転職の神殿(呪)

  お待ちしておりました。おや、魔王軍幹部様が直々に視察とは驚きました。それほどまでにこの施設の重要性を認識して頂いているということですね。我々魔神官も鼻が高いというもの――はい? はあ、視察に行けと言われたはいいがどんな施設かすらお耳に入れていない、と。分かりました。まずはこの施設――転職の神殿について説明致します。

  転職の神殿というのはニンゲン共が職業、例えば戦士ですとか魔法使いですとか――そういった戦い方や能力を憎き女神の名の下に定めるといった施設でした。ニンゲン共は個体差こそあれど我々魔族のように多種多様な種族がいません。なので職業というもので個性や特徴といったものを付加しているのでしょう。浅ましい考えです。が、この神殿から実力者、果てには勇者という忌むべき存在まで生まれ、魔王軍に壊滅的な打撃を与えているのは事実。そこで聡明なる魔王様と魔神様はこの施設を秘密裏に支配し、人間を魔族へと堕とすことで敵の戦力を削ぎつつ魔王軍の戦力を補強するという策を実行に移したのです。

  ――まだピンと来ていないご様子。でしたら――もうすぐ神殿の門戸を開く時間ですので傍らでご覧になって頂ければ。ああ、変身魔法や幻覚魔法で姿を誤魔化す必要はありません。この神殿自体に認識阻害魔法が常時巡らされておりますので。それでは哀れな冒険者を呼び込むことにしましょう。

  「うわあ……すごいや。こんなに大きな建物初めてかも」

  ふむ、どうやら魔法使いのようですね。引っ込み思案で臆病、身体は棒きれのようにすぐ折れてしまいそうなほどの軟弱具合。魔力量も大して多くも無く……まあ、一般的な駆け出し冒険者といったところでしょうか。

  「あのう、ボクは魔法使いに向いてないって言われて。ボクに最適な職業があれば変わりたいと思って来たのですが」

  はい。それではこの台座で祈りを捧げてください。今のあなたに最適な職業を偉大なる神より賜ることが出来ますよ。

  「は、はい。この台座の上で祈ればいいんですね。神様、ボクに最適な職業を授けてください――むぐうっ!?」

  ふふ、祈りが届きましたね。見てください幹部殿。このように台座の上で祈りを捧げることで矮小なニンゲンの身でありながら魔神様の恩寵を授かることが出来るのです。今、彼の身体は捧げた祈りの内容と彼自身の適性から導き出された姿へと変貌を遂げようとしているのです。

  「何を、誰と話して――ううっ!? からだ、からだがふくらむっ」

  幹部殿お気をつけて。このように変化している間は認識阻害の効果が薄れるようでして。つい先日、不用意に近づいた者が変化したての爪で切り裂かれるなんて事があったものですから、肉体が魔に染まりきらぬ内は近づかない方が賢明ですよ。

  しかし、細い胴体に細い手足だったものが随分と逞しい身体つきになりましたね。大木を思わせるような太く逞しい胴体に、それを支える手足もまた同じくといったところ。身体が膨らむ、という表現を用いておりましたが――確かに元の身体と比べて二回り程度は背丈も体重も肥大化しています。ただ、筋肉が付いたわけではなく、骨が太くなって脂肪が付いたようですね。あれではまともに戦えはしないでしょうねえ。

  「あ、ああ、かお、かおが」

  頭の骨格が変わり始めたようです。髪が抜け落ち、耳が大きく薄く引き伸ばされています。おや、鼻がぐんぐんと伸びて垂れ下がってしまいました。伸びた鼻はどうやら自らの意思で動かすことが出来るようで、今まで備わっていなかった新たな感覚に困惑している様子。

  全体をよくよく見てみれば皮膚が灰色に変色し始め、それらが身体中へと侵食していますね。ただ色が変わるだけではなく、乾ききった大地を思わせるようなひび割れが皮膚へと刻まれているようですが――種族の特徴というだけではなく老いて衰え始めた皮膚といった印象を受けます。

  「からだ、おもい、ぜえ、ぜえ」

  老いているという印象は間違いではないようですね。筋力が衰えて巨体を立たせているだけでも体力を消耗しているようですし、お腹にはだらしなく揺れる脂肪が付き、声の通りが悪くなって。若々しく未熟さを感じさせた肉体は著しい衰えを見せています。

  「ぜえ、ぜえ、あっ――う、んっ」

  おや、どうしたのでしょう。ああ、彼の股間に鎮座していた竿が体内に飲み込まれて一筋の――というには使い古されだらしなく開かれておりますが――雌の象徴が生まれたようです。かと思えば、彼の胸には顔と同じくらい、いやそれ以上の乳房がゆさゆさと揺れ動いてその存在を主張しています。ここまで強調された雌らしさを持つ者はそうはいないでしょう。

