オークの教会 ~絶望と対峙する冒険者編~

  冒険者ギルドは、活気に満ちた街の中心に位置していた。ギルドホールは壮大な建物で、石造りの壁には歴戦の勇者たちの痕跡が刻まれていた。大きな木製の扉を開けると、内部は賑やかな喧騒に包まれていた。壁にはクエストの依頼書がずらりと貼られ、冒険者たちが次々とそれを見に集まっていた。

  そのテーブルの一角に二人の少女がいた。その内の一人の名前はセリナ。魔法使いとしての才能に恵まれ、ツインテールの金髪と青い瞳を持つ美少女だった。彼女は活発で自由奔放な性格で思慮浅いところもあったが、その心の中には強い正義感が宿っていた。

  「やったね!これでアタシたちもAランク冒険者だよ!」

  セリナは嬉しそうにイエーイ!とダブルピースをしながら言うと、目の前にいるもう一人の少女に視線を向けた。その少女は僧侶のアイリス。彼女は長い黒髪を清楚に結い上げ、瞳は深い緑色で、人々を魅了するほどの美しさを持っていた。アイリスの心は穏やかで、周囲のすべてに優しさと平和をもたらしていた。

  「セリナはすごいですね。私はまだ緊張しています」

  アイリスは紅茶を飲みながら微笑んで言った。

  「大丈夫だよ、アタシがいるから!」

  セリナは自信に満ちた表情で答えた。二人は冒険者として数々のAランククエストをこなし、Aランク冒険者に昇格したばかりだった。

  「このままSランククエストも受けてみちゃう!?」

  「セリナ、あまり調子に乗ってはいけませんよ。SランククエストはAランククエストとは次元が違うと言いますから」

  アイリスが注意を促すと、セリナは肩をすくめて「分かってるってー」と言いながらも、ニコニコ笑っていた。

  「でもアイリスはAランク冒険者を目指してたんでしょ?そしたら、Sランククエストを受けられるようになるからね!昔、気になっているSランククエストがあるって言ってたじゃん!」

  「…………そうですね」

  アイリスは苦笑していた。

  「Sランククエストってどんな感じなんだろう?きっとすごく難しいんだろうけど、その分報酬も大きいんだよね?」

  セリナが目を輝かせながら言うと、アイリスは微笑みながら答えた。

  「それは確かに魅力的ですが、まずはAランク冒険者として経験を積むことが大切です。焦らず地道に頑張っていきましょうね」

  アイリスの言葉に、セリナは大きくうなずいた。

  「うん!そうしよう!」

  二人はその後、Aランク冒険者としての活動を続け、着実に実績を積み重ねっていった。

  ◇

  「ふー、今回もなんとかなったね!」

  「ええ、Aランククエストはだいぶ余裕が出てきましたね。でも油断は禁物ですよ」

  「分かってるって!次はもっと上手くやるよ!」

  セリナは自信に満ちた表情で言った。

  「でもそろそろSランククエストに挑戦しても良いんじゃない!?」

  「………そうかもしれませんね」

  アイリスは少し不安げだったが、セリナは気にせず自信満々に続けた。

  「大丈夫だって!アタシたちならできるよ!」

  セリナは目を輝かせて言った。

  「ふふ、そうですね」

  アイリスは微笑みながら言った。

  「でも、目指しているSランククエストってどれなの?」

  「それは………これです」

  アイリスは一つのクエストを指差した。Sランククエスト『オークの教会』。そのクエストは、教会とその周辺の村を占拠したオークを討伐するというものだ。

  「ふーん、オークなんて本当にいるんだ。でも、そんなに難しそうに見えないけどなあ」

  「このクエストには数多の冒険者が挑戦しましたが、その殆どが還らぬ人となりました。数少ない生き残りの方の話によりますと、世にも珍しい治癒魔法を操るオークがいて、どんなに傷を負わせてもたちまち回復されてしまうとのことです」

  アイリスは深刻そうな表情を浮かべ、セリナに向かって言った。

  「へー、それは厄介だね。でもアタシたちなら倒せるでしょ?」

  セリナは自信たっぷりに答えた。

  「でも、なんでこのクエストが気になるの?」

  その問いに対し、アイリスは一呼吸置いて問いかけた。

  「セリナはシスター・ルシアを知っていますか?」

  「うーん、昔聞いたことがあるような………よくわかんないや」

  セリナは首を傾げた。

  「シスター・ルシアは私が僧侶を志したきっかけの人なのです」

  アイリスは懐かしそうな目で遠くを見つめながら言った。

  「へー!そうなんだ!」

  セリナは驚いたような表情を浮かべた。

  「はい、彼女はとても美しくて優しい人だったようです。彼女は高度な治癒魔法によって多くの人を無償で治療をし続けたと言われています。幼い私はその話を聞いて、彼女のような人になりたいと強く思いました」

  アイリスは微笑みを浮かべながら答えた。セリナは興味津々といった様子で聞いていた。

  「そっかー!シスター・ルシアってすごい人なんだね!」

  「はい、彼女は私にとって憧れの存在です。しかし、そんな彼女を魔物たちは脅威に思ったのか、彼女の教会は襲撃され、シスター・ルシアはそこで命を落としてしまいました。彼女は命を落とすその瞬間まで、人々の治療を続けていたと言われています」

  「そうなんだ……なんか悲しい話だね……」

  セリナは悲しそうな表情を浮かべていた。

  「そして、かつて人々の癒しの象徴であった教会は、今では周辺の村もろとも魔物の巣窟になってしまっており、今では『オークの教会』などと呼ばれ、人々の恐怖の象徴と成り果ててしまっています。私はこの現状にどうしようもなく憤りを覚えるのです………!だから、私はこのクエストを達成して、シスター・ルシアの無念を晴らしたいのです!」

  アイリスは力強く語った。セリナもそれに呼応する。

  「うん、アタシも手伝うよ!」

  「ありがとう、セリナ」

  二人は互いの目を見て頷き合った。

  ◇

  それから数日後、二人は『オークの教会』の近くへとやってきた。そこは村の廃墟のようで、辺り一面には不気味な空気が漂っていた。

  「なんだか気味が悪いね……」

  セリナが不安げな表情で言った。

  「そうですね、でもここまで来たらもう引き返せません」

  アイリスは決意に満ちた表情をしていた。

  「治癒魔法を使うってことは魔封じの香は必須だよね。アタシがいっぱい持ってるから安心して」

  「ありがとうございます。そろそろ目的地ですね」

  セリナとアイリスは頷き合うと、教会の門をくぐった。教会の中庭にはぼろぼろの石畳が敷かれ、静まり返っていた。

  「何だか不気味……」

  セリナが怯えた様子で言うと、アイリスも険しい表情で周囲を見回していた。

  「外にはなぜか魔物がいませんが、中には確実に何かいますね……気をつけて進みましょう」

  アイリスの言葉にセリナはゴクリと唾を呑み込んだ。重い音がしながら教会の扉を開ける。二人は警戒しながら教会の中に入っていった。すると、大きな聖壇にはぼろぼろになった女神像と、そのそばには醜悪な二頭の魔物がいるのが見えた。どうやら雄と雌のつがいのようだ。

  「あれがオーク……?」

  セリナは初めて見る魔物の姿に驚きを隠せなかった。

  「はい、おそらく間違いありません」

  アイリスは緊張した面持ちで答えた。そこには、豚のような頭部を持った二足歩行の人型魔物の姿があった。いや、人型魔物というにはあまりにも醜く、その身体は丸々と太っていて、全身には剛毛が生え揃っていた。小さくて細い目は血走って威圧感があり、巨大な豚の鼻からは荒い鼻息が漏れ、口を開くと醜悪な歯並びと大きな牙が露わになった。口の端からは常に唾液が垂れ、床を汚していた。

