AdAd
  
オレはウサギの獣人

  監督生の名前はユウです。

  +++++++++++++++++++++++

  オレの名前はフォブ・エメス。一応転生者ではある、でも死んだ理由も覚えてなければ前世の名前すら覚えていない。

  確か12歳の頃かな。転生者だということを思い出したため、他の子ども達とは気が合わなかった。が、そんなこと気にしてもしょうがないのでよく1人で遊んでた。たまにルーククンっていう子とも遊んでたけど。

  そんなオレはこの世界が前世いた世界とはなんとなく違うということを感じていた。

  1つ目はオレが獣人?だからだ。ちなみにウサギの。前世は覚えてないとはいえさすがに人間だったはず、違和感半端ないし。髪色は灰桜っぽい色で目は綺麗な赤。そして整った顔立ち。こりゃ前世のオレは人を助けすぎたようだな、さすがオレ。ただ耳が慣れないのと鼻が優秀すぎること、ウサギの習性なのか環境に慣れないと目を開けながら寝る時がある、このせいで昔はよく怖がられた。今となってはいい思い出だ、うん。

  あとイライラしたりすると足で貧乏揺すりしちゃったり蹴ったり足癖が悪かったりするからこれは意識して直していかないといけない。

  前世の時はこんな癖なかった気がするからやっぱりウサギの習性だと思う。簡単に治るものじゃないから人生って難しい。

  2つ目は魔法を使えること。魔法なんてなかった気がするし。人生ってびっくりすることだらけだね。

  それでも一緒につるむ子はできた。人生諦めたもんじゃない。シャンデリアを割ってた問題児と面識をもつことになると思わなかったけどね。同じクラスになったスペードクンと一緒に歩きながら話してたら、前からハートクンと監督生とグリムが来て、捕まえてって頼まれて、ハートクン捕まえたと思ったらグリムが逃げて、大食堂の、しかもシャンデリアの上に逃げたと思ったらスペードクンがハートクン投げてシャンデリア壊しちゃうんだもん。

  オレはグリムを追いかける途中であれ?オレ関係ないじゃん、変なことに巻き添え喰らう前にずらかろって寮に戻ったから学園長に怒られずに済んだけど。

  その次の日のことはよく覚えてる。次の日ギリギリで登校してきた3人組と1匹。授業を受けた後の休み時間にそのメンバー、主にハートクンが怖い顔で近寄ってきて「お前、なんで昨日いなくなったんだよ」って言ってきたから「だってオレあれ関係なかったじゃん、そこのスペードクンもだけどさ」と言った。

  そう言ってもハートクンは納得しなかった、監督生とスペードクンはオレを責めるのは違うと言ってくれてたけど。

  「あの場に居たんだからお前だって手伝ってくれてもよかったんじゃないの〜。それをさ、1人で先に帰ってスヤスヤ寝やがってよ。目ぇ開いてたから起きてんのかってビビったじゃんか!デュースが!」

  最後の方はわっるい顔をしながら話したハートクン。

  突然話を振られて驚いたスペードクンは

  「ボ、ボクだけじゃない!エースもビビってた!!」

  と言い訳になるかも分からない言葉を口にしてた。

  「うーん、まず言いたいこと1つ目、手伝わなかったのはほんとに関係ないと思ったから。それにグレート・セブンの石像を黒焦げにしたあげく、窓ふき嫌でサボろうとした結果があれでしょ。キミ、人のせいにしてないでもうちょっと反省しなよ」

  「な、なんでそんな詳しく知ってるんだよ!?」

  ハートクンは慌てたように言っている。

  「もう、学年中その話題でもちきり。入学初日、あのグレート・セブン丸焦げにしたあげく大食堂のシャンデリア破壊…。しかもそれを1日で…。すごいよね、こんなに全学年の話題掻っ攫うの!オレには、というより、他の人達も到底真似できることじゃないや!」

