あれ…ここはどこだ…?
目を覚ますと、そこは真っ暗で狭い空間だった。
ボココッボコ…
口を開くと繋がった管の隙間からとろみがかった液体が侵入してきた。
ボココッボココ
なんだこの液体!?
身体を動かそうとするがうまく動かない。
全身に重りが乗っているような倦怠感を感じる。
しばらくすると暗闇に目が慣れてきた。辺りを見渡すと、どうやら俺は透明な液体に裸のまま浸かっているようだ。お尻の穴や陰部、へそに太い管が繋がれていた。電源ケーブルのようなものまで全身に繋がれている。電気ケーブルは何故かチンチンや乳首にまで繋がっていた。
ケーブルら身体にぴったりとくっついていて、引き抜こうとしてもびくともしなかった。
なんだよこのケーブル!全然抜けない…!
とりあえずこの液体からでなきゃ、、
液体の中を上に向かって泳ぐがすぐ天井にぶつかる。
必死に円柱状の壁を叩いて出口を探す。しかし、四方八方すべて頑丈な壁に覆われていた。
どこかに…どこかに出口は…
しかし出口は見つからない。その間にも口の中に更に液体が侵入してくた。
ボゴッボゴゴ
ダメだ!どこにもない!こうなったら壁を壊すしかない!!
俺は両足で壁を蹴り、穴を空けようとするが壁はびくともしなかった。
くそ!壊れろ!!壊れろぉ!!
その時だった。マジックミラーのように真っ黒な壁がパッと切り替わり、広い空間が写し出された。
なんだ!?
そこには、俺の姿を興味深そうに見つめる白衣の男がいた。
「…目を覚ましたようだね…すこし暴れているが…バイタルは?」
白髪の白衣の男がそう訪ねると、もうひとりの若い男がパソコンの画面を覗き、何かのグラフを確認している。
「怪人505号のバイタル安定してます。」
怪人?
「鎮静剤は?」
「毎分5mg投与しています」
「よし。脳波の確認もしてくれ」
なんだ?なんの話をしてるんだ?
そんなことはいいから俺を出してくれ!!
ボゴゴッボゴゴ!
「怪人505号にヒトに酷似した脳波を確認。」
「ふむ、まだ変身していないな?それともこれも擬態か…」
変身?怪人?どういうことだ?
「生態スキャンと分泌物の確認をしろ」
「了解しました。では生態スキャンと強制搾取装置を起動します。」
そう言うと、若い男はパソコンの横にある操作盤のようなものを操作し始めた。
「3、2、1、起動」
カウントダウンと共に若い男がレバーを引いた。
その瞬間だった。
バチチチチチチチチチチ!!という電気の流れる音と共に管を伝って俺の身体に電流が走った。
ぐぅんんんんんん!!!!!
ボゴゴゴゴッボゴゴッ!!
あまりの衝撃に俺の身体はビクンッと硬直し、駆け抜けた電流は俺の陰部から脊椎、そして脳ミソの中まで侵食してきた。
ぐああああああああ!!!
ボゴゴッボゴゴ!!
「ふむ、出力を上げろ」
「はい!」
そういうと男はレバー更に深く倒す。すると俺の体内、特に下腹部を中心により強力な電気が流れ始めた。
身体の内部から来る衝撃に、俺は白目を向いて身体を震わすことしかできない。
ビュルルル!!ビュルルルルルルルル!!
俺の陰部は勝手に射精し、繋がった管の中に吐き出してしまう。
「精液の流入確認。」
「サンプル用に多めに取っておこう。」
ビュルルルルル
止めてくれ!!止めてくれえええ!!!
死んでしまう!!もうやめてええええ!!