  「うわ………きっもぉ…………」

  セリナは思わず本音をこぼしてしまった。

  「う……確かに少し気持ち悪いですね……。そして、耐え難いこの臭い………」

  アイリスも顔をしかめる。オークは二人の姿を見ると、牙を剥き出しにして襲いかかってきた。

  「グガアアア!」

  二頭のオークは雄たけびを上げ、左右から分かれて突進してきた。その動きは思ったよりも緩慢で、セリナとアイリスは余裕を持って回避することができた。

  「あれ、なんか弱そうじゃない?」

  セリナは拍子抜けしたように言った。

  「油断してはいけません!その肉体から繰り出される一撃は強力です!」

  「わ、分かったよ」

  アイリスの言葉に気を引きしめると、セリナは詠唱を始めた。

  「まずはそれぞれの耐久力を確かめるよ!炎よ集いて焼き尽くせ!フレイム!」

  セリナが呪文を唱えると、小さな炎の玉が出現して雄オークに向かって飛んでいき、命中した。

  「グガッ!」

  オークは悲鳴のような声を上げると、少し後ろに下がった。しかし、その肉体には傷一つついていなかった。

  「雄には全然効いてないみたいだね」

  セリナは悔しそうに言った。

  「一回り小さい雌を先に倒しましょう!」

  アイリスは素早い動きで雌オークに向かって走り出した。

  「分かった!」

  セリナもそれに続くように走り出すと、杖に魔力を込めた。

  「炎よ集いて焼き尽くせ!フレイム!」

  再び呪文を詠唱すると、今度は炎の玉が勢いよく飛んでいき、雌オークに命中した。

  「グゲェ!」

  雌オークは大きな悲鳴を上げた。その肉体には火傷の跡が残り、苦しむ様子を見せていた。間髪入れずにアイリスも同時に攻撃を加えた。

  「風よ切り裂く刃となれ!ウィンドカッター!」

  風の刃は勢いよく飛び、雌オークに直撃した。

  「グギャアアア!!」

  雌オークは絶叫し、その場に倒れ込んだ。その肉体には大きな切り傷ができていた。しかし、まだ息があるようだ。

  「グガアア!!」

  雄オークは怒りの声を上げ、セリナに向かって突進してきた。しかし、その動きは先程よりも遅く感じられた。

  「えいっ!炎よ熱く燃え盛り彼の敵を焼き尽くせ!メテオフレイム!」

  再び呪文を唱えると、先程より大きな炎の玉が飛んでいき、雄オークに命中した。

  「グガッ!?」

  雄オークは悲鳴を上げるも、その肉体には傷一つついていなかった。

  「うそ!?全然効かない!」

  セリナは驚きの声を上げた。

  アイリスもその様子を見て、少し焦った表情を浮かべていた。

  「上級魔法でも全然効かないとは………さすがにSランククエストですね」

  二人が狼狽えていると、雄オークの体が光り始めた。

  「フゴオオオ!!」

  雄オークが大きな咆哮を上げると、その肉体から白いオーラが溢れ出した。すると、雌オークが白いオーラに包まれ、傷がどんどん癒えていった。

  「回復した……!?」

  セリナは思わず声を上げた。

  雌オークの肉体が輝きを増していき、その巨体には肉が付いていき更に大きく成長していった。その目は真っ赤に染まり、鼻息も荒くなり、鋭い牙が生えそろっている口からは涎を垂らし、巨大な女性器からは愛液を撒き散らしていた。その姿はまさに化け物と呼ぶにふさわしいものだった。

  「グガアアア!!」

  雄オークは怒りに満ちた叫び声を上げると、勢いよく突進してきた。

  アイリスは咄嗟に回避行動を取ったが、セリナは反応が遅れてしまい、その巨大な体躯に跳ね飛ばされてしまった。

  「ぐはっ!」

  セリナは壁に強く打ち付けられ、その場に崩れ落ちる。

  「う……あ……」

  セリナの口からは苦しそうな声が漏れた。

  雌オークはその隙を逃さず、倒れているセリナに向かって飛びかかってきた。

  「くっ!聖なる弓よ魔の者を貫け!ホーリーアロー!」

  「フゴオッ!」

  光の弓が勢いよく雌オークに直撃し吹っ飛んだ。

  「セリナ、大丈夫ですか?ヒール!」

  アイリスはセリナの傷を癒やす。

  「ありがとう、アイリス。でもあれを見て。あの雌オーク、さっきと違ってまだピンピンしてる………」

  セリナが指差す方に視線を向けると、そこには傷一つ付いていない雌オークの姿があった。

  「まさか………回復するたびに強化もされるというのですか?」

  「これは長期戦は話にならないみたいだね………」

  セリナは苦々しい表情を浮かべた。アイリスも険しい表情を浮かべている。

  「魔封じの香を使いましょう」

  「うん、わかった!」

  二人はそれぞれ魔法の詠唱を始めた。すると、部屋中に魔封じの香の香りが漂い始めた。雌オークは顔を歪めて悶え苦しみ、雄オークも鼻をつまんで動きを止めた。その隙に二人は一気に間合いを詰める。

  「炎よ集いて焼き尽くせ!フレイム!」

  「風よ切り裂く刃となれ!ウインドカッター!」

  セリナの火の玉とアイリスの放った風の刃が雌オークに命中する。その肉体からは血が噴き出した。

  「グガアア!!」

  雌オークは悲鳴を上げて倒れた。

  「おっ、効いてるね」

  「魔封じの香で弱体化しています。そして、今なら雄も魔法を使えないはず。一気に決めましょう!」

  セリナとアイリスはうなずき合うと、同時に呪文を詠唱する。

  「炎よ熱く燃え盛り彼の敵を焼き尽くせ!メテオフレイム!」

  「聖なる弓よ魔の者を貫け!ホーリーアロー!」

  二人の魔法が雄オークに向かって飛んでいき、直撃した。

  「フグワアアアアアア!!」

  雄オークは悲鳴を上げてその場に倒れた。その肉体には大きな傷が刻まれており、血が大量に流れている。

  「やった!」

  セリナが嬉しそうに言うと、アイリスもほっとした表情を浮かべて言った。

  「そうですね!お疲れ様でした」

  二人はハイタッチをした。

  しかし、そこに突然地響きのような低い唸り声が響き渡る。

  「グルルルルルルルル………」

  見ると、倒れている雄オークが白いオーラを纏いながら立ち上がってきた。

  「まさか……倒したはずなのに……」

  アイリスの顔が青ざめる。

  セリナもその光景を見て動揺していた。

  「そんな……どうして?」

  雄オークの体はどんどん大きくなっていく。その肉体には傷一つなく、禍々しいオーラを身に纏っていた。真っ赤な目や荒い鼻息からは激しい怒りが感じられ、口元からは涎を垂らしている。股間からは巨大な男性器が屹立しており、辺りにはさらに強烈な体臭が漂い始めた。

  「この臭い………きっついよお………」

  「まさか………体臭で魔封じの香がかき消されたと言うのですか………」

  二人はあまりの臭さに顔を歪めた。

  雄オークは怒り狂ったように叫び声を上げると、その肉体を激しく輝かせ始めた。そしてその肉体から白いオーラが溢れ出し、どんどん広がっていく。そして、雌オークの体も輝き始める。

  「これは……まずいかも……」

  セリナは冷や汗を流した。

  すると、雌オークの傷もどんどん癒え、体がさらに大きくなっていく。

  「きりがないよう………」

  「厳しい戦いですね………」

  二人の心には絶望感が漂い始めた。

  ◇

  その後も二人は様々なことを試した。素早いコンビネーション、魔封じの香、弱体化魔法、さらに強力な攻撃魔法……………。しかし、どれも効果はあまり無く、傷をつけてもすぐさま回復されてしまう。

  「フゴオオオオオオオオオ!!!」

  雄オークの咆哮が響き渡る。その体はさらに大きくなり、三メートル以上の高さになっていた。巨大な男性器からは先走り汁が溢れ出し、床に大きな染みを作っていた。

  「ううっ……臭いよお……」

  セリナは涙目になって鼻をつまんだ。

  「これ以上はもう……」

  アイリスの顔にも疲労の色が見える。頼みの綱の魔封じの香も使い果たし、てしまった。二人はお互いに顔を見合わせて頷いた。

  「逃げよう!」

  「はい!」

  二人は教会の入口へと駆け出した。しかし、見えない何かに弾かれてしまった。

  「これは………結界!?」

  「そんなこともできるの!?」

  二人は絶望的な表情を浮かべていた。雄オークの体は再び輝き始め、その肉体から白いオーラが溢れ出した。すると、雌オークも白いオーラを纏い体が大きくなっていく。

  「こんなのどうしようもないよう………」

  セリナは既に泣きそうな顔になっていた。それを見て、アイリスは目を瞑り、覚悟を決めたように言った。

  「いえ、まだ奥の手があります」

  「え、どんなの?」

  セリナが驚いたように尋ねる。

  「ここは廃墟とはいえ、元は由緒正しき教会です。神聖な力はまだ残っています。僧侶である私が神に祈れば、神の加護によって一時的に強大な魔力を得ることができます。そうすれば、あのオークたちも倒すことができるでしょう」

  「えっ!?すごいじゃん!」

  「ただし、私の肉体が強大な魔力に耐えられるかどうかという問題があります。下手をすれば命を落とすかもしれません。でも、どのみちこのままでは二人とも殺されてしまいます」

  「アイリス……」

  セリナは心配そうに見つめる。

  「私は大丈夫です。私を信じてください」

  アイリスの言葉に、セリナは大きくうなずいた。そして二人は手を取り合い、目を閉じて祈った。すると、アイリスの周りに光の粒子のようなものが集まり始めた。それは次第に大きくなり、やがてアイリスを包み込むように広がっていった。

  「これが……神の加護の力……」

  アイリスは自分の体に流れる力を感じていた。体が熱い、力がみなぎってくるようだ。そして、白いオーラに包まれていた。

  「すごい!これなら勝てるかもしれない!」

  セリナは嬉しそうに叫んだ。

  (あれ?でもこの白いオーラ、オークのものに似てない………?)

