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剣闘士兼性奴隷狼さんの話

  厳つく、鋭い目つき。人の雄とは一回りも二回りも大きい体格。大きな三角形の耳は集音率も高く、あらゆる声を逃さない。

  大きくせり出したマズルには黒く濡れた鼻。鋭い牙がずらりと並び。強靭な顎も含め何もかも噛み砕けそうだ。

  にょろん、と伸びた尻尾。筋肉に包まれた全身。そこから生み出される力は人とは比べ物にならないだろう。

  銀色の毛並みが風になびくと光を反射し、一種の宝石を思わせるほど美しく…見るものを魅了してしまいそうなほどで。

  歓声の上がるコロッセウム。その舞台真ん中で。

  「ォォォォォンッ!」

  狼獣人は誇り高く、遠吠えを上げた。

  目の前に転がる化け物―自分と同じ獣人の成りそこない―の死骸を蹴り飛ばし。フゥゥゥゥッ、と血生臭い息を吐き出す。

  身に着けているものは何もない。手に持つ巨大なハルバートは血と錆と膿で汚れ、斬る…というよりも叩き潰す、という使い方がメインだ。

  ぺろり、と頬についた血を舐めとると…狼獣人は舞台を後にする。

  「よぉ、お疲れ。」

  肩で息をする狼獣人に声をかけるのは彼と同じ立場。つまりは、見世物の奴隷。

  狼獣人とは違い小柄な体格。そしてどこかお気楽な雰囲気の声。狼獣人は振り返ることもせず、ハルバートを少々乱暴に置いた。

  「全くだ。二日連続四連戦なんて聞いてない。」

  「まぁまぁ。その分ご褒美と休息は貰えるんだろ?いいご主人じゃねぇか。」

  ハルバートをよっこいせ、と拾い上げる男に狼獣人は苦虫を嚙み潰したような表情を浮かべる。

  「ご主人じゃない…あんな奴…」

  「皆そうだよ。俺も今すぐ逃げ出したいぐらいさ。ま、半ば諦めてるけどな。ははっ。」

  なんてことの無い会話。これを交わす事すら彼らには当たり前ではない。

  見世物として戦い、いつ死ぬかも分からない。衰弱していく者も多い。与えられる食糧は充分とは言い難い。

  それでも、生きている。

  狼獣人は今にも壊れそうな椅子にゆっくりと腰かけると机の上に置いてあった粗末なパンと水の入ったボウルを手に取った。

  むしりむしりと噛み千切る。あぁ、味気ない。だが、生きている。

  「じゃあ、そろそろ俺は行くわ。無事を祈っててくれよ。」

  「安らかに逝ける事なら祈ってやってもいいぞ。」

  「ひでぇ。」

  笑う。笑い合う。これから死ぬかもしれない。それでも、笑い合って。

  男が舞台に向かうのを見送り。狼獣人は頭を振った。

  身分は産まれた時にほぼ決まっているような世界だ。覆すには余りにも世界は広く。穏やかではない。

  突然変異として産まれる獣人は普通の人として生きる事は許されない。

  狼獣人のように剣闘士として戦い死ぬか。

  奴隷として誰かに死ぬまで仕えるか。

  それこそ獣のように。野生帰りをするか。

  そのどれかを選ぶ事しか出来ない。そして彼が選んだ道は。

  パンを食べ終え、水も飲んだ。

  ここに留まる理由は無い。…狼獣人は大きなローブを被ると控室を出た。

  [newpage]