  「こいつ…嫌味とかじゃなく素で言ってるんだゾ」

  グリムがそう言ってるけど、オレは心の底から凄いと思って言ってるよ、嘘好きじゃないし。

  「んで言いたいこと2つ目、それと聞きたいことも…。オレが目を開けて寝るのは見ての通り、ウサギの獣人だから。ウサギの習性なんだ、大目に見てね。」

  ウインクしながらそう言うと監督生は苦笑いで返してくれたっけ。最初から監督生だけだよ、優しいのは。

  「後聞きたいこと、なんで2人がオレの寝てる姿知ってるの?…まさかわざわざ恨み言言うためだけに部屋探してたんじゃ…それともオレの貞操のピンチ…?」

  「んなわけねぇーだろ!!同じ部屋だからに決まっとるわ!!変な想像すんな気持ち悪ぃ!!」

  オレが冗談半分でそう言うとハートクンはツッコんでくれた。この子のツッコミはキレがあってとてもいい。ボケがいがある。

  「あっはは!面白いね!あ、あとハートクンはなんで昨日つけてなかったのに首輪つけてるの?ハーツラビュルの子は何人かつけてるの見たけど最近流行りのおしゃれ?」

  「ハートクンじゃねぇし、オレはエース・トラッポラ!この首輪は寮長に!理不尽に!つけられたの!」

  それでハートクンに首輪をつけられた経緯を説明してもらって、自己紹介も軽くして仲良くなっていった。

  その日からお昼も一緒に食べてるしマロンタルトも一緒に作ったしその後のお泊まりも一緒にした。楽しかった。

  まぁその後日、ハートクンとスペードクンがハート先輩に決闘申し込んだりと色々あった結果ハート先輩オバブロしたんだけど。

  その話はさておき…。

  オレは今、SAN値チェックが必要かもしれない。

  だってさ、サバナクロー寮に行くことになるとは思わないじゃん。いや、確かにそりゃマジフト大会の怪我について調べよう!って話になって各寮回ってたら必然的に行くことにはなるけどさ、ハート先輩帰るって言うから一緒に付いて行こうとしたのに、ハートクンに首根っこ掴まれて引き摺られるし、ハート先輩にも行ってこいって言われるし。ハート先輩寮長だもん。寮長命令だよ、逆らえないよ。

  オレウザギよ、草食動物よ。サバナクローって肉食動物の集まりなのよ。草食動物と肉食動物よ。食われるじゃん。嫌じゃん。帰りたい、本能がそう叫んでる。

  「ねぇ〜真面目な話、オレほんとに帰っちゃだめ?本能が叫んでるんだよ、生命のピンチだって。オレ別に大会出たくないし成り行きで一緒にいただけじゃん。お願いだから帰らせてよ〜。」

  「い〜や、ダーメ。なにがなんでもお前にも来て貰うからな」

  「エースはこうなったら頑固だからな。諦めたほうがいいぞ。」

  ハートクンは絶対にオレを連れて行く気らしい。ね、スペードクンも言ってるよ、頑固だって、オレもそう思う。しょうがないからオレは諦めてついていくことにした。しょんぼりしながら歩いてたら監督生に「なにかあったら自分が守るよ。」って言われた時はカッコよすぎて惚れそうになった。とりあえずサバナクローにいる間はずっと監督生と手を繋いでおこうと思う。監督生はびっくりしてたけど「これならフォブのこと守れるね」って言って握り返してくれた。監督生いい子。君絶対幸せになれよ。

  その後オオカミクンと会った。そのオオカミクンと話した後にサバナクローの人達に絡まれて、しかも、サバナクローの寮長、ライオンサンが来てしまった。それでわっかりやすい挑発に乗ったグリム、ハートクン、スペードクンのせいでハーツラビュル勢VSサバナクロー勢でマジフト対決することになっちゃった。

  あ、オレは不参加だよ。サバナクローの人達には馬鹿にされたけど。でもね、やっぱり監督生は優しい。馬鹿にされたオレを見て、サバナクローの人達に言い返そうとしてくれた。だから大丈夫の意を込めて「あんな風に馬鹿にしてるけど実際は監督生と手ぇ繋いでるのが羨ましいだけなんだよ」って言ったら「ちげぇよ!!」ってサバナクローの人達にツッコまれたし「お前…前から思ってたけどどっかズレてるよな」ってハートクンにまで言われた。今のは結構素で言ったんだけどな。

