「あ~マジでこれからどうしよう」
歩いているのは細めで筋肉質なシードラゴンの竜人、名は蓮蛇(れんじゅ)と呼ぶ。
そんな彼だが実は元はかなり太っていて相撲の大会に出ていたのだが。
「クショー、あの火竜一体なんなんだ?しかも力が抜けて急に体型が痩せたんだが、でもこんなんじゃ相撲なんて続けられないしはあ~」
と、溜息をつく、実は相撲大会で引き分けになったのだがその後控え室で一人の火竜の竜人により何故か体型が痩せてしまいその後から所属していた相撲部屋から破門となり今に至る。
「あいつがなんかしたからだけど、マジでどっかバイトとかしようかな、意外とこういう俺ってイケてるな~」
と自画自賛する、蓮蛇を見ると確かにイケてる感じもあり相撲で太っていたのと違って余分な肉がない細みで筋肉があるスラリとした体型だ。
「さてバイト求人とか探すか」
蓮蛇はそのままバイトを探す事に。
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「バイトする場所はここだと聞いたがなんか広いな、しかも」
そこは屋敷もあり寮もある場所だ。
「ここは学校か何かか?だけど」
そのバイトというのは特殊な仕事であり住めるところを提供しておりかつ戦闘もあり依頼を受けることにより報酬を得られるというもはやバイトと呼ばれるのかわからないが痩せてから格闘術というよりは足払いが得意のため動ける仕事なら彼には丁度いいようだ。
「えっと確か屋敷の方だな」
と、屋敷の方に向かう、そこの玄関のインターホーンを鳴らす。
「ごめんください、バイトで来た者です」
「は~い今開けますね」
と、玄関のドアが開く。
「いらっしゃい、君が…あ」
「あ!お前は!!?」
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「あらまさか君がバイトで来るなんてね」
「ってかお前のせいで相撲辞めちまったの覚えてるからな?」
と、その主であるフォックを睨む蓮蛇、相撲大会で体型がこうなったのはフォックによるものだった。
理由としてはフォックはオスドラをモフモフしたがるのだ、しかしフォックのモフモフは力を脱力したりするだけでなく体型までも痩せてしまうのだ。
「ごめんね、俺気に入ったオスドラいるとモフモフしちゃうんだ♪」
しかし本人は反省の色はない。
「ってかフォック、お前バイトとか募集していたのか」
何故かフォックだけでなく遊びに来ていた龍狼も来ていた、今は人間の姿となっている。
「んでバイトの内容を説明してほしいんだが?」
「そうだった、バイトの内容だけど…」
フォックはバイトの説明した。
バイトの内容は色々とありフォックの手伝いや大会参加、さらには異世界の調査やヴィランとの戦闘など様々だ。
「へえ~あんたら意外とそういうことやっていたのか、しかもあんたがそのスカルドラゴ団だっけ?そのリーダーってとこに驚いたが」
「まあ驚くよね」
「フォックさんはこれでもリーダーをしていますので」
「まあマスターは色々とやらかすのもありますけどね」
上からフォック、途中からアストル、レイリュウが話に入ってきたのだった。
「ってかドラゴン多いよな、前にあんたと一緒にいた青い竜も」
「蒼剣のこと、今は昼寝してるから」
と、蒼剣は昼寝の事を伝える、今の時間一部の『風蒼』のメンバーは昼寝でエネルギーを蓄えている。
「相撲部屋かここは、色んなチームで構成されているな」
「まあね、そんじゃバイトといきたいところだけど君の実力のは把握したけど問題は君自体能力があるのではないかというのがね」
自身よくいいながら蓮蛇が能力があるとフォックは感じていた。
「俺に能力が?」
「まずは君がどういう能力あるのかが最初ね、まあバイトもするからまずは君の能力を調べさせてもらうね」
と、フォックは蓮蛇の足元に魔法陣を展開する。
「うおっ!?大丈夫なのか?」
「大丈夫、アストルは魔法を展開して彼の身体を色々調べて」
「了解です」
アストルは魔力を使う、蓮蛇の身体が少し光輝く。
「マジで大丈夫なのか?」
不安そうになる蓮蛇。
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数分後。
「解析終わりました」
「ごくろうさま」
解析が終わり魔法陣が消える。