  向かう場所は自分が仕える主人―そう認めたくない―の館。この街の中でも一際大きく、立派で…どれだけ上の立場の人間なのだろうか、と。

  想像するのは容易いものだ。

  ローブの頭部分を開け、門番たちに自分の姿を視認させると…しばらく経ち、一人の雄が彼の目の前に現れる。

  彼よりもずっと小柄で。少し出た腹。醜悪な笑み。

  「お帰り。さぁ、行こうか。」

  「…はい…」

  逆らう事が出来ない。自分が奴隷としてしか生きられない事を知っているから。

  野生帰りする事も出来ない。すればきっと、自分は狩られる。

  そして。

  館の中を進んでいく。

  「疲れただろう?充分休んで欲しい所だが…もうちょっと仕事をして欲しいなぁ。」

  舌なめずり。ぞっ、と嫌悪感が背中を駆け抜ける。剣闘士として。狼獣人は生きているが。

  それは半分。もう半分は。

  館の奥。薄暗い廊下。開かない扉。そこに手をかける。扉を開くと。

  もわぁっ、と。凄まじい悪臭が狼獣人の鼻を突いた。

  しかしそれが、自分の本能に訴えかける。叩きつける。叩き込まれる。

  無力感と、現状に抗う事の無意味さを。

  部屋の中に一歩踏み入れると悪臭―雄の臭い。欲望の臭い。汗の臭い。体液の臭い。様々な臭いが更に濃密になっていく。

  「お疲れ様。いい戦いだったよ。」

  と狼獣人に声をかけるのは主人の友人。主人に比べ立派な体格。良く鍛えているのだろう。その裸体が狼獣人の目に映る。

  もちろん体格も何もかも、狼獣人には劣っているのだが…

  「ありがと…う…ございま…す…」

  狼獣人は言葉を振り絞り、それだけ告げると部屋の真ん中にぺたん、と座り込んだ。

  「私も見ていたよ。いやぁ、本当に素晴らしい。」

  狼獣人を囲むように。主人の友人たちが狼獣人を囲む。様々な体格。太ったもの。痩せたもの。鍛えているもの。並の体格のもの。

  一様に共通しているのは。身に着けているのが下着一枚であること。

  …その股間が膨らみ切り、時折震えている事。

  狼獣人は逆らえない。

  「そんな素晴らしい剣闘士に《ご褒美》を上げようじゃあないか。」

  その言葉を皮切りに。下着を脱ぎ捨てる人の雄達。

  ぶるん、と狼の敏感な耳に、肉棒が、睾丸が揺れる音が響いた。むせ返るような臭い。蒸れた臭いだ。雄の臭いだ。

  「ぁっ…はぁっ…」

  目の前に差し出された。マズルを叩く肉棒に。狼獣人は耳を畳み、目じりを下げた。

  逆らえないのだ。

  本能が理性を抑えつけるのだ。

  人の肉棒を見ると。どうしようもなく尻が疼く。脳から麻薬が分泌されるのだ。

  だらしなく開いた口。はみ出る舌。滴る唾液。

  目を妖しく淫靡に光らせ。自然と尻穴へと指が向かう。ぐちゅっ、ぐちゅっ、と数度かき混ぜるだけでごぽっ、と腸液が溢れる。

  「我慢できないかい?」

  駄目だ、答えるな。そうしなければ自分は…

  「は…い…ごしゅじん…さまぁ…」

  甘えた声だ。自分でも泣きたくなるほどに。だが、言葉にしてしまえば。その感情も消え失せる。

  「じゃあいいぞ。」

  「しゃぶれ。」

  その言葉に狼獣人は身を震わせ、何かに追い立てられているような勢いで。目の前の肉棒を咥え込んだ。

  恥垢と汗と熟成された雄の臭いが狼獣人の口腔内を満たしていくと…

  「あぶっ、んぶぅぅぁっ…あぶぁっ…♥」

  何故さっきまで嫌がっていたのか。拒んでいたのか分からなくなるほどの幸福感が全身を支配していく。

  大きな音を立てて肉棒を吸い上げると先走りが溢れ出してきて。口を離し、別の肉棒も咥え込む。

  両手を持ち上げ、それぞれの手に肉棒を握らされる。

  にゅちにゅちと扱き。びゅるっ、と勢いよく溢れ出た先走りが腕に絡みつく。

