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初体験するコウモリさんのお話

  二重になってる扉。

  僕と彼はその扉を開いて、中に入った。

  …尋常ではない緊張感。僕はそれを感じながら、だけどこれからする事を想像して鼓動を昂らせていた。

  「するのって初めて…だよね?」

  彼―ふくよかな肉体をした兎―は優しく僕にそう訊ねてきてくれる。僕の緊張を少しでも解そうとしてくれているのが分かって。

  「あー…まぁ…うん…」

  僕はぎこちなく靴を脱ぎつつ頷いた。

  穢れを知らない…と言えば聞こえはいいが、そこそこの年で処女かつ童貞。パートナーいない歴イコール年齢。

  なんともまぁ情けない話である。

  しかし。今日、それを捨てるためにここに居るのだ。

  以前からSNSでやり取りをしていた兎さん。波長が合って、会いませんか?となり…今こうして。ここにいる。

  ここは、所謂ラブホテルという奴である。

  なんていうか、意外とシンプルだ。ラブホテルってどうもギラギラしてるというか、ビビットなイメージだったが…

  ダブルサイズのベッドが一つ。その隣に小さな机と二人掛けのソファ。シャワールームにトイレ。

  普通のビジネスホテルとほぼ変わらないんじゃないかな、と僕は思いつつ…

  荷物を降ろし、きょろきょろと部屋の中を見回した。

  「じゃあラブホも初めて?」

  「そうですねぇ。…普通のビジネスホテルみたい。」

  そう言いながら周りを物色している僕。…内心はばっくんばっくん言ってて気が気ではないのだけれど。

  兎さんも荷物を降ろすと…コートを脱ぎ、暖房のスイッチを入れた。

  「…準備、しましょっか。」

  兎さんの優しい声。そして服を脱ぎ、全裸になる。

  僕も少し遅れてコートを脱ぎ…ベルトを緩める。少しずつ服を脱いでいって。

  シャワールームの先に見える鏡に映る僕。…情けない体つきである。

  ほっそくて、今にも折れてしまいそう、というべき体。他のコウモリ種に比べて皮膜も小さいし、顔も平均よりちょっと下ぐらい。

  ともすればため息が出てしまいそうであるが…そこを汲んでくれたのだろうか。

  「さ。」

  短く言うと、兎さんは手を広げて。…僕はそこに誘われるように。ふらふらと飛び込んでいく。

  自分以外から感じる体温。あったかくて、ふかふかしてて…

  さっきまで感じていた緊張感が解けていく。代わりにやってくるのはじんわりとした幸福感。

  「…ぁっ…んっ…」

  それに僕は自分でも出そうとしていなかった声を出してしまい、そしてガクガクと膝を震わせながら兎さんに全ての体重をかけた。

  立っているのもやっと。本当に夢みたいで、ふわふわしてる。頭がジンジンして。

  「これからもっと、気持ち良くなるよ。」

  耳元で囁かれると。

  ぞくぞくと背筋が震えた。

  何度夢見ただろう。何度想像しただろう。その期待が。願いが。したかったことが。目の前にある。

  胸が一杯だ。そして、嬉しくてうれしくて。

  「…へへぇっ…♪」

  僕は少しだけだらしない表情を浮かべた。それを見つめながら。兎さんは慣れたように僕の耳の中へ舌を突き入れる。くちゅ、くちゅ、と水の音だけが耳を支配して。ふくよかな体からどくんどくんと鼓動が聞こえて。

  あれ、僕は今、立ってる?