俺は壁を叩いて男たちに訴える。しかし、男たちはそんな俺の様子には興味を示さず、サンプリングされた精液容器を興味深そうに眺めていた。
「よし、十分取れただろう。停止してくれ」
「はい、停止します。」
レバーが戻されるとようやく電流が収まった。
し、死ぬかと思った…
「サンプルデータ出ました。」
「見せてみろ…ふむふむ…やはり遺伝子データのほとんど書き換えられているな。この怪人のデータはヒーロー協会の研究所にも送っておいてくれ」
「身体スキャンの解析終わりました。解析結果、感染覚醒タイプの初期段階のようです。」
「感染覚醒タイプか…コイツらは見た目では判断しづらいからな…感染が広まる前に捕まえることができて本当によかった」
怪人…?感染覚醒?どういうことだ…?
俺は人間だぞ…?
怪人、それはこの世界で悪事を働くバケモノのことだ。
「よし、データの取得は終わった。早速実験を始めるぞ」
「はい」
「では、これより怪人の覚醒実験を行う。感染初期でかつ形態変化していない貴重なサンプルだ。怪人の変身メカニズム解析を通して、怪人の弱点を見つけることが今回の実験目的…」
形態変化?変身?さっきからなにを喋っているんだ?
「…では、強制進化薬の投与を始める。形態変化に伴う神経回路と骨格の変化を観察する。」
「では、投与します。3、2、1、投与」
若い男が手前のスイッチを押すと、身体中に刺さった管を通して緑色の液体が俺の身体へ向かってくる。
なんだよこれ!!やめろ!やめろおおおお!!
身体に液体が入って数秒後、それは起きた。
全身の筋細胞が痙攣を始め、俺の身体はメキメキと軋み始めたのだ。
「バイタル変化、いずれも許容値です。」
「よし、このまま続けろ」
あ、熱い!!全身が燃えるようだ!
俺の身体が破裂する!痛い!痛い!!
んおおおおおおおお~!!!
身体から溢れる力を我慢できず、身体を反らすように力を解放すると、俺の身体は急成長を始めた。
力が!みなぎる!!だめだ!止まらない!!き、きもちいいいいい!!!ぐおおおおおおお!
首や胸、背中の筋肉が盛り上がる。ただでさえ狭かった空間が、身体の成長と共に更に狭くなってしまった。
それでも身体は俺の意思に反して成長を続けた。
「この容器壊れないか?」
「大丈夫ですよ、耐圧10tの特別製ですから。バイタル安定しました。形態変化第一段階、収束中です。」
「よし、この状態で分泌物のサンプル採取だ」
「はい!」
若い男は電流のレバーを握った。
お、おい!そのレバーは!!
バチンッ!!と音が鳴り、俺の身体を再び電流が突き抜けた。そしてまた射精を強制されてしまう。
ドビュッビュルルルルルルルルル
んああああああああッ!
射精を繰り返す毎に、俺のチンチンには血液が集まり内側から膨らんでいく。
「…さっきよりも分泌物の量が増えています。」
「怪人は刺激を与えることで、より強くなろうと細胞は再生と強化を繰り返す。電流による刺激と細胞の破壊で無理やり潜在能力を引き出され、繁殖力の要である射精量が増加するんだ。」
と、止めろおおお!!止めろオオオオオオ!!!
電流に寄って強制的な絶頂が繰り返されてもなお、俺のチンポもキンタマも枯れることはなかった。それどころか、射精を繰り返せば繰り返すほどに、チンポはより長く太く、キンタマは精子の生産量を増やし、ドクンドクンと大きく膨らんでいく。
お、俺のチンコが!?うそだろ!?
気がつけば俺のチンコは大人の腕くらい成長していた。
「すごいですね…化けの皮がどんどん剥がされて怪人らしい姿になってます」
「怪人にとって生殖器は重要器官だからな、命の危機を感じると優先して強化しているのかもしれない…」
「博士、みてください!背中のところ」
俺の背中がどうしたって?
電流の痛みで気づけなかったのか、俺の身体の変化は生殖器だけではなかった。
背中をさわってみると俺の脊椎がボコボコと盛り上がっていた。
「ふむ、生殖器能力の次は脊椎、神経系か…ということはあれが始まるな」
「あれって何ですか?」
「まあ、見てなさい」
な、なんだよこれ!俺の身体どうなってんだよ!!
