「ふむ、大分智月の姿も戻ったな」
ここはドラゴンアカデミーの研究室と呼ばれる部屋でフォックと友人である智月龍狼そして彼の友人であるスライム状態のトタチもいた。
フォックによると龍狼の姿が大分戻ってきてインク太りもなくなり普通の狼獣人に戻ろうとしていた。
「まぁ確かに大体人としての姿を取り戻せてるね」
掌を開け閉めしながら龍狼はそう呟く、現在の姿は若干だがシャケと狼獣人の混ざりもののような状態となっている。
「う~ん、でも後一押しなのよね」
首を傾げるフォック、何やら後一押し必要であった。
「後一押し…一体何が必要なんだい?」
そう言いながら近くにいるトタチの方に座り込む。
「そうね…智月さ、お前太ることに対してなんか抵抗してない?」
何やら龍狼の太ることに対しての抵抗を感じ取っていたのだ。
「そう…見えるのか…実はさ働いている所で年に一度健康診断を受ける日があるんだ」
どうやら健康診断で引っかかると思えているようだ。
「ふむふむ、どんなことをするの?」
そこにトタチが話に割って入ってくる。
「まあまあそこは智月に聞いてからね、んでその健康診断っていつやるの?」
と、いつやるのか龍狼に聞く。
「三月の中旬頃かな…んでどんな事するのかって単純に身長と体重、ウエストを測ったり…あぁ後血液検査とかもするんだった」
覚えていることを二人に伝える。
誰もは一年に一度は自身の健康状態などを確認したいものである、それによって病気の早期発見やリスクを抑えることにもなる。
「ふむ、まあそれまでには何とかできるよ、実は大魔王になってから俺のスキルで何とかできそうなのよ」
どうやらフォックは大魔王になってからスキル自体も強化していたようだ。
「なにそれすごそう…」
トタチも唖然とする、あの場にトタチと龍狼がいなかったためフォック自体が大魔王になっていたなどを彼らは知らなかったのも無理はない。
「その時の結果の一つにBMIってのがあってね、それの結果が良くなかったのが…なぁ」
続けて話す龍狼はそう言いながら自身のお腹辺りを触りながらもう片方の手を握り締めておりどうやら結果が良くなかったトラウマで太る事に抵抗を感じていたようだ。
「あ~その点は大丈夫、要は腹周りとBMIに引っかかないようにすればいいんだろ?」
と、フォックはその点では大丈夫と言い切る。
「それが出来るならいいんだけどなぁ…」
だが何やら意味あるように呟く龍狼。
「どうしたんだろう?」
「そこは僕が説明するよ!」
気になったフォックに風狐が一陣の風を吹き上げて登場する。
「風狐君」
「ちょっとお耳拝借」
風狐はそう言ってフォックの近くに来て小言に話す。
「実はな…相棒とある知り合いとトラブっちまって何とかできないかと悩んでいる面があるみたいなんだよ」
そう言いながら風狐はスマホを取り出して別世界のSNSに繋がる内容をフォックに見せる。
「なるほど…これに関しては俺にはどうにも」
流石のフォックもどうにもならないようだ。
「此方としてもいつまでウジウジしちゃってる相棒は見たくないからな…何か相棒の心に一番効く薬とかないのかね?」
そのことで龍狼が引きずっており風狐は悩んでしまっていた。
「ありゃりゃ」
トタチも隣に来て二人の小言を聞いて素っ頓狂な声をあげる。
「まあそれは別世界にいる俺もそういう人との関わりでもう関わらないと綺麗さっぱり流しているからそれぞれの世界にいる俺達の間で決められているから」
それぞれの世界にいるフォック達もそういうのがありそういう時には流して関わらないとルールを決めていた。
「ならその分を太って俺のモフモフで脂肪ごと燃やしていけば解決よ」
何やらその分をモフモフで解決するようだ。
「いや相棒結構引きずってんだよなぁ…どうしたら良いんだろ…んっ?」
ぶつくさ言いながら件の知り合いの奴を見ていった風狐であったが突然手を止めてしまう。
「どうしたの?」
気になったフォックが風狐に問いかける。
「おい相棒」
「んんっどうしたんだ風狐?」
ある画面を見たままそう言ってきた風狐に対しどうしたのかと近づく龍狼にスマホの画面を近づけた。
「…これでも仲直りしたいと思ってんのか?」
何やら怒りがこもったように言う風狐はスマホを見せるその画面には。
「どれどれ…!?」
その画面を見てフォックも怒りが出てしまう。
その内容は勝手な解釈違いで振ったという内容だった。
「なっ!?えっ!?ど、どうして!?」
「奴さん随分トンデモな理由で振ったみたいだね?」
「これは流石に酷いわね、相手をよく見ないな」
この事でフォックも怒りがこみ上げて龍狼も驚きが出てしまっていた。
「…うっ」
「だ、大丈夫…か?」
頭を思いっきり下げた状態で動かなくなった龍狼に対し少し声をかけた風狐であったが。
「う、うぅ…うっうっうっ…」
「あっやばいなこれ」
龍狼の様子がおかしく口から込みあがってきたその声を聞いて咄嗟に風狐は耳を塞ぐ。
「なっ!落ち着きなさい智月!」
何かを察したフォックは龍狼を宥めるように一喝する。
「うぅっ…ウワアアアアアアアァン!!」
我慢できなくなり大声をあげて大泣きしてしまった龍狼、その涙は滝のようにすごい勢いで出てきて研究室が水浸しになってしまう。
