窓枠の細い隙間をすり抜けた北風が、鋭い針のように頬を掠めマス。
石造りの床からは、足の裏の熱を根こそぎ奪い取っていくような重く冷たい空気が、足首から膝、そして腰へと容赦なく這い上がってきマス。
吐く息ははっきりとした輪郭を持った白い煙となって、部屋の冷え切った空気に溶けては消えていきまシタ。
ソファの端で、もこもことした大きな毛玉のようなものが、呼吸に合わせて小さく上下に揺れていマス。
羊毛を何重にも重ねたような分厚いルームウェア。その胸元のあたりから、微かに赤みを帯びた光が漏れていマス。熱を発する火の魔石を、懐に直接仕込んでいるのデス。
首元には、ミーが夜なべして編んだ、少し網目の不揃いな黄色のマフラー。彼女はそれを鼻の頭まで引き上げ、側頭部から垂れる長い耳ごとぐるぐると何重にも巻きつけていマス。
いつもなら冷たい石の床を裸足のまま歩き回る彼女の足元は、今日ばかりは足首までを完全に覆う分厚いファー付きのブーツにすっぽりと収まっていまシタ。
ヘビヘビ族であるラミアサンにとって、この季節は生存を脅かす天敵デス。
周囲の気温低下に引きずられるように、彼女の心拍も呼吸も極端に遅くなりマス。暖炉の火の番を少しでも怠れば、本能が冬眠の泥沼へと彼女の意識を強制的に引きずり込もうとするのデス。
厚着の隙間からわずかに覗くオレンジ色の瞳が、とろりとした膜を張ったように重く、今にも塞がりそうなまぶたを必死に押し上げるように何度も瞬きを繰り返していマス。
けれど、これだけの重装備を施しても、血の巡りが滞る末端の冷えだけはどうにもならないようデス。
ソファの隣に座るミーの顔を、マフラーの隙間からチラリと伺い、目が合いそうになるとすぐにプイッと逸らす。そんな不自然な視線の動きが数回繰り返されまシタ。
ラミアサンの長い耳が、葛藤を表すように小刻みに震えマス。
やがて、観念したようにマフラーの奥で小さく息を吐き出すと、もこもこの袖口から茶色の指先が、そろりと這い出してきまシタ。
「……アンタ、無駄に体温高いわね。ちょっと、貸しなさい」
マフラーの分厚い生地越しに籠もった、ひどくぶっきらぼうで、掠れた声。
一切の躊躇いもなく差し出されたその指先が、ミーの手に触れマス。
氷のように冷たい、硬く強張った皮膚の感触。
ミーは何も言わず、自分の両手でその冷え切った指先をギュッと包み込みまシタ。指の付け根にある肉球はいつでもストーブのように熱を帯びていマス。
じんわりと、ミーの熱がラミアサンの指先から手の甲、そして腕の奥へと移っていくのが分かりマス。
こわばっていた彼女の肩から、フッと無駄な力が抜けまシタ。
繋いだ手から伝わる彼女の脈拍が、微かに、規則的なリズムを取り戻していく。マフラーで隠しきれない目元や頬のあたりが、寒さとは別の理由でほんのりと朱色に染まっているのが見えマス。
彼女の冷たい指が、ミーの熱を逃がすまいと、指と指の隙間を縫うように強く絡みついてきまシタ。
ミーの背後で、尻尾が勝手にパタン、パタンとリズム良くソファの座面を叩いていまシタ。
……
夜の間に窓ガラスへびっしりと張り付いた霜が、朝の光を白く濁らせて部屋に落としマス。