  熱い。溶けてしまいそうだ。

  そしてそれが何よりも心地よく、幸福で。

  「あっ、あはぁっ、ちんぽっ、ちんぽぉ♥」

  雄穴がひくつく。肉棒がいきり立ち、触れられてもいないのに先走りと精液の混ざった液体が溢れる。

  差し出される肉棒を舌で舐め上げ、しゃぶり、吸い上げ、扱いて、キスをして。

  極上の奉仕は。

  「ぐっ…射精るッ…!」

  一人の雄が絶頂に達し。狼獣人の顔に向けて。

  びゅるぅっ、びゅううっ、びゅーっ、びゅぐるるっ♥

  「あっ、あぁぁっ、んぁっ、あづっ、んひぃっ♥♥♥」

  狼獣人は精液を浴びるとそれだけで絶頂に達し。肉棒からはしたなく大量の精液を噴出させ床に水溜りを作る。

  嫌がるそぶり一つせず。狼獣人は顔に降りかかる精液を受け入れ、口を開き、ごぐごぐと飲み干していく。

  胃の底にまで届けばぶるり、と身を震わせ幸福を享受する。

  「ごめんごめん、気持ち良過ぎて射精ちゃったよ。どう?ザーメンの味。」

  「はいっ、好きですっ、おちんぽっ、おちんぽ汁っ♥」

  「じゃあ次は何処に欲しい?また顔?それとも胸?腹?」

  問いに狼獣人は尻尾を振りたくりながら。耳を立てて。仰向けに寝転がり、太腿を両手で掴み、がばぁ、と大きく開脚した。

  熟れた雄穴。蠢き引くつき汁を垂らし。雄を受け入れる体勢は出来ている。

  「ここっ、ケツマンッ♥ケツマンにおちんぽ挿入れてっ♥ぐちゅぐちゅしてっ♥おちんぽ汁びゅぅびゅぅっ♥いっぱいそそいで♥ちんぽっ、おちんぽぉっ♥」

  ごぼり、と腸液が溢れ出た。

  そこにコロッセウムで勇壮に戦っていた狼獣人の姿は無い。

  淫靡で、卑猥な。性奴隷のような。肉便器のような。

  一匹の雌犬。それが今の狼獣人。

  「じゃあ早速私から。」

  そう言うと筋肉質な男が狼獣人の尻をがっしりと掴み。巨根、と称するに相応しい肉棒を狼の雄穴に宛がった。

  にゅるにゅると先端を擦りつけると狼獣人は。

  「はーっ…はぁぁっ…♥」

  びくんびくんっ、と震え。息を荒げる。

  「そんな顔されたら…」

  男はぴと、と動きを止め。しっかりと貫く場所を見定めると。

  「激しくしたくなるじゃないか。」

  ずぼんっ!

  「ォ”ォ”ォ”ォ”ンッ!!!」

  一気に狼の雄穴を突き上げ。根元まで狼獣人の雄穴の中へ納める。

  狼獣人は壊れてしまったかのように目を上に向かせると遠吠えを上げた。

  「おっと、まだ果てられては困るよ。これからが本番なんだから。」

  「ぉ”っ、ォ”ォ”ッ♥」

  ズルズルと肉棒を半分ほど引き抜き、一気に挿入される。抽送を繰り返されると狼獣人の顔はどんどんと歪み、涙すら流しているようで。

  しかしそれはどこまでも幸福そうで。愉悦に満ちている。

  「気持ちいいぞ。君はどうだい?」

  腰を叩きつけ、肉の音を響かせながら男は狼獣人に問いかける。

  狼獣人は壊れてしまいそうなほどに激しい快楽の中で顔を精液と涙と鼻水で汚しながら頷く。

  「ぎもぢぃっ、ぎもぢぃぃれひゅぅぅっ♥ちんぽごりゅごりゅっ、ケツマンでイく♥いきまひゅぅぅっ♥あ”っ、ゲツアグメぎゅるぅぅっ♥」

  男の腰に両足を絡め。狼獣人は絶頂に達した。

  肉棒からとめどなく精液を噴き出し、激しく全身を震わせ。跳ねさせる。

  ぎゅうっ、と雄穴が強く締まり。男はそれを無理矢理割り拡げるように腰を動かして。

  「ぉ”っ、ォ”ォ”ッ♥らめっ、イッでるっ、イッでるのにやったらぁぁぁぁ♥あだまおがじぐなるぅぅぅ♥」

  「もっとイかせてあげるからねっ。…そろそろ出るよッ!…ぐぅっ!」

  ずごんずごんと何度も腰を打ち付け。そして。

  …びゅぅっ、びゅるるぅっ、ぼびゅるるっ、びゅぐん、ごぼっ、ごぼぼっ!