  セリナはふと疑問を抱いたが、気にしないことにした。

  「これならいけるかもしれません」

  アイリスは力強く立ち上がった。

  雄オークの体も白く輝き始めた。その肉体はさらに大きくなっているようだ。股間の男性器からは先走り汁が垂れ流され、床を汚していた。そして、白いオーラに包まれているアイリスに対して怒りの声を上げた。

  「フゴオオオオオオオオ!!」

  雄オークは叫び声を上げながら突進してきた。しかし、アイリスは動じることなく呪文を唱えた。

  「聖なる十字架よ魔のものを貫け!グランドクロス!」

  アイリスの手から放たれた光の十字架が雄オークの胸を貫いた。

  「グギャア!!」

  雄オークは悲鳴を上げた。しかし、すぐさま回復した。

  「回復しちゃいましたね……」

  アイリスは苦い表情を浮かべる。

  「でも、効いてるよ!攻撃を続けよう!」

  セリナは叫ぶと再び魔法を唱えた。

  「炎よ集いて焼き尽くせ!メテオフレイム!」

  「風よ切り裂く刃となれ!ウインドカッター!」

  二人の手から放たれた火の玉と風の刃が雄オークに直撃した。

  「フゴオオ!!」

  雄はまた悲鳴を上げたが、白いオーラはさらに輝きを増し、すぐさま回復する。すると、白いオーラがさらに輝きを増して、雄オークの体が大きくなっていった。その肉体からは禍々しいオーラが溢れ出し、部屋中に充満していく。

  「アタシはもう魔力切れだよう……」

  「私に任せて下さい!もっと神に祈りを捧げないと……この力を使いこなしてみせます!」

  アイリスはさらに力を込めた。すると、光の粒子がより多く集まってきた。

  「聖なる十字架よ魔のものを貫け!グランドクロス!」

  再び呪文を唱えると、光の十字架が雄オークの胸を貫いた。しかし、雄オークには傷一つついていないようだ。

  「フゴオオ!!」

  雄は怒りの叫び声を上げると、巨体を揺らしながら突進してきた。セリナはそれを見て思わず悲鳴を上げるも、アイリスはすぐに次の呪文を唱えた。

  「こうなったら我慢比べです!聖なる十字架よ魔のものを貫け!グランドクロス!」

  雄オークは突進しながら、何度も光の十字架に貫かれるが、そのたびに回復していく。その肉体からは白いオーラがさらに溢れ出し、より強くなっていくようだ。しかし、アイリスの白いオーラもどんどんと大きくなり、魔法の威力が増していく。

  「私は……負けない!神よ、私にさらなる力を!」

  アイリスの体がさらに強く光り輝き始めた。そして、さらに強大な魔力が彼女の身に宿っていった。

  「これならいけます!」

  アイリスの体から光の粒子が大量に溢れ出し、部屋中に広がっていく。彼女の魔法が雄オークに向かって放たれ、それを受けて雄オークはすぐさま回復することを繰り返すが、徐々にアイリスの攻撃が雄オークの回復力を上回り始めたのか、雄オークの肉体に傷が目立ち始めた。

  「すごいよアイリス!押し始めてる!」

  セリナは嬉しそうに言った。

  (あれ…………?でも、なんかアイリスの体が大きくなり始めてるような………?)

  「まだまだです!」

  アイリスは魔法での攻撃を続ける。もう少しでオークを倒せそうなのだ。攻撃の手を緩める訳にはいけない。

  「すごいよアイリス!でも、体は大丈夫なの?」

  「私の体などどうでもいいのです!はあああああああ!」

  アイリスはお構い無しに攻撃を続ける。セリナはそれを不安そうに背中から見つめていた。嫌な予感がするのだ。

  (なんかさっきから獣みたいな臭いがするんだけど………………………アイリスの方から…………)

  「はあ、はあ……これでお終いです!」

  アイリスがさらに力を込めると光の粒子が大量に溢れ出し、部屋中に広がり始める。それはまるで小さな太陽のようにも見えた。しかし、それと同時にアイリスの体もさらに大きくなっていく。

  「あ……ああ……」

  セリナは恐怖に震えた声で呟いた。

  アイリスの体は二メートル以上もある巨体になり、胸やお尻も大きく膨らんでいた。そして、一際大きな光が放たれた。

  …………………………

  ………………

  ………

  ◇

  そこは静寂に包まれた何も無い空間だった。そこにはいつも通りの姿のアイリスがただ一人いた。

  「ここは……一体どこでしょう?」

  アイリスは不安げな表情を浮かべながら辺りを見渡すが、何も見えない。すると、どこからともなく一人の少女が姿を現した。それを見てアイリスは険しい顔で身構える。

  「あなたは誰ですか?」

  「私は神です」

  少女はそう答えたが、アイリスは険しい顔のまま続ける。

  「いえ、嘘ですね。その気配…………あなたは色欲を司る魔物、サキュバスでしょう?」

  それを聞いた少女は妖しい笑みを浮かべた。

  「なーんだ、バレちゃうの。あのバカよりはだいぶお利口のようね」

  すると、少女の肉体は光を放ち、そこには小悪魔のような風貌の魔物がいた。

  「そうよ、私はサキュバス。この世界の支配者、魔王様の直属の配下の一人よ」

  妖艶な雰囲気を漂わせながら舌なめずりをする。その姿はまさに淫魔そのものであった。

  「くっ……魔物風情が……」

  アイリスは怒りに満ちた表情で睨みつけた。

  「あらあら………悲しいことを言うのね。あなたに力を与えたのはこの私なのに」

  「………………!?」

  アイリスは驚愕に目を見開いた。

  「どういうこと……?」

  サキュバスはその反応を楽しむかのように笑みを浮かべる。そして、ゆっくりと歩み寄ってきた。

  「気付かなかったでしょ?この教会の中に、少しづつ私の魔力を散らばせておいたの。あんたはそれをまんまと取り込んだっていうわけ」

  「そんな……」

  「魔力を取り込みすぎた人間の末路はわかるでしょ?魔力の無い人間はただの動物になる。そして、魔力のある人間は魔物になる。調子に乗って私の魔力を取り込んだあなたは、もうとっくに手遅れなのよ」

  アイリスは絶望に染まった表情でうつむいた。

  (そんな……私は魔物になってしまうのですか?)

  「アハハ!本当に人間ってバカね!神や女神のフリをするとコロっと騙されちゃうんだから!あのシスター・ルシアとかいう女も本当にチョロかったわ!」

  「……………!シスター・ルシアを知ってるんですか?」

  シスター・ルシアの名前を聞いてアイリスは顔を上げた。サキュバスは面白くてしょうがないという様子で嬉しそうに告げた。

  「あんたが戦っている雄オーク、あれがルシアよ」

  アイリスは驚愕に目を見開いた。あれがシスター・ルシア???あんな醜悪な魔物がルシアのはずはない!

