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「ぬぅん!」
ごがぁっ、と凄まじい轟音が鉱山の中に鳴り響く。
大きな体躯、傷だらけで鍛え上げられた肉体。人間とは一線を画した、鰐の頭をした魔物―クロコダインは褌一枚でつるはしを振るっていた。
ここはとある鉱山。戦いが終わり、それぞれの道を歩む中で、クロコダインはダイを探すのと同時に困窮している人達に手を差し伸べるべく世界を回っているのだ。
あれだけの戦いの後だ。完全な復興はまだまだ先になるだろう。それを少しでも手助けするために。
皆が前を向いて生きていけるように。恥じる事なく太陽を見られるようになるために。
「クロコのあんちゃん!今日は終わりにしようか!あんたに倒れられたらこっちがまいっちまう!」
汗を流すクロコダインにかけられるのは野太く、だがしっかりとした声。
「ココットか。あぁ、分かった。」
振り返るとそこにいるのは体格のいい、現場上がりの肉体ーしかし全身には傷痕がいくつも残っているーをした老練の男性。
顔に刻まれた皺からはしかし年齢を感じさせず、むしろ彼の精悍さを際立たせている。
白髪の散切り頭に蓄えられた無精髭。
こちらの男性も汗でびっしょりとシャツが塗れており、半分裸のようなものだ。
あぁ、とクロコダインは頷き汗を拭う。
薄暗い松明だけが照らす洞窟を出ると沈みかけた夕陽がクロコダインの目を眩ませた。
今日という日を無事に終えること。それがどれだけ幸せな事か。
先程クロコダイン声をかけてきた老練の男性ーココットが満面の笑顔でクロコダインの肩を叩いた。
「お疲れぇ!いやぁ、今日もいい汗かいたなぁ!クロコのあんちゃんのおかげですんげぇ作業が捗るぜ!」
「もっと乱暴な手段なら2倍以上は早いが、どうする?」
「獣王会心撃、だったか?流石に止めてくれよな。鉱石まで吹っ飛んじまうよ!」
冗談を言い合いながら二人は沈みゆく夕陽の下を歩き始める。
やがて星が瞬き始めるころ。
「そうだ、クロコのあんちゃん。今日はこれ、すっかい?」
良いながらココットは左手の親指と人差し指で丸を作り、そこに右手の人差し指を抜き差しする。
まぁ、少々下品な合図である。クロコダインはに、と笑い頷いた。
「あぁ。付き合おう。」
[newpage]
「んぉっ…」
宿舎から少々離れた場所に建てられた小屋。それがお楽しみの場所である。
冬場、冷えた体を暖めるために作られたそこは風を通さず、空気がこもる様になっている。おかげで夏場は通常使われないのだが。
クロコダインが扉を開けると蒸し暑い空気と共に濃密な、鼻がひん曲がってしまうほど強い雄と汗の臭いが外へと解き放たれた。
「早いな、もう始めていたか。」
目の前で繰り広げられていた宴にクロコダインは呆れた様にーしかしどこか嬉しそうにー呟きながら褌をしゅるり、と緩める。
ずぱんずぱんと肉がぶつかる音。野太い嬌声。解き放たれる白い欲望。
「お、クロコの旦那ぁ!んごぉっ!先にっ、始めちまった、ひぎっ!?いくっ、メスイキくるぅ!」
舌をはみ出させその尻を犯されながらオークー彼もまた人間に協力したいと考えている酔狂な魔物だーはクロコダインに笑いかける。
同時にどぶびゅるるるっ、と濃厚な精液を太い肉棒から解き放っていた。
「あーっ、やっぱケイルさんの雄穴最高っす!もっとイかせてあげますからっ!」
