「ボクと海に行きたいだなんて、君も相当なモノ好きだねぇ……。ご主人くんの周りにはスタイルが良い娘とかいっぱいいるだろう?」
ペントさんを海に誘ったものの、彼女からの回答は何とも行きたくなさそうなものであった。しかし、そんな冷ややかな返答とは裏腹に、ペントさんの背後にある尻尾はぱたぱたと忙しく動くため、本当は行きたいと言っているようにも思えてくる。
ここはもう一押しだろうか、と思いながら僕はめげずにペントさんを海に誘う。それでもペントさんはううん、と首を捻りながらこう答えてくる。
「第一、ボクと一緒に海に行ったって面白くないと思うよ? ボク、真夏の炎天下でビーチボールで遊ぶ気はないし、浮き輪に乗ってぷかぷかと漂う方が好きだし……」
「そこをなんとかお願いします、ペントさん。僕はペントさんと一緒に海に行きたいんですっ!」
力押しであれば負けはしない。僕はそう思いながら僕はペントさんの手を握って懇願をする。すると、ペントさんの方もここまでお願いされて断る気は無くなったのか、渋々ながら僕にこう言う。
「うう……しょうがないなあ。ご主人くんがそこまで言うなら海に行こうかな……。ああ、でも、水着には期待しないでよね。ボク、スタイルにはそこまで自信はないから……」
そう言いつつも、ペントさんの尻尾は嬉しそうにはちきれんばかり揺れていた。そんな光景を見て僕は素直じゃないなあと思いつつも、ペントさんと一緒に海に行けることとなったので、心の中ではガッツポーズをしていた。
そんなこんなでやってきた夏の海。突き刺さるくらいに日差しが強く、砂浜からの照り返しも恐ろしいと思えるくらいに絶好の海日和であった。
ペントさんとは一緒に来たものの、途中水着に着替えるからと言ったので、僕はひとりで先に浜辺にやってきた。流石に、ペントさんが水着に着替えるところを覗き見する勇気なんてものは持ち合わせていない。
ペントさんを待つがてらに、僕は海に入る前の準備体操を黙々としていく。屈伸に、伸脚と、無難な体操を次々に行なっていった。その間、太陽は突き刺す程に照らしてくるので、額からは汗がだらだらと滲み出てくる。終いには砂浜にまで汗が垂れる程までとなっていたので、一刻も早く海に入って涼みたい気分となってしまう。
「ペントさん、まだかなあ……」
僕は水平線を眺めながら独り言を呟く。比較的に早めに海へ向かったのもあり、今日の砂浜は貸し切り状態であった。ただ問題なのは、背後からはペントさん以外の視線を薄々と感じており、いつ他のモンスター娘が襲いかかってきても可笑しくはなさそうであった。そろそろ来てくれないと自分の身に危険が及ぶと予感したところで、ようやく待ち遠しかった声が後ろから飛んでくる。
「ごしゅじんくーんっ」
そう呼ばれて僕は後ろへと振り返る。すると、僕に向かって駆け寄ってくるペントさんの姿があった。ペントさんの胸は比較的大きい。なので走るとなると、ぶるんぶるんっと胸が揺れていく。それも、下手したらビキニの紐が解けてしまうのではないかといった具合に。
僕の目線はすっかりペントさんの胸へと移ってしまっていたが、何も揺れるのは胸ではなかった。普段の服装からも垣間見えているお腹に関しても、ぷるんと柔らかそうに揺れている。そんな魅惑的な身体を見てしまったということもあって、僕の視線はすっかり近づいてくるペントさんに泳いでしまっていた。海ではまだ泳いでいないというのに。
そしてペントさんが僕の目の前にまでやってくると、彼女は申し訳無さそうにこう言ってくる。
「ごめん、ご主人くん。水着を着るのにちょっと手間取っちゃって……。ほら、ボクの手って鋭い爪があって下手すると水着の紐とか切っちゃうから……。けっこう待ったよね?」
「あ、えっと、いや、全然待ってないですよ、あはは」
僕が慌てふためきながら言うものだから、ペントさんは晴れ渡る空とは不釣り合いな曇った表情をする。どうしてそんな表情をするのかと疑問に思っていると、ペントさんが不安げにこう溢す。
「やっぱり、ボクの水着姿なんか見てもつまらないだろう?」
「そんなことないですよ! ペントさんの水着姿とっても可愛いですし……本当に来て良かったです!」
つまらなくはないどころか、水着姿のペントさんが登場してきた時点で、僕の下半身にとっては破壊力抜群である。自分の水着がテントのように張っていないかと、心配になってしまう程に。ペントさんの胸やお腹ばかり見てしまっていたので、僕は改めて彼女の水着姿を眺めていった。
ペントさんの白い体毛とは対照的な黒い水着。ペントさんの髪の毛にもある菱形のような模様と同じものがあしらわれているとともに、下の水着にはフリルが付いていてとても可愛らしかった。そんな水着を着ているペントさんはもっと可愛いと思ってしまう。
僕が可愛いという言葉を口にしたことで、ペントさんの頬は瞬く間に真っ赤になっていく。そうして今度はペントさんの方が慌てたように言ってくる。
「か、かわいいっ……?! 君ってば本当にボクをかどわかすのが上手なんだからっ……」
そうしてペントさんの尻尾は今の心境を顕とするかのように、ぶるんぶるんっと揺れていく。ペントさんは恥ずかしがりながらも喜んでいるようだったので、僕はつい笑みを浮かべてしまう。