  「~~~~~~ッ♥♥♥♥」

  男の腰をしっかりと両脚で固定し、引き寄せ。男は狼獣人の雄穴の中で果てた。

  注ぎ込まれる大量の精液は狼獣人の脳をショートさせるには十分すぎる。

  果てしなく放出される脳内麻薬。

  全身を駆け巡っていくとてつもない快楽。

  本能が欲していたものを与えられたような。砂漠の中で見つけたオアシスのように。

  飢餓の時に与えられるパンのように。必要で。嬉しくて。生き返るようで。

  拒む必要はない。理性が拒んでも。本能が求めてしまうのだ。

  にゅぽんっ、と萎えた肉棒を抜き取ると。ごぼり、と僅かに精液が零れて。

  「うひぃっ、ひひっ、いひひっ…♥おちんぽじるっ、いっぱぁい…しゅきっ、ひゅきれひゅっ、ごしゅじんしゃまぁっ♥」

  「じゃあどうしてほしい?」

  狼獣人の頭を撫でながら。男の一人が耳元で囁くと。

  狼獣人は大股を開いた。

  「またいっぱぁい♥おちんぽじるもっとそそいでくださいっ♥ケツマンもっといっぱい♥ぐちゅぐちゅっ♥ケツアクメさせてくださいっ♥ごしゅじんしゃまぁぁっ♥」

  尊厳も無い。だが。

  狼獣人は恍惚の表情で。今にも気絶してしまいそうなほどの快楽の中で。

  《ごしゅじんさま》にねだる。

  もっと気持ち良く。もっと種を。もっと精液を。もっともっともっと。

  狼獣人の願いは、彼らの耳に心地よく届き…欲望を更に掻き立てる。そう。

  宴は、始まったばかり。

  [newpage]