  「嘘です!そんなはずはありません!」

  「信じられないわよねえ」

  サキュバスは楽しそうに笑う。そして、さらに続けた。

  「でも事実よ。私の魔力を取り込んで使い続けてあんな風になっちゃったの♪今では人間としての自我を失ったただの化け物よ」

  「そんな……」

  アイリスは呆然としていた。信じていたシスター・ルシアが魔物になってしまったなんて………しかも、それが今まで戦っていた相手だったなんて………あまりのショックに頭が回らない。

  「そろそろ現実世界に戻る時間ね。フフフ……あんたは今後魔物として生きることになるの。まあ、せいぜい頑張ってね」

  サキュバスがパチンと指を鳴らすと、アイリスの周りに光が集まり始めた。

  「嫌!魔物になんてなりたくありません………」

  「大丈夫よ♪私がしっかりと面倒見てあげるから……アハハハハ!!」

  そう言うとサキュバスの姿は消えていった。そして、視界も白く包まれていく。

  ……………………

  …………

  ……

  [newpage]

  「ハッ!」

  アイリスが目を覚ますとそこは教会だった。目の前には雄オークがいて、相変わらず白いオーラを纏っていた。

  (あら?私は何を………)

  「アイリス………大丈夫?」

  後ろからセリナの声がしてアイリスは振り向く。

  「ひっ!」

  アイリスの顔を見てセリナは思わず声を上げ、ペタンと床に座り込む。その清楚な顔立ちの中心には豚のような巨大な鼻が鎮座していた。

  「わ……私の顔……」

  アイリスは自分の顔に触れると、明らかに人ではない鼻に触れた感触があった。それは間違いなく自分の顔だった。また、小柄だった体格は二メートルを越え、胸も腹も尻も膨れ上がり、僧侶服ははち切れそうになっていた。

  二人が狼狽えていると、雌オークが声を上げて座り込んでいるセリナに襲いかかってきた。アイリスは魔法で応戦しようとしたが、何の反応も無かった。アイリスの体から白いオーラが消えていた。

  (魔法が出ない………?)

  『私の加護を一時的に消したのよ』

  (この声は何でしょうか………?)

  そうこうしていると、雌オークは巨大な女性器をセリナの顔に押し付けるようにしてセリナにのしかかった。

  「んぶぶぶぶっ!!」

  セリナは雌オークの体重に押し潰され、苦しそうに呻いた。しかし、雌オークはセリナの顔から離れようとしない。それどころか腰を動かし始めた。女性器からは大量の愛液が分泌され、信じがたい悪臭を放っていた。

  「んごっ!おえっ!」

  セリナは涙を流しながら呻き声を上げている。しかし、雌オークは全く気にせずに腰を振り続けている。その姿はまるで交尾をしているようだった。セリナは耐えきれず意識を失ったようだ。その光景を見てアイリスの目から涙がこぼれ落ちた。

  (このままじゃセリナが殺されてしまう……)

  そう思ったアイリスはセリナを助けるべく雌オークの方を向いたが、今度は雄オークが叫び声を上げた。

  「フゴオオオ!!」

  雄オークはアイリスに向かって突進してきた。

  「くっ!」

  『ほら、あんたの憧れの人がやって来るわよ』

  (憧れの人…………?そうだ、シスター・ルシア……………)

  「フゴオオオオオオオオ!!!」

  雄オークは雄叫びを上げ、巨大な男性器をブルンブルンと震わせながらセリナに向かって突進してきた。

  (これが………ルシア様?)

  「フゴオオオオオオオオオオオ!!!」

  (この醜い雄オークがシスター・ルシア様?)

  『そうよ』

  「嘘……」

  アイリスは呆然としながら呟き、雄オークの体を改めて見る。顔は豚に酷似していて、小さくて細い目と巨大な鼻が特徴的だ。腕と脚は丸太のように太く筋肉で覆われており、胸筋も大きく盛り上がっているがその乳首は大きく伸びきっており、腹は脂肪がついていてブヨブヨしている。そして股間からは巨大な男根がぶら下がっているのだ。その姿は醜悪で吐き気がするほどだったが、同時にある種の魅力があるようにも感じられた。

  (私は一体どうなってしまったのでしょうか?)

  アイリスはそんなことを考えながらも、雄オークは彼女に襲いかかり、魔法を使えない彼女はなすすべもなく押し倒された。

  「フゴッ!!フゴー!!」

  雄オークは興奮した様子でアイリスの服を切り裂き、覆い被さってきた。

  「きゃあああああ!」

  アイリスの裸体が露わになった。彼女の体は既に全身が剛毛で覆われ、胸も腹も尻も人のサイズを超えていた。そして、豚のような体臭が辺りに広がった。

  「フゴォッ!フゴー!!」

  雄オークはその臭いを嗅いでさらに興奮を増し、鼻息を荒げながらアイリスの上に跨ると、彼女の秘部に男性器をあてがい、一気に貫いた。

  「んほぉおおぉおおっ!!♡」

  (これが……セックス?)

  オークの肉体はすんなりと男性器を受け入れ、今まで体験したことの無い快感がアイリスを襲った。それはまるで自分が自分でなくなるような不思議な感覚だった。そして、それと同時に自分の中にあった何かが消えていくような感覚を覚えた。

  「フゴォオオッ!!フゴォオオ!!」

  雄オークは雄叫びを上げ、激しく腰を動かし始めた。その度にアイリスの口から甘い声が漏れる。

  「んっ♡あっ♡」

  (なにこれ……?すごく気持ちいい……)

  (私……魔物に犯されて感じちゃってる?)

  『ただの魔物じゃないわ、シスター・ルシア、あなたの憧れの人よ』

  (憧れの………人………?)

  『ほら、目の前のものをよく見なさい』

  アイリスの目の前には醜悪な雄オークの姿があった。

  (これが……私の憧れの人?)

  『そうよ』

  「フゴーッ!!フゴォオ!!」

  雄オークは腰を振りながら、アイリスの豊満な胸を掴んで揉み始めた。その乱暴な愛撫に痛みを感じながらも、何故かそれが心地よかった。そして、次第に痛みすら快感へと変わっていった。

  (痛いはずなのに……どうして?)

  「フゴゴゴーッ!!ブヒィィィ!!!」

  雄オークはさらに激しく腰を動かし始めると、アイリスもそれに合わせて自ら動き始めた。結合部からは愛液が流れ出し、次第に快楽に溺れていった。彼女の秘部からは大量の愛液が流れ出し、地面に水溜りを作った。雄オークの激しいピストン運動により、結合部からは泡立った本気汁が溢れ出している。

  『あんたの幼い頃の夢は何だった?』

  (私の夢は………シスター・ルシアのようになること………)

  『目の前のものをよく見てみなさい』

  アイリスはゆっくりと顔を上げて雄オークを見た。雄オークは興奮しきった様子で鼻息を荒くしている。その目は血走っており、口からはよだれを垂らしていた。その姿はまさに発情した獣そのものだ。

  (これが……私の憧れていた人?)

  『そうよ、あんたも憧れの人のようになれるのよ』

  (私も………ルシア様のようになれる………)

  アイリスはその言葉を聞き、激しい嫌悪感を覚えたが、なぜか同時に興奮と幸福感を感じていた。

  アイリスは目の前の雄オークを愛おしく見つめる。

  赤く小さくて細いワイルドな目、人の腕が入るくらい巨大な鼻の穴から鼻毛と鼻糞が丸見えの野性味溢れる鼻、そして大きく前に突き出た豚みたいな大きな口。その口は涎を流しながら荒い息を吐いている。全身に肉が余すことなくついた逞しい体。そこには剛毛が生え散らかし、股間には大きな男根がそそり立っていた。そして、強烈で刺激的なかぐわしい体臭。その醜い姿を見ていると、なぜか愛おしさが込み上げてきた。

  (ああ……なんて素敵な姿だろう)

  対して、アイリスは自身の体を省みる。鼻は豚のような形状になっているが、深い緑色の瞳はぱっちりとして優しげな瞳のままであり、控えめな口元は清楚なままである。胸も腹も尻も人のサイズは超えていて、全身には獣毛が生え獣臭を放っているが、目の前のオークには何もかも遠く及ばない。自分はなんてオークとして劣っているのだろうと思い始めた。

  「フゴッ!フゴォオオ!!」

  雄オークは叫びながら腰を打ち付けてきた。その衝撃にアイリスの体が揺れる。しかし、彼女が苦痛を感じることは無かった。むしろ快感の方が勝っていたからだ。そして、彼女もまた自分から腰を振っていた。

  「んはあ!♡あん!♡」

  (ああ………なんて気持ちがいいんでしょう♡)

  アイリスは完全に快楽に溺れていた。憧れのルシアと交わることに至上の喜びを感じていた。

  「フゴォオオッ!!」

  雄オークは雄叫びを上げながら、さらに激しく腰を打ち付ける。その衝撃により地面が揺れるほどだった。

  「んほぉお!んぐぅうう!!」

  (何これ!?すごいぃいいい♡)