そんな凍てつく朝は、ラミアサンにとって底なしの泥沼デス。
分厚い羽毛布団と毛布が何枚も重なり、ベッドの上に丘を形成していマス。その中心で丸まる彼女を放置すれば、おそらく太陽が沈み、再び昇るまでその丘が動くことはありまセン。
だから毎朝、ミーがその重たい布の層に手をかけ、冷たい空気を送り込んで強引に剥ぎ取る作業から一日が始まりマス。
「ラミアサン、朝デス。起きてくだサイ」
丸まった背中のあたりを両手でゆさゆさと揺すりマス。
布の奥底から、「……んぅ……うるさ、い……」という、気管を空気が擦れるような掠れた声が這い出してきまシタ。彼女の長い耳が、布団の端からだらりと垂れ下がり、抗議するようにピクリと一度だけ跳ねマス。
ミーがさらに毛布を引っ張ると、部屋の冷気に触れた彼女の肩がビクッとすくみまシタ。
やがて、のろり、のろりと。油の切れた歯車が回るようなぎこちない動作で、毛布の隙間からラミアサンの上半身が起き上がりマス。
持ち上がったその顔に、いつもの鋭い眼光はありまセン。
半開きになったオレンジ色の瞳は、焦点がどこにも結ばれておらず、ただ虚空を彷徨っていマス。血の気の引いた青白い唇の隙間からは、浅い呼吸の音と共に、頼りない白い吐息が一定のリズムで漏れ出していまシタ。
そして何より目を引くのは、その頭デス。
普段は首筋に沿って綺麗に切り揃えられている土色の短い髪が、今は重力に逆らい、前後左右のあらゆる方向へ鋭角に突き出していマス。鳥の巣のように複雑に絡まり合った後頭部。右側だけが雷に打たれたように垂直に跳ね上がった、見事な爆発具合。
身だしなみを重んじる名家の淑女。
けれど、今の彼女の凍りついた頭には、自分の頭上がどれほど無惨なことになっているかを確認する余裕すら、一ミリも残されていまセン。
ズレ落ちたパジャマの襟元から覗く鎖骨を晒したまま、ラミアサンはただ虚ろな目で壁のシミを見つめ、瞬きすら忘れてコックリコックリと首を揺らしているのでシタ。
……
また別の、吐く息が霜に変わりそうなほど冷え込んだ朝のことデス。
いつものように重い木製のドアを押し開けると、ベッドの上には奇妙な布のオブジェがありまシタ。
何枚もの毛布や掛け布団が複雑に渦を巻き、まるで巨大なカタツムリの殻のようにベッドの中央で固く丸まっていマス。
その分厚い布の螺旋の中心。ぽっかりと空いた小さな隙間から、ラミアサンの顔だけが外の空気に晒されていまシタ。
いつもなら、眉間に深い皺を刻み、薄い唇を真一文字に結んでいる厳しい横顔。忙しない日常の中で、常に周囲の物音に神経を尖らせ、長い耳をピリピリと逆立てている彼女の、あの張り詰めた空気はどこにもありまセン。
普段は青白い頬が、布団の熱でほんのりと桜色に染まり、長い睫毛が静かな影を落としていマス。薄く開いた唇からは、「すぅ、すぅ」と、規則正しく穏やかな白い吐息が、小さな羽毛のように零れ落ちては消えていきマス。
それは、いつもの頼りになる魔術師としての顔ではなく、産み落とされたばかりの赤ん坊のような、何の心配も感じていない安らぎの表情でシタ。
トクン、と。
ミーの胸の奥で、小さな、けれど確かな熱が弾けマス。
無意識に伸びたミーの指先が、その滑らかな頬の輪郭を空中でそっとなぞりまシタ。