「だって可愛いものは可愛いですから、ペントさん」
僕がそう言うと、ペントさんの顔は湯気でも出てきそうくらいに真っ赤となっていた。夏の日差しに当てられたせいと言い訳ができないくらい程で、最早茹で蛸と言っても過言ではないであろう。
「も、もうっ、ご主人くんってば……でも、そうだね、ご主人くんにそう言ってもらえてボクも嬉しいよ、んふふっ」
ペントさんの水着姿だけでなく、はにかんで笑うこんな可愛い彼女の姿を見られたので本当に海に来て良かったと思える。しかし、まだ砂浜に来ただけで、肝心の海に入ってはいない。それゆえに僕はペントさんの手を取ってはこう言った。
「ほ、ほら、ペントさん、一緒に海に行きましょう!」
「そうだね、ご主人くん。海に入ろうか」
そして僕はペントさんの手を握り締めながら、彼女を海の方へと連れていく。夏の日差しもあってか、ペントさんの手は温かいを通り越して熱く感じていた。熱でもあるのではないかと一瞬疑いたくもなったが、いつもより表情が明るいペントさんを見てそんな心配は一気に無くなってしまう。
きっと真夏の気温のせいだと思い、僕はそのままペントさんの手を握り締めていた。しかし、この違和感が後で響いてくるとは、この時の僕は全く想像もしていなかった。
それから僕とペントさんは思いっきり海で遊んだ。浮き輪に乗っかったペントさんをバタ足で運んであげたりや、波打ち際で水のかけ合いっこをしたりと夏の海を満喫した。浮き輪で漂うのが好きと言っていたペントさんも、なんだかんだではしゃいでいたので本当は遊びたかったのかなと思う。
そうして時間はあっという間に夕暮れ時となっており、太陽がすっかり水平線に差し掛かる頃合いになっていた。そんな時間帯になれば、潮風も少し肌寒く感じるようになっており、僕はマイホームに帰る頃合いだと思った。
そろそろ帰ろうとペントさんに言おうとしようとしたところで、先に彼女からこう提案される。
「ねぇ、ご主人くん、あそこにちょうどいい岩陰があるんだけど、一緒に行かないかい?」
ペントさんが指で示す方向には確かに岩場があった。ペントさんが普段から行くような鉱山とかには程遠いが、それなりの数のごつごつとした岩が見える。
鉱山だけではなくこういった行楽地でも鉱物採集をしたいとは、流石はペントさんといったところだろうか。
海に行きたいという僕のわがままを聞いてもらったので、今度はペントさんのお願いに応えてあげなくては。そう思った僕は首をこくりと縦に振りつつ、ペントさんにこう言った。
「分かりました。もしかしたら、珍しい石とか鉱物とかあるかもしれないですからね、行きましょう!」
「え? ……ああ、うん。ご主人くん、こっちだよ」
僕がそう答えるや否や、一瞬だけペントさんが頭にハテナでも浮かべたような表情をする。その表情が引っかかったものの、ペントさんは和やかな笑みを浮かべて、僕の手を引いていく。
そしてペントさんの肉球でぷにぷにとした手と繋ぎながら、僕たちは目的地に向かっていく。その際に、どことなくだがペントさんの息遣いが荒いような気がした。この時の僕は、ペントさんがきっと大好きな鉱物があるかもしれないという興奮が抑えきれないのだろう、と呑気ながらに思っていた。
岩場があるところまでは大した距離はなく、歩けば直ぐに着くこととなる。そして鉱物がありそうな岩がないか僕は隈なく眺めていくものの、特段変わったところが無いような岩しか見当たらなかった。
鉱物が無いと分かれば流石のペントさんもがっかりしてしまうのではないか。僕はそう思って隣にいるペントさんの顔色を窺う。しかし、そんな僕の予想とは真逆で、そこには頬を真っ赤にしている彼女の姿があった。
もしかすると夕陽に当てられたせいなのかもしれない。僕は一瞬そう思ったものの、直ぐにそれは違うことだと思い知らされる。だってペントさんが近くにあった岩を使って、壁ドンならぬ岩ドンをしてきたのだから。
「ご主人くんったら案外ニブいんだね……海の岩陰なんか相場が決まってるというのに」
「ペ、ペントさん……?」
ペントさんのあまりの豹変ぶりに僕は思わず呆気に取られてしまう。しかし、僕の背中はすでに岩の壁があって逃げられないとともに、ペントさんが自分の身体を僕の方へと寄せてくる。そのせいでペントさんの身体があと少しで触れそうになるとともに、彼女の胸元へと視線がつい泳いでしまう。ペントさんの胸はそれだけ存在感があるのだから。
「ご主人くん、今、ボクのどこを見ていたんだい?」
ペントさんが悪戯っぽい笑みを浮かべながらそう訊いてくる。言わなくてはならないのだろうか、と僕は背中から冷や汗を流しながらそう思った。ペントさんの水着から溢れ落ちそうなおっぱいを見ていた、と口にしたら彼女は軽蔑とした目を向けてくるのではないか、と。
しかし、ペントさんの表情を見る限りそれはなさそうだった。寧ろ、僕が正直に口にすることを待ち望んでいるように思えた。それゆえに僕は、ごくりと固唾を呑んだ後で、腹を括って正直に言う。
「ペ、ペントさんのおっぱい、です」
「うん、正直によく言えたね、ご主人くん。そんな正直モノな君にはこうしてあげよう、えいっ」