と、オークーケイルを犯している男が吼えるように言い、さらに腰の動きを強める。
ケイルは唾液を零しその表情を崩しながら体を震わせ絶頂に浸っているようだ。
他にも長いマズルで肉棒を咥えこみ両手で肉棒を扱くリカントや極太の肉棒を男の尻穴にねじ込んでいるアンクルホーンなどもいる。
そう、もうお分かりだと思うがここで行われているのは乱行。
種族や性別を超え、常に悩まされる性欲をここで皆吐いているのだ。
始めてこの鉱山に来た時はクロコダインも戸惑っていたが…今ではすっかり慣れ、酒を愉しむ様にこの宴を愉しんでいる。
どこに混じるか。そう考えているクロコダインに一人の男性が声をかけて来た。
「クロコの旦那、俺にあれ、やって下さいよぉ。随分前から頼んでるじゃ無いっすかぁ」
と、少々お調子者な口調をした、朗らかな男性。他の男に比べ少々体格は小さいが、引き締まった肉体である。
既に精液で全身はびしょ濡れであるが。
クロコダインは頬を釣り上げる。
「分かった。よし、じゃあ準備だ。」
「やったぜっ、了解ですぜ旦那!」
言うと男は褌を締め直し、少し離れた場所に仰向けに寝転んだ。
クロコダインは少し遅れてからそこへ行くと…男の顔に跨る。
「んぉぉぉ、クロコの旦那のスリットおまんこゼロ距離ぃ!」
「まったく、こんなのが好きなんてよっぽどだな。」
男の鼻先に股間を詰め寄らせるとクロコダインは褌をズラした。
そこにあるのは肉棒を収納しているスリット。少々緩んでおり、中から汗と先走りと雄の臭いをもわ、と溢れさせている。
嗅いだだけで苦手なーというか普通の人間ならー吐き気を覚えてしまいそうな臭気。
しかし男はそれをクンクンと必死に鼻を動かし肺に収めながらはぁぁぁ、と恍惚のため息と共に吐き出す。
「んぉほぉぉ、やべぇぇ、旦那の雄スメルやべぇぇ!臭いだけでイっちまいそうだ!いただいて良いっすか、良いっすよね!?」
褌にテントを張り、その先端を濡らしながら男は興奮した口調で早口に尋ねる。
クロコダインはにぃ、と笑った。
「いいぞ。たっぷり溜まった種汁一番搾り。お前が飲め。」
「いやっふー!じゃあ早速頂きっす!」
言うや否や、男はクロコダインのスリットへと顔を埋め、舌を伸ばした。
チロチロと舌の先端が肉棒の裏筋にあたり、クロコダインに僅かな快楽を走らせる。
しかし当然それだけでは足りるわけもない。
クロコダインは更に股間を押し付け腰をぐりぐりと動かす。
「どうした、そんなのじゃ出るもんも出ないぞ?」
挑発的な口調。男はそれに怒るわけでも無く全身を痙攣させ更にスリットの中へと顔を進めて行く。
舌が肉棒に絡みつくと、ジュルジュルと音を立てながら男はクロコダインの肉棒を貪り始めた。
暖かな男の舌が肉棒を這いずり回り恥垢や先走りなどを丁寧に舐め取る。
カリ首まで舐め回されると、クロコダインは僅かにー快楽からー表情を歪めた。
と。
「あれ、クロコの旦那、もう来てたんすか?気がつかなかった。」
別の男性ーこちらも当然精液塗れであるーが話しかけて来た。
顔を向けクロコダインは頷いた。
「お前が何回かイった後にな。んっ、いいぞ。そこだ。」
「なんだよー、今ちょっと休もうと思ったのに…クロコの旦那見ると、勃っちまうからなぁ」
確かに言う通り。男の粘液に塗れ、萎えていた肉棒がむくむくと起き上がる。
クロコダインはごくり、と喉を鳴らし挑発的な視線を男に送る。
「胸でいいなら扱いて落ち着かせてやろうか?」
