「…責任とってください」

  空は深い藍色が澄み渡り、少し暖かな風が春の始まりを感じさせる。四月の第一月曜日…大半の大人にとって、この日は普段と変わらない一日だろう。強いて言うなら年度初めで少し慌ただしいくらいか。一方、学生にとっては学年の変わる転換の日であり、特に”一年生”と呼ばれる者達にとっては新しい環境・生活の幕開けとなる。

  それは社会人一年目も同じ。新社会人は学生というモラトリアムが終わり、社会人へと立場が一転する。その記念すべき一日目は、とりわけ熱意に溢れ希望や不安を抱きながらも、これから働く会社へ勇ましく一歩を踏み込むのだろう。

  「いよいよか、緊張するなぁ…」

  心落ち着かぬ様子でその言葉を発したのは、真新しいスーツに身を包んだフレッシュな新入社員…では無く、オフィスの奥に席を構えた、誰もが見上げて恐れる程大柄な狼獣人。

  「えーなんで登雅さんが緊張するんすか~」

  その狼獣人にすかさず突っ込みを入れたのは、彼よりも幾分若く見える虎獣人。虎獣人は隣の机にまで侵食しているプリントやファイルを大雑把に整理しながら狼獣人と話を続ける。

  「そりゃあ、ウチに新人が来るんだからな…」

  そう言ってPCを叩く手を止め何気なく遠くを見つめる、年度初めの朝に物思いに耽る余裕など無いというのに。

  「なーんか珍しいっすね、登雅さんがそんな気になってるのって」

  「ん、まぁ、何というか……。それより、机キレイにしておけって言ってただろう!今日その席に新人が来るんだ、早く片付けろ!」

  「今やってるじゃないっすか~」

  「全くお前は…」

  虎獣人の横に座っている大柄な熊獣人と、若い猫獣人が呆れたように静かに笑っている。朝から仲良さそうに会話が飛び交うこの職場は、とあるメーカーの営業部営業一課、そしてこの課の課長を務めているのが狼獣人である神岡登雅(かみおかとうが)である。

  獣人はニンゲンよりも大柄な事が多く、この営業一課の虎獣人や熊獣人も例に漏れず身長180cm超えのガタイを誇っている。しかし登雅はその獣人達よりも頭一つ以上飛び抜けて大きく、横幅も丸々太った熊獣人と比べ物にならない程だ。

  その巨体が、ある程度脂肪を含みつつも大部分が重厚な筋肉で形作られている事は、登雅の姿を見れば一目瞭然。大きく突き出た大胸筋、山のように盛り上がった広背筋、ニンゲンの腰回り程ある上腕筋はYシャツの上からでも筋肉の筋が浮き出ており、彼と対峙した者は、恐怖の余り言葉を失う事も日常茶飯事だ。

  言うまでも無く下半身の太さも恐ろしく、特注品のスラックスは腿、尻、脹脛とどこもかしこもボコボコに膨らみ彼の筋肉の存在を隠し切れてはいない。更に特筆すべきは、彼の股間の盛り上がり。大きく突き出た大腿筋から更に拳二つ分程盛り上がった股間には薄っすらと亀頭の形が浮き出ており、メロンのような巨大な睾丸の輪郭までハッキリ見えるのだ。

  その異常な股間の盛り上がりは、最早着衣の意味が無い程に雄の存在を露呈しているのだが、周りの人達にとってその股間を注視しないようにするのが一種のマナーとなっていた。

  一度見たら忘れられないその姿は誰にとっても印象深く、登雅は社内で有名人だった。ドデカい人、ゴリマッチョの狼、彼を表す異名は数知れずとも、如何なる表現でも誰を差すのかは明らか。それ程登雅が特別な存在なのだ。

  そして股間の膨らみは様々な憶測を呼んだ。勃起したら2Lペットボトルくらいの太さだとか、朝までヤっても終わらないくらい絶倫だとか、根も葉もない噂が広まっていたが、登雅本人は特に気にしていなかった。

  「もう入社式は始まってるのか…。」

  登雅は山のような巨体を揺らしながら未だ落ち着きが無く、気分を変えようと便所へと向かう。

  「登雅さん、おはようございます!」

  「あら神岡くん、おはよう~」

  登雅が廊下を歩けば道行く人が皆挨拶してくれる。登雅は人気者で、男性社員から羨望の眼差しを、女性社員からは未婚既婚に関わらず熱い視線を向けられていた。彼の人気はその恵まれたガタイだけが理由では無く、見た目に反し口調が優しく落ち着いた性格で人望に溢れている、それでいて仕事を完璧にこなす能力の高さ…理由を上げたらキリが無いのだ。

  登雅が声を荒げる姿や焦る姿を誰も見た事が無い。事実彼はどんな状況でも冷静に判断し的確な指示を出す。社外営業でも社内交渉でも、理路整然と話を進めどんな相手とも良好な関係を築く事が出来る。

  彼のガタイに圧倒され反論出来ないからだ、という人もいるがそれは一方的に相手が怖がっているだけ、登雅は決して威圧するだけで相手をコントロールする事は無い。表情を温和に見せる為に、伊達の黒縁眼鏡を掛けている程だ。相手が語気を荒げるような状況でも、難なく場を回す彼の姿に憧れる者は多く、社内に彼を嫌う人が居ない程だ。

  そんな登雅が、そわそわと緊張している。入社式が終わり、新入社員の職場受入の時間が近付いて来た。登雅が緊張する理由は、新しく入る自分の部下の事で頭が一杯だから。登雅は仕事をする振りをして、そっと机から一枚の紙を覗いた。それはこれまで何度も何度も見返した、新人の履歴書。

  “能木昊平(あたぎこうへい)”

  

  それが、今日から入社し登雅の部下としてもうすぐこの部署にやって来る新人の名前。営業に応募する学生は獣人ばかりで、ニンゲンの場合でも大柄でエネルギッシュな体育会系が殆ど。

  しかし昊平はあっさりとした顔の小柄なニンゲンだ。どこか落ち着きのあるクールな印象であり、営業に来る新卒社員として珍しいからか、登雅はこの新人が気になっていた。

  勿論、気になっているとは言っても下心がある訳では無い。登雅のメインの恋愛対象は女性であり、女性経験も豊富だ。ただ男性から性的に誘われる事も多く、自身の有り余る体力、精力、そして規格外の肉棒を満足させるには屈強な雄の方が都合が良いのも事実で。登雅は仕方なく大柄の雄獣人を犯す事もあった。とは言っても特段ニンゲンの男に興味がある訳では無い。

  登雅は既に、昊平と会った事があった。それは就職の一次面接、集団面接で登雅は複数の学生の話を聞いていた。普通の学生は緊張で上手く喋れず、何とかありきたりな言葉を並べて自分を繕っているのだが、誇張や嘘はすぐバレるもので。そんな中、昊平は飾り気の無い言葉を淡々と述べており、その凛とした姿には目を見張るものがあった。

  ただ面接という場にしては控え目過ぎるというか、他の学生のエネルギッシュさに押されている所はあった。だから彼に興味を持った登雅は昊平に質問を何度も投げ掛け、彼の良さを引き出そうとした。

  会話をする内、無表情な昊平がたまに恥ずかし気に笑う瞬間があり、その表情に登雅は心がざわついた。何故かは分からないのだが、このざわつきは今でも続いているのだ。

  人事担当は、昊平を活気が足りないと評価していたが、登雅が彼の良さを必死に説得し続け、今日この日、共に働く運びとなったのだ。

  愈々職場に新人達が入って来た。今年の新人は3人、2人は体育会出身らしい大柄な獣人で、もう一人が小柄なニンゲンの昊平だった。業務に当たっていた全員が手を止め、実務スペースの中央に立った新人に視線を集める。新人3人が簡単な自己紹介を始めた。ここでも面接と同じく、他の新人が緊張して声を上ずりながら早口で話しているのに対し、昊平は落ち着きながら堂々と話していた。

  「ニンゲンなんて珍しいっすねーしかも割と小さい感じ、大丈夫なんすかね?」

  虎獣人が登雅に聞く。確かに営業は足で稼ぐと言われて来た。時代は変わりつつあるが体力勝負な部分は確かにある。更に小柄なニンゲンだと客先で舐められる事もあるため自ずと部署には獣人ばかりが集まるのだ。

  「ああ。お前が今日から教育するのが、彼だぞ。」

  「え!?あいつすか!?」

  昊平の組織上の上司は登雅だが、登雅は打合せや出張で忙しい身。日々の業務を教える直接の指導者は虎獣人に任せる事になっていた。

  「しっかり頼むぞ」

  「うー、なんか言う事聞かなそー…」

  見た目から昊平に苦手意識を持つ虎の部下に多少不安を覚える。虎は根っからの体育会系、そして昊平は恐らく文化系だろう、二人が上手くやっていけるかどうか…。

  その後すぐに配属先に引き渡された昊平は、遂に営業一課の元へやって来た。昊平は朝から色んな人に会い様々な視線を向けられ、元々他人との接触が得意ではない昊平は既に気疲れしてしまっていた。課のメンバーとの初顔合わせだというのに、昊平は無表情で自己紹介する。

  「お世話になります、能木昊平です。右も左も分かりませんが一日でも早く一人前になれるよう邁進して参ります。」

  「よ、ようこそ、歓迎するよ。め、面接でも話したが、ここの課長の神岡登雅だ。じゃあ皆自己紹介してくれ。」

  「なんか登雅さんウキウキしてるっすね〜」

  登雅は噛みながら浮足立った様子で自己紹介を行った。登雅の尻尾が嬉しそうに揺れている。こんなに声が上ずるのも、勝手に尻尾が揺れるのも、登雅にとっては相当に珍しい事だった。

  「熊田健一だ、よろしく。」

  「…健一さんそれで終わりすか?えー、虎居直樹です。一応、俺が指導者なんで、分かんないことあったら俺に聞いてくれな!」

  「猫村拓海です。この中で一番年下で、直樹さんに話しにくい事も歳の近い自分に聞いて貰えばと思います、よろしくね。」

  「なんだ拓海~俺に聞きにくいことって~」

  「これがウチのメンバーだ。あとちなみに、ウチの部署は下の名前で呼び合うルールがあってな、良かったらそうしてくれ。こっちも昊平て呼ぶよ。」

  登雅の言葉に昊平は驚いた。これまで家族以外を下の名前で呼ぶ事が無く慣れていない上に、職場でそれを強制される文化に正直引いてしまう。

  「…それって、強制、では無いですよね?」

  「ん、ああ、まぁ強制では無いが…」

  言い淀む登雅に対し、直樹がフォローを入れる。

  「でも皆そう呼んでっから、その内慣れるぜ」

  これは、”つべこべ言わず従えよ”というようなニュアンス。直接的な命令でなくとも、年上に言われたら普通は汲み取って従うもの。体育会独特の暗黙知。だがそんな雰囲気こそ、昊平が苦手とするものだった。

  「まあ…慣れるまではとりあえず上の名前で呼ばせていただきますね。」

  そう淡々と発言する昊平に、直樹は面白く無さそうに彼を睨み付け、健一と拓海はあまり関与せず自席に戻った。場を眺めていた登雅は苦笑いするしか無く、今後のチーム運営が大変になりそうだと軽くため息を吐いた。その後は部署全体の説明や教育が行われこの日は終わる事となった。

  その夜、部署全体の歓迎会が開かれた。昊平は飲み会の場が苦手だったが流石に参加しない訳にもいかず、内心面倒ながら適当に過ごそうと考えていた。会場に着くと直樹に連れて行かれ、気付けば登雅の向かいに座らされていた。

  「おう昊平、お疲れさん」

  「神岡さん、お疲れ様です」

  「登雅さん来れたんすね!良かったな昊平~登雅さん来るなんて珍しいんだぞ!」

  「そうなんですね」

  直樹は昊平の横に座り、登雅が多忙で普段の飲み会になかなか参加出来ないという話を昊平に聞かせていた。昊平は対して興味の無い直樹の話を聞く振りをして、目の前の巨漢を見上げた。

  改めて見ると自分の倍、いや、3倍程に広い肩幅を持ち、座っている状態にも関わらず目を見て話すには相当見上げなければならない、彼のガタイの大きさに圧倒される。そんな身体に似合わず、黒縁眼鏡を掛けた登雅の表情は柔らかく、今も自分に対して微笑んでくれている。

  ネクタイを外した登雅の胸元は広めに開いており、大きく突き出た胸筋の谷間が見えている。その胸筋だけでなく、背筋、僧帽筋や上腕筋もワイシャツをピチピチに引き延ばしており筋肉の隆起がハッキリ浮き出ている。腕の太さは昊平の胴回り程あるのだ、何て屈強な肉体だろうか。

  昊平達は掘りごたつに座っているのだが、掘り部分には登雅の下半身が窮屈そうに埋まっており、膝や足が反対側の席、つまり昊平の座っている場所まで届いているのだ。昊平の足のすぐ外側には倍程の大きさの登雅の足が鎮座しており、机を挟んでいるにも関わらず登雅の巨体に包み込まれているような錯覚を覚えた。

  これだけ登雅の体を見つめているが、昊平はノンケだ。だが特段女好きという訳でも無く、人付き合いが苦手な昊平は今まで誰かと付き合った経験も性的な経験も皆無だった。一応性欲は人並みにあるものの、わざわざ誰かと関係を深め体を重ねるなんて面倒が過ぎる。たまにSNSでオカズを漁るので十分だった。

  更に言うと、実は獣人の男は苦手だった。子供の頃に小柄な昊平はよく獣人に莫迦にされた。愛想で誤魔化したり話術で切り抜けたりするような器用な処世術は持ち合わせておらず、虐められた事もあった。未だに昊平の心の奥底には雄獣人に対する苦手意識が少なからず残っているのだ。

  だからこそ、特に脳筋の体育会系の獣人は苦手だ。大人になってさすがに”怖い”という感情は無くなったが、横暴で図々しく勝ち気な態度を取る獣人を見ると腹立たしくなる。正に直樹のようなタイプは苦手だし、そんな獣人を能天気な奴だと見下す癖すらあった。

  登雅は温和な表情で優しく話してくれるのだが、とにかく他と比べ物にならない迫力で、正に規格外の肉体を持っている。流石に彼と対面すると生物としての圧倒的な差を見せつけられ、恐怖してしまう。この恐怖心からか、昊平は登雅を見ると腹の奥が痛むような感覚があるのだ。その痛みの理由は何なのか、恐怖から来る緊張のせいなのか、この時の昊平には分からなかった。

  幹事が司会を始める。部長が軽く挨拶し乾杯の音頭を取る。成程これが社会人の飲み会なのかと不思議に思いながら、昊平は場に身を任せる。乾杯の声と共に周りの諸先輩とグラスを交わし、泡の消えたビールに口を付ける。その後、周りに同調して拍手をし、歓談が始まる。

  「改めてだが、昊平はどうしてウチを選んだんだ?他にも色々受けてたんだろう?」

  早速質問をする登雅に対して昊平は答えようとする。

  「え、えーと、志望動機、ですよね、面接でも言ったんですが…」

  「あー、今は仕事中じゃないから、お堅いのじゃなくて、ガチな理由な?言いにくい事も全部言って良いから!で、実際どうだったん?」

  直樹が口を挟んだ。社会貢献だとか業界に興味があるとか、就活あるあるの志望動機じゃなくて…と言う事。面接準備ならまだしも、そんな回答を準備していなかった昊平はふと考える。

  昊平は、小さい頃からの夢は無く、殊更興味のある業界や業種が決まっている訳でも無かった。仕事というものに対し然程興味が湧かず、何か成し得てやろうという自己実現欲求が低かった。ただ何となく行けそうな会社を複数受けており、どこでも潰しが効くように無難に選んでいただけだったのだが。

  「えーと、そうですね…」

  その旨をそのまま口に出すのも憚られる。話しにくそうな昊平を見て、登雅がフォローした。

  「内々定を貰って、最終的にウチに決めたんだろう、その決め手、というか、な。」

  登雅にこう聞かれれば、昊平の答えは一つだった。

  「それは…面接でちゃんと話せたからですかね、受けた会社の中で一番自分らしく話せて…」

  「ほう、そんなに感触が良かったのか」

  これは本心だった。正直営業という業種は大変そうで、自分のキャラクターにも合わず苦労すると分かっていた。それでもこの会社に入りたいと思う程、面接での感触が良かったのだ。その時の面接官が目の前に座っている巨大な狼だと言う事を、昊平は覚えていた。

  雄獣人が苦手だと言っても、彼への感謝を忘れる程昊平は冷たい人間では無い。今自分がここに居るのは、彼のお陰なのだから。

  「は、はい、その、面接で一杯、話を聞いてくれて…」

  昊平は急に恥ずかしくなった。こんなに面と向かって誰かに感謝を伝えるのに慣れていないのだ。それに登雅にとって自分は数多居る学生の内の一人だろうし、いちいち面接の事など覚えていないだろうと。

  「へー、面接官誰だったん?」

  昊平は直樹にそう聞かれ、名前を答えようとして、顔から湯気が出る感覚を覚えた。そして目の前の登雅を一瞬見上げ、すぐに視線を逸らした。

  「え、と…。」

  自分の事を言っていると、登雅はすぐに理解した。そして自身を上目遣いで見上げ、無表情を保ちつつも頬を赤らめてそっぽを向く昊平の仕草に、登雅は強く胸がざわついた。

  「俺のこと、だよな?」

  「っ…は、はい…」

  昊平は俯いたまま返事をした。

  「そうか、そう思ってくれてたんだな、嬉しいよ。」

  ほんの一瞬だった、昊平が無表情から照れたような顔になったのは。予想だにしなかった昊平のその表情に、登雅まで恥ずかしくなって汗が噴き出した。昊平はどこか大人びて冷たいような印象があったからこそ、昊平の態度に嬉しくもあり、それと同時に登雅は珍しく動揺してしまった。何だか今日は、昊平にペースを崩されてばかりだ。

  そんな2人の雰囲気に、直樹は茶々を入れる。

  「なんだ愛し合ってるじゃないっすか~。昊平、登雅さんな、珍しく今日ずっとそわそわしててな。早く来ないかなって待ち遠しそうにしてて、そんで、すげー緊張して、そんでそんで、、」

  「おいコラ直樹っ!」

  直樹の失言に耐え切れず登雅は少しだけ大きな声でその先を制した。

  「うお!?怖ぇ!!すいません!!」

  その様子を昊平は微笑みながら見ていた。登雅はその柔らかい笑顔を見て、昊平も少しは緊張が解れたのかと安心する。そして登雅は背後で鳴るバタバタという音に気が付いた。それは自分の尻尾が年甲斐もなく大きく揺れている音で、こんなことは何年振りだろうかと思う。

  ——この会社を選んだ理由か…と、昊平は周りの話を聞きながら就職活動を思い出す。正直会社なんてどこでも良く、内定が貰えたら一番給料の高い会社に行こうとしか思っていなかった。しかしそんな就職活動は甘い物ではなく、とにかく面接で手応えを得られず何社も落とされ続けたのだ。

  学生も会社側も嘘を言い合い中身の無いコミュニケーションばかりが横行する茶番劇。そんな中で、登雅の対応だけは大きく違っていた。昊平の目を真っ直ぐ見て、昊平の話を引き出そうとサポートするような質問を投げかけてくれて、頷きながら聞き、時には褒めてくれて…こんなにも”人との会話”が出来た面接は初めてだったのだ。

  飲み会は恙なく終わり、登雅は家路に就く。淡い街灯に照らされたアスファルトを上機嫌にのしのし進みながら、無意識に頭に思い浮かべるは昊平の姿。

  初めて昊平を見た時から彼を自分の部下に置き、面倒を見たいと思った。何故かは分からない、矢張りウチの部に来るには珍しく小柄なニンゲンだったからか、少し冷めた大人びた態度に他の学生には無い何かを感じ取ったからだろうか。

  大事な場でも冷静で飄々としている、そんな印象だった昊平。そんな彼が、この会社を選んだ理由が、面接での自分との会話だと言ってくれた。子供の頃から多方面で優秀だった登雅は褒められる事も、男女問わず好意を向けられることにも慣れており、そんな人達の言葉が世辞かどうかもすぐに判断出来た。

  だから昊平の言葉が本心だと、すぐに理解した。何故だか彼の言葉に、格別な思いを感じてしまった。

  昊平の表情を思い出す。真面目で無表情な顔と愛想笑いくらいしか見た事が無かったのに、今日見せてくれた柔らかい笑顔と赤面した照れ顔を見た時、何故だか心が揺らいだ。

  常に女からも男からも言い寄られる登雅は、最早色恋沙汰で心が動く事は少なくなっていた。勿論昊平に対して恋愛感情は持ってはいないのだが、何だか可愛らしい奴だと思ってしまったのだ。

  他人に感情を揺さぶられたのはいつぶりだろうか。昊平は他にどんな表情を持っているのか、登雅は気になって仕方が無かった。

  一方、昊平は登雅に対する様々な感情が織り交ざっており、頭の中が混乱していた。元来獣人の男は苦手な上にあの規格外の恐ろしいガタイ…見た目だけで言えば絶対に関わりたくない対象なのだが、面接でお世話になったのに加えて登雅は表情も言動も飛び抜けて優しく。彼は他の獣人とは一味違うと、昊平の中で登雅がどうしても気にかかる存在となっていた。

  次の日から、昊平は新入社員全体の研修があり、登雅は打合せや出張で忙しく、なかなか2人は顔を合わせられずにいた。それでも登雅はなるべく昊平に話し掛け日々の何気ないやり取りを楽しんだ。昊平は可愛い部下であり、そんな昊平との仲が深まっていくのは純粋に嬉しかった。

  ただ、登雅は昊平に違和感を覚える事があった。昊平は好んで人と話す性格では無く、特に他人のプライベートには全くの無関心で、自分の事も話したがらないのだ。話題によっては会話を止めて集団から離れたり不機嫌そうにっなたりする事もあった。

  もっと社交的になって分け隔てなく皆と接し、仕事でも一人の殻に籠らず周りに頼って欲しいとは思うが、それを強要する事も出来ず…。

  そうこうしている内に昊平が入社して2か月程が経過していた。登雅は相変わらず忙しく昊平をフォローする暇がなかなか取れない。教育は虎獣人の直樹に任せきりであり、二人が仲良くやっているのか不安に思っていたのだが、どうやらその不安は的中したようで。

  「昊平、前にも言ったろ!この書類はこっちじゃなくて、あっちのファイルに入れんだよ」

  「はあ、虎居さん、そもそも何で電子と紙で管理してるんですか?二重管理になってるのどう考えても無駄ですよね?」

  「だー!うるせぇ、そんなこと俺に言うな!」

  今日は珍しくオフィスの自席で仕事をする登雅、その彼の耳に飛んでくるのは直樹の騒々しい声と、冷静に反抗する昊平の声だった。登雅は昊平と何とか上手くやっていたが、昊平は他の社員と会話するのは苦手なようで…。

  「報告書、ここをこう直せって言ったろ!」

  「…この訂正部分、別に直さなくても虎居さんの言いたい事と結局意味は同じですよね?」

  「形式とか言葉を合わせろって言ってんの!だーー可愛くねえ!!」

  「はぁ。無駄に形式合わせるのも非効率です、そもそも本質的じゃないんですよね、この形式。」

  昊平の言葉に言い返せないのか言葉に詰まった直樹はグルル…と喉を鳴らし爆発寸前だ。思った通り、特にあの二人は水と油のようだ…。

  「俺!今から打合せだから!今日の夜までに直しとけよ!」

  ダンっ!と昊平の机に報告書らしき書類を置き、直樹は顔を真っ赤にして部屋を出て行った。直樹はもう中堅になろうという年齢なのに全く大人気ない…そして、自分よりも遥かに大柄な虎獣人に牙を剥かれても全く動じない昊平も大した肝の据わり方だが、大人気ないのは昊平も同じだ。

  はぁ…とため息を吐いて肩の力を下ろしたのは直樹の後輩に当たる猫獣人の拓海。こういう場面は当事者だけじゃなく周囲の人にもストレスが掛かるものだ。

  「昊平、ちょっと」

  「はい、熊田さん」

  昊平を呼んだのは直樹の上司に当たる熊獣人の健一。健一は書類管理について、昨今の情勢に合わせた在宅勤務に対応するため電子化が進む只中、まだ管理方法が確立されておらず暫定的に二重管理になっている旨、部署や社外とも形式を合わせて報告書を作ることの大切さ等、直樹の代わりに本質的な説明を行い昊平の不満を解消してくれていた。

  昊平は上に忖度するつもりが無い。悟ったように冷めた態度で思い付く言葉を口にするのは、世代の違いもあるだろうか。一方、直樹はコテコテの体育会系で、後輩が従順なのは当たり前、そうで無ければすぐに反逆と見做し頭に血が昇ってしまう。少し二人と話してみる必要があるなと感じ、登雅はまず昊平と話すことにした。

  「昊平、お疲れ」

  「神岡さん、お疲れ様です」

  休憩スペースでコーヒーを飲んでいた昊平に、登雅は話し掛けた。

  「昨日も出張だったんですよね、お疲れ様でした。今日もお忙しいのに、その、わざわざすいません…」

  意外と言うと失礼だが、昊平はこういった気遣いが出来る奴だった。登雅は多忙で普段休憩に来る事は少なく、今もただ休憩に来た訳では無く、フォローのために話し掛けているというのを昊平は理解しており、申し訳ないという気持ちがあるのだ。

  これまで関わって分かった事だが、昊平は人の好き嫌いが激しく、他人に対する壁は厚い。だがその壁を超えればしっかり人を気遣う言葉が言える優しい奴だ。ただ、ストレートに伝える事が苦手なだけ。

  昊平はどちらかと言えば周りの人間を良く見ており細やかな気配りに気が付く。仕事も細かい方で、むしろ心配性と言うか、気にしすぎな所があるくらいだ。

  ただただ昊平は不器用なのだ。良い所はあるのだから、もう少し考えを変えれば上手くやっていけると思うのだが…。

  そう考えながら、登雅は昊平をちらと見る。改めて横に立つと、自身の胸元よりも低い昊平の身体はどこもかしこも細く、何と”か弱い”存在だろうかとまじまじと見つめてしまう。そして昊平も登雅の岩山のような肉体が珍しいのだろう、登雅は昊平からの視線を感じていた。

  「あーいや、良いんだ。仕事は大分慣れたようだが、直樹にキツく言われるみたいだな。あんまり気にする事ないからな?アイツはちょっと感情的になりすぎだなぁ」

  昊平にも言いたい事があるものの、まず登雅は昊平に共感するように直樹の事を言及した。なるべく昊平を慰め励ましたいと思っていたのだが、直樹の話をした瞬間、昊平の顔からはすっと感情が抜け、冷たい表情になる。

  「ああ、まあ、別に良いんですけどね」

  「…」

  「…」

  窓の外に視線を向けながら昊平が放った言葉は、それだけ。おおよそ直樹に対する愚痴が溢れ出て来るかと思いきや、少ない言葉と冷めた態度に肩透かしを喰らう。これが正に、昊平の作る厚い壁の正体だ…登雅はそう感じていた。

  昊平は若いながら何処か悟ったように振る舞う。ある種その落ち着きには感心しつつも、それがあらゆる事象への諦めなのではないか、と感じていた登雅は、若い内はもう少し情動的で他人と衝突するのも良いのではと思っていた。

  「ま、まあ…アイツはアイツなりに頑張ってるんだがな…」

  「別にそこは、僕には関係ないですけどね。頑張ってるって言っても、やり方押し付けてるだけで、常識は人それぞれですから虎居さんのやり方が全部正しい訳でも無いでしょうし。」

  淡々と自己と他人を引き離して考える冷たい言葉に登雅は釈然としない気持ちになる。他人と距離を置くことも時には大事だが、そんなあっさりと突き放すのはいかがなものか。

  「うむ…それもそうなんだが、まずルールに沿って覚えようってのが直樹のやり方で…」

  登雅の言葉と想いは、今の昊平には届かない。昊平にとって、直樹は完全に”壁の外”の存在だった。対人経験がそれ程多くない昊平は、人と関わる事自体がストレスで。だから少しでも衝突があればその人と距離を置く、というやり方しか取って来なかった。

  そうやって生きて来た昊平にとって今の職場環境は特にストレスを抱える場面が多く、冷静を取り繕っていたつもりだったが、この数か月で苦手な虎獣人に対して内心に腹黒い物が溜まっており、昊平はボロボロと軽率な言葉を漏らしてしまう。

  「そのルールについて聞いてるだけなんですけどね。でも向こうが感情的になった時点で同じ土俵に立ってないんですよ。そういうコミュニケーションしか出来ないのは、話す価値も無いというか、人として底が知れて…」

  「昊平、それは違うんじゃないか」

  登雅は、元より低い声を更に低く響かせた。心底気に入っていた昊平だからこそ、彼の発した刺々しい言葉にショックを受け、遂に頭に血が昇ってしまう。

  「そうやって突き放して、それで終わりか?もう少し歩み寄れないのか」

  「っ…」

  常に優しい表情を向けてくれていた登雅が、赤茶色の眼を鋭くし昊平を見下ろす。その姿に昊平は目線を外せなくなる。

  「アイツはな、昊平が帰った後、もっと他に言い方があったんじゃないかとか、質問に答え切れないのは自分の知識がまだ足りないんだとか、そうやって反省しながら夜に自分の仕事をしてるんだ。直樹は大人気なくて、少し不器用な所もあるさ。だからこそ新人の頃から必死に頑張って…新人の頃自分が面倒見て貰った分を返そうと、昊平を本気で気に掛けているんだ」

  登雅は、直樹の頑張りを彼が新人の頃からずっと見て来た。だからこそ昊平の今の言葉は看過出来なかった。

  「だから従えと、そんな単純な話じゃない事も分かっている。感情論を言いたい訳じゃないんだ。ただ、直樹は直樹なりに、昊平を大事に思ってやってるんだ、それだけは分かってくれ。…ただ突き放すのは簡単だが、人と向き合わないのは、余りにも寂しいことだと思うぞ。」

  「……!」

  昊平は眩暈がした。登雅を直視出来なくなり視線を地面に落とす。自分よりも二回りも三回りもデカい登雅がハッキリと物を言う迫力は相当なもので怖気付いたのもあるが、眩暈の最大の理由はこれでは無い。

  彼の言葉が、昊平に強い衝撃を与える。

  他人を理解しようとせず壁を作って、色眼鏡で相手を見定め見下し、突き放す。そんなコミュニケーションは稚拙で、寂しい事。それが昊平の内面の弱さだと、登雅は言い当てた。

  昊平は他人と言い争うのを避けるため、何を言われても聞き流すようにして来た。それなのに今の登雅の言葉は、昊平の心の壁を易々と怖し内面の奥底まで染み渡ったのだ。自身の価値観が根底から崩されたようで、何と言って良いか分からなくなる。

  そして理性的な判断が出来なくなった昊平は、頭に血が昇ってしまう。ここで怒りを露わにするというのは、登雅の言葉を肯定するという事、その言葉が正しく、反論の余地が無いと認める事に他ならない。

  「そ、そんなこと、言われる筋合い無いです…!」

  しかし我慢出来ない昊平は顔を真っ赤にして感情をぶつけてしまう。せっかくフォローしてくれた上司に対して、何と幼稚な対応だろうか。

  ——僕はまた雄獣人に馬鹿にされたんだ。昔からの雄獣人に対する苦手意識のせいもあり、昊平は登雅に対してもそんな偏った見方しか出来なくなり子供のように感情をぶつける。先程直樹がすぐ感情的になると貶しておいて、昊平の言動は支離滅裂だ。それ程に今、心に余裕が無いのだ。

  

  そんな昊平の様子を見て、先に冷静を取り戻した登雅がハっと気付く。俺が昊平を、ここまで追い詰めてしまったんだ。励ましに来たつもりが説教までして責め立ててしまい、自分も同様に大人気ないものだと悔悛する。

