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エルヴィンの猫の獣人くん

  フェリスという名前の獣人は立派な家猫である。

  ふわふわのショートの真っ白な髪の毛に、アーモンド型の綺麗なブルーの瞳。触りたくなるほどまろやかな輪郭をした頬に可愛い声を発する小さな唇。一五〇にも満たないほっそりとした体躯はとてもしなやかに動き、爪は危ないので定期的に短く切られている。そして一番わかりやすい獣人の特徴として、人の耳がある場所よりも少し上の位置に獣耳が生え、可愛い尻尾ふわふわの尻尾がある。どちらも髪の毛の色と同様に白い。

  フェリスは頭からつま先までとても可愛い。

  何もしなくても可愛いのに、飼い主であるこの国の第二王子であるエルヴィンによってピカピカのツヤツヤに整えられているので、どの角度から見てもパーフェクトに可愛い。

  フェリスの仕事はエルヴィンを癒すこと。

  それ以外は自由に暮らしていいと言われている。とは言ってもフェリスがしてるのはエルヴィンが帰ってくるまでのあいだ私室でゴロゴロしているくらいだ。

  外出したい場合はエルヴィンの許可が必要だが、禁止されてはいない。しかしフェリスは室内にいることが好きで、もし陽の光を浴びたい時は広々としバルコニーにでる。

  エルヴィンの猫になってから外出したのは片手で数えれる程度だ。それもエルヴィンが少しは外に出ないとと言って庭に連れて行かれる時だ。

  そんな引きこもりだけど可愛いフェリスは、ふかふかのベッドで穏やかな眠りについていたが、下半身の違和感と痺れるよう感覚にぱちっと目を覚ました。

  「んん……にゃ、なにぃ?」

  「……あ、おはようフェリス。時間はまだ日付が変わったくらいだけど」

  「エル? おはよ、ぉっ……!?」

  「挿れるまで起きないかと思ったよ」

  「な、なにしてるの?」

  うつ伏せで眠っていたフェリスは首を動かして後ろを向くと、ニコニコと眩しすぎる笑顔のエルヴィンがいた。下半身の違和感は肌触りがいいパジャマが脱がされていたからで、痺れるような感覚はエルヴィンが後孔に指を入れているからで……。

  「なにって、フェリスの可愛いお尻に指を入れてるんだよ」

  「ね、ねてたのに」

  「そうだね。可愛い寝顔だったよ」

  「ちがうよお、そうじゃないっ、ん、ん゛ッ……」

  エルヴィンの指が前立腺をグニグニと刺激してくる。

  顔を枕に押し当てて、声を押し付ける。

  「最近忙しくてセックスしてなかったから、流石に解してないかなって思ってたけど、ちゃんとココ、綺麗にしてくれてたんだね」

  「ん、んんっ……♡♡」

  「本当に可愛い。世界で一番可愛い私の猫」

  穴を広げるように指をぐるぐる回したり、ずぽ♡ずぽっ♡と抽挿を繰り返す。

  エルヴィンの言っていた通り、最近セックスしていない。

  フェリスの仕事はエルヴィンを癒すことだ。

  ここ最近は疲れた様子で学園から帰ってきていた。そんな飼い主にセックスしたいなんて言えるほど我儘でもなかった。

  まあ、帰ってきたと思えばフェリスの頭に顔をうずめて「お前が一番可愛い」とブツブツ言いながら思い切り吸い込んで、撫で回して、眠ってしまうので、誘うタイミング自体なかったと言われたらそうだが。

