いなくなったからだと思うが。
「これから東京の復興に向けて頑張りましょう!」
「はい!」
そういえば薬のことを忘れているが、東京まで来ていないことを祈ろう。
そういえば、出た時には夜だった。早く避難用シェルターに戻って寝よう。
「寝る前にニュースをチェックしたかったけど、今日は早く寝ようかな...」
そう呟きながら、私は眠りについた。
そして、気がつくと私は草原にいた。
「あれ...私は避難用シェルターにいたはずじゃ...なんで森なんかにいるんだ...」
すると目の前に野生動物が現れた。草食動物も、肉食動物もいる。
しかし...
「おい、俺のこと食べたら大変なことになるぞ!」
シマウマがしゃべった...食べるつもりはないのに。
そう思いながら目覚めると、私はやはり避難用シェルターにいた。
「今のは一体何だったんだ...」
しかし、私はすぐに異変を察知した。同じ部屋で寝ていた上司がいない。探索しようとしても、なぜか立ち上がることができない...
「おかしいな...」
そう思って下を見ると...
「え...なんでライオンになってるんだよ...」
私は何処からどう見てもライオンになっていた。
寝ている間に薬が体内に入ったのだろう。
「もしかして上司も...」
そう思ってベットの中を見たが、上司の姿はない。その代わりに、布団に血痕がついていた。
「もしかして...寝ている間に食べてしまったのか...?」
今気づいたが、空腹を感じていなかった。
「そ、そんな...でも感染したら自我はなくなるはず...」
薬の効力が弱くなって自我が復活したのか...
しかも、東京まで薬が到達していることがわかった。
私は絶望し、生きる希望を失った。
[chapter:19 捕獲]
その後、いつのまにか私は自我を失い、避難用シェルターの中を彷徨い始めた。
「なんでライオンがいるんだ...もしかして薬が...?」
「とりあえず捕獲しよう」
捕獲...まあ他人を殺すようなことはしたくなかった。
「なんか後ろにいる...?まあ気のせいか」
いや...
「鷹だ!」
「逃げるぞ!」
私は避難用シェルターにいた2人に捕まった。
なぜ鷹が入ってきたのか全く分からないが、これで他人を殺す心配はなくなった。
どうやら檻に入るまでとてもおとなしかったようで、ライオンを増やしたり生存者を減らしたりすることはなかった。
「これで食べられないはずだ」
「でも、俺達もライオンになっちゃうんじゃ」
「いや、大丈夫だと信じよう」
そこにある男がやってきた。
「おい、ライオンが出没した原因がわかったかもしれないぞ」
「本当か!?」
「実は、半年前の地震から1週間後あたりに、神戸市から数人が東京に来ていたらしい。その数人は薬に感染していた可能性がある」
「じゃあその数人に聞き取り調査を...」
「いや、もう行方不明になっている」
「遅かったか..」
「ただ、1人だけ残っている。地上のCS臨時ビルってところのB棟2階に松本という高校生がいる。B棟2階で『松本さんはいますか?』と誰かに聞けば会うことができると思う」
「了解。ちょっと行ってくるわ」
「せっかくだし3人で行こう」
「じゃあそうするか」
そして3人はCS臨時ビルB棟へ向かった。
[chapter:20 聞き取り調査]
こうして3人はCS臨時ビルB棟に着き、2階に上がり、松本という高校生を見つけた。
「すみません、2120近畿事変について話したいことがあるので少し付き合ってもらえないでしょうか?」
「近畿事変...?あ、あの獅子騒動のことですか?僕は避難用シェルターに避難したいという気持ちよりも東京の家族が心配だという気持ちの方が強かったので、友達と東京に避難しました。ですが、友達がどんどん行方不明になって、今は自分だけで...家族は全員無事でしたが、友達のことがとても心配なんです」
「なるほど...もう友達はこの世にはいないかもしれないですね」
「どういうことですか?」
「あなたと友達が薬に感染していて、その薬に感染した元人間のライオンに食べられていたりしている可能性があります」
「え...」
「あ、すみません...」
「大丈夫です。ところで、謎の団体Xが放出した薬は複数あると避難前に聞いたのですが...1つ目はライオンとかになる薬で、2つ目は実験段階でよくわかっていない薬らしいです。それで放出した原因は、元人間の鳥が逃げ出したかららしいのですが、これはサバンナの鳥と考えられていて、逃げ出した元人間は両方の薬を投与されていたらしいんです」