  「い、いやすまない、言い過ぎた。昊平の言う通り、考えは人それぞれだからな…!そもそも教育を任せきりにしている俺が悪いんだ。少し、今後のやり方を考えるよ。」

  登雅の言葉に昊平も少しだけ冷静を取り戻し、失言を口走ってしまった事を自覚した。

  「……失礼しますっ…!」

  居ても立ってもいられなくなった昊平は、急ぎ早に休憩スペースを後にした。普段より小さく見える昊平の背中を、登雅は悲しそうに見送った。

  その夜、登雅は悔恨の念に苛まれていた。少なくとも、何を言ってもパワハラになる今の時代、感情的に説教をするのはご法度だ。そうでなくとも昊平には最大限優しく接したかった。更に登雅は見た目の威圧感が桁違いなため、普段から平静のまま感情を荒立てぬように徹していた。

  それなのに感情が制御出来なかったのは何故だろうか、何年振りに人に怒りを露わにしただろうか。昊平にはいつも心を揺り動かされてしまうのだ。まるで自分が自分では無いように、感情に歯止めが効かなくなってしまう。どうして、昊平の事になると、こんなにも上手くいかないのか…その答えは、一向に見つかりそうになかった。

  …一方、昊平は昊平で、更に酷い有様だった。体を動かす気力は無く、夕飯も食べずにベッドに突っ伏していた。”上手く”生きて来たつもりだった。自分は大人びている、落ち着いている、他人からもそう言われる事があり、良い気になっていた。

  しかし昊平は、自覚した。

  厚い壁に囲まれた心の、その中身は驚く程脆く、その内面の弱さが晒されないように、自分は必死に他人から逃げて来ただけだったのだ。直樹と衝突し、彼やその他の人に自身の性格や内面について言及されても、”この人とは会話にならない”と思い込み跳ね除けて来た。

  これは、昊平なりの処世術だった。

  ——子供の頃から思春期まで、昊平は悩みの尽きない夜を過ごしていた。他人への理想を高めれば高める程、他人に期待すればする程、現実とのギャップに悲観する。他人は簡単に自分を傷つけるし、想像する程他人は自分を助けてはくれない。他人と関わるのが怖い、そんな怖がりな自分が、疎ましい。

  そうやって自己嫌悪に陥り陰鬱な夜を過ごすのに飽き飽きした昊平は、安寧な心を手に入れるため、そのような処世術を見出した。結局他人とは、ある程度距離を置くのが一番なのだ、と。

  その内昊平は教師や友人、家族からの言葉ですら聞き入れなくなり、遂には自己を省みる機会を失った。そうやって外からの干渉を遮り外面を守る壁だけが強固になり、内面は稚拙なまま年齢だけを重ねた。

  結局出来上がったのは他者を受け入れる余裕の無い、偏見に満ちた地雷まみれの小心者。

  だがそれでも良かった。平穏な日々を送るために仕方無かった。自分を守るのに精一杯だったのだ。

  ——しかし登雅は、その見かけだけ厚い壁を容易く壊し一瞬にして昊平の心を揉みくちゃにした。いとも簡単に、昊平が“長年を掛けて拵えた”と自惚れに過ぎない、その価値観を崩し去った。

  あんな奴の言葉なんて無視すればよい。あんな無駄にデカいだけの雄獣人なんて、どうだっていい。いっそ消えて居なくなれば良い…普段の昊平は、こうやって自己の内面に踏み込んで来る奴など家族でさえも完全に遮断していた。

  しかし、今回はそうはいかなかった。彼の言葉が太く太く突き刺さって、抜けないのだ。登雅が昊平にとって気にかかる相手だったからか、いや、それ以上に、彼の言葉が正しいから、正しいと分かっていたのに、それを真っ直ぐに指摘されたから。

  登雅の誠実さが、自分とは真逆の真っ直ぐさが、眩して眩しくて、堪らなかった。どうしても彼の言葉を流す事が出来ず、腹の奥に溜ってはじわじわと自身の根底を覆す、それくらいのパワーがあった。

  自己確立のやり直しに自問自答し思い悩むと同時に、昊平は登雅の存在についても頭を悩ませていた。これから彼とどうやって関わっていけば良いのか。

  これだけ登雅の言葉を無視出来ないというのは、登雅を”他人”として処理出来ない、距離感を掴めないという事。自分にとって彼はどんな存在なのか、自分でも分からなかった。どうしても彼が気になってしまう、言葉に過剰反応して、依存してしまいそうになる。

  …更にもう一つの懸念。彼が自分に怒りをぶつけた時、昊平は彼の体が普段より大きくなって見えた。その迫力に全身がビリビリと震え、腹の奥が強く痛んだ。その痛みが、未だに続いている。これは一体、何の症状なのだろうか。昊平は腹を押さえながら、様々な葛藤に苦しみ眠れぬ夜を過ごした。

  昊平は、悩んだ。悩みに悩み抜いて、自分が変わらなければ、と決心した。これまでのように避けるのではなく、登雅とも直樹とも向き合って自分を省みて。そのためにどんなに恥ずかしくても、煩わしいと思われても、彼に”あるお願い”をしようと心に決めたのだった。

  1週間後、職場では昊平と直樹が和気藹々と話す姿が見られるようになった。登雅は直樹にも色々とフォローを入れたお陰か、昊平も直樹も態度を改めたようで双方が歩み寄って協力し仕事を進めているようだった。

  ——あれから2, 3日、昊平の元気が無く登雅は相当に心配していたのだが、昊平の中でも迷いや思案が帰着したのだろうか、それなら良いのだがと登雅は一先ず心を撫で下ろした。

  「か、神岡さん!」

  次の打ち合わせのため会議室へ向かう途中、登雅は廊下で呼び止められた。

  「昊平、どうした?」

  呼び止めたのは昊平。あの日以来の昊平との会話に、登雅は平静を装いつつ心は少し強張ってしまう。

  「あの、この前は本当に、その、すいませんでした…。」

  昊平は数日間たっぷり苦しみ、悩んだ。登雅の言葉を咀嚼して数年振りに自己を省みて。自身が如何に浅はかで幼く、世間知らずだったかを自覚した。そしてそこに至らせてくれた登雅に謝り、感謝せねばならないという結論に辿り着いた。

  「いや、俺も大人気なかった。碌に話し合わず失礼な事を言った、すまない…。」

  「いえ、僕が、その、非常識で、子供で…。でも神岡さんのお陰で色々気付けて…その、ありがとうございました。」

  その言葉を聞いた瞬間、登雅もここ数日悶々と悩んでいた後悔や不安が全て吹き飛んだ。

  今までの昊平は、どこか表面的で内面の奥深くは見せてくれない印象だった。しかし今の昊平の言葉は、心の奥底から出た本心なのだと伝わった。あの日の自分の言葉を反芻ししっかり飲み込んで消化して…その結果少し成長した昊平は自分に感謝を述べてくれたのだ。

  「…気にしなくて良いんだ、昊平。自分で考えて、ちゃんと謝れるのは素晴らしい事だ。これから沢山悩んで頑張れば良い。」

  部下の成長は今まで何度も見て来たが、今正に感じている昊平の成長には、格別な思いを抱いてしまう。嬉しくて喜ばしくて、また勝手に尻尾が大きく揺れてしまう、心がじわじわと昂ってしまう。

  更に悩み抜いた昊平は、これから自分が成長するために、登雅にあるお願いを切り出す。

  「…僕は、未熟で、1人じゃ何も出来なくて、1人だといつも、どうしようも無くなってしまって…」

  昔からずっと昊平は自分が嫌いだった。大人になってまで未だ自己を肯定するのが苦手で。自分を変えたい、成長したい、熟したい。だが1人では叶わない。今更頼れる人も居ない…。

  だが、この人ならば。こんなことを言うのは眩暈がする程恥ずかしいのだが、既に昊平の脆い心は拠り所を失い何かに縋りつこうと必死だった。本当は獣人の男なんて頼りたく無いが、もう彼しか居ないと昊平は決意したのだ。

  「だから…その……」

  勇気を振り絞って、登雅に乞う。

  「これからも、その、部下としてというか、人として、その、し、指導…してくれませんか?こんな事、神岡さんにしか、言えなくて…。どんな、キツイ言い方でも、良いので…その…これからも、僕を叱って、ほしいです…。」

  昊平は緊張で震えながらも、しっかりと登雅の目を見据えた。

  登雅は、動かない。否、動けない。昊平の表情をしっかりと見て、昊平の言葉をしっかり聞き取って、その上で余りの衝撃に、動けないのだ。こんな事を昊平の口から発せられると、こんなにストレートに自分を頼ってくれると思っていなかった。

  

  …何だ、その言い方は。これまで距離を感じるような、堅く表面的な会話しかしてくれなかったのに、急に縋るように俺に頼み込んで。

  …何だ、その表情は。いつも真面目なポーカーフェイスだったのに、頬を赤らめて甘えるように上目遣いで俺を見て。

  …何だ、これは、何だ、この愛おしさは。

  どぐんっっっ!!!!

  「グっ!?」

  頭が、身体が、強く揺れた。登雅は急な眩暈に襲われる。

  目の前が揺れ、視界が赤み掛かっていく。

  無意識に、昊平の胴ほどに太い登雅の腕が、昊平へ向かって行く。ゆっくりと空を漂うその大きな手は、昊平の肩まで伸びて…。

  「か、神岡さん…?」

  「っ…」

  昊平の不安そうな声に、登雅は少しだけ理性を取り戻す。昊平の細く小さな肩を掴まんとしていたその分厚い手を、どす、と壁に付け体重を預ける。

  「す、すまない。急に眩暈がしてな…」

  「大丈夫ですか?最近働き過ぎじゃ…」

  俺は今、何をしようとした?登雅は一瞬何かに取り憑かれたように感じたが、徐々に我に返り眩暈が治まっていく。

  「大丈夫だ、すまないな、昊平……。さっきの話だが、俺で良ければいくらでも指導してやる、いくらでも頼ってくれて良いんだぞ。」

  「あ、ありがとうございます!」

  「ただな、昊平は既に良い所が沢山あると思うぞ。直樹とはちょっと色々あったが、それでもいつも真面目で冷静で…それに俺は昊平の気遣いに助けられている。もっと自分を褒めて、自分を大事にしても良いと思うぞ?」

  「え、そんな、え、はい…」

  そう言いながら優しく微笑み掛け、登雅は会議があるからとその場を後にした。昊平は予想外の言葉に心底救われ、喜び、そして心が熱くなった。僕は今どんな顔をしているんだろう、顔が熱くて湯気が出そうだ。こんな状態で職場に戻れない。昊平はフラフラと休憩スペースに入り、顔の火照りが戻るまでただただ俯いていた。

  その夜、昊平は安堵感に満ち溢れていた。”叱ってくれ”という一風変わった頼みを快く引き受け、更に温かい言葉をくれた。人付き合いを避けて来た昊平にとって、”信頼出来る人”になりかけている登雅という存在は非情に珍く、尊いものになっていた。

  内面を晒し合わなければ深い関係は築けない、しかし内面に入り込まれれば相手を遮断する、この厄介な性格故に昊平は親友と呼べる人も居ないし今まで女性と付き合った事も無かった。

  そんな人生を歩んで来た中、内面にどかんと入り込み、脆い心を掻き回した登雅という存在は昊平には大き過ぎるもので、結局遮断出来ずに一旦彼の存在を認めてしまえば驚く程に彼の言葉が沁み込んでいき…。

  彼に叱られたい、褒められたい、彼の言葉に指し示されたい。そう心が縋り付き始めたこの想いに合わせ、それとは対照的に未だ消えない獣人への苦手意識と、彼の規格外のデカい肉体への恐怖がない交ぜになって、彼の事を考えると頭が混乱してしまう。

  そしていつも通り、腹の痛みにも苛まれていた。特に今日、”叱ってくれ”と頼んだ時、タイミング悪く登雅は急にフラフラと足元が覚束無い様子で…その時特に腹が痛んだのだ。登雅の巨体が自分に寄って来て、壁に手を付こうとしたようなのだが、自分の胴より太い腕がまるで自分を掴むように伸びて来て。

  その時の情景が頭から離れない。あの肉体に包み込まれるかと錯覚した瞬間、ズキズキと唸るような腹の感触…あれは一体、何だったのだろうか。自分は腹が痛む程、登雅に恐れを抱いているというのか。

  [newpage]

  一方、登雅はこれまでとは一線を画した様子を呈していた。寝室でパンツ一枚の状態でベッドに腰掛ける登雅。2.5m近い身長に全身筋肉に覆われた200kgを超える雄巨体に伸し掛かられベッドは大きく歪んでいた。

  むぐ…

  違う、違うんだ。そう言い聞かせる。邪念を払うべく今日は強めにジムトレを行ったが結局集中出来ず、帰宅してからずっとこの状態だ。

  むぐ、びぐ…

  違う、そうじゃない。昊平は、真面目で、可愛い部下なんだ。

  びぐっびぐっ♡

  普段から陰茎、睾丸の形までスラックスの上からくっきり浮き出る大きな股間が、最早誰からも無視できない程明らかに膨張し始める。芯の入り始めた竿がパンツの生地をぐぐぐ、と押し上げ、湾曲した竿部分がパンツの上から現れる。

  違う、ダメだ、昊平は、大事な大事な…。

  どぐっびぐっごぐっ♡♡

  みち、みち…と音を立ててパンツの生地が透ける程に伸ばされていく。血管の浮き出た竿はもう丸見えで、ニンゲンの拳のように大きな亀頭がグングンと生地を押し上げているのだ。ぼぶっ♡どっぷ♡と分泌される我慢汁は、既に濡れ切った生地では一欠片も吸収出来ず、先端に大きな液溜を作りながら床に伸び、ぼとん、ぼとん♡と落ちて行く。そのだらしない雄の涎を見て、登雅は思う。

  昊平から感謝の言葉を貰えるなんて思っていなかった。本当に素直で良い子だ。そして、登雅しか居ない、これからも叱って欲しい、と彼は言ったのだ。

  普通の人にはそれ程特筆すべき言葉でも無いだろう、とりわけ昔から万人にモテた登雅にとって、”あなたしか居ない”なんて言われ飽きた程だ。しかしあの時確実に、上司部下の関係では起こり得ない、男としての何かが突き動かさたんだ。

  びぐんっ!!♡どぐんっ!!♡

  そして、その後すぐ、俺は何を思ったか、昊平に手を伸ばして…。その時の衝動を思い出した瞬間、堪えていた股間の滾りが一気に溢れ出す。

  ばっっっちんっっ!!!!♡♡♡♡

  びっっったん!!!!!♡♡♡♡

  「ぐっ…!!」

  登雅の肉棒が、遂にパンツの生地を引き裂いた。そしてバキバキに臨戦状態となった雄が臍を超えて登雅の割れた腹筋にぶち当たる。飛び散った我慢汁が壁にも自身の顔にも降り掛かる。

  何だ、これは。どうして俺は、こんなにも…。

  登雅は幼少期から剣道に打ち込んでいた。昔から何に置いても秀でていた登雅は、他者と比較し争う事に意味を見出せず、とにかく超えるべき相手は自分だと言い聞かせて来た。

  道着は良い。自分とそれ以外の境界線が明確になる。自身と向き合い対話し、そして自己ととことん勝負が出来る。そうやって登雅は剣道によって自己と戦い続け、誰にも負けない強靭な肉体と、何事にも動じない強靭な精神を手に入れたのだ。

  それなのに、昊平のような小さなニンゲンに、こんなにも揺れ動かされるなんて。

  思えば出会った頃から心を揺れ動かされてばかりだった。一挙手一投足に喜び、悲しみ、怒り。成熟した登雅はどんな事象も感情も知り尽くした筈。しかしその知り得た全てを、昊平がアップデートするかのように塗り替えるのだ、

  そして今、昊平によってまた新たな感情が芽生え、新たな自分が目覚めようとしている。

  認めざるを得ない。

  あの時、昊平の言葉に眩暈を起こし、そして昊平に手を伸ばした、あの時。

  俺をそうさせたのは…男としての…性的衝動だ。

  「ふう…ふう…」

  ビグ、どぐ、びぐっ♡♡

  これが、登雅の答えだった。

  畏怖の念を抱く程に完璧に怒張した肉棒。頭でどれだけ否定しても、この体が、この雄が証明している。昊平を雌として認識してしまったんだ。

  可愛いと思った。愛おしく思った。だから引き寄せて、俺のモノにしたいと思った。

  ニンゲンも獣人も、男も女も、沢山抱いて来た。有難い事に夜の誘いは尽きる事無く相手には困らなかった。特別ニンゲンが、男が好きという訳では無い。性欲が特別溜まっていた訳じゃない。

  ただの性処理じゃない。アイツを、俺の特別な存在にしたいと思った。特別な…そうだ、彼女、いや、昊平は男だから彼氏か。ただ彼氏とも違う、ずっと俺の傍に置いて、俺が世話をして、アイツの心も体も全て俺のモノにする。他の奴には渡さない、俺の事しか考えないのが”当たり前”になるように、そして一生添い遂げる事を誓い、俺の元から一時も離れない存在…そう、まるで嫁のような存在だ。

  俺は何を考えているんだ。昊平は毎日頑張っている、健気に努力している。社会人としては勿論だが、先日の一件で人としても大きく成長しようとしているんだ。そんな昊平に、俺は…。

  しかし、もうどうにも止められない。他人との争いは好まないが、俺は欲しい物は手に入れる質だ。それに今はもう、この性衝動に駆られ頭がおかしくなりそうなのだ。クソ、いつもは制御出来る筈なのに、なんだこの、べらぼうに溢れ出る性欲は。

  どぐっどぐっどぐっどぐっ♡

  登雅の肉棒は痛い程に勃起し、盛り上がる腹筋をばち、ばち、と叩いている。我ながら、何て凶悪なチンポだろうな、登雅はそう思った。何故かは分からないが、普段よりも大きく強く勃起しているのだ。

  赤黒く光る拳大の亀頭は丸々と太って大きな雁が傘を開いている。パンパンに張り詰めた表面は大量の我慢汁で覆われており、その本懐を遂げる準備は万端だと自身に言い聞かせて来る。獣人の手ですら握り切れない太竿には大小様々な血管が青黒く走っており、表面の凹凸を際立たせている。

  更にその下には大玉スイカ並みの巨大な睾丸がぶら、ぶら、と静かに揺れていた。登雅の異常な性欲により、雄の孕ませ汁が大量生産されており、ゴグ…ゴグ…と低音が鳴り響いている。この睾丸、重さも相当なものだ。登雅は柱のように極太の太腿を持っているためこの睾丸を難無く支えられるが、普通の獣人ではこの無理だろう。

  登雅は呆れたように溜息を吐く。俺の雄がこうなると、なかなか収まらなく厄介なのだ。それもこれも、昊平が原因なんだ。…段々と腹が立ってきた。俺をここまで唆して。あんな小柄なニンゲンが、この俺を。

  完全に怒張した肉棒がパンツを破り散らかし、太い腿や睾丸に生地の切れ端が付着していた。腰のゴムは難を逃れたのか登雅の太い腰に纏われていた。

  昊平は、分かっていない。自身の魅力と、か弱さに。獣人に襲われたら一体どうするつもりだ。それなのにアイツは、俺に対してあんなにも無防備に愛らしく擦り寄って来て。

  アイツに、分からせてやらないといけない。俺に掛かれば、昊平なんて…。

  登雅は腰のゴムに手を掛け、ゆっくりと外側に引っ張り…

  ぶちんっ!!!

  然程力を入れずとも簡単にゴムを切断してしまう。

  アイツに、分からせてやる。今の俺は、大柄な獣人でさえも片手で軽く捻られる。そんな俺を、こんなにも邪欲に溢れさせて。

  登雅は腿や睾丸に纏わり付くパンツの生地を剥ぎ取り、

  ぶちちちっ!バチバチン!

  その生地を幾重に重ねつつも、簡単に引き裂いていく。登雅は全く力を入れていない。その証拠に腕や肩の表面にバキバキに浮き出る筋肉達が微動だにしていないのだ。それでも大型獣人用の補強された分厚いパンツの生地がまるでティッシュのようにバラバラの細切れにされていく。

  そして手の中にある布だったゴミクズを床にばら撒いた。綺麗好きの登雅が何の躊躇い無く床にばら撒いた理由は、一刻も早く性欲を解消するため。登雅の手が、凶悪な太竿をガシっと掴む。

  ぐちゅっ♡ごりゅっ♡ぐりゅんっ♡ごぎゅっ♡どりゅっ♡♡

  「ふーっ、ふーっ」

  猛スピードで手が上下運動を始める。登雅の上腕筋、前腕筋が、ボゴンっ♡ボゴンっ♡とグロテスクなまでに膨れ上がっている。僧帽筋も怒張し、三角筋には筋が何本も浮き出ている。生地を破るのに使わなかった筋肉をフル稼働したこの扱き、どれ程の握力が働いているのか想像するだけで恐ろしい。

  「昊平、昊平…!」

  昊平への好意。昊平を使ってただ精を放ちたいという衝動。庇護欲。昊平を我がモノにしたいという支配欲。上司という立場でこの劣情を抱いてしまう背徳感。この様々な感情全てがドロドロに混ざり合い圧倒的な性欲として登雅を襲う。

  ぶちゅっ♡ぐりゅんっ♡ぶちゅっ♡どちゅっ♡ぐちゅっ♡♡

  昊平をどうしたいのか、今後どうすべきか、登雅には分からない。ハッキリ言えるのはこの異常な性欲の原因が、昊平だということ。であれば、昊平を想いながら雄欲の限り肉棒を扱くしかあるまい。

  ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ♡♡♡

  「ぐぅぅっっ…!!」

  昊平、昊平、昊平。登雅は心の中で叫ぶ。そして一瞬、頭に浮かべた。もし昊平と営む事が叶い、昊平を絶頂させられたら。その時、昊平はどんな顔をするのだろうか。あの真面目な昊平が、恍惚とした表情を見せるのだろうか。

  そう考えながら、昊平のあられもない表情を思い浮かべた瞬間、

  「う、グっ!?!?」

  どっっっっびゅうううううううううううううううううううう♡♡♡♡ぶうううううびゅううううううううびゅうううううううううう♡♡♡♡ビュウウウウウウウウウビュウウウウウウウウ♡♡♡♡

  急な絶頂が押し寄せ、気付けば精を解き放っていた。太く強い雄流体の圧力は尿道をメリメリ拡げ、そして天井にまで届きそうなその弾丸は所々ダマになっており、何度も大きな放物線を描いた後、黄みがかった白濁の塊が床にどぼっ♡ぼごっ♡と重そうな大きな音を立てて落ちて行く。

  ごちゅごちゅごちゅごちゅごちゅごちゅごちゅ♡♡♡

  「グウっっ!!!!」

  どっびゅうううう~~~~~~~~♡♡♡♡びゅうう!♡びゅうう!♡びゅうう!♡びゅうう!♡びゅうう!♡びゅうう!♡びゅるうう!♡びゅううう!♡びゅるるるっ♡♡

  何だこの勢いは、腰が持っていかれる。何だこの量は、既に床に溜った精液が山のように盛り上がっている。咽返る程の精液臭が部屋を満たし、湿度を上げて淫猥な空気が身体を包み込む。普段、登雅の射精はここまで酷く無かった。明らかに常時とは一線を画していた、常識を超えた景色に本人すらも戸惑う。

  ぐちゅっ♡ぐちゅっ♡ぐちゅっ♡ぐちゅっ♡ぐちゅっ♡ぐちゅっ♡

  しかし扱く手は止まらない。登雅は更に肉棒を扱き続ける。毛皮が汗によりへたり込み、筋肉の輪郭が明瞭になる。体中の至る場所、毛の先からボタ、ボタと雄汗が垂れる。

  止まらない、止まらない、何て気持ちいいんだろうか。登雅は経験した事の無い絶頂の高みに達していた。どうしてこうなってしまったんだ、こんな事、初めてだ。

  それもこれも、昊平のせいだ。昊平、お前のせいなんだ。俺をこんなにして、分かっているのか。昊平、分からないなら、分からせてやる、お前は、お前は…!

  「っっっっ!!!」

  ぶっっっびゅうううううううううううううううう♡♡♡♡どびゅるうううう~~~~~~~~~~♡♡♡♡どっぶ♡どっぶ♡どっぼ♡ぶびゅううううううううう♡♡♡♡♡

  登雅は元来性欲が強いながらも、今まではこの欲望を完璧に制御出来ていた。でなければオフィスでパンツやスラックスをブチ破り肉棒を露出しかねないし、特に女性に対しては登雅程の生殖能力の強い雄が発情していればすぐに分かるようなのだ。だから普段の生活でも、ベッドの上でさえも、自身の沽券を守るため、相手を壊さないため、性欲をコントロールして来た。

  しかし、今はどうだ。筋肉を膨らませ汗を撒き散らし、凶器とも言える巨棒を扱きながらバケツをひっくり返したように精液を発射する。こんな状況を見れば誰でも…例え自分に好意を抱いた女性でも、性に溺れたホモの男でも、皆恐怖を抱いて逃げ出すだろう。それ程の大惨事がこの寝室で繰り広げられていた。

  昊平を優しく抱き締めたい。昊平を無理やり押さえ付けて筋肉で締め付けたい。

  昊平を褒めて労ってやりたい。昊平の服を引き裂いて俺の臭いで染め上げたい。

  昊平の身体を優しく愛撫し気持ち良くさせてあげたい。無理やり尻にぶち込んで、何発でも射精したい。

  昊平の……中に、何発も、何発も、種をぶち込んでやりたい。泣き喚けば俺の履き込んだパンツを口に捩じ込み、暴れれば首根っこを掴んで押さえ付け、腕も脚も縛り付け、乱暴に腰を振って何十発でも絶頂させてやる。反抗する気なんて起きない程、何日も何十日も俺のセックス漬けにしてやる。俺から齎される刺激その全てが幸福と快楽に変わるまで休みなく抱き続けてやる。そうして俺を求めさせる。俺無しじゃダメだと言わせる。一時も俺から離れられないようにしてやる。

  そして、完全に俺のモノに、する。

  「こう…へい…っっ!!!!!」

  どっっっっっびゅるるるるるるるるるるるるるるる♡♡♡♡♡ごびゅううううううううううう♡♡♡♡ぶびゅううっびゅうううっぶっっびゅうううっ♡♡♡

  登雅は気付いていなかった。性欲だけでは無い、全ての邪な欲望が制御出来なくなっている事に。そうして当初は残っていた昊平への庇護欲や慈愛が掻き消え、ただただ自分のモノにしたいという支配欲と独占欲が膨れ上がっている事に。

  登雅の獣欲剥き出しの性処理はまだまだ続いた。何発出しても終わらない、床中に精を撒き散らしても終わらなかった。桁違いの回数、量…登雅は、変わってしまったのだ。その目はおどろおどろしく赤く光り、余りの欲望は、自身を求める淫欲に塗れた昊平の幻想を登雅に見せていた。

  この圧倒的な性欲、そして危険なまでに膨らんだ雄欲…それを精として吐き出す快感を知った登雅。登雅の中に眠る、“真の雄”…雄αとしての血が目覚めた瞬間だった。

  次の日、登雅は何も無かったかのように出勤した。オフィスに現れた昊平を見てのっぴきならない欲を抱くものの、昨晩あれだけ精を出したお陰か何とか股関を膨らませずに済んでいた。気持ちを落ち着け普段の業務に取り掛かる。

  「んだよ〜ちゃんと出来てんじゃねぇか!」

  その声に登雅は目線を遣る。直樹が朝から騒がしく昊平の報告書を見て彼を褒め、暑苦しくも肩を組んだところだった。それを見た瞬間、登雅はドグっ!と頭の中にドロドロした感情が芽生えた。

  …どうやら、もう今までの俺では無いらしい、登雅はそう確信した。その感情は明らかなる嫉妬だった。昊平と登雅は歳も役職も離れており、自分よりも部下同士の方が会話する頻度も多く自然と距離も近い。それは当たり前の事なのに今朝の登雅はそれが許せなかった。

  昊平に誰も近付けさせたくない。昊平を俺のモノにしたい。ただ公私を混同する訳にもいかず、登雅は葛藤しながらオフィスでの業務を進めていた。

  ——気になって気になって仕方がない…それは昊平も同じだった。

  登雅との関係は一見元に戻ったものの未だ距離感を掴めず、昊平は登雅の事をどうしても意識してしまっていた。

  登雅からの視線を感じるが、思い過ごしだろうか。見られているのならば、登雅は何を思っているのか。また怒られるのではないか。視界に登雅が入るだけで、そのデカい見た目に萎縮し緊張してしまうためかまた腹が痛くなってしまう。

  登雅は自分の内面を知っている。今の状況は言うなれば、授業参観で親に見られているようで、嫌な緊張感があった。

  こんな感情になるのであれば、矢張り自分は登雅の事が苦手なんだろうか。彼から逃げて離れてしまえば楽になるが、それでは今までの自分と変わらない。だからあの人に着いて行くと決めたのに、緊張という心の不安定さに挫けてしまいそうだ。

  そうして登雅の行動を気にしているからこそ、彼がどすどすと歩いて来て、

  「昊平、今時間あるか?」

  「っっ!は、はいっ!」

  急に話し掛けられると昊平は驚き切羽詰まったような声を上げてしまう。声を掛けた理由はただ雑用を頼むため。昊平は変に意識して上ずった声を出した事に赤面した。雑用の内容は書架の資料整理で、そこそこの力仕事だった。力が必要なら自分以外の獣人の方が適材なのに…と思いつつ昊平は言われた通りに雑用をこなした。

  この日から昊平は、登雅に話し掛けられる頻度が明らかに上がった。ある時は業務のフォローを、ある時は単なる雑談を。一日に何度も話し掛けられる事もあり、昊平は常に緊張状態の中にいた。

  彼にフォローされれば言動全てを重く受け止めてしまい、時に彼への苦手意識が必要以上に募ってしまう、しかし彼との会話が無ければ自分がしっかり出来ているのか不安になってしまう。昊平はとにかく彼への様々な感情が渦巻いていた。

  …ただ昊平は気が付いていなかった。登雅に話しかけられるタイミングは、いつも他の社員と雑談している時だと言う事に。登雅にとって会話内容等どうでも良く、少しの時間でも昊平を独り占めしたいという、私欲の現れだという事に。

  そんな中、昊平は気付いた事があった。意識し始めるとどうしても気になってしまう。ただ大ぴらに言える内容でも無く…。ある日、周りに聞こえないように隣の席の先輩である猫獣人にこっそり聞いてみた。

  「すいません猫村さん…」

  「どしたの?」

  「変な事聞いちゃうんですけど、数日前から神岡さん、なんか、、良い匂いしません…?」

  日頃登雅からはふわりと良い香りを感じていたのだが、ここ数日はそれとは違う匂いがするのだ。香水のような人工的なニオイでは無い気がするのだが、ツンと甘く、濃い匂いだ。

  「え、別にいつも通りだなぁ。洗剤か、香水変えたのかね。でもそれなら人間の昊平より獣人の僕の方が分かると思うんだけどなぁ。」

  「あれ、す、すいません。勘違いかもしれないです…!」

  確かにニンゲンである昊平よりも猫村は嗅覚が敏感な筈。昊平は気のせいかとこの日は余り考えないようにした。しかし次の日も明らかに登雅から異様に甘い匂いがするのだ。

  昊平は話し掛けやすい獣人の同僚にそれとなく聞いてみたが(勿論騒ぎそうな直樹は対象外)、皆いつもと変わらないという。昊平は変に聞き回るのも失礼だと思いこの件は心に留めておく事にした。

  しかし、どうしてもこの匂いに思考が掻き回されるのだ。

  …男らしく野性的で、かといって嫌味な匂いでも無く、むしろもっと嗅ぎたくなるような匂い。仕事に集中しなければならないのに、昊平はこの匂いも相まって常に頭の中が登雅で一杯になっており、腹もチリチリと痛み続けていた。

  この匂いは、日に日に強くなった。匂いの正体は、登雅の雄が獲物を虜にするためのフェロモンに他ならなかった。しかしその匂いの正体を昊平が知る由もなく、登雅は無意識に昊平をフェロモンで包み込みながらお互いが悶々とする日々が続いた。

  昊平が入社して3ヶ月が経った頃、また部署の大きな飲み会が開かれた。他の課の課長の異動に際した送別会ということで、普段忙しい登雅が珍しく参加した。昊平の席は登雅の隣では無いものの横のテーブルで会話が聞こえる程度の距離だった。