  アイリスの頭の中は既に真っ白になっていた。ただ快楽だけを求め続けているのだ。彼女の秘部からは大量の愛液が流れ出し、辺りに飛び散っている。

  「フゴォオオオ!!」

  雄オークは叫び続ける。それはもはや人間の原型すらとどめてはいなかった。

  「フゴッ!フゴーッ!!ブヒィィイイイッ!」

  豚のような鳴き声を上げながら激しく腰を打ち付けてくるその姿からは理性の欠片も感じられない。しかし、その姿は今のアイリスにとってとても美しく見えた。

  (ああ……私ももうすぐこの姿になれるのですね………♡)

  「あん♡ああん♡はああん♡」

  アイリスは思わず声を出して喘ぐ。

  『ねえ、そんなかわいい声でいいの?』

  (もっと……淫らに鳴かないと……)

  「ブヒッ!フゴッ!」

  『まだよ!ほら!もっと激しく鳴きなさい!』

  アイリスは言われるがままに大きな声で喘ぎ始める。

  「フゴーッ!!フゴォオオッ!!」

  『そうよ!その調子!』

  「フゴォオオッ!!フゴッ!ブヒィイイ!!」

  (ああん♡気持ちいいよぉお♡)

  アイリスは豚のように鳴くたびに快感が押し寄せる。その快感に身を任せ、ただひたすらに喘ぐことしか考えられなくなっていた。その顔は白目を剥き、鼻からは鼻水を出し、口を大きく開けて舌をだらしなく垂らしている。そこからは絶え間なく涎が溢れていた。その姿からはもはや人間の尊厳など全く感じられなかった。しかし、今の彼女にとってそんなことはどうでもよかった。ただ快楽を求め続け、淫らに鳴き続けるだけだったのだ。

  「フゴォオオ!!フゴォオオ!!」

  『ほら!もっと激しく!』

  (ああ……もう我慢できないぃいい♡)

  アイリスは絶頂を迎えようとしていた。そして、それは彼女だけではないようだ。雄オークもまた限界が近いようで腰の動きがさらに速くなる。

  アイリスは快感に溺れていた。それと同時に自分が人間では無くなっていくことに喜びを感じていた。

  『さあ!最後の仕上げよ!』

  「ブヒッ!!♡イッグゥウウヴヴヴヴヴヴッ!!!♡」

  アイリスはビクビクと痙攣しながら盛大に潮を吹き出すと、秘部から大量の愛液が吹き出し地面に大きな染みを作った。同時に膣内が急激に締め付けられたことで雄オークも果てたようだった。

  「ブヒィィイイイイッ!!!」

  雄オークは一際大きく叫ぶと、大量の精子を吐き出した。

  ビュルルルーー!!ビューッ!ビューッ!ブシャァアッ!!ドプッドプンッ……

  激しいという音と共に大量に放出される精液がアイリスの子宮を満たしていく。それはまるでマグマのように熱く濃厚だった。そして同時に絶頂を迎えた事でさらなる快感を生み出していた。

  「ンブホオオオォォォオオオ♡♡♡」

  アイリスは大きく背中を仰け反らせながらビクビクと痙攣していた。そして、精子とともに魔力が流れ込んでくる感覚がした。それはアイリスの魔力と反応し、彼女の体の中で暴れ回る。その感覚はとても甘美で心地よいものだった。

  「ングォオオッ♡おほっ♡んほぉおおっ♡」

  (ああ……凄いぃい♡♡)

  アイリスはその快感に夢中になっていた。そして、体内で魔力が反応して新たな変化が始まった。

  「ンブホオォオオオッ!!♡♡♡」

  『さあ!生まれ変わるわよ!』

  (これで私もルシア様のようになれる♡)

  「フゴオオッ!ブヒィイッ!ブヒッ!ブゴッ!ブヒィイイイイッ!!」

  アイリスは白目を剥きながら、獣のような声を上げ続けた。そして、彼女の体が変化を始めた。全身の筋肉が盛り上がり始め、骨格も変形していく。身長が伸びていき、胸と腹と尻がさらに大きく膨らんでいく。手足は太く短くなり、全身は剛毛に覆われ、汗臭さと獣臭さとドブの臭いが混ざり合った強烈なオークの体臭が全身から迸る。

  アイリスはどんどんとオークに近づいていく自分の体に興奮していた。

  「ブヒョオオオオオ♡♡♡」

  (ああん♡もっとルシア様のようになりたいぃい♡♡)

  アイリスは自身の変化に歓喜に打ち震え、涙を流していた。その瞳は綺麗な緑色から濁った赤に変わり、ぱっちりとした優しげな瞳は、隆起した瞼に押しつぶされるように小さく細くなり、獣のような野性的で鋭い眼光を放つ。豚のような鼻はさらに大きくなって潰れ、鼻孔が開くと悪臭を撒き散らす。その鼻には汚いイボや毛穴ができ、巨大な鼻の穴にはびっしりと鼻毛や鼻糞が覗かせた。口は大きく裂け、口の端から涎が流れ出し、舌は分厚く長く伸びきった。歯並びの良い綺麗な白い歯は抜け落ちて黄ばんだ巨大な牙が生え揃い、鋭い歯が並んだ口からはダラダラと涎が流れるように垂れ流していく。涎は床に落ちると白煙を放ち、耐え難い悪臭を放っていた。その顔貌は清楚な美少女の面影は無く、もはや怪物のような形相だった。

  『おめでとう!立派なオークに生まれ変わったわね!』

  「ブゴォオオッ!!フゴッ!ブッヒィイイ!!」

  (ありがとうございますぅ♡)

  アイリスは嬉しそうに豚のような鳴き声を上げる。魔力はまだ反応を続け、肉体はさらに大きく変化を続ける。全身の筋肉はさらに盛り上がり、その表面に脂肪がついていく。腹はだらしなく垂れて段を作りながら前に突き出し、尻もそれに合わせて大きくなる。真っ白な肌は浅黒く変色した。腕や脚も太く短くなり、指一本一本に剛毛が生えていく。そして、全身が毛で覆われると、股間の剛毛からは巨大な男根がそそり立ち、脈打ち始める。その大きさはもはや人間離れした巨根であった。小ぶりな尻の穴も剛毛に覆われ、大きく縦割れしながらひくひくと痙攣し、ぱっくりと穴を開けていた。

  そのとき、彼女の肛門から、彼女の人間としての優しさ・正義感・倫理観が詰まった何かが排出される予感がした。

  「ブヒィイイッ!!♡フゴッ!!ンブホォオオッ♡」

  (ああん!何か出しちゃいけないものが出ちゃうっ!♡)

  『いいのよ!出しなさい!』

  「フゴォオオッ♡ンブホォォォオ♡」

  (でもお♡でもお♡)

  『さあ!それを出せば完全にオークになれるのよ!』

  「ウゥ……グヒィィイイイィイッ!!♡♡♡」

  『さあ、早く出してしまいなさい!』

  「ンブホォオッ♡ウゥウッ!!♡♡♡」

  アイリスは必死に我慢しようとするが、もう限界だった。そしてついに……。

  「グヒィイイッ!!♡ブヒィィイイイッ!!!♡♡♡」

  ズブッブボォオオオッ!ブリブリブリブリュリュリュリュッ!!ムリュムリュウウウッ!!ゴポォオッ!!