「ふう~終わったのかよ」
「うん、それで君の能力についてだけど」
少し疲れが出る蓮蛇、フォックが蓮蛇の能力を解説する。
「君の能力についてだけど、どうやら体型によって能力が変わるみたい」
「え?体型で能力が?」
フォックはそう言われ頷いた。
「君の種族って確かシードラゴンだったよね?」
「あ、あぁそうだが?」
と、フォックは蓮蛇の種族を確認し蓮蛇は答える。シードラゴンであるが竜人でもある蓮蛇。
「肉ついているのも特徴かな?」
「その通りだ、お前のせいでなくなったが俺の種族は海、いわゆる水を好むだが水とか泳ぐのが多いため太ってるのが多いまあ理由としては油を溜め込む体質でな」
どうやらシードラゴンの特徴は太ってゆく度に油を溜め込む体質のようだ。
「なるほどね、俺のモフモフで油自体が全部燃焼しちゃったわけか」
と、フォックは納得して頷く。
「関心してんじゃねぇよまあおかげでなんか結構かっこよくなったけどな」
「まあ中々だし筋肉もあるからいいわね」
と、フォックは蓮蛇を褒める。
「逆にまたモフモフは勘弁だがそれだけなのか?」
「いやまだあるよ」
と、解説した事を語る。
「氷とか生成できそうだしそのエネルギーで太るみたい、それにより油を溜められるみたい」
「ほお~つまり俺がその力を使えば体型が元に戻るってわけか」
ご名答とフォックはそう言い頷く。
「そんなことができるのか」
「まあそれでも魔力は足りないみたいだから」
龍狼がそう言いフォックは魔力が足りないことを言う、どうやら生成するためのエネルギーはあるが魔力自体はそこまでないらしい。
「でも格闘術得意みたいだから氷を生成して武器など色々とできるみたいだし後はそれを補う魔力が必要だね」
どうやら魔力で補わないといけないようだ。
「魔力が俺には少しあるがどうするつもりだ?」
「任せて」
と、フォックは再び魔法陣を蓮蛇の足元に展開する。
「アストル、魔力分けられる?」
「あ、はいできますよ」
アストルは魔法陣を展開する。
「ついでだし俺の魔力も少し分けるわ、んじゃいくよ」
「え、まだ心の準備が…」
言い終わる前に蓮蛇に二人の魔力が移る。
「うおっ!?ってなんか力を感じるな」
どうやら魔力が蓮蛇に宿ったようだ。
「これで君も魔法は使えるし生成できるから早速やってみて」
「おう!」
蓮蛇が頭の中でイメージする、すると氷が現れ床に落ちる。
「すごっ!?いいじゃねぇか!」
気に入ったようだ。
「いいね、ってか使ったから少し変化が出るよ」
「え?」
すると少しだがお腹に少し肉がついていた。
「マジで太ってる」
自分の魔力に驚かされる蓮蛇。
「まあ使い続けると太るけど太ることによって能力も違ったりもあるから、さて時間もだし寮に案内するよ」
「お、頼むぜ」
と、寮に案内される。
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一通り寮の中に入って部屋などを案内していく。
「という感じかな」
「別々ってわけか」
そして二人が最後に来たのは食堂だった。
「ここは食堂か、広いな…って!?」
食堂に入るやいなや風蒼のメンバーなどもいてさらには新メンバー歓迎会と書かれたのまであった。
「ようこそスカルドラゴ団へ、バイトという形だけどこれから色々と教えていくから歓迎の食事よ、ちなみに君は風蒼所属にしといたから」
「うわ…マジで量がハンパねぇな、しかもいつの間に所属まで」
料理自体も量が多くかなりあるようださらに所属までも決められたというおまけつきで。
「まあそりゃ俺も経験してるし」
いつの間にかシャケ獣人の姿になった龍狼もいた。
「あんたもいたのかよ、まあ相撲部屋にいた頃はこれぐらいではなかったが」
どうやら前のと比べると量はこっちの方が多いようだ。
「これでも依頼とか仕事もしてるからね」
「とりあえずいただきましょう」
「お~し!お前ら食うぞ!」
『おぉす!!』
こうして蓮蛇の歓迎会が始まるのであった。
「うっぷ!お前らこんな量よく食えるよな、ってか待て!?それ以上は!?んがっ!?」
おくびをもらしながら風蒼のメンバー達に色々と料理を進められてしまい止めどころがわからなくなってしまった。
「あら、新しいメンバーが入って早々色々と勧められて食わされるなんて」
「まあ俺らこうだしな」