  「登雅さんって、αじゃないんすか〜?」

  飲み会も盛り上がって来た頃、そんな会話が聞こえた。α…オメガバースというやつだ。男女以外に別軸でα、β、Ωという性別があり、αは男女関係なくΩを孕ませることが出来る、つまりαとΩなら男同士でも妊娠出来るという事。ただαもΩも相当珍しくほぼ全ての人はβ、つまり一般的な男女性に当たる。

  「そうっすよ、こんな飛び抜けて体デカくてムッキムキだし、超エリートで、しかも股間も…」

  「おいコラお前!失礼だぞ!」

  酔った勢いで登雅の周りの社員が普段聞けない事をズケズケと登雅に質問している。矢張り登雅の股間が無視出来ないくらい常に盛り上がっているのは共通認識であり、皆が気になっているのだ。昊平はどうしてもその会話が気になり耳を傾けてしまう。

  「はは、まあ小さい頃から色々デカかったからなぁ。でも子供の時に検査受けるだろう?あの時は普通にβだったよ。」

  この国では小学生の時に性別の検査があり、その際に自身の性が判明する。その結果は登雅はβだったという。ちなみに昊平もβだった。

  「えー絶対αだと思ってました。」

  「俺もー」

  周りの意外そうな反応に合わせ、昊平も同様の反応を見せた。その時登雅と目が合ってしまい、何だか気まずくて目を逸らしてしまった。

  それから数分後、社員がそれぞれ席を立ち思い思いのテーブルで会話している時、昊平の元へ登雅と直樹がやって来た。

  「おっす昊平ー」

  「昊平、お疲れさん」

  「どうも、お疲れ様です」

  3人はグラスを交わす。

  「最近は昊平と直樹が上手くいっているようで安心しているよ」

  登雅に言われ昊平と直樹は照れ臭そうにしつつ、登雅に世話になった礼を言った。

  「そろそろ、昊平にはチャレンジングな客先を相手にしてもらいたいと思っている。」

  そう言う登雅に、直樹は表情が固まる。

  「え、もしかしてそれってウシジマさんとこすか?」

  「そうだ。気難しい相手だが大事な客先だ。しばらくは俺と出張を共にして学んでもらおうかと思ってな。」

  登雅は自身が担当してしていた客先の殆どは部下に引き継いでいた。しかし数件、引き継げないような難しい相手先を未だ担当しており、その内一つを昊平に任せたいという提案だ。

  「どうだ、やってくれるか?勿論慣れるまで出張は俺も一緒だからな」

  「は、はい、頑張ります…!」

  昊平は急な話で戸惑うものの登雅に頼まれたら断れず、すんなりと提案を受け入れた。登雅に期待されている事が嬉しい半分、その期待を裏切ってしまわないかという不安が半分、それらが頭の中でせめぎ合う。

  「えー登雅さんと出張とかズルいっすよー俺だって一緒に行った事ないのに!なんか昊平に甘くないっすかーー??」

  直樹が不満を垂れるが、登雅が一蹴する。

  「直樹、お前はもう何年目だと思っている。そんな事言うなら案件3つ程増やしてみるか?俺が徹底的に報告書も見てやるぞ?」

  「えあ!?何でもないっす!今だけで十分なんでほんと、もうっっ!」

  そうやって3人は楽しく会話を続けた。昊平は表面上笑いながらも仕事に対する不安と登雅と共に出張する事への緊張にまた腹が痛くなった。この登雅の提案が、ただ2人きりで昊平と出張したいという登雅の邪な気持ちによるものだとは、昊平の知る由も無い。

  登雅は毎晩壮絶なるオナニーを繰り返していた。太い腕に筋肉の隆起を浮き上がらせ汗ダクになりながらバキバキに勃起した肉棒を扱き立て、何発も、何発も、固形物のようなドロッドロの黄ばんだ雄精を放つ。こうでもしないと、会社で昊平を見る度に雄が勝手に暴走し肉棒がパンツもスラックスもブチ破ってしまいそうになるのだ。

  しかし、登雅は暴力的な性欲が湧き起こるのと同時に、矢張り昊平を大事にしなくてはとも思うのだ。か細い昊平を押し倒し、朝まで犯し尽くして快楽に溺れさせるのは簡単だ。しかしそれでは真に昊平を手に入れた事になるだろうか。少なくとも昊平はそれを求めていないだろう。

  だから自分に出来る事は、上司として仕事を叩き込むのみ。登雅はそう思い、下心を抑えて、出張を通じてしっかり昊平の世話をしてやろうと決めたのだった。

  事実、今のタイミングで昊平を難しい出張に向かわせるのは教育として適当だった。仕事内容としても新しい事をさせるべきだ。更に昊平は部署の社員と良い関係を築きつつあるのだが、仕事を誰にも頼まず1人で終わらそうとしたり、不明点を周りに聞かず自分で調べ尽くそうとしたり、とにかく1人の殻に籠る癖があった。

  昊平は、もう少し他人に甘えた方が良い、その辺りを直接教えたいと登雅は思っていた。

  2人の出張日が近付いて来た8月のある日のこと。

  「昊平、急なんだが、ウシジマさんとこの出張に合わせて、近くの別の関係会社にも顔を出す事になった。」

  「分かりました、となるとウシジマさんの打ち合わせを前倒しして朝一で向かう感じですか?」

  「いや、先方の予定的にも泊まりになる。1日目にウシジマさんとこに行って、ホテルで1泊して次の日に関係会社に行く予定だな、それで構わないか?」

  例の客先、ウシジマと呼ばれる会社へは新幹線と在来線を乗り継いで片道3時間程度掛かる。一日に2社打ち合わせをするのは時間的に厳しく、訪問先の予定もあり出張が1泊2日となった。

  「大丈夫です。じゃあホテル取らないとですね。登雅さんの分も一緒に探しますね。」

  「ああ、すまない、頼むよ」

  「ただもうホテル空いてないかもしれないですね…」

  昊平はすぐにホテル探しに取り掛かったが、出張は数日後に迫っており…。

  「神岡さんすいません、やっぱりホテル空いてないみたいで…」

  時期は8月上旬、早めに夏休みを取る人も居る上、調べたところその日にアイドルの大きなライブがあるらしく近辺のホテルはどこも埋まっているようだった。

  「そうか、困ったな…次の日は午前に訪問する予定だからなぁ…」

  「あの、一応、駅から遠いし寂れたホテルなんですが、一部屋空いてまして…ツインの部屋なんですけど…」

  昊平は言い辛そうにしながら部屋の詳細を説明した。獣人が寝られるサイズのベッドが2つ並んだ部屋。外観も設備も古そうだが選択肢は他に無いようだった。

  「お、俺は構わないが、相部屋だろう?昊平的にはキツイんじゃないか…?」

  「い、いえ、神岡さんさえ良ければ、僕は全然…」

  「そ、そうか。じゃあ、そうするか。」

  「はい、じゃあ予約しちゃいますね…。」

  こうして互いに言葉を詰まらせながら、同じ部屋で夜を共にする事が決まったのだった。お互い別の社員と相部屋なら然程気にする事もなかったのだが、昊平と登雅同士となると矢張りどうしても意識してしまう。

  昊平は更に腹がチリチリと痛んだ。登雅の行動に特段何か不安がある訳では無いのだが、どうしても心の奥底で緊張を感じてしまう。登雅が雄獣人だからか、自分よりも肩幅が倍以上広く、背も頭2つ分以上高いガタイの持ち主だからか、本能的な恐怖を感じてしまうのだろう。

  とにかく彼の横に居ると変に意識してしまう、彼の匂いにも益々敏感になっていた。初めての出張の中、この人の横でしっかり寝られるだろうか、仕事に支障が出ないだろうか、個人的な不安が尽きないのだ。

  登雅の方は更に深刻だ。当初この出張をセッティングした際は登雅の下心が含まれていたものの、泊まりになる事は想定していなかった。これは登雅が仕組んだ事では無く、関連会社から要請があったから、真に不可抗力だったのだ。

  更に昊平と相部屋になってしまった。もしホテルの狭い部屋で、昊平の目の前で雄欲を我慢できず勃起してしまったら、それ以上に昊平を襲ってしまうような事があれば…それは避けなければ、絶対に、避けなければ。登雅は昊平以上に気が重くなり不安に苛まれた。

  [newpage]

  出張の日がやってきた。昊平は緊張の余り早く目が覚めてしまい、何度も持ち物や身だしなみを確認していた。ホテルにも連絡し予約が取れていることも確認しておいた。結局、居ても立ってもいられず予定より早く家を出た。

  今日はまず駅の新幹線改札口に集合し一緒に新幹線に乗る約束だ。登雅は特別身体が大きいためグリーン車の獣人用の座席を予約出来るらしく、それに肖って昊平も同種の、登雅の隣の席を予約させて貰っていた。

  昊平は予定より早く改札前に到着した。今日は真夏日の予定で、朝早い時間にも関わらずここに来るまでに相当汗を掻いてしまった。

  なるべく冷房の風が当たる場所で登雅を待っていたのだが、集合時間を過ぎても彼は現れない。社用スマホで連絡してみたところ、どうやら登雅の乗る在来線の電車が事故か何かで止まったらしい。

  先に新幹線に乗るよう言われたが、ギリギリまで待つ事にした。どんどん不安が募っていく、もうすぐ新幹線が発車してしまう、そんな時。

  「昊平、遅くなってすまん!さあ急ぐぞ!」

  人混みを掻き分けどすどすと屈強な狼獣人が現れた。それはまるで重機のような迫力で、周囲の人が驚きながら避けていく。こんな状況で呑気なものだが、人混みの中に登雅のための通り道が出来ていく光景が無性に面白く、映画のワンシーンのようだと昊平は感心してしまった。

  ただもう時間が無い。2人は新幹線改札を通り、ホームまで走った。

  「神岡さんこっちです、23番ホームです!」

  昊平は事前に調べておいたホームを伝え、先導に立って案内しようとした。その時、

  どすんっ

  「んぁっ」

  朝の新幹線改札付近は先を急ぐサラリーマンでごった返している。昊平はゴツい猪獣人と衝突し吹き飛ばされたのだ。地面に背中から倒れんとするその体を、登雅は太い腕でガッチリと支えた。

  昊平の背中に、柱のように太く分厚い筋肉の感触が広がる。そして軽くグっと抱き込まれれば、汗ばんだ体から香る強い男の匂いが鼻腔を突き抜けた。その瞬間、腹がヂリっ!と痛み始める。

  「コラぁ!気をつけろぉ!!」

  瞬間的に叫んだのは、登雅だった。普段温厚な登雅が感情を荒立てるのを初めて見た昊平は驚いてしまう。結局猪獣人は謝りもせず去っていったようだ。

  「大丈夫か?」

  「は、はい、ありがとうございます…」

  「すまんが、本当に時間が無いから行くぞ、俺の後ろ、付いてこい!」

  昊平の小柄さではこの人混みを切り抜けられないと登雅は思い、昊平の手をぎゅっと掴んでどすどすと歩き始めた。歩幅の違いで昊平はほぼ走る形となり、階段を上がる時は腕を引っ張って貰ってほぼ体を持ち上げられたような状態だった。

  まるで車両が突っ込んで来るような登雅の迫力に誰しもが道を開けてくれる。大人である自分が手を引かれているという恥じらいもあるのだが、それ以上に目の前の巨体――普段恐怖を抱いているその身体に対して、得も言われぬ頼もしさを実感し、それと同時に腹がチリチリと痛むものだから昊平は複雑な感情にただ顔を赤くし腹を押さえながら手を引かれていた。

  登雅は、昊平が腹を押さえているのを気付いていたのだが、今は時間が無くとにかく2人はホームへと急いだ。

  「はあ、何とか間に合ったな…」

  ホームに着くと丁度新幹線が到着しており、今正に乗客が乗り込むところだった。ホームには長蛇の列が出来ており、その列が乗り込む時間を考えると走る程急がなくても良かったのではと登雅は思いつつ、噴き出す汗をタオルで拭いていた。

  昊平がこのタイミングでスタスタと何処かへ走って行った。登雅はゴミを捨てに行ったのだろうと特段気にせず、列の最後尾に並んだ。

  程なくして戻って来た昊平と共に、2人は無事新幹線に乗り、隣同士の席に座った。

  「本当にすまない、急がせてしまって、しかもその、手を引っ張ってしまって…」

  「いえいえ、間に合って良かったです。むしろ助かりました、僕じゃ人混みの中進めませんし。あと、その、体支えて貰って、ありがとうございました…。」

  昊平は言いながら恥ずかしくなり俯いてしまう。

  「ああ、いや全然。むしろ大きい声を出して済まなかった。いつもはあんな風に怒らないんだがな…ついカっとなってしまって。」

  昊平を吹っ飛ばした猪獣人に対し叫んだのは、登雅自身ですら驚くべき事だった。普段全く声を荒げないのだが、先程はつい頭に血が昇ってしまった。昊平を大事に思っているが故だが、大人気ないと思われていないか登雅は不安になった。

  そしてつい流れで昊平の体に触れてしまったが、急いでいたため勃起せずに済んだのが不幸中の幸いだった。

  「いえ、それも嬉しかったですよ、その、自分ではああいう事出来ないので。」

  そう言う昊平は恥ずかしいのか目を合わせてくれないが、その言葉だけでも嬉しく、登雅は照れ臭くて汗を吹き出してしまう。この汗の臭いにフェロモンも乗っかり、すぐ隣にいる昊平を無意識に包み込んでしまい…

  「うっ…」

  昊平の腹が強く痛み、声を上げてしまう。

  「ん、昊平、腹痛いのか?さっきも腹を押さえてたみたいだが…」

  昊平は登雅に心配掛けまいと、そして自己管理も出来ない無能だと思われないよう、平然を装った。腹痛が続く事を話せば仕事を頼まれなくなるかもしれないし、ましてや腹痛は登雅の近くにいる時に発生する、なんて確証の得ない事を口走る訳にもいかず。

  「いえ、何でもないです」

  「そ、そうか…」

  急に態度が余所余所しくなった昊平に、登雅はそれ以上何も言えなくなる。会話が止まり、ふと深呼吸してみると珍しく昊平から漂う汗の匂いを感じてしまい登雅の股間にジクジクと血が集まりそうだった。昨晩、性欲が滾らないよう空が明るくなるまで精液を出し続けたというのに。登雅は意識を変えようと当たり障りの無い話を始める。

  「と、とにかく、今日は暑いよな、水買いたかったのに時間無くてなぁ」

  そう言う登雅に、昊平はカバンから冷えた水のペットボトルを差し出した。先程ホームに着いた際昊平が一人でどこかへ向かっていたのは、登雅のために飲み物を買っていたためだった。

  「これ、良かったらどうぞ」

  「え、これ…さっき買ったのか!?良いのか?」

  「勿論です、自分用にも1本買いましたからご遠慮無く。」

  登雅は昊平の気遣いに感動した。俺が汗かきで、かつ飲み物を買う時間が無かった事を分かっていて。その上で席に着いて俺が飲み物を持っているか否かを確認するまでは出さないようにした、俺に気を遣わせないためだ。

  特に最近、昊平の気遣い力は飛び抜けていた。大雑把な獣人が周りに多いからか、特に昊平の細やかな気配りは光輝くものがあり、登雅はいつも支えられていた。

  …本当のところ、昊平は登雅の事が常に気になってしまい、自然と過剰な程気配りしてしまうだけなのだが。

  「本当、ありがとうな。昊平は誰よりも気遣い出来ていて凄いな。いくらだった?金払うよ。」

  「いえこれくらい大丈夫です。神岡さんにいつもお世話になってますし」

  「そりゃあさすがに悪いぞ、部下に奢らせるなんて」

  「そんな水くらいで、上司部下とか別に気にしませんから。それより水で良かったですか?いつも炭酸ばかり飲んでますけど…」

  「ああ、今は水の方が良いよ、ありがとうな。昊平はよく見てるなぁ。」

  「ええ、まぁ。他にも普段エナドリ系ばかり飲まれてますけど、健康的には大丈夫ですか?食事もコンビニが多いですし、いくら体が強そうな神岡さんでも心配ですよ?」

  「はは、そうだなぁ。」

  一応ジムには行っているものの昊平の言う通り、登雅は普段の忙しさから食事を気にする余裕が無かった。昊平に痛いところを突かれ苦笑いすると共に、登雅はこのやりとりに心が解れていくのを感じていた。

  周りの社員との会話とは違う、昊平の気遣いは、体育会系でよくある先輩後輩のものとは違い、どこか安心するような…。

  「なんだか、お袋みたいだなぁ」

  「えっ…!あ、あの、す、すいません…!失礼でしたよね…」

  「いや、全く失礼なんかじゃないぞ。昊平に心配されるのは嬉しいしな。ただ似たような事をよくお袋に言われるんだ、何だか面白くてな。」

  2人で笑い合い、それからは普段職場では出来ないような仕事以外の話題で盛り上がった。この移動中の会話の中、昊平はごく自然に登雅と話をしている事に気が付いた。少しずつ、少しずつだが登雅への苦手意識が薄れ、本能的な恐怖心を感じなくなっていた。

  登雅はそんな昊平の表情を見て安堵すると共に、先程は“お袋みたい”と発言した事について内心では別の事を考えていた。

  “…嫁みたいだな。”

  本当に、嫁になってしまえばどれだけ幸せだろうか。そんな気持ちを奥底にしまいながら登雅は会話を続けたのだった。

  先程の水のお返しという事で、登雅の奢りで昼食を取り、その後2人は客先へ向かった。目的の会社に到着し、受付から会議室に通され、そこで待つこと数分。

  「どうも、お世話なってます」

  遂に昊平は例の厄介な客先、ウシジマと対面した。現れたのは灰色の屈強な牛獣人。登雅程デカくは無いものの、登雅に近いくらいには縦にも横にもデカく、更に強面に低い声も相まって足が竦む程の迫力だ。登雅と知り合っていなければ、このウシジマが昊平の知る中で最もデカい雄獣人となっていただろう。

  営業に居ながら現場に赴く事も多いらしく、作業着で現れた彼は如何にも気難しそうな現場出身のおっちゃんという感じ。その後ろからは若手が2人付いて来ていた。

  昊平は緊張しながらも第一印象が肝心と、元気一杯に自己紹介した。その紹介に対し、ウシジマは、おう、と短い返事を返すだけ。渡した名刺もあっさり机に上に置かれた。後ろの若手は挨拶や名刺交換が辿々しく、どこか怯えている様子だった。

  早速打ち合わせが始まった。自社で開発している製品の仕様変更や生産スケジュール、別途新規開発プロジェクトを昊平が説明する。昊平はこの日のために準備した資料で必死にウシジマ達に伝えた。

  しかし、若手は必死にメモを取っているもののウシジマは踏ん反り返ってつまらなさそうに見ているだけ。結局昊平の説明が終わっても特にコメントも無く。

  「そもそもよぉ、ウチはそんな求めてへんのや、誰がそんな仕様に変えろ言うた?あ?」

  ウシジマは昊平の必死な様子をサラっと流し、登雅に向かって話し始めた。コイツじゃ話にならん、そういった態度だ。

  「…えー、以前もお話した通り原材料高騰等の理由もあって…」

  登雅とウシジマの熱い議論が始まる。いきなり蚊帳の外にされた昊平は悔しい思いをしつつも2人の会話に入れずとにかく議事を取る事しか出来なかった。ウシジマの会社とは長年付き合いがあり、色々経緯があるのだろう。まだ入りたての昊平はそんな経緯も知らないため議論に参加出来ず結局登雅に全て任せきりに。そんな自分が不甲斐無くて仕方がなかった。

  「ウチの現場知らんワケや無いやろうが!」

  議論はどんどん白熱しウシジマが怒鳴り声を上げ始める。ウシジマの部下の2人は震えて俯きメモすら取れないようだ。その状況を見て、先方の職場環境が如何に劣悪かが窺える。

  そんなウシジマに対し登雅は全く引き下がらない。ウシジマに負けない声量で迫力がありながらも冷静な言葉選びでゆっくりと、議論を自分達の有利な方向に進めている。

  昊平は、正直恐怖で胃が重苦しくなり足が震えていた。だからこそ登雅の存在が頼もしくて仕方がない。そしてこのような激昂した相手に上手く対処する登雅の手腕を目の当たりにし、昊平は感動しながら登雅の発言を一言一句記録した。矢張り神岡さんは凄い人だと、心の底から感じていた。

  打ち合わせは何とか纏まり議論が終わりかけた頃。

  「まぁやっぱ、もうちょっとこっち来てもらわんと、ウチの都合もコロコロ変わるさかいな。でも神岡さん忙しいもんなぁ?」

  「いつもすいませんね、でもこれからはウチの若手が担当しますから!」

  そう言って登雅は昊平の肩をポンと叩いた。グローブのような太い手がずっしりと昊平に伸し掛かる。

  「んな若モン、まだ何も分からんやろ?やっぱり神岡さんが来ぉへんと…」

  その言葉に昊平は引っ掛かってしまう。ウシジマの言う事は真実だが、それを真正面から言われて自分が如何に情けない存在かをこの場ではっきり示されたのだ。

  誰に何を言われようがどんな評価をされようが自己と他人を切り離す昊平にとって関係の無い事…の筈だった。しかし世話になりっぱなしの登雅に、少しでも自分が成長した姿を、自分でも何か役に立つという姿を見せたかった。

  それに加えて、また雄獣人に馬鹿にされた、そうやってまた自分は淘汰されていくんだと、昊平のいつもの雄獣人に対する苦手意識が感情を良い方向に昂らせたのだ。

  「そう、かもしれませんが、だからこそもっと勉強したいんです。ご迷惑でしょうが、そちらが良ければ僕1人でも伺います。何度でも伺いますので、色々教えていただきたいです。いち早く一人前になって、絶対に皆さんのお役に立ちますから…!」

  「こ、昊平…」

  急な昊平の申し出に登雅は驚いてしまう。このウシジマに対して静かながらも熱い思いをぶつけて。営業部のガタイの良い獣人でも皆怖気付いてウシジマとは話せなくなるというのに。

  そんな昊平の言葉にウシジマは激昂するのでは、と登雅はウシジマの方を見て固唾を飲んだ。何かあれば俺が守ってやらねば、と。しかしその心配は杞憂であった。

  「おう、なんやお前、ええやんけええやんけ!能木くんやったか、ウチに来てくれるんは大歓迎や。キツ〜く教えたるわ!!」

  そう言ってウシジマは大きく笑った。ウシジマの上機嫌な様子は登雅でも見た事が無い程だった。勢いで発言した昊平は、我ながら恥ずかしい事を言ってしまったと今更赤面した。間違ったことをしただろうかと心配そうに登雅を見ると、登雅も満足そうに笑っていて。

  「よ、よろしくお願いします!」

  昊平は安心しながら大声でそう言った。

  「何や珍しくニンゲンの子が来た思たけど、なかなか話せるやないか。自分何年目や?」

  「ありがとうございます、今年1年目の新入社員です。」

  「おおうマジか!神岡さんええ子入ったなぁ!そんでウチのはもう2年目と3年目やで、オラお前ら負けとるやないかぁ!こんくらいガンガン来んかいっ!!」

  「ヒィっ!」

  「ひっ、、」

  褒められたのは嬉しいがウシジマの部下2人に飛び火して急に彼らへの説教が始まった。その様子が余りに可哀想で何故か登雅が場を諫めていた。こんな毎秒パワハラするような人も居るんだなぁと昊平は恐ろしくなると同時に、如何に登雅が普段優しいのかを再認識した。

  夜に居酒屋で懇親会が行われ、その後2人は宿泊するホテルに到着した。

  「ふぅ〜今日は本当に暑かったなぁ!積もる話もあるがまずシャワーを浴びてしまおう!」

  「お疲れ様でした。そうですね…!」

  真夏日となった今日、2人とも大量の汗を掻いてしまい夜になるとさすがに無視出来ない汗臭を漂わせていた。

  昊平は頭がボーとしていた。そして腹の奥もチリチリと痛む。朝から気張っていたため疲れが出たのか、まさか軽い熱中症だろうかと疑う。しかしそれは熱中症などでは無く、登雅から発せられる濃縮された汗の臭い、そして甘く濃い体臭、それらを間近に嗅ぎ続けたためであった。

  昊平の目線の高さは登雅の鳩尾の上辺りであり、そこにはぼっこりと大きく盛り上がった大胸筋の谷間から、汗が流れ落ちて出来た大きなシミがあった。そこから発せられる強力なフェロモンが、朝から昊平を包み込み続け、遂に昊平の身体を変化させ始めていた。

  

  一方、登雅も言わずもがな、普段体臭の薄い昊平から珍しく発せられるツンとした汗の臭いを感じ取っていた。このままでは暴れん坊の愚息が服を突き破って現れてしまう。丁度仕事が終わって気が緩みかけているのも危険な状態だ。

  「神岡さん、シャワー先どうぞ」

  「良いのか?じゃあ遠慮なく先貰うな。」

  登雅はここで勃起を晒す訳にいかず、すぐバスルームに入った。その中で服を脱ぎ、勃起しかけた愚息を何とか鎮めつつ待っている昊平のためになるべく早くシャワーを浴びた。

  水滴が落ちない程度に毛皮の水分を拭き取り、パンツ一丁でバスルームを出た登雅は、昊平と目が合う。

  「おう、上がったぞ」

  「は、はい…」

  しかし昊平はその姿を見て動けなくなる。初めて見た登雅の上裸に、言葉を失い目が離せなくなったのだ。

  見上げるような身の丈、入口のドアから部屋までの狭い通路を完全に埋め尽くす横幅。そして全身に纏わり付く屈強な筋肉。毛皮の上からでもハッキリと筋肉の存在が見て取れるのだ。

  肩の盛り上がり、胸の巨大な膨らみ、腕は昊平の胴より太く、太腿は昊平の身体のどの部分とも比べられない異常な太さだ。恐ろしい程に全身が筋肉で盛り上がっている、こんなにも爆大な肉体美を見てしまえば誰もが目を離せなくなるというもの。

  そして目線はどうしても、股間に移ってしまう。パンツの薄い布地からは巨大な睾丸の輪郭が、竿の太さが、亀頭の形がハッキリ浮き出ていた。一体自分の何倍の体積があろうか、概算すら不可能だ。

  恐らく特注であろうその下着は、太いウエストだけでなく股間の膨らみも収容するように設計されている筈。それでも今にもはち切れそうな股間部分を見て、一体神岡さんはどれ程優秀な雄を持っているのかと感嘆を漏らしてしまう。

  その姿は最早芸術品のようで、崇拝と畏怖の念で怖気付いてしまう程。

  昊平は、まだ動かない。登雅の全身を見て、動かない。

  昊平にじっと見つめられた登雅は愈々我慢出来ず、恥ずかしそうに静寂を破る。

  「こ、昊平、俺の身体が珍しいのは分かるが、さっさとシャワーして来いよ?」

  「あ、す、すいません…!ほんと、すいません…!」

  昊平はハッと我に返り顔を赤くしながらスタスタと小走りでバスルームに入っていった。何て僕は失礼なんだろうか、あんなにもジロジロ見てしまって。まずは今日の会議で助けて貰ったお礼をしっかり伝えなければ、昊平はそう考えながらシャワーを浴びた。

  登雅は複雑な気持ちでドライヤーを使い毛皮を乾かしていた。登雅の肉体は誰の目線をも奪うため普段から見られ慣れているが、昊平があんな興味津々な顔で見てくれるとは思わず、嬉しいような恥ずかしいような。

  ただ多少なりとも自分の肉体に興味があるのであれば鍛えた甲斐があったというもの。そのまま筋肉を触ったりしてくれれば更に嬉しいのだが、そんな提案を昊平がする訳も無いし、そうなったらそうなったで俺の肉棒が黙っていないだろう。登雅はそう諦めながら全身を乾かしていた。

  「ふぅ」

  数分後、昊平がシャワーから上がって来た。

  「っ!!」

  今度は登雅が、昊平に釘付けになってしまう。ほかほかと赤く染まった顔、濡れた髪、更に獣人-ニンゲン共用サイズのガウンは昊平に大きいのだろう、はだけた首筋から胸元の辺りは汗で湿っており…。

  その昊平の姿は、今の登雅には刺激が強すぎるものだった。

  どぐんっ!!♡

  「ぐ…!」

  昊平の格好を見た瞬間登雅の頭に血が上り、以前と同じような眩暈が急激に襲ってきた。ダメだ、今、“これ”が起こってはいけない…!