  それぐらい現実感が薄れていくんだ。

  兎さんは僕の尻を優しく撫でまわした。ぞくぞくと震える。どうしよう。

  こんなに幸福で良いんだろうか。そんな罪悪感すら覚えてしまいそうで。

  「あっ、んぅっ、あふぁっ…んふぅっ…」

  にゅぽ、と舌を抜かれて。

  目の前の兎さんはどこまでも優しく、だけれど僕を捕らえて逃がさない。そんな瞳をしていた。

  征服される。僕の体はもう僕のものじゃないんだ。脳がそう判断する。

  導かれるままに。誘われるままに。無言の催促。僕は兎さんの唇を見つめながらそこへ顔を近付ける。

  そして。

  「んぶっ…ちゅぶっ…」

  貪られる。蹂躙される。唇を。舌を。口腔内の粘膜を。一度唇を離したと思えば鼻を。頰を。

  嫌悪感は全く無い。むしろもっと、もっとして欲しい。

  自分から舌を突き入れる。暖かくて。雄の味。自分を支配する者の味。

  あぁ、きっと、今の僕は。瞳にハイライトがない状態だろう。

  部屋の中は暖房の音と自分たちの荒い呼吸と。それだけが支配している。充分に貪り合うと。

  唇が離れ。僕は再び兎さんに全体重をかけた。立っていられない。兎さんが支えてくれなければ倒れてしまいそうだ。

  ハグだけで。こんなに気持ちいいんだ…

  そんなことを思う僕と。

  もっと、もっとしたいと。そう思う僕が。

  「歩ける?お風呂、入っちゃおう?」

  「あ゛ー…うぅ…」

  我ながら情けないけど。言葉が出せないぐらいに幸せなんだ。

  兎さんに今の僕はどう映ってるんだろう。思考がまとまらないや。ふわふわしてるんだ。

  子供みたいだ。思考があっちこっちに行って。散らばって。でも欲しい。したい。

  単語だけが頭を走り回るんだ。

  がくがくと震える足で。兎さんに寄りかかりながら僕達は浴室へ向かった。

  お湯をあらかじめ張っておいたお陰で浴室は湯気がもうもうと立ち込めて、暖かい。

  「それにしても…ほんとに初めて?ハグしただけでこんなに…」

  兎さんは苦笑しながら、でも優しく。僕の事を見つめてくれた。

  僕はかぁ、と顔を赤くして…こくり、と頷く。

  「ほ、ほんとに初めてで…キスも、一回ぐらいしか…」

  「そうなんだ。勿体ない。こんなにエッチな体付きしてるのに。」

  暖かい浴室の中で抱きしめられて。僕は身を全て委ねる。大きな手が僕の胸をゆっくりと撫でていった。

  「んっ…」

  ぞくぞく、と背中に快感が駆け抜けるのが分かった。乳首をこりこり、と弄られると自然と呼吸が荒くなってしまう。

  自分で弄っていた時と、全然違う。もっとふわふわする。ぞくぞくして、声が自然と出てしまう。

  良く疑問に思ってた。ほんとに喘ぎ声って出るものなんだろうかって。

  乳首を弄られたことで僕は自分でも思っていた以上に反応してしまっていたんだろう。兎さんは重点的に僕の乳首を責め立てる。

  同時に…いつの間にか膨らんでいた股間のモノを優しく撫でられて。

  「そうだ。」

  思い出したように兎さんは桶に入れていた道具を取り出した。自分でも一つだけ持っている。

  所謂おとなのおもちゃだ。複雑な形状は僕が持っている物よりも…もっと…きっと…

  「これがいいかな。」

  様々入っている道具から一つをチョイスする。期待に…僕は鼓動を早める。

  目が輝いているのが自分でも分かった。だって鏡に映っている自分が…ガクガクふるえてるんだから。

  「ちょっとお尻向けて?」

  こく、と頷き僕は兎さんに背を向ける。…恥ずかしい。けど、嬉しい。気持ちいい。ゾクゾクする。

  呼吸が、階段を上がった時みたいに早くなる。ローションの冷たい感覚。ひんやりとお尻と、肛門を通り抜けて。

  「ぁっ…」

  くりゅくりゅとおもちゃを使って肛門を弄り回される。

  嘘。…入り口だけで。軽く撫で回されただけで。気持ちいい。頭の中を一杯に、幸福が。快楽が。埋まっていく。

  「じゃあ入れるね。」

  「…はぁっ…♪」

  体が震えて、目が自然と上を向く。ずぶ、と先端が入り込んで…あ、入ってくる…分かる…!

