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第一章 物の怪と千鶴 第一話

  「人間は愚かだ」私は元人間だったので、つい考えてしまう。

  一つ、人間は欲しいものがあると手段を選ばない、一つ子孫繁栄の為に子に人生を自分のものにする、一つ人間以外の者の生き場を無くす。

  「大嫌いだ」ボソッと吐いた言葉。その言葉は、私は大好きだ。"大嫌い"何度も吐いた言葉、それは、他人でも、親でも。

  私の名前は、宮本 千鶴。今は、高校三年進学するか迷っている。最近、神社に通っている。そして、私には、ある秘密がある。その前に何故私が神社に通っているのか?

  ある日、学校から家に帰っているとき、壁に張り紙があった、ちょうどバイトをしてみたかったので、つい紙を読んでみた。「なになに?神社の巫女募集中!日にち○○日◇◇時✕✕分▽▽市狐島稲荷神社までかぁ〜、やってみようかな。」それを読んだ、私は興味津々だった。

  ○○日◇◇時✕✕分▽▽市狐島稲荷神社に来た私、「やっぱり、私の他にも何人か来ているんだ。はぁ、受かるかなぁ」誰かが、襖から出てきた「よう、集まってくれたなぁ。よし、始めるか!」男の人?神主かな?その顔は、幾らか冷やかな輪郭の線の中に柔らかい肉感をとじこめているというようないわゆる近づき難い高雅な美だった、私が見たときは、頭の上に耳?背中に尻尾が九本あるような靄が見えた。(なにかの見間違いか?)そう考えていると、の男性は私に向かって、「お主、名は?」急に聞かれたので戸惑ったが、「あ!はい!宮本 千鶴といいます。」急に聞いてきたので、私は、足がすくんでしまった。「千鶴というのか、お主(小声で)この試験が終わったら社の奥に来い」

  そして、試験が終わり、言われたとおり来てみた。「おう、来たか!待っていたぞ!」その男性は、試験にいた時の姿ではなかった、人と狐を合わせたような身体に尻尾が九本あった。(まさか!九尾の狐!)「びっくりしておるなぁ、それもそっかフフッ」呆気にとられた、私の顔を見て彼いや九尾の狐は、嘲笑っていた。

  数分後、落ち着いた私に九尾の狐は心配をかけてくれた。「大丈夫か?怖がらせてすまない。そなたの驚く顔が見たかっただけだったのだ。」九尾の狐は、そう言うと私に、手を差し伸べ、「そら、千鶴といったな、我の名は、[[rb:狐坂 玉藻 > こさか たまも]]だ。」九尾の狐は自己紹介し、社の中に入っていった。「どうした。入らないのか?」誘われるように中に入った。

  和室に入り、九尾の狐の他に狐の巫女達が、掃除をしていた。「あの〜私は?」「おう、すまんすまん。ちょっと待ってくれ、ほれ!」九尾の狐は、人差し指を立てると、何処からか宙に浮かんだ座布団が私の目の前に置かれ、戸惑いながらも冷静に心を沈め、座った。「あの、狐坂さん」「玉藻でいい」「玉藻さんいくつか聞いていいですか?」「なんだ?」「なんで、私だけ選んだのですか?あと、玉藻さんは、神様なのでしょうか。」今も驚きながら質問した。

  「そうだなぁ、先に我は、人間の世界だと神と言ったほうがいいな。まぁ立場的に言うと神にも三段階に分かれている三段目が神水、二段目が神火、そして一番上が神日まぁこういった感じかな。そして、お主がなぜ選ばれたのか?だが、お主には、殺意?のようなオーラが出ている。このままでは、お主はオーラに包まれ、人間を憎む物の怪に成ってしまう。それでいいのk」「いいんです!もともと私は人間を憎んでます。人間がいるから、自然が破壊されていくのです。人間を憎むのなら、本望です!人間なんて消えればいい!はぁ・・はぁ・・・」千鶴は、もう人間に対する愛着も興味も消えていくのを感じた。(このままでは、まずい!一刻も早くオーラを取り払わなければ!でも、どうする。どうやって取り払う)こう考えている間も、千鶴が物の怪に成ってしまう。「あ"あ"あ"あ"あ"ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”、、、人間は消えろ、人間はこの世から消えるべき存在。わ、、、わ、、、、れ、我が何故人間であるのだ!」