と、蒼剣は言う風蒼のメンバーの一部は太ってなんぼな感じで鍛えながらもその肉をつけていっている。
「(マジかよバイトするところ間違えたか俺?)」
そう思いながらも腹一杯食わされる蓮蛇であった。
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「ぐおっぷ!あいつらマジで覚えてろよ…ぐふっ!」
おくびを多くもらしながら蓮蛇は食べつくした、かなり詰め込まれたのか腹はでかくなってパンパンになっていた。
「まああいつらはそれなりに大食漢な奴らが多いんでな、まあ食事とかそういうのは仕事の依頼とか買い出しなどそれぞれのチームで担当はしてある」
蒼剣はそう説明する。
「うぷっ、食いすぎたから部屋で休ませてもらうぜ、明日からよろしくな」
「おう!ゆっくり休めな」
蓮蛇はおくびを漏らし重たい腹になりながらも部屋へと戻っていった。
「明日からになるけど鍛錬は相撲でやっていたから大丈夫として」
「体型で能力が変わるか…お前のモフモフによってわかったことになったな」
「それによっては鍛錬方法も変わりますが」
フォック、蒼剣、アストルは蓮蛇の鍛錬方法を考える。
「でも油を使っての消費で色々とできそうね火を使う俺には相性はいいし、足払いなどの足腰の強化をしてみていいかも」
「それだな、じゃあそうしておくわ」
「決まりですね」
「んじゃ俺は帰るな」
蓮蛇の今後を決めて皆は解散、龍狼も家へと帰っていった。
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次の日から蓮蛇の新しい生活が始まった、まずは朝ランニングをしてその後稽古へと始まる。
蓮蛇は相撲していたためか慣れていて稽古に関しては怠ってなく痩せても少しはやっていたようだ。
「ふう~」
稽古を数時間やってやっとお昼になろうとしていた昨日かなり食べて大幅にカロリーを増やしてしまったがその分を消費した感じだが。
「結局お昼もかよ、まあ前のとこでも慣れたがハンパねぇな」
「まあな、俺らもそれなりに鍛錬しているからこそな」
再び大量の料理が出てくる。
「にしても料理ってメンバーそれぞれ作る形なんだな?」
「そのぐらい作れないとメンバー全員腹減りまくりになるからな」
と、蒼剣は説明する。
「さっそくいただき…」
『いただきます!!』
と、風蒼のメンバーは食いまくる。
「なあなあこれ食えよ!」
「これもいいぜ!」
「なっ!?おい待てんぐっ!?」
お昼でも蓮蛇は食わせまくられるのだった、もはや新メンバー入って嬉しいのだろうか風蒼のメンバーは別の意味で蓮蛇を可愛がっているようだ。
「マジでお前らやめっ!んがふっ!?」
「遠慮すんなよ~蓮蛇~」
「俺らも食いまくってるし稽古でもお前の方が経験者だしよ~!」
もはやもみくちゃにされながらも蓮蛇には経験したことがなかったのであった。
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「ぐふっ!あいつら…」
再び腹一杯食わされ腹筋がなく変わりに再び肉がついてしまったのでありさらに食わされて腹が曲線をかいていた。
「まああいつらそれほど喜んでいたし受け入れてもいいぜ、ちょいとあれだけど」
蒼剣は頭を掻きながら少し冷や汗をかいていたまさか俺のチームがここまでそうなるとはと元々は別の組織からの派生でそうなったのだが彼らがこの世界や色んな世界で経験したことにより彼らも変わっていっただからこそそれがチームとしてだけでなく団のしたっぱとは言えないような感じで彼らもまた成長していたのだった。
「とはいえ別の世界の奴らなのにここまでとはな」
「それは俺も想定外だわ、まあフォックによって魔力をもらっていたりもあるし何より色々と才能を開花させているからな」
それは元勇者であった蒼剣も想定外だったフォックから魔力を分け与えられた者達だがそれによって彼らの隠された一面や能力も見えてきたのだ。
「だからこそあいつがいたから変われたんだ俺も、あいつらも」
「蒼剣…」
少し暗く辺りが静かになる。
「まあ俺もやんちゃしていたが自分と向き合えたしお前もそれなりにどうするのか考えてみる必要はあるぜ」
「そうか、ありがとな(俺もここに来て変われるか…来る前はそういうの俺は考えたこともなかったし相撲でしかやれなかったし彼女に振られて足払いを習得したがこれといって使う機会もなかったしな、でもここでならきっと俺には)」