  ずぬぬぬ、と体の中で粘膜が捲れ上がってる様な音。いや、違う?圧迫されて、おもちゃの先端が丁度ごりごりと一点を突いてくる。

  すっかり入りきると…僕は自分でもはしたない、と思いながら。口を開いたまま声を上げる。

  「気持ちいい?」

  兎さんの問いかけに僕はこくこくとゆっくり頷いた。僕の表情を見て、兎さんはくすり、と笑う。

  僕の顎に指をかけ、くい、と上げると。瞳に魅入られるように。僕は顔を兎さんの方へ近付ける。

  また、貪るようにキスをする。ぎゅう、と強く抱きしめられた。少し動くだけでも、一人では絶対にいけない所へ、頭が行ってしまったような。

  尻を掴まれ。優しく揉まれる。その間も舌を絡ませて。唾液が零れても。

  兎さんの胸に手を当てて。とくん、とくん。暖かい鼓動。唇を離した。

  思い出したように息をする。そして僕は兎さんの胸に顔を埋めた。ふかふかで。気持ちいい。

  尻を揉む力が強くなって。指が食い込むほどに。それなのに。

  「ぁっ、んぁっ、ぁはぁっ、んぶぅっ…」

  痛いのかもしれないけど。痛みも、気持ち良さに変わってる。分かる。おかしくなっちゃったのかなと自分でも心配になる。

  兎さんの胸。毛並みに顔を埋めて、乳首を探し出した。…僕の味わってる快感を。

  なんだか一方的に貰ってるみたいで。相手にも気持ち良くなって欲しくて。乳首を咥えた。

  少しだけ鋭い牙。かぷかぷと噛む。舌を絡ませて。吸い上げる。

  「んっ…」

  兎さんの僅かに上げた声が、とっても色っぽくて。もっと聞きたい。もっと、もっと、もっと。

  一杯。いろんなことがしたい。

  肛門を、腸を玩具で圧迫されている。これがもし…

  ちらり、と下を見る。兎さんのモノ…僕より少し小さい。

  丁度ハマるかな。痛くなさそう。きっと、気持ちいい。あそこから噴き出す液体。あの味。

  ちゅぽん、と口を離して。はっ、はっ、と荒く呼吸。それに、喘ぎ声が混ざって浴室の中に反射して…自分の耳に届く。

  僕、興奮してる。

  「…じゃあ、行こうか?」

  「うん…」

  口が回らない。声が出せない。上手く歩けない。子供みたい。

  もじもじと歩いて。少し歩くだけでこつん、こつん、とおもちゃが前立腺に当たって。気持ち良くなる。

  体を拭いて。ぽわぽわとした頭で、僕はベッドにうつ伏せで倒れ込んだ。駄目だ、立ってられない…

  「大丈夫?」

  「ぅぁ…んぅ…」

  僕の横に座り込みながら兎さんはゆっくりと話しかけた。何とか頷く。兎さんは。

  僕の太腿。その後ろ側を指でつつつ、となぞってきた。

  空気の流れで分かった。そして僕の体はベッドの上で跳ねる。軽くなぞっただけなのに。太腿から稲妻が走ったみたいだったんだ。

  びくっ、びくっ、って。何度も。体が勝手に動く。強い稲妻がそのまま快感に変わる。

  「あっ、ぁっ、はぁっ、あぁっ…はぁぁっ…」

  膝の裏を。また太腿を。お尻を。穴に入ってる玩具を。ぐるり、と体の中で回転させられて。

  「んぁぁぁっ!?」

  僕は自分でも出したことも、聞いた事も無い。そんな声を上げてしまった。

  「気持ちいい?」

  僕に体を寄せて、擦りつけながら。おもちゃを弄り回しながら。兎さんは僕の耳元で囁いた。

  何度も頷き、続けざまに僕は喘ぎ続ける。

  言いたい。一杯。いろんなこと。気持ちいい。もっとして欲しい。僕だけ気持ち良くていいの?