そう言ってペントさんは、ぐいっと自分の胸を僕の身体に押し当ててくる。水着越しとは言え、ペントさんの柔らかなおっぱいの感触に、僕は顔から蒸気が噴き出しそうになる。
「ペ、ペントさんっ!?」
そして僕は素っ頓狂な声を上げてしまう。対するペントさんの方はと言えば、くすっと笑いながらいつもと変わらない調子で、僕の声の大きさを指摘してくる。
「ふふっ、ご主人くんってば、うるさくしたら他の娘たちに見つかっちゃうよ?」
ペントさんの言う通り、いくら岩陰になっているとは言っても、下手したら他の娘たちに見られてしまう。もし見られた場合にはきっと説明に追われて面倒な目に遭ってしまうに違いない。そんな事態を避けるためにも、僕はなるべく口を開けずに、声を圧し殺すこととする。
しかし、それがかえって余計に良くなかった。僕が何も言わなくなったことによって、ペントさんの悪戯はますます激しくなっていく。おっぱいを押し付けてくるだけには留まらず、ペントさんのふかふかでむちっとしたお腹まで押し当ててくる始末である。こんなことをされれば、僕はだんまりを決め込むことができなかった。
「ペ、ペントさんってば、こんなところを誰かに見られたらまずいですってば!」
僕の慌てた形相にも、ペントさんは物怖じしなかった。それどころか、この光景を他の娘たちに見せつけているのではないかとも思えてくる。まるで僕のことを自分のモノだと示したいと言わんばかりに。
「そのスリリングがいいんじゃないか。それにボクはもう”待て”ないよ」
僕がペントさんを待たせるようなことをしたのだろうか。振り返ってみても、ペントさんと海でいっぱい遊んだ記憶しかない。僕がそう疑問に思った矢先、ペントさんが答え合わせをするかのようにこう答えた。
「ご主人くん、今日の海ではボクの身体をたくさん見てただろう? 特に、ボクのおっぱいとか……。そんなご主人くんの視線でボクは気が気じゃなかったんだから……。それこそ、発情しちゃうくらいにさ。だからご主人くんにはセキニンをとってもらわなきゃね」
そんなペントさんの言葉を聞いて、僕はぐうの音も出なかった。確かに、ペントさんが水着姿で現れた時から、僕は下心丸出しな視線を送ってしまっていた。だけど僕がそんな視線で見ているのに気づいていながら、言わずに見過ごしているだなんて、ペントさんもなかなか罪な人である。
自分の身体にここまでペントさんの身体を押し付けられれば、僕の肉棒が反応しない訳がなかった。水着の中でどんどん膨らんでいき、終いにはペントさんの身体へ、水着越しながらも肉棒が当たることとなる。身体に当たったことで、僕の肉棒がすっかりがちがちに硬くなっているのを感じ取ったペントさんは、嬉々としてこう言ってきた。
「ふふっ、やっぱり君はモノ好きだね。ボクの身体でこんなにも硬くしてくれるだなんて。ご主人くんも興奮してくれてるんだったら、尚更ボクは止まらないよ」
ペントさんがそう言うと、僕の唇に自分の口を押し付けてきた。そしてペントさんにキスをされたかと思えば、彼女は直ぐに舌を僕の口内へと捩じ込んでくる。
いきなり大人のキスをされたことで、僕は拒む暇もなかった。しかし、身体は正直というやつなのか、ペントさんを引き剥がす気にはなれなかった。それどころか、無意識に受け入れる準備をしており、僕は入り込んできたペントさんの舌に自分の舌を絡めていく。
するとペントさんは嬉しそうに目を細めては、僕の舌へとより濃密に絡んできた。舌と舌とを絡め合うことでお互いの唾液が入り混じっていくとともに、僕の身体は興奮のあまり火照り始めていく。
それはペントさんも同じようで彼女の額からは汗が滴り始めていた。お互いに身体を熱くさせるとともに、今にも蒸気が出そうな程の熱い吐息を漏らしては、どんどんキスにのめり込んでいく。
ペントさんの舌が僕の口内を掻き乱すように這いずり回る。人間である僕の口内がどうなっているのかを確かめるかのように、ペントさんの舌は歯や歯肉までにも及んでくるのである。ある程度経ったところで、今度は僕がペントさんの口内を舐め回していく。人間のに比べて尖った八重歯や、やや硬めの歯肉をなぞったりとする。
お互いに口内を舐め回したこともあって、口元からは唾液がとろっと溢れてくるようになる。しかし、舌と舌とで混ぜ合わせたのもあって、僕とペントさんどちらの唾液なのか判断がつかなくなっていた。
このままずっとキスをするかと思いきや、ここでペントさんが僕から口を離していった。すると唾液が卑猥にも糸を引いては、僕とペントさんの間を結んでいく。唾液の糸は夕焼けに照らされることで輝いていたものの、やがて重力によって弛んでいき、終いには呆気なく切れてしまった。
「はぁ、はあ……ごしゅじんくぅん」
「ペントさん……」
キスの後ということもあってか息を切らすペントさん。目にハートマークでも浮かんできそうなくらいに、ペントさんは熱烈な視線を向けながら僕を呼んでくる。対する僕の方も、熱に浮かされたかのように目をとろんっとさせながらペントさんの名前を口にした。
