大天使シエルと堕天使…今や魔王となったモリスとの戦争が始まった。
大天使の称号を持つシエルは戦争の前線で指揮を取っている。
天界で熾天使の地位に立っていたモリスとは旧友だ。
戦の最中、未だ姿を見せぬ旧友を胸にシエルは軍を進める。
かつては共に肩を並べたというのに、何が彼を変えてしまったのか…
シエルはただモリスを救いたかった。
軍の天使たちの白い羽が血で赤く染まり、巻き込んでしまった為に命を落として逝く者達に胸が締め付けられていく。
『あの時、私が彼の手を取っていればこんなことにはならなかったのではないか…』
天使としての心が黒く染まっていくような感覚にシエルはとてつもない嘔吐感を覚え、それを何度飲み込んだかわからない。
そうしてまでもシエルはモリスを追い求めている。
『まだここで染まるわけにはいかない』
一方、籠城を続けるモリスは戦場の様子を眺めていた。
前線で真っ白の羽を血に染めるシエルを高い位置から見下ろす。
『変わらないな。君はあの時から変わらない。真っ直ぐ視線を向けるのに俺自身は見ないんだ』
胸に残る変わらぬシエルの眼差しを思い出し口元に歪んだ笑みを浮かべた。
「クロヴィス、そろそろ俺達も行こうか」
「はい」
その背に残る黒い羽はシエルに見せつけるために残した物。
久しぶりに自分を映すシエルの瞳と表情を楽しみに意気揚々と自慢の側近、クロヴィスを従えて城を出た。
戦況は天界軍の優勢だった。
モリスが姿を現すまでは…。
突如、前線に姿を現した黒い羽の悪魔は一瞬にして、天界軍前線の精鋭達を吹き飛ばした。
爆風に耐え砂埃を塞いだ腕の隙間から黒い影を覗くシエル。
「モリス!!!!」
その悪魔の名を叫ぶ悲痛な声が虚空に響いた。
シエルを見下ろすモリス。
「シエル…」
その呼び声に反応するようにシエルが飛び上がり剣を向けた。
対峙する二人を裂くように現れたクロヴィスをモリスが制す。
「君は下がってていいよ」
「はい」
クロヴィスの暗く濁った瞳はシエルを刺しながらもゆっくりと後ろへ下がる。
痛いほどに睨みつけるシエルの瞳に自分の姿が映れば、モリスの背をゾクゾクと表現しがたい感覚が走った。
『何度も美しいと思った。
その瞳に姿に焦がれていた。
それは今も変わらない』
モリス自身の中に残る…残り続ける忌々しい気持ちが再び蘇る。
だからこそ、この戦の中で存在諸共消し去ってしまおうと決めた。
モリスの口許に浮かぶ笑みと見慣れていた赤い瞳にシエルの心は乱された。
『彼はここまで冷たい笑みを浮かべていたことがあっただろうか…
美しく自信に満ち溢れた赤い瞳はここまで自分を貫くことがあっただろうか…』
再会した旧友の背に広がる黒い羽に、たどり着くまでに負った傷よりも心が痛む。
『彼に何があったのか
何が間違っていたのか』
挨拶もなく無言でお互いの存在を確かめあう二人の足元では、他の者が戦を繰り広げている。
先に動いたのはシエルだった。
剣を握り直しモリスを見据えるとその胸を狙って飛び出す。
黒い鋼の鞭がそれを受けると跳ね返し、反動でバランスを崩し落ちるシエルの手をモリスが掴んだ。
剣を握る右手首をモリスが引き上げる。
至近距離で見つめられる赤い瞳はシエルを見透かし全てを飲み込んでしまいそうだった。
「久しぶりなのに随分な挨拶だね」
「モリス…どうして君は…」
「それはシエルが一番分かっているはずだよ」
見開かれた瞳はシエルの中にある答えとは違う返答であったとモリスへ伝えるには十分だった。
「君はさ、昔から俺自身を見ない。見て見ぬ振りをするんだ」
「そんなこと一度も!」
「じゃあ、なんでここに来たの?死を重く考え、誰かが傷つくのを嫌う君が多くの犠牲を出してまで…
答えも分かっていないのに何の為にここに来たのさ」
過去の記憶を呼び起こさせる呆れたような視線と口調。
「私は…ただ君を救いたいと…かつての君を…」
鼻で笑う冷たい声が響いた。
「俺を救う…か…。ねぇ、シエル。俺が君に救って欲しいなんて言ったことある?」
「モリス…」
「君には出来ないよ。でも…そうだな…やりたいならやってみなよ。相手してあげる」
シエルの震える唇にそっと口付けを落とし離れると同時に振り落とす。
突然の出来事に反応が遅れたシエルが地面に叩きつけられた。
衝撃ですぐに動けないシエルがふらりと立ち上がるのを待って、笑みを浮かべたままのモリスから黒い鋼が矢のように降り注ぐ。