  だけど、言葉が出せない。

  ベッドのシーツを掴み、牙を食い縛る。ぶるぶると震える。面白いぐらい体が跳ねて。

  兎さんは満面の笑みを浮かべ、僕の耳を舐った。

  片手で皮膜を。片手でおもちゃを。舌で耳を。まるで全身が犯されているみたいで。でも嫌じゃなくて。

  もっと。

  全身が性感帯になった、ってこういう事を言うんだ。ちょっと動くだけで。

  「ほんとに初めて?こんなに感じちゃって。」

  「あぅっ、ふぁっ、んぁっ…うっ…うん…はじめれぇ…」

  駄目だ、舌が回らない。目も開けていられない。頬が緩んで。どんな表情?恥ずかしい。

  「初めてでそんなに感じちゃうなんて凄いね。エッチだよ。」

  その言葉から溢れるのは優しさ。そして心が満たされていくのが分かったんだ。

  手が離れた。寂しい。急激に冷たくなってしまうような感じがして寂しい。怖い。欲しいんだ。

  「じゃあ、ちょっと準備。抜くよ?」

  「んっ…」

  僕が頷いたのを確認すると兎さんは僕の穴からおもちゃを抜き取った。

  「んぁぁぁっ!!」

  粘液が飛び散る。自分の尻や太腿についた。びくんっ、びくんっ、と。本当に陸の上の魚みたいに。僕の体はベッドで跳ねた。

  はぁはぁと呼吸が荒くなってきた。苦しい。気持ち良過ぎて苦しい。手がしびれる。

  「ゴム着けるから…手伝って?」

  「うん…」

  兎さんの声に、僕は全身を細かく震わせながら生まれたての小鹿みたいに。体を起こす。

  兎さんの方へ向き直ると。コンドームの袋を開きながら僕の方へ股間を近付けてきた。つん、と独特の臭いが鼻を突いた。

  これが…自分以外の。

  「おちんぽ…んふぅっ…」

  僕は兎さんに言われるよりも先に。兎さんの股間へ顔を近付けると、口を開き、兎さんのチンポを咥えた。

  勃起しかけていたそれは口の中に納まり…独特の臭いが、直接的な刺激に変わって僕の口の中から、脳へダイレクトに突き刺さる。

  「あぶっ、んぶっ…ぶぁっ…」

  じゅぶじゅぶとわざと大きく音を立てる。頬をすぼめて。見よう見まね。初めてのフェラ。決して上手とは言えないだろう。

  少しでも自分の味わった快感を味わってほしいって思ったから。必死に。僕は顔を動かし、鈴口に舌を絡める。

  苦くて、しょっぱい。決して美味しいとは言えない。でも。止められない。もっと欲しい。

  亀頭へ舌を伸ばす。雁首を覆っていた皮の中へ舌を入れて、雁首全体を。亀頭を。舐める。

  鼻で呼吸をする度に、チンポの臭い。雄の臭い。頭がクラクラする。痺れる。気持ちいい。なんだろう、コレ。

  奉仕してるのが、こんなに気持ちいいなんて。知らなかった。

  兎さんがしてくれたみたいに。僕は兎さんの太腿へ両手を這わせ、尻と太腿の谷間に指を滑り込ませた。

  熱い。体も、チンポも、何もかも。熱くて熱くて、蕩けてしまいそうだ。

  夢中になっている僕の頭を撫でると、兎さんは満足そうに微笑み…

  「じゃあそろそろ…しよっか。」

  こくり、と頷いて。チンポから口を離す。自分の唾液でてらてらと光って。酷い臭いなのに。ごく、と唾を飲み込んでしまうほど魅力的で。

  兎さんが慣れた手つきでコンドームを着けている最中。僕はベッドに仰向けに寝転がる。ビデオや、漫画や、絵で見た時みたいに。大きく開脚して、あられもない姿を晒しだす。

  ぐぽん、と。自分の肛門が開き、液体が少しだけ溢れるのが分かった。

  ゴムを装着し終えると…兎さんは僕の太腿をがっしりと掴んだ。