  まぁ結果は見事な惨敗。そりゃそうだ、こんなこと言ったらハートクンに怒られそうだけど。もっとボロボロのズタズタにされそうなところをオオカミクンが助けてくれた。

  その後はみんな解散した。今回の収穫は監督生がすっごくかっこいいって事だけだね。

  次の日の朝、オレとハートクン、スペードクンの3人でハートの女王の法律…第249条?のピンクの服でフラミンゴの餌やりをし終わり、制服に着替え、学校に向かっていた時のこと。

  「やー、お前のフラミンゴ当番用のピンクの服スゴかったわ。ドピンクのヒョウ柄って。」

  「し、仕方ないだろ。ピンクの服がそれしかなかったんだから……」

  「逆によくそんな奇抜な服持ってたね」

  「えっ!…私服ってみんなあんな感じじゃないのか?」

  「どうだろ?オレ流行りに疎いからな…エースに聞いたほうが早い気がする」

  「オレからしてみればどっちも疎い。てゆーかオレはヒョウ柄の服もウサ耳パーカーの服も持ってなければ着たこともないね!」

  「えっ!?そうなのか!?」

  「あっ!今オレのウサ耳パーカーまで侮辱したな!似合ってただろ!オレの蹴り食らわせてやろうか!」

  そう、オレのフラミンゴ当番用の服はウサ耳パーカーにした。だってウサギだし。この顔だから基本何でも似合うし。ピンク色だからルール破りではないし。

  「いや似合ってはいたけど!逆に似合いすぎて怖かったけど!…つーか、結局変なルールがたくさん残ってるよな。前よりマシだけどさ。」

  とピンク色の服について話していると監督生にグリム、ハート先輩とダイヤ先輩がなんか慌てているとこに出くわした。

  「え、どーしたんスか?そんなに慌てて。」

  ハートクンがオレらを代表して質問するとハート先輩が真っ赤な顔で「連続傷害事件およびマジカルペン窃盗の犯人が逃げた!キミたち、今すぐラギー・ブッチを捕まえろ!さもなくば、おわかりだね!?」と。

  「えぇえ!?」

  「なんかめっちゃ怒ってる!」

  「オレら、とばっちりじゃん!」

  「3人とも、ファイト!」

  監督生に応援され、仕方なくラギー・ブッチ?という人物を追いかける。が、2人の体力がなさすぎる人間ってこんなもんか、スペードクンが最後の悪あがきで大釜を出してたけどもう限界らしい。

  「ちょっとオレ、自分のペースで走るね。」

  そう2人と1匹に言ってオレはさっきより早く走る。オレはウサギ、なかでも野ウサギの獣人。だから走りは得意なのだ。

  野ウサギの最高速度は70〜80kmだし。

  もう全員限界だと思ってたんだろう。ラギー・ブッチ…もといイヌサンは突然速く走り出したオレにびっくりしてた。油断してたっぽいしこのままなら捕まえれる!…と思ったけど2メートルぐらいの長さを残してオレは急停止した。

  うん、この場にいた全員びっくりしてると思う。めっちゃ視線感じるし。イヌサンまでびっくりしてこっち凝視してるもん。なんだこいつって顔してる。「なんだアイツ、急に止まったんだゾ!」グリムにもツッコまれたね。

  オレ、気づいちゃった。この人サバナクロー=肉食動物ということに。そもそもオレがイヌサンを捕まえる理由とは?ハート先輩に言われたから?でもオレは関係ないことはしない主義だ。だから入学初日、グリムを追いかけることもしなかった。この事件はそもそも成り行きで立ち会っただけでオレ関係ないよな?うーんでもなぁ、捕まえれそうなのに捕まえなかったら文句言われそう。ハート先輩に怒られたくないし…。でもこの人、サバナクローだから肉食動物だよね。関わりたくないなぁ…。

  「あの!!」大声でイヌサンに声をかけたオレ。

  イヌサンはオレの声にハッとして少し距離を取り「なんスか?」って声をかけてきた。

  「マジカルペン返してもらっていいですか!窃盗したんですよね?オレの用事それだけなんで!」

  そう言って手を差し出す。さぁ早く返してくれ、先輩達のマジカルペン。ほんとはこのままやっぱいいやって戻っても良かったんだけど監督生に応援されちゃったし、少しは働かないとと思った結果が、これだ。