  「ボク、どうなって、ああっ、あんっ♡」

  衰え始めていた声に艶が出てきました。若い雌とは違った大人の魅力というものを感じます。どうやら歳を経ていながらも感度の方は衰えを見せていないようで、不意に触れてしまった乳首や陰核の快楽に戸惑っていますね――ふふ、見た目は熟女だというのに振る舞いはまるで生娘のようではありませんか。

  肉体の変化は終わったようですね。しかしまあ随分と姿が変わりましたね。雄から雌へ性別変化しただけでなく熟年の実った肉体へと成長するとは――余程彼に雄としての適性が無かったのでしょう。見てくださいあの豊満な乳房を。あの大きさで、あれほど歳を経た姿で未だにハリを保って垂れ下がることなく柔らかに揺れているとは――雌として最上と言えるほどの肉体です。

  そして女陰は如何にも使用済み、経験人数豊富といった具合ですね。小陰唇は変色してはみ出ていますし、陰核は肥大化して。しかしまあ、正確な年齢は分かりませんが……50は超えている『象獣人』になってしまうとは。このように能力が低いニンゲンは姿形を魔族へと変えられるだけに留まらず、年齢や能力、経験などを根本から書き変えられてしまうのですが、ここまで変貌してしまう者は久方ぶりですね。

  ですがまだ終わりではありません。あくまで変化したのは肉体だけ。彼の精神はまだニンゲンの雄のままなので――そこで幹部殿の出番というわけです。

  何をぼさっとしているのですか。極上の女体が目の前にあるのですよ。精神を堕とすのであれば種族としての本能を刺激するか、快楽によって新たな肉体の素晴らしさを植え付けるかのどちらかが手っ取り早いというのは幹部殿もお分かりですよね――ええ、はい。彼、いや彼女を抱いてください。あの巨体を満足させるのは私では少し難しそうなので。お願いします。

  「ボクの身体どうなって……ヒィッ!? お、大きい――魔族!?」

  こうして幹部殿と並べてみると思ったよりは小柄ですね。溢れんばかりの乳房や各所で突き出る脂肪が巨体であるかのように錯覚させているのでしょうか。おやおや、お互いに準備は万端といったところ。彼女は未知の感覚や感度良好な肉体によって前戯要らずなほどに汁を滴らせていますが、幹部殿もご立派なモノをビクビクと震わせて待ちきれないと叫んでいるかのようです。ニンゲンが魔族へと堕ちる姿に興奮したのか、はたまた魅力的な雌を前にしてなのかは……言及しないでおきます。

  「あ、やめ、近づかないで――あ、んひぃ!?」

  おお、幹部殿の肉棒を抵抗無く受け入れていきますね。膣内はどうですか……その顔を見る限り良好な様子。キツすぎず、緩すぎずにしっかりと肉棒を咥え込んで離さないと。使い込まれた様子でしたからガバガバになっているのではないかと危惧していたのですが、杞憂だったようですね。

  「ぬい、てぇっ――こんな、こんなのおかしいっ、あ、んあぁっ♡」

  もうイってしまったのですか。随分とまあ堪え性の無い身体になったものですね。まだまだ幹部殿は満ち足りていないというのに、この調子では後何回イってしまうのか。先が思いやられますね。

  「んっ♡ いやぁっ♡ もうむり、もうむりだってぇっ」

  言葉では嫌がっていますが……嬌声を上げて、胸も尻も腹もだらしなく揺らして、身体は抵抗するどころか幹部殿を受け入れてしまっていて説得力がありませんよ。聞こえているのでしょう、この淫らな水音を。これはあなたの雌穴から鳴り響いているのですよ。あなたは雌として、雄を受け入れて悦んでいるのです。

  「違う、ボクはぁ、ボクはぁっ♡」

  雄、だというのならば今のあなたの姿をお見せしてあげましょうか。上を御覧なさい。鏡に映し出されたあなたはどんな姿をしていますか?

  「うそ、こんなのボクじゃ――な、いぃっ♡ そこだめぇっ♡」

  否定してもこれが現実なのですよ。イキ顔を晒して喘ぎ、逞しい雄を拒むことなく嬉々として受け入れる――あなたはそんな淫乱な雌なのです。こんなにだらしのない乳肉をした雄がどこにいますか。雌穴でイくような雄がどこにいますか。いませんよね。そんな当たり前のことも分からないほどに老いてしまったのでしょうか。

  「ちが、うぅ――ボクは、こんな、あぁっ♡ おばさんなんかじゃあぁっ♡」

  諦めの悪いヒトは嫌いではありませんが――おや、そろそろ幹部殿も限界のようですね。腰を盛んに振って、そんなにもその雌穴が気に入ったのですか。ふふ、それでしたら存分に子種を注いであげてください。

  「こだね……? え、あ、だめ、それは、それだけはやめてぇっ!」

  呆れました……まだ自分が何をされているのかという自覚すらなかったのでしょうか。では幹部殿、よろしくお願いしますね?