それを薙ぎ払ったのは大天使ゴットホルトの熱き炎だった。
「何あいつ…邪魔なんだけど…」
舌打ちと同時にギラリと光る赤い瞳がゴットホルトを狙う。
邪魔をするものは許さない。
モリスはその手振り上げた。
「危ない!」
再び降り注ぐ鋼の矢をシエルの放つ閃光が打ち消す。
「ゴットホルトありがとうございます。あなたは他の人達をお願いします」
「ですが!」
「彼は私が相手をしなくてはいけません!」
三度放たれる無数の黒い鋼は無差別に地に降り注ぐ。
他の天使達を守るべくシエルの放つ閃光の隙を突き、クロヴィスの黒い闇のように降り注ぐ毒の雨。
それを焼き払う炎。
「本当に邪魔…。クロヴィス!」
「はい」
ゴットホルトを狙ったクロヴィスの攻撃と間を与えぬモリスの攻撃。
負った怪我によって反応が遅れているシエルよりも先に、ゴットホルトを消してしまおうという二人の連携にゴットホルトも足を取られた。
モリスの黒い鋼の鞭は真っ直ぐとゴットホルトへ向かい振り下ろされる。
動きの鈍った体を引きずりシエルがゴットホルトとそれの間へと飛び込んだ。
「ぐあっ!」
ゴットホルトと共に転がったシエルの体にはモリスの鋼が突き刺さっていた。
ゆっくりと体を起こせば、ゴフッという音を立てて吐き出される赤い血が地面とそこに突かれた手を汚す。
「シエル…」
白くどこまでも白いシエルが自らの手によって赤く染まる。
それが愉快でならないと言わんばかりにモリスは嗤い…
すぐにその瞳を曇らせた。
「セレスさん!」
「大丈夫です」
体勢を整えてモリスへ視線を向ける。
立っているのがやっとの体でどこまでできるのか。
シエルは血濡れた手に再び剣を握り直す。
「ゴットホルト…あなたにお願いがあります」
二人の会話はモリスには聞こえない。
仲睦まじい姿と強い信頼関係だけが伝わる。
シエルのあの立ち位置にいたのは自分だったはずだ。
それを手放したのは紛れもない自分だと分かっている。
分かっていてもモリスは自分の中にある嫉妬を止めることが出来なかった。
「面白くないね」
シエルへ嫌悪の目を向ける。
『いつもそうだ。
自分を犠牲にして他者を守り、平等にその笑顔を向ける。
そんなシエルを自分だけのものにしたいと願う俺の事など何とも思っていない。』
だから自らの手で殺すのだとモリスはその手を振り下ろした。
無数の鋼はシエルへ真っ直ぐ降り注ぐ。
それを薙ぎ払ったシエルはモリスへと飛び上がった。
「それだよシエル…君のその眼差し……もっと俺だけを見ていればいい……」
歪んだ想い。
シエルがその瞳に真っ直ぐ自分を映し飛び込んで来る。
何度打ち砕こうとしても折れぬ心が自分だけに向けられ、途端にモリスを包む幸福感。
「クロヴィス、邪魔するなよ?お前はあっちを頼む」
「仰せのままに」
今にも飛び出してきそうなクロヴィスに釘を刺す。
モリスの強い意思を乗せた鋼の鞭はシエルを狙い、それに答えるように剣で鋼の鞭を払うシエル。
立っているのがやっとの体が悲鳴を上げても、シエルはその動きを止めることはなかった。
足元では天界軍が悪魔軍を押し返している。
モリスにとってそんなことはどうでもよかった。
全て駒なのだ。
こうしてシエルと殺り合うための駒。
こちらは失った所で何も痛くはない。
『君は俺が何故天界を…
神を裏切ったか
絶対に分からない
救えるはずがないんだよ…
俺が欲しかったのは…』
続く二人の攻防。
モリスの放つ攻撃を交わし跳ね退けたシエルの閃光がモリスを包んだ。
一瞬目が眩むその隙を突いたのはシエルだった。
前方にいたはずのシエルの攻撃は背後からモリスへ剣を突き立てる。
寸で交わしたが剣はモリスの羽を貫いていた。
コントロールを失って落ちた体は地面に打ち付けた衝撃で止まりシエルがそれを抑えつけた。
シエルから滴る血が、モリスの打ち付けた頭から流れる血と混ざって頬を伝う。
シエルの剣の切っ先が自身の喉元に突きつけられているにもかかわらず、モリスの浮かべる表情は愉快だと言わんばかりの笑みだった。
「君は美しいね…」
シエルの眼差しに二人が共に過ごした最後の日が頭に浮かぶ。
天界が一望できる塔の最上階。
いつも二人はそこから天界を見てきた。
今日もシエルに大天使の地位を与えると命が下ってすぐに、モリスの待つこの場所をシエルは訪れた。
「君が大天使の地位に就くだって!?」
