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鮫サン

  もう、数ヶ月も、この人間と旅をしている。

  逆らうことは許されない、親分と子分の関係らしい。

  そして、今日も歩きづめ、ようやく一段落付き、何も無い平原についた。人気がない安らげる場所だが。

  親分は急に足を止めると、振り向きざまに

  「よし、ここで自慰しろ」

  「はっ!?」

  ……俺は、目の前の親分に、いきなり突拍子もないことを言われる。

  

  「以前、しろって命令した時、小便行ってたから最後まで見れなかっただろ、だから今しろって言ってるんだ」

  

  「絶対……よ、喜んでさせてもらいます」

  

  言いかけた言葉をねじ曲げたのは、袋から武器を取り出そうとしたからだ。

  

  そういえば、数ヶ月前に、

  俺が刃が立たなかったギガンテスを、親分は、本当に雌にしたんだろうか?

  ……

  出来れば嘘で有って欲しい、心身共に受けの快楽を染みこませたとか?……。

  

  

  と、そんなことを考えてもしょうがない、恥でしかないが、親分のご命令とあらば、逆らったらヤラレル……。

  

  

  縦割れに指を這わせる。

  

  「……」

  

  「声だせ、バーカ! ったく……」

  

  そういって俺を罵りながらも、2,3m先であぐらをかく、あいつ。

  

  「だって……出るわけねぇ……じゃ……!」

  

  別に心底歯向かおうとした訳じゃない。

  ただ、『恥ずかしい』

  という意思を伝えようとした、勿論結果はわかっているのだが。

  

  「……良いから、ヤレ」

  

  若干蔑んでいるような目付き、その目付きが怖いと同時に

  何故か胸にギュッと刺激をもたらす。

  

  

  「んぐっ……」

  変な感覚、何だいまの?

  「そうそう、そんなんでいいからよ、見込み通りいい声でるじゃんかよ?」

  「ぐぅ……」

  ま、また?……なんで蔑まれてるのに、胸が苦しいんだ。

  そして、適当に手を動かして逸物を刺激していたのだが、

  いつの間にか勃起していた。

  「……んぐっ…………んぅぅぅ…………」

  とりあえず、早く終わらせよう……。

  「もっとだ、誰も聞いてないんだからよ」

  「……ぁぃ…………んぅぅ……はぁ……はぁ……」

  「やっぱ……可愛いなぁ、オマエ」

  『可愛い』という単語にまたもや胸にギュッとするような刺激がきた。

  「んぐっ!!??……親分……?」

  「なぁーんだぁ?柄にもねぇー声だして……」

  今度は優しい声、そう言われ気づく、いつの間にか……虜になっていると。

  俺から欲求していいのだろうか?