メキメキッ
…ッ!!お尻が…痛ぇ!!
お尻を手で触ってみると、尾てい骨の辺りが突起のように盛り上がっていた。
これなんなんだ?俺の身体から生えてきてるのか!?
全身がピリピリして、お尻の突起に神経が集まっていくようだった。突起は俺の身体から飛び出そうと真っ直ぐ伸びていく。
や、やばい我慢できねぇええ!イグウウウ!!
メキメキッ…!
全身を力ませると、尾てい骨の突起が飛び出しズルズルと伸びてしまった。
や、やべえええ!!身体が勝手にィィ!!イグッウウウウ!!!
ビュルルルルル!!
全身に激痛が走っているにも関わらず、俺の身体はそれを心地よいと感じていた。それと呼応するように俺の顔や骨格は太く大きく変化していった。
「ふむ、シッポも生えてきたな」
「尻尾形成、射精量増加…。博士、この怪人まだ人間らしい見た目ですが、これから他の怪人みたいになるんですか?」
「個体差はあるが、この怪人にはこれ以上の変化はないだろうな」
「え、どうしてですか?」
「覚醒タイプの怪人は、成体の怪人から固有遺伝子を注入してもらうことで肉体強化しているんだ。この怪人は固有遺伝子がないからこれ以上変身することはない。」
「その固有遺伝子ってのは何なんですか?」
「怪人が肉体を進化させるために、他の生命体から取り込んだ遺伝子のことだ。怪人はそれぞれこの遺伝子は異なるから、それぞれ個性が生まれているわけだ。例を言えば、犬の遺伝子を取り込めば犬の特徴を持った怪人がうまれる。」
「なるほど…この前出現したサソリ型怪人はサソリをベースに変身したってことですね!」
俺の身体…どうしちまったんだよ…本当に怪人になったのか…?ああっ!やべぇ身体が勝手に…イグッ…!
「ふむ、変身が収まってきたな…」
「そうですね、すっかり犬とサメの中間みたいな顔つきになっちゃいましたね。でもまだ肌や骨格はまだ人間に近いままですね。」
「よし、最終段階に移るぞ!電流を止めてくれ」
「はい、えっと次は怪人遺伝子の人工同化実験でしたね」
やっと電流が止まった…身体がしびれて…動けない…
もう限界だ…俺は…怪人じゃない…のに…
「怪人102号の生殖アメーバの投入準備をしろ」
「了解、怪人102号のカプセルをハッチまで移動させますね」
男がパソコンを操作すると、鉄でできたカプセルが俺のいる空間の天井まで移動した。
「移動完了」
「よし、接続するぞ、水槽内のハッチを開けろ」
「はい、ハッチ解放」
すると、俺の頭上の鉄板が回転するように開いた。
「ハッチの接合部の気密性を確認を確認後、投与を開始する。カプセル解放後、接触した際にサンプルが暴走する可能性を考え、鎮静剤と精神抑制剤を投与しておこう」
「了解」
すると全身に繋がった管から透明な液体が流し込まれた。
すると、さっきまでパンパンに張りつめていた筋肉から力が抜けていった。
「バイタル安定、カプセルと水槽の気密性も確認しました。」
「それでは水槽内の培養液を抜いてくれ」
「はい!」
スイッチが押されると、足元の穴をから液体がどんどん吸い込まれていった。それと同時にいままで感じていなかった、ずっしりとした身体の重さを感じる。片足だけでも100kgはありそうだ。
う、嘘だろ…鉄の塊みたいに全身が重たい…動けない…
「では、カプセルを解放しろ」
「解放します。3、2、1、解放」
カウントダウンの後プシューという音と共に、俺の頭上からツンとした鼻につくニオイが漂ってきた。
なんだこの…ニオイ…く、クサイ…
ピチャッ…ピチャ…
今度は頭上から真っ黒いスライム状の液体が垂れ始めた。
最初はゆっくりだったが次第に液体の流量は増え、トロトロと俺の身体にかかっていく。
なんだよこれ!つめてぇよ!!