  休みの前日はほぼセックスをしていたので、フェリスはちゃんと後ろを解していた。その結果が今だ。

  「フェリス、かわいいお尻ふりふりして、お願いして」

  「んっ、ん、や、やぁっ」

  「いやなの? 私の欲しくない?」

  「あ、あ、あっ……♡」

  「私はフェリスのお尻に挿れたいなぁ」

  とんとん♡と前立腺を優しくもったいぶるように刺激されたフェリスは「んお゛っ♡」と声を上げながら尻尾をピッとたたせた。

  ぷるぷると両耳を震わせたあと、首をひねってうしろを向いた。

  相変わらずニコニコしていたけれど、フェリスはその顔の下にギラギラとした欲情を隠しているのを知っている。

  「んっ、あ、ほ、ほしいっ、ほしい、エルの」

  「私の何が欲しいの? どこにあげたらいい?」

  「は、ぉ、おちんちん、エルのおちんちん、僕のおしりにいれてほしい」

  「いれていいの?」

  何度も頷いた。

  指が後ろから抜かれると、ガチャガチャとベルトを外したエルヴィンがズボンとパンツを軽く下ろした。

  ボロンッと現れたそれはバキバキに勃起していた。久々にみたエルヴィンのものにフェリスは唾を飲んだ。

  そして無意識に、尻尾をさらに上にあげた。

  「そんなにみないで」

  「おっきい」

  「そう? 久しぶりのセックスだからいつもより興奮してるのかも」

  「はいる?」

  「もちろん。腰あげれる?」

  「うん」

  腰をあげると、えらいね、とぷりぷりのお尻を撫でられた。撫でた流れで尻たぶを開いてぴたっと穴に亀頭をあてる。

  「寝てる間にたくさんひろげたから痛くないと思うけど、痛かったら言うんだよ」

  「うん……っあ、きた……」

  ゆっくり、エルヴィンのちんこが挿ってくる。

  ゾワゾワとした。

  顔を前に戻したフェリスは頬を枕に押し当て、うっとりと目を細める。

  カリを飲み込み、竿の部分が飲み込まれていく。違和感はあれど痛みなんてものはなかった。フェリスのちんこも熱を持ち始めていた。

  「はー……ほら、挿ったよ」

  「ん、んっ……」

  「あたたかくて気持ちいいよ、フェリス……」

  「にッ……ゃ、あ、ふう、ふぅ」

  「あー……本っ当にかわいい……」

  「あっ、あ、ぁ……♡」

  譫言のように可愛いを呟きながらも緩慢とした抽挿が始まる。

  ぐにっ♡と前立腺を押されるのに合わせて、声が出る。エルヴィンにさんざん抱かれてきたこの体は、彼が与える快楽を拾うのが上手くなっていた。

  エルヴィンが動くたびにきゅんきゅんと締め付けてしまい、締め付けるたびに後孔のふちによってちんこが擦れて、エルヴィンの動きが大胆になっていく。

  「あー、ぁ、ア゛ッ♡久々のえっち気持ちいいよぉ♡える、エルぅ♡」

  「私も気持ちいいよ……」

  「ぅ、にゃっ♡あっ、あ゛ッ♡」

  「かわいい……」

  パンッパンッと打ち付ける音。

  豪華なベッドもギシギシと音を立てて揺れる。

  後孔から脳天を貫くような真っ直ぐな快楽に、フェリスはうにゃうにゃ喘ぎながら媚びるように自分でも尻を振る。

  「はあ、かわいい、フェリス……お尻ふりふりしちゃって……尻尾の付け根、トントンしてあげるね……♡」

  「んおっ♡にゃ、あ、あぁーっ♡やぁっ! だめっ、だめっ、どっちもはだめぇ♡♡やっ、ぁお゛っ♡♡ンぉお゛ッ♡♡」

  「んっ……すごい締め付け……ッ」

  「あ、おっ、お゛、お゛ッ♡♡♡」

  「久々すぎてもたない……はぁ、はぁっ、ごめん、フェリス。あとでまた尻尾トントンしてあげるから、一回イかせて……っ」

  律儀なエルヴィンが言うやいなや、フェリスの細い腰を両手で掴み上げ、パンパンッ♡とより強くより早く打ちつけてきた。

  突くたびに無遠慮に奥をこちゅこちゅと亀頭が当ててくる。

  パンパンと打ちつける音も、そこからぐちゅぐちゅと粘り気のある音が混ざっているのも、エルヴィンの切羽詰まった吐息も、フェリスの耳にはしっかりと届いていた。それはフェリスをより興奮させた。

  「あ、ぉ、ぁうっ♡♡オ、ぉがッ♡♡にぅ゛ッ♡♡んッ、あっ♡♡お、ぉっ、お、オッ♡♡にゃ、あ、あ、ああ〜〜ッ……♡♡♡」

  「は、は……ッフェリス……!」

  「ぁ、ん゛んー……ッ♡♡♡」

  エルヴィンの唸るような声が名前を呼んだ瞬間、ビュッと勢いよく射精されたものが奥へと流される。間髪入れずにビューッビュルルッ! と精液がナカへとおくられてくる。

  どろどろとした精液を擦り付けるように腰を押し付けてくる。

  「にゃ、あ、ぁ……♡」

  久々のセックス。

  久々のエルヴィンの射精と大量の精液。正常位じゃないのは少し残念だったけれど、フェリスの耳が気持ちよさそうなエルヴィンの呼吸をしっかりと感じとって心が満たされていくのを感じた。

  肉欲的な快楽はもちろん好きだが、精神的に満たされると言うものはそれ以上の満足感を得れる。

  勿論、フェリスにとってエルヴィンとのセックスはいつも心も体も満たされてはいるけれど、久々だったので。

  フェリスは可愛い顔をとろんとさせながら、喉をゴロゴロと鳴らして、「フェリス」と小さな吐息のような声で呼ぶエルヴィンの声もちゃんと聞こえていた。

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