それくらい、ふたりともキスだけですっかり出来上がっていたのである。ペントさんに至ってはキスの前から発情していたのもあると思うが、この際余計なことは考えないようにする。そんなことよりも、今の僕には気にするべきことがあったのだから。
「ふふっ、ご主人のちんちんってば、もうこんなに熱いじゃないか」
案の定、心配していたことがペントさんにばれてしまう。そして躊躇なくペントさんから僕の肉棒を触れられてしまう。ペントさんのむっちりな身体を押し付けられていたのと、先程のキスで興奮してしまったこともあって、僕の肉棒はすっかり熱が集まっていた。
「あっ……ぁう……」
水着越しとは言え、敏感な肉棒を触られた僕はつい喘ぎ声を漏らしてしまう。手を退けるのは容易い筈なのに、ペントさんが肉棒を撫でてくるのを止めることも拒むこともできなかった。終いには、僕はもっとペントさんにきもちよくしてもらいたいという欲望までふつふつと湧いてくる。
そんな僕の気持ちを察するかのように、ペントさんはにやにやとしながら僕の水着をずり下ろしてくる。ずり下ろされた水着をもう一度履こうとする気なんてものはなく、ましてや手で肉棒を隠そうだなんて今の僕にはもう無かった。
水着から解放され、活き活きと脈打つ僕の肉棒を見るなりペントさんはこう言ってくる。
「ご主人くんのちんちん、水着の中じゃ窮屈だったろう? 今、もっときもちよくしてあげるからね」
そう言ってペントさんは屈んでいくなり、僕の肉棒に自分のおっぱいを押し付けていく。そして水着によって寄せられている乳房と乳房の間に僕の肉棒を挟み込んでいった。そうしてペントさんはいわゆるパイズリの体勢へと移っていく。
ペントさんのおっぱいに挟まれるのは当然ながら気持ちよかった。大きくてふくよかなおっぱいに加えて、ふかふかな体毛がきもちよさに拍車をかけてくるのだから。
「ペ、ペントさんっ……」
ただ挟まれているだけでもきもちいいので、これで扱かれたらひとたまりもないであろう。そんな僕の心中を悟っていながらも、ペントさんは手を使って自分の胸を肉棒に向けて更に寄せてくる。
そのせいで僕の肉棒はますますペントさんのおっぱいに圧迫されることとなる。挙げ句の果てには、まだ動いてもいないというのに我慢汁まで出てくるようになっていた。そんな肉棒の様子を見たペントさんは、嬉々としてこう言ってくる。
「ご主人くんのちんちんがもう我慢の限界そうだから、早く楽にしてあげなくちゃあね」
そうしてペントさんは自分のおっぱいを前後に動かしてくる。俗に言う縦パイズリをしてきては、僕の肉棒に快感を与えてくるのである。肉棒をペントさんのおっぱいに扱かれる度に、僕は喘ぎ声を漏らさずにはいられなかった。
「あっ、はぁっ……」
ペントさんがおっぱいを動かしていく度にくちゅっと卑猥な音が響いてくる。海の傍なので波を打つ音の方が遥かに大きいと言うのに、その音は僕の耳へ鮮明に聞こえてくる。ましてや、ペントさんの柔らかなおっぱいが肉棒とぶつかってはたぷんっと揺れる音でさえも。
「きもちいいかい、ご主人くん?」
ペントさんが訊いてくるので、僕は即座に首をこくんっと振る。すると、ペントさんの尻尾がぶるんっと揺れるとともに、ご満悦そうな様子でこう言ってきた。
「それは良かった。ご主人くんってば、ボクのおっぱいをいっぱい見てたから、こうしたら嬉しいのかなって思ったんだよ」
ペントさんにはどうやらすっかり見透かされていたようである。そもそも、僕が今日海に誘ったのも、ペントさんの水着姿が見たいという下心丸出しなのもあったのだが。
ペントさんは自分のおっぱいを使って、僕の肉棒をきもちよくしてくれる。おっぱいを前後に動かすだけではなく、オーソドックスに上下にも動かしていく。そうして肉棒から溢れてくる我慢汁を、時々口に付けてはぺろりと舐めてくる。その際、ペントさんが美味しそうに舐める表情がまたそそられるものがあった。
そしてペントさんは手で寄せたおっぱいを交互に動かして、たぷんっと肉の波が打つように動かしてくる。それには流石の僕も段々と余裕が無くなっていく。
「ペントさん、だっ、これいじょうはっ……」
ペントさんに止めるよう言うものの、彼女は口元を釣り上げながら聞かぬフリをしてくる。ペントさんの折れ耳は塞がれていないのにも拘らず。
結局、ペントさんはだんまりを決め込んで、僕の肉棒を相変わらず扱いてくる。たぷたぷと柔らかなおっぱいに挟まれて自分の肉棒が扱かれる様を見て、何とも思わない訳がなく、徐々に込み上げていくものがあった。
「あっ……はあっ……うっ、ペントさん、とめてくださいっ!」
込み上げていくものをせき止めようと、僕は下半身に力を入れるのだがそれよりも遥かに快感の方が勝る。流石にこれ以上は耐えられる訳が無かった。だから僕はもう一度ペントさんに止めるように言うものの、それとは真逆に彼女は甘い言葉を囁いてくる。
「いいんだよ、ご主人くん。ボクにいっぱいだしちゃって……」
そう言うとペントさんは、おっぱいで扱かれる度に見え隠れする肉棒の先端へ口を付けてくる。そして敏感な部分である裏筋を舐めていっては、僕の肉棒を更に刺激していった。その刺激によってとうとう我慢ができなくなった僕は、ペントさんの胸の中で絶頂を迎えることとなった。
