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狼魔王と虎勇者

  ゴロゴロと雷鳴。時折ビカリ、と光薄暗い城内を一瞬照らし出す。

  「ふははは、勇者よ、よくぞここまで辿り着いた!しかし、貴様の命運もここまでよ!」

  と、仰々しく禍々しい口調で威圧するのは黒いローブを身に纏い杖を振りかざす、狼の姿をした魔王。

  「むしろ、追い詰められたのはてめぇだ!魔王!」

  しかしそれに気圧されることなく剣を構えるのは白銀の鎧を身に付けた虎の勇者。

  「面白いことを言う!さぁ…かかってこい!勇者よ!」

  杖を向け、魔王は吼える。

  勇者は…剣をしまい、構える。

  「行くぞ、魔王!」

  激しい戦いが幕を…

  「…俺は!お前が、好きだ!」

  開けない。

  勇者の一言に、場の空気が固まった。

  「な、何を言っておるのだ、貴様は!我は魔王、貴様は勇者!そんな関係になど…」

  狼狽える魔王に勇者は持っている武器全てを地面に放り投げ、魔王に一歩一歩近付く。

  「てめぇの気持ちに気が付かねぇ程、俺は朴念人じゃねぇよ。」

  息のかかるような距離まで近づくと勇者は先程までのいかつい表情を和らげ、魔王の顎をくい、と上げる。

  「ダンジョンの途中に強力な武器を置いてくれたり、激戦前にはセーブポイント。力尽きた俺をわざわざ教会まで運んで。時折アドバイスまで。」

  「わ、我は魔王…貴様とは立場も、何もかも…」

  顔を赤くし、そっぽを向こうとする魔王だが、勇者はそれを許さない。

  真っ直ぐに魔王の瞳を見つめる。

  「旅してる内に、気が付いたら俺はてめぇが好きになってた。おかしいよな、直接あったこともねぇのに。…だけど、この気持ちに立場なんて関係ねぇ。勇者だとか、魔王だとか。なんだって構わねぇ。…俺は、お前の事が、好きだ。」

  照れ臭そうに、けれど、真っ直ぐに。

  勇者の言葉に魔王は瞳を潤ませる。

  「…こ、こんな我で、いいのか?自分の気持ちも表現できなくて、世界に迷惑をかけて…あまつさえ、貴様すら殺そうとした、矮小な我で…」

  自分を卑下する魔王に、勇者は笑う。

  「くどいぞ。…お前の気持ち、教えろよ。」

  「わ、我は…貴様が…いや、貴公が好きだ。初めて町で見たときから。ずっと、ずっと。我と…添い遂げて、くれるのか…?」

  返答は、口付けで。

  