  玉藻は、心の中にいる千鶴を見た。千鶴は、暗闇の中で物の怪に食われそうになっていた。「仕方ないが、千鶴!我慢してくれ! [[rb:火焔光背 狐火 > かえんこうはい きつねび]] その物の怪を灼き給え!」すると、別の空間が現れ、千鶴を引き込む。物の怪に成ってしまった千鶴を中心に無数の炎の柱が円になるよう結界を張った。「う”う”ぅ”ぅ”ぅ”ぅ”、おのれぇ”ぇ”九尾!我の邪魔をするな”!」「悪いがその娘は返してもらう。消えろ物の怪!」玉藻は尻尾を広げ尻尾の先に火の玉を出し、玉藻は目を閉じ、唱えた「この者助け、物の怪をあるべき場所へ還せ」右手には御札。左手には、焔の七支刀を持っていた。御札を前に突き出し、物の怪に貼り、七支刀で突き刺した。「う”わ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”・・に”・ん”・・間など・この世・・か・・・ら・・」物の怪は千鶴の身体から消え去り、空間も消え、さっきまで居た和室だった。

  「う〜ん」「おっ!起きたか!物の怪は、もう消し去ったからもう何も心配はいらない。」「ハッ!私、質問して、その後の記憶が、物の怪?」玉藻は、尻尾で千鶴を抱いた。「大丈夫、もう今日は泊まっていきなさい。」(なんだろう?急に玉藻さん優しくなった?尻尾モフモフで、気持ち良い。)とりあえず、親に電話し、泊まることにした。泊まる前に儀式があるみたい、私の忍耐力と精神力を高めるためみたい。「よっ!待っていたぞ!千鶴。」「ありがとうございます。今日は、泊めていただいて。」お礼を言っている中、巫女さん達が、なにか?赤い盃の中に酒?が入れてあった。「あのーこれは?」「あぁ、これか。これはな、神社の近くで湧き出た水と神社に奉納してくれた米を使った酒だ。案ずるな、千鶴のために呑めるようにした。」「大丈夫かなぁ。」戸惑いもしていたが、儀式が始まった。「さぁ、千鶴。呑んでくれ。」勧められたが、少し不安。(いいや、これは、神主 玉藻さんに物の怪から護るための儀式!呑む、呑んだら強くなる。)

  「ゴクッ、ぷはぁ、、はぁはぁ、、、ふぅ、、、これで、」普通に呑めたが、なんだか変な感じがする(なんか、身体が暑いなんだろう。お酒を呑んだせいなのか?)徐々に熱くなってきた。「うあああ、ううう!?」千鶴が着ていた制服の下でもふもふと、 お腹側には白い、 背中側には銀色の毛が生えてくる。 制服とスカートの間からぞわぞわと巨大なものが出てくる。モフモフとした、 銀色の九本の尻尾。「う”う”う”····· ! 」手足を見ると、ワイシャツで引き締まった腕、太ももやふくらはぎ辺りが黒い獣毛で覆われ始め、 靴下が破け始めているのを感じた。足には靴下だったぼろ切れが乗っていた。(暑い!顔が暑い!) 千鶴の顔に変化が訪れる。耳が三角に尖っていき、頭の上に動いて伸びてきた。 狐らしい鼻と口が伸び、 マズルになっていった。 鼻先が黒くなり、歯は鋭い犬歯になった。 髪は銀色に染まり行き、マズルの横にぴょことヒゲがは生える。 スッとしていた目尻は更に長くなり、 シャープなツリ目になった。千鶴だった人間の姿は、 九尾の狐の獣人と化していた。

  「ハァハァ、、ハァハァ、、、どうなってるの!?」「千鶴、すまない、その酒忍耐力と精神力を高める代わりに、九尾の狐にする作用がある。伝えるのが遅く、ほんとに申し訳無い。」玉藻は、謝ってきたが、尻尾で癒されていて、すぐに許した。「いいや、大丈夫ですよ。玉藻さんと同じ九尾の狐に、成れたのですから。」(まさか、千鶴がこうも呆気なく許してくれるなんて、早く言うべきだったが、その心配も要らなかったな。フフッ。)「けど、心配が一つあって、これ元に戻るんですか?」

  九尾の狐には成ったが、元の人間の姿に戻れるのか不安だった。「案ずるな、お主は、一人前の九尾の狐ではないか、変幻くらいできるであろう。」(あ、そっか私は、一人前の姿に成ったんだった。よし、やってみよう。)変幻したい物をイメージして念じる。すると、千鶴の身体の周りから煙が出てきて「ボフッン」煙が消え、元の千鶴に戻った。「すごーい!これって変幻自在なんですか?」「まぁな、動物にだって変幻できるぞ。あと、火を操れるようになるからそこは気を付けるように。」「はい!では、これからは神社に通っても大丈夫ですか?」「もちろん、あと、九尾の狐としての人間との接し方、これからの事を教えていくからな、日にちは行ける時でいい。」「分かりました。これからよろしくおねがいします。」

  さて、九尾の狐になった千鶴。これからどうなるのか。

  続く

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