「お、じゃあそうしてもらおうかな。」
そして男はクロコダインの胸元に肉棒を押し当てる。
ぬちゃぬちゃと粘液質な音。そして酷い臭いがクロコダインの脳を揺さぶる。
両手で豊満な胸を掴むとクロコダインは上下に動かしながら鈴口に鼻を当てすりすりと撫で回した。
「んっ…何発ヤったんだ?」
「五発ぐらいっすね。あー、やっぱ旦那の胸いいわぁ」
「それでこれだけ元気なら…じゅるっ…んぐっ…ぷはっ…まだまだ出そうだな」
クロコダインの胸に扱かれた男の肉棒は硬さを更に増しながらビクビクと脈動し、クロコダインの鼻を叩く。
しかしそれに何も言わず、クロコダインは溢れている先走りを舐め取った。
精液が混じった液体は塩辛く、エグい。口いっぱいに広がるそれはクロコダインの欲望を燃やすのに十分な物だ。
「旦那のチンポもスリットまんこもめっちゃ跳ねてますよー!じゅるるっ、んぐっ、早く種汁出してくださいよぉ!」
クロコダインの黒ずんだ雄穴に手を伸ばし、男は強くクロコダインの肉棒を吸い上げた。
口腔内の粘膜に吸い付かれ、腸内を僅かにかき回されるとクロコダインは眉をしかめ、腰を跳ねさせた。
「ぐっ…出すぞッ…!ォォッ!」
スリットの中で肉棒が大きく脈動した。
そして直後、スリットの隙間からブリブリとした見た目にも濃い、黄ばんだ白濁液が溢れ出し男の顔を濡らす。
その奔流に男は触れられてもいない肉棒から射精をしたのだろう、褌を更に濡らした。
「おぼぉぉ!?ごぼっ、溺れっ!旦那のチンポ汁っ、んまっ、ずぞぞっ、じゅるるっ!」
顔を離すと更にスリットから溢れる精液の量が増していき、男の顔面を埋め尽くして。
全身を痙攣させるクロコダイン。その衝撃はクロコダインの胸で肉棒を扱いていた男にも伝わり…
「うぉっ!?もう出ちまうっ!」
男は腰を震わせるとクロコダインの喉元へと精液を叩きつけた。
熱いその感触にクロコダインは笑い、そして舌を伸ばす。
新鮮な精液はクロコダインの全身を淫らにコーティングし、淫靡で卑猥に彩る。
ごく、と飲み干すと至高の味。
「んぐっ…ぶはっ…うむ、仕事後はやはり最高だな。」
「最初は旦那、相当嫌がってたのに今じゃノリノリっすよねー。」
若干萎えた肉棒でクロコダインの胸板をぬちゃぬちゃと弄り、男は苦笑する。
クロコダインも同じように笑っていた。
「全くだな。だが、この味を俺に教えたのはお前達だぞ。…さぁ、責任を取って貰おうか。」
そう言いながらクロコダインは四つん這いになると尻尾を上げ、豊満な尻を男達に向けた。
ズラした褌から見える雄穴は僅かに触れられたばかりでほとんど弄られていないと言うのに既に多量の粘液を零し、そしてひくひくと蠢いている。
スリットからはドロドロと精液が溢れ、地面を、太腿を濡らしていた。
クロコダインの出した精液に溺れかけていた男は濃い精液を全て飲み干すと褌をズラす。
二人の雄が、クロコダインを貪る。
「俺、旦那のぐちゅぐちゅケツマンコ頂きな。」
「ゆるトロで最高なんだよなぁ。でもまぁ、俺はスリットマンコで。旦那のチンポでかいしかってーから二度上手いんだよ」
いやらしい笑みで品評しながら雄二人はクロコダインの雄穴とスリットに肉棒を擦り付けた。
その熱が心地よく、クロコダインは悟られない程度に表情を緩めた。
「なんの品評会だ…早く、俺をイかせろ。」
「旦那こえぇって。」
「ま、すぐ雌にしてあげるんで、覚悟して下さいよー。」
