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入学式で迷子になって先輩に助けられた、と思ったら……
※廊下を歩く音
んっ……そこの君。
※廊下を歩く音(近づいてくる)
新入生?もうすぐ入学式始まるけどどうしたの?
……逸れちゃったの?
……そっか。体育館の場所わかる?……って、わかってたらここにいないか。
他の人たちもみんな体育館行ってるし、一緒に行こうか。ついてきて。
※廊下を歩く音
……ん?何?私?なんでいるのかって?
んー……さぼろっかなぁって思ってね。
……ふふっ、そうだよ。私はわっるーい先輩なんだよ。
まぁそれは冗談なんだけどね。
あれ、警戒しちゃった?大丈夫大丈夫。これでも結構私優等生なんだよ。ただね、今日はなるべく避けたくてね。
……まぁ、君を体育館に送ることで、結果的に入学式に参加しないといけないんだけどね。
……んー、まぁ参加すればわかるよ。それに、なんで私が出たくなかったのかもそのうちわかるよ。
そうかー、君は後輩くんになるのか。ふふっ、これからよろしくね。1年間だけだけど。
それにしても、後輩くんは結構方向音痴だったりする?
だって、教室からさっきいたところって結構離れてたから。
そんなことない?まぁ自覚ない人とかもいるしね。もし本当に方向音痴じゃないんだったら、あんなところで何してたのかな?
……ふふっ、なーんてね。冗談だよ。
うちの学校広いから、入学してすぐはだれかについて行かないと迷子になっちゃうからね。
だからこそ、最初の友達づくりは大事だよ。頑張って後輩くん。
……さて、後輩くん。実は君に謝らないといけないんだよ。
……何がって?実は、入学式はもう始まってるんだよ。
……驚いたかい?申し訳ないけど、やっぱり私は式に出たくないんだ。自分の感情を優先にして、君に迷惑をかけて申し訳ないけど。
まぁどっちみち、急いだとしても式は始まっていただろう。変に目立つよりは、いっそ行かない方が私はいいと思うんだよ。
先生には後で私の方から伝えていくし、誤っておくよ。後輩くんは悪くないって。
というわけで、入学式が終わるまで悪い先輩と少しここでお話ししてよ。
今、校舎の方は人いないし。私と後輩くんの二人だけだよ。
【完】
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