  「おごぉっ!? はげしっ、激しすぎりゅっ♡ 急にそんな、ああんっ、もうイった、もうイったからこれ以上動かさないでぇ♡ あ、ああっ――んあああぁぁっ♡♡」

  うわあ。幹部殿の精液が膣内どころか外にまで大量に溢れてしまっています。これを掃除するのは気が滅入りますね。さて彼女は――気絶していますね。初めての行為で――といっても彼女の肉体的には初めてでは無いのですが――この量を注ぎ込まれてしまえば気絶するのは当然ですね。

  気絶させてしまったが良かったのか、ですか。ええ、大丈夫です。快楽によって彼女の肉体と精神は魔族へと順応し、次に目覚めた時には元からそうであったかのように振る舞うことでしょう。これが才能ある存在であればもう少し調教する必要があるのですが。え、はあ。その調教とやらも見てみたいと。いい趣味してますね。分かりました、器が見つかり次第ご報告させていただきます。

  さて、これからの時間は大勢のニンゲン共がここを訪れるので、視察をするのであれば遠巻きからでお願いします。日によっては数十人相手にする必要があるので説明している暇が無いんです。それともそこに倒れている彼女をお持ち帰りしますか――行動が早いお方だ。あの巨体を抱えてバルコニーから飛び立つだなんて。彼女の安否が少し気になりますが、とにかくお勤めを果たさなくては。

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  あらぁん、随分と可愛らしいお客さんだこと。ボウヤはこういうお店初めてかしら。ここは娼館って言ってえっちなことをするお店なのよ? ――なるほどねぇ。お友達に臆病者だとか、雄として魅力が無いって煽られてここに来たのね。でも残念。ウチのお店は魔王軍幹部、いえ、今は四天王と呼ぶんだったかしら。その四天王様直属の高級娼館なのよ。ボウヤじゃとてもじゃないけど払えないわ。

  ……どうしてもこの店がいいのね? 分かったわぁ。その根性に免じてアタシがお相手してあげる。おばさんの相手なんて、と今思ったでしょう。アタシ、これでもこの店でナンバーワンなのよぉ。ナンバーワンなのに何で受付嬢なんてしてるのか、ですって? 普段は暇なのよぉ。ささ、アタシのことはいいからアナタのおちんちんを見せなさい。

  小さいわねえ。まあ、ボウヤくらいの体格だったらこんなものよねぇ。あらごめんなさい、怒らせるつもりはなかったのよぉ。それじゃあ最初はこのお鼻で扱いてあげるわぁ。はい、しーこ、しーこ――どうかしらぁん。お鼻で巻き疲れて擦られる感覚、意外と癖になるでしょう。気持ち良くなんかない、なんて嘘ついてもアタシには分かるわよぉ。お鼻を通してビクビクと硬くなってるのが丸分かりなんだからぁ♡

  お次は――さっきからおばさん、おばさんと呼びながらも横目で見てたこのおっぱいを堪能させてあげるわね♡ おっぱいが気になっちゃうなんてボウヤじゃなくて赤ちゃんだったかしらぁん。これをこうして――ボウヤのおちんちんも、顔も、身体もぜーんぶおっぱいに埋もれちゃいましたぁ♡ うふふ、身動きが取れなくてジタバタと可愛らしいわねぇ。どうかしらボウヤ、アタシの50代おっぱいは。ムチムチしていて気持ちいいでしょぉ。全身がおちんちんみたいに気持ち良くなってるんじゃないかしらぁ。だってアナタ、蕩けた顔して目がぐるぐる~って回ってるもの。

  これ以上は性癖が歪んじゃうかしらぁん……名残惜しいけど、えいっ♡ えいっ♡ うふふ、ぴゅっぴゅ出して偉いわねぇ。でも、こんなに情けないおちんちんじゃアタシのおまんこを満足させられないし、挿れても雄としての自信を無くすだけで終わっちゃうわ。ここから先は大人になってから、ね? 意地悪じゃないのよ、ボウヤ。

  ――おばさんの名前? 大人になったら絶対リベンジするから、ですって? おかしな子ねぇ。エレナよ、エ、レ、ナ。記憶を失くして倒れてたアタシにあの方が付けてくれた名前――あら、どうしてそんなことを口走っちゃったのかしら。ふぅ、疲れが溜まってるのねきっと。ほらボウヤも早くお家に帰りなさい。こんなおばさんでよければ大人になるまで待っててあげるから。

  ……あの方に名前と仕事、そして愛を与えて貰って数年。時々何かが恋しくなる時があるけど、あの方の愛さえあればアタシ何もいらないわぁ。