  そう思うと迷いが出た。嫌われたくない、好きだから

  「……したい?」

  「ん?……どした?俺を抱きたい?」

  不思議と、蔑んでこない。それが以外だったのと同時に

  意識する間もなく、俺は頷いていた。

  「んぐっ……」

  「しゃぶるかぁ?」

  「んっ……」

  想像するのは、しゃぶることよりも、しゃぶって親分が気持ちいいか。

  そして、口の中で射精されることを考えると、胸が締めつけられると同時に、

  逸物の感度があがった。

  「んぁ……する……親分の……飲みたい……」

  「んっ?口でか?……まぁ、いっか、俺もオマエが逝ったら抜く予定だったしな」

  「お、親分っ……」

  絶妙な飴と鞭、俺じゃなくても多分、虜になるはずだ。

  目がとろーんとする。俺は今幸せだ。

  「ご褒美いるか?」

  「んへっ?……な、何?」

  意識がちょっとだけ遠のいていてうまく聞き取れなかった。

  「んまっ、いいや、別に、俺はお前を肉便器にしたい訳じゃないからな……」

  「ニ、ニクベンキ?」

  「……だぁ、忘れろ、バカ、あ、手とめんなよ?」

  「んぐっ……へぇぃ……」

  怒られた。まだまだ人間ってのが俺はよくわからない。

  親分のことだったら、わかりたい。そして、俺は、指示されるまま扱き続ける。

  「愛してるぞ?……子分として」

  そして、親分は、俺の口先に口を近づける。

  「んぁ……」

  半開きだった口を舌でこじ開け、俺の口内に入ってくる。

  「んぁ……ぁ……」

  「んんっ……」

  時折、舌と舌が絡み卑猥な音が静かに響く。

  そして、貪られるように口を犯される、俺。

  貪るように犯す、親分。

  そんな、濃厚なキスの最中だった。

  「んっっ……で、出る、んぁ……はぁっ……」

  親分がキスから開放する間もなく、俺はいきそうになった。

  「おい、出すな!」

  「えっ、そ、そんな……んぐ……ぁ……」

  むず痒い感覚はいっきに込み上がるが、親分の命令で手足は硬直した。

  そして、ほんの少し遅かったのか、

  扱きを中断したのだが、

  先端から、どろどろと、子種が溢れた。

  「す、すいません……」

  「ったくぅ……」

  怒られるかと思ったが、溢れ滴りそうになる精子を親分は、綺麗に舐めとってくれた。

  「んっ……あぁっ……だ、ダメ!逝った後にそれは……ぐぅ、い、痛いっ!」

  そんな喘ぎを気にすることなく、親分は舌を動かす。

  「んっ、体鍛えててこっち鍛えてねぇーってかぁ!!……なっさけねぇーなぁ……親分直々に、鍛えてやるよ」

  そして、親分は、俺の逸物を手で強く握り固定すると、更に舌に力を込め舐め回した。

  「ぁあああああああっっ……お、おや、親分……」

  「だ、だらしねぇーっつんだよ、それとも何か、雌になりたいか?」

  「やっ、それだけはっ……」

  親分は何を言ってもやめようとしない、そして、徐々に、別のものがこみ上げてきた。

  「あっ、親分……い、いったんやめてください」

  「なんでだよ、こっからが……」

  込み上げてきたものそれは、尿意……。

  いくら親分でも、それを掛けたら失礼な気がする。

  第一、精子より汚いし……。

  そんな悩む最中も徐々に込み上げてくる。

  「お、親分っ……だ、だめ……でちゃ……でちゃ……」

  「んー? 何が出るんだよ、言えよ、言わなきゃやめねぇ……」

  親分の舌が再び俺の亀頭に当たった直後だった。

  「す、すいません!」

  俺は、親分を思いっきり突き飛ばした。

  そして……尿道から数滴の雫が零れた。

  親分はというと、3,4m程吹っ飛んだ。

  「ってぇなぁ……」

  「す、すいません、も、漏れそうだったので……」

  赤面して、告白した俺は、情けないだろうか?

  恐る恐る親分の顔を伺おうとした。

  「……っぷ、バーカ、逝った後、亀頭刺激されたら誰だって漏らすよ」

  「うぅ……親分、知ってて?……じゃ、もし小便かけちゃってたら?」

  「んっ? 問答無用で雌にしてるだろうな」

  「うぅ……でも、ふ、不可抗力っすよぉ……」

  「バーカ、冗談だよ、じゃ、今度試してみるかそれ」

  「えっ……」

  「んっ?」

  「……」

  搾乳というよりは、搾尿される光景を想像したら、不覚にも、胸が締め付けられた。

  嗚呼、俺、完全におかしくなっちゃってる。

  「うぅ……親分!」

  「んっ?どうした?」

  おかしくなってる自分が不安で仕方なかった、だから俺は打ち明けることにした。

  「お、俺……さっきから変なんす……」

  「ん?どうした? 腹痛いのか? 腹下し用の薬草は……」

  親分は、少し慌てた様子で、道具袋を漁る。

  「いや、そうじゃなくて……」

  「ん、?なんだよ、ふぅ……心配かけんな」

  気遣ってくれる親分が、好きだ。

  「ご、ごめんなさい、え、えっと……」

  「……なんだよ? 子分の欲求は、叶えてやるっていったろ?」

  こういう時……なんて言えばいいんだろう、『抱きしめてください。』

  な、長い……舌を噛みそうだ。

  そんな、中、何故か数年前のとある光景を思い出した。

  

  海で泳いでいると、珍しく、母親と子供の親子連れを見た。

  無論、襲うつもりはない、腹が減ってるわけではない。

  そして、その子供が親に言ったのだ。

  ……。

  

  「だ、だ、……」

  「んっ? どした」

  「抱っこ……」

  「……っぷ……っぷはははっ」

  「な、なんで笑うんだよ! 抱きしめて欲しい時ってそう言うんだろ?」

  「……ん?……まぁ、そうだな」

  「だ、だろ?……俺もうろ覚えだから、間違ってたら笑ってくれたって……んっ……」

  そして、何かに包まれた、それは、親分が抱きしめてくれたことだと気づくのに、数秒遅れた。

  「バーカ、間違っちゃいねぇーよ」

  「お、親分……」

  「子分の子は、子供の子だからなぁ……ははっ……」

  「……親分……もっかい……」

  俺は、恥ずかしそうな気持ちを堪え、言葉を振り絞って言った。

  今のがなんだか伝わっただろうか?

  「んっ? あぁ……んっ……」

  「んぐっ……」

  親分は、俺を抱きしめながら優しく背中を撫でてくれる。

  ずっと、どっちかが死ぬまで、一緒にいられるんだろうか?

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