  (んほぉおおおおっ♡きたぁああっ♡♡)

  アイリスの肛門から人間成分を凝縮した極太の大量の糞が出てきた。それは人間時代のものとは太さ・長さ・臭いは比べるまでもなく、その量も凄まじく、まるで大爆発が起きたかのような衝撃だった。その衝撃により、彼女の体は激しく痙攣し、白目を剥いて舌を突き出し、涎と鼻水を撒き散らした。同時に艶のある長い黒髪も抜け落ち、彼女が人であった証は全く無くなってしまった。

  「ンブホォオオッ♡フゴォオオッ!!♡♡♡」

  (あへぇええぇええっ♡♡♡)

  『よし!これであなたは立派なオークに生まれ変わったわね!』

  「フゴォオオッ♡ンブホォオオオッ!!♡♡♡」

  (はいぃいっ♡ありがとうございますぅううっ♡♡♡)

  こうしてアイリスは人間の肉体を捨て、完全なるオークとなったのであった。そこには人間の面影を一切残さない醜悪なオークが佇んでいた。全身毛むくじゃらで筋肉質な肉体を持ち、全身から濃厚な獣臭を放ちながら荒い息を吐いているその姿はまさに性欲の化身と呼ぶに相応しいものだった。その股間の巨大な男根からは先走り汁が流れ出し、床の上に大きな水溜りを作っていた。その姿は醜悪で見るに耐えないものだったが、彼女は幸せそうな表情を浮かべていた。

  『さあ、最後の仕上げよ!オークの肉体でオナニーして射精しなさい!』

  「ブヒィッ!?」

  (そんなっ♡そんなこと恥ずかしいっ♡♡)

  『そうしないとあなたはずっと人間のままなのよ?それでもいいの?』

  「ンブホォオオッ!!♡♡♡」

  (いやぁああっ!!それだけは嫌ぁああっ!!♡♡♡あんな醜い姿になりたくないいいいっ!!!♡♡♡♡♡)

  『ならやるしかないわね』

  「フゴッ!!」

  アイリスは決意を固めた。そして、ゆっくりと立ち上がると、股間からそそり立つ巨大な肉棒を両手で掴み、上下に激しく動かし始めた。

  「ンブホォオオッ!!♡♡♡ブヒィイッ!♡♡♡」

  (ああん♡凄いぃい♡♡)

  初めて味わうオークの巨根への快感は凄まじいものだった。その快楽に酔いしれながらアイリスはさらに強く握りしめる。そして、その手を上下させる速度を徐々に上げていった。

  「フゴォオオッ!!♡♡♡ブッヒィイイイィイッ!!♡♡♡」

  アイリスは全身から酷い体臭を発しながら必死で肉棒をしごく。その姿は先程までは清楚な人間の僧侶だったとはとても思えず、生まれつき醜い雄オークだったようにしか見えなかった。肉棒からは大量の我慢汁が溢れ出し、それが潤滑油となってより激しく手淫を続けることができた。そして、ついにその時が来たようだ。オークの体臭がさらに濃くなり、部屋の中が鼻が曲がるほどの激臭で満たされていく。それにつれて魔力反応が激しくなっていき、アイリスの体がビクンッ!と跳ねるように大きく痙攣すると、その全身から汗が蒸発してるのか真っ白な煙が上がり始める。

  「ブモォオオッ!♡フゴォオオオッ!!♡ンブッホォオオッ!!!♡♡♡ブヒィイイッ!!!!!♡♡♡♡♡」

  アイリスは絶叫しながら身体をのけぞらせる。それと同時に、彼女の体内で膨大な魔力が爆発したような感覚に襲われた。その衝撃により、アイリスの体がさらに大きく跳ね上がり、絶頂を迎えたと同時に肉棒から凄まじい量の精液が発射された。

  ビュルルルーー!!ビューッ!ビュッビュッ……ドプッドプン……ブシャアアッ!!ドプッドプン……ブシャアアッ!!ドプッドプン……ブシャアアッ!!

  大量の精液は止まることを知らず、何度も肉棒から放出され続け、辺りに飛び散って白く汚していく。その量は凄まじく、周囲の床に大きな水溜りを作りだしていた。アイリス自身も絶頂を迎えたままガクガクと痙攣し続けている。白目を剥き、舌を突き出したままアヘ顔を晒しており、とても幸せそうな表情を浮かべていた………。

  [newpage]

  「う〜〜〜〜ん」

  どれだけの時間が経っただろうか。ようやくセリナは目を覚ました。

  「あれ?アタシ何やってたんだっけ?」

  セリナはぼんやりとした頭で考える。しかし、顔は雌オークの愛液まみれであり、その臭いに顔をしかめ、思い出す。

  「何、この臭い?………そうだ。アタシはオークに襲われて………って、アイリスは大丈夫!?」

  セリナはそばにアイリスの破れた僧侶服を見つけ最悪の事態を思い浮かべる。しかし、周りにアイリスの死体や血は見当たらず、ほっと肩を撫で下ろす。

  「アイリス!どこにいるの?」

  セリナは立ち上がり辺りを見渡すと、部屋の奥の方に3頭のオークがいるのが見えた。そのうち、雄と雌のオークは交尾に夢中になっててセリナに気付いていない様子だが、もう1頭の雄オークはセリナが目を覚ましたことに気付くと、ゆっくり近づいてきた。

  「ヒッ!?」

  セリナは恐怖で腰が抜けてしまい、その場に座り込んでしまう。雄オークはそんなセリナを見下ろしながらニヤリと笑った。その醜悪な顔を見てしまったセリナは全身に鳥肌が立ち、吐き気を覚える。

  「イヤッ!!来ないで!!」

  しかし、雄オークはそんなセリナのことなど気にする様子もなく近づいてくる。魔力の尽きた彼女はなすすべ無く、泣き始めた。

  「グスン………アイリスはどこお…………アイリスを返してよお…………」

  その言葉を聞いて雄オークは喋った。

  「ブフフ………アイリスは私ですヨ」

  「え?」

  セリナは言葉を失った。目の前にいるのは醜い雄オークであり、アイリスとは似ても似つかない。その声もアイリスの透き通るような綺麗な高い声ではなく、地鳴りのような野太く低い声だ。

  「な、何を言ってるの?ふざけるのはやめて!アイリスはどこにいるの!?」

  セリナは立ち上がって逃げようとするが腰が抜けていて上手く動けない。それを見た雄オークは恍惚そうな表情を浮かべて言った。

  「私、アイリスは美しいオークとシて生まれ変わっタのです」

  「そんなの嘘だよ!アタシは信じない!」

  セリナは叫ぶが、雄オークは構わず続け、セリナとの思い出を語った。

  「あなたとノ楽しい冒険の日々は今モ覚えていまス………。スライムにも苦戦しタ初めてのクエストのこト。Cランククエストでは、私がウルフに襲われタ時に助けに現れて『これで貸し借りナシだよ』と言っタ時のあなたの笑顔のこト。そして、今まデで一番の強敵はAランククエストのドラゴン。あれハ戦いの最中に上級魔法が使えルようになり、やっと倒せたんでしたネ。どれも昨日のことノように思い出せまス」

  「う……嘘だよ……そんなのやだあ………」

  それはセリナにとってもアイリスとのかけがえのない思い出であり、目の前の雄オークが確かにアイリスであることを物語っていた。しかし、セリナはその現実を信じられない、いや、信じたくない気持ちで一杯だった。

  「嫌……違う………そんなの絶対嘘………」

  セリナの目からは止めどなく涙が流れ落ちていた。

  「セリナ、もう泣かないデくだサイ。私はあなたト一緒にイられルだけで良かっタのですかラ………。そして、これからモずっと一緒ですヨ………」

  そう言うとアイリスだった雄オークは優しくセリナを抱きしめた。その瞬間、セリナは強烈なオークの体臭に包まれた。

  「ゔっ!……くさい……」

  その臭いはとても濃厚な臭いだった。まるで何日も風呂に入っていないような蒸れた汗の臭い、生ゴミのような腐敗臭、豚のような獣臭、そして、大量の糞便が発酵したかのような強烈な悪臭。そのあまりの激臭にセリナは吐きそうになるがなんとか堪えた。

  「ブフフウ………乙女に失礼ですヨ。かぐわしイ良い臭いでしょウ?」

  「い、いや……こんなの嫌ぁ……」

  セリナは必死に抵抗するが雄オークの力には敵わない。彼女は成すすべ無くその臭いに包まれるしかなかった。

  「ブヒィイイ……セリナは甘い香りがしますネ」

  雄オークはそう言うとセリナの首筋に鼻を押し当てて思いっきり息を吸い込んだ。

  「あっ……やめてぇ……嗅がないでぇ……」

  セリナは涙を流しながら懇願するが、もちろん聞き入れられるはずもない。それどころか、雄オークはさらに強く抱きしめてくる始末だ。その体臭はどんどん強くなり、セリナの思考能力を奪っていった。

  (うわああん……もうダメェ……)

  「セリナ、私の顔を見て下さイ。どう思いますか?」

  雄オークはそう言うと、セリナと間近で見つめ合った。その顔には清楚なアイリスの面影は一切無く、オークの醜悪な面構えとなっていた。目の前にはセリナの頭ごと入りそうな巨大な鼻の穴が迫り、そこからは鼻毛と鼻糞が覗かせた。

  「どうですカ?美しい姿でしょウ?フゴゴゴゴ♡」

  雄オークが息をするたびに、強烈な臭いの荒い鼻息がセリナの顔に吹き付ける。セリナはさらに嫌悪感を増し、吐きそうになった。

  (こんなの……アイリスじゃないよ……アイリスを返してよお……)