  国民達は驚愕した。それもそうだろう。自分達を散々苦しめた魔王とそれを討伐しに行った勇者が手を繋いで一緒に戻ってきたのだから。

  捕縛された魔王は、今まで行ってきた所業を全て認め、謝罪をする。

  国民の前で頭を下げ。石を投げつけられても、謝罪をして。

  最初は半信半疑で、憎むもの逹も沢山いたけれど。

  魔王の真摯な態度に、それも少なくなった。

  今では魔の物も、普通の人々も。

  少しずつ歩みより始めた。

  「なぁ、勇者よ…」

  未だに黒いローブを身に纏っている魔王はもじもじとしながら声を震わせる。

  勇者は…逞しい肉体を惜し気もなく披露する、半裸でベッドに腰掛けながら苦笑する。

  「どうしたんだよ。」

  「その…わ、我で、いいのだろうか…わ、我は貴公と違って体格も良くないし、ど、童貞で処女で…」

  ぽつぽつ呟く魔王。勇者は立ち上がり魔王の黒いローブを…鋭い爪で引き裂いた。

  「ひぅっ…?!」

  素肌が空気に晒される感覚に魔王は情けない声をあげる。

  自負する通り、魔王の体は勇者に比べて小さく、貧相だ。

  しかし、体の至るところには古傷がついており、痛々しく見える。

  「そんなこと、どうでもいいだろ?俺はお前が好き。お前は俺が好き。な?」

  魔王を抱き寄せ勇者は優しく囁き、魔王の耳に息を吹き掛けると甘く噛んだ。

  「う、うぅ…」

  体を僅かに硬直させ、魔王は体を勇者に預けた。

  「よ、宜しく頼む…」

  顔を真っ赤に紅潮させ魔王は小さく、小さく呟く。

  勇者はにっ、と笑い魔王を抱え上げる。

  「お姫様抱っこだな。さぁ、お楽しみ、といこうぜ。」

  魔王をベッドまで運ぶと勇者は魔王に覆い被さった。

  そこで魔王は声をあげる。

  「ま、待ってくれ、勇者。その…こ、怖いんだ…い…痛くないか…?」

  震える魔王。勇者は呆気にとられたような表情を浮かべ…そして、笑った。

  「ははっ、お前、意外と可愛いな。」

  「う、五月蝿い!」

  「大丈夫だ。痛くしねぇよ。ゆっくり、してやるから。」

  魔王の頭をそっと撫で、勇者はまず魔王の唇を奪った。

  「ん…」

  勇者のザラザラな舌が魔王の長い舌に絡まり、口内をねぶっていく。

  「はむっ…んん…」

  なすがまま、されるがままの魔王は勇者の暖かい感触に酔いしれる。

  その間も勇者は片手で魔王の体をまさぐって。

  体の至るところについた古傷。

  それを触る度にぴくん、と震える魔王。

  どうやら、古傷が敏感なようだ。

  「ぷぁ…」

  唇を離すと唾液の橋がかかり、下にいる魔王を汚す。

  「まずは馴らさねぇとな。」

  「馴らす…?」

  勇者は自分の人差し指にべっとりと唾液をつけると…固く締まった魔王の肛門に人差し指をゆっくりと突き入れていく。

  「…ッ!!」

  その痛みに魔王は声にならない声をあげ、勇者の体に爪を突き立てた。

  血が溢れ、勇者の体を伝う。

  しかし勇者は優しく微笑んだままだ。

  「いてぇよな、ごめんな。もう少し、頑張れよ。」

  「すま…ぬ…!」

  瞳に涙を溜めながら魔王は謝る。

  そんな魔王を安心させるために、勇者は空いている手で魔王の喉元をくすぐった。

  「初めてだもんな、しょうがねぇよ。動かすぞ?」

  突き入れた指をゆっくり動かし腸壁をぐにぐにと刺激する。

  「うぐっ…!」

  勇者に突き立てる爪が強さを増す。

  それでも勇者は微笑み。

  優しく、ゆっくりとした動き。

  やがて魔王の腸内から液体が分泌され始め、勇者の指を汚し始めた。

  それを潤滑油代わりに、指の動きを少し早めていく。

  「あうっ…はぁっ…!」

  ぐちゅぐちゅという音と共に、魔王の声に艶っぽさが混じり始めた。

  萎えていた肉棒に少しずつ血が集まりはじめて。

  「少し馴れてきたか?」

  「あ…あぁ…!まだ…気持ち、良くはない…が…っ!」

  「初めてでここまで反応できれば十分。」

  肛門を掻き回しながら勇者は魔王の肉棒にそっ、と触れた。

  「あぅっ…」

  それだけで魔王は声を漏らし、とぷとぷと先走りを溢れさせた。

  「いい感度だ。もうそろそろ気持ち良くなってくる頃か?」

  魔王の肉棒を軽く扱きながらコリコリと前立腺をゆっくりと刺激する。

  勇者に突き立てられていた爪が離れ、魔王の頬が紅潮する。

  「き、貴公の言う通りだ…何か…来そうだ…!あぐぅっ…!」

  瞳を潤ませ魔王は初めての快楽に目をギュッ、と閉じ勇者を抱き締めた。

  勇者は魔王の胸板に顔を埋めぴちゃぴちゃと毛皮の中に埋もれていた乳首を舐める。

  「あっ、あぅぅ…!ひうっ…あっ、くるっ…何か…くるっ…!」

  口の端から唾液を溢し魔王は喘ぎ声と共に全身を痙攣させた。

  「よし、そのまま…」

  勇者は魔王の肉棒を扱き、腸内を少し強めに掻き回した。

  「あっ!くる…!ふあっ、漏れる…ッ!出てしまうっ…ふぁぁぁ!!」

  一際大きく魔王の体が痙攣した。

  ビクン!と肉棒が跳ね…大量の黄ばんだ精液が溢れ出す。