ズブ、と亀頭がクロコダインの雄穴を、そしてスリットを埋める。
少しずつ侵入してくる肉棒の質量にクロコダインは思わず声を上げた。
「んぉっ…!」
びくり、と震える全身。雄穴に肉棒を侵入させた雄は腰を震わせながらふぅぅ、と深く息を吐いた。
そして間髪入れずに腰を振り始めた。
それと同時にスリット雄の肉棒を全て収めきり、ゆるく締め付けて。
両方の穴を塞がれ、肉を叩きつけられればクロコダインの脳内に得も言われぬ幸福感が溢れ出し、全身を走り抜けて行く。
「ぉっ…!いいぞっ…!おごぉっ!」
勇壮な雄の声に、確実な雌の色。だらしなく精液の混ざった唾液を溢れさせクロコダインはそんな声をあげながら尻尾を雄の一人に絡ませる。
「旦那ぁ、そんなに欲しがんなくてもちゃぁんと奥までチンポ入れますって…!」
ずぱんっ、と腰を尻たぶに打ち付ける。
ごりごりっ、と前立腺が抉られ腸内が掻き回されて。
それに応えるようにクロコダインのスリットの中で肉棒が跳ねた。
「お、旦那のチンポもめっちゃ喜んでますよー。今日は一段といやらしいっすねー」
スリットを埋める肉棒がクロコダインの肉棒にぶつかり、カリ首が擦れ合う。
ぐるぐると絡んだ血管がどくどくと脈打ち、互いの熱を伝えあい。
スリットと雄穴への抽送を始める二人の雄。クロコダインは体を跳ねさせ、精液の臭いが染みついた、恍惚の息を吐き出した。
「いいぞっ…んぉっ!?ォォォ!」
クロコダインの肉棒が更に大きさを増し、スリットの中が更に窮屈さを増す。
雄穴がそれに伴い締め付けを強くし、腸壁が肉棒全てを吸い上げるようにきゅうきゅうと雄の肉棒を絡めとった。
そしてその反発力に気を良くしたのか、雄二人の肉棒がびくびくと早くも脈動をはじめ、その動きを更に早めていく。
「うぉっ!?クロコの旦那ッ!今日まじやべぇっす!気持ちよすぎっ!」
額に汗を浮かべ、クロコダインの尻たぶを乱暴に揉みしだきながら雄穴を責め立てる雄が吼えるように叫び、腰をがむしゃらに振る。
それは到底相手をイかせようとする動きではない。獣のように、自らが快楽を貪るだけの行為。
しかしクロコダインはそのような扱いにすら幸福感を抱いている。
尻を揉まれるたびに、弱い電撃魔法を喰らっているような錯覚が全身を駆け抜け、脳内麻薬を分泌する。
クロコダインの下に位置取り、スリットを責め立てる雄も腰を上下に振りながらクロコダインの豊満な胸に手を伸ばした。
「旦那、ここ好きなんすよねぇ。これで乳首がありゃあ最高なんすけどぉ。乳首開発、最高なんすよぉ。」
にんまりと笑みを浮かべクロコダインの下乳辺りを撫で回し、もにゅもにゅと内皮ごと筋肉と脂肪を掴む。
少々弾力が強く、雄の指をはじき返しそうになるが、雄は構わず指を埋めていく。
「おっ…ぉぉっ…!最高…だっ…!ぐぅっ、んごぉっ!」
口調はいつも通りだが…浮かべる表情は雌のように淫らで、煽情的。
舌をはみ出させ蕩けたような表情。尻を揉んでいた雄の指がクロコダインの口に突っ込まれる。
汗や体液で汚れた指はとてつもなく強い雄の臭いを放っており、更にクロコダインの欲望に火をつける。
指に舌を絡め、そしてしゃぶる。口腔内の粘膜をいじられ。
どちゅどちゅと雄二人の責めは弱まらない。
先走りがどぶどぶと溢れ出し、クロコダインの体内を焼き尽くす。
「腰っ、止まんねぇっ!で、出ちまうッ!」
雄穴を責め立てていた雄が歯を食いしばり、動きを大きく、そして緩慢な物に変えて。