「あっ、ぁああああっ!」
波がせめぎ合う音もかき消しそうなくらいの喘ぎ声を上げながら、僕は射精をしていく。びゅるっ、びゅくんっと、肉棒は大きく脈を打つとともに精液を大量に吐き出していった。射精前にペントさんが僕の肉棒に口を付けていたこともあって、彼女の口内にも精液が入り込むこととなる。
「んっ……ごっくん、ご主人くんの精液……とってもおいしいよ……」
精液を吐き出すかと思われたのだが、ペントさんは口に入り込んだ精液を喉を鳴らしながら飲んでいった。そして、不味そうな表情を浮かべるどころか、恍惚とした表情を浮かべる。まるで、トロピカルジュースでも飲んだかのように。
ペントさんの胸の中で果てたので、すっかり彼女のおっぱいや水着には白い精液が付着していた。特に、黒い水着に対して白はとても強調されるとともに、べっとりとかかっているとなればいやらしく映る。そんなペントさんの姿を見て、僕はごくりと固唾を呑まずにはいられなかった。
僕の肉棒は果てたばかりでぐったりとした様子ではあったものの、ペントさんは自分のおっぱいを使ってまだ残っている精液を搾り出そうとする。肉棒の根本から先端にかけてゆっくりとおっぱいで扱いていけば、僅かながらも精液が溢れてくる。そうしてそれをペントさんは舌で拭き取るように舐めていった。
まさか射精したばかりの肉棒を舐められるとは思ってもいなかった僕は、喘ぎ声を上げてしまう。それと同時に、電流でも走ったかのように身体をびくっと震わせてしまった。
「あうっ!」
そんな僕の様子を見てペントさんはくすっと笑う。面白可笑しくという意味よりかは、含みのある笑みであった。精液を一滴残さずに搾り取られた肉棒ではあったのだが、ペントさんのおっぱいによって否応無しに刺激されたことで、あっという間に射精をする前と同じ硬さへと戻ってしまっていた。
「ふふっ、こんなに出してくれたのにご主人くんのちんちんはまだまだげんきいっぱいだねぇ……」
ペントさんはそう言いながら、自分のおっぱいをたぷんっと肉の波を打つかのように動かしては僕の肉棒を刺激してくる。そのせいで僕の肉棒は萎縮することを許されず、ずっと元気なままの状態にさせられてしまう。
「ご主人くんのちんちんがこんなにげんきなら、ボクにもほしいなあ」
そう言うとペントさんは自分の口元をぺろりと舌で舐める。それも、獲物でも見るような眼差しで僕を見つめながら。そんなペントさんの姿を見るなり、僕はどぎまぎしてしまって何も言えなかった。
僕が黙っているのを良い気に、ペントさんは僕の手を取っては自分の下腹部へと誘導してくる。そうして、僕の手をペントさんの水着の下へと押し当てるようにしてきた。いくら水着越しとは言え、女性の陰部を触る羽目になったので顔から湯気が出そうになる。
海から出て大分時間が経ったというのにペントさんの水着の下はぐしょぐしょに湿っていた。それだけではない。周りの体毛でさえもびっしょりと湿っているのである。僕の頭の中では、これが何なのかはすっかり予想はついている。しかし僕が答えを言う前に、ペントさんが先に答え合わせをするかのように水着をずらしていった。
「ボクのここ、ご主人くんのが欲しくて涎が垂れちゃってるんだ……。だから、ご主人くんのちんちん、ボクにくれるかい?」
そう言って、獲物を見るような眼差しから一変して、今度はペントさんが切なそうな表情で見つめてくる。そんなペントさんの顔を見て、自分の肉棒をきもちよくしてもらった手前、僕は断るに断れなかった。それにペントさんが求めてくるのであれば、僕は応えてあげたいと思った。
ここが屋外という心配は心の底ではあるものの、僕は自分に正直となって首をこくりと縦に振る。僕が了承したことにより、ペントさんは嬉しそうにこう言ってきた。
「ありがとう、ご主人くん。そうとなれば善は急げだ。そこのちょうどよさそうな岩に座ってくれるかい?」
えっちなことをしているので善とは程遠いのではと頭に過ったものの、僕はわざわざ口にはしなかった。ペントさんの視線の先には、あたかも都合が良く腰掛けるのにもってこいな岩があった。僕はペントさんに言われるがままに、その岩へと腰をかけていく。角形で形が整っているのもあって、変に岩がお尻に食い込んだり、突き刺さったりするような痛みは無かった。
岩に座ったことで、僕の肉棒は夕暮れどきの空を指し示すかのように直立不動となっていた。そんな肉棒と秘所とを重ね合わせるように、ペントさんが僕の太ももへと乗ってくる。いわゆる対面座位という体勢になって、ペントさんと密着することとなった。ペントさんは僕の肩に手を乗せるなり、少し不安そうにこう訊いてくる。
「ご主人くん、重くないかい……?」
「大丈夫です、ペントさん。寧ろ、ペントさんのお尻が柔らかくてきもちいいです」
「重いかどうか訊いたのに、そうやって言われてしまうと何だか恥ずかしいね……。でも、それなら遠慮なくしちゃうよ」
そうしてペントさんは片方の手を下腹部の方へと持ってくると、水着の位置をずらしていく。今までは阻まれていたが、水着がずれたことにより、ようやく肉棒と秘所とが直にくっつくかたちとなった。