「泣き止めよ!?うわっ!?マジで研究室が!?」
段々と研究室に水が段々増えていく。
「ぎゃー!?ちょっと部屋がヤバイヤバイ!?」
「ワアァンワアァン!!」
さらにもはやでかい吠えるもあり余計響いていた。
「だぁもぉ!トタチ大丈夫か!?」
と、トタチの心配をする風狐。
「ったくいい加減になさい!」
フォックが再び一喝する。
「お前だけじゃなんだよ俺も同じだし…だけどね人はいい人だけとは限らない」
そう言い間を開けて再び話す。
「裏の顔を持つ者もまたいる、相手もそうなら付き合う必要なんてないんだ!ならその怒りを食ってぶつけて俺のモフモフで流してやればいいんだ!太ってもお前をモフモフでリセットしてやるよ!だからもう泣くな!俺も我慢して精一杯なんだよ!」
そう言うフォック、それはフォックも同じ色々嫌われた事もあり孤独を経験している。
だからこそ言える言葉なのだから。
「うぐっ…ひっく…!」
少しだが声も段々収まっていっていた。
「今度は俺がお前を助ける番、俺が色々聞いてやるから」
と、龍狼を宥めていく。
「もう…この人とは…縁切り…したい…」
龍狼はそう呟き決断する。
「あーはいはい…縁切り神社とかに付き合ってやるからフォックと共に楽しんでったら?」
風狐も色々と提案してきた。
「それでいい、そこに行こうか」
「うん…」
二人は神社へと向かったのであった。
[newpage]
「この、辺りの神社なら。大丈夫…」
「ここが」
二人は神社についた、若干途切れ途切れに言う龍狼。
「うんそうだよ」
そう返事をする。
「それでどうするの?」
ついたのはいいがどうするのかを龍狼に聞く。
「えーと、此処でこれを人形に切って…」
持ってきた紙とハサミを使い綺麗な人形へと切り作ってゆく。
「その人形は?」
「これはこの神社での縁切りのまじないの一つ何だって…次にこれを…」
どうやら縁切りのまじないの一つのようで縁切り神社という名前からして縁を切るまじないは他にもあるようだ。
龍狼は次に赤筆を使って人の名前を人形に書き込んでゆく。
「呪いってわけじゃないよね?」
フォックは一瞬呪いをかける呪いの人形に思えていた。
「流石に呪術的な効力はないよ、此処に置いてる看板の方に書かれているからね?」
そう言いながら看板があり見ると呪術的な効力はないと書かれていた。
「ほんとだ書かれているね」
フォックは納得したようだ、ふと龍狼の方はブツブツと何かを言いながら作業をしていく。
「大丈夫?」
心配になったフォックが声をかける。
「…よしっ、七回言えたから最後の仕上げ…!」
「大丈夫みたいね、んでその最後の仕上げって?」
どうやら心配なく大丈夫らしい、ふと最後の仕上げが気になっていた。
「此処で火を炊いて…ん、んっ!」
草葉を用意して火打ち石を打ち付けていくと瞬く間に草葉が燃える。
「よし、これで…嫌なお役目ありがとうございます。あなたのお陰で成長できました。次回は笑顔でお会いしましょう」
火が燃え上がったのを確認しそう言い終えてから人形を火の中へと放り込んだ。
人形は瞬く間に燃えてなくなってしまった。
「ふうぅ、これで終わりっと…」
火を鎮火させながらその場を立ち上がる。
「もう夕方みたいねどうする?」
ふと既に夕焼けが照らし出していた。
「ご飯、いいですかね?」
笑顔でそう言いながら夕食をとりたいようだ。
「じゃあアカデミーの食堂でとろうか」
そう龍狼に提案する。
「あートタチも一緒にとっても構わないかな?」
「もちろん」
トタチも一緒に夕食を取るのを許可してくれた。
「おっし、そんじゃすぐ伝えとく」
すぐに龍狼はトタチに連絡する。
『来てもいいって?』
「大丈夫みたいなんだ」
『わーい!』
連絡し終えて二人はアカデミーへと向かった。
[newpage]
アカデミーに戻った二人は食堂に入った、そこに。
「おっ!大魔王様!」
食堂には『轟獅子』のリーダーであるライザオがいた。
「やあ、この時間帯だったわね『轟獅子』のメンバー達は」
どうやらチームによって食堂に入る時間帯があるようで今回は『轟獅子』のメンバー達の時間帯になっていた。
「おっこの人最近できた『轟獅子』っていうチームのメンバーなんですか?」
敬語混じりで龍狼は声をかける、龍狼からしたらライザオは初対面である。
「おうそうだ!俺はライザオ!よろしくな坊主!」
変わらずの元気さでライザオは龍狼に挨拶する。
「は、はい…よろしくお願いします」
「とりあえず坊主も食え!食べねぇと元気でねぇからな!ガハハ!」
豪快に笑いながら龍狼に料理を出していく。
「それ『轟獅子』の皆の分じゃ?」
フォックが少し指摘する。
「大丈夫だぜ大魔王様!まだ料理は運んでくるからよ!ほら食え坊主!」
「あ、いたいた」
龍狼に食べるのを促すとそこにトタチがやってきた。
「おっ!そっちの坊主もか!よろしくな!」
「よろしくお願いします」
トタチにも軽く挨拶する。
「んじゃ改めて食うぞ!」
「は、はい…いただきます」
若干押され気味になりながらも龍狼は食事を始める。
[newpage]