  「あぐぁぁ…!ふぁぁぁぁ!!ォォォォン!」

  初めての絶頂に魔王は激しく嬌声をあげた。

  溢れ出る精液は魔王の腹部を。添えられていた勇者の手を汚す。

  長い射精が終わると…魔王は息も絶え絶え、と言った様子だ。

  手に付着した精液を舐めとり、勇者はにっこりと笑う。

  「気持ちよかったか?」

  「…あ、あぁ…凄く…」

  「じゃあ、次は俺が。お前の処女、頂くぜ?」

  捕食者のような瞳で勇者は魔王を捉え、精液に汚れることもいとわず魔王に覆い被さった。

  それに魔王は慌てて声をあげる。

  「ま、まってくれ、勇者!」

  「なんだよ、どうした?」

  「ひ、一つ魔法を唱えさせてくれ。」

  「別にいいけど…攻撃系の魔法はやめてくれよ?俺、今防御力0なんだからよ。」

  「わ、分かっている!」

  冗談混じりに笑う勇者。

  魔王はぼそぼそとこの世の言葉ではない言葉で詠唱を始めた。

  しばらく唱えていると…魔王の体が淡く光った。

  「何の魔法だ?見たことねぇけど。」

  「我が考えた…魔法だ。その…子を…孕めるようになる…魔法…い、今なら…貴公の子も…」

  恥ずかしそうに言葉を紡ぐ魔王。

  勇者は…くわっ、と目を見開いた。

  「分かった!よし!孕ませる!お前の中、俺の種でパンパンにしてやる!!」

  「あ、ちょ、ま」

  …どうやら理性が限界を迎えたらしい。

  勇者はギンギンに勃起した肉棒を魔王の肛門に押し付けた。そして。

  「よっしゃあ!」

  掛け声と共にズブゥ!と一気に肉棒を挿入した。

  「あぐぁぁ!」

  指よりもずっと熱く、大きな塊に魔王は悲鳴をあげる。

  ぎちぎちと締め付けてくる感触に勇者はふぅぅ、と恍惚のため息をついた。

  「処女頂きだ!しっかし…きちぃな、やっぱ。気持ちいいぜ!」

  魔王の頬をべろり、と舐め勇者は腰を振り始める。

  ずちゅずちゅという音に混じり、魔王の嬌声が部屋に響いた。

  最初は苦しそうな表情だった魔王だったが…徐々にその表情が蕩けていく。

  「高慢な顔も良かったが…トロ顔もたまんねぇ…!」

  「うぁっ、はうっ!んひゃあっ!」

  勇者の言葉に魔王は応えることが出来ず、ただ与えられる快楽に嬌声をあげるだけだ。

  熱く、硬い肉棒が腹の中を満たし、勇者が腰を動かす度に腸内を掻き回されて。

  とめどなく溢れる腸液と先走りが。卑猥な臭いを部屋の中に充満させて、二人を更に昂らせる。

  勇者は無意識の内に魔王の首や肩などあらゆる場所に噛みつき歯形を残した。

  魔王の腸液と勇者の先走りによって潤滑が良くなった魔王の肛門を、勇者は更に激しく犯す。

  「やっ、んぁぁ、ぁぁぁっ!」

  魔王の嬌声が一際大きくなり、全身を激しく痙攣させて。

  限界が近いのだろう。

  それは勇者も同様なようで。

  「グゥッ…!やべぇ…もう…イッちまいそうだ…!」

  はぁはぁと荒く息を吐き勇者は腰を痙攣させる。

  魔王は潤んだ瞳を向け、勇者を全身で抱き締めた。

  「貴公の…子種…注いで…くれぇ…!」

  「よしっ…!いくぞ、全部…ッ!グォ、グォォォォ!!」

  きゅう、ときつく締まる肛門に、勇者は限界を迎えた。

  本物の獣のような遠吠えを上げると、勇者は濃く、熱い精液を吐き出した。

  「ぁぁぁっ!あつっ、んぁぁぁ!くるっ、ぐるぅぅぅ!!」

  腹の中を満たしていく精液の熱さに魔王は二度目の絶頂を迎えた。

  びゅるびゅると精液が溢れだし、二人を更に汚して。

  勇者は精液が溢れないように全体重を魔王にかける。

  魔王もそれを受け止め、勇者を強く強く抱き締めた。

  魔王にとって永遠にも感じる長い勇者の射精。

  それが終わっても、二人は繋がったままだ。

  魔王は愛しそうに精液でぽっこりと膨れた腹を撫でた。

  「貴公の…子種…熱くて…暴れてる…♪」

  「…しっかり孕んでくれよ。というか、孕ませる。だからもう一回な。」

  「な、ちょ、待って」

  射精したばかりだというのに勇者はまた腰を振り始めた。

  奥まで届かなかった精液が肛門から溢れ、勇者の肉棒を白くコーティングする。

  魔王が孕むのに、そう時間はかからなそうだ。

  

  

  魔王と勇者が初夜を迎えて一ヶ月程。

  魔王の腹は軽く膨らんでいた。

  「まさか本当に孕んじまうとはな。」

  驚いた表情の勇者に魔王はふふん、と自慢気な表情を浮かべる。

  「私は魔王だぞ?新たな魔法を産み出すことなぞ朝飯前よ。その気になれば世界を掌握することも…」

  「じゃあ、俺らがもっと幸せになれる魔法、作ってくれよ!」

  魔王の言葉を遮り勇者は満面の笑みを浮かべた。

  かぁ、と魔王は顔を真っ赤にする。

  「そ、それは…その…」

  「…魔法じゃなくても、出来るか。」

  勇者は呟き、魔王の体を抱き寄せた。

  腰に手を回し…魔王の唇を、奪って。

  

  二人の魔法が、いつまでも解けませんように。

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