  「ぅ…ぅぅ…」

  意識と理性を取り戻した狼獣人は呻くような声を上げながら重い瞼を開いた。

  真っ白な天井。清潔な部屋。自分が普段眠っている、家畜小屋のような部屋とは大違いである。

  そして自分を優しく包んでいるのは上等な羽毛布団。そこに染みついているのは主人の臭い。

  「目が覚めたかい?」

  その声に狼獣人は耳をピクピクと動かし、声の方へ振り返った。

  下卑た笑みを浮かべる、狼獣人の主人。バスローブに身を包み体から湯気を立てている。先程まで湯浴みでもしていたのだろう。

  うっすらと漂うのは石鹸と、香油の匂い。そして隠しようもない雄と欲望の臭い。

  「中々楽しんでいたみたいで。君の体を流すのも大変だったよ。で、気分はどうだ?」

  主人の言葉に、狼獣人は最悪だ、と答えたかった。しかし。何も言葉が出ない。

  喉につっかかったように。声帯に蓋をされてしまったかのように。

  意識と理性を失う前。何度も何度も精液を注ぎ込まれ、飲み干した。奉仕し、何度も絶頂に達した。

  その感覚を思い出す。腹の中で未だにたぷたぷと波打つ精液が熱く。いつの間にか唾液が溢れるほどに。

  全身に降りかかっていた精液は綺麗に落とされ。…だが雄穴から精液が溢れ出しそうになる。

  「聞くまでも無いね。じゃあ次は私が愉しませてもらおう。」

  狼獣人の表情を見ながら主人はバスローブをするり、と脱ぎ捨てた。

  それは言葉に出すものでもない、と。態度で示されるように。主人は人差し指で狼獣人を呼び寄せる。

  狼獣人は布団から出ると…いつの間にか荒くなっていた呼吸に気が付きながら。主人の元へ四つ足で近付く。

  僅かに出た腹。パンツ一枚。

  主人は狼獣人の頭に手を乗せると、耳の裏を軽く掻いた。

  ぞくぞくっ、と。全身に甘い稲妻が走り抜ける。拒もうとしていた理性が、稲妻に打ち貫かれ。

  「はぁっ、はぁっ、はぁぁっ…」

  狼獣人は目じりを僅かに下げると主人の腰に両手を回し、柔らかく抱きしめた。

  柔らかな脂肪。筋力は遥かに狼獣人が上回っている。立場を逆転させることも容易なはずだ。

  だが。

  狼獣人は主人のパンツを咥えると、器用にずらしていく。

  やがて屹立し、脈動する肉棒が外気に晒しだされた。少し小振りだが、それでも平均的なサイズ、と言えるだろう。

  意識を失う前に自分を犯していたどの肉棒とも違う。魅力的で、蠱惑的で。

  腹の奥がきゅんきゅん、と切なく疼く。尻尾がゆらゆらと揺れる。

  主人は何も言わず、ただ狼獣人の耳を、首の後ろを。首元を撫で回し、かりかりと軽く掻く。

  甘い稲妻が何度も何度も駆け巡る。優しく緩やかな。けれど胸を一杯に充たしていくのは幸福感。

  ―刻み込まれた、主従関係。

  自分より立場が上だと刻まれた者に認められ、甘えられる。幸福感。

  クゥン、と喉を鳴らす。耳をパタパタと動かし、尻尾をぶんぶんと振る。

  愛玩動物と変わりない。理性が拒絶しても、体に、本能にそう刻み込まれているのだ。

  「やっぱり可愛いなぁ。いいぞ。」

  「ワフゥン…♥」

  頭を軽く抑え込まれて。狼獣人は嬉しそうに―それなのに瞳から涙を一滴溢して―口を開いた。

  ぱくん、と主人の肉棒を咥え込む。

  じゅるる、と吸い上げると先走りが溢れ出してきて。狼獣人の口の中に広がる。

  他の雄とは違う。狼獣人は夢中で主人の肉棒をしゃぶり上げた。

  音を立てて、頬を凹ませて、舌を睾丸に絡めて。頭を軽く動かして。たっぷりと主人の味を堪能する。

  自分の主の味を。

  主人の背中に回した腕で。指で。肉球で。主人の肉体を撫で回す。

  つるりとした肌は汗をかいているのだろう、少し湿っていて。軽く揉みしだく。

  あぁ、なんて甘美な瞬間なのだろうか。狼獣人は拒む、と言う事を忘れている。

  自分は彼の持ち物で、道具で。主人なのだ。

  立場が上の者に仕える事は、こんなにも幸福なのだと。本能が訴えかける。

  「あぁ、気持ちいいぞ。いい子だ。」

  「あぶっ、わふっ、アゥゥン♪」

  褒められ、撫でられると。

  こころがしあわせでみちていく。

  口の端から唾液と先走りを零し、自らの肉棒と雄穴を濡らしていく。目を細め、幸せそうに少し強く主人の腰を抱いて。

  膝がガクガクと震えて。

  なんてしあわせなんだろう。

  「おっ…っと…」

  主人の声に狼獣人は何かに気が付いた様な表情を浮かべると口を大きく開け、主人の体から手を離す。

  びくんっ、びくんっ、と主人の肉棒が大きく震えて、硬さを増す。

  「へっ、へっ、へっ、へっ、へっ…♥」

  先走りが顔に飛び散っても。狼獣人は嫌な顔一つしない。むしろ、嬉しそうに。尻尾を振る。

  本物の犬のように、座り。待つ。

  命令を。何をするかを。待つ。

  「ベッドでしようか。さぁ、おいで。」

  「アフッ!」

  ゆるり、と歩き出す主人に四つ足で続いて。

  ベッドに横たわる主人。リラックスしたように両手を広げ、ふぅ、と一息つく。

  はやくはやくはやくはやく。

  狼獣人はベッドの横に座り込み、主人の肉棒をじぃっ、と見つめ続ける。

  「しようか。」

  「アォンッ♪」

  狼獣人がベッドに飛び乗るとベッドが大きく軋んだ。

  主人の体に跨り、唾液を垂らす。