  「はぁ!?アイツ何言ってくれてんの!?」

  「何してんだゾ!?アイツ!?」

  ハートクンとグリムがうるさいのはいつものことだからしゃーない。オレなりに、ウサギなりに頑張ってんだ、文句言うな。

  「…返したら追ってこないんスか?」

  じっと疑うような目で見てくるイヌサン。

  「はい、イヌサンがやった証拠ないし、とりあえず先輩達のマジカルペンだけ返してもらえれば。」

  さぁ早く出せマジカルペンを。

  少し考える仕草をした後に「オレはイヌじゃなくてハイエナッスよ、ウサギちゃん」そう言ってマジカルペンを投げてきた。

  「いや~、融通がきく子がいてなにより。次にオレを追い回すときには証拠揃えてから来てくださいッス。んじゃ今回の追いかけっこはここまで。バイバ~イ」

  そう言って走っていくイヌ…ではなくハイエナサン。とりあえず走ってるハイエナサンに聞こえるくらい大きな声で言っておこう。「ハイエナサーン!!次もしやってるとこ見かけたり、犯人ホントにハイエナサンだったら、四肢もぎ取りに行くからね〜!!!」と、さすがに聞こえててほしいな。

  後ろにいるみんなドン引きしてる気がする。でもスペードクンは賛成派だった。「自分のしたことには責任持つべきだからな!」だって。それ聞いてさらにハートクンはドン引きしてたよ。

  「テメェら、まだ犯人捜しやってんのか。」

  みんなは捕まえれなかったことが悔しかったり、ハイエナサンの言動に腹が立っているらしかった。あとハート先輩に首をはねられるのを億劫にしてた。そしたらこの前会ったオオカミクンが話しかけてきた。

  ハートクンが見てたなら手伝えって言ってた。キミいつも関係ない人達に言うよね。でもその言葉を無視してオオカミクンは他人のために必死になれる理由を聞いてきた。

  オオカミクンはダチのためだと思ってたみたいだけど、スペードクンとハートクンは手柄を立てて大会の選手枠に入りたいだけ。ちなみにグリムもね。

  でもその理由で納得したらしいオオカミクンは勝負を持ちかけてきた。どうやら「男が腹割って話すんなら、まずは拳からだろ。」ということらしい。

  「げっ、オレそういう汗臭いの苦手なんだけど。」

  「拳じゃなくて蹴り合いならしてもいいけど、そういうのはちょっとな〜」

  「俺はそういうの嫌いじゃねえぞ、分かりやすくていいじゃねぇか!」

  この中でスペードクンだけ乗り気だ。スペードクンにまかせようって思ってたらオオカミクンが「やるぞ!」って感じでオレらのところに来た。マジかよオレら強制参加かよ。絶対やだよ。

  「オマエのパンチ、オレ様のハートに響いたんだゾ……」

  「ぜー、はー………お前ら空気に飲まれすぎじゃね?もう選手枠とかどーでもいーわ……しんど……」

  「オレ元からどうでもよかったのに!めっちゃ巻き添えなんだけど!」

  「みんなボロボロだね」

  オレ選手枠とかどーでもよかったのに!肉食動物と戦うことになるなんて…。

  でもオオカミクンは満足したらしく心の内をさらけ出していた。「どんなに強い相手だろうが、自分自身の力で挑んでこその勝負だろ。今回の大会だって、俺は自分がどこまでやれるのか挑戦するつもりで自分を鍛えてきた。卑怯な小細工なんて反吐が出る!そんな勝利になんの意味がある?俺は、自分自身の力で勝ち上がってテッペンを獲ってやりたかったんだ!」

  「あ、こいつスゲー面倒くさい奴だ。」

  「あくまで自分のためなんだ。」

  「わかる!俺はわかるぞ!!その気持ち!!」

  「コッチにも面倒くさいヤツがいるんだゾ。」

  「殴り合いも1人だけ乗り気だったし。案外気が合うんじゃない…。」

  そして先程いたハイエナサンのユニーク魔法を教えてもらえた。ハイエナサンのユニーク魔法は『相手に自分と同じ動きをさせることができる』ものらしい。これのせいで怪我人が増えていた。しかも、寮ぐるみの犯行だったから全然バレなかったっぽい。

