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しろがねのとうき。

  これは戯れ。分かっている。

  数十人はいるだろうか。脱力感から倒れ伏す雄たちを見下しながら白い獅子は嘆息のため息を吐く。

  「少しは忘れさせてくれると思ったんだけど。」

  やれやれ、と言わんばかりの呆れた声で白い獅子―レオディは手についた精液を舐めとりそこを後にする。

  

  しろがねのとうき

  

  紙をばらまいた。

  自分を犯して、気絶させれば賞金を渡そうという、挑戦的なチラシ。

  そう、これは戯れだ。

  金に不自由はない。むしろ使い切れないほどにある。両親は居ない。いない…というより、どこにいるか分からない、といった方が正しい。

  学校では優等生。人気もあるらしい。…興味は無い。興味を持ってはいけない。自分が幸せになる権利なんて、きっと無い。

  部屋を借りた。ミーティングルームという奴だ。ただっ広く、空っぽの空間。

  本来ならこういった淫らな行為を行うことに使うことはあり得ない。許される事も無い。だが、彼の経歴、力。それらが圧力をかけ許可が出たのだ。

  空っぽの部屋に、白金に輝く玉座。そこに腰かけレオディは肘をつく。

  部下も居ない。配下もいない。信頼できるものもいない。空っぽの皇帝。

  いや、作ってはいけないのだ。

  目を閉じると、思い出してしまう。自分がしてしまったこと。

  怯える瞳。恐れられる怖さ。信じていたのに、裏切られる怖さ。普通が普通でなくなる瞬間。

  ならば、最初から空っぽの方がいい。そして、その隙間を埋めるように。

  どたどたとにわかに廊下に足音が響いた。

  目を開き、にぃ、と笑顔を造る。そう。

  戯れればいい。知らない誰かに身を委ね、たゆたわせて。そのまま意識を失い、すべてを失い、消えてしまえ。

  ドアが開く。そこにいるのは沢山の雄。それも竜人が主だろうか。大きな雄、小さな雄、太った雄、痩せた雄。

  「ようこそ。皆さん。」

  玉座から立ち上がりゆらり、と尻尾を揺らす。ティーバックの下ではもうすでに雄の臭いから肉棒が膨らんでいる。

  そして雄穴から液体が零れて太ももを濡らして。

  先頭に立っていた竜の一人が薄暗い微笑みを浮かべながらチラシを突き付ける。

  「これ、本当だろうな。」

  「もちろん。もう用意しているよ。」

  ティーバックに差していた紙切れを取り出し見せびらかす。それは小切手。金額は…いくらかは分からないが、宝くじ一つでは足りない金額だ。

  膨大な金の出所はどこか。そんなことはどうでもいい。今ここにある、そして、手に入れる手段がある。それも、とびきりの方法で。

  「さぁ、始めましょうか。」

  レオディの一言に、雄たちは服を脱ぎ始める。その間にレオディは部屋の隅に置いていたロッカーー自室から持ってこさせた特注品―を開く。

  中から出てくるのはローション、コンドーム、ディルド、バイブ、コックリング…ありとあらゆるアダルトグッズ。

  とてつもない大きさのローションの蓋を開けると、レオディはそれを床にばらまいた。

  空気に触れるとそのローションからは特別な成分が気化するようになっている。催淫効果のある成分。

  部屋の中は全裸になった竜人の臭いと催淫効果のある気体によって異常な状態となっていた。

  雄たちの目が血走り、唾液を口の端から零して。理性があるようには見えない。

  「じゃあ、最初はだれ?」

  ローションを体に纏わせ、ティーバックの淵に手をかけるとレオディは誘うように尻を向け、ちらりと尻たぶをみせた。

  軽く振ると…最初に来たのは、東洋龍。その体躯はレオディの2倍はあるだろうか。

  丸太以上に太い腕に、子供の胴体では収まらないほど大きな太もも。鍛え上げられいくつに分かれているかもわからないほど割れた腹筋。

  胸は軽く人を圧迫死させられそうな大きさだ。尻尾を地面にびたんっ、と叩きつけるとはぁぁ、と息を漏らす。

  「俺だ!一発で気絶させてやるよ…!」