クロコダインの腸内で肉棒が激しく震え、腸壁をびたびたと叩く。
クロコダインは不敵に笑うと尻尾を巻き取り、己の体に雄の体を密着させた。
「全部中にっ、出せ…ッ!」
そして雄穴を締め付けると。雄はぎゅう、と強くクロコダインの腰を掴み、唾液を零しながら天を仰ぎ。
「うぉっ、ォォォォォ!!」
獣のような遠吠えとともにクロコダインの中に己の欲望を全てぶちまけた。
体内で激しく動き回る奔流。腸壁を灼き、ゼリー状の液体が前立腺を打ち付ける。
その衝撃にクロコダインもまた口の端から唾液を零し、だらしのない表情を浮かべた。
「ぉっ、ぉぉぉぉっ!くるっ…!メスイキっ…!ぉっ、出るっ…?!同時はぁっ!?」
言葉の途中で、クロコダインもまた絶頂に達した。
スリットからはドボドボドボと精液が溢れ出し、下にいた雄の体と地面を真っ白に汚し、卑猥な臭いを立てる。
「ちょっ、旦那出し過ぎっ…うぉっ、俺も出るっ!」
精液で満たされたスリットの中で、雄の肉棒がまた跳ねる。
クロコダインの精液と混ざり合い、クロコダインの下腹部がぽっこりと膨らんで。
数分にも渡る射精と絶頂。
例えようのない幸福感。快楽。酔いしれる。
「…あぁ、旦那のケツマン最高っしたぁ。」
にゅぽん、と僅かに萎えた肉棒を雄穴から抜き取ると、ごぼり、と腸液と混ざる精液がクロコダインの中から溢れ出した。
スリットからも同様に。
二つの穴から溢れ出す液体が地面を淫靡に彩りクロコダインの肉体を更に艶やかなものに変える。
「全く、何発もやってるのにこの濃さはなんだ。元気すぎるだろう。」
地面に溢れた精液を指ですくい上げ、弄ぶとクロコダインはそれを自分の胸に揉み込んだ。
そして大きく開脚をするとひくひくと蠢く雄穴を見せびらかす。
「まだまだ足りんだろう?俺もまだ、満足してないぞ。さぁ、次は誰だ?」
クロコダインの挑発的な姿勢に。
萎えていたはずの雄の肉棒が再び大きさを増した。
[newpage]
静かな夜だ。月明かりも美しい。
この月を暖かいと感じるか、寒々しいと感じるか。
ぴちゃ、と泉の水を掬い、ココットはふぅ、とため息を吐く。
こんな夜は、思い出してしまう。古傷が痛んだような気がした。
精液で濡れた体を洗い流して。
「今日はもう終わりか?」
その声に、ハッとしたような表情を浮かべるココット。声の主は、クロコダインだった。
全身は精液塗れ。雄穴からは今も精液がしたたり跡を付けている。
ココットは悟られないようにすぐにいつもと同じような笑顔を浮かべた。
「ま、まぁな!この歳になるとよ、一発二発やりゃ十分…ってか勃たなくなっちまうんだよ!やだね、歳はとりたくないもんだ!」
「それにしては、まだまだ体の方は物足りなさそうだぞ。…隣、いいか?」
「あ…あぁ。」
クロコダインの指摘通り、ココットの股間は盛り上がり、時折跳ねている。
クロコダインは薄く笑うと泉から水を掬い自らの体を洗い流した。
じゃぶじゃぶ、と水の流れる音。クロコダインから立ち昇る様々な臭いが薄れ。
体を流し終えるとクロコダインはふぅ、と息を吐いてココットの隣に座り込む。
「…あんちゃん、そろそろ、ここを去るんだろう?」
ココットの静かな問い掛けにクロコダインは口を噤み、そしてこくり、と一度だけ小さく頷いた。
流れかける湿っぽい空気に、ココットは豪快に笑う。
「寂しくなるし、仕事も大変になるなぁ!でも、いつまでも頼っちゃ」