  ハートクンが気持ちはわからなくないって言ったらオオカミクンめっちゃ唸って、怒り出した。

  「俺が特に気に入らねぇのは寮長、レオナ・キングスカラーだ!あいつはすごい実力があるはずなのにちっとも本気を出しやしねぇ。」

  「確かに、アイツダラダラしてるのにめちゃくちゃ強かったんだゾ。」

  「だろ!?せっかく持ってる力を何故磨かない!?俺はそういうヤツが一番嫌いだ!3年前、レオナ先輩が大会で見せたプレイは本当に凄かった。だから、俺はこの学園に入れて……サバナクロー寮に入って、あの人と本気でマジフトの試合がやれるんだと思ってたのに……」

  「あのさー……ユウ。こいつ、さっきからずっと自分トコの寮長に文句言ってるようでいて…」

  「うん、実はすっごく憧れていたのでは…」

  「うーん…でもオレはその考え方、あんま好きじゃないなー。」

  「…なんだと。」

  ハートクンや監督生は憧れてるんだなぁくらいの認識なんだろうけどオレはあんまし好きじゃない。それをボソッと言ったら聞こえていたようだ。こちらを鋭く見てくる。

  「いや、オレ個人の考えだし気にしないでいいよ。」

  「先に好きじゃないって言ったのはお前だろ。俺のなにが気に入らないんだ?文句があるならはっきり言え。」

  「ちょっと、そんな言い方…」

  「そのお言葉に甘えて言わせてもらうけどさ、まず1つ目ね、キミさ、さっき卑怯な小細工なんて反吐が出るって言ってたじゃん。そういう考え方はいいと思う。けどね、それを周りにまで強制するのやめた方がいいよ。誰もがキミみたいな考えしてるわけじゃないんだからさ。」

  「なっ!」

  「続いて2つ目、こっちが本題ね。さっきキミんとこの寮長サンのこと責めてたけどね、寮長さんが本気を出すか出さないかは寮長さん次第だ。自分の力を、磨くか磨かないかもね。だからそれをキミが責めるのはちょっと違う気がするよ。…キミが勝手に憧れてキミが勝手に失望しただけだ。ちょっと勝手すぎるんじゃない?」

  監督生は止めようとしてくれたけど言いたいこと言っていいよって許可もらったからしっかり言わせてもらった。ふぅ…。言わせてもらえてスッキリしたぁ。

  「アイツめちゃくちゃ満足感のある顔してるんだゾ」

  「うん、鬱憤たまってたのかな…。」

  「確かに一理ある…?のか?」

  「オレに聞くなよ。つーかあんなに言って大丈夫なわけ?あの真面目クンの反応…。」

  そう言われオオカミクンを見るとだいぶ険しい顔でこちらを見てる。でも本人から言っていいよって許可を得て発言したから発言について言いたいことはあれどオレ自身が責められる筋合いないしなー。あっ忘れてた。

  「あっ話遮ってごめん!寮ぐるみの犯行の話ししてたんだよね、ハイエナサンの!話戻していいよ!」

  そう言うと苦い顔をしながらオオカミクンは話を戻してくれた。ディアソムニアの寮長さんを恨んでいてその雪辱?を果たすためにどうやら大会当日になにかを仕掛けようとしているらしい。オオカミクンの嫌いな卑怯なやり方で。

  オレはスポーツとかよくわかんないけど無得点で初戦敗退というのは優勝常連寮にとってはすごく悔しくて、恥ずかしいらしい。

  「話は聞かせてもらったよ。」という人生で一度は言ってみたいセリフを言いながら登場したハート先輩。ダイヤ先輩も一緒のようだ。今告発するのは愚策らしい。ハート先輩が作戦を言おうとしたらオオカミクンがつるむ気はないって。

  「え〜。ここまで来てそれ言う〜?」

  ねー、ほんとにねー。

  去ろうとしたオオカミクンを監督生が「でも、今までの事件も止めれてないよね。」というド正論パンチで止めた。

  更に「賢い狼は群れで狩りをするよ」とも付け加えて。

  やっぱりかっこいいな、監督生は。なぜか見ていて懐かしい気持ちになる。

  監督生のおかげで引きとめられたオオカミクンは気に食わない作戦だったら抜けるという条件で話を聞いてくれるらしい。

  「こいつ、マジめんどくさ……」

  「頑固さではエースちゃんたちもどっこいだけどね〜」

  「それはそう、ホントにそう。」

  「じゃあ、さっきの話の続きをするよ。まず…」

  作戦を聞いた結果、オオカミクンにとって卑怯な作戦ではなかったらしい。今回は協力してくれると言っている。

  そして解散という形になった。はぁ…。やっと帰れる…。

  「そうだ、1年生たち。今回は情報提供に免じて、校則第6条「学校内での私闘を禁ず」の違反を見逃してあげるけれど…次に見つけたら全員首をはねてしまうよ。おわかりだね?」