「接触確認、怪人102号はまだ休眠状態です。」
「もっと流し込め」
更に流量が増え、膝下からジワジワと俺の身体はスライムに包まれていく。
「なぜだ?前の実験ではすぐに同化を始めたのに」
「もしかしたら体内に侵入する穴がないのかも…」
「なるほど、一理あるな。なら怪人505号のバイタルケーブル以外すべて外そう。」
「了解、ロック解除します。」
若い男がパソコンを操作すると俺の口やお尻の穴に繋がっていた管がガチャリと抜けた。
やっと口元が自由になった。
今しかない。俺は白衣の男たちに向かって叫んだ。
「オ、オレハ、神田鳴海!!ニンゲン、ダァ!!ココカラ出シテクレ!!」
助けを求めて叫んだその声は、まるで猛獣が吠えた声のような低い声になっていた。
「ほう、その見た目でニンゲンと言うか。笑わせる…」
「オレハ!ニンゲン!カイジン!チガウ!!」
「感染元になった人の記憶を読み取っているんですかね?恐ろしいなぁ…こうやって人を騙していくんですね」
「カイジン!チガウ!カイジン!チガウ!」
「涙まで流して…本当に擬態が上手いな。」
「ニンゲン!オレ!ニンゲン!!」
涙を流して訴えても、白衣の男たちに届くことはなかった。
ピチャッ…ピチャ
その時、足元でスライム状の液体が動いたような気がした。
「博士!怪人102号から反応がありました!」
「ふむ、ついに目が覚めたか」
スライム状の何かはゆっくりと流動し、俺の身体に集まってきた。
「ナンダコノ、エキタイ…ウゴイテル」
「ついに同化が見られるな」
スライムは俺の足から膝、そして太ももへと上に上に登ってくる。
「ツメタイ!キモチワルイ!クルナ!!ハナレロ!!」
必死に手で払ってもスライムは離れようとしない。それどころかスライムの動きは次第に活発になり、気がつくと俺の尻たぶ辺りまでスライムに覆われてしまった。
「ヤ、ヤメロ!ソ、ソコハ!?ソコニ入ルナ!!」
お尻にヌルッとした感覚がしてゆっくりとスライムがお尻の穴に侵入してきていた。
俺は慌ててお尻の穴に力を込めて肛門を閉めるが、さっきまで管が入っていた穴は緩く、それ程度ではスライムの侵入を止めることはできなかった。
「ン゛オオオオオ!?ヤメロオオオ!」
両手でお尻を隠すと、今度はチンポにスライムがまとわりついた。すると、スライムは俺の包皮の中に侵入し、そこから尿道を逆流していく。
「グオ!?ハ、ハイルナ!グアアアアアア!!」
重さのあるスライムが細い尿道を広げるようにドクドクと刺激する。あまりの圧迫感と刺激に尿意が込み上げてくる。
「ガマンデキナイ!!漏レルゥウウウウ!!」
プシャアアアアアアアアアア
おしっこが噴き出すと尿道がクパッと開いた。するとスライムがその隙間に滑り込むように侵入する。
「ガアア!?アアアアア!?」
尿道から侵入したスライムは俺の膀胱をあっという間にパンパンにした。それだけでは終わらず、精管を通って睾丸へと流れ込んでいるようだ。
射精にしか使われないそこは、スライムが流れる度に快感に似た刺激を脳に届ける。
「ガアアアアアアア!!キモチイイ!?チガウ!キモチワルイ!」
理性では快感を否定するが、脳は一度感じた快感を否定することができなかった。俺の身体はスライムの刺激に反応し、チンポはガチガチに勃起しまった。
勃起したチンポを包み込むようにスライムがまとわりつくと、スライムは俺を搾り取るように流動する。俺はその刺激にチンポをビクビクと震わせた。
「イヤダ!イクッ!イッチャウ!?イヤダアアア!!」