目尻の筋肉が自然と緩み、唇の端が持ち上がりマス。
起きている時も、こんな風に力の抜けた顔を見せてくれたら。
熱を帯びた呼気が、ため息となってミーの唇から白く漏れ出しまシタ。尻尾の先が、ゆっくりと左右に揺れマス。
けれど、窓の外ではすでに太陽が完全に昇りきっていマス。
ミーは空中で止まっていた手を引っ込め、パチンと両の頬を軽く叩きまシタ。
揺らいでいた視界のピントを合わせ直すように大きく瞬きをし、石畳の床を分厚いブーツでギュッと踏みしめマス。
肺の奥底まで凍てつく空気を吸い込んで気持ちを切り替えると、ミーは重たいカタツムリの殻の解体作業へと取り掛かりまシタ。
「ラミアサン、朝ごはんのパンが焼けまシタよ」
布の山に両手をかけ、体重を後ろにかけて引っ張りマス。
けれど、今日のカタツムリはいつにも増して頑固でシタ。ズズッ、と毛布が数センチ動いたかと思うと、中から強い力で引っ張り張り返されマス。
「……んぅ……さむい、から……あと、五時間……」
布の奥から、モゴモゴとした寝言が這い出してきまシタ。五時間なんて、もうお昼過ぎデス。
ミーは両足でベッドの縁を踏ん張り、さらに力を込めマス。
しかし、毛布は岩のようにびくともしまセン。中身のラミアサンが、蛇の尾を自身の身体と毛布の間に幾重にも巻き付け、布ごと自分を固定しているのが感触で分かりマス。
「困りまシタね……」
ミーはベッドの横に立ち尽くし、腕を組んで首を傾げまシタ。
その時デス。
ぴくり、と。ミーの頭頂部にある桜色の三角耳が、微かな空気の揺らぎを捉えて跳ねまシタ。
口元から、自然と、ふふっと笑みが零れ落ちマス。
窓から差し込む光を細く切り取るように、瞳孔が縦長の鋭いスリットへと変化するのを感じマス。
重力に逆らうように尻尾がピンと持ち上がり、その先端が期待と興奮でフリフリと小刻みな弧を描き始めマス。
起きないのなら。
あの中の、一番無防備で、一番温かい場所に忍び込んでしまえばいいのデス。
ミーは音を立てないように、つま先立ちでベッドの足元へと回り込みまシタ。
そこには、毛布の端がほんのわずかにめくれ上がり、暗く狭い隙間が口を開けていマス。
ミーはローブの裾をきゅっと握りしめ、冷たい床からベッドの上へと、音もなく跳躍しまシタ。
四つん這いになり、肩をすぼめ、関節の柔らかさを活かして、その狭い布のトンネルへと頭から滑り込みマス。
外の冷気から一転して、そこはむせ返るような熱と、彼女の体臭――少しだけツンとするような薬品の匂いと、微かな甘い香りが混ざり合った、濃密な空気が充満していまシタ。
真っ暗な毛布の中。
ミーの指先が、布越しに伝わるラミアサンの体温を探り当てマス。
さあ、このまま這い上がって、その無防備な脇腹をくすぐってやりまショー。
ミーの喉の奥で、ゴロゴロという小さな音が鳴り始めまシタ。
真っ暗な毛布の洞窟を、両手と両膝を使ってゆっくりと前進しマス。
布が擦れる微かな音だけが、耳元でカサカサと鳴っていまシタ。
やがて、少しひんやりとした、けれど確かな弾力を持つ質感が、ミーの指先に触れマス。パジャマの生地越しに伝わる、ラミアサンの脇腹のカーブ。
(ここデス……!)