  セリナはアイリスの優しかった笑顔を思い返しながら、自分の信じていたものが全て崩れ去っていくのを感じた。目の前の雄オークはもはや自分の親友ではなく、ただの醜いオークの化け物だった。彼女の目からは再び涙が溢れ出していた。

  「ブヒヒヒヒィ……泣かないデ下さイ、セリナ……」

  雄オークはそう言いながら、セリナの顔にそっと手を添えた。そして、ゆっくりと顔を近づけていく。

  「あなたモその頼りなく醜い体ヲ捨てて、ルシア様や私のようニ美しいオークとなっテ、私と永遠の刻を過ごしましょウ♡」

  「い、いやだ……そんな姿になんてなりたくない………」

  セリナは恐怖で震える声で必死に抵抗するが、雄オークは意に介さずさらに醜悪な顔を近づけてくる。セリナの顔にはオークの巨大な豚鼻が押し当てられ、その臭いを直接嗅がされてしまう。オーク特有の獣臭さと大量の排泄物から生じる強烈な悪臭が混ざり合ったような凄まじい悪臭だった。そのあまりの激臭にセリナの意識は朦朧とし始め、目の前も霞んでいくようだった。

  (…………し、死んじゃううううう……………)

  「ブヒィイイッ!!♡」

  雄オークは歓喜の声を上げる。

  「セリナ、あなたは私の一番の親友でス。だから……私と一緒になりましょウ♡さあ、目を閉じて下さイ」

  (い、いや……誰か助けてぇえ……)

  雄オークの巨大な唇が迫ってきた。そして、雄オークがセリナの口に吸い付くと、その分厚く長い舌でセリナの口内を犯し始めた。

  むちゅ……くちゃ……レロゥ……

  「んんっ!んぐぅうっ!!」

  (臭いっ!気持ち悪いっ!!吐き気がするよぉおお!!)

  セリナは涙を流しながら抵抗を続けたが、次第に力が抜けていき、やがて完全に脱力してしまった。雄オークはゆっくりと唇を離し、舌なめずりをして満足そうに言った。

  「ブヒィ……まだまだ本番はこれからですよ………」

  「はぁ……はぁ……」

  セリナは肩で息をしながらぐったりとしていた。その顔は紅潮しており、目は虚ろだった。雄オークはゆっくりと近づき、セリナを押し倒した。

  「ブフゥウ……セリナ、一緒になりましょウ」

  雄オークはセリナの上に覆い被さると、巨大なペニスを取り出した。それは人間のモノとは比べものにならないほど大きく太く長く、血管が浮き出てビクビクと脈打っていた。その先端からは先走り汁が流れ出しており、辺りに強烈な臭いを放っていた。

  (ああ……あんなの入れられたら死んじゃう……)

  雄オークはセリナの服を引き裂くと、セリナの裸体が露わになる。

  「ひぃっ!」

  それは無駄毛一本ないスベスベの肌だが、胸も腹も尻も小さく、オークにとってはとても貧相で見すぼらしい体に見えた。

  「ブヒィ……セリナ、そんなに醜い体で可哀想に…………。今、私が美しい姿に変えてあげまス。そして……永遠に愛し合いましょウ♡」

  そう言うと、雄オークはゆっくりとセリナの体に手を伸ばし始めた。

  「や、やめてぇえ!」

  しかし、その言葉とは裏腹に体は動かなかった。恐怖で体が萎縮してしまっているからだ。雄オークはそんな様子を楽しむかのように醜悪な笑みを浮かべながら、セリナの体を愛撫し始めた。

  「ブフゥウ……愛していまスよ、セリナ……」

  「い、いやぁ……助けてぇえ……」

  しかし、その声は誰にも届かない。雄オークはついにセリナの秘所に触れた。そこはまだ誰にも汚されていない綺麗なピンク色をしているが、セリナはこれから起こるであろう悲惨な運命を想像してか恐怖で震えていた。

  「ブヒィイッ!♡セリナッ!♡」

  雄オークは勢いよく挿入した。

  ズプゥウウッ!!ブチィイイイッ!!!

  「いぎゃああああっ!!」

  セリナは絶叫を上げた。凄まじい激痛に襲われているようだ。しかし、そんなことはお構いなしに、雄オークは激しく腰を打ち付け始めた。

  パンッパチュパチュンッ!!

  「ブフゥウウッ!!♡セリナァッ!♡気持ちイイですカァアッ!?♡」

  「あぐぅっ!痛いぃっ!抜いてぇっ!」

  セリナは涙を流しながら懇願するが、雄オークは聞く耳を持たずひたすら快楽を求めて腰を振り続けている。

  パァンッ!バチィインッ!ビシィイッ!!

  肉と肉のぶつかり合う音が響く。セリナはあまりの激痛に気を失いそうになるが、次第にその痛みは快楽へと変換されていった。

  「ああぁっ!♡なんでぇっ?♡痛いのにぃいっ♡」

  セリナは無意識のうちに甘い声を上げていた。雄オークはさらに腰の動きを速めていった。

  バチュンッ!!ドチュッ!!グチョッグチャァッ!!

  「ブヒッ!♡ブヒョオオオオッ!!♡」

  雄オークは鳴き声を上げながら、見るに耐えない表情をしている。セリナはそれを見て、自分の知っている優しいアイリスの面影は一切なく、醜悪なオークへと堕ちたことを改めて実感した。

  「ああんっ!♡もうやめてぇっ!♡」

  セリナは涙を流して懇願するが、雄オークは止まる気配はなく、むしろさらに激しさを増していった。すると、なぜか次第に目の前の雄オークがアイリスであると感じ始めた。

  「ああぁっ!♡アイリスぅっ!♡」

  セリナがそう叫ぶと、雄オークはニヤリと笑い、さらに激しく腰を打ち付けてきた。

  パンッパチュンッ!!ドチュッドチュッ!!グチョッグチャァッ!!

  「ブヒィイイッ!!♡セリナァアアッ!!愛していまスゥウウッ!!」

  「ああぁんっ!私もぉっ!愛してるぅううっ!」

  二人は絶頂を迎えようとしていた。雄オークのペニスはさらに大きさを増していき、今にも破裂しそうだった。そして、ついにその時が来た。

  ドクッドクッドクッ……ビュルルルーーーーーーーッ!!!ビューーーーーッッ!!!!ドピュゥウウッ……ビュッ……ビューーッッ……ビュッ……ビューーッッ………………

  「ああぁあっ!♡出てるぅうう!♡」

  大量の精液がセリナの子宮に注ぎ込まれた。その量は凄まじく、結合部から逆流して溢れ出るほどだった。アイリスは射精しながらも腰を振り続け、最後の一滴まで搾り取ろうとしているようだ。

  「はぁ……はぁ……」

  セリナはぐったりとしている。その顔は赤く染まり、汗ばんでいて艶かしい雰囲気を醸し出していた。その股間は愛液と精液が入り混じったもので濡れている。アイリスはゆっくりとペニスを抜き取ったが、それでもまだ少し残っていたようで、ドロリと流れ出てきた。

  すると、精子とともに注ぎ込まれた魔力がセリナの体内で反応し始め、セリナの体が変化し始めた。まず、健康的な肌の色が浅黒く変化していき、全身の体毛が伸びてくる。また、控えめな胸は大きくなってだらしなく垂れ、桃色の乳輪は黒くなって広がり大きくなっていく。さらに尻と太ももも大きくなり、胴回りは太くなる。骨格や骨盤まで変化し、顔つきも変化していくようだ。

  「あ……ああ……う……」

  セリナは恐怖に怯えながらもその変化を見守ることしかできなかった。そして、とうとうその時が来た。

  グググゥッ!メキメキ……グォオッ!グゥウウッ!!メキメキ……

  セリナの体が大きく膨れ上がり始めたのだ。その変化に呼応するかのように、彼女の甘い体臭は失われ、オーク特有の強烈な体臭へとなっていく。そして、その肉体は醜悪なオークのものへと変化していった。

  「い、いやぁああ……やめてぇええ……」

  セリナは涙を流しながら訴えるが、その願いが届くことはなかった。やがて変化は終わりを迎え、そこには醜いオークの女が立っていた。身長も二メートル以上あり、体毛に覆われて筋肉質な肉体をしている。胸は大きく垂れており、乳首の色は黒ずんでいて乳輪も大きく広がっている。腹回りにも脂肪がついており、太ももや二の腕にもたっぷりと肉が付いている。そして何よりも特徴的なのはその顔で、鼻は豚のように上を向き、顎も前へ突き出ていて豚のような顔をしている。セリナは人間から醜い雌オークへと変わってしまったのだ。