「俺を、憎んでいるか?」
ココットの言葉を遮り、クロコダインはココットに尋ねる。
笑顔が曇り、ココットは複雑な、それこそ一言では言い表すことのできない表情を浮かべる。
そして全身に走る古傷を撫でた。
「…知ってたのか。」
今まで出していた声とまるで正反対の、冷たく鋭い声。
だがクロコダインは変わらない様子でココットをまっすぐに見つめる。
この鉱山に来た当初。最もクロコダインを目にかけていたのはココットだった。
いくら友好的とはいえ、魔物は魔物だ。そう考える人間も多かった。
だがそんな中でもココットはクロコダインを気遣い、働きやすいように皆に呼び掛け、結果、こうしてここに居られる。
しかし。彼の身の上話をクロコダインは聞いてしまった。
男達の会話で。
ココットは過去。クロコダインが軍団長として街を脅威に晒していた頃。
…クロコダインの放った魔物達により瀕死の重傷を負った事。
家族も同じように傷ついた事。
「…あぁ。」
「そう、か。」
クロコダインの答えにただそれだけ呟き。
ココットはクロコダインから目を離した。
ではなぜ。それでも、彼はクロコダインがここで働くことを歓迎したのか。
…それだけ、彼らの選べる手段が無かったのだ。
その心境をクロコダインには計り知ることは出来ない。想像することすら出来ない。
自分を殺しかけた相手と共に働くなど。
静かに。寒々しい月明かりが照らす。沈黙の中で。
ココットはぐっ、と手を握った。
「憎くない、なんて言える訳がない。今でも覚えてる。あぁ、死んじまう、終わっちまうんだって。」
言葉が鋭く、ナイフのようにクロコダインの心に突き刺さる。
当然の答え。…受け入れる覚悟は、出来ていた。
「…俺には、謝ることも出来ない。何も、何も。だから、せめて。この体をさし出そう。」
目を瞑り答えるクロコダイン。
ココットは。
「…よしてくれよ!確かに俺はあんちゃんに恨みも、憎しみも持ってるさ!けどよ、それ以上に感謝してるんだ!俺たちだけじゃ、きっともっと復興に時間がかかった!それによ、懸命に、俺たちのために働いてるあんちゃんを見てたらよ、その、なんだ。…す、好きってーか…あぁ、もう!変なこと言わせんじゃねぇよ!」
極めて明るい声で。顔を真っ赤にしながらクロコダインの肩をバシバシと叩いた。
クロコダインはその衝撃に目を白黒させ…ふ、と笑う。
「…強いな。」
「そんなことねぇよ。あんちゃんがずっと、頑張ってたから、そう思えるようになったんだ。そうじゃなかったら、今頃どうしてたかわかんねぇ。」
「強いさ。俺なんかより、ずっと。」
静けさが戻る。寒々しく感じていた月の光が、今は優しく、柔らかく。
空を見上げる。そこに浮かぶ月に、瞬く星。
「なぁ、あんちゃん。」
「なんだ?」
「体、差し出してくれるんなら…その、よ。俺を、抱いてくれねぇか?」
まるで初々しい生娘のように。ココットは恥ずかしそうに小さくクロコダインに尋ねた。
空から視線を外し、クロコダインはココットを丸い目で見つめる。
「…は?」
別にこれが初体験、という訳でも無い。というか何回もあの小屋で行為をしているが。
面と向かって言われることが疑問なのだ。
クロコダインのリアクションにココットははっ、とした表情を浮かべ、そして首をぶんぶんと横に振る。
「あ、いや、その、なんだ!えっと、なんでもねぇ!変な事言ったな、俺!はは、ははっ!何回もしてるっつーのな!」
