AdAd
  
ワンコ後輩くんへの躾

  ※扉が開く音

  あれ、後輩くん?

  ……うん、こんにちは。うちに遊びに来てたんだ。

  ※冷蔵庫を開ける音

  ……そっか、ゲームの約束ねぇ。

  ※冷蔵庫を閉める

  で、弟は?

  ……あはは、自分で提示した罰ゲームで買い出しに行ったのか。あの子、そういうとこあるよね。言い出しっぺみたいなの。

  ……じゃあ、今あの子いないんだ。ふーん。

  ※ 先輩、後輩の隣に腰掛ける。

  んー?どうしたの?そんなに身構えて。

  ふふっ、そんなに警戒しなくていいよ。私、そんなに怖い?それとも優しい?

  ……あはは、声が上ずってるよ。そうだよねー。初めての印象って、強いよね。

  ……ご主人様に嘘つくなんて悪いワンちゃん。(ワントーン低く

  素直に怖いって言ってくれて良かったのに。ご主人様の顔色を伺いながらしっぽを振るのは嫌いだなぁ。

  ……ふふっ。ねぇ、悪いことをしたらなんていうのかな?君は、弟みたいに賢いよくできたワンちゃんなのか……それとも、物分かりの悪い駄犬なのかな?

  ……ふふっ、そうだね。ちゃんと御免なさいできてえらいね。

  よしよし。いい子いい子。

  ん?どうしたの?随分嬉しそうだけど。

  ……そっか。親にもこんな風に頭を撫でられたことないんだ。

  可愛いなぁ。だからって、私に撫でられてそんなに嬉しそうな顔して。もっと可愛がりたくなっちゃう。

  弟と違って小柄で、顔立ち幼くて……随分苦労したんじゃない?男のなのに、君は可愛いよりだから。

  ……ふふっ、そうね。でも、その可愛いは悪いことじゃないからね。君が、自分を好きになれるように、胸を晴れるように私がたくさん教えてあげるね。

  と、甘やかすのはここまで。

  もっと甘やかして欲しいなら。またちゃんとごめんなさいしないとでしょ?

  何がって……私、今日君がうちにくること知らなかったんだけど……ご主人様への連絡を怠ったことは悪いことだよ。

  ……ごめんなさい?ふふっ、残念だけど……

  2回目は許してあげない(耳元囁き

  ということで、今から弟が帰ってくるまでにしっかり躾してあげる。

  私ね、駄犬は嫌いなの……(ワントーン低く

  だから、ちゃんといい子のワンちゃんにしてあげるからね。

  【完】

AdAd