  「初めて、貰っちゃうね。いい?行くよ?」

  亀頭をぐりぐりと肛門に押し当てられて。僕はぶるり、と震えた。怖い。でも、ドキドキして。好奇心が恐怖を抑え込んで。

  動きを止めて。兎さんは僕の太腿から膝裏へ手を伸ばし…少しずつ体重を載せ始めて。そして。

  「…ッ!!!!?」

  声にならない。ずぶずぶ、と。体の中で音が響いた気がした。拡げられていく。

  初めては…

  気が付けば兎さんの柔らかな腹が、腰が。僕の尻に当たってる。

  「あっ…ぁ”っ…んぁ”っ…」

  「処女卒業だね。どう?」

  「ぎもっ…ぢぃっ…」

  声を上げるのがやっとで。顔が崩れてく。頬が自然と吊り上がって。顔を近付けてくれた兎さん。

  唇を貪りたい。肩を抱き寄せて、頭を近付ける。

  お腹の中が満たされる。おもちゃと違って、熱くて、あったかくて、手がじんじんする。

  脳が痺れる。まるで眠る前みたいな。でもそれをもっと大きくしたような。幸福で、気持ちいい。

  「なら良かった。じゃあ、動くよ。」

  深く深く、唇を重ねた。舌を絡ませた。兎さんはゆっくりと腰を動かし始める。

  腸内を引きずり出されるような。それは今まで味わったことの無い、例えようのない。どうしようもない快楽。

  「ぉ”っ…ぉ”ぁ”っ…!」

  ずるずると半分ほど引き抜かれたのが分かる。亀頭が肛門を拡げて。恐ろしいぐらいに痛みを感じない。

  絡ませた舌。力が抜けて。そのまま口腔内を蹂躙される。舌の裏側まで丹念に舐めまわされて。

  再びゆっくりと。ずぬずぬとチンポが入ってくる。

  「ぬぶっ…んぶぅっ…んぁっ…」

  ごつごつ、と。今度はさっきと違って前立腺を直接打ち付けるように。腰を回す。

  「ぉ”っ、ぉ”ぁ”ぁ”っ…♪」

  口の端から涎を垂らしながら僕は歌うように、喘ぐ。いや、喘ぐ事しか出来ない。

  だって手も足も、全部痺れて疼いて気持ち良くて仕方が無いんだ。頬が吊り上がって、目を開けていられなくなる。

  何回かピストン運動を繰り返し、僕のチンポはびくびくと震え、先走りを自分の腹に垂らしていた。

  「ほんとに初めて?こんなに感じちゃって…いやらしいんだから。」

  驚いた様な表情と声。そしてその後にはちょっと意地悪で、だけど優しい笑みで。

  兎さんは僕の腹を撫で回した。ぬちょ、ぬちょ、と先走りが泡を立てて。

  肛門と腸内の感覚で薄れていたけど…お腹を撫で回されるだけでも、凄く気持ちいい。体が跳ねる。

  「んぁ”っ…あ”ぁ”っ…んぁっ…!んふぅぁっ…」

  そんな僕の体を抑えつけるように、体重をかけて。腰を動かして。

  ぬるついた兎さんの指が僕のぷっくらと膨らんでいた乳首を捏ね繰り回し、細い、けれど僅かに出来ている胸の谷間をなぞり上げて。

  僕はそれにひたすら喘ぎ、ベッドのシーツを掴む事しか出来なくて。肛門がぐぱぐぱと勝手に動く。

  押し戻された腸がチンポに絡みついて、出ていく事を拒むようで。自分の体が自分の体じゃないみたいだ。

  けど、感じている快楽は、確実に僕の脳を蝕む。そう表現できる程

  「ぎもぢっ…いひぃっ…!」

  「もっと気持ち良くなるよ。」

  耳をまた嬲られた。乗せられた体。兎さんの胸が僕の視界一杯を埋め尽くした。汗がにじんでる。

  粘液が纏わりついてる。けど、我慢できない。僕は豊満な胸を大きく口を開けて咥えた。

  これが、雄の味なんだ。夢中で貪る。乳首に吸い付いて。胸を揉んだ。気持ちいい。柔らかい。

  あれ、僕、今、何してる?