  一度会社でも起こった、この発作のようなもの。あれから毎日この発作を思い出し登雅は夜な夜な桁外れのオナニーをして破滅的な欲望を沈めていたのだ。

  夜、普段であれば登雅がその自慰に耽る時間、そんな時にシャワー上がりの無防備な昊平を見て…

  登雅の心配していた事が現実に起こってしまう。

  視界が赤くなっていく。

  ドグン、ドグンと鼓動が鳴る。全身の血の巡りが盛んになる。

  ダメだ、ダメだ!そう理性で押さえ付けても而して登雅の本能は止まらない、ビグっ♡と股間が怒張する。

  ベッドから立ち上がり、一歩、一歩、と昊平に近付いて行く。

  お前が、悪いんだ。

  そんな格好を晒して、俺を誑かして、

  何も気付かず後ろを向いて髪を拭く昊平の背中に、登雅の太い腕が伸びて行く。ゆっくり、ゆっくりと。

  お前なんて、片手で捻り潰して、

  簡単に壊す事が出来るんだ。

  簡単に、俺のモノに…

  「あ、あの、神岡さん」

  昊平が急に振り返る。その真っ直ぐな目と声に、登雅はすぐに冷静を取り戻す。昊平は知らずの内に自身のすぐ隣まで近付いていた登雅に疑問を抱くが、気にせず話を続けた。

  「神岡さん、今日は本当に、お世話になりました。やっぱりウシジマさんが怖くて僕1人じゃ何も出来なくて、でも神岡さんが全部助けてくれて、本当に、ありがとうございました。とても勉強になりました。」

  「え?あ、ああ…そんな…そんな事、気にしなくて良いんだぞ?」

  「はい、でも本当に学ぶ事が多くて、次はもっと議論に参加できるよう努力します…!」

  昊平は入社当時、何事も諦め斜に構えたような態度だったのに、今では大分素直に物事を受け入れ気持ちを言葉で伝えられるようになっていた。それは全て登雅の教育の賜物だった。

  今の会話も、下着一枚の登雅を見上げると恐怖心が芽生えるため、そして顔を見られるのが恥ずかしいため目線を外しながらではあるのだが、ここまでストレートに感謝を述べるのは昊平の成長の証と言えよう。

  「っ…!」

  その成長を間近に感じられた登雅は性欲を忘れ、込み上げる嬉しさに満たされていた。内面の精神的な成長だけでなく、今回はビジネスマンとしての努力や成長をも感じられ、登雅はしっかりと昊平を賞賛した。

  「昊平も、よく頑張った。本当に昊平は成長しているよ。今日だってしっかりウシジマさんと話していたじゃないか。自分から、1人でも出張に行くからって言ったのは偉かったぞ!」

  「そ、そんな…!」

  登雅に褒めて貰い、昊平は目頭が熱くなった。登雅にしっかりした所を見せたいという思いで日々頑張っているからこそ、彼からの労いの言葉は格別だった。

  「あ、ありがとうございます。僕、あの時また変な事言っちゃったかなって反省してて…」

  「そんな事ないさ。大体あのウシジマさんに物言えるなんてなかなか肝が据わってるじゃないか。」

  「いやぁめちゃめちゃ怖かったですよ。でもまあ、ウシジマさん、神岡さんよりは小さいですしね」

  「ああ、うん…?そういう問題なのか…?」

  そのまま2人は笑い合った。ふと登雅は、昊平が腹を擦っている事に気付いた。

  「昊平、まだ腹痛いのか?朝も痛そうだったが…」

  「えっは、はい、最近調子悪いみたいで…」

  「大丈夫か?何か薬買ってこようか。」

  「い、いえ、大丈夫です、一通り市販の薬は試したんですけど効果なくて…。」

  「そうか…胃の方か、腸の方か?」

  「それがどっちでも無いというか…あの、本当大丈夫なんで…!」

  「そうか、まあ、無理はするなよ?」

  「はい、ありがとうございます…」

  そのまま少し会話を続けつつ、登雅は徐に荷物からラフな服を取り出した。グレーの短パンに黒いタンクトップ、それらを着て外に出る準備をし始めた。

  「ちょっと出てくる。昊平は先に寝ててくれ」

  「どこか行くんですか?」

  「まあちょっと散歩というか、夜風に当たりというか…昊平は腹痛むみたいだし、疲れてるだろうからちゃんと先に寝てるんだぞ?」

  「は、はい」

  そう言って登雅はあっさり部屋を出ていってしまった。“先に寝てろ”と念押しされ、付いて行くのも憚られる。昊平はおとなしく布団に入った。

  ——1人になった部屋は急に広くなったようで。深呼吸をしてみれば、部屋に充満する雄臭く甘い臭いに改めて登雅の存在を強く感じ、改めて腹の奥がチリチリと痛んだ。

  そして今日の事を思い出す。朝はあの太い腕で支えられて、手まで繋がれて。打ち合わせでも助けて貰って。とにかく登雅の頼もしさと優しさを感じる事だらけだった。いつも登雅の行動を気にして緊張し、対峙すれば恐怖心を抱く程だったのに、今日一日で相当距離が縮まった気がする。普段感じていた苦手意識は、いつの間にか大分薄れていた。

  昔から大型の雄獣人は苦手で避けていた――それにも関わらず、昊平は登雅を最も信頼出来る相手と認識し始めていた。

  そして今日、もう一つ大きな違和感に気付いてしまった。それはずっと続いている腹の痛みについてだ。

  普段から登雅と対峙した時、会話した時に感じる腹の痛み、あれは登雅に対する苦手意識や恐怖心から来るものだと思っていた。しかし今日ウシジマという男に会い、登雅程では無いにしろ大柄な肉体や威圧的な態度に昊平は明確に恐怖を感じた。その時は胃の辺りがキリキリと痛むような症状で、普段の腹の痛みとは異なっていたのだ。

  それでは普段の痛みの原因は?腸の奥辺りで何かが蠢くようなチリチリとした違和感。これが恐怖心で無いとしたら…そんな病気があるのか昊平の知識では見当も付かない。

  今日は特に痛みが強かったが、考えてみれば今日は朝から登雅独特の甘い匂いをずっと感じていた。新幹線改札内で体を支えて貰った時もそうだ。他の獣人が分からないというその匂い、夜になるにつれて強くなっていきホテルに着いた頃には咽せ返る程だった。シャワーを浴びて一旦匂いが弱くなったかと思えば、昊平がシャワーから上がって出張のお礼を言った際、あの時もグワっと強い匂いがして、同時に腹の奥が強く痛んだのだ。

  まさか登雅の匂いと腹の痛みがリンクしている…?ただそんな病気があるとも思えず、矢張り匂いと何かしらの緊張やストレスが繋がっているのだろうと結論付け、昊平は部屋に充満する甘い残り香を嗅ぎながら眠りに就いた。

  [newpage]

  一方、登雅はホテルから数分歩いた所にある人気の無い公園にやってきた。元々栄えている地域でもなく、公園の中は寂れており周囲を見渡しても自分しか見当たらない。頭を抱え溜息を吐きながら、公衆トイレの横にあるベンチに座り込む。

  …今日は、新しい昊平を何度も見る事が出来た。

  焦った表情、強張った表情、恥ずかしそうな表情。

  得意げな表情、俺の体を見て驚いたような表情。

  俺に感謝を述べる、恥じらいながらも一生懸命真っ直ぐに気持ちを伝えようとする健気な表情。

  …俺は最低だ。そんな風に慕ってくれる昊平に対して、真面目に仕事に励む昊平に対して、性的な目を向けるどころかもう少しで彼を襲ってしまいそうだったのだ。ここ最近毎晩訪れる、あの破滅的な雄欲に苛まれ我を失い掛けていた。そしてその衝動は収まる所を知らず今この瞬間も登雅の身体を滾らせるのだ。

  ビグっ…♡ドグっ…♡

  登雅の許可無く、勝手に股間に血が集まっていく。

  あのままホテルに居れば欲望に支配され確実に昊平を襲ってしまうだろう。だから部屋を飛び出してきたのだ。さすがに外で性処理する訳にはいかないが、少なくともこの性欲が落ち着くまでは帰れまい。

  ビグっ♡ドグっ♡ドグっ♡

  ダメだ、このままだと完全に勃起してまた服を破ってしまう。登雅は辺りに人が居ないのを確認し、ハーパンとパンツをずり降ろし、ボロンっ♡と凶悪な肉棒を取り出した。ベンチに座った状態で上半身を屈みなるべく股間を隠す。

  「昊平、昊平…」

  どぐっ♡ごぐっ♡

  昊平の笑顔、昊平の声、シャワー上がりの火照った表情に汗ばんだガウン姿。それらを思い出せば、肉棒はいとも簡単にバッキバキに完全勃起し成人男性の腕くらいの長さ、太さとなる。

  「昊平、昊平…!」

  バギっ♡ビグっ♡

  目の前で、男根とは思えないような巨大でグロテスクな肉の塔が別の生き物のように蠢き先端から大量の透明な蜜を垂らしていた。また眩暈がする、目の前が赤く染まる。

  昊平を、犯したい。

  昊平を、押さえ付けて、無理やりにでも俺の雄をぶち込んで。

  そして昊平の中に、俺の雄種をぶち撒けて。

  昊平を、孕ませたい。

  ドグンっ!!!♡♡♡

  肉棒がより一層膨らむ。このまま妄想だけでイってしまいそうだ。落ち着かなければ、しかし雄欲が止まらない。

  「昊平、昊平っ!!」

  その時だった。

  「コウヘイってだぁれ?♡」

  「っっ!?」

  すぐ目の前に、人が立っていた。登雅は妄想に必死で気付かなかった。今登雅は股間を晒している、それがバレたらマズイと股間を隠そうとした。しかし話し掛けてきた声の主の姿を見た瞬間、その必要は無いと悟る。

  それはニンゲンの男、昊平より少し大きいくらいか。真夏の蒸し暑い夜に、黒のロングコートを着て裾からは生足が見えている。更に頬を赤く染め呼吸を荒くし、股間部分は膨らんでいて。

  ……明らかにコイツは露出狂だ。恐らくすぐ横のトイレに隠れていたんだろう。

  「へへ…♡」

  そして徐に男はロングコートの前を開けた。…案の定、コートの中は全裸だった。見窄らしい体に申し訳程度の小さい勃起を、自信満々に見せ付けてくるのだ。

  「…おい、俺は今考え事してるんだ。露出なら他所でやってくれ。」

  「えへへ♡そんなちんぽ出しといて?♡考え事って、コウヘイくんの事ぉ?」

  「っ…。」

  「コウヘイコウヘイて何回も言ってたもんね♡うわっっちんぽでっかぁ!!♡♡コウヘイくんのこと考えてそのヤバデカちんぽビンビンにしてたの?♡♡お兄さんも露出してるじゃん♡♡♡」

  「違う、俺は…!!」

  登雅は仕方無かったのだ。ホテルの部屋に居られず、何処か店に入る訳にもいかず。確かに傍から見たら露出狂と言われてしまう状況だが、登雅自身はそんなつもりは毛頭無く必死で性欲と戦っていたのだ。

  「そんなこと言ってぇぇ〜♡大体お兄さん、そんなフェロモン撒き散らしてて説得力無いよ♡♡公園中、雄フェロモンまみれにして、僕みたいなの誘ってたんでしょ?♡♡」

  「ち、違う!もう良いからどっか行っててくれ!」

  登雅は強めな声色で訴える。フェロモンを撒き散らしていた自覚の無い登雅は、何の事か分からず焦ってしまう。しかし露出男はその雄フェロモンの虜になり、目の前の屈強な雄を見て完全に悦に入っていた。

  「はあっ♡声も雄臭いっ♡大体、そのちんぽ、なに??ホンモノなの??エロすぎっっ♡♡♡ガタイもヤバい、筋肉むっきむきのデカチン狼オスケモぉっっ♡♡♡」

  「お前、良い加減にしないと…!」

  「お兄さん、溜まってるんでしょ?♡ヤリ捨てで良いから、犯してよぉっ♡♡」

  売女のような奴は男女問わずいくらでも見てきた。こんな下品な誘われ方をしても登雅は靡かない。更に登雅にとって昊平が特別なのであって、ニンゲンが好みという訳では無く目の前の男には全くそそられない。今はとにかく昊平の妄想に浸っていたかった。それを邪魔されてイライラが募っていく。

  登雅は不機嫌を露わにして露出男を冷たくあしらう。しかしどうしても登雅と一発ヤりたい露出男は諦めない。

  そして露出男は、機転を効かせたつもりで、

  言ってはいけない事を、

  口に出してしまった。

  「そうだっ♡僕をコウヘイくんだと思って犯して良いよぉっ♡♡♡」

  「………あ“?」

  露出男は登雅に背中を向け、ロングコートを捲り上げて自身のアナルを見せびらかした。そこにはニンゲンにしては中々入らないであろう極太の黒いディルドが埋まっていた。

  後ろを向いた露出男は、登雅が怒りに我を忘れ赤い目を光らせてこの世のものとは思えない鬼相へと変貌した事に気付かない。そのまま尻を突き出し下品な動きで登雅を誘おうとする…それが自殺行為だとも知らずに。

  「ほーら♡コウヘイのマンコだよぉっ♡ぶっといディルド入ってるでしょ♡コウヘイのマンコ使っていいよぉっ♡コウヘイのマンコっ♡♡コウヘイのマンコっ♡♡」

  ぶ ち ん っ っ っ ……………

  グワっっと登雅の頭に血が上り、何かが千切れるような音がした。次の瞬間、

  「グエ”ェ”っ”っっっ!?!?!???」

  露出男は首を掴まれ3m以上の高さに持ち上げられていた。足は完全に地面から浮き、気道を潰され息をする事も出来ない。

  彼を持ち上げているのは、勿論登雅だ。ベンチから立ち上がった登雅は男に一瞬で近付き、何の躊躇いも無く、およそ生物に対して使ってはいけない凄まじいパワーで男の首を握ったのだ。片手一本で軽々と持ち上げるその右腕には然程筋肉が浮き出ておらず、彼を持ち上げるのに大した力を使っていない事が伺える。

  「オマエェ…これ以上、昊平の名前、出してみろ、、、殺すぞ……!!」

  「アっっっっガっっっっっ!?!?」

  露出男は足をバタつかせ首を掴む手を何とか引き離そうとするが、登雅の力に敵う筈も無く。

  「昊平はなぁ…そんな事、しねぇんだよ…あいつは、真面目で、可愛くて、、、」

  そうだ。だからこそ、大事な昊平を犯す訳にはいかないのだ。ホテルに帰る前に溢れ出る性欲を吐き出すしかない。全身の筋肉が一回り膨らんでいく。息が荒くなっていく。

  「昊平をぉ、、馬鹿にしたら、、どうなるかぁ、、分からせてやるよ、、、」

  登雅は急に手を離した。ドガっ!!と鈍い音が響いた、体を強く地面に打ち付けた危険な音だ。しかし露出男が痛みに顔を歪ませる姿には目もくれず、登雅は間髪入れずにグワっ!と太い腕を伸ばす。

  ガギっっ!

  「イギぇ“っ”っ“っっっ!!!!????」

  今度は右手で露出男の頭をガッチリと掴んだ。ニンゲンの頭なんて登雅に掛かれば片手にすっぽり収まる。ギリ、ゴリ、と頭蓋骨の軋む音がして露出男は死を覚悟する。

  頭を掴んだまま登雅は歩き出した。まるでゴミを運ぶように男を地面に引き摺り、到着したのは公衆トイレ。

  和式便器の個室に入った登雅は、すぐさま露出男のロングコートを脱がして全裸にした。登雅も衣服、靴までも脱ぎ捨て全裸になり、自身の身につけていた物を壁の上からトイレ入り口まで投げた。

  遠くへ投げた理由、それは個室付近に服等があれば、これからぶち撒ける雄液で汚れるから。それくらい出さないとこの雄欲が止まらないのを登雅は理解していた。

  個室の床に投げ入れられた露出男は、目の前に広がる筋肉の壁と、腕のような肉棒に恐怖するが、最早登雅の肉体で個室はパンパン、露出男が動くスペースすら残されていない。

  殺される、露出男はそう思った。既に登雅のパワーをこの身に受けたが、本気を出せばこんな物じゃないのだろう。茶色い毛皮の上からでも筋肉がハッキリ浮き出る腕は、男の胴よりも太い。個室の壁から頭が飛び出る程の身長。頭の先から足の先まで、細い部分なんて見当たらない、完璧な極太雄筋肉巨体。

  ここから、一方的で暴力的な性処理が始まった。それは露出男の想像を絶するものだった。

  ずむ、と男は分厚い手で頭を掴まれ、ガグン!と持ち上げられた。床に尻餅を付いた状態から膝立ちにさせられる。男の目の前には、バギンっ♡バギンっ♡と脈打つグロテスクな赤黒い肉棒。

  その肉棒を登雅は指で押し下げ、バチィン!♡と男の顔の上に乗せた。その衝撃だけで、男は鼻や頬の骨が折れたかのような激しい痛みに襲われ眩暈が止まらない。

  自身の頭部よりも長い肉棒に顔を潰され、上からドブ♡ドブ♡と透明な濃厚雄液が垂れ落ち、顔をパッキングされる。膝立ちの状態でも登雅の亀頭の先は男の遥か頭上にあり、目の前には大玉スイカのような巨大な睾丸がグツグツと揺れて既に個室を埋め尽くす程の精臭を漂わせていた。

  男は体のバランスを取ろうと、登雅の太腿に手を這わせてみれば、幾重にも折り重なる筋肉が手を押し返す感触に目を丸くする。鋼鉄のような硬さ、鉄筋ビルの柱の如き太さを誇るその両腿に腕を回してみればその半分も抱き付く事が出来ず、ゴリュ♡ゴリュ♡と隆起する筋肉に体を支えて貰うどころか筋肉と睾丸の脈動に上半身を跳ね返される始末。

  圧倒的な、体格差だった。

  大きすぎる、強すぎる、筋肉もチンポも、この世の物と思えない。存在そのものが暴力的で、こんな怪物とセックスなんてしたら…確実に殺されてしまう。

  「ごめん、なさい、ごめん、な”さ”…」

  露出男は今更謝った。震えが止まらず目からは勝手に涙が溢れ出す。大の大人が本気で泣きじゃくって許しを請う、それ程目の前の鬼神の如き巨大な狼獣人が恐ろしくて堪らなかった。

  そんな謝罪の言葉が今の登雅に届く訳も無く、一歩下がって腰を引き、

  ぐぢゅぶううう!!!

  「っっっがあ“ぁ”っっっ♡♡♡」

  登雅は無表情で、謝罪を口にするため開いたその唇に亀頭を減り込ませた。亀頭よりも男の口の位置が低く、肉棒を水平よりも押し下げて少しずつ腰を突き出す。

  「狭いな…」

  しかしガチガチに膨張し切った亀頭はニンゲンの口には大き過ぎた。歯が当たってもその歯を押し退ける勢いで亀頭を押し込み、ゴリ、ゴリ、と無理やり顎を開かせる。

  登雅は男の頭を鷲掴み、ゴリュゴリュと左右上下に動かし僅かな隙間を作って喉奥まで無理やり突き刺していく。

  …登雅は、本来こんな暴力的な男ではない。常時優しい登雅は、いくら性欲が滾ってもベッドの上で相手の体を丁重に扱う、紳士の中の紳士だった。

  それが今や昊平に対する雄欲に支配され、人が変わってしまったようだ。少なくとも昊平を馬鹿にしたこの男はどうなっても良いと、自分の性処理を最優先する。

  ただ今まで以上にセックスが思うように進まない。露出男が特段小柄な訳では無い、雄欲によって登雅の筋肉も肉棒も膨張しているのだ。登雅は次第にイライラが募る。

  「はぁ……!」

  痺れを切らした登雅は短い溜息の後、男の頭部を掴んでいた手に力を入れ、その頭を一気に亀頭に引き寄せた。

  ぐ、ぐぐぐっ、、がぎん………ぐっっぼんっっ♡♡♡

  「っっっっ!?!?!?♡♡♡」

  凡そ人の頭から鳴ってはいけないような轟音が鳴り、男の口内に亀頭が全て入った…否、登雅が無理やりぶち込んだのだ。

  それは、無残の一言に尽きる情景だった。

  亀頭の先が深々と男の喉に突き刺さり、首筋に亀頭の裏側、雁や尿道の形状が浮き出ている。亀頭の大きさは男の頭部の半分くらいの体積で、顔の皮膚を限界まで引き延ばされたため鼻穴は縦に長く伸び切っている。

  唇は高い雁によって異様に持ち上げられて、引き延ばされた唇は真っ白だ。男は大粒の涙を流し、縦長の鼻穴から鼻水を流し、とにかくこの状況を生き抜かねばと必死に酸素を取り込む。

  登雅は口をオナホのように使おうと腰を引くが全く亀頭が口から抜ける気配がない。無理やり引っこ抜けば歯が全て折れてしまいそうで、さすがに流血沙汰にするつもりのない登雅は呆れたように言う。

  「ちっ…使えん口だな……おい、舌くらい動かせるだろう?」

  「っっっ……!!」

  これだけのデカさ、パワーを誇る登雅が本気で暴れれば自分は簡単に殺されるであろう、自分の境遇を理解した男は、なるべく生存確率を上げるため登雅の命令に1秒でも早く従わねばと舌を動かした。

  ぞり…ぞり……

  男の舌は亀頭に強く押し込まれているため可動域はほんの僅か。それでも登雅は粘膜の感触を直に味わうのが久しぶりであり、少なくとも昊平に対する雄欲に目覚めてからは初めてだった。

  だからこれくらいの刺激でも登雅は感じてしまい、

  少し、ほんの少しだけ、肉棒を脈動させた。

  「ぅ……」

  ビっっっグンっっっ!!!!♡♡♡

  その瞬間、男の頭部に衝撃が走る。肉棒が強く持ち上がり、それに合わせて男の頭部も持ち上げられ…

  「っっっっゴオ“ッ”ッ”ッ”ッ”♡♡♡」

  床に着いていた男の膝が、浮いたのだ。男は恐怖した。肉棒で自分が持ち上げられている。全体重では無いが、ほとんどの重さが肉棒に掛かっているのに。どういう事だ、余りにも、規格外すぎる。

  男は肉棒に揺られるという生まれて初めての体験に怯え、体のバランスを取ろうと反射的に登雅の肉体に手を伸ばした。しかし余りの肉棒の長さに、太腿に手が届きはするのだが体を支える程しがみ付くことは出来ず。咄嗟に男は両手で肉棒を握った。

  「おう、そうだ、そのまま扱け」

  男が必死なのに目もくれず登雅は至って冷静に言う。勿論男は扱く余裕など無く、肉棒の脈動に合わせて体を大きく揺らされ、竿肉にしがみ付くのがやっと。するといつまで経っても竿を扱かない男に、登雅は愈々痺れを切らす。

  「全く、使えん奴だっ……!」

  そう言って登雅は男の手の上から自身のグローブのような太い手をガっ!と乗せ、強い力で肉棒を握り込んだ。

  ごちゅっごちゅっごちゅっごちゅっぐちゅっぐちゅっぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ♡♡♡

  凄まじいスピードとパワーで肉棒を扱く。登雅の激しい手の動きに合わせて亀頭が上下左右に大きく揺れる。そうなれば男の頭もガクガクと大きく振られ、体もバタバタと揺らされる。その衝撃はジェットコースターなんかの比では無く、男は軽い脳震盪により眩暈が止まらない。

  登雅の肉棒を扱く腕は、ボコンっ♡ボコンっ♡と筋肉が盛り上がり男の胴より更に一回り以上の太さに。先程男を持ち上げた時よりも圧倒的に強い握力で肉棒が扱いているのだ。バキバキに硬い肉棒と登雅の手の握力に挟まれた男の指は、最早痛覚を感じない程に麻痺し、骨折寸前の状態だった。

  ごりゅごりゅごりゅごりゅごりゅごりゅごりゅごりゅごりゅごりゅごりゅごりゅ♡♡♡

  猛スピードで扱きながら、少しでも粘膜の感触を亀頭で感じようと登雅は目を虚ろ虚ろさせている男の頭を上下左右に動かし亀頭を更に奥へと押し込む。

  子供の頃から飛び抜けた自身のデカさとパワーを自覚していた登雅は、これまで他人に優しく接するよう徹していた。こんな惨憺たる暴力を振るった事は無い。それ程に登雅の雄欲は彼の人格を変えてしまっていた。

  ただ登雅はこの男を痛め付ける目的など無い。この男に対して悪意がある訳では無く、むしろ何の感情も抱いていない。このままホテルに帰ってしまえば昊平を襲ってしまう、だからただ単純に性欲を処理したいだけなのだ。だから無表情で、無機質に、男をレイプする。

  その無機質さが、余計に男の恐怖心を沸き立たせるのだが。

  「ぐ…」

  バギっ!♡バグっ!♡ドギュっ!♡と肉棒が強く脈動し始めた。メリメリと男の口が拡げられ嫌な音が個室中に響き渡る。この化物級の肉棒、睾丸からは一体どれ程の精液が出るのか、もしかしたら口から精液が漏れてしまうのでは…そんな情景を男は思い浮かべた。

  しかしその想像が如何に稚拙だったか、男は否応なしに知らしめられる事となる。

  ゴチュゴチュゴチュゴチュゴチュゴチュゴチュゴチュゴチュゴチュゴチュゴチュゴチュ♡♡♡♡♡

  登雅の扱くスピードが、パワーが、一段と増す。亀頭がガキンっ♡ガキンっ♡と硬くなり、開ききった尿道の先端から放たれたツンと濃厚な精液の臭いが個室に充満する。巨大な睾丸がグっ♡グっ♡と持ち上がり、肉棒の根本へ張り付いて発射準備を整える。

  来る、クルっっ!!

  雁がバキンっ!♡と鋼鉄のように硬くなる、根本から尿道がグボオっ♡と拡がる、そして駆け上がって来る、雄の軍勢が攻めて来る、クル、来る来る来るっ!!!

  「グっ…!!!」

  そして登雅は特に男に何の断りも無く、イクという宣言もせず、さも当たり前に精を解き放った。

  この瞬間、これまで何百発と口内で精液を受け止めてきた男は、無意識に精液を飲みこもうと心構えをした。しかし…

  ドっっっっっっっボボボボボボボボボオオオオオっっっっっっ♡♡♡♡♡

  「っっっっ!?!?!?♡♡♡♡♡」

  喉奥、首元が爆発したような衝撃。そして飲み込む間も無く、バゴン!!と男の胃に精液が叩き落とされた。その一瞬で胃の中は満杯となり男の腹が異様な形に膨れた。だがこれだけで終わらなかった。

  胃と同時に食道や咽頭、鼻腔までもがその一発で埋め尽くされ…。

  びゅびびびびびびびびびびびびびび♡♡♡♡

  ぐばばばばばばばばばばばばばばば♡♡♡♡

  男の虚ろな視界に、2本の黄ばんだ太い筋が飛び出した。それは自身の顔の方向から飛び出し登雅の盛り上がった腹筋に衝突し、跳ね返った筋の一部は男の頭部を超えて壁に衝突し、一部は男の顔や体に降り注いだ。

  パニックに陥った。その筋の正体は、紛う事無き、精液そのもの。どうして、俺の顔から精液が飛び出してくるんだ、と。

  ゴオオッッッッッボボボボボオオオオオオオオ♡♡♡♡♡

  登雅の亀頭の先から迸る濁流は、最早男の腹に一滴も入らず、高まった口内の圧力は限界まで拡がっていた口蓋や唇を更に押し退け。

  ぶっばばばばばばばばばばばば♡♡♡♡

  口の僅かな隙間から四方八方に雄液が飛び出したのだ。みるみる内に口内が拡げられ信じられない量が唇の隙間から飛び出す。それに合わせてメリメリメリっ♡と鼻穴が内側から更に拡げられ、両方の縦長の鼻穴から精液が噴き出すのだ。

  こんなの、こんなの、あり得ない。

  想像を絶する射精に男は考えるのを止め、ぐりんっっ♡と白目を剥く。

  既に男の常識をぶち壊した登雅の雄射精は、まだまだ、初動に過ぎなかった。

  どりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅ♡♡♡♡♡ぶぼぼぼぼぼぼぼぼおおおおおおおおおおお♡♡♡♡♡ごっっっっっびゅううううううううううううう♡♡♡♡♡ぶぼおおぶぼおおおぶぼおおおぶぼおおおぶぼおおおお♡♡♡♡ゴビュルルルルルルルルルルルルルル♡♡♡♡♡

  登雅はぶっ放す、雄欲のままに。どれだけの苦痛を男が味わっているかなど今の登雅には関係ないのだ。精を放つ度に持ち上がる肉棒の脈動が、男の体を大きく持ち上げガクガクと揺らしていく。

  破裂寸前まで男の顔が膨らみ、鼻と口から登雅が出した分だけ精液が逆噴射される。

  ごぶばぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅ♡♡♡♡♡どぢゅうううううドヂュウウウウウウウウウウウ♡♡♡♡♡ごっっっっびゅるるるるるるるるるるる♡♡♡♡♡ばびゅうううううどりゅうううううううビュルルルルルルルルル♡♡♡♡♡びゅうううううううううう♡♡♡♡♡

  男の顔から噴射された精液は重力に逆らうように真っ直ぐに飛んで登雅の雄筋肉に衝突し、跳ね返った筋が登雅の正面の壁や左右の壁に勢い良く着弾する。そして男の頭部にも体にも降り掛かり黄ばんだ濃厚汁で染めていく。勿論床にも大量に漏れ出し、和式便器にもたんまりと溜まっていく。

  がっっびゅうううううううううううううううううう♡♡♡♡♡ぶっっびゅうううううううううううううううう♡♡♡♡♡ドヂュ~~~~~ヂュ~~~~ヂュリュリュリュリュリュリュリュリュリュ♡♡♡♡♡どっぐんっぼごっどぶどぶどぶどぶどぶぶぶぶぶぶううううううううう♡♡♡♡♡

  射精が始まって1分、2分…そろそろ酸欠になってきた男の身体から力が抜けていく。登雅はそれを見計らって、

  ぶっっぼっっっぐぼんっっっっ♡♡♡♡

  轟音と共に男の口から亀頭を引き抜いてやった。勿論男の身体を気遣った訳じゃない。これからメッタメタに犯すオナホをここで気絶させては満足に性処理出来ない、そう思っただけだ。

  男はドチャっ♡と音を立てて床に尻餅を付き、口内や食道、気道にこびり付いた粘っこい雄精液を吐き出しつつ、少しずつ酸素を取り込んだ。

  バリュウウウウウウウウウ♡♡♡ゴビュウウウウウウウウウウウ♡♡♡どっびゅっびゅびゅびゅっっっ♡♡♡びゅううううううううううううう♡♡♡♡びゅううううううううううう♡♡♡♡びゅうううううううううううう♡♡♡♡♡

  登雅の射精がまだまだ続いている。太い精液の筋が直接個室の壁を叩く音は、ズガァァアンっっ!!ドガァァアアンっっ!!と屈強な男が本気で壁を殴っているかのような衝撃音で、更にその粘度の高さ故壁に張り付いたまま落ちて来ず。

  精液を放射する度、肉棒が恐ろしい程赤黒く膨張する。睾丸がグンっ!グンっ!と持ち上がり新鮮な精液を外へ押し出している。全身の筋肉がモゴっ♡モゴっ♡と隆起し、最早何とも比べられないそのデカさに脳がバグってしまう。

  その光景を間近で見て、ボタボタと自分の体に降り注ぐ精液で埋め尽くされ、男は震えながら只管涙を流していた。これは登雅に対する恐怖心からか、優秀過ぎる雄の射精に、生命の力強さに、感動したからか。

  この圧倒的な勢いが衰え始めたのは更に数分後の事だった。この間ずっと精液を浴びていた男は、これでやっと終わりだ、何とか無事に帰れそうだと胸を撫で下ろした。

  だがそんな考えは余りにも浅はかだと思い知る。雄性に目覚めた登雅が今の一発で終わる訳も無いのだ。

  未だ亀頭の先からびゅううう♡♡びゅうううう♡♡と精液が飛び出る最中、登雅は床に座り込んでいた男の腰を掴み、グワンっ!と持ち上げた。余りの体格差に親が子供をあやすために持ち上げた動作にも見える、しかし目的はそんな生易しいものでは無い。

  登雅はそのまま男の身体を前後に回転させ、壁に向けさせた。男は登雅の放った精液がべったり付着した壁に頭と上半身を凭れ掛け、尻を突き出した体勢に。完全に足の着かない高さまで持ち上げられ恐怖を感じたが、男はそれ以上にこれから自分の身に何が起こるのかを理解し肝を冷やした。

  ど ず ん………

  登雅の極太肉棒が、男のアナルに乗せられた。男のアナルには極太の黒ディルドが突き刺さっているのだが、登雅の雄棒はそれよりも二回り以上太いのだ。

  「い、、やぁっ!むりぃっっ!!?はいらないっっからぁっっ!!やべでえええっっ!!??」

  男は本気で命の危機を感じ、恥も外聞も無く大声で泣き叫んだ。しかし登雅に慈悲は無い。男の頭をゴリっ♡と掴み壁にガリガリと押し付け黙らせる。そして登雅は静かに言う。

  「入らないんじゃない、挿れるんだよ」

  その言葉に男は絶望した。先程よりも強く、死を、覚悟した。

  登雅はディルドの入ったアナル周りに指を押し付けゴリゴリと揉んでみる。確かに男の言う通り、アナルはこのディルドで満たされており到底登雅の肉棒は入りそうにない。しかし、登雅はどうすれば自身の肉棒をぶち込めるのかを理解していた。

  分かるのだ、男の身体をどう扱えば良いのか、手に取るように分かるのだ。

  『

  …ろ

  』

  「っ…え…?」

  男は登雅に話し掛けられた気がした。だが登雅の声は聞こえなかった。声が耳に入ったというより、登雅の意志が全身に響いた、そんな感触だった。男は初めての感覚に戸惑う。するともう一度、声無き声が、男を襲う。

  『

  拡げろ

  』

  「っっっっ!?!?!?んうううううううっっっ!?!?♡♡♡」

  ハッキリ、聞こえた。いや、登雅の意志が、直接体内に入り込み響き渡ったのだ。その瞬間、

  ぐっぼおおおおおおお♡♡♡

  アナルが急激に拡がり、ずぼぼぼっっぶぼんっっ♡♡と音を立てて、ひとりでに極太ディルドが飛び出したのだ。そしてアナル肉が入口から飛び出すように盛り上がり、グポっグポっグポっ♡♡と激しく脈動を繰り返す。まるで、目の前の雄を誘うように。

  ぼ ず ん …

  登雅は改めて肉棒の根本をアナルの上に乗せた。ヒクヒクと盛り上がったアナル肉が吸い付こうと必死に動いている。登雅は腰をゆっくり引く、裏筋にボッコリ盛り上がった逞しい尿道が結合部をスライドする。

  びぐっっびぐっっびぐっっっ♡♡♡

  その感覚だけで男は浅く絶頂してしまう。そして、

  づっっぶっっっ♡♡♡

  遂に亀頭がアナルに宛がわれた。不思議な事に、男の恐怖心は完全に無くなっており、肉棒が欲しいという雌の欲求で頭が埋め尽くされていた。

  この暴力的な巨棒を、登雅は何の躊躇いも無く、突き入れたのだ。

  どぢゅっっぐっっぼんっっぢゅぼぼぼぼぼぼぼっっっ♡♡♡

  「っっっっ!?!?!?!♡♡♡♡♡」

  アナルが拡がり亀頭が全て入り込み、更に奥へと侵入する。信じられない太さ、質量。男は目を大きく開け口をぱくぱくさせ、強すぎる刺激に耐えていた。

  亀頭の侵攻が止まった。しかしそれは肉棒が全て入り切ったからではなく、亀頭が結腸の壁に衝突したからだった。登雅の雄は、腸壁に侵攻を妨げられた事に苛立ち、再度男に命令を下す。