「モッモッモッ」
「もぐもぐ…」
二人は食べていく。
「どんどん食え!お前らも!」
『おっす!』
轟獅子メンバー達も食べ続けていた、まるで部活帰りにどこかで食事をする部員の如く皆ライザオに従っている。
「もぐもぐ」
一方のフォックはサラダを食べていたのだった。
「結構ボリュームあるね?」
ふと龍狼は料理にボリュームがあることに気づく。
「そりゃあ嬢ちゃん達が腕によりをかけてちゃんと食事のバランスや俺らに合わせて作ってるぜ!」
ライザオは食いながら説明する。
「なるほど…ムグムグ」
と、龍狼は納得して食べていく。
「じゃんじゃん食えよ坊主!」
ライザオも自身の豪快さで龍狼もタジタジになりながらも食べていった。
[newpage]
「けふっ、食った食った…」
数分後食べ終えた、龍狼の腹は膨れていて見事な曲線をかいていた。
「ごちそうさま、二人の部屋あるからそこに泊まっていけるよ」
「おうよく食ったな坊主!明日からちょいとばかし付き合ってくれよ」
泊まりもあり休めるがライザオは何やら龍狼に付き合ってほしいみたいな誘いをしていた。
「余計な事しないようにね?」
フォックがライザオに一言言葉で釘を刺す。
「もちろんだぜ!少しの間坊主達を借りるぜ」
「な、何をするつもりなんだ…あっ、トタチ大丈夫か?」
何をされるのか気になる龍狼、ふとトタチの方に声をかける。
「なんとか、僕…どうなっちゃうんだ!?」
トタチもスライム状態だがお腹が膨らんでいて一体どうなるのか気になってしまうのだった。
「…縁切り、大食らい、御祓受け、満たされし時、真実へと至れん…」
ふと影より龍狼の形をした何者かがフォック達に気づかないところで現れてそう呟くと溶けて身体が崩れ消えていく。
「わ、分からない…ぶ、無事に済ましてくれるよな?」
トタチの反応に不安になり龍狼はライザオに向かってそう言う。
「大丈夫だ!大魔王様のモフモフでなんとかできるからな!俺に任せろ!」
その自身はどこから来るのだろうかライザオは自信があるようだ。
「と、とりあえず僕達部屋に行ってるね」
ポッコリお腹になった龍狼とトタチはお互い肩をあわせながら部屋へと向かっていった。
[newpage]
次の朝。
「気合入れろお前ら!」
『おぉーす!』
轟獅子メンバーと龍狼とトタチでランニングをしていた、トタチに関しては器用に固まって液体が飛び散らないように走る。
「よしここまで!飯にするぞ!」
『おぉ!』
ランニングを終えて皆食堂へと向かった。
「ふいぃ~朝からトレーニングとは」
汗を拭いながら二人も食堂へ。
「疲れるねぇ……」
「何言ってんだよ、いい汗かいた後の飯ってのは格別な美味しさがあるんだぞ?」
トタチがそう呟いていたのを聞いて龍狼は反論する。
「お~い!お前ら置いていくぞ~!」
「あっ、待ってください!」
「待って~!」
二人は食堂へ向かった。
[newpage]
『いただきます!』
轟獅子メンツ、龍狼、トタチが食事を取る。
「んっ、んっ…此処でも結構ボリュームあるんだな?」
「俺らのチームと蒼剣のチームの食事はボリュームが多いからな!」
朝食もボリュームがあり気になった龍狼にライザオが食べながら説明する。
「もぐもぐっ、おいしいっ!」
「それは確かに…結構いけるなこれ…」
ボリューム満点でも味は美味しいらしく食べてる皆も喜んでいる。
「だろ?管理はレディドラの嬢ちゃん達がやってくれてるからなガハハ!」
豪快に笑いながら食べていくライザオ、食事管理はレディドラの面々がやっていて食事量は多いが彼らに合わせてはいる。
太る分それをエネルギーにして動いたりも多く有り余っても彼らには丁度いいようだ。
「そうなのか…」
轟獅子の皆が何故体型維持できているのか、太っても動けているのが少し分かった龍狼。
「まあ元々こいつらは元は痩せていたが最初は太らせて自分達の行いを改めさせてそこからどうするのかを考えさせたからな、まっ俺の言うこと聞いてくれてるからいいけどな!」
彼らもまた変わってきて段々ライザオについていけるようにはなってきた。
「っとしけた話しちまったなんじゃ食おうぜ」
気持ちを切り替えて飯に集中する。
「そ、そうだね!」
[newpage]
『御馳走様!』
「御馳走様でした!」
全員が食べ終えた。
「そんじゃ皆部屋でゆっくり休め、午後から始めるからな」
そう言うとライザオは食堂を出た。
「トレーニングになるんだろうなぁ…ライザオの旦那は一体何をしたんだ?トタチ、何かわかる?」
「う~ん」
ライザオに対して疑問を抱くのだった。
「くっそ、悩んでても仕方ない、外出て何かやってよう!」
埒が明かない事に龍狼は苛立ち外で何かやろうとする。
「それで…何を?」
「少し身体動かしたらいいこと思いつくだろ!」
少し身体を動かそうとしている。
「それもそうだね」
「それじゃ行こ!」
二人は疑問を残しながら外へと出る。
[newpage]
「さーて、何をやろうか…」
何をやるのか考える龍狼、かなり食べたのか肉つきはよくなって腹も曲線が目立って出ていた。
「うん、久方ぶりにアレをやるか…!」
「アレって?」
龍狼が言うアレとは?