  まぁ、いいや。とにかく今は。

  「あ”ぁ”っ!!」

  兎さんの腰の勢いがどんどん激しくなって。粘液が飛び散って泡立って。僕らの下半身を汚して、卑猥な臭いを立てる。

  兎さんの肩に腕を回して。腰に両足を絡めて。

  腸の中で。肛門で。感じた。兎さんのチンポが震えて、大きさを増した事。あの瞬間が近付いている事。

  耳を嬲る水の音が、くちゅくちゅと優しかったものからぐちょぐちょと激しく、蹂躙する様な音に変わっていって。

  びくびくと何度も僕の中で兎さんのチンポが震える。ゴム越しなのに、液体が溢れてる。まだ先走りなのに。

  「~~っ、っっ!!」

  声を上げる事も出来なくなって。口を大きく開いて僕は背筋を仰け反らせた。それを抑えつけて。

  「そろそろっ…射精すよ…?」

  息の切れたようにかすれた声。けれど確実に届く声。欲しい声。

  僕はこくこくと頷き…肛門をきゅう、と締め付けた。そうすれば少しは兎さんを気持ち良くさせてあげられるかな。

  そう思った。

  そうすると。兎さんはぐっ、と唸り声をあげた。チンポが大きく引き抜かれ…突きこまれて。

  「あ”っ!いぐっ、イくっ、ぐるっ…あっ、ああぁぁぁっ!」

  先にイってしまったのは僕の方で。先程まで感じていた快楽の波が大きくなるような。そして全身の痺れを大きくさせる。

  射精していないのに、自分で分かる。イっている。

  それと同時に。

  「ふんっ…んんっ!!」

  兎さんは僕の奥深くまでチンポを捻じ込むと…絶頂に達したみたいだ。

  ぼこっ、とチンポの根元が膨らんだのが分かった。そして。

  びゅぅっ、びゅぐっ、びゅぐるるっ、びゅるっ、びゅぅぅぅぅっ!

  ゴムを膨らませて。でも熱は。粘液の感触は。伝わってくる。兎さんの腰に絡ませた両足を痙攣させて。

  強く強く肩に抱き着いて。胸に牙を立てて。目から自然と涙が溢れて。表情がもっと崩れて。

  兎さんの腰が痙攣する度に兎さんのせりあがった睾丸が、僕の尻を叩いた。肉の感触。気持ち良くて。

  頭がショートしてしまったみたいだ。涎を飲み込む事すら忘れて、この快感に身を委ねて。

  ふぅ、と兎さんが一息ついた。僕の頭を撫でる。

  「初めて、どうだった?痛くなかった。」

  言葉が上手く出てこなくて。

  何とかショートした頭で言葉をかき集める。

  「きもちいい…おかしく…なっちゃう…ぼくばっか…きもちよくなってない…?うさぎさんは…?」

  「気持ち良かったよ。大丈夫。コウモリさんが気持ち良くなってくれれば、それが一番いいから。」

  「…えへへぇ…」

  チンポを挿入れられたまま。もう一度唇を重ねる。

  もっと、もっと欲しくて。

  「もういっかい…したい…いい…?」

  「もちろん。そのつもりだよ。」

  いいながら兎さんは僕から体を起こしてチンポを抜いた。僕の体がまた跳ねる。何度だって痙攣してしまう。

  だって、こんなに気持ちいい事、初めてなんだ。

  ぽっかり空いた肛門から、腸液がとろとろ溢れ出た。寂しい。さっきまで感じていた熱が感じられなくなって。

  朦朧とした意識で、兎さんのチンポを目に映す。まだまだ射精したりない、と言わんばかりに天を突いて。

  ゴムの精液だまりにたっぷりと溜まった精液。あんなに出してくれたんだ。

  …あれを、生で中に出されたら気持ちよさそうだな。そう思うけど。言わない。だって、これだけで十分、気持ちいいんだ。

  だから。

  「じゃあ、二回目。」

  新しいゴムを開けて。ローションを垂らして。二回目の行為を僕たちは始めた。

  [newpage]

