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自称人間嫌いな後輩が体調を崩したのでお見舞いに行ったら誘惑されて番になる話

  私は、人間が嫌いだ。

  獣人である私たちのように、鋭い牙も爪も頑丈な体もない。

  力だって、獣人とは比べものにならないくらいに弱っちい。

  なのに。

  「チッ……放っておいてください……」

  「後輩が体調崩したんだから、見舞いと看病くらいさせてよ」

  どうして心配されなければならないんだ。

  「……私の家が人間臭くなるの、ヤなんですけど」

  「追い出されない限りいるつもりけど……力づくで追い出してみたら?」

  発情期と重なった体調不良。

  目の前にいるオスがたまらなく美味しそうに見え、自分が嫌になる。

  獣人たる私が、人間の先輩なんかに看病されているなんて……!

  「こちとら熱あるんですよ」

  「なら、大人しく僕に看病されててね」

  そう言いながらも、テキパキと作業を進める先輩。虫の居所がどんどん悪くなってくる。

  人間と獣人では多少勝手が違うはずなのだが、随分と慣れているように見える。

  「なんか……やたらと手慣れてますね。そんなに私からモテたいんですか?」

  腹が立って、ついそんなことを口にする。どうせまた否定されるに決まってるのに。

  「うん」

  「それはそれで逆に気色悪……はい?」

  必死な様子の先輩は、余裕がないのかこちらの問いかけの意味を考慮していなかったらしい。

  そう答えて数秒後、動きがぎこちなくなっているのが真実味を増した。

  このまま先輩を押し倒したら……?

  ゴムなしでヤったら責任取って番になってくれるのか……?

  熱で朦朧とした頭では、ロクな考えが浮かばない。

  下腹部のあたりにじんわりとした熱が込み上げ、意識しないようにするのが本格的に難しくなってきた。

  「せん、ぱぁい……♡」

  湧き上がる本能を止められず、思わず甘い声で誘ってしまう。

  どんなに優しくされても、先輩だけはそういう目で見ないようにしていたのに。

  先輩が、その気なら。

  「さっきからココ、汗かいちゃって♡」

  じんわりと濡れた部分を先輩に見せつけるようにして、足を広げる。

  先輩の目線が、釘付けになった。

  翌日、目が覚めると目の前には生まれたままの姿の先輩。

  「……ごめん」

  「何がですか?」

  なぜ謝られなきゃいけないのだ。先輩が謝る必要なんて、これっぽちもないのに。

  「後輩が発情期だったからって、こんな……」

  「チッ……もっと勉強してください。発情期って、獣人側が番認定した相手といる時しか来ないんですよ♡」

  これだから人間は嫌いだ。

  ……両想いだったから誘ったんですよ、ばーか。

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