  「「「はい、すみません。」」」

  「……ッス」

  「おや、フォブ。君の声が聞こえなかったんだけれど、言っている言葉は理解できたかい?」

  ハート先輩の確認という名の脅しに屈した3人と1匹。だが、オレは屈しない、抗ってみせる!

  「そういえば先輩方、オレ、ハイエナサンからお2人のマジカルペン返してもらいましたよ!」

  「え!ホントだ〜。ちょ~助かる、ありがとね。」

  「あぁ、ありがとう。助かったよ…。だが、これでさっきの話がなくなった訳じゃない。いいかいフォブ、次、校則違反をしたら首をはねてしまうよ。」

  「……気をつけまーす…。」

  敗北した、無理だった。怖い顔と怖い声で言われたもん。オレより身長低いのになんであんな圧でんだよ。

  「よろしい。では、寮に戻ろう。」

  先輩2人は先に歩いていく。

  「弱っちそうだと思ってたが、お前らのところの寮長こえーな。」

  「そーだよ。か弱いハリネズミと見せかけた、超攻撃型ヤマアラシだから。マジで逆らわない方がいいぜ。」

  「ねっ、なんでオレらより身長低いのにあんな怖いんだろ?」

  そう言い、遅れながらもオレ達1年生は自分達の寮に帰るのであった。

  「あっ!ていうかほぼ確定でハイエナサン犯人だから次あったら四肢もぎ取らないと!」

  「いや!お前それマジで言ってんの!?」

  +++++++++++++++++++++++

  ここまで読んでくださりありがとうございます。

  次は男主くんのプロフィールです。

  ハーツラビュル寮

  フォブ・エメス (fob emes)

  学年&クラス  1年A組 5番

  誕生日     ?

  年齢      16歳

  身長      168cm

  利き手     右

  出身      夕焼けの草原

  部活      ボードゲーム部

  得意科目    動物言語学

  趣味      古代呪文語の解読

  嫌いなこと   考えの押し付け

  好きな食べ物  タンポポ

  嫌いな食べ物  火を通す料理

  特技      動物と話すこと

  前世のことはほとんど覚えていないが一応転生者。

  本来の性格は結構ドライ。でもよく笑ってるし、馬鹿な為あまりそう思われない。みんなのことをあだ名で呼ぶのは一線引いてるため。ハーツラビュルの先輩は先輩呼び。

  他の寮の先輩は赤の他人だと思ってるから〇〇サン。

  同級生は〇〇クン。監督生といると安心する。

  「お、にい…ちゃん」

  これは別に読まなくてもいい設定。次書くことがあったら参考にしようかなって感じの。殴り書きだから読みにくいかも。

  一応転生者だと思ってる。実は最悪な環境育ち。兄がいたため耐えられたし兄が親から自分を庇ってくれてた。そんな兄が死んでしまい心が壊れてしまう。そしてこの転生者という人格が外に出る。この人格が出てから家の外で過ごすことが多くなる。その時にルークと知り合う。

  自分が転生者だから他の子どもと気が合わないんだろうなと思っていたが実際は家庭環境が悪すぎたから遠巻きに見世物にされてた。

  趣味が古代呪文語の解読なのは死んだ兄の影響。暇な時に家に山積みになってる本を見てたのを覚えていて無意識にそれを真似してる。

  特技が動物と話すことなのは外に出て暇な時によく話してたから。考えの押し付けが嫌いなのは親の影響。

  好きな食べ物がタンポポなのは外に出てた時によく食べたから、雑草系しか体が求めてない。火を通す料理が嫌いなのは兄が腕を焼かれてたことを思い出すから。

  ユウといると安心するのは死んだ兄に似てるから。

  楽しかった。

  また書くかもしれない。

AdAd