  鼻息荒く告げると東洋龍はスリットから肉棒を露出させた。

  それを見たレオディは淫靡に微笑む。

  その大きさたるや。正に巨砲と呼ぶにふさわしいものだろう。血管がぐるぐると絡みつきびくんびくんと跳ねる。

  どす黒く、グロテスクに膨らんだそれはもうすでに先走りを垂らしている。

  「いいね、好きだよ、そういう姿勢。…あ、お尻以外も使えるよ♪口と、手。それ以外も…ね?」

  口をぱくぱくと動かし、だくだくと唾液を溢れさせる。すると、もう一人の竜人ーこちらはいわゆるリザードマン、というのが正しいのだろうか。

  それがレオディの前に立ちはだかった。

  「じゃあ俺は口行かせてもらうからな。後悔すんなよ?」

  「もちろん。ほら、早く頂戴よ。」

  「おう。」

  レオディの言葉に頷き、リザードマンもスリットから肉棒を露出させた。大きさは東洋龍ほどではないが、それでも一般成人よりも大きいだろう。

  それが双頭となり、レオディの眼前に迫る。

  東洋龍は迷うことなく、大きく拡がりきり少々グロテスクとも言えるレオディの雄穴へと一気に巨砲を捻じ込んだ。

  その一突きは恐らく並の雄なら一瞬で失禁してしまうほどの威力だろう。レオディ自身もそう思う。

  しかし。

  「ぐぉっ…!?」

  快楽も行き過ぎれば苦痛になるのか。東洋龍はそんな声を上げながら激しく腰を痙攣させ天を仰いだ。

  レオディの腹が膨れ上がり、彼は熱い息を吐く。

  「うん…なかなかいいね…♪」

  腹の中に納まった肉棒を手で撫で回す。腹越しに感じる肉棒。熱く、跳ねる。竿の部分を腹の上からなぞるとどぷどぷと先走りが腸内を満たすのが分かって。

  東洋龍はすぐさまレオディの腰を掴むと乱雑に腰を振り、レオディの中身をかき回し始めた。

  「すげぇっ、なんだこれっ…!?訳わかんねぇ!気持ちよすぎっ…!」

  「楽しんでるところ悪いんだけどよぉ。俺のチンコもなんとかしてくんねぇか?」

  びたんびたんとマズルを肉棒で叩かれ、先走りとローションを顔に塗りたくられる。リザードマンはにやにやと笑って。

  レオディは腹から手を放し、リザードマンの肉棒を…二本とも、一気に咥えこんだ。

  ねっとりと暖かく纏わりつく粘膜。リザードマンもまた腰をぶるぶると震わせた。

  「なっ…!?これ、やべっ…とまんねっ…!うぉぉっ!!」

  獣のような声をあげるとリザードマンもまた腰を振る。まるでレオディの喉が性器であるかのように。

  実際そうなのかもしれない。二本の肉棒を受け入れ喉を膨らませる。咽頭を突かれ、えづいてしまいそうな衝撃。

  それなのにレオディが浮かべているのは愉悦と快楽の表情だからだ。

  自ら腰を振り、顔を前後させる。頬をへこませ肉棒を吸い上げ、扱きあげる。

  ローションの甘さと先走りの塩辛さが入り交じり。肉がぶつかる感触が三匹の雄を昂らせて。

  それをみていたほかの竜人たちも餌に群がる家畜のようにレオディに近付き、肉棒を露出させた。

  「こっちも頼むぜ!」

  「たっぷり搾り取ってもらうぜ!」

  両手にそれぞれ肉棒を握る。足にも肉棒を擦りつけられた。

  尻尾を絡みつかせにちょにちょと扱く竜もいる。

  背中に何本もの肉棒を擦り付けられ細く、だがしっかりと張った筋を一つ一つ丹念に撫で上げられて。

  レオディの体は今や東洋龍の巨砲とリザードマンの双頭に支えられているだけである。

  十数人が一斉にレオディを犯し。歪んだ笑みを浮かべる。

  参加できていない雄たちも肉棒を扱き、準備を整えており、凄まじい雄の臭いが部屋の中を満たしていた。

  「あぶっ、あむっ、ごふっ、ぐぶぶっ!」

  あぁ、まるで視線に重量があるようだ。視線に犯されている。

  腸内を掻き回す肉棒がびくんびくんと跳ねて時折前立腺を突いて、腸壁をめくりあげる。

  雄穴からはみ出したそれはすぐにむりやり肉棒で押し戻された。

  喉の奥、食道、噴門まで達する肉棒を喉で締め付ける。

  ここにいる雄達は自分に夢中になり、虜になり、快楽に囚われている。

  自分もまた快楽に身を委ねる。

  

  くるなっ…!