  『

  奥まで、

  拡げろ

  』

  「っっっっ!???!♡♡♡♡」

  瞬間、男の身体が命令を聞き入れ結腸がぐっっぼおお♡♡と最大限まで拡げられた。

  ぢゅりゅりゅりゅりゅりゅぼぼぼぼぼぼっっっ♡♡♡♡♡

  すかさず登雅の肉棒は最奥まで侵入し、登雅の逞しい腰と男の尻肉が重なり合う。体が、壊された、男はそう感じた。

  「ぁぁぁっっっっぇぇぇぅっっっ!?!?!?♡♡♡♡♡」

  びゅびいいいいっっぶしゅううううううっ♡♡♡♡

  想像の遥か上を行く、津波が押し寄せるような快楽の奔流に、男は潮か精液か分からない液体を愚息から勢い良く漏らした。一体自分の愚息がどうなっているのかと、男は下を向いた。

  「っっ…??!!!?」

  そして男は言葉を失う。下を向いても自身の愚息を視認出来なかったが、代わりに見えたもの…それは恐ろしい程高く膨らんだ自身の腹だった。

  ビグ…♡ドグ…♡と怪しく脈打つその腹の突起。その突起の正体を男はすぐに理解した。あれだけ苦しい思いをして口に入れられたのだ、男は亀頭の形を嫌と言う程分からせられていた。

  異様に盛り上がったその突起の形は、登雅の亀頭そのものだった。太く重苦しいサイズ感、雁の高さ、裏筋の膨らみまでも見て取れる。正に、口で咥えた登雅の肉棒が自分の中に埋め込まれ、腹を押し上げているのだ。こんな事が…あり得るのか。

  ごぢゅっ♡ばぢゅっ♡どぢゅっ♡ばごっ♡どごっ♡ばごっ♡どぢゅっ♡ばごっ♡

  登雅は久しぶりの膣肉の感触をじっくり味わう暇も無く、尻穴を慣れさせる事も無く、最初から激しく腰を打ち付けた。余りにも酷い仕打ち、セックスに慣れた露出男にとっても余りにもオーバーキルな刺激。一発一発打ち込まれる度に男は脳の許容を超えた快楽に満たされる。

  声にならない声を上げ、白目を剥いて鼻水を漏らし。見るに堪えないアヘ顔を晒しているのだが登雅は特に性的対象でも無い露出男のアヘ顔等何の興味も無い。ただ機械的に腰を振り、最短距離で射精に向かって行く。

  ばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっ♡♡♡

  男の腹は恐ろしい程に膨らみ、凹み、を繰り返す。肉棒がビグンっ♡と脈打てば体全体がガグっ♡と持ち上げられ、特に膣肉や腹が大きく突き上げられる。最早生物として扱われていないような酷い状態。

  しかし男は何故だか幸福に包まれていた。命の危険も感じているが、この雄に犯されるのが光栄で堪らないのだ。命の危機に際し本能がアドレナリンを過剰放出しているのか、それとも登雅の雄欲がそうさせたのかは分からない。

  いつしか男の膣肉はぢうぢうう♡と優秀な雄肉棒に吸い付き精を搾り取ろうと一心不乱に雄肉を扱き上げていた。登雅が腰を引き竿が抜かれれば、その竿肉を逃すまいと膣肉が飛び出して雄肉棒を引っ張り戻そうとする。登雅が腰を打ち付ければ、待ってましたと言わんばかりに結腸やその奥の肉が亀頭を迎え入れしつこい程に包み込む。

  ばごっばごっばごっばごっばごっばごっばごっばごっばごっばごっっ♡♡♡♡♡

  ザーメン便器にしては良い具合だと、登雅は機嫌良く肉棒を滾らせる。腰のスピードを上げ、亀頭を硬くしていく。尿道を膨らませ睾丸を震わせて。

  もう、射精が近付いてきている。

  あれだけの射精を、既にパンパンに満たされたこの腹にぶち撒けられたら。

  きっと俺は死んでしまう。

  男はそう考えつつもこれ程の雄に犯されるなら本望だと、余計に脳内を快楽物質で溢れさせていく。亀頭の脈動を死へのカウントダウンだと感じて、それと同時に極楽へのカウントダウンとも感じて。

  「グウぅっっ…!」

  肉棒がバキンっ♡バキンっ♡と脈打って男の腹を更に一回り膨らませる。またもや巨大な睾丸が竿の根本にセッティングされ放出の瞬間を虎視眈々と狙っている。

  ガンガンガンガンガンダンダンダンダンダンダンダンダンダンっっっ♡♡♡♡♡

  先程の比じゃない程、登雅の肉棒が暴れ始める!更に亀頭が膨らみ、尿道がボゴン!!♡と膨らむ。全身の筋肉がバルクアップし、大量の雄フェロモンが放出される。グゴゴゴゴゴゴ!!と地鳴りのような音が聞こえ、何かが駆け上がって来る、昇って、駆け上がって、来る!!

  「グッッオオオオオっっ!!!!」

  ドッッッッッッボオオオオオオッッッッッッッッッ♡♡♡♡♡♡

  「っっっっっ!???!??♡♡♡♡♡」

  最大まで膨らんでいた筈の男の腹の頂点が、更に大きく飛び出した。鋭く飛び出るその突起と共に、腹全体がブグウウウ♡♡♡と膨らんでいく。

  ゴッッッッッッッブボボボボボボっっっっっ♡♡♡♡♡

  精液に腹の中を突き刺された、腹を殴られた、そして腹が急激に膨らんでいく。

  男の腹は一瞬で満杯になった。妊婦の臨月のように膨らみ、中の圧力が高まっていく。破裂する、壊れる、壊れる!破滅的な射精を叩き込まれ、遂に男は死を悟ると同時に危険なまでの快感に溺れていた。

  腹の圧迫感と、強すぎる快楽に脳が耐え切れず、男はぐりん♡と白目を剥き、

  「っっっっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」

  男は意識を手放した。

  ごどどどびゅりゅりゅりゅりゅるるるるるるるるるるるるるるるる♡♡♡♡♡ばぢゅるるるるるるるるるるるる♡♡♡♡♡どっっぎゅううううううううううううう♡♡♡♡♡ドリュウウウウウウウウウウウウウウ♡♡♡♡♡ドビュウウウ♡♡♡どびゅううううう♡♡♡どびゅううううう♡♡♡どびゅううううううう♡♡♡♡♡

  男の事なぞどうでも良い登雅は、愈々種付け射精を本格化させた。放出する度にボゴぉっ♡と筋肉を膨らませフェロモンを放出する。

  許容を優に超えた量の精液を叩き込まれた男の腹は、破裂寸前までに中の圧力が高まり、その圧力の逃げ場が結合部に移動し、ギチギチに拡がっていた結合部を更に一回り拡げ…。

  ぶっぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ♡♡♡♡

  ぶばばばばばばばばば♡♡♡♡

  びゅりいいいいびびびびびびびび♡♡♡♡♡

  結合部から、新鮮で逞しい雄液が四方八方に漏れ出たのだ。

  「グっ、、グウっ!!」

  どぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ♡♡♡♡♡ゴッッッッヂュウウウウウ~~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ドリュウウウウウウ♡♡♡ぼりゅううううう♡♡ぶばばばばばっ♡♡♡どびゅううううう♡♡♡ドビュウウウウウウウウウ♡♡♡びゅぢゅるるるるるるううううう♡♡♡♡♡

  結合部の上側から漏れた雄汁は登雅の盛り上がった腹筋に跳ね返り、登雅の前面の壁へばぢぢぢぢぢ♡♡とぶち当たる。それに留まらず、男の頭、肩、背中にも大量に降り注ぎ肌が見えなくなるくらいに精液で埋め尽くしてしまう。

  結合部の横から漏れた精液は左右の壁に直接バタバタと衝突し、その余りの濃厚さに壁から垂れ落ちずあちらこちらに大きな塊を形成していた。

  結合部の下部から漏れたものは床に漏れ落ち、和式便器の中はあっという間に満杯になり、更に漏れ出る精液が個室の床をどんどん埋め尽くしていった。

  ぐびゅびゅびゅびゅびゅぶぼぼぼりゅりゅりゅりゅぶぼぼぼぼぼぼぼ♡♡♡♡♡ドッビュウウウウウウウウウウ♡♡♡♡♡どりゅううううぶりゅううううぶぼっぶぼぼぼっぼぼぼぼぼぼぼ♡♡♡♡♡ドッッッビュ~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡びゅうう~~~~~~♡♡♡♡♡

  目の前の露出男には何の性的興奮材料も無いのだが、久しぶりの種付け射精は格別で。登雅は雄欲のままに腰を突き出し逞しい肉棒と睾丸から何度も何度も精を吐き出した。

  しかし男は既に意識を失っており、壁に凭れ掛かっていた自身の身体を支えられなくなり…ぐでん、と上半身を倒してしまう。

  「……はぁ。」

  せっかく雄射精の快楽に浸っていたのにと、登雅は溜息を吐きながら男の腰を抱き込む。男が気絶してここで交尾が終わりかと思いきや…そんな筈も無く。

  登雅は男の太腿の裏に手を入れ、グンっ!と自身へ引き寄せた。男の身体完全に持ち上げたその格好は、体位としては背面駅弁なのだが、余りの体格差に小さなオナホ人形を犯しているようにしか見えない。更に登雅はブラブラ揺れる男の頭や手足を畳んで完全固定し、オナホ人形という表現を確固たるものにしていく。

  ばごっばごっばごっばごっばごっばごっばごっばごっばごっばごっばごっばごっ♡♡♡♡♡

  登雅は腰振りを再開する。ここから、更に男の身体に躊躇いなく、ただただ精液を放出し雄欲を満たすだけの一方的なレイプが始まった。男の身体を上下に激しく揺らしながら、ガッツリと腰を打ち付ける。

  パンパンに膨らんだ男の腹には登雅が腰を打ち付ける度に亀頭の形が浮かび上がる。男は完全に雄肉棒を射精させるためだけの性処理オナホとなっていた。気絶しながらも雄の本能が”俺のチンポを気持ち良くしろ”と強く命令するものだから、男の膣肉は必死になって執拗にチンポ肉をしゃぶり尽くしていた。

  「グウウウっっ!!!」

  ばっっぐりゅうううううううううううううううううう♡♡♡♡♡どぐぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅ♡♡♡♡♡ぶぼぼぼっっっぶぼぼぼっっっぶぼぼぼぼっっっぶぼぼぼぼぼっっ♡♡♡♡♡どっっぢゅるうううううううううう♡♡♡♡♡ゴビュウウウウウウウ♡♡♡♡♡

  ばちんばちんばちんばちんばちんばちん♡♡♡どごっどごっどごっどごっどごっどごっっっ♡♡♡

  こんなペースで性処理していては朝になってもホテルに帰れない。だから登雅は雄欲をどんどん増加させ、圧倒的な射精の最中でも腰を止めず、肉棒を突き入れ続けた。

  「グウウウウウっっ!!!グウウウウウウウっっっ!!!」

  どごびゅるるるるるるるるるるるるるるるるる♡♡♡♡♡ボッッッビュ~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡どびゅるるるるるるるっっっ♡♡♡ぼごびゅるるるるるるるっっっ♡ばりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅっっっっ♡♡♡♡♡ドビュウウウウウウウウウウウウウウ♡♡♡♡♡

  雄欲に合わせて肉棒が膨らんでいく、筋肉も膨らんでいく。メリメリと男の膣肉を中から圧迫し、男を抱き込む力も強くなり男の身体が壊れる寸前までミシミシと締め付ける。

  「っっ…ぅ”っ”…??」

  この射精の勢いと強い圧迫感に、気絶していた男は目を覚ましてしまう。

  「っっっっぇっっっぇ”ぇ”え”え”え”え”え”え”♡♡♡♡♡!?!?!?」

  しかし目を覚まさない方が良かったと思う程、起きた瞬間から絶頂の嵐に襲われ、快楽に脳が溶け出していく。圧倒的な精液、筋肉、雄フェロモンにより。

  登雅のフェロモンは最早公害レベルとなっていた。公衆トイレのみならず公園中をフェロモンで埋め尽くし、今は夜中のため周囲に人が居らず何の被害も無いものの、もし誰かがこの公園に入り込めば男でも女でも関係無く極限の発情状態になり連続絶頂していたことだろう。

  ばごばごばごばごばごばごばごばごばごばごばごばごばごばごばごばご♡♡♡♡♡

  「っっガアアアアッッ!!!」

  どっっぶっっっぢゅうううううううううううううううう♡♡♡♡♡ドゴボリュウウウウウウウウウウウウウウウウ♡♡♡♡♡びゅうう~~~~~っっっ♡♡♡びゅうううう~~~~~~~っっっ♡♡♡ビュウウウウルルルルルルルルル♡♡♡♡どっっぐっっどぐううううっっびゅううううっっ♡♡♡♡♡

  登雅は連続で何発も何発も精液をぶち込んだ。男の腹はずっと満杯状態で、結合部からは下方向に勢い良く雄精液が漏れ出し、黄ばんだセメントが床に溜っていく。この露出男には何の思い入れも無いが、ただ昊平のために…ホテルに帰ってから昊平を襲わないために、性欲を処理していく。

  背面駅弁の体位になってから3発、4発、5発、6発…射精を果たす度に段々と、この交尾には冷静だった登雅も昊平に対する雄欲に脳内が支配されて…

  「ふうっふうっっ…!昊平、昊平…グウっっ!!!!」

  どっっっっっぶうううううううううううううううう♡♡♡♡♡ごっぶぶぶぶぶぶぶぶぶ♡♡♡どぶぶぶぶぶぶぶぶぶっっっ♡♡♡ばっっぎゅううううう♡♡♡ドビュ~~~~~~~~~♡♡♡バギュルルルルルルルルルルルル♡♡♡♡どばっ♡♡どばっっ♡♡どぶっっ♡ごぼっっ♡どばっっ♡♡どばあっっ♡♡♡

  昊平の事を想像すると一気に性欲が高まってしまう。出しても出しても、もっと射精したくなる。昊平を想って出した雄精液は、どことなく先程よりも濃厚で、黄ばみが強く固形物のように固いのだ。

  昊平、お前を、犯したい。

  お前の中に、ぶち撒けたい。

  お前の身体を、俺のザーメンで埋め尽くてやりたい。

  お前の真面目な顔を、思いっきり崩してやって、

  お前の可愛い顔を、たっぷり汚して。

  お前を、俺のモノに、したい。

  「グオオオオオオオオオっっっ!!!!!」

  ゴッッッッヂュウウウウウ~~~ルルルルルルルルルルルルルルル♡♡♡♡♡ばびゅうううううううううううううう♡♡♡♡♡どぐりゅうううううううううううう♡♡♡♡ビュウウウウウウウウウウウウウウ♡♡♡♡♡びゅううううううう~~~~~~~♡♡♡♡♡どっっぢゅ~~~~~~~~~♡♡♡♡♡

  登雅は完全に雄の悦に入っていた。昊平を犯しているのを想像し、そのつもりで腰を打ち付ければ際限なく精液が迸るのだ。

  元々露出男に、”昊平だと思って犯して”、とふざけた事を言われて激怒していたのに、今やその通りに登雅は昊平を想いながら露出男を犯しているのだ。滑稽だが、我慢出来なかった。それ程正常な思考が出来ないまでに、登雅は雄欲に壊れているのだ。

  「昊平っ昊平、昊平、昊平っっっ!!!!!ガアアアアアアアアアアアアっっっ!!!!!」

  ボギュルウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ♡♡♡♡♡どぢゅうううううううううううううう♡♡♡♡ぼっっぢゅっ♡♡どっっびゅっっ♡♡ぼごおっっ♡♡びゅううううっ♡♡♡どびゅうううっ♡♡びゅうううっ♡♡ビュウウウウウウっっ♡♡♡♡ごびゅうううううっっっ♡♡♡びゅううううううううううううっっっ!!!♡♡♡♡♡

  息を荒げ、汗を撒き散らし、雄叫びを上げ。

  登雅は脳内を昊平で一杯にしながら人智を超えた連続射精を繰り返した。

  何度も、何度も……。

  何度も……。

  [newpage]

  「………。」

  完全に、我を忘れてしまっていた。こんな事をするつもりじゃなかった、登雅は自身の行動と雄欲に呆れ果てながら、今の惨状を眺めていた。

  露出男はまたもや気絶しているが、ちゃんと息をしている、登雅は一安心して未だ勃起している肉棒を引き抜き、どぢゃっっ♡♡と精液塗れの床に男を一旦座らせた。

  個室の床は全て精液で埋まっており、排水溝があるもの登雅の固形物のような精液が流れる訳も無く。個室を出てみると精液溜まりは隣の個室や小便器のスペースにまで及んでいて。

  …どう考えても、やりすぎだ。

  登雅は掃除用具からホースを取り出し、床に水を撒いてみた。しかし一向に精液が流れる様子が無い。諦めて登雅は自身の身体に付着した精液をホースの水で洗い流し、トイレの入り口付近に投げていた服や靴を履いて外に出た。

  外は白み始めていた。夏の日の出が早いにしろ、さすがに一刻も早くホテルに戻らねばと登雅は公衆トイレを後にした。

  登雅は露出男への一方的なレイプで思い知った。今の俺はこれ程までに強く、デカく、圧倒的に相手を蹂躙してしまうのかと。あの露出男は恐らくゲイで、男とのセックスに慣れているようだった。自分の裸体を見せつけ男を誑かすような奴だ、少しキツめにお仕置きするくらいが丁度良かっただろう。昨晩のはお仕置きのレベルを超えていただろうが…。

  しかし昊平はどうだ。昊平はきっとノンケだろう、ならば男を受けた経験は無く。そもそもセックスの経験も浅そうだ。そんな昊平を無理やり犯したりすれば…

  昊平を壊してしまう。そして昊平に嫌われ縁を切られるだろう。

  そんなの、どちらも耐えられない。昊平に肉体的な苦痛を与えるのも、精神的な苦痛を与えて嫌われてしまうのも、俺は耐えられない。

  登雅はどんよりとした気持ちでホテルに戻り、昊平を起こさないように静かにシャワーを浴び、眠りに就いた。

  次の日の朝、宿泊したホテルの部屋。アラームの後少し微睡み、昊平は目を覚ました。

  「神岡さん、おはようございます」

  「おう、おはよう」

  「神岡さん、昨日いつ戻って来たんですか?僕先に寝ちゃってましたよ。」

  「ああ、寝てろって言っただろ、構わんさ。あの後すぐ戻って来たぞ。昊平はもう寝てたからよっぽど疲れていたんだろうな。」

  「ほ、ほんとですか、なんだか情けないです…」

  そんなの気にしなくて良いと笑い掛けながら、昊平に嘘を吐いた罪悪感が胸に残る。ただ昊平は登雅が朝方に帰って来た事も、その後シャワーを浴びた事も気付いてないようで一先ず登雅は安心した。

  その後2人はホテルで朝食を食べ、駅へ向かった。その道中、何やらホテル近くの公園で人だかりが出来ていた。近くにパトカーも停まっており、公衆トイレの横に警官が居るのが見える。

  「あれ、何かあったんですかね、事件とか…」

  「あ、ああ…」

  その公園は、正に昨晩登雅が大暴れした所で。警察沙汰になっている事にさすがの登雅も心配になる。昊平は興味があるようで、公園の中をジロジロと見ていた。

  「なんか、変なニオイもしますねー」

  「そ、そうか?」

  「はい、なんというかその……いや、何でもないです、行きましょうか。」

  「…ああ。」

  昊平は公園に漂う悪臭に嗅ぎ覚えがあった。男なら嗅ぎ慣れた臭いだ。だがその内容は上司に対して言えるものではなく、言えたとしてもこんな朝から下ネタを言う気分にもなれず、気にしない振りをして2人はその場を後にした。

  午前の出張先での業務は恙なく終わり、登雅と昊平は駅近くの定食屋で昼食を取っていた。

  「あ、神岡さん、朝のやつテレビ出てますよ」

  「ん!?」

  そう言われて登雅は定食屋で流れているテレビを注視した。丁度あの公園での事件について地元の放送局が報道しており…。

  あの露出男は、前科のある露出常習犯だった。巨大な男に襲われたと話しているが、その供述は俄かに信じ難い内容だったため、トイレ内の惨劇も露出男の一人遊びとして片付けられた…大凡そんな内容が報じられていた。

  ふーん、と言いながら昊平はすぐ興味を失くし食事を再開する。登雅は表情に出さないようにしながら、大事にならなかった事に胸を撫で下ろすのだった。

  無事2日間の出張が終わり、2人は帰りの新幹線に乗り込んだ。今度は登雅が奢ったコーヒーをそれぞれのテーブルに置き、一息ついてから昊平は話し始めた。

  「神岡さん、今回は本当にありがとうござました。」

  「ああ、お疲れさん。出張はどうだったか?」

  「沢山勉強出来ました、反省すべき点も多くて…。でもとにかく、神岡さんには感謝してもし切れないです。昨日と同じ話になっちゃいますけど、結局神岡さんに全部教えて貰って、助けて貰って…神岡さんって、本当に凄い人なんだなって改めて思いました。」

  真っ直ぐな言葉が、体に染み渡っていく。登雅は人に褒められるのに慣れていたが、昊平の言葉は格別だった。

  「ありがとうな、気にしなくて良いんだ、上司とはそういうものだからな。もし俺に感謝してるなら、学んだことを身に付けて次に後輩が入って来た時にしっかり教えてやってくれ。良いな?」

  「…はい!」

  昊平の柔らかい笑顔と明るい返事に、登雅は改めて昊平の変化を感じ取った。入社当時は冷静ながらもどこか人間味が無く距離を感じていた。しかし今はしっかり人と向き合い素直に反省し感謝を述べる。

  まだまだ周りの人に頼る事を覚えて欲しいものの、昊平はすっかり仕事を任せられるような安心感のある社会人へと成長していた。

  今の昊平ならと、登雅はずっと考えていた事を切り出した。

  「なぁ昊平、急にこんな事言うのも変なんだが…」

  「…?」

  昊平はすぐ隣の登雅を見上げる。登雅は少し間を置き、唾を飲み込む。

  「そろそろ、俺のことを名前で呼んでくれないか?」

  登雅は昊平の目を真っ直ぐ射止め、そう言った。昊平は恥ずかしそうに目を逸らし、数秒の沈黙の後、

  「は、はい、わかりました…。」

  昊平は意外にもすんなりと登雅の頼みを受け入れた。登雅は少し驚いたように聞き返す。

  「ん、良いのか?」

  「は、はい、えっと、登雅、さん…。」

  一瞬登雅を見上げつつ結局恥ずかしくなり目を逸らして名前を呼ぶ昊平の姿を見て、登雅は胸が高鳴った。勿論性欲も掻き立てられるものの、とにかく昊平が愛くるしく、抱き締めたい衝動に駆られる。

  ——神岡さん…いや、登雅さんは、完璧な人だ。社会人としても、人間としても、そして男としても。だから誰にでも好かれ、誰にでも求められる。名前を呼んだ瞬間、彼への苦手意識が吹き飛んだ気がした。

  今、新入社員の特権で僕は登雅さんに面倒を見て貰っている。しかし僕も独り立ちしなければならない、このままずっと登雅さんに甘えていてはいけないのだ。

  早く一人前にならないと、嫌われてしまうかもしれない。

  しっかり成長した姿を見せなければならない。

  だからもう、登雅さんに”迷惑を掛けないよう”にしなければ。

  そう僕は心に決め、明日からまた一つ心を入れ替えて仕事に当たろうと意気込んだ。

  ——俺は、決めた。

  昊平を、俺のモノにする。

  俺の名前を呼ぶ、あの表情を見て、決心が着いた。

  自分の気持ちを伝え、断られようとも諦めず伝え抜く。

  昊平を誰にも渡しはしない。

  ただ、それをするのは今じゃない。昊平は新入社員として必死に頑張っている所、今気持ちを伝えても戸惑わせてしまうだけだ。だから社会人として独り立ちし、生活も安定する2, 3年後まで、待とう。

  それくらいの時期になれば俺も昊平も、仕事内容もポジションも変わっており、直属の上司と部下という関係では無くなっているかもしれない。それくらいの距離感の方が今よりも昊平を混乱させない筈だ。

  今はこの気持ちを抑える、名前で呼んで貰えるだけで十分だ。だが、いつか必ず伝える。

  必ず俺のモノにする。

  いつになるか分からないが、それまでは精一杯昊平を支えよう。

  自分の欲望は、抑えて。

  俺はそう、決意した。

  2人はそれぞれの想いを胸に刻み、新幹線に揺られながら会話を楽しんだ。今よりも輝かしくなるだろうと信じている未来へ期待を膨らませて…

  しかし、この2人の決意は早々に崩れる事となる。

  登雅の強すぎる雄本能、雄の欲望によって。

  その運命の日は、出張から僅か2週間後の事だった。

  お盆休みを挟み仕事を再開した登雅達は、次の金曜日に出張の打ち上げとして2人の飲み会を企画していた。

  周囲に飲み会の話をすると自分も参加したいという人が出て来るだろうと登雅はサシ飲みの事を誰にも言わないようにしていた。特に飲み会の事を秘密にしようと約束した訳では無いのだが、昊平も元来誰かを誘う質では無く、結局2人きりで行く事になっていた。

  ただ登雅も昊平も、最近虎獣人の直樹がうるさいため、飲み会の事を黙っていた節もあるのだが。急に昊平が登雅を名前呼びしたせいで、付き合い出したやら、俺も名前で呼べやら、ギャーギャー騒ぎ出してしまい…その時は熊獣人の健一が一喝してくれたお陰で静かになったのだが。

  そして飲み会当日、何と運悪く台風が直撃したのだ。2人は天候について当日まで特に相談せずいつも通り出社した。だが午後から雨脚が強まり風も吹き荒れ、ニュースでは早めに帰宅するよう頻繁に呼びかけていた。

  さすがに飲み会は厳しいかもしれない…と2人が考えている最中、直樹が急に大声を上げた。

  「え、電車止まったって!」

  「げ、マジか!?」

  部内が騒然となる。まさか定時近くになって電車が一気に運休し始めるとは。さすがに飲み会どころでは無くなり、登雅はすぐ店をキャンセルした。台風予報を聞いた時点で課のメンバーを出社させないようにすべきだった、特に昊平を無理やり出社させてしまった、登雅は強く後悔した。

  登雅は管理職として課のメンバーを無事に家に帰すため、それぞれ帰宅経路の確認を行った。車通勤の者に乗り合わせをお願いしたり、バス等を駆使してすぐ帰宅するよう命じたり。

  昊平はあたふたと周りの様子を伺っている内、結局最後まで居残ってしまった。

  「昊平は電車で帰るしかないのか…とりあえず俺と一緒に駅まで行こうか」

  「は、はい…」

  2人で会社を出てみると、所謂バケツをひっくり返したという表現がピッタリの大雨だった。風も強く傘も役に立たなさそうだ。

  会社を出てからすぐ地下道に入り、地下から駅を目指した。しかし地下の中は人がごった返しており、駅構内には入れそうも無い程だった。

  「こりゃあ電車が動いたとしても無理だな…」

  「うう……」

  やむを得ないと、登雅は提案する。

  「昊平、良かったらウチ泊まらないか?ここから歩いて行ける距離なんだ。」

  「え、そうなんですか!?でも、さすがにそういう訳には…!」

  急な申し出に昊平は慌てふためいてしまう。

  「でもな、飲み会に誘ったのは俺だし、そのせいで無理に出社させたの俺だ。上司としてもこのまま帰す訳にいかんしな、何より昊平が心配だ。」

  登雅のこの言葉に、下心は無かった。この状況に登雅は大いに責任を感じていた。

  昊平が家に泊まりに来れば出張時のホテルのように雄欲を抑え切れないかもしれず、出来れば昊平と夜を過ごすのは避けたいところ。しかし昊平を1人にするのは不安だし、もし今からホテルを探すにしても泊まる場所が決まるまでは一緒に居てやらないとと思っていた。

  「そ、そんな…登雅さんにそんな迷惑、掛けられません…。」

  昊平の言葉に、登雅の眉間がぴくっと動いた。"迷惑"という言葉は最近昊平が頻繁に発するものだ。もっと仕事で他人に協力を仰ぐよう、もっと他人を頼るよう指導しているのだが、その都度昊平は迷惑だからと抵抗していた。

  登雅は最近この言葉に敏感になっており、少し語気を強めに言う。

  「迷惑な訳があるか。むしろこのまま帰って昊平に何かあった方が後悔する。困った時は頼れといつも言っているだろう?」

  「う、は、はい…でも本当申し訳ないので、取り敢えず近くのホテル探しますね…!」

  

  昊平の返答に煮え切らない気持ちを抱えつつ、登雅は言う。

  「昊平がちゃんと帰れるようになるか、ホテルが決まるまでは俺は帰らないからな。」

  登雅の目には明確な意思が宿っており、昊平はその視線に腹の奥がチリチリと痛んだ。登雅に対する苦手意識はほぼ無くなったのに、この痛みはまだ続いていた。その原因は、未だ不明のまま。

  結局近くで空いているホテルは無かった。登雅も幾つかホテルに問い合わせてみたが今は何処も人が詰めかけているらしい。

  「近くのホテルはダメだな…。これ以上遠くのホテルに行くんだったら俺の家に行った方が早いぞ?」

  「う…じゃ、じゃあ……登雅さんのお家にお邪魔させて貰っても、良いでしょうか……。」

  「ああ、勿論だ。」

  「本当、いつもすいません…」

  謝らなくて良い、俺のせいでもあるから、と登雅は昊平に優しく笑い掛ける。昊平はこの状況に頭の整理が追いつかないのか焦った表情で危なかしい様子。

  2人は登雅の家に向かうべく、まずは地下道を戻る方向に歩き出した。昊平の様子が心配な登雅は、彼が転ばないか注意深く見ていたのだが、階段を降りる際にその不安は的中する。

  「ひぁ?!」

  地下道の地面は濡れており、更に階段は外からの水が流れ込んで滑りやすくなっていた。急いで階段を降りていた昊平は案の定滑ってしまう。だが登雅はいつでも昊平を支えられるよう準備していた。

  グンっ!!