快感に耐えられなくなり、腰を突きだし発射体勢をとった。しかし侵入してきたスライムが栓になりいくら力んでも吐き出すことがでない。
「イクッ!イクゥ!イケナイ!?ナンデ!!」
金玉から射精圧は感じるが、スライムに邪魔されて射精できない。膀胱と睾丸の圧迫感で苦しくなって、腹筋に力を込めて必死に捻り出そうとするが、それでも射精することはできなかった。
「ガアアアアア!!イキタイ!!ダシタイ!!ダシタイ!!ダシタイ!!」
下腹部からの快感は絶頂には届かないものの、思考を狂わせるには十分な快感を脳に流し続けた。俺はいつの間にか射精のことしか考えられなくなり、チンポを握ると上下に刺激していた。
キンタマはスライムの侵入によってスイカのようにパンパン膨れ上がっていた。手を動かすたびに、重たいキンタマが振り子のようにゆっくりと揺れる。
「トマラ、ナイ!!チンポガ、アタマガ、オカシクナル!クソォッ…!ケツニモ、スライムガァ!」
スライムが入らないよう必死に閉めていた括約筋も限界を迎えてしまい、ケツの穴からもスライムの侵入が始まった。こうなってしまうともう止まらない。
「グオオオオオオオオオオオオオ!!」
スライムはドプンッドプンッとケツから侵入すると、腹の中をかき回した。
「ケツガッ…ハラガ…ハチキレル…壊レル…コワレルゥゥ…」
俺の腹はスライムによってタヌキのように膨らでしまった。お腹に入りきれなくなったスライムは、ブビッブビッとケツから汚ならしく溢れた。
「グオッ…グオオオオオオオオ…オナカ、イッパイ…モゥムリィ…」
スライムの動きは更に活発になり、俺の胸の辺りまでスライムが登ってきた。もう身体を動かすのも難しい。
吐き気を感じて口を開くとお腹の中から食道にスライムが登ってくる。
「グオォ…オェエ…ダズゲェデ…ダズゲデ…」
立っているのもままならなくなってきた。俺はスライムの重さに耐えきれず膝から崩れてしまう。スライムはとどめとばかりに俺の身体をすっぽりと包み込んだ。
スライムは穴という穴に容赦なく侵入してきた。鼻や口に入り込むだけでなく、耳の穴からも侵入してきた。
「ゴボッガボボッ!」
耳掻きでも触ったことのない、耳の奥、更にその先のタブーへスライムはゆっくり進んでいく。
やめろ!それ以上は!!やめろやめろやめろやめろやめろおおおお!!!!
スライムは遂に頭の中に侵入する。スライムが頭上からガムシロップを垂れ流すように、甘ったるい快感で脳ミソを支配し始めた。
いやだ、いやだ…き、ギモヂイい?、キモチ…イイ…!ギモヂイイイイイ!ギモッヂイイ!!
「グオオオオオオオオオオオオ!!!!」
身体が熱を帯び始めた。それまでトロトロとしていたスライムがゴムのように引き締まり俺の身体に密着していく。
スライムは俺の身体を支配しようとしているのだ。
「イヤダアアアアア!!イヤダアアア!!」
俺はスライムを拒絶しようと両手で胸元を掴むとスライムを引きちぎろうとした。
「ン゛オオオオオオオオ!」
必死に引っ張るとミチミチと音を立ててスライムが剥がされていく。しかし、スライムは剥がされたところを埋めるように広がっていく。
「ンモオオオオオ!」
それでも俺は必死にスライムを引っ張った。今度は頭についたスライムを掴む。
「ハガレロオオ!グオオオオオオオオオ!!」
野獣のように咆哮しながら、俺は顔に張り付いたスライムを引っ張った。すると、俺の顔がスライムと共に前に前に引き伸ばされているような感じがした。
「コレデドウダアアア!!」
あと少しでスライムが顔から剥がれる。その時だった。
ドクンッ!
全身を覆うスライムが、ひとつの生き物のように脈動した。
ドクンッ!