「相撲だよ。君もやっただろ?」
前に蒼剣のチーム風蒼のメンバー達と共に大会で鍛えて優勝までできたあの相撲をやるということだ、その際トタチも特訓に付き合っていてそれを思い出して言ったようである。
「そうだったね」
「それの稽古ってのを、やってみないかい?」
稽古をするつもりだった。
「おぉいいね」
「そんじゃ…ふんっ!」
そう言い力士の構えをとって四股を踏む準備を見せる。
「そりゃ!」
「…ふんっ!どすこい!どすこい!」
トタチと龍狼はしっかりと四股を踏んでゆく、前に鍛えていて基本的な動作は覚えていた。
「おっ!基本はちゃんと覚えているようだな」
そこに誰かが来た。
「あっ、蒼剣!」
「よっ、身体動かしていたのか?確かライザオに休むように言われたんじゃ?」
蒼剣だった、身体を動かしている二人が気になって聞いてきた。
「あーちょっと蒼剣とこでやったやつと基本的なところが同じだったんだよ」
と、龍狼は説明する。
「ちょっとそれじゃあなんか訛りそうだったからね」
「なるほどな、まあ身体動かしていけば自然と腹減るしそんなら俺も付き合うぜ、まあお前からしたら受けにくいけどライザオなりにやってんだ少しずつ慣れていけばいいぜ」
と、蒼剣は龍狼にアドバイスをする。
「んっ、ありがと蒼剣」
「別にいい、お前と似た感じしたらかな、んじゃやるか?」
そう言い蒼剣はどっしりと構える。
「トタチ、行司頼めるかい?」
「OK、行司がんばるぞっ!」
トタチに行司を頼み龍狼も構える。
「そんじゃ始めるぜ、準備はいいか智月?」
「準備万端…いざ!」
互いに身構え始めようとしたその時。
「!?風陣!」
咄嗟に何かの攻撃が来て蒼剣は魔法で防ぐ。
「チッ防がれたか!」
そこには色んな魔物達が出てきた。
「な、こいつらは!?」
「何もんだよお前ら?」
と、構えながら目の前の魔物達に叫ぶ蒼剣。
「我らは大魔王の残党!ダルクェース様とクラソレス様を助けに貴様らのような大魔王を倒しにだ!」
一斉に襲い掛かってきた。
「くっ!智月!お前はトタチを連れて逃げろ!」
蒼剣は二人に逃げるよう伝える、流石に人数が多く守れるかどうかもわからず二人を危険な目に合わすわけにはいかない。
「そ、そんなこと言われたって…」
しかし二人して唐突な敵襲で逃げるのを一瞬躊躇ってしまう。
「これでもくらえっ!」
それでもお構いなしに残党の一人が煙玉のような物を龍狼とトタチの方に向かって投げつけた。
「獅子轟雷撃!!」
すると何者かが蒼剣と残党達の間に入って煙玉のような物を雷を纏った技で吹っ飛ばして煙玉を上空に爆発させた。
「なっ!?あなた様は!?」
彼らは驚く何故なら。
「お前らちょいとばかし度がすぎるぜ?」
ライザオの出現によってだ。
「ら、ライザオ様!?」
「こ、これは一体!?」
ライザオの登場で残党達が戸惑う。
「それはこっちのセリフだ、大方ダルクェースとクラソレス奪還だろうがあいつらは俺とエルティウスに対してもといグランドニス様を裏切ったからな…それでもあいつらを助けるというのならこっちも対応させてもらうぜ?」
ライザオはそう答え構える。
「くっ!ライザオ様相手だと分が悪い」
「ど、どうすんだよ…!」
「ちいっ…こうなったら奥の手だ!」
相手が相手のためこのままだと分が悪いと判断したのか残党の一人が煙玉を取り出し自身の足元に放った。
「なっ!これは!?」
すると黒煙が広範囲に広がり皆を包み込んでしまう。
「くっ!風波!」
蒼剣は魔法で黒煙を吹き飛ばす、しかし晴れると残党達は消えていてさらには。
「しまった!?」
龍狼とトタチの姿もなかったどうやら二人は残党達に誘拐されたようだ。
「くそっ!やられた!ってライザオがいねぇ!?とにかくあいつらに知らせねぇと!」
蒼剣はすぐさまフォック達に連絡を入れる。
[newpage]
「…う、うぅ~ん…」
二人は目を覚ますと部屋の中にいた、しかし両腕と両足は縛られていて動くことはできなかった。
「ここは…?」
二人は分からず戸惑っていると。
「目が覚めたようだな」
そこに残党達が部屋に入ってきた。
「ぼ、僕達をどうする気だ!?」
「決まってるだろ、お前らは人質だ」
そう今二人は人質にされてしまったのだ、もちろん残党の数もあってたとえ拘束が解かれても脱出が難しいだろう。
「さてこいつらには」
ニヤリと残党の一人が笑うと大量の料理が運び出された。
「お前はブクブクに太ってダルクェース様とクラソレス様を取り戻すためにあの大魔王が手も足も出ないようにな」
残党達が嘲笑う。
「ふえぇ~!!?」
「なっ!そんな事…ムグッ!?」
トタチは震えて声が漏れ龍狼は抗議しようとしたが二人の口に料理が突っ込まれ反論を阻止される。
「さあて奴らもこいつらを人質にとってさぞかし何もできないだろうな、せいぜいブクブクとなりな、恨むならあの大魔王を恨むんだな?」
そう言い残党達は扉を閉めて部屋の鍵をかける。