  登雅は親指と人差し指で、昊平の背中側のベルトを掴み軽々と昊平を持ち上げた。そしてすぐに自身の屈強な肉体に引き寄せ抱き止める。

  「…!」

  昊平は転んでしまった事よりも、自分の体をおもちゃのように持ち上げ簡単に支えた登雅の圧倒的なパワーに驚いてしまう。そのまま登雅は昊平を持ち上げ階段を降り切り、地面に昊平を降ろす。

  「大丈夫か?怪我は無いか?」

  「は、はい…ありがとうございます、本当、情け無いです……」

  気にするな、と言いたい所だが今の昊平をそのまま歩かせるのすら不安になった登雅は、背負っていたリュックを前面に移動させ、無言で昊平に背中を向けて膝を着いた。

  「えっ…!」

  「背負ってやるから、ほら」

  「い、いや、それはさすがに…!」

  …何と言う大きさだろうか。屈んでも自分の背丈より高く大地のように広い背中を目の前にして、昊平は感嘆を漏らしてしまう。こんな背中に自分なんかが乗るなんて。ましてや登雅は上司であり、彼に運んで貰うなんて…そんな迷惑は、掛けられない。

  昊平は視線を落とし黙ってしまう。その様子に登雅は小さな溜息を吐く。人に頼れと何度も言っているのに、どうしても昊平は甘えるのが苦手なようだ。

  「遠慮は要らんぞ、恥ずかしいのも分かるが今は非常事態なんだ。昊平に怪我されたら堪らん。」

  「で、でも…」

  登雅は未だ渋る昊平の手を掴み、自身の背中へ引き寄せる。

  「わっ!」

  上半身が背中に乗ったのを確認し、昊平の太腿辺りを掴んで登雅は一気に立ち上がった。こうなると落下しないようにバランスを取るため、昊平は反射的に登雅の太い首に腕を回すしかない。

  登雅は得意げに歩き出す。昊平は身の縮む思いで顔を赤くしながらも、登雅の背中の居心地の良さに驚いていた。触ったことの無い筋肉の弾力が身体を押し返し支えてくれる。首元は太すぎて腕が回らない程。脚は登雅の脇にガッチリと挟まれていて逃げようにも逃げられない。

  正に大人と子供のような体格差だ。彼のどっしりとした安定感に昊平はすぐに全身を登雅に委ねていた。登雅の襟元からはしっかりとした雄の臭いが感じられた。汗の臭いに濃縮された甘い臭い。何故だか無性に腹の奥がジンジンと重く痛む。

  登雅の盛り上がった肩から顔を出してみる。登雅さんは、いつもこんな高い景色を見ているのかと驚く。その高さに少し怖さを感じるが、圧倒的な安心感がその恐怖を消し去ってくれていた。

  登雅が歩けば自然と道が開いていく。地下道の通行人が自分達にジロジロと視線を送って来るのだが、それでもずっとこの背中に乗って居たい、そう思わせる頼もしさがあった。

  「昊平、大丈夫か?」

  「はい、あ、ありがとうございます…」

  登雅の肩から背中から、彼の声の振動が伝わって来る。その刺激が腹の奥へと溜まっていく。今日は、何だかおかしい。自分が自分じゃ無くなりそうだ。昊平は不思議な感情を抱いたまましっかりと登雅の背にしがみ続けた。

  ズンズンと地下道を進み、一番端の地上出入口に到着した。外は変わらず大粒の雨が地面を叩き付けており、生温い湿った風が吹き荒れていた。もう降りなければと思い、昊平は登雅の首元から腕を放すのだが、一向に降ろしてくれる気配は無い。

  登雅は前面に掛けたリュックを漁り始め、上着を取り出した。それは登雅が冬に着用しているフード付きの薄いウィンドブレーカーである。余りの大きさに昊平からしたらレジャーシートかと思う程。

  その上着を背中の昊平ごと羽織り、袖口を前に回して登雅の胸のあたりで縛る。宛ら抱っこ紐で縛られた子供そのものの状態になり昊平は恥じらいと驚きでまた慌ててしまう。

  「え、え、このまま行くんですか…!」

  「勿論だ。ここからは全力で走るぞ、その方が早いし安全だ。しっかりフード被ってろよ?」

  そう言って登雅は走り始めた。徐々にスピードが上がっていき、耳元で風を切るような音が鳴り始める。昊平はフードを被って登雅の背中に隠れていたのだが、ふと頭を出して外の景色を見てみた。

  すると雨粒がほぼ真横に走っており、景色の通り過ぎる速さに驚いてしまう。原付バイクくらいのスピードが出ているのではないか。しっかり足を踏みしめダンっダンっと音を立てて走っているのにも関わらず背中の揺れは驚く程少なく昊平はバイクで二人乗りしているようだと感じた。

  結局10分も掛からず登雅のマンションに到着した。雨は登雅の身体がほとんど受け止めてくれたため昊平は然程濡れず、対して登雅はずぶ濡れでシャツが透けており、全身の毛もへたり筋肉の筋が普段より浮き出てしまっていた。

  「さぁ、こっちだ」

  登雅に連れられて昊平はマンションのエントランスに入る。登雅は全身ずぶ濡れなものの、あの速度で走り続けても然程息が上がっておらず、登雅の体力に驚くばかり。

  エレベーターに乗れば、ボタンの数と登雅の押した階数の数字に驚いてしまう。

  酷い雨の中だったためマンションの外観を見ていなかったのだが、どうやら登雅は相当に高級な家に住んでいるようだ。エレベーターを降りた昊平は内装の高級感に驚きながら緊張した面持ちで登雅の後ろを歩いていた。

  大きな玄関の前に着くと登雅は鍵を開けた。ドアよりも幅のある登雅は体を少し曲げて中に入る。

  「どうぞ、入ってくれ。タオル取って来るから玄関で待っててな。」

  「は、はい、お邪魔します…」

  その後を追うように昊平はゆっくりと玄関を通った。登雅の匂いを濃縮したような男らしくも甘い臭いが、既に玄関先に漂っていた。玄関や廊下はモダンな雰囲気でキレイに片付けられている。昊平が珍しそうに内装を見ていると、水滴を滴らせた登雅がドスドスと歩き持ってきたタオルを昊平に渡した。

  「いやぁ酷い目に遭ったなぁ」

  「そ、そうですね…あの、運んで貰ってありがとうございます…」

  「ああ、気にするな、手荒ですまんな。」

  登雅は乱暴にしてしまったかと心配して苦笑いする。昊平は緊張した表情のままで、その様子を見た登雅も落ち着かなさを感じていた。何せ、昊平が自分の家というテリトリーの中に居るのだから。

  ガシガシと頭部をタオルで拭く登雅を見て、昊平も顔や髪を拭き始めた。タオルからむわっと登雅の匂いが鼻腔を突き抜ける。腹が痛む、ジクジクと、何度も。

  「ん、どうした昊平?腹痛いのか?」

  腹を押さえていた昊平の様子を見て登雅は声を掛けた。

  「えっ、あ、いえ、その、大丈夫です…!」

  ずっと前から続く腹の奥の痛みに言及され昊平は見るからに焦ってしまう。何せ原因が分からず、登雅の近くにいる時だけ起こるものだ、などと言える筈も無いから。

  「体冷えたか、昊平、先シャワー浴びてくれ、このままだと風邪引くぞ?」

  「え、いやそんな、登雅さんの方が濡れて寒いでしょうし、先入ってください…!」

  「俺は大丈夫だ、まだ走って暑いくらいだしな。それに先にちょっと部屋を片付けたいんだ。」

  昊平は遠慮しつつも強く促され、半ば無理やり脱衣所に入れられた。

  「服は全部洗濯機に入れてくれ、自動で乾燥までするからな、タオルはここに置いておくから。シャンプーとかは全部自由に使ってくれ、何か着るものも後で置いておくからな。」

  「は、はい…」

  何だかいつもより強引だなと思いつつ、昊平は急いでシャワーを浴び始めた。

  登雅は必死だった。髪が濡れシャツが所々透けている昊平の姿をなるべく視界に入れないように風呂場に押し込んだ。

  あの出張のホテルの時のように、理性を飛ばす訳にはいかないんだ。

  それに昊平に言った通りリビングや寝室を片付ける必要がある。昨晩もたっぷりと自慰に耽り、寝室だけでなく、その寝室と繋がったリビングにまで精液をぶち撒けていた。

  朝にしっかり白濁をタオルで拭いたのだが、そのタオルは部屋に置いたままであり…ガチャっとリビングに入れば嗅ぎ慣れた濃厚な雄液の臭いが鼻腔を突き刺した。登雅は外が大雨なのも構わず急いで窓を開けて換気し、床を再度拭きつつ精液で濡れたタオル数本を袋に詰めクローゼットの奥に押し込んだ。

  そして昊平に着るものを用意しなければと、家の中で最も小さいサイズの服を取り、脱衣所に置いたその時、

  がちゃ…

  「あ、すいません、お先頂きました…。」

  「あ、ああ、すまない…」

  昊平が丁度シャワーから上がりバスルームの扉を開けた。横にあったタオルで髪を拭き始める。

  「昊平、そこの洗面台にドライヤーがあるから使ってくれ。タオルは洗濯機に入れておいてくれ。」

  「は、はい」

  昊平は恥ずかしそうに下を向いて腰にタオルを巻き、洗面台へ歩く。登雅も下を向き、昊平を見ないようにバスルームに入る。

  まるで思春期のカップルのような初々しさと静けさがこの脱衣所に漂っていた。

  「はぁ…」

  登雅はシャワーを出し溜め息を吐く。ドグ、ドグ、と股間に血が集まり始めていた。一瞬見てしまった昊平の身体、シャワー上がりの柔らかい匂い。登雅は雑念を振り切り何とか興奮を抑える。

  今日、無事に朝を迎えられるだろうか。自分から昊平を家に誘っておいてこの様だ。まだシャワーを浴びただけ、この後飯を食い、リビングで寛ぎ、眠るまで時間はたっぷりあるというのに。

  ダメだ、絶対に、手を出しちゃいけないんだ。昊平に気持ちを伝える決意をしたが、それは今じゃない。少なくとも順序を間違えていきなり襲うような事は最低だ。

  登雅はバスルームから上がり獣人専用のドライヤーで体を乾かしながら険しい表情で考える。

  我慢しなければ。

  我慢しなければならないんだ。絶対に。

  だが、家に着いてからずっと胸の奥に燃え滾る何かに、登雅は気付いていた。胸が、体が熱い。股間が重たい。喉が渇き、何故か身体に力が漲ってくる。

  ダメだ、落ち着け、落ち着け…。

  体を乾かし終えた登雅はタオルを洗濯機に入れボタンを押す。乾燥まで自動で行われるため明日になれば昊平も今日の服を着て帰ることが出来るだろう。

  ここでやるべき事は終わった。愈々昊平の元へ向かう時だ。

  のし、のし、とリビングへの廊下を歩く。昊平の待つリビングへと。

  ——そして、運命の扉は開かれる。

  [newpage]

  がちゃ…

  リビングの扉を開けた瞬間、昊平の姿が目に飛び込んでくる。

  「あの、登雅さん、この服やっぱり大きくて…」

  どぐんっっっっ!!!!!

  「っっ…!!」

  一瞬だった。その一瞬で、登雅の決意が崩れ去った。

  昊平の姿を見た途端に、登雅の目の前が揺れる、赤み掛かっていく。

  昊平はリビングのソファの後ろに立っていた。登雅の用意した衣服を身に付けているのだがまるで父親の服を着た子供のように見え、その姿は2人の体格差を如実に表していた。

  首周りは大きく開いて汗ばんだ肩や鎖骨が丸見えだ。半袖のはずの袖丈は手首まで伸び、裾は昊平の膝を隠す程長く垂れ下がっていた。

  小さめのボクサーパンツを渡したのだが、このパンツも同じく丈が昊平の膝を隠し脛近くまで伸びていた。更にウエストも全く合わないのだろう、両手でパンツのウェスト部分を握って落ちないように必死に押さえているのだ。

  「何か他の服って、無いですよね…」

  ずん、ずん…

  登雅は昊平の問いに答えず、無言で昊平に近付く。

  昊平の声は、もう登雅には届かない。登雅の頭の中は邪な欲で埋め尽くされていた。

  …昊平はこんなにも小さくか弱いのか。俺の服の中で最も小さい筈のシャツとパンツを渡したと言うのに、これ程までに体格の差があるのか。こんなに小柄では、悪い獣人に襲われればひとたまりもないじゃないか。

  それに、こんな小さな存在に俺は心を揺れ動かされているというのか。普段から冷静を失わない俺が、昊平の言動に一喜一憂し、我を忘れる程に性欲に支配されて。

  考えれば考える程、登雅は沸々と沸き起こる衝動に支配されていく。悠長に構えている暇は無い、誰かに襲われる前に俺のモノにしなければ。

  そして、俺をここまで唆した罪を、昊平の体に分からせてやらなければ。

  登雅が無言で近付いて来る。出張時にも見たが、パンツ一丁の登雅は現実離れした肉体で昊平は目のやり場に困り視線を移ろわせる。登雅とは良い関係を築いてきたと思ってはいるが、それでも登雅の肉体を目の前にすると恐怖心が沸き起こる。

  ズグ、ズグ、と腹が痛む。シャワーを浴びた後だというのに甘い体臭が漂ってくる。このニオイが、デカい雄の獣人が、やっぱり苦手なんだと昊平は改めて思う。

  「と、登雅さん…?」

  登雅の表情はいつもの柔和なものでは無く、険しく鬼気迫るものがあった。昊平はその異状さに冷や汗を掻く。一歩、一歩と登雅が近付き、そして昊平の目の前で立ち止まる。

  昊平は見上げる。バギバギに盛り上がった筋肉と、息の荒い登雅の顔を。

  登雅は見下ろす。最早冷静さを失った登雅は、既に雄を覚醒させていた。フェロモンを撒き散らし興奮を露わにする。目の前の小柄なニンゲンが大事な部下であるという認識は、もう消え去っていた。雌を我が物にせんと、遂に登雅は昊平に手を上げる。

  ガっ!!

  「ぇっ…」

  登雅の屈強な右手が昊平の肩を掴む。

  「い、いたっ、、!!」

  ゴリゴリと指が食い込み昊平の肩や二の腕が掴まれ、そのまま軽く持ち上げられる。急な事で昊平は反応が出来ない。

  そのまま登雅は昊平を引き摺りながらリビング横の寝室へと入り、昊平をベッドに投げ付けた。

  「ぐぁっ…!」

  投げられた先のベッドは柔らかいため体にダメージは無かったが、あの優しかった登雅からの明確な暴力に驚きを隠せず、昊平はただベッドで固まっていた。

  登雅の強すぎるチカラを感じた。これまで自分を守るためにその筋力を使われた事はあったが、その時とは全く異なる。恐らく攻撃的な目的であろう力が向けられたのだ。

  子供の頃獣人に虐められた記憶が蘇る。そして出張時の駅や先程の地下道で自分の身体を簡単に支え持ち上げてくれた登雅の筋力を思い出し、それがこれから自分を痛めつけるために使われると想像すると、背筋が凍り身動きが取れない。

  「………」

  気付けば登雅はベッドの脇に仁王立ちし、昊平を見下ろしていた。伊達の黒縁眼鏡を外し、握り潰す。登雅の赤い眼に射止められている昊平には、これから何をしようというのか、登雅の感情は読み取れない。全身盛り上がった筋肉の迫力は凄まじく、対峙しているだけなのに岩山に囲まれて捕えられているよう。

  「い、いやだ、、来ないで、、」

  情けない顔で震え上がっている昊平を見て、登雅は思う。矢張り昊平はか弱すぎる。我慢しなくとも、無理に昊平が独り立ちするまで待たなくても、すぐこうすれば良かったんだ。

  外は台風で雨風が吹き荒れている筈なのに、嵐の音が聞こえない。自身の鼓動だけが鳴り響いている。

  …お前を、俺のモノにする。

  どぐんっ!♡♡びぐっっ!♡♡

  遂に出番か、と言いたげに、登雅の股間が跳ね上がる。目の前のニンゲンを自身の雌にすべく、登雅の強すぎる股間が準備を始めたのだ。

  どぐっ♡♡ぼぐっ♡♡ばぎゅっ♡♡♡

  何度も脈打ち、その度に股間の前袋が膨らんでいく。元々大きく突き出ていたそこが更に膨張すれば昊平も否が応でも気付いてしまう。

  「え、え、、、」

  怖い、逃げたい、しかし凝視してしまう。目の前で起こっている事が信じられないのだ。

  どぐっどぐっどぐっ♡♡♡

  めりめりぃっ!と布地が引っ張られる音が響き渡る。血管の浮き出た竿がパンツの上部から顔を出し、太い亀頭が斜め上へと生地の先端を持ち上げ続ける。布が上方向に持ち上げられ下側の布面積が極端に減り、遂に巨大な睾丸がボロンっ♡と完全に露出する。

  ドグっドグっドグっドグっ♡♡♡

  先端が持ち上がる、高く、更に高く。昊平の目線が上がっていく。昊平の頭部より高く伸びたその先端からは咽返る程の濃厚な雄臭が漂う。本来なら顔を顰めて遠ざかる筈の悪臭を感じながらも、昊平はその場で盛り上がり続ける股間を凝視していた。

  そして生地が限界まで伸び、肉棒が締め付けられる。登雅はフンっ、と軽く鼻息を吐き、肉棒を脈動させた。

  ビ グ ン っ っ !!!!♡♡♡

  膨張し硬化した肉棒に、生地が耐えられる筈も無く。

  ブヂブヂヂヂヂイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!

  「っっ!??」

  勢い良く登雅のパンツは弾け飛んだ。生地はビリビリに破れ去り、腰のゴム紐部分さえも千切れ飛ぶ。そして遂に威風堂々たる登雅の雄が露わになったのだ。

  昊平は更に目の前の光景に釘付けになってしまう。

  高く伸びた先にある亀頭は、拳よりも大きく腫れ上がり、リビングの灯りをおどろおどろしく反射させ光っている。その色は”赤黒い”という言葉で表現出来ないような妖艶さで、どこか生命の神秘と不気味さを感じるようなグラデーションだ。

  エラを高く張るその亀頭の先端からはゴボ♡ゴボ♡と止めどなく透明な塊が飛び出し、その粘度の高い液体がダラダラと垂れ落ちベッドに染みを作り始めていた。

  両手でも到底握り切れないであろう太さの竿は、細く赤黒いものから、昊平の指程に太く青黒いものまでさまざまな血管が張り巡らされており、またしてもグロテスクなグラデーションで彩られている。

  更にその下には目を疑う程巨大な睾丸が、ベッドの上にどっしりと乗せられていた。大玉スイカ程あるそれに、一体どれ程の精液が蓄えられているのだろうか。

  「…、、…??」

  昊平は理解出来ない。手を使わず下着が破れるとは一体どういうことか。あの真面目で落ち着きのある登雅が、何故、男である自分を前にして股間を勃起させ露出しているのか。そしてこの股間のデカさは何だ。自分に付いている逸物と果たして同じものなのだろうか。

  赤い眼で牙を剥く獰猛な表情、厚みも幅も昊平の倍以上ある、全身筋肉に埋め尽くされた肉体、そして目の前で脈動を繰り返す規格外の肉棒。目の前に居るのは一体何者なのか。種族は違えど本当に自分と同じ世界を生きる生物なのか。

  漂う臭い。登雅特有の甘い体臭、股間から発せられる雄臭。昊平はズキズキと痛む腹を押さえた。

  怖いからだ。腹が痛いのは、目の前の雄獣人が怖いからなんだ。昊平はそう言い聞かせていた。怖いのに、昊平は逃げられない。その理由は余りの恐怖に体を動かせないためか、果たして…。

  登雅の肉棒は、昊平を性の対象として意識し始めてあの日から明らかにデカくなった。硬さも増し性欲も増し、射精量も驚く程増えた。そして今、狙いの雌を目の前にして登雅の肉棒は最大限まで怒張していた。

  登雅は、雄αとして完全に目覚めていた。登雅の興奮と本能は、登雅以上にこの肉棒に現れていた。遂に獲物を我が物に出来ると、歓喜の涙が亀頭の先端から流れ続けているのだ。

  バッッ!!ガバっっ!!

  昊平の身に付けていたサイズの合っていない服を脱がせ、昊平を丸裸にした。ここでやっと昊平は気付いた。

  …自分は、性の対象として見られているのだ。自分は今から、犯されるのだと。

  「え、い、いや、そんな…!」

  この状況にずっと頭が追い付かなかった昊平は今更理解したのだ。それによって更に恐怖心が増し何とか逃げなければとベッドの上を後退り始める。

  しかしそんなものは何の意味も無い。最早登雅が手を下すまでも無かった。今やαとして覚醒した登雅は、昊平の身体を操る等容易だった。やり方が分からなくとも脳が勝手に理解していた。

  「………。」

  『

  発情しろ

  』

  登雅が昊平に対しそう念じた瞬間、

  「んんんんええええええっっっ!?!?♡♡♡」

  感じた事の無い情動が沸き起こり、昊平はベッドに四肢を投げ出した。体が熱い、腹の奥が痛い、気持ち良さと渇きが同時に体を支配する。

  何が、一体何が起きたというのだ。登雅に命令されたように感じたが、登雅の口は動いておらず声も聞こえなかった。だが明らかに登雅からの強い意志を感じたのだ。

  『

  発情しろ

  お前は俺の雌だ

  俺に、

  発情しろ

  』

  「ぁ”っ”っ”っ”っっっ????!!♡♡♡♡♡」

  またしても声無き意志が昊平の脳に叩き込まれた。その瞬間、昊平の身体に様々な異変が飛び掛かった。脳が震える、体が熱い、腹の奥が重苦しい、そして勝手に股間に血が集まっていく。

  びぐっびぐびぐびぐっ!!♡♡♡

  昊平は急な快楽に襲われ体を何度も震わせた。一体何が、何が起きているんだ。

  その感覚は正に、絶頂だった。

  自身の股間を見る。こんな状況でギンギンに勃起している我が愚息に疑問を覚えながらも、そこから白濁を飛ばした形跡は無かった。しかし体の奥底からじわじわと熱い快楽が伝播している。射精では無い、この絶頂は何だ。

  『

  そうだ、雌イキしろ

  雌は雌らしく

  イきまくれば良い

  』

  「ひああああああああっっっ♡♡♡???!!」

  ビグビグビグビグビグ♡♡♡♡

  昊平は更に強い快楽により体を跳ねさせる。僕はイっているのか、イクとはこういう事なのか?射精では無い、メスイキ?これが雌イキ?

  僕が雌?雌、なのか、僕は?

  昊平は混乱する。しかし最早考えを整理する余裕は無い。無言で立ち尽くす登雅の目の前で、昊平は大声で何度も絶頂する。この状況が如何に異様な事か。

  他人と体を重ねた経験の無い昊平は、誰かの前で射精した事も無く。こんな痴態をよりによって上司の登雅に晒して、余りの恥ずかしさに死んでしまいたいくらいだった。

  雄の覚醒した登雅は、念じるだけで昊平を思い通りに発情させられるようになっていた。ここまで昊平を快楽漬けに出来るのは、昊平に対する想いの強さ故か。ここまで脳内を快楽物質で満たしてやれば人間の体を掌握したのも同然。

  昊平は訳も分からず登雅の思念の言いなりになりアヘ顔を晒しながら絶頂し続けた。

  …夢にまで見た光景だった。昊平が裸になっている、昊平が俺の思い通りに動く。あの真面目な昊平が顔を赤らめて雌イキしている。この状況だけで登雅は射精しそうだった。念じるだけでこの惨事、登雅が自ら手を下し、本気で雄をぶつけてしまえばどうなってしまうのか。

  もっともっと、昊平を堕としたい。完全に俺のモノにしたい。登雅はもう我慢出来なかった。

  『

  もう良い

  しゃぶれ

  』

  「あ、う、、、」

  昊平の体が勝手に動く。上体を起こし、ずるずる体を進めて肉棒へと向かっていく。

  「い、いや、いやだぁ…!」

  どうして男の自分が男の性器を舐めなきゃいけないのか。無理だ、有り得ない、絶対にダメだ。

  「いや、やだ、やめてぇ…」

  それでも、何故か体が勝手に動くのだ。

  肉棒に近付いていく、そうすればする程全身に甘い快感が走るのだ。だから近付くのを止められない。昊平の肉体は欲しているのだ、目の前の規格外の肉棒を。

  その雄棒の目の前で膝立ちになり、対峙する。肉棒に手を差し伸べる、

  べど、と竿に両手を這わせる。その表面は熱く、汗と我慢汁でじっとり濡れていた。そしてビグビグっ♡と雄の脈動を感じる。まるで別の生き物のようで、確かな雄欲と迸る生命力を感じる。

  顔を近付ける。そこから発せられる臭いは自分の股間から漂うものと同様だが、そのレベルは桁違い。自ら嗅ごうとせずとも湿った雄の大気が勝手に鼻腔に入り込み脳内に快楽信号を発生させる。

  「う、、あ、、、♡い、いやぁ…♡」

  嫌だ嫌だと言いながらも昊平は抗えず口を開け舌を出す。その行動に、そして昊平の蕩けた表情に感動すら覚える登雅は、自ら手を出すのを我慢し、昊平が自発的に咥えるその瞬間を今か今かと待ち侘びた。

  べ、、どっっ♡♡

  「うううっっ♡♡」

  恐る恐る、ゆっくりと、昊平は亀頭の先にキスをした。舌先を鈴口に這わせれば大量の我慢汁が口内に入り込む。唇も亀頭に這わせていく。

  男の、汚い場所だ。

  臭くて、不味い、その筈だ。

  なのに、舌を這わせれば這わせる程、臭いを嗅げば嗅ぐ程、脳内が蕩けて気持ち良くなる。だからこの味を、臭いを、”良いものだ”と感じてしまうのだ。

  「う、う、ううっ!!♡」

  おいしい、イイ臭い、おいしい、もっと、もっと。

  あれだけ怖がっていた獣人の、あれだけ嫌がっていた雄の性器を、昊平は旨そうにしゃぶっていた。竿に抱き付きながら亀頭を舐め回し、雁に唇を当てて裏側までしっかり舐め取り、竿に浮かんだ血管の凹凸まで入念に舌を這わし、裏筋にぼっこり浮かんだ尿道も舌で押しながら満遍なく舐め回す。

  そして命令されずとも、その下に鎮座した睾丸にまで舌を這わせる。余す事無く、べろべろ、べろべろと。

  登雅はその非現実的な光景を瞬きもせず凝視していた。何と妖艶な事だろうか。登雅は普段のオナニーでは感じられない快感を既に享受していた。こんなにも必死に舐めてくれるのだ、俺の肉棒を、あの昊平が。

  『

  咥えろ

  』

  「んうううっっ♡♡♡」

  登雅の命令に昊平は甘イキしてしまうが、下半身をガクガク揺らしながら何とか再度膝立ちになり、言われた通り莫大な亀頭を口に含もうとする。もう抵抗する事も忘れて、甘い蜜を覚え込まされた昊平は一目散に向かっていく。

  両手で竿に手を這わせ、口を限界まで開いてかぷっと亀頭に齧り付く。しかし昊平の小さな口は化物級の亀頭を頬張るには及ばず、鈴口を少し濡らした程度だ。

  だが登雅の雄は『咥えろ』と命令した、こんなもので許される訳は無い。登雅の雄の本能はもう止まらないのだ。

  ガグっ…

  昊平の頭が重みで沈む。登雅の大きな手が昊平の頭に乗せられたのだ。そしてその手の大きさは、片手で易々と頭部を包み込む程で。

  ぐ、ぐぐ、ぐぐぐ、、

  こんな酷い事をしてはならない、普段の登雅ならそう理性が叫ぶ筈だ。しかし雄の本能に満たされた今の登雅に、そのような慈悲の心は無かった。涙を流す昊平の表情を見ても登雅の手は止まらず、むしろ興奮しながら頭を亀頭に押し付けていく。

  しかし昊平の小さな口になかなか亀頭は入り込まない。

  「……小さいな」

  登雅は呆れたように言う。

  昊平の口に入り切らない原因は口の小ささでは無く、登雅の肉棒が大きすぎるからだろう。雄の本能が覚醒した登雅の肉棒は、公衆トイレで露出男を犯した時よりも怒張しており、最早グロテスクなまでに赤黒く膨らんでいるのだ。

  このままでは埒が明かない。登雅は昊平の頭を掴み、亀頭の先端ではなく裏筋を唇に押し付け、徐々に頭の高度を上げていく。

  ぐぷっっ♡♡

  比較的高低差の低い裏筋の雁を昊平の下の歯に引っ掛け、そこを皮切りに亀頭を捻じ込んでいく。

  「っっ!?んぐ、っっがっっ!!」

  登雅の行動の意図を理解し、昊平は恐怖で本能的に抵抗してしまう。ジタバタと体を揺らし、肉棒を叩き、頭を掴む登雅の手を握り。しかし昊平の力で敵う筈もなく、登雅は更に握力を強くし無理やりに亀頭をぶち込んでいく。

  「あ、、あ”、、あ”、、、」

  メリメリ、メリメリと唇が鳴る。ガゴ、ガゴ、と顎から恐ろしい音がする。壊れる、口が壊れてしまう。

  そう、壊れていく、昊平の表情が崩れていく。登雅はこれでも最大限に手加減しているつもりなのだが、圧倒的な力に昊平は恐怖に震え涙を流している。そして普段表情の変わらない昊平が、唇を限界まで伸ばし鼻穴を歪ませ、情けない目から涙を流し…

  登雅はまたもやその表情を見るだけでイってしまいそうだった。昊平の顔を崩している、俺の肉棒でこんなにも崩してやっているのだ。

  がっっぼっっっっ♡♡♡

  そして鈍い音を鳴らしながら、遂に亀頭が昊平の口に入り切った。

  …堪らない光景だ。昊平の顔の半分が、登雅の肉棒の形に膨らんでいる。顎は外れるギリギリで、唇は限界まで伸び、特に前唇は亀頭の雁に引っ掛かって恐ろしい程雁の形がくっきりと表れていた。

  唇だけではない、顎も、喉奥、首元までも異様に膨らみ、顔の下側から首にかけて亀頭の形が浮き出ているのがよく分かるのだ。

  興奮が度を越え、登雅は感動さえ覚えていた。ボロボロと涙を流す可愛らしい目に、縦長に伸びた鼻穴からは鼻水も垂らし。歪に膨らんだ口周りは、ビグっ♡と軽く亀頭を脈立たせてやればその形に膨らむのだ。

  そして喉がコクコクと動いているのは、亀頭から飛び出す我慢汁を余さず飲んでいる証。想像以上の光景に登雅の雄欲は満たされていく。しかしせっかくの口淫、ここで終わらせるのも勿体ない。もっと雄の強さを昊平に分からせてやらねば。

  登雅は昊平の頭から手を離した。昊平の頭部や首元は亀頭がしっかり支えており、登雅の手で押さえる必要も無い。昊平はやむを得ず亀頭に歯を立ててしまっているのだが、その歯すら押し返す程の登雅の勃起力は、脈打ちに合わせて昊平の上半身をビグ!!と持ち上げる程だ。

  登雅はベッドの横に立ち、昊平はベッドの上で膝立ちになっている状態。そこから登雅は小さく一歩、二歩、と後ろに下がった。

  「っっ!?」

  ベッドから離れていく亀頭に昊平の頭は引っ張られ、ベッドから落ちてしまいそうになる。咄嗟に昊平は指の回らない太竿を両手で握り体重を掛ける。それでもビクともしない雄肉棒は更に昊平の身体を引っ張り…

  ビグンっっっ!!!♡♡♡

  「っっ!!!!」

  登雅が肉棒を脈立たせたその衝撃に、遂に昊平はベッドからずり落ちてしまう。口から亀頭が抜け、体が地面に叩き付けられる…そう想像した昊平は目を瞑って衝撃に備えようと体を強張らせるが。

  ぶら、ぶら、、

  …一瞬の間の後、目を開いた昊平が驚愕する。亀頭は口に捻じ込まれたままで抜ける事は無く、むしろその亀頭が身体を支え、昊平の身体を持ち上げようとしていたのだ。

  さすがに昊平の足指は地面に届いているものの膝が浮いており、昊平の体重のほぼ全てが登雅の肉棒に支えられているのだ。こんな事、あり得るのだろうか。

  登雅は昊平が肉棒にぶら下がっている光景に興奮し、嬉しそうに亀頭を何度もビクつかせる。昊平はおもちゃのように扱われる現実に驚きを隠せない。何て、何て強い雄なんだろうか。先程から昊平の腹の奥は痛みぱなしだった。

  昊平の足は地面を踏んでいる訳では無く、足指が地面を擦っているような状態。正に亀頭にぶら下げられている、この不安定な状態は昊平にとって恐ろしく、しっかり地に足を着けようと足を上げた。

  しかしそれを見た登雅は、腰をグンっ!と左に回し、

  ぶるんっっ!!

  「っっっ!??」

  足裏を着こうとする昊平の体を、亀頭が振り回す。そのパワーに驚くものの更にバランスを崩した昊平は本能的な恐怖で何とか足を地面に着こうとするが、登雅はそれを許さない。

  ぶんっっっ!!

  「っっ~~~~!?」

  俺の許可無く体を動かすな、雌はチンポにぶら下がっていれば良い。そう言わんばかりに無言で腰を回す登雅に、昊平は遂に観念し亀頭にぶら下がったまま体を動かすのを止めた。

  従順になった昊平を見て、登雅は満足気に鼻息を荒くした。支配欲が満たされていく。だが、まだまだこれからだ。

  愈々、昊平に教えてやらねば。雄の本物の射精というものを。

  登雅はガっ!と竿を握った。ボゴっ!♡と腕の筋肉が膨らむ。もう登雅は我慢出来なかった。睾丸で煮え切った、焦らしに焦らした種汁を解放すべくトップスピードで扱き上げる!