そうしてペントさんは、腰をくねくねと動かしては秘所と肉棒とを擦り合わせていく。すると、肉棒にはペントさんの愛液がねっとりと纏わりつくこととなる。また、肉棒だけではなく、自分の下半身全体までも濡れていく感覚もあった。
ここまでペントさんの秘所が愛液で濡れているとなれば、下準備なんて要らないような気もするが、念には念をというところだろうか。
僕がそう思っていると、ペントさんが一旦腰を浮かせてきた。そして、涎のように愛液を垂らす秘所の真下に、熱り立つ肉棒が来るように位置を調整してくる。そうしてペントさんが狙いを定めたところで、僕にこう言ってきた。
「ご主人くん、入れるね」
そして、間髪入れずにすとんっと勢いよく腰を落とすペントさん。ゆっくりとかそういった類いではなく、最早一瞬の出来事であった。
「はうんっ!」
そうして時間差でペントさんの喘ぎ声が響くこととなる。それはそうだろう。躊躇することなく、肉棒の根本まで一気に沈めてきたのだから。肉棒からの刺激に気を取られて気づいた頃には既に、ペントさんの柔らかなお尻が再び僕の下腹部に乗っていた。
「はあっ……ごしゅくんのちんちんがボクのなかに……」
目線を下腹部に落としてみればぴたりとペントさんの秘所が僕の身体にくっついており、肉棒の姿はどこにも無かった。視覚的にも、僕の肉棒はペントさんの秘所に飲み込まれてしまったのを物語っていた。
「ペントさんのなか、とってもあついです……」
熱さで溶けるは流石に言い過ぎだとは思うが、そんな気になってしまう程にペントさんの中は熱かった。それだけではなく、僕の肉棒を求めるかのように窮屈に締めつけてくるのである。
「ふふっ、ボクのなかがあついからってすぐにバテちゃいやだよ、ごしゅじんくん」
ペントさんがそう言うと、腰を上下に動かしてきた。すると僕の肉棒はペントさんの膣奥を否応無しに幾度となく突く羽目になっていく。愛液ですっかり熟れきった肉壁に擦れることで、僕の肉棒へ刺激を与えてくるのである。
「いいっ、あんっ、ごしゅじんくんっ!」
腰を動かし始めた途端、すっかりタガが外れてしまったかのようにペントさんが乱れていく。普段の知性的なペントさんの姿はどこにもなく、目の前にいるのは快楽に溺れた牝と言っても過言ではなかった。対する僕の方もペントさんの腰の動きを止める気なんてなれずに、快感に身を委ねていく。
ペントさんが上下に跳ねる度に、彼女の髪や尻尾が大きく揺れる。勿論、それだけではない。ペントさんのたわわに実ったおっぱいや、たるんだお腹の肉もぷるんっと激しく揺れていくのである。そんな光景を間近で見て、僕はじっとしていられる訳がなく、手は自然とペントさんのおっぱいへと動いていってしまう。
そうして水着越しながらも、ぶるんっとはち切れんばかりに揺れるペントさんのおっぱいを一思いに揉んでいった。むにゅっという音が聞こえそうなくらいに、ペントさんのおっぱいは柔らかかった。それだけ柔らかいとなれば、一揉みだけでは当然満足なんてできず、僕は手汗が染み込みそうなくらいに揉んでいく。
「あんっ、ごしゅじんくんってばボクのおっぱいにむちゅうになっちゃって……でも、ボクもきもちいいよ」
ペントさんが口にした通り、おっぱいを揉んでいくと彼女の喘ぎ声は甲高いものとなっていく。水着越しでこれだけ柔らかいのであれば、僕はもう直接触らずにはいられなかった。
僕はペントさんの水着を、おっぱいを揉んでいるのに便乗してずらしていく。そうして、ぽろりとペントさんのおっぱいを包み隠さずに出してあげた。これにはペントさんも怒るかと思いきやそんなことはなく、寧ろ恍惚とした表情でこう言ってくる。
「ふふっ……ごしゅじんくんもおとこのこだね……ボクのおっぱい、そんなにすきかい?」
「はい、ペントさんのおっぱい、だいすきですっ!」
それに対して僕は正直に回答する。実際、僕の手はペントさんのおっぱいから離れられなかった。むにゅと手が沈んでいくぐらいに柔らかい上に、大きくてふかふかでもふもふのペントさんのおっぱい。乳首に至っては綺麗な桃色でぷっくりと隆起しているとともに、乳輪に関しても大きくてまさに好みであった。そんなペントさんのおっぱいを、大好き以外で回答できる訳がなかった。
「ごしゅじんくんってば、ほんとモノずきだねぇ……でも、そんなモノずきなごしゅじんくんがボクはすきなんだけどね、えへへ……」
ペントさんが照れ臭そうにそう言ってくる。そんなことを言われたら、僕は居ても立っても居られなくなってしまう。ペントさんに動いてもらっているものの、自分でも彼女の上下運動に合わせるように腰を浮かせていく。
「ひゃあんっ、ああっ! ご主人くんってばそんないきなりっ……!」
「だってペントさんがぼくのことをすきって……。だいすきなひとからそんなこといわれたら、がまんできないですっ!」
ペントさんの膣奥を抉るかのように僕は腰を突き上げていく。対するペントさんの方も僕に合わせながら身体を動かすので、先程よりも深く肉棒が沈むようになる。お互いに身体を動かすので汗が飛び散るだけではなく、結合部からはじゅぶっ、ずちゅっと卑猥な音が聞こえる程であった。