[newpage]
「(さてアジトの場所はわかったが問題はボウズ達の方だな)」
建物の外ではライザオが隠れながら様子を見ていた、二人が誘拐されて煙が晴れたと同時に彼らを隠れながら追いかけてここまで来たようだ。
「(こいつら太らせて見世物にして大魔王様達が何もできないようにするという考えか)」
様子を見る限りライザオはそう察する、二人の方は料理がどんどん流し込まれててお腹に溜まってくるのが見てわかる。
「よっ…ライザオ様、蒼剣様のご指示で推参いたしました」
二人の奪還する機会を伺っていたライザオの元にレイリュウがそう言いながら姿を現した。
「ご苦労レイリュウ、どうやら奴らはダルクェースとクラソレスを奪還でボウズ達を人質にとっているようだあいつらに二人を渡せば厄介な事になりかねんな」
冷静にそう考えるライザオ、普段単純に行くイメージとは裏腹に少しは頭を使ってはいるようだ…確かにダルクェースとクラソレスを渡せばフォック達を復讐せざるを得なくなる。
「なんとまぁ…部屋の構造はどうなっておりますか?」
「部屋は広い、恐らく太らせる要領も考えて部屋一面に太らせて動きを封じさせるつもりだろ」
部屋の構造を聞いてきてライザオはそう答える。
「ふむふむ…残党の無力化、それが今回の目的になりますか?」
「流石大魔王様の右腕だ、わかってるじゃねぇか」
ニヤリと答えるライザオ、残党達警戒してるため人質である二人にも危険が及ぶが無力化すれば二人には危害はなくなるということだ。
「…一先ずお二人の状態を見ることが先決ですね。ライザオ様これを」
そう言いながらレイリュウはライザオに変わった色のフード付きロングコートを渡す。
「これは?」
「わたくし、自在に霊体姿となって物の通過したりなどできるのですが…その効果を他の人が使えるようにできないかと考えまして、フォック様と共同でこのコートを開発したのであります」
どうやらこれはレイリュウと同じ霊体姿でいられるコートのようだ、余程彼らが霊が見えるようでないがぎりバレることはない。
「なるほどな、これなら何とかなりそうだ」
「そのコートに付けられているフード部分を閉める際に使われている紐部分がありますよね、それの先に付けられている物を握り締めてから引っ張ると霊体化を起こせます」
レイリュウはコートについてライザオに使い方を説明した。
「了解、んじゃ借りるぜ」
ライザオは言われた通りコートを着てフードを被る、その姿はまるで西洋に出てくるゴーストの様な見た目となっていた。
「では早速二人の元に行きましょう」
ライザオとレイリュウは霊体化して龍狼とトタチの元へ、霊体化してるためか残党達は談笑していて二人の存在に気づいていない。
[newpage]
「ングッ…ムグッ…ブグッ!(容赦なく入ってくれる…!)」
「ムググ…!(こんな拘束…普段ならガスですぐ吹き飛ばせるのに力が……!)」
取り付けられた機械で二人は身動きが取れず段々と腹が膨れていき何故か消化もしてきて常備お腹が空いた状態、そのため腹に入っても満腹感が満たされない。
ドンドンと身体が肥え太ってきて体型がすごいことになり横にも肉がついてしまっていた。
「ムグ!ググ!(太りすぎてお腹に力が入らない…!!!)」
「ぐぷっ!むぐっ!げぷっ!んぐう!?(こんなにいっぱい入るのは!?)」
飲まされてゆく感覚で喋れず悲鳴に近い声が部屋に響く。
「ごほっ!んぐ!?」
「へぶっ!んぐう!?」
二人は限界に達していて誰か助けてほしいと思いながらも太る続けるその時、一筋の風が部屋に吹いた。
「(いたな)」
コートを被ったライザオとレイリュウが入ってきた、幸い残党達には気づいていない。
「(周囲に残党なし)」
霊体化したレイリュウが部屋の周囲を確認し安全だとライザオに合図しライザオは頷く。
「(とりあえずどうする?)」
「(一先ず料理の供給を止めましょう!)」
了解とライザオは頷いて料理の供給してる元を探す。
「(これだな)」
レイリュウが供給元を見つめる。
「よしっ、慎重に解除するぞ」
小言でそう言い解除へと始める。
「どうやらこれはパズル形式になっておりますね」
パズルのようになっていて解除もかなりかかりそうだ。
「やれるか?」
「舐めないでいただきたい…フォック様が楽しんでおられる間の暇つぶしに、何種類ものパズルの解除をやっていましたのでこれくらいは…」
手際よくレイリュウがパズルを解いていく。
「ならそっちは頼んだ、俺の方は奴らを何とかして大魔王様が来るまでに片付けた方がいいと思うがな」
そう言い腕をパキポキと鳴らす。
「あーライザオ様、ちょっと此処の部分水平に保ってくれますか?これどちからかに片寄ってしまうとブザーがなってしまう仕組みみたいで…」
「しゃあねぇな了解」
どうやら水平に保っていないと気づかれてしまうようでライザオはすぐに水平にさせる。