  ごりゅごりゅごりゅごりゅごりゅごりゅごりゅごりゅごりゅごりゅごりゅごりゅ♡♡♡♡♡

  「っっっ!?!?」

  ボゴンっボゴンっ!♡♡と腕や胸の筋肉が膨らむ、どれだけの握力で握られているのか計り知れない。だが昊平はその筋肉が膨張する様子を見る余裕は無かった。扱き上げられる肉棒の振動、ビグっ♡と脈打つ動きに昊平の頭部はガクガク揺らされ、体全体も上下に持ち上げられていた。

  ごぢゅごぢゅごぢゅごぢゅごりゅごりゅごりゅごりゅどりゅどりゅどりゅどりゅ♡♡♡♡♡

  「フー、フー、」

  猛スピードで扱き上げられる衝撃に昊平は軽い脳震盪を起こし、意識が朦朧となる。腕も脚もダランと脱力し亀頭の動きに合わせて只管上下に揺さぶられる。

  登雅は最短距離で雄の放射に向かっていく。腕だけでなく肩や胸筋も膨らませ、腹筋や大腿筋、大臀筋を脈動させ肉棒に血を滾らせていく。汗ばんだ体が甘美な雄臭を発していく、体臭もフェロモンも爆増し昊平の身体を雌に変えていく。

  これまで昊平を想って幾度精液を迸って来たか。この部屋中に、毎晩毎晩どれだけぶち撒けてきたか。いつも冷静だった登雅が我を忘れて、仕事にすら集中出来ない程に性欲に溺れて…。

  これがどれ程罪深い事か。俺がどれだけ苦しんで来たか。その元凶たる想い人が、自身の亀頭を頬張りぶら下がっている。今こそ、味合わせてやらねば。このゼロ距離で、俺の想いと雄の強さを。

  昊平はこの災害の渦中に居るような激しい揺れのせいで、腹の奥で大きくなるズキズキとした痛みと、濃厚な雄フェロモンにより尻穴がビクビクと拡がる異様な反応に気付く訳も無く、ただただ彼の雄の強さを感じながら1秒でも早くこの惨事が終わるのを願っていた。

  ごちゅごちゅごちゅごちゅごちゅごちゅごちゅごちゅごちゅごちゅごちゅごちゅごちゅ♡♡♡♡♡

  抱きかかえられる程大きな睾丸が、グンっ!グンっ!と持ち上がる。バギっ♡バギっっ♡と尿道が、竿肉が、亀頭が硬化していく。どぶぶぶっ♡と亀頭の先から我慢汁が飛び出す。

  準備が整う。登雅の桁外れの雄射精の準備が。

  ここで昊平を壊す訳にはいかない。登雅は必死に興奮を押さえ付け出来るだけ静かに、出来るだけ落ち着いた射精に臨む。

  ビグっビグッビグっ!!♡と高速に脈打つ肉棒が角度を上げ、昊平の体を持ち上げていく。メリメリっっ!!♡と音を立てて一回り膨らんだ亀頭が昊平の口内を拡げていく。ボムっ!と筋肉が膨らみ、肉棒の根本に張り付いた巨大な睾丸から遂に駆け上がって来る。

  「イクぞ、昊平…!」

  登雅は興奮を上げ過ぎずに、静かに言う。

  来る、どりゅうっ♡と駆け上がって来る、根本の尿道が膨らみ、最骨頂に硬化した肉竿の中を駆け上がって…来るっっ!!!!!

  それは、昊平の想像を何段も越えるものだった。

  「グゥっ…!」

  このまま僕は男の精液を口で受け止めなければならないのか、そんな考えとは規模感の全く異なる惨劇が始まるのだ。

  ドッッッッッッッッッッ

  そして昊平は思い知らされる、登雅の圧倒的な雄を…。

  ボブウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!♡♡♡♡♡

  「っ、っっっ????♡♡♡」

  喉が焼けるような熱さ、千切れるような圧力。

  腹が殴られたような重い衝撃、胃が破れるような圧迫感。

  そして口だけでは無く、鼻にまでツンとした痛みと焼けるような熱さが走り。

  びぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいい♡♡♡♡♡♡

  びぢぢぢぢぢぢぢぢぢぢぢぢぢいいいいいいいいいい♡♡♡♡♡♡

  自身の目の前から飛び出す、2本の黄ばんだ筋。

  これはほんの一発目、射精のほんの一片で、昊平が感じた出来事。この時、昊平は自分の身に何が起きたのかは分からなかった。

  ドリュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ♡♡♡♡♡ごびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅ♡♡♡♡♡びゅうううううううううううううう♡♡♡♡♡びゅうううううううううううう♡♡♡♡♡ドビュルルルルルルルルルルルルルル♡♡♡♡♡

  口が破裂するような衝撃。それ程強い圧力で放たれる。肉棒の脈動に合わせて昊平の目の前に白濁の筋が飛び出し登雅の腹筋にぶち当たっていく。

  その黄ばんだ筋は登雅からでは無く、自分の方向から登雅に向かって飛び出している。そして焼けるような熱さが喉から鼻穴へ向かっている。数発の脈動を受けながら、漸く昊平は理解した。

  …目の前を飛び出す白濁の筋は、勿論登雅の精液。それが昊平の喉を跳ね返り鼻穴から勢い良く飛び出しているのだ。限界まで拡がった筈の唇の隙間からも、高い圧力でドロドロの筋が何本も飛び出している。

  それに加えて、最初の一発目で精液を鼻穴から噴き出した理由、それはその一発だけで昊平の体内に雄液が入り切らなくなったから。最初に感じた胃の重さ、熱さ、圧迫感。これは一瞬で腹が満タンになったという証。

  現に昊平の胃の辺りはパンパンに膨らんで、表面から見て分かる程ぽっこり盛り上がっていた。精液を”飲み込む”なんて表現が馬鹿馬鹿しく思う程、桁外れに強い射精。登雅の雄は、昊平の理解の範疇を優に超えていた。

  雄を分からせるには、もう十分だ。登雅は射精の最中ながら昊平の頭を掴む。胃を満たし喉も満たし、鼻穴も口内も精液で埋め尽くし、昊平は完全に気道を失っている。登雅は昊平を苦しめたい訳では無い。ただ雄の強さを分からせて、主従関係を明確にさせたいだけ。

  露出男を犯した時は思い切り、そして好き放題射精したものだが、今回は”相当落ち着いた射精”で留めたのだ。これ以上苦しめては、可哀そうだ。

  グッッボっっっっ♡♡♡

  一瞬、登雅は肉棒の力を抜き、力任せに昊平の頭から亀頭を抜き取ってやった。そして体を持ち上げベッドの上に落としてやる。この一方的な登雅の”優しさ”は昊平に伝わる筈もなく、登雅の狂気に震える昊平は生き延びるためにゲホ、ゴボ、と精液を口から漏らしながら呼吸を確保する。

  びゅううううううううううううううう♡♡♡♡ごびゅるるるるるるるるるるるるる♡♡♡♡どっっびゅ~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡びゅううううううううう♡♡♡♡ビュウウウウウウウウ♡♡♡♡どぐどぐどぐどぐうううううびゅうううううううう♡♡♡♡♡

  勿論、登雅の射精はまだまだ始まったばかり。昊平の口内から抜け出た肉棒は待ってましたと言わんばかりに最大限に怒張し、手加減無しの放出をぶち撒ける。あるものは天井に届き、あるものはベッドを超え向こうの壁に衝突し。

  そして精液の殆どが昊平に降り注いでいく。実際、“降る”なんて生易しいものではない。固形物のように黄ばんだドロドロの精液はどっしりとした重みを持ち、ドカドカと昊平の体に衝突する。

  殴られたような衝撃に、昊平は腕を頭に回して頭部や首を守りながら、呼吸も儘ならない状態で精液の空襲に塗れていく。

  昊平が蹲って白濁に埋もれていく、そんなか弱い姿を見て登雅は更に興奮を増し精液の濃度を上げていく。

  どぶぶぶぶううううううっっっっっ♡♡♡♡ごっっっびゅううううううううううう~~~~♡♡♡♡ぼぢゅううっ♡♡どびゅううううっ♡♡ごびゅるううううっ♡♡♡ッッッビュウウウウウウウウウウウ♡♡♡♡びゅうううううううううううう♡♡♡♡ドビュウウウウウウウウウ♡♡♡♡♡

  もう辛抱堪らんといった様子で、登雅は未だびゅううううびゅうううう♡♡と精液を放出しながらもズンズンとベッドに身を乗り出した。精液に塗れながらも自分の身を守るように丸くなっている昊平の腕を掴み、ベッド中央に移動させ仰向けにさせる。顔や体に付着した重たい精液を軽く手で拭ってやる。

  「い、いやっ…こ、こないで…!」

  昊平は未だ状況が掴めない。どうしてこうなったのか。あの優しい登雅さんは何処に行ったのか。どうして男の自分が、男の獣人に犯されるのか。

  そしてこんな事したくないのに、絶対に嫌なのに、体が勝手に言う事を聞いてしまうのは何故なのか。彼の臭いを嗅いで、触られて、肉棒に触れて舌で嬲って、精液塗れにされて、どうしてこんなにも幸福感を感じてしまうのか。

  恐ろしかった。登雅の事も、この状況も、おかしくなっている自分も、ズクズクと痛む腹の感覚が、段々と気持ち良さに変わりかけている事も。

  怖くて怖くて、昊平はベッドの上で後退る。

  「いやぁ…こわい、、いや、、、」

  ベッドで膝立ちになる登雅は静かな笑みを浮かべて赤い瞳で昊平を見下ろしていた。昊平の倍以上ある肩幅、昊平の胴より太い腕の筋肉、肩も胸も腹も脚も、どこもかしこも筋肉が怒張し、出張時のホテルで見た時よりも明らかにバルクアップしている。

  この肉体に見下ろされればまるで檻に閉じ込められたような感覚になる。絶対に、敵わない、絶対に、逃げられない。

  規格外の射精を放ったばかりだというのに、肉棒はビグンっ♡ビグンっ♡と怒張し全くデカさと硬さを失ってはいなかった。それどころか、やっとエンジンが掛かったと言いたげに睾丸はぶるん♡ぶるん♡と震えて新鮮な精液を急ピッチで産生し、先程よりも膨張して見える。

  性交の経験は無くとも、昊平は次に何をされるかは何となく分かっていた。無理だ、これ以上は、絶対に。逃げられる確率は限りなくゼロに近いと分かっていても、目の前の怪物から今すぐ逃げろと生存本能が危険信号を発する。

  昊平は行動に出た。登雅の使っていた大きな枕を掴み、登雅の顔目掛けて投げる。ダメージは無いだろうが一瞬でも視界を奪えれば逃げる隙が作れるのではないか。だがそう上手くいく訳は無い。

  『

  拡げろ

  』

  「いいあああああああっっっ!?!?!♡♡♡♡」

  強い命令が昊平の脳に直接下された。昊平は逃げようと力んでいた腕と脚を再度ベッドに投げ出し、カエルのように股を拡げてビクビクビクっ!!と痙攣した。電撃のような鋭い刺激の後、甘く蕩ける快楽が全身を駆け巡ってジワジワとした絶頂に動けなくなる。

  登雅は昊平の投げた枕をあっさり受け止めて元の場所に戻すと共に、昊平の脚を掴んで更に大きく股を開かせた。そしてドズンっっ!!♡♡とバキバキに勃起した肉棒を昊平の腹の上に置いてやる。

  その衝撃に、快楽の坩堝に嵌っていた昊平の理性が戻って来る。腹に伸し掛かる肉棒の重さに体が震える。白く平坦な昊平の腹の上に乗る、赤黒く表面に凸凹と蔦のような血管が張り巡らされた肉棒のコントラストが余りにもグロテスクで登雅は興奮を、昊平は恐怖を覚える。

  それは腕のように太く、先端は昊平の鳩尾にまで届きそうな長さ。こんなものを入れられれば、確実に無事では済まない。

  「大丈夫だ、昊平」

  久しぶりに、登雅の声を聞いた気がした。だがその声を聞くだけでも体がジンジンと熱くなる。何が大丈夫なのか全く理解出来ない。このまま僕は犯されるんだ、そんなの無理だ、入る訳が無い、昊平はこの状況でも何とか抵抗しようと脚をバタつかせる。

  しかしグンっ!と登雅が強い力で脚を掴み固定させる。

  「ヒっ…」

  雄の筋力を感じ、ズグズグっ!♡と腹が痛んだ。昊平の脳裏に記憶が蘇る。雄獣人の圧倒的な体格差にズタボロに虐められた子供時代。あれから昊平は獣人、特に体がデカく横暴な雄獣人を避けていた。

  しかし登雅は優しく朗らかな人だ。彼には何度も助けられた。だから信頼し、安心し切っていた。なのに結局この人も、力任せにニンゲンを虐めるんじゃないか。

  だから、雄獣人なんて…。

  『

  早く、

  拡げろ

  』

  「ア”ッッッ♡♡♡あ“ぁぁぁっっっ♡♡♡♡♡」

  登雅の声無き声に反応し、体が容易く絶頂を迎えながらも尻穴がぐっぽっ♡ぐっぽっ♡と独りでに拡がっていく。謎の声が昊平の体を蝕み淫らに変えてしまう、昊平は肉体的にも精神的にも掌握されかけていた。

  「大丈夫だぞ、昊平…」

  『

  今からお前を犯す

  早く、拡げろ

  』

  「んんう“う”う”う”ぅっっ♡♡♡♡」

  昊平の息が荒くなり目が虚ろになる。尻穴がぐぱぐぱぐぱっ♡と拡がり縦割れの雌穴へと変貌していく。

  「いあぁ、、いやあああ、、、やめ、でぇぇっっ♡♡♡」

  昊平は涙を流しながら首を横に振る。

  「何も心配ないぞ、昊平…」

  『

  お前は俺の雌だ

  お前は俺のモノだ

  お前を、犯す

  絶対に、犯す

  』

  優しい声と、それに相反する威圧的な命令が混ざり合い脳の処理能力が追い付かない。登雅は肉竿を昊平のヒクつくアナルの上にドズンと乗せる。昊平の入口はそれだけで嬉しそうに淫肉を盛り上がらせて肉竿の裏、盛り上がる尿道海綿体にぢゅぱぢゅぱ♡と吸い付き始める。

  登雅は腰を引き肉竿をゆっくりスライドさせる。アナル口が滑る肉竿をぢゅぷぢゅぷ♡としゃぶりながら、硬く熱い亀頭が、愈々宛がわれる。

  ぢゅううううううっっっっ♡♡♡

  「んい”ぃ”っ”っ”っっ!?!?!?♡♡♡」

  焼き鏝が押し付けられたような音と刺激が昊平のアナル口から全身へ駆け巡る。

  雄が、自分を掌握しようとする雄が、入り込もうとしている。その意志を汲み取った淫肉が、昊平の許可無く勝手に雄棒を迎え入れヌボヌボっ♡と先端に吸い付いていく。

  昊平の意志に反し、身体は完全に雄を欲していた。雄の肉棒を、登雅の肉体を、欲して止まないのだ。それでも僅かに残った理性が恐怖していた、登雅に対し、大きすぎる肉棒に対し、淫らに堕ちていく自分に対し。

  「い”、、、や、、、ぁ…」

  未だ抵抗を見せる昊平に対し興奮が収まらない登雅は、最大限に雄を昂らせ昊平を発情させる。

  「大丈夫だ、昊平、今から、俺が…」

  『

  今から、俺が、

  俺の筋肉で、

  俺のフェロモンで、

  俺のチンポで…

  』

  「っっ!??♡♡♡」

  登雅の声と思念がリンクしていく。

  強い意志を持った赤い瞳に射止められ、昊平は目が離せなくなる。その目に孕んだ強い、強い雄の意志に、体も頭も蕩けていく。登雅は全身に力を入れる。興奮に震えていた腕も腰も、ピタっと止まり、淫穴へと狙いを定める。

  「お前の不安も恐怖も、全部忘れさせて…」

  『

  お前の心も身体も、

  全部ぶっ壊して…

  』

  「っっっ…♡♡♡」

  昊平の体が、心が、膣肉が、溶けていく。

  そして、登雅の”声”が、共鳴する。

  「

  『

  何も、

  考えられなくしてやる

  』

  」

  「ッッッ♡♡♡」

  登雅の声と、雄の意志が同時に昊平に襲い掛かった。グボオオっ♡♡と信じられない程拡がった膣穴に、登雅は力任せに腰を埋め込んだ。

  ぐっっっっぶぼんっっっぶぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼっっっ♡♡♡♡♡♡

  口にも入り切らないような規格外の亀頭が音を立てて易々と入り込み、更に奥深くまで肉棒が侵入していく。登雅の溢れ出る雄性によって開発され切った昊平の淫穴は、結腸すらも拡がり切り、更に奥へ奥へと亀頭を容易く通していく。

  ずううううううううううううん♡♡♡

  そして難なく、登雅の腕のような巨根が一度で入り切ったのだ。雄を受け入れるのが初めてだというのに、これは登雅の雄性の強さ故か、2人の相性なのか。だが勿論、昊平にとってこの侵入は楽なものでは無かった。

  体が、壊れた。体が、変えられた。膨大な量の刺激、情報量、昊平の意識は混濁していく。

  「ぅぅぅぅぅぅううううううううっっっっ!!?!????♡♡♡♡」

  肉棒が入り切ってからワンテンポ遅れて、昊平が唸り始める。理性を失った獣のように。ガタガタガタっと体が震え出し、全身から汗が噴き出る。

  「ぃぃぃぃくいくいくイグイグイグイグイグイグイグイグイグイグイグイグイグ!?!?!?!?!?!?♡♡♡♡♡」

  大声と共に昊平は絶頂を迎える。射精とは違う絶頂、射精を伴わない”イク”ということすら先程覚えたばかりだというのに、その感覚を更に煮詰めて濃縮したような、指数関数的に増幅した快楽に恥も外聞もかなぐり捨て絶頂に身を委ねる。

  ぶっっっぢゅうううううう♡♡♡びゅうううっ♡♡♡びゅっっっぶしゅっっっびゅっっっっ♡♡♡♡♡

  そして愚息の先から透明な汁を勢い良く発射した。潮を噴いたのは勿論初めて。自身の顔に掛かる生暖かい汁に驚き、昊平は何が起きたのか確認するため顔を下ろして自身の愚息を見た。

  「っっっっ!?!?♡♡♡♡♡」

  しかし目の前の光景に驚愕する。昊平が驚いたのは自身の愚息では無い。昊平が釘付けになっているのは、その情けない陰茎の手前で大きく突き出ている腹だった。

  昊平の腹の表面はボッコリと大きく突き出ており、登雅の肉棒の形がくっきりと浮き出ていたのだ。

  臍の下から盛り上がる腹に、登雅の肉竿に見た血管の凹凸が、そして鳩尾の下辺りは更に高く盛り上がり、亀頭の膨らみ、雁の高さが見て取れる。その膨らみは、生きているかのようにビグンっ♡ビグンっ♡と脈打っており、正に雄の肉棒がそこに埋まっているのだと実感させられる。

  「あ、あ、ああああああ♡♡♡♡」

  その光景を見て、自身の体内で脈打つ肉棒の存在を改めて感じて、昊平は涙を流しながらびゅううびゅううう♡♡♡と更に潮を噴き出す。

  「そんなに潮を噴いて…昊平、お前は、そんな顔をしてイクんだな」

  凄みのある声が昊平の耳に、体に浸透していき、昊平はまたしてもビグビグっ♡と体を脈付かせ絶頂中だというのに更にまた大きくイってしまう。それは普段よりも熱の籠った声で、その声が体内に伝播し心をも震わせ、その振動だけで絶頂に誘われる。

  自分が出したものが”潮”だという事、登雅の規格外の肉棒に腹が膨らむという事、絶え間ない絶頂、昊平は何もかもが初めてで情報量に脳が追い付かない。

  登雅を見てみれば、彼もまた興奮極まっており、畏怖を抱く程に情欲に溢れた男らしい表情をしていた。

  登雅は昊平の真っ赤な頬に指を這わせる。これだ。これが、見たかったんだ。いつも真面目で、どちらかというとツンとした表情をしている昊平。最近は柔らかい表情を見せてくれてはいたが、入社当初は笑う顔さえ引き攣っていたのだ。

  そんな昊平の顔を、快楽で崩してやりたかった。どんな顔をして絶頂に溺れるのか、この目で確かめたかった。その夢が、遂に叶おうとしていた。

  「いや、見な、いでっ…」

  昊平は目を瞑り、平静を装うとする。いつもこうやって何でもない振りをするんだ。だがそんな事は許さない。この寝具の上で、昊平の意志も常識も外聞も、全てを壊してやるのだ。登雅は静かに雄を上げていく。

  ビっっグンっっっっっ♡♡♡

  「ん”あ”あ”あ”ああっっっ♡♡♡」

  登雅は肉棒を強く脈付かせ刺激を与えてやると共に、フェロモンを撒き散らし発情させる。そうして昊平の感じている表情を間近で見つめてやる。あの昊平が、こんなに恍惚とした表情で、恥ずかしそうにしながらも、しっかりと快楽に酔い痴れて…。

  「い、いやぁっっ!!♡♡」

  昊平は弄ばれている事に気付き余計に頬を赤らめる。登雅のせいにしろ、恥ずかしい姿を晒しているのは自分だ。上司のベッドで、上司の肉棒に突き刺され、上司の臭いを嗅ぎ、筋肉に触れ、上司の目の前で絶頂し、そのあられも無い姿を晒している。

  自分は一体、何をしてしまっているんだ。余りの恥ずかしさに、昊平は両手で顔を隠した。しかし登雅はそれを許さない。昊平の両手首を掴み、足首と一緒に纏めて、更に見えやすいように体を開かせる。

  「可愛いぞ、昊平…さあ、もっともっと、イキまくるんだ…」

  そうして遂に、登雅の腰が動き始める。

  ぐぶっぶぶぶぶぼぼぼぼっっっぶぼんっ♡♡♡

  「んっっあっあ”、あ”、あ”、あ”、あ”、あ”、あ”、あ”、♡♡♡♡♡」

  ゆっくりと腰を引き肉棒を外気に晒す。亀頭と雁が結合部を引っ掛け、抜けた所で腰を止め、

  ぐっっっぶぼんっ♡♡ぶぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼっっっ♡♡♡

  「んぐっっっっっっっっっ!?!??!?!?!?♡♡♡♡♡」

  体重を掛けて一気に減り込ませる。そうして何度か肉棒を抜き差ししてやれば、

  「あぁ”ぁ”ぁ”あ”あ”あ”っ”っ”ダメっだめ”っっぐ、ぃぐ、いぐ、イグイグイグイグイグイグイグイグイグ♡♡♡♡♡」

  ビグンっビグンっビグンっ♡♡♡とベッドの上で激しく跳ね、昊平は大きく絶頂する。想像以上の快楽に昊平は見られているのも忘れ…。

  「んあ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”♡♡♡♡♡♡」

  顔を真っ赤にして、胸を反り、首も反り、上を向いて妊婦が力むように渾身の力を込め、額や首に青筋を浮かべて。息を止め、叫び、また息を止め、叫び、涙を流しながら…雌イキに堕ちていく。

  お前はそんな表情も見せてくれるのかと、昊平のイキ顔に登雅の雄欲が刺激され腰を動かすスピードを上げていく。

  「ふー、ふー、良いぞ、昊平…!」

  どぢゅっ♡ぼりゅっ♡ごぢゅっ♡どりゅっ♡ぼぢゅっ♡ぼぎゅっ♡ごりゅっ♡どぢゅっ♡♡♡

  雄欲の覚醒した登雅の巨大な肉棒、そして暴力的なまでの筋肉。この肉体に腰を打ち付けられる小柄なニンゲンの昊平に、どれだけの刺激が齎されているのか想像する事も出来ない。

  「ぁ”ぁ”あ”あ”あ”っ”っ”っ”♡♡♡!?!?!?イ”ッッッぐッッッッッ??!!♡♡♡」

  昊平は絶頂の高みから降りて来れない。それ程連続で絶頂してしまう。登雅の人智を超えた肉棒は一瞬で昊平の肉体を雌へと変貌させ、絶頂のそのまた先の絶頂へ、その頂きの高さは留まるところを知らない。

  「ぐぅっ、、、!」

  昊平の絶頂により膣肉は何度も何度も痙攣し登雅の肉棒を責め立てる。腰を動かし始めてから5分も経っていないのに、極度の興奮状態が続く登雅も、既に雄の絶頂を迎えようとしていた。

  快楽に溺れているのは昊平だけでは無い。この登雅も、肉棒が膣肉に包まれる刺激に、絶頂し続ける昊平の姿に、頭がくらくらする程快楽に浸っていた。

  公衆トイレで露出男をレイプした時の余裕たっぷりの登雅は何処へやら、あの時とは何もかもが違う、危険なまでの気持ち良さが身体を駆け巡っているのだ。

  ぼずん♡どずん♡ごづん♡どばん♡ばごん♡どごん♡ばごっ♡どごん♡♡♡

  バシバシと昊平の尻肉を叩いていた巨大な睾丸が、ぎゅううううっ♡♡♡と急激に持ち上がる。肉棒が何度も脈打ち、硬く、より膨張していく。この刺激が昊平にも伝わったのだろう、昊平は更に喘ぎ声を増し絶頂に浸る。

  「あええ”ぇ”ぇ”ぇ”っっぅぅ”ぅ”え”え”え”ぇ”ぇぇっっっぇぇ”ぇ”ぇ”え”え”え”え”え”っ”っ”っ”♡♡♡♡♡」

  ごずん♡どばんっ♡ごぢゅ♡どぢゅ♡ばごん♡どご♡どごんっ♡ばずんっ♡どづっ♡♡♡

  「グウ、昊平、見てみろ…!」

  登雅のその言葉に昊平は息も絶え絶えながら下を見る。

  「っっっっっ!!!!!♡♡♡♡♡」

  昊平の腹は、登雅が腰を突き出す度にボゴンっ♡ボゴンっ♡と大きく膨らんでいた。今にも射精しそうなバキバキに怒張し切った肉棒は、腹を大きく突き上がらせ雁の形も竿の凹凸もハッキリと浮かび上がらせながら腹の表面を高く高く持ち上げている。

  このまま中で、あの規格外の精液を吐き出されれば腹を突き破られるのではないか、そんな恐怖が昊平の中で沸き起こる。しかし昊平にそれを防ぐ術はない。それに昊平は、いつの間にか抵抗する意志を失っていた。この桁外れの交尾を受け容れ始めていたのだ。

  あの射精を喰らわせられたら一体どうなってしまうのか、一体どれ程の快楽が齎されるのか。昊平の中でその期待が何よりも上回っていた。登雅への恐怖心よりも、雄獣人へおの嫌悪感よりも。

  認めたくないが、認めざるを得ない。男に、雄獣人に、無理やり組み敷かれ尻を犯され、それも信頼し始めていた上司に。…それでも、こんな状況でも、昊平は気持ち良くて気持ち良くて仕方が無いのだ。

  …目の前の雄が、どうしようもなく、格好良く…見えてしまうのだ。

  どごん♡どごん♡ばごん♡ごぢゅ♡どぢゅっ♡ごりゅ♡どごん♡どばんっ♡♡♡

  登雅は分かっていた。昊平は未だ俺を怖がっている、元々男との経験も無ければ、性の経験も無さそうだ。この交尾から逃げたいのは当然の心理。ただそれは理性だけの話だ。昊平の淫肉は、欲しがっている。俺の肉棒を、俺の精液を。伝わって来るのだ、雌の本能が。

  登雅は目を赤く光らせ鼻息を荒くする。バギっバギっ♡と筋肉を盛り上がらせ肉棒に血を集めていく。根本にギュっ♡♡と張り付いた睾丸が発射準備を整える。

  「イクぞ…」

  強かに腰を打ち付ける、雄の高みに昇り詰めるため、ガツガツとストロークを長く強くし、バギンっ♡バギンっ♡と怒張する肉棒が昊平の腹を更に高く持ち上げていく。

  どごっ♡ばごっ♡どごっ♡がつっ♡がごっ♡どばんっ♡がごっ♡どごっ♡ずばんっ♡♡♡

  遂に、遂に昊平の中に射精するのだ。この瞬間をどれだけ待ち侘び、この時を夢見て何度精を解き放ったことか。

  「イクぞぉ…昊平…!!」

  身体が震える。筋肉も肉棒もバルクアップしていく。走っても息の上がらない登雅が呼吸を荒くし、鼻穴を膨らませて興奮を露わにする。汗が噴き出て自分でも咽返るような雄臭が部屋に漂っている。

  いつもより数段重たい睾丸の中で、グツグツ煮え滾る精子が歓びに満ち溢れている。

  ドゴっ♡バゴっ♡ドゴっ♡ドゴっ♡バゴっ♡バンっ♡ドゴっ♡バンッ♡ガツっ♡ドゴっ♡♡♡

  お前を、俺のモノにする。俺の雌にする。

  喰らわせてやる、

  俺の、

  射精を。

  ド ゴ ン っっっっっっっっっっっっっっっ♡♡♡♡♡♡

  最奥まで登雅は腰を強く打ち付ける。バギンっ♡♡と亀頭も竿も鋼鉄のように固く膨らむ。ぶるぶるっ♡♡と震える睾丸が大量の精子を送り出す。ボゴぉっっっ♡♡♡と根本の尿道が膨らみ、昊平の結合部をメリメリ拡げさせる。

  「イグっ………」

  その膨らみが、駆け上がっていく。前立腺を潰し、結腸を超え、亀頭の先から、遂に、遂に。

  「ガアアっっ!!!!!!」

  ボオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオっっっっっっ♡♡♡♡♡

  「っっっ!?!?!??♡♡♡」

  メリメリと体内を拡げられながら、腹の奥の奥を殴られたような衝撃が走った。愈々皮膚がブチ破れたのではと自身の腹を見る。亀頭の形がくっきり浮き出た昊平の腹の、その頂点が更に数センチ高く持ち上がっていた。体ごと持ち上げられるのではと疑う程のパワーと衝撃。

  ビュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウっっっっっ♡♡♡♡♡

  「ぁ”っっっぁ”ぁ”っっっっ????!!!!?♡♡♡♡」

  何という勢い。

  何という重たさ。

  何という熱さ。

  それらが全て快感に変わり、昊平の全身に強すぎる絶頂感が駆け巡る。まだ、登雅の射精は始まったばかり。それなのに昊平の腹は既にボッコリ膨らみ始め、あれだけクッキリ表れていた竿の凹凸や亀頭の雁の形が見えなくなっていた。

  ごっっっっっぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅ♡♡♡♡♡

  「ぁ”っっっっっ~~~~♡♡♡!!!!!???」

  熱い、腹が焼ける。ぶぐうううう!!と腹が限界まで膨らんでいく、みるみる内に妊婦のように膨らみ、強い圧迫感を感じる、もう、腹が、破れてしまう!射精が始まってほんの数秒の出来事に昊平はパニックになってしまう。

  パンパンの水風船のようになり、限界まで高まった内圧が遂に臓器を潰し皮膚を突き破って来る、そんなイメージが頭に過る。しかし高まった圧力は結合部に渡っていき、ガチガチに膨張した肉棒によりギリギリだった筈の結合部が更に一回り拡げられ、

  びゅぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ♡♡♡♡♡

  どりゅうううううううううう♡♡♡♡♡

  びゅぐぶうぶぶぶうぶぶぶぶぶぶ♡♡♡♡♡

  結合部に出来た僅かな隙間から何本も黄ばんだ筋が飛び出した。何とか破裂せずに済んだが腹の中は既に満杯状態であり、ここからは登雅が雄液を出した分、結合部から音を立てて勢い良く漏れ出していく。

  「ガあぁぁぁぁっ!!!!」

  ゴビュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ♡♡♡♡♡びゅううううううううううううううううう♡♡♡♡♡ドビュウウウウウウウウウウウウウウウウ♡♡♡♡ぼぢゅうううううううう~~~~~~~♡♡♡♡♡びゅるるるるるるるるるるるるるるるるるる♡♡♡♡♡♡

  「ぁぁっぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”~~~~~~~~♡♡♡♡」

  結合部を、前立腺を、結腸を、更にその最奥を、力強い肉棒の脈動が刺激しながら、雄の濁流が昊平の膣を襲う。その肉棒の刺激に、精液の熱さと発射の強さに、昊平はぐりん♡と白目を剥き、深い深い絶頂に堕ちて行く。