  「あ”っ、んぁ”っ!!」

  照明の照らす部屋。外の様子は見えない。時計も無い。だからどれだけ時間が経ったか分からない。

  ベッドボードにいくつか使用済みのゴムが置いてあって。あぁ、それだけの回数したんだ。

  すればするほど、気持ち良くなって。声がどんどん大きくなっていくのが自分でも分かった。そうした方が気持ちいい。

  ベッドの淵に腰かける兎さんに体を預けて。対面座位…という奴。一杯した。

  背後からも。兎さんに跨って自分で体を動かして。

  撮影されながら。

  「いぅっ、またっ、ぐるっ、ぁ”っ、ぁぁぁぁ!!」

  びゅるぅ、と先走りをチンポから噴き出して、僕はまた乾いた絶頂を迎えた。射精と違って、激しい快感ではない。けど、ずっと味わっていたい。

  波に揺られて溺れてしまいそうだ。いや、もう、溺れてる。

  びゅくっ、びゅくっ、と。初めてゴム越しに感じた精液と遜色ない精液が、またゴムを膨らませた。

  先に体力の限界を迎えてしまったのは、やっぱり僕で。

  絶頂に浸ったまま、僕は兎さんにへなへなと全身を預けた。全身ヌルヌルで…だけど、全然嫌じゃなくて。

  「えへへぇ…」

  子供みたいだ。夢中で遊んで、疲れ切って抱きしめられるように。兎さんの呼吸と心音。早くて。

  僕の顔を見ながら優しく頭を撫でてくれて。

  「疲れちゃった?いったんお風呂入ろっか。」

  「ん…んぁ…」

  僕を持ち上げるとにゅぽ、とチンポを抜かれた。僕を自分の横に座らせてゴムを外す。もわぁ、と凄く濃い精液の臭い。変な臭い。だけど、嗅いでたい。

  「…くわえ…たい…なぁ…」

  「いいけど…大丈夫?」

  「えへへぇ、たぶん…」

  言葉と行動。脳が命令を出す前に求める事を口走って、勝手に動いてしまう。半ば崩れるように兎さんの股間に顔を近付ける。

  白く汚れたチンポ。綺麗にしたい。てらてら、ぬめぬめ。ぐぱ、と口を開けるとどぼり、と涎がこぼれちゃった。

  咥え込む。あんなに一杯したのに、まだまだ元気いっぱい。口の中で少しだけびくっとした。苦い。しょっぱい。えぐい。でも。

  「んぶふぅっ…♪」

  じゅるじゅると音を立てながら咥えてしゃぶる。舌でこびりついた精液をそぎ落としてごぐ、と飲み込む。

  喉の奥に精液が通るたびゾクゾクと全身が震える。またぼくばっかり気持ち良くなってる。お掃除フェラ。ふわふわする。

  全部綺麗にして。口を離す。今度は涎でてらてらしてて…

  「いっぱいきもちよかった…すき…んふぅっ…♪」

  雁首に、亀頭に、裏筋に。キスして。竿を頬擦りして。にちょにちょって音がして。

  そうだ。わがまま、言っちゃお。

  「ぶっかけ…いい…?」

  多分、目にハートマーク浮かんでるんだろうなぁ。と遠くに思う自分と。

  気持ち良くなって、どこまでも行きたい自分がこんがらがった。あの熱い液体、口や胃以外でも、少しでも味わいたい。

  兎さんは驚いたように目を丸くして…だけどにっこりと笑った。笑ってくれた。

  「凄いね。おちんぽ大好き?」

  「…うん、大好きになっちゃった…えへぇ…」

  ベッドからずるずると落ちて、僕は地面にペタン座りする。口を大きく開けて。目の前のチンポから液体が噴き出るのを待つ。

  涎が止まらない。兎さんが自分のチンポを扱いて…ぽたぽた、先走り。

  びくびくして。あ、もう、くる?きちゃう…

  「いいっ…?イくよッ…!」

  「いっぱい、いっぱいきてぇ…♪」

  …びゅぐっ、びゅるるっ、ぶびゅるるるぅぅっ!