「…よしよしこの玉をこの穴に入れ込めば…!」
レイリュウが玉を穴に入れていく。
「どうだ?」
「いよっし、投入成功…この空間式立体迷路の脱出にこれが必要不可欠だったみたいです」
レイリュウが解除すると食事の供給量が少なくなっていった。
「んんっ…?」
供給が少なくなって二人は少し楽になってきた。
「後は二人を救出するだけだ…だが問題はあの二人を運ぶのがな」
だが救出しても残党達に気づかずに二人を運べるのかだ…コードを二人にかけても太っていてコードが着れずにバレることになってしまう。
「確かにあんなにマトモに動けないほど太らされていますし…が、わたくしなら彼らを利用して残党達を一掃できますよ?その方法は…」
レイリュウは何か残党達を一掃できる方法があるらしい、レイリュウはライザオの耳元でその方法を話す。
「なるほど頼むぜフォック様の右腕であるレイリュウさんよ」
「お任せをライザオ様…っと全パズル解除完了!」
同時にパズルの解除が済んで食事の供給が完全停止する。
「んじゃボウズ達の確認だな」
急いで二人の元へと向かった。
[newpage]
『むぅ…』
「お二方ご無事でございますか?」
「助けに来たぞボウズ達、よっと」
ライザオとレイリュウが声をかけて二人に取り付けられた機械を外す。
「ラ、ライザオさん…」
「ありがとう……ございます……」
二人はかなり太ってしまい動きずらくなっていて息も絶え絶えになっていた。
「ここまでするとは…やってくれますね」
二人の姿を見てそう言い放つレイリュウ。
「これは俺ら大魔王四天王の責任だな、っと問題はここからだな」
「その事なのですがライザオ様、残党達はどれぐらいいますでしょうか?」
責任よりまずはここからどうするかでレイリュウはライザオに残党の数を聞いてくる。
「ざっと200ぐらいだ」
「全員の顔はわかりますか?」
残党の数は200と答え今度は全員の顔の事を聞いてくる。
「あまり覚えていないが恐らくダルクェースとクラソレスの部下達で合わせているしほぼ鳥系と獣系魔物が多いまた竜族が少々だ、このぐらいだな」
「鳥と獣…竜が少々ですか」
ライザオから数と魔物の種類を聞いたレイリュウは足元に術式を描きだし始める。
「…よしっライザオ様、少しわたくしの肩に両手をかけてくださりますか?」
「いいぜ」
言われたままレイリュウの肩に両手をかける。
「で、二人をここら辺に…よいしょっと!」
「んむうっ」
二人に寄り添っていく。
「ライザオ様、先程出していただきました種族の魔物のイメージを思い浮かべてもらいますか?」
「わかった」
言われた通りライザオはイメージしていく。
「…秘術、体型転写の儀!」
すると足元の術式が光出す。
「むぐぅ…!?」
「ふぎゅ…!?」
二人の身体が術式に反応するかのように光出す。
「これは一体?」
気になるライザオはレイリュウに聞く。
「わたくしの編み出したオリジナルの術でして…ほら、効果が出てきたようですよ?」
そうレイリュウが呟いた時、部屋の外から大きな騒音が聞こえだしてきた。
[newpage]
外では。
「な、なんだ俺の身体が!?ふぐっ!?」
「は、腹が!?」
「ウプッ!?ゲフッ!?」
残党達が次々と太っていく。
「お、おい…何が起きて…ンブグッ!?」
「わ、分からねぇ…いきなり足元に変なのが浮かんだら…ブクゥ!?」
彼ら残党はダルクェースとクラソレスの二人を助け出すという目的のために結成したグループであり、大魔王となったフォックをあまり思わずまた二人が捕らわれているのを聞いた彼らは龍狼とトタチを人質としダルクェースとクラソレスを救出しようと考え魔法で動く機械でその光景を撮ってフォック達を精神的に攻めて人質交換する予定になるはずだった。
「あら見事に太って動いていないようね」
そこに当の本人であるフォックが他の者達を連れて連絡を受けて丁度いいタイミングで彼らが太って動けなくなったところに出くわしてしまったのだ。
「な、なんだこりゃ…ダルクェースとクラソレスの残党って聞いて来たのだが…皆、肥え太ってしまってるぞ?」
フォックの元に仕えている元グランドニス…グランの部下がその奇妙な光景にそう呟く。
「これは…あやつやりおるな」
グランも来て彼はこの光景の背景にレイリュウがやったのを察した、彼らに微量だがレイリュウの魔力が出ている。
「フォック様これは一体?」
「恐らくレイリュウ自体が術を発動したってところね」
フォックもレイリュウがやったのを感じていた。
「何か心当たりはありますでしょうか?」
「術式を展開したみたいよ、ほら足元に術式があるでしょ?」
残党達の足元に術式が展開されて残っていた。
「あぁ、これでございますね?」
「そうそう、どういうのかというと」
部下達の言葉にフォックはそう言いながら頷き術式の説明をする。