誤魔化すような笑顔に。クロコダインは真剣な表情を浮かべ、ココットの正面に立った。
尻尾をくるり、と柔らかくココットの腰に回し、自分の体へ引き寄せる。
豊満な胸同士がぶつかり、ばつん、と音を立てて。
「良いぞ。ココット。気が済むまで、な。」
顎を掴み、くい、と上げると、クロコダインはココットの唇を奪う。
強い雄の臭いが二人の隙間を埋めていくように。立ち昇る熱。
「んっ…ぶっ…」
舌を絡ませ合い、唾液を交わす。もう片方の手でクロコダインは己のスリットに手を入れ、中から肉棒を取り出した。
精液で濡れそぼったそれは更に濃密な雄の臭いを放ち、二人を昂らせる。
ココットの褌が更に膨らみ、何度もびくびくと震えた。
離れたらこの命が尽きてしまう。そんな勢いで二人は抱き合い。肉をぶつける。
にゅるにゅると肉棒が擦れ合い、睾丸がきゅ、きゅと収縮を繰り返した。
ぷぁ、とどちらともなく唇を離して。はぁはぁと息を吐き。
唾液がとろり、と垂れて二人の胸をしっとりと濡らす。クロコダインはココットの体を尻尾で持ち上げるとココットの褌をずらした。
すでに準備は万端のようだ。どろどろと腸液が溢れ出し、クロコダインの肉棒を濡らす。
熱が伝わり、クロコダインはぞくり、と背筋を震わせた。
「…早く…くれよ…あんちゃん…」
ぎゅう、とクロコダインの肩に両腕を回して、耳元で囁く。
吐息が熱い。クロコダインはあふれ出しそうになる欲望を抑えながら、ココットの雄穴へ肉棒の竿部分を押し当てた。
ゆるり、と腰を動かせばぬちょぬちょと音を立て、遠くもどかしい快楽が走る。
「んっ…ぉっ…そんな…じらすなよ…」
「たまにはゆっくりも、いいだろう?」
期待に蕩ける顔を愉しむ。どくんどくんと心臓の音が響く。
入れたい。だが、まだ。愉しみたい。
もどかしく、確実に感じる快楽を。相手を、自分を追い詰める。
ココットは対抗するように、クロコダインの首元に歯を立てた。鱗の下にある内皮に、傷がつくかつかないか。
たっぷりと互いの味を確認すると。クロコダインは鈴口をココットの雄穴へ宛がう。
精液と先走りが混ざった液体がぬちゃり、と音を立てココットの触れられてもいないのに濡れた雄穴を熱くさせた。
はぁぁ、と恍惚の混ざった吐息を零すとココットに、クロコダインはただ一度頷くと、ずぶずぶ、とゆっくり、ゆっくり肉棒をココットの雄穴へと挿入していく。
規格外の大きさを持つクロコダインの肉棒ではあるが、ココットの雄穴はそれを難なく受け入れ、飲み込んでいく。
「……ッ!!!」
奥へ奥へと突き進むクロコダインの肉棒の質量、熱量にココットは声にならない喘ぎ声をあげながら天を仰いだ。
唾液が口の端から溢れ出し、ぼこり、と歪に膨らんだココットの腹を濡らす。
クロコダインの肉棒全てを飲み込み、収めきる。
絶大なる多幸感。腸壁は収縮を繰り返し、もっともっとと快楽を追い求めて。
「ぐぅっ…!」
快楽を感じているのはもちろんココットだけではない。肉棒を扱かれ、吸い上げられる。
不規則な腸壁の動きは的確にクロコダインの裏筋やカリ首などを責め立てるのだ。
腰をゆっくり引き抜く。緩やかな動きのはずなのに、クロコダインは既にそれだけで絶頂に達しそうになっていた。
睾丸がきゅんきゅんとせり上がり、次々に精液を作り出していく。
腸液で濡れそぼった肉棒が月明かりに照らされぬらり、と妖しく光る。
「あっ…んぉっ…あ、あんちゃん…もっと…激しくしても…いいんだ…ぜ…?」