再び、スライムが脈動する。今度は俺の肌にもその波が伝わってきた。
ドクンッ!ドクンッ!
波は俺の身体と一体化していく。
ドクンッ!ドクンッ!
気がつくと俺は動けなくなっていた。
取り返しがつかないような、そんな焦りを感じて全身に悪寒を感じる。ゾクゾクとした感覚がスライムに駆け巡った。
「…!?」
今俺は確かにゾクゾクとした悪寒を感じた。だがそれは俺の身体を覆うスライムからだった。
「ウオオオ…!?グオオオオオオ!!」
怖い…怖い怖い怖い!
俺は両手で再び身体を覆うスライムを掴む。すると、さっきまでは感じなかった、触覚を温度を感じる。
「イヤダアアアア!!チガウ!オレハ!ニンゲン!ニンゲンナンダ!!」
スライムの下にかすかに自分の身体を感じる。
まだ大丈夫だ。まだ…まだ…!!
「ハガレロオオオオオ!!!」
俺は渾身の力でスライムを引きちぎる。
その瞬間、肌を裂かれるような激痛がした。
「グオオオオオオ!!」
引っ張れば引っ張るほどスライムは伸びていく。
しかしスライムは徐々に固まっていっているようで、その性質はゴムに近くなっていた。
身体はドンドン締め付けられていく。ついにゴムと身体の境界はなくなった。
「ゴムガ…トケテ…カラダガ…グオォ…」
あっという間に俺の身体を黒いゴムに覆われてしまった。
「ついに同化したか?」
博士は満足した様子でパソコン画面を見ている。
「やはり理論通り、怪人102号のほうが強い遺伝子を持っていたようですね。」
「そのようだな、しかし、まだ成体ではないようだ」
「怪人102号の特徴であるライオンらしい形状は見られないですもんね。」
「ふむ、成体への進化を促すために刺激を与えるか…」
俺はどうなってしまったんだ。この黒い身体…もう元には戻れないのか…?
「博士、脳波を見てください。どうやら、怪人505号の意思が残っているようです。きっとこれが原因で同化が中途半端なままなんですよ。505号の思考を排除させてみるのはどうですか?」
「ほほう、試してみる価値はあるな。」
「先ほど分泌物採取時に505号の脳波に揺れが見られました。もう一度それを再現すれば…」
「名案だ!早速試してみよう」
博士は例のレバーに手を掛けた。
「ッ…!ダメダッ!!ヤメロ!!ソレダケハ!!」
ガチャン…
「…グオオオオオオオオオオ!!」
再び電気が流れた。まるで身体の内側から小突かれたみたいに、俺の身体はビクンッと震えた。
「イヤダ!イッタラ…オレガ…オレガキエチマウ!!」
電流はすごく気持ちよかった。今ここで射精すれば、理性を捨てれば、きっと最高に気持ちいいがだろう。
だがそうなれば、俺自身が消えてしまう。本能的にそう感じた。
「なかなか耐えるな。出力を最大にしろ!」
「了解です」
助手がレバーを倒すと、電流の出力が上がってしまった。
それまで、小突かれる程度だった快感も、ハンマーで叩かれるような鋭い快感に変わってしまった。
「ガアアア!!アガガッ!グガアアア!!!」
限界が近かった。俺は両手でゴムに包まれたチンポを握り締めた。こうでもしないと勝手に溢れてしまいそうだったからだ。
「グフッ!グハァ!イギダグナイ…!グオオオオオオオオオオ!!」
チンポに血液が集まり、パンパンに充血している。いつ爆発してもおかしくなった。
(出したい出したい出したい出したい…)
すでに頭の中は快感で支配されていた。かすかに残る理性がそれを留めていた。しかし崩壊までは秒読みだった。
「グオォ…」
後は少し腹筋に力を入れるだけ。それだけで俺は最高に気持ちよくなれる。
「グゥ…」
少しだけ…ほんの少しだけ…
それが俺の最後の理性だった。
「…グフゥ…」
俺は本能に負け、少しだけ力んでしまった。
ビュッ…ビュルル…
ゴムの内側で俺のチンポから精液が漏れた。最高に気持ちよかった。頭が真っ白になって…俺は理性はゴムの中に消えていった。
「ウオオォ…ウオオオ…!グオオオオオオオオオオオオ!!!」
俺は全てを解放するように腹筋に力を込めて思い切り射精をした。
ビュルルル…ビュルルル…ドピュッビュルルルル!!