レイリュウがやった術式は曰く太った者を利用した特殊魔法らしく太った者を触媒元として範囲内にいる対象者達を標的にして発動すると触媒元である者の体型に対象者達を合わせるように変化を与えるものだと。
「ということよ」
「ほうほう。なんという大魔術…!」
部下達は驚き褒める。
「んじゃ彼らを確保、重いけど魔術とかで軽くさせて運べば何とかなるわ、転送系の魔法使える者は転送できるよう準備を、俺とグランは人質の安全の確認などするから任せたよ」
『アイアイサー!』
的確に部下達に指示をして太りすぎた残党達は運ばれたり転送されたりと捕らわれたのであった。
「後は元我の部下達が何とかしてくれるだろう、さて我らは」
「智月とトタチ君ね、ライザオとレイリュウが行ってくれたようだけど」
フォックとグランは建物へと入っていく。
「おぉーい!ここだぞぉー!」
レイリュウの大声が部屋に響く。
「レイリュウの声だ!」
フォックとグランは聞こえた場所へ行く。
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「智月!トタチ君無事!」
「おっ!大魔王様!」
二人は部屋に入ると4人はいた。
「だ、大丈夫だよぉー…」
みんな無事のようだ。
「よかった~蒼剣から人質に取られて心配していたけどライザオありがとね、お前が動いていなかったらあいつらを野放しにするところだったわ」
「光栄です大魔王様」
安堵したフォックはライザオに感謝して当のライザオは頭を下げる。
「ふぅ…ふぅ…良かった…です」
しかし太ってしまった二人に加えて何故かレイリュウまでも太ってしまっていた。
「よかったぁ……げふっ」
「どうやら術の代償は大きいようね」
術の代償によりレイリュウは太ってしまったがライザオだけは太っていなかった、ライザオ自身はイメージでのため実際本人をイメージしてるわけではないため対象にならなかったらしい。
「後でモフモフかな」
「まだ未調整な部分があるみたいです…よう検討だな」
そこまでなのか?」
未調整もあってまだまだ検討の余地はあるようだ。
「仕方ないとして改善点はあるけど同じ状態にさせたのは一歩だと思うわ」
「確かにそうですね」
そこにフォックがフォロー入れた。
「とりあえず戻りましょ、智月は後で夜にとある部屋に来るように、あ、智月だけ来るようにわかった?」
「な、何するつもりだ…?」
気になって不安になる龍狼。
「それはまた後のお楽しみ、さあ戻るわよ」
魔法陣を展開して皆はアカデミーへと戻った。
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次の日。
「うぅー…お二人ご無事であろうか…?」
レイリュウの体型は術の副作用を受けたままで二人の状況が気になっていた。
「智月の方はちょいと秘密のだけどトタチ君の方はグラン達に任せてあるから時間はかかるけど」
龍狼の方は秘密としてトタチの方はグラン達が対処しているようだ。
「そろそろ智月が来る頃だけど…あ、来た」
「…ふうぅ、マジで死ぬかと思ったわ…」
「龍狼様!?」
フォックの声と共にレイリュウの元へ来たのは、キチンとした服装で本来の狼獣人としての姿を取り戻した龍狼であった。
さらに太っていたのが嘘のように若干ぽっちゃりだが昨日より大分痩せていた。
「まっ、少し付いちゃってるけど、大体発散できたね…色んな施しを受けてね?」
若干最後少し強調して言う龍狼、すると龍狼の腹が鳴る。
「うっ…元に戻れたからか腹空いてきちゃった…トタチは大丈夫なのかな?」
ふとトタチの心配をする。
「グラン達が何とかしてくれるし待ちましょう、お腹すいたしご飯食べながらね」
「そうだな、ありがとうフォック」
そう言いながら3人は食堂へと向かった。
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「ガツガツガツ…!」
沢山の料理が並べられていてかなりお腹が空いた龍狼は手当たり次第料理にがっつく。
「お~いい食いっぷりだな坊主」
ライザオも横で食べながら龍狼を見ていた。
「フォックから…色んな運動…させられてたから…腹減ってしょうがあぐ、ないんだ!」
フォックの元で色々な目に合わされたらしく先程から腹の虫が鳴って抑えるために喋りながらも食うのを止めなかった。
「どんどん食え!腹が減っては戦はできぬと言うからな!」
ガハハとライザオは相変わらず豪快に笑う。
「うん美味しい」
見ていたフォックはペペロンチーノを食べていく。
「おいしいっ!」
ふとそこに元に戻ったトタチの姿があった。
「元に戻れたようだね」
「あやつの魔力にある爆発を何とかするの大変で疲れたわい」
さらに疲れたグランと元部下達も来ていた、グラン達のお陰でトタチはスライム状態から元に戻れたようだ。
「ムグムグ、トタチおかえり!」
「ただいま!ふぅ~身体が軽いっていいねぇ」
互いに挨拶して食べていく。