  「ブヒィイッ!♡素晴らしいィイ!♡」

  アイリスが感嘆の声を上げた。醜悪な雌オークへと変貌を遂げたセリナを見て興奮しているようだ。

  「あぁ……そんな……こんな姿……」

  セリナは変わり果てた自分に愕然とした。その姿は人間の美少女ではなく、もはやただの醜いオークの女である。しかし、醜いオークとなった絶望感と同時に、なぜか幸福感が湧き上がってきた。それは雌オーク特有の強い性欲によるものであり、彼女自身が醜いオークへと変わったことを喜んでいる証拠でもあった。セリナは困惑していた。

  「何これ………何かがおかしいよ………」

  「ブヒィイイッ!!♡セリナ、まだオークになりきれテいないようですネ♡でも、大丈夫。すぐになれますヨ♡ブヒィイイイッ♡」

  アイリスはセリナと鼻同士をくっつけ合う。その瞬間、全身に電撃が流れたかのような衝撃が走る。同時に頭の中にある何かが弾け飛んだような感覚があった。

  「あひぃいっ!♡何これっ!?♡」

  「フゴォオオッ!!♡それがオークの快楽でスゥウウッ!!♡」

  アイリスはそう言いながら再び腰を振り始めた。パンッ!バチュンッ!グチョッグチャァッ!!

  「ブヒッ!♡ブヒョオォオオッ!!♡」

  「ああぁんっ!♡いやぁああっ♡」

  セリナはアイリスの激しい責めに悲鳴を上げるが、同時に快感も感じていた。オークの体臭と濃厚な愛液の匂いが混ざり合った悪臭を嗅ぐだけで興奮するようになっていたのだ。そして、それは彼女の意思とは無関係に行われていく。アイリスは激しくピストン運動を繰り返しながら、その大きな肉棒で子宮口を突き上げてきた。その度にセリナの体はビクビク震え上がり、口からは甘い声が漏れ出る。

  「ああぁっ♡らめぇええっ♡イクゥウッ♡」

  セリナは絶頂を迎えそうになる。しかし、それでもなおアイリスの動きは止まらない。そして、不意に口づけをした。

  「ブヒィイイッ♡セリナ、愛していまス♡」

  「んむぅうう……ちゅぱっ……」

  舌を絡ませ合う濃厚なキス。唾液を流し込まれ、飲み込むたびに体が熱くなっていくのを感じた。

  (すごい臭いっ!でも美味しすぎるよぉおお!!)

  「ブヒブヒィ………さっきハあんなに嫌がってましたのニ。素直になりましたネ♡」

  「あぁあん♡そ、そんなこと……ないぃいん♡」

  「ブヒィイイッ!素直じゃないセリナも可愛いですヨッ!♡」

  アイリスはそう言いながらさらに強く腰を打ち付けてきた。

  パンッパチュパチュンッ!!ドチュッドチュッ!!グチョッグチャァッ!!

  「あぁっ♡らめぇええっ♡」

  「ブフウゥゥ………オークたるもの、そんな鳴き方でいいのですカ?♡」

  アイリスはそう言ってセリナの尻を叩いた。

  パァンッ!!

  「ブヒィイっ!!♡」

  「ブフゥウウッ!!♡それが正しい鳴き方でス!!♡」

  アイリスはさらに強く叩き続ける。

  パァンッ!!パッシィイイインッ!!バシッ!バシンッ!!

  「ブヒィイイッ!?♡ブヒッ、ブギィィイイッ♡♡♡」

  「そうですヨォオオッ!♡それがオークの喜びの声ですヨォオオッ!!」

  パンッパチュパチュンッ!!ドチュッドチュッ!!グチョッグチャァッ!!

  「ブヒィイイッ♡ブヒィッ♡ブゥウウッ♡」

  「そうです、その調子ですヨォオオオッ!!」

  アイリスはさらに激しく腰を打ち付ける。

  パンッパチュパチュンッ!!ドチュッドチュッ!!グチョッグチャァッ!!

  「ああぁあんっ♡オーク最高ぉおおっ♡アイリスウウウゥゥゥっ♡♡」

  セリナは快感に身を委ねていた。その姿は醜い雌オークのものでありながら、どこか美しさを感じさせるものがあった。

  「ブヒィイイッ♡いいデスヨォオオッ!!♡」

  アイリスの肉棒がさらに大きさを増し、金玉が激しく蠢き始めた。セリナはそれを見て期待に満ちた表情を浮かべた。

  「フゴオオォッ♡ブヒィィッ♡ブゥウウウウッ♡」

  (出るんだねっ!?♡出してぇええっ!♡♡♡)

  そしてついにその時が来た。

  ドピュゥウウッ!!ビュルルルーーーーーーーッ!!ビューーーッ!!ドピュゥウウッ!!ビュルルルーーーーーーーッ!!ビューーーッ!!ドピュゥウウッ!!ビュルルルーーーーーーーッ!!ビューーーッ!!ドピュゥウウッ!!

  「ブヒィイイッ♡ブフゥゥゥオオオオッ♡♡♡」

  アイリスの金玉から凄まじい勢いで精液が放たれ、セリナの子宮を満たしていった。

  「ああぁっ!♡熱いっ!♡イグゥウウッ!!」

  セリナも絶頂を迎えたようだ。全身を痙攣させ、舌を突き出しながらアヘ顔になっている。そして、精子とともに体内に魔力が流れ込むと、さらに快楽を感じた。

  「ブヒョオオオオ♡気持ちいいヨぉおおっ!♡」

  セリナは快楽に酔いしれていた。その表情は幸せに満ち溢れていた。

  「ブヒィイイ……幸せぇエ♡もっと欲しイぃ♡」

  「フゴォオオッ!♡まだまだ出ますヨォオッ!!♡ブヒィィイッ!!」

  アイリスの射精は止まらない。その量は凄まじく、セリナの腹はまるで妊娠しているかのように膨れ上がっていた。魔力が体内で反応し、その肉体はさらに変化し始める。

  「ブヒッ♡フゴォオオッ!♡」

  セリナの体がさらに醜悪なものへと変化していく。その体臭はさらに強烈なものになり、オーク特有の濃い体臭へと変わっていく。乳房は肥大化し、乳首は大きく膨れ上がる。腹回りにも脂肪がつき、太ももや二の腕にもたっぷり肉がついた。鼻はさらに豚のように上を向き、顎も前へ突き出している。そして口からは常に涎を垂らしており、目はトロンとしていた。ツインテールの金髪は抜け、彼女が人間である証は無くなった。そして、股間からは剛毛に包まれた秘裂が現れる。そこからは大量の愛液が流れ出し、地面に大きな水溜りを作るほどである。股間の剛毛の中から巨大なクリトリスが見える。それはまるで男性器のように巨大で長くなっており、ビクビクと脈打っていた。その姿を見るだけで吐き気を覚えるほどの嫌悪感を抱くだろう。しかし、それが今のセリナなのだ。

  「ブヒィイイッ♡美しいデスヨォオオッ!!♡」

  「フゴオォォッ♡ありがとうぉおおおオ!!♡」

  二人は抱き合いながらお互いの愛情を確かめ合う。前に突き出た口同士で再び口づけを交わす。舌と舌が絡み合い、唾液を流し込まれるたびに体が熱くなっていくのを感じた。

  (ああ……幸せぇ……♡)

  セリナの頭の中にはそれしかなかった。もう人間に戻ることなどどうでもよかった。この醜いオークとして生きる方がずっと幸せだと思えるようになっていたのだ。

  「ブヒィイイッ♡セリナ、これからもずっと一緒ですヨ♡」

  「フゴォオオッ♡ウンッ♡ウンッッッ♡♡♡」

  セリナは満面の笑みで答えた。その瞳からは涙が溢れていたが、それは悲しみではなく喜びによるものだということは誰の目にも明らかだった。そして、二人はいつまでも抱き合っていた。互いの愛を確かめ合うかのように……。

  その日以降、セリナとアイリスは毎日のように交尾を続けた。彼女たちの愛の形は歪であったが、それでも幸せを感じていたようだ。今日もまたどこかでオーク同士がまぐわっているのかもしれない……。

  こうして『オークの教会』には新たなオークが増え、人々をますます恐怖に陥れるのであった。