  ほしいほしいほしいほしい。

  狼獣人は主人の肉棒の根元を優しくつかみ、ゆっくりとそこに腰を落としていく。

  手に持っただけで焼け焦げてしまいそうなほど。狂おしい。

  つぷ、つぷぷっ…

  「~~っ♥」

  先端が触れ、亀頭が雄穴に納まる。それだけで狼獣人は背筋を仰け反らせた。

  これだ。これが欲しかった。他の雄とは違う。

  初めて種付けされたこの肉棒が。この肉体が。熱が。臭いが。

  かくべつだ。

  ブルブルと全身が激しく震える。嬌声が止まらない。声にならない。

  ずぶぶぶ、とゆっくりゆっくり。腰を落として。肉棒を雄穴に収める。

  どちゅっ。

  「ぉ”っ…ぁ”っ…おひっ…♥」

  「んっ…あぁ…いい。やっぱり君のケツマンは最高だ。」

  肉棒の感触に酔いしれ、熱に浮かされたように。

  壊れた人形のような声を上げながら反射のように跳ねまわる狼獣人。

  その痴態を眺めながら主人はにんまりとほほ笑み、狼獣人の太腿に手を宛がった。

  「どうだ?」

  「ぎもぢっ…いひぃっ…♥ごしゅじんさまのっ…おちんぽぉっ…しゅきっ、しゅきれひゅっ♥」

  「じゃあ分かるね?」

  「はひっ♥」

  許しが出た。狼獣人は頬を吊り上げ、蕩けた、ひきつった、壊れた、幸福そうな。

  そんな表情で全身を上下に動かし、主人の肉棒を貪り始めた。

  主人の体から自分の腰を浮かせ、重力に任せ自分の腰を落とす。

  どごぉっ、と前立腺に亀頭が、雁首が直撃するときゅんっ、きゅんっ、と疼きを伴う幸福と快楽が狼獣人の全身に走り抜ける。

  目の前が眩み、肉棒からはしたなく精液が噴き出し、主人を汚して。

  「あひっ、おひぃっ♥ごめんなっ、ごめんなひゃぃっ、ごひゅじんひゃまぁっ♥」

  野太く、しかし可愛らしい声で狼獣人は乞いながらしかし体の動きを留めようとはしない。

  雁首が腸壁のひだをめくり上げ、外へと引きずり出しそうな。そして押し戻される。

  前立腺を突く面積が大きくなり、腸内がかき混ぜられる。

  「たまにはいい。ふふっ、そんなにがっつかなくてもご褒美はたっぷり上げるよ。」

  「いひっ、いひひぃっ♥しゅきっ、ごしゅじんさまぁっ♥おちんぽっ、しゅきっ♥ごしゅじんさませんようっ♥ケツマンいっぱいっ♥おひっ♥」

  その言葉に主人は気を良くしたのだろうか。腰を動かし始める。

  じゅどんじゅどんと二人の動きが噛み合えば、狼獣人のより奥深くまで肉棒が差し込まれる。

  無数の肉ひだは主人の形に合わせるように蠢き。心地よく締め付け、吸い上げる。

  ぶるり、と主人が震えれば狼獣人はそれ以上の痙攣を見せる。

  快楽の余り、涙があふれだし、意識が何度も飛びそうになる。

  しあわせだぁ♥

  肉の音。精液の飛び散る音。粘液が泡立つ音。嬌声。荒い呼吸。

  部屋の中に響き渡り。濃密で、固体があるのではないかと錯覚するほどの臭いが狼獣人の敏感な鼻を刺激する。

  自分は主人の物でしかない。それが嬉しい。

  うれしくてうれしくてたまらない。

  「ふっ…うぅっ…!」

  余裕の表情だった主人の眉間にしわが寄るのが見えて。狼獣人は尻尾が千切れんばかりに激しく振りたくる。

  腹の中で肉棒が膨らみ、脈動する。

  「でるっ?ごしゅじんさまっ、いっぱいでるっ?おちんぽじるっ、えへっ、えへへぇっ♥」

  「あぁ…!出そうだ…ッ!」

  「くださいっ、ごしゅじんさまのおちんぽじるっ♥いっぱいっ、いっぱい♥」

  「そうさせてもらおうっ…!」

  狼獣人の太腿に爪を立て。主人が数度激しく腰を振ると。

  「ぐっ!」

  主人はそこで果てた。

  「ぉ”っ…♥ぁ”ぁ”っ…♥」

  びゅぐるるっ、びゅぅっ、びゅぅぅっ♥

  濃厚な精液が狼獣人の中に注ぎ込まれていく。

  酔いしれる。その味に。熱に。量に。濃さに。精子に。

  狼獣人は余りの快楽に思考と意識を手放しながら。しかし幸福に嗤う。嗤う。嗤う。

  がくんっ、と力が抜け、へなへなと主人の体に倒れ込み、ぐふへぇ、と笑った。

  「ごしゅじんしゃまぁっ…♥しゅきっ、れひゅぅっ♥」

  「他の男とどっちが好き?」

  「ごしゅじんさまっ、ごしゅじんさまぁっ♥おちんぽしゅきっ、えへへぇっ、ふへぇぁ♥」

  主人の肩に甘く噛み付き。喉を何度も鳴らす。

  狼獣人の甘える様子に、主人は頷き、喉を撫でてやる。

  しあわせで、きもちよくて、あつくて、きゅんきゅんして…あたまおかしくなっちゃう♥

  狼獣人の頭を撫でて。顎に指をあて、上を向かせ。唇を貪る。

  一方的な蹂躙。狼獣人はそれを受け入れ、なすがまま、されるがまま。主人の思う通りに。

  「じゃあもう一回しようかな。君の事見てたらまた勃ってきた。」

  「はいっ♥いっぱいっ、いっぱいおれのケツマンにおちんぽじるそそいでください♥」

  狼獣人はねだる。

  本能が求めるまま。服従する。支配される。その悦びに打ち震えながら。

  何度でも、何度でも。絶頂に達する。

  「あ”っ♥いぐっ、イグイグイグぅっ♥おちんぽじるそそがれてケツアクメしちゃうぅぅ♥♥♥」

  狼獣人の嬌声は、鳴りやまない。

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