ミーは息を潜め、指先を鉤爪の形に曲げまシタ。
そのまま、その無防備な脇の下へ向かって指を滑り込ませようとした、まさにその刹那。
「ミャッ!?」
声が漏れるのと、世界が反転するのは同時でシタ。
ミーの肩と腰に、ヒンヤリとした二つの腕と、太く滑らかな蛇の尾が絡みつきマス。
視界がぐるりと回り、上下の感覚を失った次の瞬間、ミーの頬は柔らかくて少し冷たい胸元に、むぎゅっと押し付けられていまシタ。
「……んん……」
頭上から、甘ったるい吐息が降ってきマス。
ラミアサンの腕が、ミーの背中を逃がさないようにガッチリとホールドしていまシタ。彼女の体温はミーよりずっと低く、まるで日陰にある大理石に抱きつかれたような冷たさデス。
けれど、その腕の力は決して乱暴ではなく、むしろ冬の寒さから命を守るために、唯一の熱源へと必死にすがりつくような、切実な強さを帯びていまシタ。
「ラ、ラミアサ……」
身をよじって抜け出そうとしまシタが、蛇の尾がミーの足首から太ももにかけて螺旋状に巻き付き、完全に動きを封じてきマス。
「……ミーティア……あったかい……」
鼓膜を直接撫でるような、とろけるほどに甘い寝言。
ラミアサンの顔が、ミーの頭頂部にすりすりと擦り付けられマス。爆発した短い髪が、ミーの耳の裏や首筋をくすぐりまシタ。
普段の、どこかヒトを寄せ付けない雰囲気である彼女の姿からは想像もつかない、あまりにも子供じみた、無防備な甘え方。
トクン、と。
ミーの胸の奥で、心臓が大きく跳ね上がりまシタ。
顔に一気に血が集まり、熱を帯びていくのが分かりマス。尻尾の先が、パニックを起こしたようにブルブルと震えまシタ。
こんな声、こんな仕草、反則デス。
ミーの指先が、何かに操られるように、ゆっくりと彼女の後頭部へと伸びまシタ。
寝癖で四方八方に跳ねた土色の髪に、そっと触れマス。見た目とは裏腹に、その髪質は細く、驚くほど滑らかでシタ。
指の腹で、その髪を梳くように、優しく、優しく撫で下ろしマス。
「……んふふ……」
彼女の喉の奥から、くすぐったそうな、けれどひどく満ち足りた笑い声が漏れまシタ。
ミーの胸に押し付けられた彼女の頬の筋肉が、とろりと緩んでいくのが、肌越しに伝わってきマス。
「……可愛い、デス……」
無意識のうちに、唇から言葉が零れ落ちていまシタ。
暗い毛布の中。彼女の冷たい身体に包まれながら、ミーはただひたすらに、その不器用で愛おしい頭を撫で続けまシタ。
どれくらいの時間が経ったでショーか。
ミーの胸に触れていた彼女の規則正しい呼吸のリズムが、ふと、不自然に乱れまシタ。
ピクリ、と。
ミーの頭頂部に乗っていた彼女の顎が、微かに持ち上がりマス。
布の隙間から差し込むわずかな光の中で、彼女のまぶたが痙攣するように震え、オレンジ色の瞳がゆっくりと細く開かれまシタ。
焦点の合わない瞳孔が、数回の瞬きを経て、次第に輪郭を結んでいきマス。
その視線の先にあるのは、至近距離で見上げるミーの顔。
そして、自分の両腕がミーの身体を抱き枕のようにガッチリと抱え込んでいる事実。
さらには、自分の頭が、そのミーの手によって、よしよしと愛でるように撫でられ続けているという、現在の状況。
彼女の呼吸が、ヒュッと止まりまシタ。
先ほどまで血の気がなく青白かった彼女の頬から耳の先にかけて、朱色のインクをこぼしたように、凄まじい速度で赤みが広がっていくのが見えマス。
瞳孔が、極限まで見開かれまシタ。
「な、ななな……ッ!?」
パクリと開いた唇から、空気が漏れる音がしマス。
彼女の全身の筋肉が、バネのように一気に硬直しまシタ。
「きゃあああああぁぁぁぁッ!?」