  「あっ、あ”っ♪あちゅっ、あついっ、んばっ、あはぁっ♪」

  勢いよく噴き出た精液が僕の顔を覆っていく。熱くて溶けちゃう。チンポを捻じ込まれている時より弱いけど。

  でも、凄い。気持ちいい。ゾクゾクが止まらない。好き、好き。いっぱい、チンポも、ザーメンも。好き。すきぃ。

  「こんなにいっぱぁい…♪」

  目を開けていられない。でも、口を開く。喋りづらい。なんでだろう?わかんない。

  あぁ、泡だ。泡みたいになっちゃってるんだ。シャボン玉よりずっと硬い泡の玉が、口に出来てる。

  目の周りを拭いて。てにいっぱいくっついたざーめん、ぺろぺろ。えへへ、しあわせのあじがするぅ。

  「一人じゃずるいよ。」

  兎さんはそう言うと僕の前に座り、唇をまた奪った。ザーメンを口の中で転がして、兎さんと分け合う。貪り合う。奪い合う。分かち合う。

  頭がふらふら、くらくら、ふわふわ、じんじん。いっぱいする。

  唇を離して。ぽけっ、と僕は虚ろな瞳。兎さんと天井を見る。この光景。忘れたくても忘れられない。

  「大丈夫?」

  「…えへへぇ…だめかもぉ…きもちいいのぉ…」

  「初めてでそこまで気持ちよさそうなんて、羨ましいな。ちょっと休も?」

  「あはぁ…♪」

  僕の意識は薄れていった。

  次起きた時、僕の体は綺麗になっていた。そして布団に横になってる。その横で兎さんはスマホを弄りながらくすり、と笑っていた。

  「…あれ…僕…」

  「おはよう。疲れてない?大丈夫?」

  そう声をかけられて…僕は自分の体の異変に気が付いた。そう、とてつもなくしんどいのだ。疲れてるって言うか、なんていうか。

  全力疾走した次の日、みたいな。

  「…疲れてます。なんとか大丈夫だけど…」

  「まぁ、昨日あれだけしたからね。ほら、こんなに。」

  ベッドボードに置いてあるゴム。…え、こんなにしたの?っていうか兎さん、こんなにしてくれたの?

  「それに、いっぱい撮影出来たよ、コウモリさんのエッチな動画。ほら。」

  「…んぇっ!?」

  僕は思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。

  いや、撮影されてたのは覚えてたけど…動画が何本も撮られてて…全部自分なんだからそれもそうだろう。

  「これなんてどう?」

  『あ”っ、あ”はぁ”っ♪んぁ”ぁ”ぁ”♪』

  見せてくれたのは僕が全力で体を跳ねさせてる所。喘ぎ声もガンガン出してるし、所謂感じまくっている状態。

  『気持ちいい?』

  『あ”っ、うんっ、すごいっ、ぎもぢっ、いぃひぃっ♪』

  呂律回ってないし。僕は顔を赤くする。でも。思い出して…ちょっと気持ち良くなった。

  チンポが自然と勃った。それは兎さんの手に当たって。

  「…もうシたくなっちゃった?」

  無言で…僕は頷いた。

  「でももう時間無いから…また今度ね。」

  残念だけど、しょうがない。っていうか、これ以上やったら僕も壊れちゃう。ほんとに。

  しばらくそんな感じでベッドで、僕達の行為を見て…ネットの他の知り合いに共有する事にして。

  後片付け。身だしなみを整えて…外に出る。不思議だ。さっきまでここでしてたんだ。

  夢だったみたいで。

  「あ、そうだ。」

  コートを着た兎さんが何かを思い出したように呟き…僕の腕を取った。

  「わすれもの。」

  「え…ッ!?」

  唐突に。兎さんは僕の頬にキスをした。軽く、でも、熱く、激しく。そう感じた。

  顔が一気に火照って…でも、心の奥底がじんわりと熱くなる。

  「またしようね。」

  「…うん。」

  兎さんの笑顔に…僕は頷く事しか出来なくて。

  まだできるのかな。また会えるんだ、きっと。そう思うと嬉しくて…僕も笑った。

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