「あれ...もしかしてあの鷹って...」
「なるほど、1つ目と2つ目の薬が入ってきたのか...おそらく1つ目の薬を投与されるとサバンナの動物になってしまい、2つ目の薬を投与されると鳥になってしまうんだ。そうするとライオンと鷹の出没原因と辻褄が合う」
「他の種類の薬についての情報はありますか?」
「ないですね...」
「そうですか...ありがとうございました。」
「はい、また聞きたいことがあったら是非来てください。」
[chapter:21 4つの薬]
実は、半年前の地震から数日後、近畿地方の謎の団体Xは活動を停止していたが、団長は作っていた別の2つの獣化薬を取り出し、団長だけが知っている秘密の隠し場所に隠そうとしていた。
「あそこなら誰にも発見されないだろう...」
しかし、床が濡れていたため、団長は転んでしまった。
「いてててて...あっ、薬が出入り口に...」
運悪く、そこには2人の団員がいた。
「大丈夫ですか!?うわぁ...床が濡れてる...」
「ちょっと拭いておきますね...」
薬は出入り口から出て行き、街に放り出された。
「あ...」
しかも、薬は転がってあるライオンの目の前で止まった。
「あれ...これはなんだろう...とりあえず開けてみよう」
しかしライオンは試験管のコルクを抜くことが出来なかったため、爪を使って一方の試験管を割った。
「気体が出てきた...」
ライオンはもう一方の試験管を口にくわえた。
「あれ...薬が転がっていってしまったようだ...ちょっと取りに行って来るよ...」
「わかりました」
しかし、時すでに遅し。
試験管が割られていて、しかも1本なくなっている。
「誰かに奪われた!?あ...ライオンがくわえてる...」
ライオンは危険を察知したのか、すぐに逃げ出した。
「待て!」
ライオンは言葉を理解できなかったため、止まることはなく、団長は追いかけようとしたがすぐに見えなくなってしまった。
数分後...
「団長遅くない?」
「ちょっと見てこようか」
団員2人は団長の様子を見に外に出た。
「団長がいない...」
すると、虎が襲いかかってきた。
「うわっ...前から虎が!」
虎は団員1人の足を引っ掻き、すぐにその場から逃げ去った。
「大丈夫か...?」
「ああ、大丈夫だ」
「おまえ...ちょっと顔色悪いぞ、腕見せてみろ」
そうして腕を見ると、黄色の毛が生えていた...
「おいなんだよこれ...もしかして団長が...?」
振り返ってみると、試験管が割れている。
「獣化薬だ...」
しかし、前を見るとそこには白衣を着た虎がいた。
「嘘...だろ...」
虎は残り1人の団員を捕食し、街へ向かった。
[chapter:22 謎の団体Xの消失]
その後、この騒動をきっかけに謎の団体Xは解散していた...
現在、松本に聞き取り調査をしに行った3人が帰還してきた。
「やっぱり神戸市から持ってこられた説が濃厚だな...」
そうやって3人のうち1人が私に肉を渡してくれた。私は喜んで食べた。ライオンになってるから、食生活が辛いな...
「そういえばウイルス対策してなくね?」
「あ...」
このままだと3人ともライオンになってしまう...
「あれ...さっきの鷹だ」
「触るな!感染するかもしれない」
「あ...」
もう鷹に触っていたため、意味がなかった...
「やばい...俺鷹にならないといけないの...?」
「落ち着け!」
しかし、落ち着くことができるわけがなかった。触った左手はもう翼になっていたからだ。
「た、助けて...」
触ってしまった人の体が少しずつ小さくなっていき、顔からは嘴が生えてきた。
「...!!」
何も声を出すことができず、服が脱げて、触った人は完全に鷹になってしまった...やっとの思いで声を出しても、言葉にならなかった。
「絶対後で助けに行くからな...」
そうすると、残り2人はすぐに逃げていった...
何秒かたったら、鷹が話していた。
「はあ、松本のことが心配だ..」
「えっ、松本さんと友達なんですか?」
「あ、はい」
「松本さん心配してましたよ」
「悪いな...」
「いつか人間に戻って話をしに行きましょうか」
「はい...」
[newpage]
今回は長かったですね(?)
47都道府県が鬼ごっこする話の第2話も制作中です。
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