  

  そんな声が聞こえた気がした。いや、気のせいだ。

  量を増していく先走りに一瞬よぎった心の痛みを塗りつぶされる。

  ローションと竜達の先走りで早くもびちょびちょになったレオディ。

  東洋龍の動きが更に激しくなっていく。リザードマンも同じだ。

  「行くぞッ!!出すぞッ!!ォォォォォォ!!!」

  睾丸が一瞬大きく跳ねた。巨砲の根元がぼごんっ!と膨らみ。

  びゅぐぐぐびゅるるるびゅるっ、ごぼぼびゅぼぼぼっ!

  「……ッッ♪」

  腹に注がれるのは大量の濃い精液。腸内に敷き詰められるようにぎゅうぎゅうとゼラチン質の液体が注ぎ込まれる。

  それと同時にリザードマンも絶頂に達した。双頭の肉棒から溢れ出る精液は甘く、熱く、苦く。

  ごぐごぐと喉を大きく膨らませながらレオディはそれをすべて嚥下する。

  東洋龍の長い射精が終わり、僅かに萎えた巨砲が抜き取られると、その直後に別の竜人が精液に塗れた雄穴を蹂躙し始める。

  口の方も同様だ。リザードマンが肉棒を抜くと別の竜が肉棒を口に挿入する。

  全身に降り注ぐ精液の雨はレオディの全身を灼く。くぐもった嬌声を上げ、全身を淫らに汚し。

  それはすべてを忘れるのには十分な快楽。

  

  だと思っていたのに。

  

  ぱっ、と頭の中にある顔が浮かんで。

  

  レオディは肉棒から口を離し、竜の硬く聳え立つ肉棒にマズルを乗せて上目遣いに竜の一匹を見つめる。

  「全然足りないよ…♪もっと気持ちよくしてよ。気絶させたら、ご褒美だよ?」

  「言われねぇでもやってやるよ!」

  挑発的なレオディの口調に竜はにぃ、と頬を釣り上げレオディの口を犯す。

  そうだ、それでいい。

  喉を締め付け、肉棒の形をしっかりと確かめる。

  まだ、まだ。この宴は、始まったばかりなのだ。

  

  [newpage]

  

