俺は憧れていた…強くかっこいいヒーローに。
『どうやらヴィランは撤退したようだ、だが悪が出る限りこのグリストドラゴンは負けない!』
グリストドラゴン、それが俺の憧れだったヒーローだった…緑色のヒーロースーツを纏い筋肉質で逞しくパワーが売りだ。しかしこの当時は子供であった俺…それは俺が高校2年の頃に。
『彼はもうヒーローとして戻ることはないでしょう』
突如としてグリストドラゴンの引退、理由は明らかにされず彼はある凶悪な事件を解決した後彼は突然と姿を消していった…もう彼は戻ってこれない憧れだったヒーローは消えてしまった。
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あれから3年、ヴィランとの戦いが終わらず色んなヒーロー達が活動していた。
あるものは動画配信を利用として自分をアピールしたりするヒーローやアイドル活動したりするヒーローなど様々だ。
この街…緋色町(ひいろちょう)はヒーロー達が活躍しヴィランを街から守っていた。
そんな町中にある大きな事務所があったその名は。
竜赤(りゅうせき)ヒーロー事務所と書いてあった…事務所の入口前に一人の若いオス狼獣人が立っていた、白と赤の毛並みで服装はシンプルなオレンジのパーカーとジーンズを着ていて横にはシルバーのキャリーケースを片手に持って。
「よしっ入るか」
そう言い狼獣人は入口のドアに入っていった。
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中に入ってすぐに階段を昇り上がった所にまたドアがありそこが事務所に入口のようだ。
「……」
狼獣人はドアノブを掴んでドアを開ける。
「こ、こんにちは…えっ!?」
中に入って挨拶すると思わず驚きの声をあげてしまう、中はゴミやら何やらと片付けしていないのか服やら何やらが散乱していた。
「これは一体?」
もはやこれはゴミ屋敷なのか?と疑問に思っているが事務所である、だが何故事務所なのにこうなったのかわからなかった、ふとソファに何かが動いていた。
「なんだ!?」
ソファからもぞっと誰かが両腕を上げた。
「ふわぁ~」
と、欠伸をしながら起きだした。
「あれ?もう昼なのか、あ~寝すぎちまったな」
頭をポリポリとかいていく、その姿は竜人のようで白い両角に赤い体色に白髪の長髪をして黄色のタンクトップに黒い短パンを履いていた。
「あ、あの…」
「ん?」
ふと赤い竜人は狼獣人の方に振り向いた、その竜人はでかく両腕と両足はガッチリと筋肉がついているしかしお腹の方はでかく肉つきが出て見事な曲線をかいた太鼓腹をしていた一瞬お腹に目がいってしまい驚きもあった狼獣人だがすぐに目線を赤い竜人に向ける。
「きょ、今日からここに配属しました爪雷(そうらい)赤狼(せきろう)と申します!」
と、ちゃんと挨拶をしていく。
「お~今日から配属の新入りヒーロー君だな、確かヒーロー名『ウルフドライガー』だったな?」
「は、はい!よろしくお願いしますえっと…」
狼獣人…ウルフドライガーこと赤狼が目の前に相手に対して名前が浮かばずに戸惑っていると。
「俺の事か?俺はこの事務所の社長大地野(だいちの)竜護(りゅうご)だ、まあ堅苦しいことはなしだ今日から働く仲間として歓迎しよう」
「よ、よろしくお願いします」
ぎこちなく挨拶する赤狼、そしてその社長である竜護…すると。
「ただいま!って社長!掃除しろとあれほど言ったでしょ!」
そこへ事務所のドアが開いて中からブロンドの長髪をした水色の服を着たメスの黒猫獣人が入ってきた。
「おう猫夜(ねや)か、掃除より新人が来たからお前も」
「いや掃除よりじゃないでしょ!?ま~たサボって寝ていたんじゃないですよね?ほら社長は掃除ですよ掃除!」
猫夜と呼ばれたメス猫獣人が竜護に掃除しろと急かしていく、そんな様子を赤狼は唖然と見ていた。
「ごめんね~バタバタしてて、社長はトレーニングはするけど掃除とかサボるからっと新人君に色々と紹介しないとね…私は黒魔(くろま)猫夜(ねや)、ここの社員でありこれでもヒーローとして活動してるのよ、よろしくね」
と、猫夜は自己紹介する。
「よろしくお願いします猫夜さん、俺は爪雷赤狼と申します!こちらこそよろしくお願いします!」
互いに挨拶を済ますのだった。
だが赤狼は知らなかった…これから自分がここのヒーロー活動でとあるヒーローとの出会いが彼を変えることになるとは知る由もなかった。