「ガオオオオオオオオオ!!」
獣の咆哮にあわせてゴムのチンポが膨らみ、天高く精液を噴火させた。
それと同時に俺の身体は最後の変身を始めた。
「ガオオオオオオオオオ!!ガオオオオオオオオオ!!」
全身の細胞が喜んでいるのを感じる。
ゴムと肉体が完全に溶け合い、変化を始めようとしていた。
一呼吸する度に、肺が膨らみ胸囲がドンドン大きくなっていった。ゴムだったはずの外皮は、毛穴が広がりそこから黒い獣毛が生えてきた。背骨が伸び、猫背になっていく。指は太くなり鋭い爪まで生えてきた。咆哮する口は、獲物を捕らえるための牙が形成され、首の周りには威厳のあるたてがみが伸びた。お尻からゴムが盛り上がり細長いシッポが形成された。
身体の変化、筋肉の脈動、新しい肉体で感じるすべてがとても気持ちよかった。
弱い肉体から最強の肉体へとすべての情報が書き換えれていく。
「ガオオオオオオオオオオオ!!!」
再びよみがえった俺…いやオレサマは、力を示すようにチンポを掴むと、最後の仕上げを始めた。
真っ黒いゴムのチンポを扱くと、色や形が変わっていき、オレサマにふさわしい立派なライオンチンポになった。
そして、オレサマはニンゲン共に見せつけるようにチンポを扱いた。
「グッ…いきそうだ!イクぜ!雄ライオンの最強射精!ニンゲン共見とけよ!!イグッイグッイグゥ!!ガオオオオオオオオオ!!」
ビュルルル!!
ライオンチンポから放たれた精液は瞬く間にガラスの容器を白く染め、容器の中を雄の臭いで満たした。
「…同化完了。というよりも怪人505号の肉体を乗っ取ったというのが正しいですね…」
「ふむ…102号のほうが強い力を持っていたということなのか…」
「こんなんじゃ収まらねぇ!!ガオオオオオオオオオ!!もっと暴れてぇぞぉ!!」
「暴れたいか…残念だが君は実験体。ここから出ることはできないよ…これからも我々の元で実験台にされて怪人研究のために苦しんでもらうよ…。鎮静剤を投与しなさい」
博士はそういうと、助手は鎮静剤を投与するレバーを操作し始めた。すると、容器の中に霧上の鎮静剤が撒かれ始めた。だがこの程度でオレサマがやられるわけがない。
「実験体だぁ!?オレサマがこんな容器に収まるような怪人だとでも思ってるのか?ガオオオオオオオオオ!!!」
オレサマは全身に力を込めて、自慢の爪を振りかざす。すると特製の容器は紙切れのようにバラバラになった。
「な、なんだとぉ!?」
けたたましいサイレンの音と共に、博士と助手は慌てた様子で逃げ出した。
「ふんっニンゲンなんてしょせんこの程度。百獣の王であるこのオレ、キングレオ様の敵じゃねぇのさ!」
「とりあえず、ここを出ていくか!もうカプセルに閉じ込められるのはごめんだからな!!」
部屋を出ようとした時、オレサマをモニタリングしていたパソコン画面に見覚えのあるニンゲンが写っていた。
その姿を見ると胸の奥がザワザワっと騒ぐような気がした。
「誰だったかなぁコイツ…まぁどうでもいいか」
オレはパソコン画面を爪で引き裂くと研究室を後にした。
画面のニンゲンが誰だったのか、考えることも思い出すことも、これから一生ないだろう。