そして僕はペントさんのおっぱいを揉みつつも、硬くなった乳首を指で摘んであげる。するとペントさんの尻尾がびくんと逆立つだけでなく、垂れている耳もぴくっと立つ。
「やあんっ、ごしゅじんくん、ボクのちくび、そんならんぼうにぃっ……」
おっぱいを触られて善がっていたのでもしかしたらと思ったが、ペントさんは乳首が性感帯だったようである。いや、コボルト娘であるペントさんは、自分の乳首を摘むだなんて事はしたことないからかもしれない。
しかし、僕は人間であるので指先を自由に動かせる。それを良い気に、僕は腰を振りつつもペントさんの乳首をぴんっと弾いてみたり、指の腹で転がして苛めていく。弄っていくうちにペントさんが乱れてくるようになり、終いには口をあんぐりと開けながらこう言ってきた。
「いじっちゃ、ら、らめぇ! ご、ごしゅじんくぅんっ!」
ペントさんが弄らないように僕へ言ってくるのだが、そんな言葉とは真逆に僕の指をはたき落とそうとはしてこなかった。寧ろ、ペントさんからはきもちよく善がる声ばかり聞こえてくる。言ってることと反応があまりにも矛盾しているので、これには思わず僕もペントさんに訊いてしまう。
「じゃあ、ペントさん、ぼくの指を止めればいいじゃないですか?」
我ながら意地が悪いと思ってしまう。しかし、ペントさんはそう言われて困惑したような表情をするとともに、恥ずかしそうにこう溢すのである。
「あうっ、だ、だって……ごしゅじんくんにいじられるのよくって……とめられないよ、ボクっ!」
止められないとなればもっとしてあげるしかない。腹黒いながらもそう思った僕は、ペントさんの乳首を捏ねくり回していく。これはどんな反応をするだろうか、とか思いつつも、ペントさんの乳首が長乳首になりそうな勢いで弄んでいった。
「ああっ、やぁっ、そんなにされたらボクっ……もうっ!」
そう言って、ペントさんはもう限界と言った具合だった。それもその筈である。乳首を弄っているものの、僕は腰の動きは止めなかったのだから。乳首と秘所、敏感なところをふたつ同時に刺激されれば余裕がなくなっていくのは決まっていた。
ただそれは何もペントさんだけではない。肉棒を動かし続けたことによって、僕の方も射精感が込み上げてきていたのだから。もう少ししたいと思ってはいたものの、ペントさんは僕がそろそろ限界なのを悟ってか、身体を委ねながらこう言ってくる。
「ごしゅじんくんっ……ごしゅくんのこだね、いっぱい、ボクにっ!」
そうしてペントさんは僕の首に自分の腕を回してしっかりとホールドしてくる。まるで、外に出すなんて赦さないと言わんばかりに。
ペントさんにお願いされてしまえば応えない訳にもいかず、僕も彼女の腰に腕を回していく。密着するかたちとなり、ペントさんと視線が合うと僕の唇を奪ってきた。
上下でペントさんと繋がっていると思うと僕はとても満たされた気分だった。それに全身が心地良い感覚で満ち溢れている。僕はペントさんに子種をあげるべく、最後に腰を浮かせて突き上げた。すると、肉棒は膣奥を刺激するとともに、僕とペントさんは同時に絶頂を迎えることとなった。
「「――っ!」」
口と口とを重ねていたことあって、喘ぎ声は殆ど出なかった。その代わりとして、下の口からは大量の液体がぶち撒けられていくとともに、僕の下腹部をびっしょりと濡らしていく。座り込んでいる岩にそれこそ染みや水溜りをつくる勢いで。
びゅくびゅくという脈動音でも聞こえてきそうなくらいに、肉棒は大きく波を打つ。そうして子種が欲しいとせがんできたペントさんのお望み通り、精液という名の子種を子宮へとありったけ注いでいった。
一応、肉棒が栓の代わりを果たしてはしているものの、対面座位の体勢ということもあって、重力に従って直ぐに精液は溢れようとする。ペントさんはそれに気づいたのか、お尻をぴったりとくっつけてきてどうにか溢れないようにしてきた。ペントさんに合わせて僕の方も身体を寄せていき、ぴったりと密着させてあげる。
「はぁ……はあ……ごしゅじんの……とってもあついよ……」
絶頂を迎えたばかりなので、ペントさんは息を切らしながらそう言ってくる。そうして僕の背中をよしよしと優しく摩ってくれた。僕の方もペントさんの腰に回した手を使って、彼女の身体を愛しく撫でていく。
「ペントさんのなか、とってもきもちよかったです……」
「ふふっ、それはよかった。でも、ごしゅじんくんのちんちんはまだまだげんきそうだねぇ」
そう言ってペントさんは腰を少し動かしては中にまだ入っている肉棒の硬さを確かめていく。確かに、ペントさんの言った通りに僕の肉棒は射精をする前と代わりない程であった。それこそ、まだまだし足りないと言わんばかりに。
肉棒が元気なのは、ペントさんの身体に密着しているせいもあるかもしれなかった。ペントさんのもふもふでたわわなおっぱいが当たっているのと、ぽよんと出るくらいに柔らかなお腹に、安産型を彷彿とさせる大きなお尻。そんなペントさんの身体を全身で感じていれば、肉棒が硬いままであるのは必然であった。肉棒が相変わらず硬いのもあり、ペントさんは僕にこう提案してくる。
「ご主人くんが良ければだけど、今度は後ろからでお願いできるかな?」
