愛が異常に重い龍人のじゃお師匠様から修行を理由に理性を飛ばすクスリを飲まされる。
[中華風の豪華な部屋]
確かに今のソナタは強い。
魔力の漏れがなく、キレのある魔法の行使が可能。体術のみで魔獣を狩ることの出来る並外れた力をソナタは手に入れておる。
であるが、妾から言わせてもらえばまだまだ、じゃな。妾のような1000年生きる仙人となった者らから見たら赤子のあんよとそう変わらんよ。
故に、妾の宮殿から出るのを許さぬ。まだまだソナタには修行が必要じゃ。下界に降りてコンビニに行きたいなんぞ妾絶対許さぬからな?
そもそもコンビニは怠惰を統べる悪じゃ。調理をせずとも飯が食えて、品質の悪い酒が並べられておる。コンビニとは人間を怠惰たらしめる物を詰めた悪魔のダンジョンよ。
それに何より、ソナタがコンビニで買いたいのは飯や酒ではないのであろう?ソナタも男の子じゃからな。スマホを禁じられとる年頃の男が鬱憤を晴らすとなればコンビニに行って買うしかないであろうよ。
嫉妬?別に、別にしとらんわ。雑誌に写ってる女子に嫉妬なんぞしとらん。する意味がわからん。妾の方がスタイル良いし、可愛い。そうであろう?我が愛弟子よ。
わかった。ムチばかり与えておった妾が悪いな。キツイ修行を耐え抜いたソナタへの労いが足りんかったよ。特に最近は酷い修行が多かったからな。ソナタへ八つ当たりをしてしもうた詫びとして、何か良い事をしてやろう。
・・・八つ当たりする程の理由がわからぬと。ヒントをやろう。深夜、便所、山で拾った物、そして、コンビニ。
正解じゃ。ソナタが山に落ちていたそう言う類の雑誌で致していたのに対し妾はイラついておったのじゃ。妾とて説明しとうなかった。でもどうしても聞きたそうな顔をしておったからな。心を鬼にして答えてやったまでよ。
ソナタへの鞭に対する飴玉、妾思い付いたぞ。それも修行を兼ねた特別な飴玉じゃ。
所で、何故龍人は人間に比べてこれ程までに強いかを知っておるか?もちろん筋力の優劣や寿命の長さはある。じゃがそれ以上に、龍人は本能が強い。理性を捨てて本能のまま戦を行えるのじゃ。
それを踏まえて、ソナタは少し理性で戦う癖がある。だから弱い。ならどうするか、は簡単な話よなぁ?
理性を捨てる練習、しようではないか。
言っておくが妾の貞操は固い。未使用品故に錆すら生えておらんほどよ。なんじゃ、こんな軽い冗談すら通じるとは意外とウブなのじゃな、可愛いやつめ。
妾はソナタだから身体を許そう思ったのじゃ。その辺の男であるなら指先ひとつ触れた瞬間消し炭じゃが、ソナタならば話は別よ。妾はソナタを男として見ておるのじゃ。
じゃから他の女にうつつを抜かせば腹が立つ。生の女から触れられたと聞いた時には殺気も立つわ。正直、下界にソナタを出したくないのはそれもある。ソナタを独り占めにしたい可愛げのある下心よ。
随分と距離を取るのだなぁ。こらこら、逃げるでない。そう逃げられては、追い詰めたくなるであろう?
それともそういうのが好みなのか?まったく、困った愛弟子じゃ。ソナタは妾の加虐心を擽るのが上手すぎる。ついやり過ぎてしまいそうになるなぁ?
ほれ、捕まえた。
この宮殿の秘薬、理性を飛ばす副作用を持つ不老不死の聖水の小瓶。これをソナタに飲ませてやろう。始皇帝ですら叶えられなかった不死の身体、それを人類で初めて得たのがソナタ。その次はソナタの子供であろう。いや、ソナタと妾との子供であったな。まぁなんでも良かろうよ。
ちなみに副作用は100年続くそうじゃよ?怖いか?怖いよなぁ?でも安心せぇ、妾も一緒じゃ。妾が口移しで飲ませてやる故、多少は妾の口にも入る。副作用と一緒にな。
永遠かのように続く劣情。それを吐き出すは絶世の美女。景色はまるで桃源郷のようで。
妾がソナタを天国に導いてやる。じゃから安心して、堕ちぃ?なぁ、愛弟子よ。
・・・ほれ、あーん、じゃよ。あーーん。くふふっ、飲んでしもうたなぁ?