静まり返った朝の家に、鼓膜を突き破るようなラミアサンの大絶叫が、ビリビリと響き渡りまシタ。
……
肺の奥の空気をすべて使い切るほどの悲鳴を上げたせいで、喉の粘膜がヒリヒリと熱を帯びている。
乱暴に跳ね除けた毛布がベッドの下へ滑り落ち、冷たい朝の空気がパジャマの隙間に入り込んでくる。それでも、アタシの顔面に集中した沸騰するような熱は、一向に冷める気配がない。
ドクン、ドクンと、耳の奥で自分の心拍がやかましいほどに鳴り響いている。
「ア、アンタ……ッ! 勝手に人の布団に入り込んで、何やってるのよッ!」
声が上ずり、語尾が裏返る。
ベッドの上に正座したアタシの目の前で、ミーティアは悪びれる様子もなく、むしろ「えへへ」とだらしなく口角を緩めていた。
その桜色の三角耳が、ご機嫌にピコピコと揺れているのが、さらにアタシの神経を逆撫でする。
許さない。あんな、赤ん坊みたいに甘え腐った姿を見られた上に、頭まで撫でられていたなんて。
このままでは、アタシの威厳もプライドも木っ端微塵よ。
この生意気な猫には、いつものアレを食らわせてやる。
「罰よ。歯を食いしばりなさい」
アタシは身を乗り出し、両手を広げて彼女の顔面へと襲いかかった。
狙うは、その少しふっくらとした両頬。
左右から掌でガッチリと挟み込み、そのまま中心に向かって肉を押しつぶす。ミーティアの唇が、魚のように「ぷくっ」と尖った形に歪む。
アタシの特製、おにぎりの刑。
普段なら、氷のように冷え切ったアタシの指先が触れた瞬間、彼女は「ひゃんッ」と肩をすくませて涙目で降伏するはずだ。
それを期待して、アタシは掌の付け根に力を込め、ぐりぐりと円を描くように彼女の頬肉を揉みくちゃにした。
……けれど。
「んんぅ……ふふ……」
掌の下から漏れてきたのは、悲鳴ではなく、とろけるような甘い吐息だった。
ミーティアの暁色の瞳が、三日月のように細められる。彼女の喉の奥から、ゴロゴロという低い振動音が鳴り始め、それがアタシの掌を通して腕の骨までジンジンと伝わってくる。
「……は?」
痛がるどころか、完全に喜んでいる。
彼女は自分からアタシの掌に体重を預け、すりすりと頬を擦り付けてくる始末だ。
どういうことよ、と訝しみ、アタシは自分の手先へ意識を向けた。
その瞬間、はっと息を呑む。
アタシの掌が、異常なほどの熱を放っていたのだ。
ほんの数分前まで、彼女の温かい身体を湯たんぽ代わりにギュッと抱きしめ、その熱を貪り食っていた。それに加えて、あんな無防備なところを見られた羞恥心で、全身の血流が暴走している。
いつもなら冬眠寸前の爬虫類のように冷たいはずのアタシの指先は、今やストーブのようにぽかぽかと温まり、少し汗ばんですらいた。
冷たくない手で頬を揉みくちゃにされるなんて、このバカ猫にとっては、ただの極上のマッサージでしかないじゃない。
「ち、違うわよ。これはお仕置きなのよ。ちょっと、反省しなさいよ……ッ」
言葉とは裏腹に、アタシの手は彼女の頬から離れなかった。
指の腹に触れる、マシュマロのように柔らかくて滑らかな肌の感触。
アタシの熱と彼女の熱が混ざり合い、手と頬の境界線が溶けていくような、奇妙な心地よさ。
彼女のゴロゴロという振動が、アタシの苛立ちや羞恥心を、細かい泡のように分解して消していく。
「あったかいデス、ラミアサンの手……えへへ……」
目を細め、完全に脱力してアタシの手に顔を預ける彼女の無防備な姿。
その顔を見ているうちに、掌の力を緩めるタイミングが分からなくなっていく。
アタシは視線を彷徨わせ、意味もなく舌打ちを一つ落とす。
結局、アタシの指先は彼女の頬の柔らかい肉を、ゆっくりと、撫でるようなリズムでぐりぐりと揉み続けていた。