心の中で蓮蛇は自分に見えていなかったのと過去に後悔したことも思っていた。
[newpage]
それから1か月後。
「そんじゃ始めるよ」
「おう」
寮の外にあるグラウンドでフォックと元に戻った蓮蛇がいた。
痩せていたのが嘘のようにリバウンドよろしくかなり肉ついていて腹もかなり太鼓腹へとなっていた。
「行くぜ!」
蓮蛇が手から油を生成して縦一閃に油を撒く。
「そんじゃ行くよ、燃えよ!」
フォックが炎の魔法を放つと油が撒かれた部分に火が出る。
「いいね、俺が使う炎属性の魔法と相性はよさそうだし状況見てやれそうだ」
「俺の能力に火が使えるとはな、でも少し消耗してか小腹が空いた感じだ」
蓮蛇の能力で自身の体型が少し絞れた程度で済んでいる。
「まあ君が太っているときは油で敵をかく乱できそうね、っと早速お出ましのようだけど大丈夫かしら?」
「へっ!腹越し前には丁度いい」
「魔王!貴様を潰してくれる!」
と、そこに現れたのは大魔王ダルクェース、最近見せていなかったが現れたようだ。
「あら久しいわね」
「(ん?魔王?)」
久しくするフォックに対して蓮蛇だけは魔王という言葉に疑問に思ってしまう。
「今度こそ貴様を倒して我の魔力を返してもらうぞ!!」
と、ダルクェースは何やら兵器みたいなのを用意していた。
「蓮蛇、ちょいとこいつらの足元に油しける?」
「わかった、だけど魔王ってどういうことなのか後で説明してもらうからな?」
そう言い蓮蛇は油を撒きまくる。
「ぶわっ!?なんだこのツルツルしたのは!?」
「くっ!大魔王様になんてことを皆の者かかれ!」
部下達がフォックと蓮蛇に攻撃しようとした。
「がっ!?」
「なっ!?滑っいてっ!?」
しかし滑って攻撃が届かなかった。
「うん、蓮蛇の油で滑らせてるから攻撃が届かないようね」
蓮蛇の油で地面が滑ってしまう状態となり結果的に大魔王の部下達は滑って立てない、立とうとしても油がついて滑ってしまう。
「んじゃあの兵器に油を追加で」
「任せろ!オオラァ!!」
兵器に油がかかると兵器が変な音を出して今にも爆発を起こしそうだ。
「やばい!?」
だが時すでに遅し兵器は爆発を起こして部下達はぶっ飛んでしまった。
「んがっ!?」
ダルクェースだけは上空に吹っ飛んだがすぐに地面に叩きつけられた。
「ふう~能力わかって丁度良かったわ」
フォックと蓮蛇の方はバリアを張っていたので爆発を防いだ。
「そのようだな」
蓮蛇の方はさっきので体型がぽっちゃりとしていた。
「さて片付けて戻りましょうか」
「そうだな」
二人は片付けて戻っていった。ついでに倒れていたダルクェースも一緒に。
[newpage]
「マジかよ、あんた魔王だったのだ…しかも蒼剣はその勇者でアストルが魔王代理だったとは」
「隠してるわけじゃないけど話すつもりだったのよね」
「あの大魔王が言っちゃったからしゃあねぇよ」
「まあ別に僕達は悪いことしてるわけでもないですしスカルドラゴ団は一応悪の組織という扱いにはなってますがそこまで悪いことしてるわけではないですので」
フォック達によって蓮蛇に説明したのだった、まあまさかバイトしてる所が悪の組織扱いの組織だとは思わなかったが。
「まああんたらが悪い奴らではなかったしなあいつらも元はそうみたいだしよ別にあんたらをそう見ていないぜ」
信じてくれたようでフォック達に安堵する。
「信じてよかったぜ、そういえば大魔王の方は」
「ちょいとばかしとある部屋にね、実は面白いのが魔王城にねそれの試験的にもね」
「まあ察しはつくが言わないでおく」
流石にやらかす感じありそうなのでこれ以上は言及しない蒼剣。
「腹減ったし食堂行こうぜ、食えるのに慣れたしさっき力使ったから余計にな」
「そうだね、んじゃ行こうか」
フォック達は食堂に向かった。
[newpage]
「はあ~うめぇ、結構力というか油使うから余計だが痩せた時に足払いあいつらに使いたかったがスタミナもつか」
「じゃあ今度痩せてもスタミナつけるのを作っておくか」
「そうね(にぎやかになったし受け入れてよかった)」
と、フォック達は安心したのだった。
この後かなり食ってリバウンドで元に戻った蓮蛇は彼らを受け入れながらもバイトという形で今日も働くようになったのであった。