腰を揺らしながら余裕そうにーとてもそうは見えず、むしろ切羽詰まっているようにも見えるーココットは笑う。
クロコダインも同じような表情を浮かべて。
「これぐらい…ゆっくりも…良いだろう?」
「へへっ…腹ん中のチンポは…そう言ってないみてぇだけど…?」
「そっちも…な…」
これ以上の言葉は不要だ。二人は口付けを交わし、互いの口腔内を貪り合う。
どちゅどちゅとクロコダインが抽送を繰り返すたびにぼどぼどと腸液が地面に落ち卑猥な臭いを立てる。
豊満なクロコダインの胸と、引き締まりガッチリとしたココットの胸がぶつかり合い。
ココットの太腿を両手で抱え。クロコダインは腰を振る。
ココットはぎゅう、と強くクロコダインに抱きつき、何度も喘ぎ声を上げる。
ゆっくりと、ゆったりと。周りにはそう見えるだろう。
しかし当人たちはそうは思っていない。今まで行ってきた乱行や、輪姦が優しく感じるほどに、激しい。
暴力的とも言える快楽が全身を、脳を、心を支配する。
もっと昇り詰めるのだと。
クロコダインの肉棒は的確にココットの弱いところを、そして前立腺を。強く突く。
ココットの腸壁はそれを受け入れ、活発に腸液を分泌し、クロコダインの肉棒全体を、そして重点的に根元を締め付け先走りを吸い上げていく。
肉同士のぶつかる音が次第に大きく、早くなる。
ココットは歯を食いしばり、半分ほど白目を剥く。
クロコダインはひたいに血管を浮かび上がらせ腰を激しく痙攣させた。
「限界…だ…っ!」
「お、俺も…あんちゃんの…種っ…全部注いでくれ…!!」
喘ぎながらココットはなんとかその言葉を絞り出し、雄穴を強く、強く締め付けた。
「ぐぉっ、ォォォォォ!!!」
それがトリガーとなり、クロコダインは吼えた。
ココットの最も奥深くへ。量産された精液が、注ぎ込まれていく。
「んぉぉぉぉぉぉ!!?」
その衝撃に、ココットは大きく声をあげ、全身を激しく痙攣させると白目を剥いた。
ビュクビュクと注ぎ込まれる精液が、ココットの腹を更に膨らませて。
心臓が痛いほどに鼓動する。行き過ぎた快楽は、痛みにも等しく。だが、訪れる幸福感は何者にも代え難く。
少しずつ射精の勢いが収まり…萎えたクロコダインの肉棒がココットの雄穴から引き抜かれると、ゴボゴボと音を立てて雄穴から精液を溢れさせた。その熱が、また心地良くて。
「ココット…」
「あんちゃん…」
それだけ。互いを呼び合い、そして。
胸を擦り付け合い。
今度は、啄ばむような、優しいキスをした。
[newpage]
「世話になった。」
荷物をまとめ、鎧を身に纏ったクロコダインは頭を下げた。
ココットや他の男たちは満面の笑みを浮かべる。
「世話になったのはむしろこっちだよ、クロコのあんちゃん!」
「そうそう!旦那がいなかったら、まだまだ途方にくれてたよ!」
その笑顔は明るく、眩しく。目がくらみそうなほどに。
クロコダインもつられて、笑う。
「じゃあ、達者でな。しっかりやってくれ。」
「任せときな!次、クロコのあんちゃんが来た時には、完全復興…どころか、それよりもっと賑わった街にしてやるぜ!」
「期待してるぞ。」
「あんちゃんも、あれだ!見つかると良いな!勇者様!」
「…あぁ!」
そしてクロコダインは旅立つ。
未来は、きっと。
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