「ええ」
「出来るの?」
小馬鹿にしたように言うモリスに苦笑しながらシエルが肯定する。
「そう思いますよね…私も不安です。ですが…」
「やるんだ?」
「はい。君がさっさと熾天使まで上り詰めてしまったから私も負けていられません」
自分の先を考えて不安と期待に胸を膨らませるシエルに、モリスは薄暗い視線を送った。
「シエルは…何の為に神に仕えるの?」
ふと、モリスが問えばそれが自分たちの在るべき役目だからと迷いもなく答えるシエル。
くだらないと表情に出ていたがそれはシエルには届いていないようだった。
「モリスだってそうでしょう?」
自分の存在価値を疑わない。
真っ直ぐなシエルがとても眩しく、モリスはいつもその光にいつか身を焼かれるのではないかとずっと思っていた。
「…俺は神の為に存在し続けるつもりはないよ」
その驚いたシエルの顔をモリスは一度も忘れたことはない。
「シエル…仮に神と俺が対立したら君はどうする?」
「モリス、何を言って!そんなことあってはいけません!」
モリスの手を取り握るシエルはどこか悲しげだった。
「それって誰の言葉?」
「何を言って…」
「それは君の意思?神の意志?」
「モリス…君は何を考えているのですか?」
優秀で美しく誰よりもその存在の偉大さと頭角を現し続けているモリス。
当時のシエルにはモリスの考えの意図するところを理解することが出来なかった。
「俺はね、神に仕えるなんてくだらないことはさっさとやめてしまおうと思っているだけだよ」
「君ほどの者が何故そんな愚かな…」
つまらなさそうな表情を浮かべたモリスが深いため息を漏らした。
「愚か…か…俺からすれば神に仕え続けるという思考のが余程愚かだよ」
「神に仕えるのは栄誉あることです。少なくとも私はそう思っています。君もそうだと思っていました」
「そう…シエルにはやっぱり理解してもらえないか」
立ち上がるモリスの手を引くシエルを美しい赤い瞳が映す。
「君を理解できるように努力しますから…」
「じゃあ、俺の最初で最後の願いを聞ける?」
「何ですか?」
シエルの手を払い上空へ高く舞い上がるモリスは黒い笑みを浮かべた。
立ち上がりその姿に手を伸ばすシエルに上空から手が伸びる。
「シエル…俺と共に来て」
「共に…」
シエルの手はゆっくりとモリスの手へと進む。
自分が手を取ればモリスの愚かな思考を改められると思っていた。
「俺は神を裏切るよ?」
モリスへ伸ばされた手が止まった。
「さぁシエル、俺と神どっちを選ぶ?」
ギラリと光る赤い煌めきは刺さるようにシエルへ降り注ぐ。
「モリス…君は…」
二人の間の空気が凍り付くように冷える。
モリスは伸ばした手を降ろすと赤い煌めきは冷酷なモノへと表情を変えた。
「君なら俺を理解してくれると思っていたんだけど…残念だよ」
シエルの立つ塔へ降り注ぐ光の鋼は塔を倒し、天界へも降り注いだ。
崩れる塔から飛び立ったシエルが飛び去るモリスの背を追うも、そこから放たれ続ける鋼に阻まれて追い付くことはなかった。
そして…天界を破壊したモリスに神は激怒した。
剣は降ろされることなく未だ喉元に止まっている。
「なんで今更ここに来たの?」
モリスは深い悲しみに包まれた瞳が自分を見つめるのが不思議だった。
悲しむようなことなどシエルにはなかっただろうに。
俺が居なくなっただけでこの瞳はこんなに翳むはずがないのだと。
『だって君は俺より神を選んだ』
光を失いかけても輝き続ける瞳がモリスを映し揺れる。
「遅くなってすみませんでした」
確かに二人が別れて数百年は経っている。
「準備に…手間取ってしまいました」
「準備?」
「ええ。私の意志で君の元に向かうための準備です」
「ありえないね」
シエルの表情は変わらず悲しげにモリスを見つめ続ける。
「君の元へ下るには全てを捨てなくてはいけませんでした。
捨てるにしてもやるべきことはやらなくてはいけないでしょう?
君が天界を壊してしまったから後処理も大変だったのですよ?」
「そんなこと頼んでない」
「ええ。頼まれていません。ですが、他でもない君のやったことです。
私がやらなければ誰がやるのですか?」
「馬鹿じゃないの」
「なんとでも言ってください。それでも全て片付けて此処に来ました」
お互いの間を流れ響く懐かしい憎まれ口。
「今更だね」
「ですから、それについては謝っているでしょう?