「けどこれ…食ってるとまた太りそう…!」
「別に俺がモフモフで何とかできるとお前が太ろうがなんとかできるよ」
「まあ美味しいしいいでしょっ」
二人はのんきに平気に言う。
「まぁ確かにそうだけど…」
そう言いながら二人の食事は進んでゆく。
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数時間後。
「ベプウゥ…」
かなり食って龍狼は倒れる、それは隣にいるトタチも同じだった。
「ガハハ!いい食いっぷりだったぜ坊主達!」
と、豪快に笑いながらも二人を賞賛するライザオ。
「ベポッ…どう、いたしまして…」
「後でモフモフで戻しておくから夜に後で、レイリュウは今からねお楽しみまでは」
と、レイリュウを見る。
「あっ…そうなるんですかソウデスカ…」
察したのかレイリュウは終わったと感じた。
「んじゃちょいとばかし」
そう言いレイリュウを引きずってそのまま食堂を出たのであった。
「ア、アーレー…!」
「んじゃ坊主達は俺が運んでおくか」
そう言うとライザオは二人を持ち上げる、食べて太ってしまって重いがライザオ自体そんなの苦ではないようだ。
「うわっ、力持ちだねライザオさん!」
「とりあえず運ぶからしっかり捕まってろよ?」
そう言いながら二人を部屋へと運んだ。
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夜、他愛のない会話を続けていた二人…するとズンズンと足音がして二人の部屋に誰か来たようだ。
「智月!モフモフの準備をしておけ!」
「へっ!いきなりですかい!?」
いきなり入ってきて驚いてしまう。
「もう夜だよ」
「あ、そうだったそうだトタチも一緒に準備させるか?」
どうやら時間らしく龍狼はトタチも一緒でいいか聞く。
「いや智月だけなんだけど?言いにくいけどトタチ君ってガスを出すんでしょ?そうなって俺の部屋が大変な事になるから悪いけどごめんね」
「ガスとか出ないようにすればいいんだな?」
龍狼だけらしくどうやらトタチではガスのせいで部屋などが大変なことになるのが嫌らしい、フォックはトタチに謝った。
「それは出ないようにするとかはできるけどトタチ君はモフモフするタイプじゃないんだよね申し訳ないけど」
拘りもありトタチをモフモフしないようだ。
「ふぅむ、そこを何とか」
フォックに頼み込む龍狼。
「好みじゃないんだけどな~種族的な問題もあるしお腹が機械みたいでなんかしにくい」
種族だけでなくお腹自体モフモフしにくいようだ。
「まぁ確かに」
「そうなると一回オスドラになってもらうしかないし後ガスとか出さない条件付きだけど」
条件を飲めばなんとかしてくれるようだ。
「なるほどな、トタチその条件でいいかい?」
「うんっ」
その話を聞いてトタチは頷いた。
「そんじゃとりあえず」
トタチの足元に魔法陣が展開される。
「悪いけど一時的にオスドラになってもらうよ」魔法陣が光出してトタチの身体が光出す。
「わぁっ…!」
するとトタチは段々と姿が変わりドラゴンへと変わっていった。
「!!」
「これで大丈夫ね、そんじゃ行きましょう」
と、フォックは部屋を出た。
ちなみにドラゴン姿のトタチは全身はモフモフな丸いドラゴンに変わっていて体色は黄色でほぼ変わらず体型は丸みを帯びていて太ってる事に変わりはなく腰には廻しのようなパンツ型の装置で覆われていて尻から出たホースは背中に背負ったガスボンベに繋がっていてガスが漏れないようになっていた。
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二人はフォックの部屋に来た。
「こんばんわ~」
「やあ待ってたよ」
フォックが二人を迎える。
「さて横になって」
と、横になるよう二人に指示する。
「分かったよー」
二人は横になる。
「それじゃあそのまま寝てもらうから俺は寝ながらモフモフするねおやすみ~あ~モフモフZzz…」
3人は眠りについた、フォックは寝ながら二人をモフモフしていく、二人のお腹がモフモフされ脂肪燃焼されていくのであった。
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次の朝。
「ふわあ~よく寝た」
フォックは目を覚ます。
「おはようございますフォック様、お二人はどうなって…あらまぁ」
「おはようレイリュウ、うんいい目覚め…ん?」
挨拶して二人を見ると。
「…ふがし」
「どうしたの?」
二人も起きる。
「少し…ビロビロになっちゃっていますよ?」
急激な脂肪燃焼のため二人のお腹は皮が余っている状態となっていた。
「あら、後で皮をなんとかしておくよ」
「あ、ありがと…まぁ、何はともあれ!」
ダイエット?は成功したのでった、その後龍狼たちの皮が余ったところをフォックが魔法などでスッキリさせトタチも元の姿に戻ったのであった。