下腹部をびしょびしょに濡らすくらいに盛大に絶頂を迎えたというのに、まだしたいと誘ってくるペントさん。どうやらすっかり発情のスイッチが入ってしまったようである。もしかしたら近くに女の仔を発情させるエチエチ石があるのかもしれないが、その効果を受けない筈の僕も同じように身体の火照りは治らなかった。
それゆえに、僕もペントさんに大量の精液を出したにも拘らず、彼女のお誘いを断れずにこう言った。
「それなら、あそこの岩が手をつけるのにちょうどよさそうですよ、ペントさん」
ペントさんの身長にぴったりな岩を指で示せば、彼女はそちらに視線を向ける。確かに手を置きやすい形状をしている岩だと、ペントさんが判断するなり嬉々としてこう言ってくる。
「うふふっ、ご主人くんもまだまだしたいんだね。それじゃあ、あっちに場所を移そうか」
そうして僕とペントさんは、熱に浮かされたかのようにお互いの身体を求め合うのであった。
結局、太陽が沈み切るまで夏のアバンチュールを愉しんだ僕とペントさんは、身体をふらつかせながらも帰路についていた。途中から何回果てたのか忘れるくらいにしたのもあって、流石に疲労困憊といった状態である。またそれは人間よりも遥かに体力があるペントさんも例外ではなく、足取りは僕と同じように重たそうにしていた。
「ご、ごめんね、ご主人くん……ボク、すっかり歯止めが効かなくなっちゃって……」
「いえ、ペントさんが謝ることではないです。僕もペントさんのこと、めちゃくちゃにしちゃいましたから……」
体液に塗れたお互いの身体が、どれほどの時間没頭したのかを物語っている。あまりにも身体中がべたべたしているので、海水やシャワーで洗い流そうとも思った。しかし、辺りはすっかり暗くなったということもあり、冷たくて洗い流せそうになかった。それに、海風も大分冷えてきており、まるで日中の暑さが嘘のように思えてしまう。
それでもペントさんの身体は温かく、僕はペントさんに擦り寄りつつ砂浜を歩いていた。対するペントさんも、僕に身体を寄せてきてはぎゅっと手を握ってくる。ペントさんのぷにぷにな肉球で握られるのはきもちがよかった。
月明かりに照らされながらふたりで歩く砂浜は幻想的かのように思えた。それこそ、世界でふたりぼっちにでもなったかのように。正直、マイルームには帰らずにずっとこのままでいたかった。
僕は砂に足を取られないか心配しつつ、目線を下へと向けていく。すると、何やら月明かりで煌めくものを見つける。僕はそれが気になってしまい、ペントさんの手を引きながら歩み寄っていく。
「ご主人くん、どうしたんだい?」
ペントさんが僕に気にかけてそう言ってくるも、僕はすっかり目線の先にあるものへ夢中であった。そしてペントさんの手を握っていない方の手で、きらきらと光るものを拾い上げていった。
「ペントさん、これって鉱石なんじゃないんですか?」
角型で整った形をしているそれは僕からしてみれば、ただの石というよりかは鉱石かのように思える。ペントさんは、僕が拾い上げたものをじいっと目を凝らしてはこう言った。
「ええと、このコは……鉱石じゃないね。でも、とっても綺麗な石だ」
どうやら鉱石ではなく単なる石だったようである。もしかしたら何かの縁があって砂浜に打ち上げられた鉱石かと思ったのだが、現実はそんな甘くなかった。ペントさんに鉱石じゃないと言われ、僕は落胆しながらこう言う。
「鉱石じゃないんですね……。鉱石だったら、ペントさんにプレゼントしたいと思ったのに」
僕がそう言うと、手のひらにあった綺麗な石をペントさんは掴み取る。そして、ペントは僕が見つけた石をうっとりと眺めながらこう言ってくる。
「ううん、そんなことないよ。ご主人くんが見つけてくれたから、これはボクにとっては鉱石だよ」
僕は正直、ペントさんが言っていることが分からなかった。ただの石なのにも拘らず鉱石と言ってくる理由が。そんな僕の疑問を晴らすかのように、ペントさんはつらつらとこう言う。
「そもそも鉱石とは価値のある鉱物のことを指すんだ。たとえば、魔石のように魔力が引き出せるものとか、宝石のように透明度が高かったり、輝きがあったりして見るからに高価そうとかね。だから、鉱石と位置付けるのは世間的に価値があるかどうかで決まるんだ。でもボクはそんな風に価値があるかどうかでこのコや、他のコたちを決めつけたくない。このコだって、こうしてご主人くんと出逢うまでの歴史がある訳だし……それに――」
ペントさんが一旦、話を区切る。急にどうしたのだろうかと心配になるものの、ペントさんは嬉しそうにこう溢す。
「このコはご主人くんに見つけてもらえて幸せだろうし、それをプレゼントしたいって思ってくれたのなら、これは鉱石だよ。このコは、ご主人くんとの夏の思い出として大事にするね。ありがとう、ご主人くん」
ペントさんがそう言うと、満面の笑みを浮かべては、僕の頬へそっとキスをしてきた。あまりにも不意打ちなペントさんのキスに、僕はすっかり顔を熱くさせてしまう。ただ、キスをしてきたペントさんの方も落ち着きが無さそうにぱたぱたと尻尾を振る。そんなペントさんがとても愛おしくて、僕もお返しにキスをしていった。