  時間の経過は分からないようにした。時計は外し、窓のシャッターは締め切ってある。

  一定の明るさ、一定の空気。

  竜人たちは気が付いているだろうか。自分たちがもう数十発は射精をしていることに。

  目を血走らせ、狂ったようにレオディを犯す。レオディ自身ももう何十発と射精をしているのだが…

  未だに肉棒は萎えず、そそり立ったまま。雄穴から肉棒が抜かれる度にぼどぼどと滴り落ちる精液。

  「ほらほら、まだまだ入るからね♪」

  尻をがっぷりと掴み拡げるとレオディは淫靡に微笑んだ。

  その誘いに。まるで灯に集まる虫のように。竜人たちはわらわらと群れる。

  自らの肉棒をスリットから露出させ、レオディに握らせる。口に、雄穴に挿入する。

  「フーッ!フーッ!」

  もはや言葉を出す理性すら削り取られるほどに。淫らで、いやらしい。

  唾液をぼたぼた滴らせ、自分だけが快楽を得るよう、レオディの中身を乱暴にかき混ぜる。

  「あっ、あんっ♪いいよっ…♪あぶぅっ…んぶ…じゅるるっ…」

  「オォッ、ゴォォッ!」

  喘ぎながらもレオディは口に咥えた二本の肉棒を吸い上げる。

  尿道の中にまだ残っていた精液。それを口の中でかき混ぜて飲み込むと。

  ぶるっ、と多幸感からレオディも体を震わせた。

  この竜人たちなら…忘れさせて…

  その思考すら吹き飛ぶほどに。犯して犯して犯して。

  どちゅん、と一突き。腸壁、前立腺、膀胱。すべてを抉られる。

  痺れるような快楽が頭の中を無茶苦茶に溶かしていく。

  体は素直に反応し、びゅるびゅると濃さの変わらない精液を吐き出した。

  たゆたう。快楽の中をたゆたう。

  と、レオディを犯していた竜が。

  「ゴォッ…グォォォッ…!」

  苦しそうに声を上げ、びくん、と肉棒をレオディの中で跳ねさせた。そして。

  びゅるぶびゅるっ。

  勢い無く射精する。それをしっかりと腸壁で受け止め。

  竜はその場で崩れ落ち、肉棒を勃起させたまま意識を飛ばした。

  「あれ、もうおしまい?まだまだ僕は余裕なんだけど…♪」

  「次…俺…!」

  意識を失った竜を蹴飛ばし、別の龍がレオディの中へと肉棒を挿入させた。

  物足りない。知りすぎてしまった快楽の前にはこの快楽すら子供だましのように思えてしまう。

  「もっと入れてよぉ…♪ほら、もう一本入るよぉ♪」

  ぐぱぁと拡がる雄穴。そこにもう一本挿入される。

  「おひっ…♪いい…おちんちん…いいよぉ♪」

  尻尾を振り、妖しく笑うレオディ。竜達も責め立てられるだけではない。

  レオディの大きく膨らんだ乳首を摘み、ごりゅごりゅと少々乱暴に捏ね繰り回す。

  ごつんごつんと前立腺をピンポイントに突き、時折動きを緩めては膨らみ切った亀頭でごりっ、ごりっ、と腸壁全体を抉る。

  それにレオディは表情を蕩けさせた。確実に高まっていく鼓動。

  熱い吐息を漏らし、上ずった声で喘いで。はしたなく舌をはみ出させ、自らの快楽を隠そうともしない。

  雄穴を締め付け、腸壁を活発に動かす。柔らかな絹を想像させる感触に。

  どれだけ使われても緩くなり過ぎず、適度に弾力を持つそれに。

  「ォォッ!ォッ…!!」

  挿入し、緩やかにだが激しくレオディを犯していた竜の一人が絶頂に達し、薄くなってしまったもののそれでも十分濃い精液をレオディの中へと解き放つ。

  「ォッ♪んんぁっ♪いいっ♪あんっ♪」

  声を上げよがり、レオディは竜の腹の内皮を尻尾の先端でくすぐった。

  さわさわと触れる上質な―精液に濡れて淫らな―尻尾。かすかな感触が更に竜に快楽を与え、レオディの中へと注ぎ込む精液の量を増す。

  両手で扱いていた肉棒が跳ねて、熱い液体がレオディの顔を更に卑猥に汚していく。

  凄まじい快楽。それでも、レオディは満足できない。

  

  忘れさせて。

  

  心のどこかで悲鳴が聞こえた。

  けれど。快楽に追い縋ったところで。だが。これ以外に、知らない。

  

  「ぉッ…あぁっ…」

  竜達はどさっ、と精液を出し切るとその場に倒れてしまった。

  夥しい量の精液。それで作られた水溜りに手を入れる。にゅぶ、と音を立てゼラチン質の液体を持ち上げる。

  どろどろと手の隙間からこぼれるそれをレオディは躊躇うことなく口に含んだ。

  「んぐっ…あぶぁっ…んふふっ、ごちそうさま…♪」

  倒れ伏す数十人の竜人たちを見下ろしながら満足そうに―どこか寂しそうに見えるのは気のせいだろうか―笑顔を浮かべた。

  

  

  

  乱交に使った部屋の清掃は既に業者に依頼済。自分の部屋から夜景を見下ろしレオディはため息を吐く。

  あの乱交はいつの間にか始めてから数日は経っていたらしい。レオディ自身もそれには少々驚くところがあるが…

  腹の中で波打つ精液。熱く、今も油断をすれば雄穴からあふれ出し身に纏っているバスローブを汚してしまいそうだ。

  遠く、遠くに見える夜景。

  自分と遠く離れた世界。そこにいるけれど、いない。それが、自分なのだろうか。

  「…僕は。」

  いつまで、こうしているのだろうか。

  この虚しさと切なさは。どうすれば消えるのだろうか。誰か、埋めてくれるような人は表れるのだろうか。

  増していく不安に、レオディは首を緩やかに振った。

  それを埋めるために、またレオディは電話を手に取った。

  

  

  心を埋める。

  《友人》が現れるまで。

  あと、幾何か…

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