あの時すぐに君の手を取れなかった事、これでも後悔しているのですよ」
「嘘だね」
「私が君を分からなかったように、モリスにも私の事は分からないでしょう!」
穏やかなシエルが声をあらげた。
それがシエルの心の叫びのようでモリスは息を飲んだ。
「やっと…俺の手を取る気になったの?軍勢まで引き連れて」
「ええ。君と共に逝く覚悟を持って来ました」
「多くの血が流れることを嫌うくせに」
「これが私の覚悟です」
剣を握るシエルの手を包むように手を重ねるモリス。
「冷たいね」
「もう…こうしているのがやっとです」
「聞かせて…君の意志を」
「その前に君の意志を聞かせてはくれないのですか?」
二人の視線は熱く交わるように溶けていく。
「君を神のものにしたくなかった…。神は天使達を駒のようにしか扱わない。俺は自分がその駒になるつもりはなかったんだよ。そして、シエルの事もそんな風に扱われるのはもっと気に食わなかった」
「何故?」
「分かってるくせに」
背後で聞こえる戦の音も耳に入らないほど二人はこの瞬間(とき)に浸っている。
冷たかったモリスの笑みはかつての暖かい笑みへと変化を遂げていた。
「ちゃんと言ってくれないと伝わりませんよ?私は君の気持ちに気が付くまでにこんなに長い時間を要したのですから」
「そういう君はどうなの?」
「モリスが私の為に私が上に行くのを邪魔していた事…後処理をしているときに知りました」
「恨んだ?」
「不思議とそんな気持ちは一切起こらなかったですよ。だって…見えてくるのは君の私への想いばかりなのですから…早くモリスの元へ行きたくなるだけでした」
「そう…」
ここで初めて、モリスの表情が悲しげに歪んだ。
「俺はもう戻れないけど、シエルはまだ戻れるよ?」
「この期に及んでそれを言いますか?」
「シエルは俺には美しすぎる」
「私にもモリスは美しいです。そして愛しい…」
モリスの手がシエルの頬に触れる。
「どうやったら二人で逝ける?」
切っ先をずらしゆっくりと唇を重ねる。
シエルの誘導で剣の刃はモリスとシエルの首に沿うように当てられた。
少しだけ唇を離してシエルが呟く。
「一緒にこの剣を地面に突き立ててくれますか?」
「シエルが望むなら喜んで」
「もう一度唇を重ねたらそれが」
「合図」
「やっとモリスの手を取れます」
もう片一方の手が絡むように繋がれる。
邪魔するものは何もない。
「君の羽はいつまで白いんだろうね」
「え…」
「君にはその姿のままでいて欲しい」
「大丈夫ですよ。ちゃんとお願いしてきましたから…君の好きな私のまま共に逝きましょう」
「そうか…ありがとうシエル」
再び唇が重なる。
二人の握る剣が二人の首と同時に地面を貫いた…
その一方で、クロヴィスの猛毒を浴びつつも討ち取ったゴットホルトが悪魔軍の残党を炎で焼き一蹴していた。
急ぎシエルへ目を向ければ、一筋の光がゆっくりと二人へ伸びていくのが見えた。
「セレスさん!!!!!」
天から降りる光はシエルを迎えに来たものだと瞬時に悟ると駆け出すゴットホルト。
地面に突き立てられた剣
その傍らに口付けを交わし折り重なるように眠る愛し合う二人。
ゴットホルトの頭上に迫る神の光
天使はその身が滅ぶとき神へと返還される。
それは栄誉あること。
シエルはそれを望まなかった。
『ゴットホルト…私の生が尽きるとき…
君の手で私を焼いてください…』
ゴットホルトはシエルの願いに躊躇っていた。
自分はシエルの願いを受け入れられないと…
しかし二人の姿を目にしてそんな思いは一瞬で消え去ってしまった…
愛しい者が望んだ美しい姿のまま共にありたいというシエルの強い意志
ゴットホルトはそっと手を振り上げる。
神の光がシエルへと到達する前にその亡骸へ熱き炎を放った。
悲しみの業火は二人を包み焼き払う。
『願わくは…あなた方が来世でも共に在らんことを…』
悠久の時を経て
有限の地で
2つの光が交わるとき
その輝きの中で
再び想いは繋がれるだろう…
[newpage]
若い学生たちが行き交うキャンパス内を数人の友人達と共に歩く長い銀髪の青年
青年の茶色い瞳は優しげで口元には穏やかな笑みを浮かべている
その反対方向から一人静かに歩みを進める短い黒髪の青年
この青年の赤い瞳の眼光は誰をも寄せ付けない
正反対な二人の距離が縮まり重なり
静かにすれ違うと…
思わず足を止める二人
同時に振り返れば…
その視線が交わる…
冷たい風に乗ってどこからともなく二人の間を山茶花の桃色の花びらが舞った
Fin
※ピンクの山茶花の花言葉…永遠の愛