  ブボオオオオオオオオオオオオオオ♡♡♡ぶぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ♡♡♡♡どっっっびゅうううううううううううううう♡♡♡♡♡びゅうううううううっっ♡♡♡びゅうううううううううっ♡♡♡♡びゅうううううううっっっ♡♡♡びゅううううううううっっっ♡♡♡♡

  止まらない、まだまだ止まらない。肉棒が脈打ち結合部から膣内を持ち上げる。亀頭の先から発射される太い雄液が腸壁をバシバシ叩く。膨らんだ腹の最頂点がその雄液により更に高く膨らみ、一旦膨らみが落ち着いたかと思えば次の精液がまた腹を持ち上げる。

  「グウウウウっ!!!」

  ボリュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ♡♡♡♡♡どっっぢゅううううううううう♡♡♡♡♡びゅううううっ♡♡♡びゅううううううううっっっ♡♡♡♡ぼっっぶっっっぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅ♡♡♡♡♡ぶりゅううううぶりゅうううぶりゅうううぶりゅうううううううう♡♡♡♡♡

  結合部から音を立てて濃厚な黄ばんだゼリーが漏れ出し、昊平の尻肉や登雅の股間周りを白く染めながらベッドに溜っていく。まだ、まだまだ射精は続いていく。

  最初に腹を満たした精液は、一回の射精のほんの上澄みだった事を昊平は身に染みて知る事となった。もし結合部から精液が漏れ出なかったらと思うと恐ろしい。

  [newpage]

  「ふぅ…」

  未だ肉棒からは精液が出続けている。それなのに登雅はどこか落ち着いた様子で昊平を再度見据えた。そして腰振りをゆっくりと再開する。

  ごちゅ、びゅるるるるるるる♡♡♡どちゅ、ぶちゅ、びゅううううう♡♡、ごちゅ、びゅううううう♡♡♡どぢゅ、ごぢゅ、ビュルルルルルルルル♡♡♡ばちゅ、びゅっっびゅううう♡♡♡

  「っ…!?♡♡♡」

  どうして、まだ射精しながらも腰を振れるのか。休憩を挟まず、加えて今日はもう2発も出しているのに、まだまだヤル気だというのか。昊平は驚いた表情を浮かべながらも肉棒を叩き込まれ、膨らんだ腹を揺らされる。

  登雅にとっては、ここからなのだ。今の射精は正に夢心地だった。今までのどんな射精よりも気持ち良く、夢が叶ったという実感があった。しかし登雅は満足していなかった。

  ——射精はしたものの、この状況に呑まれ、昊平の姿に興奮しすぎて碌に交尾を味わえなかった。まるで初めてセックスを体験した若者のように趣も無くただ射精しただけ。大人の雄として情けない。もっともっとリードして昊平を気持ち良くしてやらねば、昊平もまだ満足していない筈だ。

  先程の一発で肉棒の刺激に慣れることが出来た。もっと、もっと、じっくりと昊平を味わい、俺の肉体も肉棒も味合わせてやらねば。

  登雅は腰を引き、肉棒の角度を付けてゴリュ♡ゴリュ♡と円を描くように腰を回しながら肉壁の硬い部分を探す。そして狙いを定め、浅く腰を振りながらその部分を執拗に刺激してやる。

  ごり♡ごりゅ♡ぐりゅ♡ごり♡どづ♡ぐりゅ♡ごりゅ♡

  「んんええっっ♡♡♡ぁ”っ♡ぁ”っ♡あ”ッ♡ぁ”ッ♡♡」

  その場所を責められた瞬間、昊平は驚いたように目を見開きながら、漏らすように喘ぎ声を出す。先程とは全く異なる感覚。射精する時に感じるような鋭く短い気持ち良さが、普段の数倍のエネルギーで連続的に齎される。

  「ん”ッッな”っっ♡にっっぁ”ッッッ♡♡♡これ”っっっ♡♡♡」

  ごづ♡ごづ♡どづ♡ごづ♡どづ♡どぢゅ♡ごづ♡ごりゅっ♡♡♡

  「ここがな、前立腺だ。どうだ、気持ちいいか、昊平?」

  「ッッっ~~~♡♡♡」

  気持ちいいなんて、言える訳が無い。男なのに、男に掘られて。既に十回以上絶頂させられたのにも関わらず、昊平は自分が感じている事実を否定しようとしていた。あれは不思議な力による生理現象、体がおかしくなっただけだ。

  “気持ち良い”なんてきっと錯覚だ。

  そう思っていたのに。

  「うぅぅうグウウウウウッッッッッ~~~~♡♡♡♡」

  びゅるる、びゅるっ、びゅる、だぐだぐだぐだぐ…

  昊平のガチガチに勃起した陰茎から漏れ出たのは、紛れも無く精液だった。昊平の頭は更に混乱する。僕は、僕は、やっぱり、感じているんだ。気持ち良くて、仕方が無いんだ。

  「おお、トコロテンしてるじゃないか…!そんなに気持ちいいか、昊平!」

  登雅は嬉しそうに、勝ち誇ったように言う。トコロテンの意味が分からない昊平は、とにかく赤面しながらも快楽に抗えず何度も愚息をしゃくり上げ精液を漏らしていく。

  ごりゅ♡どづ♡どぢゅ♡ごぢゅ♡どづ♡ごりゅ♡ごりゅごりゅっ♡♡♡

  登雅の亀頭は余りにも大きいため、昊平の小さな前立腺をピンポイントに刺激するには圧力に不足がある。だから登雅は腰の位置を調整し、高く硬い雁の頂点を前立腺に擦り付け、鋭い刺激を与えてやる。

  「ん“う”う”う“っっっ♡♡♡ダ、、っっめ”ッッ♡♡♡」

  どぐんっ♡どぐんっ♡♡どぐんっっ♡♡♡

  正に、射精の感覚。肉棒を内側から刺激されるようで、強制的に血流が集まり勃起してしまう。普段のオナニーでは最後にだけ訪れる、”射精する直前”の感覚。その感覚が何度も何度も連続的に、登雅の腰に突かれる度に襲い掛かる。

  そして気付けば射精しているのだ。しかもイってもイっても止まらず、亀頭に押し出されるように精液が漏れ出す。故にトコロテンと言うのか、と昊平が冷静に気付いたのはこの交尾が終わってからの事。今は知性を飛ばして何度も何度も精を吐き出すのみ。

  「すごい締め付けだ…!」

  その結合部の締め付けに、昊平の恥ずかしそうにしながらも快楽に歪む表情に、バギンっ♡と可愛く勃起しながら止めどなく精液を漏らす光景に、登雅はまた必要以上に腰付きを強くしてしまう。

  がつ♡どりゅ♡どんっ♡どづ♡ごづ♡ごりっ♡ごりっ♡ごりっ♡ごりっ♡♡♡

  「ぃぃぃいあああああァァ”ァ”ァ”ァ”ッッッッ♡♡♡♡♡」

  登雅は鼻息荒く嗜虐的な笑みで前立腺に亀頭と雁を押し付ける。もっとイかせたい、もっと顔を歪ませたい。もっと、もっと、快楽を脳に焼き付け体に擦り込ませたい。昊平の脚の骨が軋む程、登雅の握る力が強くなっていく。

  「ふーっ、ふーっ、ふーっ」

  ごりごりごりごりごりどづどづどづごりゅごりゅごりゅごりゅどづどづごりゅごりゅごりゅごりゅ♡♡♡♡♡

  登雅の腰が、亀頭が、昊平の前立腺を突き上げ、愈々昊平の腰がベッドから浮いていく。昊平の脚は手で支えているものの登雅の亀頭が昊平の下半身、腰を持ち上げているのだ。登雅の勃起力はまたしても昊平の理解の範疇を超える。

  更に持ち上げられた事により、負荷が前立腺に集中する。これだけ出しているのに、桁違いの射精感が昊平を襲う。まるで、睾丸を潰され、尿道から直接精液を吸い取られるような感覚。射精の力みが止まらない、息が、出来ない。

  「ぁぁぁぁぁぁあ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ッッッッッッ~~~~~♡♡♡♡♡」

  どっぶ♡どっぷ♡どぷっどぷっ♡どぶぶぶっどぷどぷどぷどぷどぷどぷっっっ♡♡♡♡

  昊平の精力は一般的なニンゲン並み。登雅からしたら一発の上澄みにも満たない量だが、昊平からしたらこのトコロテンは1か月分以上の射精量だ。登雅の雄フェロモンにより昊平の精力が増強されているためこれだけ出るのだが、それは昊平にとって幸か不幸か。

  「あ”っっっっっっ♡♡♡♡♡」

  昊平の断末魔のような短い喘ぎの後、パタンと昊平の体から力が抜ける。呼吸すら忘れる程の余りの連続射精に、意識が飛び掛けてしまう。登雅は一旦責めを止め、ぬっぶぼん♡と音を立てて亀頭を抜いてやる。

  涙を流し、胸を上下に揺らして大きく呼吸する昊平を、登雅は満足気に見下ろす。これで、前立腺の気持ち良さを教えてやれた。

  次だ。次はここの気持ち良さを教えてやらねば。

  ぬっっぶんっっぐぢゅぢゅぢゅぢゅっ♡♡♡

  「ン”ぇっっっっ!?!?♡♡♡♡」

  少し呼吸が落ち着いたのを見計らって、登雅は勢い良く肉棒を淫穴に埋めた。

  ごりゅんっ♡ぶりゅんっ♡ごりゅっ♡ぶりゅんっ♡♡

  ゆっくりと腰を抜き差しし、膣内にある”壁”を抉じ開けるように亀頭を擦り付ける。そう、ここは、

  「結腸だ。昊平、良く覚えておくんだ。」

  「っっ~~!??♡♡♡」

  登雅は肉棒を半分程挿入しては少し引き、また挿入し、を繰り返す。結合部を通った筈なのに、その先に別の入口があるような感覚。そこを執拗に抉じ開けられる。昊平は未知の感覚に戸惑うと共に、先程とは対極に位置するような快感を認知し始めていた。

  結腸とは何なのか、良く分からない。しかしその未知の言葉とこの感覚が結びついて脳に刻み込まれていく。結腸、これが、結腸。先程も責められていたのだろうが、その時は細かい刺激を感じ取る事が出来なかった。今、また新しい快楽を体に叩き込まれるのだ。

  ごりゅっ♡ぢゅぶっ♡どりゅっ♡ごりゅっ♡ごりゅっ♡ごりゅっ♡ごりゅっ♡

  骨盤がぐわりと開き、腸の肉や内臓が蠢く。雄肉棒を通すために体が変わっていくのが分かる。亀頭が奥の扉を抉じ開け、雁がその扉を引っ掻いていく。その度に、先程とは全く異なる気持ち良さ…言うなれば鈍く長いじんわりとした刺激が腹の奥に拡がる。

  「ぅぅう~~~♡♡♡ぅぅう”う”う”う”う”~~~っっっっ♡♡♡♡♡」

  びゅっ♡びゅううっ♡♡じょおっ♡♡♡

  昊平の陰茎から飛び出したのは、精液では無く透明な汁。またしても潮を噴いてしまう。肉棒の責める場所によってこんなにも感覚が異なるのか、絶頂の種類が違うのか、昊平は驚きながらも登雅の肉棒に屈して壊れたように汁を飛ばす。

  「そうだ、しっかり覚えるんだ」

  昊平が思い通りに壊れていく、雌になっていく。あんなに真面目な昊平が、性に溺れていく。登雅は嬉しくて堪らない、もっともっと堕として支配してやりたい。

  腰を押し出せば結腸は難なく登雅の亀頭を通し、腰を引けば雁に結腸が引っ付いてくる。昊平が結腸の気持ち良さを理解し始めているのが分かる。結合部が根本をきゅうきゅう♡締め付けながら、腸肉が柔らかく竿を刺激し、結腸がぢゅぽ♡ぢゅぽ♡と亀頭と雁に吸い付いてくる。

  全く、けしからん名器だ。そう登雅は呆れたように、しかし嬉しそうに淫猥な笑みを浮かべる。そのようにアナルを変えたのは登雅の雄αのフェロモンなのだが。

  ぢゅっぼ♡ぢゅぼ♡ぐぢゅ♡どぢゅ♡ぶぢゅ♡ぶぢゅ♡ぶぢゅ♡

  「ん”ん”ん”う”う”う”う”う”う”~~~~っっっ♡♡♡♡♡」

  じゅっっっ♡びゅっ♡♡♡びゅびゅびゅっっっ♡♡♡

  じっくり、じっくりと教え込む。結腸がこじ開けられ、結腸が捲れ上がる感覚を。そしてじわじわと重い快感に、壊れたように潮を噴いてしまう、この雌の絶頂を。昊平は今まで発したことの無い、喉を抉るような喘ぎ声に早くも声が枯れてしまい息の漏れる音が強くなる。

  それでも登雅は腰を止めず更にストロークを長く、腰付きを強くしていく。昊平は次々に潮を噴く、顔を真っ赤にして、オルガズムの極致に陶酔し切った蕩蕩の顔を見せて。

  「どんどん、淫乱になるじゃないか、昊平っ…!」

  その光景に、またしても登雅は我慢出来なくなる。体の隅々まで、脳の髄まで、この感覚を覚えさせるつもりだったが、一挙に腰を最奥まで打ち付ける。

  ばぢゅんっっっ♡♡♡

  「ィ”ッッッッ~~~~♡♡♡」

  ぼごんっ♡と腹に砲丸のように重たい亀頭が埋め込まれ、表面にその形が浮き出る。その雄欲のまま昊平を貪るように、登雅は最奥を亀頭で殴りつける。

  ごりゅ♡ごりゅ♡ごりゅ♡ごりゅ♡ごりゅ♡ごりゅ♡ごりゅ♡ごりゅ♡♡♡

  「っっっ~~~~~っっっ~~~~♡♡♡♡」

  最奥を衝かれる感覚は前立腺とも結腸とも違う、じわじわとした絶頂が更に濃密になり、昊平は額に筋を浮かべ声無き声を漏らしながらドライで絶頂する。この最奥の感覚をたっぷりと教え込みながら、登雅は雄欲の解放に向かって行く。

  「ふーっ、ふーっ、いいぞ…」

  雄を高めていく。フェロモンを撒き散らし、筋肉を脈動させ。全身の汗が毛皮を撓らせ新鮮な体臭と汗臭を漂わせる。比較的小さなストロークで重点的に奥を穿てば昊平の腹がボゴンっ♡ボゴンっ♡と大きく上下し、その異様な光景すらも興奮材料にしながら登雅は腰を強めていく。

  ごりゅごりゅごりゅごりゅごりゅゴリゴリゴリぐりゅぐりゅぐりゅぐりゅっっ♡♡♡

  バギンっ♡バギンっ♡と肉棒が硬化し始める、その衝撃が膣肉から全身に広がるのだろう、肉棒の脈動に合わせて昊平も汚い獣声を上げる。睾丸がまたしても躍起になって作り立ての子種汁を雄肉棒へ送り始める。

  バンバンバンバンバンバンバンバンっっっ♡♡♡♡

  「フー、フー、イク、イク…!」

  雄欲に支配された登雅の頭の中は雄絶頂の事で頭が一杯になり、惨いまでものパワーで肉棒を打ち付ける。昊平の脚を支えていなければ体が飛んでいってしまう、それ程の力強さ。そして最大限に硬く膨らんだ肉棒が膣肉を持ち上げ、結腸の更に奥で亀頭の先の鈴口がぐっぽ♡♡と開く。

  バゴンっっっっっっっっっっ♡♡♡♡♡

  「イグっっっ!!!」

  甘い臭いが強すぎて咽返る、全身の筋肉がボゴボゴ♡と膨れ上がる、肉棒が揺れる、地響きのように揺れ、物凄い勢いで、あの雄液の濁流が、駆け上がって、来る…!

  「オオオオオオっっっ!!!」

  どっっっっっっぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼおおおおっっっ♡♡♡♡♡

  「っっっっっっ!?!?!?♡♡♡♡♡」

  ごっっぶぶぶぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅ♡♡♡♡♡どびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅ♡♡♡♡ビュ~~~~~~~~~~~~~♡♡♡どっびゅるるるるるるるるるるる♡♡♡♡ごびゅうううううううううううううう♡♡♡♡ぶっぼぼぼぼっっぼぼぼぼびゅるるるるるるるるるるる♡♡♡♡♡

  全く衰えない量と勢い、ぼぼぼぼ~~~♡♡♡と瞬く間に昊平の腹は膨らみ、当たり前のように限界値を超える。そうなれば結合部から射精と同じような勢いで黄ばんだ雄汁が漏れ飛び出していく。

  熱い、脳まで焼き切れてしまう、野太い精液が腹を内側から殴って来る、精を吐き出す度にしゃくり上げる肉棒が、昊平の腰を浮かす。昊平は白目を剥き危険なまでの多幸感に意識が朦朧となる。

  どりゅううううううううううう~~~~~~~~♡♡♡ぶぼっぶぼっぶぼぼぼぼっぶぼぶりゅぶぼっぶりゅっぶぼぼぼおぼぼぼぼぼお♡♡♡♡♡ドっヂュ~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡ビュルルルルルルルルルルルルルル♡♡♡♡ボビュウウウウボビュウウウウウボビュウウウウボビュウウウウウウウウ~~~♡♡♡♡♡

  昊平は思う。この瞬間が、一番だ。先程教え込まれたどの快楽よりも、この雄精を放たれるこの瞬間が、度を越えて一番なのだ。正に昇天、何もかもを忘れ、只管に雄を感じて悦に浸る。

  この満たされる感覚、物理的な腹の飽和感では無い、初めて心も身体も満たされるような様々な充足感。これを齎してくれる目の前の屈強な雄に、心が傾いていく、崇拝すら覚える。これが、彼の”雄”のお陰なんだ、肉棒の大きさ、吐精の脈動、筋肉の隆起、臭い、声、温度。その雄性を感じれば感じる程、この充足感に堕ちて行く、堕ちて行く…。

  ごっっっびゅるるるるるるるるるるるるるるるるるる♡♡♡♡ボッッッッビュ~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡どびゅううううびゅううううビュウウウウウウウウびゅうううううううう♡♡♡♡どぐんっどぶっどぼぼぼぼっぼぶっっぶうううううううう♡♡♡♡びゅううううううううう♡♡♡♡

  まだまだ終わらない射精、一体どれ程の精力を蓄えているのか。肉棒の位置や角度によって結合部から様々な角度で精液が漏れ出る。結合部の上側から漏れ出た雄液の太い筋は登雅の肉体に反射し、ぼちゃぼちゃぼちゃっ♡♡と昊平の上半身に降り掛かる。

  その黄色味と流れ落ちない粘度、その重み、熱、それにすら雄の強さを感じて、じわじわと昊平を色欲に溺れさせていく。

  「フー!フー!堪らんっ!!」

  ばづんっ♡ばぢんっ♡ごぢゅっ♡ばんっ♡ぶちゅっ♡ぼぢゅっ♡ばちんっ♡ばちんっ♡♡♡

  未だ膣の奥に種をぶち撒け腹の表面をボコボコ♡と膨らませながら登雅は腰を打ち付け始める。雄欲を覚醒させながらも、交尾の始めは僅かながら理性という面を被り冷静さを残していた登雅の表情は、今やその面も完全に壊し去り獰猛な雄欲を隠そうともしない。

  支配欲が満たされた嗜虐的で淫猥な笑みを浮かべながら、赤い眼を光らせて自身の快楽のために腰を更に重く強くしていく。先程までは昊平との体格差を案じ手加減していた抽送も容赦が無くなっていく。

  ばちんっ♡ばちんっ♡ばちんっ♡ばちんっ♡ばちんっ♡ばちんっ♡ばちんっ♡♡♡

  「ぁ“ッッッッ!!!!♡♡♡♡ぁ”ぁ“っっっ~~~~♡♡♡♡」

  腰を引けば亀頭が結腸を捲り上がらせ、雁が前立腺を潰し、結合部までをも捲り上がらせながら血管の浮き出た竿やグロテスクな赤黒さを光らせる亀頭が肉穴の外に顔を出す。次の瞬間にはその雄肉が容赦無く叩き込まれ、再度前立腺を潰し結腸を抉じ開け、最奥を突けば昊平の腹がボゴンっ♡と膨らむ。

  肉棒が引き抜かれる時には膣肉が肉棒に吸い付き名残惜しそうに雄棒を追い掛けるものだから、結合部からは淫肉が盛り上がり、昊平の体全体がズルズルと肉棒に引っ張られるような感覚に陥る。登雅が腰を打ち付ければ結合部から顔を出した淫肉諸共、腸肉を擦り潰しながら肉棒が膣全体を押し込み、屈強な腰が昊平の体を浮かせる。

  ばごんっ♡ばちんっ♡どごんっ♡ばごっ♡ばごっ♡ばごっ♡どごんっ♡ばごんっ♡

  「ッッッッッ~~~~~~~~~♡♡♡♡」

  長いストロークで結合部から最奥までを一気に刺激する肉棒によって、登雅が先程教え込んだ種類の異なる快楽が一挙に昊平に押し寄せるのだ。前立腺を潰され、結腸を抉じ開けられ、最奥を殴り付けられる。登雅が一度腰を往復させる度、その快楽が、一挙に。

  「ゥゥグゥゥゥゥゥッッッッ~~~~~~~♡♡♡♡♡」

  完全勃起から少し萎えたような昊平の肉棒から、細い精液が飛び出す。かと思えば透明な汁がブシュっ♡と噴き出し、更に顔を真っ赤にしながらドライでイく。そしてまた少しだけ白く濁った液が漏れ…絶頂のループは無限に続いていく。

  ばちんっ♡ばちんっ♡ばちんっ♡ごりゅっ♡どごっ♡ごりゅっごりゅんっ♡♡♡

  「フーっ!フーっ!」

  登雅の息が荒いのは、腰振りによる呼吸の乱れでは無い。これ程の腰振りなど登雅にとっては軽い運動に過ぎない。ただ登雅は、昊平の絶頂し続ける姿に、まるで別人のように淫乱へと変貌してしまった目の前の”雌”に、興奮を隠せないのだ。

  性交を知らなかったであろう昊平が、こんなにも簡単に堕ちてしまう。痛がりもせずあらゆる絶頂を享受して。登雅は感動すら覚えながらも更に昊平を深みに堕とすべく交尾を貪っていく。

  「そんなに、そんなに気持ち良いか、昊平っ!!」

  「っっっ~~~♡♡♡」

  登雅は昊平の肉体を熟知している。自身の雌にするつもりなのだから当然の事。昊平の弱い所を刺激し、思い通りにイかせまくる。

  「ほら、ここが良いんだろうっ!どうなんだっ!!」

  登雅にあるまじき暴力的な物言いでも、既に昊平の頭はその言葉も音声も快楽へと変えてしまう。彼への嫌悪も恐怖も、そして腹の奥のズキズキとした痛みも忘れてしまう、それ程の溢れ出る快楽。

  登雅に何か言われているが、昊平に答える余裕は無い。呼吸すら満足に出来ないのだから今はただ彼に全身を委ねる事しか出来ないのだ。

  しかし、その昊平の態度を、登雅は良しとしなかった。

  「ちゃんと言わないなら…」

  『

  正直に、言え

  』

  「っっっっっっっっ~~~~~~~♡♡♡♡♡」

  登雅の赤い目が光り、雄欲が昊平の脳に直接命令を下す。その感覚だけで脳が痺れて何度も絶頂してしまう。更に登雅は躊躇い無く、

  ぶっぢゅぼぼぼぶっっぶぼんっっっっ♡♡♡

  肉棒を勢い良く引き抜いた。その瞬間、昊平はまたしても経験した事の無い感覚に苛まれる。

  ビグ、ビグビグビグビグビグウウウウウっっっ♡♡♡

  「んぁっっぁぁあああああああああああ”あ”あ”あ”あ”あ”♡♡♡♡♡」

  全身の痙攣が止まらない、尻穴が、膣の奥が、熱い、沸騰してしまう、溶けて火傷してしまう。昊平は訳も分からずベッドの上で激しく体を跳ねさせた。

  ビグウっ♡♡ビグウっっ♡♡ビグビグビグっっっ♡♡♡

  「あああ”あ”あ”っっ♡♡!!!?ぁぁぁ”あ”あ”あ”あ”っ”っ”♡♡♡!?!?」

  止まらない、どうして、どうして、こんなに絶頂感に襲われるのか。自分の体に何が起こっているのか。

  肉棒が抜かれただけだ。むしろ元に戻ったんだ、肉棒を挿入されていないと言う普通の状態に戻っただけ。それなのに昊平の体は渇望していた。物足りない、寂しい、そんな言葉では言い表せない感情。欲しい、絶対に欲しい、今すぐに、欲しい。さもないと、死んでしまう。そう思ってしまう程に、昊平は目の前の雄に服従していた。

  「あ、っっぁっっ、あ、、、♡♡♡」

  自身の股の間で、バグっ♡ビグっ♡と大きく脈打ち我慢汁を吐き出しながら天を向いている雄肉棒を、物欲しそうに凝視する。欲しい、挿れて欲しい、でも言葉が出て来ない。そんな淫売婦のような下品な事を言う訳には…。

  「欲しいのか?」

  「っっっ…!!!♡♡♡♡」

  「どうなんだ、欲しいのか!!」

  “言わないと、やらないぞ”という暗示が脳に叩き込まれる。登雅の語気が強まれば、雄の臭いも強くなる。肉体に、脳に、浸透していく。今すぐに、言う事を聞かなければ。昊平の脆い理性がドロドロと零れ落ちて行く。

  「ほ、ほし、、い、、♡♡」

  「…何がだ?」

  「っっっっ??!!♡♡♡♡」

  物欲しそうにグッパリ開いたままの肉穴がパクパク疼く。その魚の口のように動く入口に、どぢゅ…♡と裏筋の尿道を宛がってやる。それだけで昊平は身体をビクつかせ汚い喘ぎ声を漏らす。

  お互い分かっているのだ。登雅は言わせたい、昊平は言いたくないが、言わないと、貰えない。

  「ち、ちん、、こ…」

  「ん?声が小さい、しっかり言うんだ。チンポが欲しい、と」

  それは昊平の発した事の無い言葉だった。低俗かつ馬鹿馬鹿しい言い方。それなのに今はどうしても興奮してしまう、その語感と、その言葉を言わされるという状況に。

  「ちん、ぽ、欲しい、です…」

  ニヤリと登雅が笑い、腰を引く。指で竿を押し下げ、むっちゅっっ♡と結合部に亀頭を擦り付ける。

  「なんだ?そんなんじゃ、聞こえないぞ?」

  「ううっっ♡♡チンポ、欲しいですっっ!!」

  登雅は緩く艶かしく腰を動かし、むちゅっ♡ぶちゅっ♡と亀頭を減り込ませる。しかしまだ、挿れてやらない。

  「何を、どこに、欲しいんだ?」

  「チンポをぉっっまんこにぃっっ♡♡♡!!!」

  言えば言う程、昊平の理性が溶け出していく。気持ち良い、自分でも信じられない下劣な言葉を言って、それを目の前の雄に伝えている。

  「オラ、聞こえないぞっ!!!♡」

  それでも登雅はまだ許さない。面白い程に昊平が狂っていく様を、もっともっと見ていたい。そして昊平は恥ずかしさと興奮に脳が焼き切れたように熱くなる。完全に頭に血が昇り、涙を浮かべながら大声で叫ぶ。

  「チンポ!!チンポ!欲しいっ!!チンっっ…」

  どっぢゅぶぢゅるるるるるるるるぶぼんっぢゅぶぶぶぶ♡♡♡♡

  「ああああアアアアあああああア”ア”ア”ア”ア”っっっ♡♡♡♡♡」

  その様子に我慢が効かなくなった登雅は一気に腰を埋め、トップスピードで腰を打ち付ける。

  ばごっ♡どごっ♡ばごっ♡ばごっ♡どごっ♡ばごっ♡どごっ♡ばごっ♡どごっ♡♡♡

  「どうだ!!気持ちいいか、昊平!気持ちいいかっっ!!!」

  「きもち”い”い”い”い”っ”っ”♡♡♡き”も”ち”い”い”い”い”っ”っ”っ”♡♡♡♡♡」

  狂ったように叫ぶ。最早知性を忘れた獣のように、登雅の腕にしがみ付き肉穴で雄棒を締め付け大声で快楽を叫びながら連続絶頂を味わう。

  遂に、遂に完全に堕としてやった。壊してやった、昊平の外面も、常識も、全てを壊して俺の雌にしてやったんだ。登雅は不敵な笑みを浮かべ雄欲のままに腰を打ち付ける。

  ばご♡どご♡ばご♡ばご♡ばご♡ばご♡ばご♡ばご♡ばご♡どご♡ばご♡

  昊平の完全に堕ちた姿と、ぢゅう♡ぢゅう♡と吸い付いてくる肉穴の感触に、登雅は一気に昇り詰める。

  そうだ、ここまで正直に、従順になってくれたのだから。

  従順な雌には、それ相応の褒美をやらなければ。

  どごばごどごばごどごばごばごどご♡♡♡がつがつがつがつがつがつがつ♡♡♡

  「オオオオっっイク、イク!!!種、欲しいか、昊平っっ!!!」

  「ぁぁぁぁ~~~♡♡♡♡ほしっ、、、ほしいっっっっっ♡♡♡♡♡」

  「おおし、良く言ったっっ!!!っっっっイグぞぉっっ!!!!」

  フェロモンと汗を撒き散らす。登雅も同じように恥を捨てて快楽に溺れた雄顔を晒して腰を打ち付ける。バギンっ♡バギンっ♡♡と脈動する肉棒が昊平を持ち上げ、睾丸がグングンと根元に張り付き、竿肉が硬く、亀頭が膨らみ、そして…!

  「ッッッッッオオオオオオオオオオオオ!!!!!!♡♡♡」

  ぼっっっっっっびゅるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるる♡♡♡♡

  ドグビュルウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ♡♡♡♡♡

  「ッッッッッ~~~~~~~♡♡♡♡♡」

  どびゅるるるるるるるぐびゅうううううううううううううううう♡♡♡♡♡ビュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ♡♡♡♡どっっぢゅるるるるるぶぼぼぼぼぼぼぢゅるるるるるるる♡♡♡♡びゅうううううう~~~~~~びゅうううううう~~~~~♡♡♡♡

  雄の濁流がまたしても昊平を襲う。腹が限界まで膨らみ、結合部からセメントのような黄ばんだ雄液が勢い良く漏れ出す。

  「オオオオオオオオオオっっっ!!グウウウっっっ!!!!♡♡」

  びゅるううううううううううううううううううううう♡♡♡♡♡ボッッビュビュビュビュビュビュビュビュビュ~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡♡ゴビュウウウウウウウ♡♡♡びゅうううううう♡♡♡ドビュルルルルルルル♡♡♡♡ビュウ~~~~~~~~~♡♡♡♡どっっっっびゅるるるるるるるるるるるるるる♡♡♡♡♡♡

  膣から漏れた精液はベッドの上にたっぷり溜まっており、昊平の尻肉は勿論、腰や背中周りまでもが雄汁に包み込まれていた。全く信じられない事だが、昊平にとって今はその津波のような濁流も興奮材料にしかならない。咽返る程の精液臭に包まれながら体内で放たれるその子種汁の感触をたっぷり刷り込まれていく。

  どぢゅっ♡ぼぢゅ♡どぢゅっ♡ぼりゅっ♡ごぢゅっ♡ぶぢゅっ♡ぶぢゅっ♡♡♡

  またしても精液が迸る最中、登雅は腰を振り始める。腰を打ち付ける度に結合部から粘度の高い黄ばんだ雄液が下品な音を立てて漏れ出て来る。射精という大きな刺激の渦中、これだけの量を出しながら、登雅は膣肉を貪ろうと腰を穿つのだ。

  性欲が強い、なんて言葉じゃ言い表せない。目の前の生物は同じ男とは思えない、正に雄の権化とも雄の化け物とも言える。そんな登雅が汗とフェロモンを更に撒き散らして腕のように太い肉棒で昊平を蹂躙し続ける。

  ぼぢゅっ♡どぢゅっ♡ばぢゅっ♡ごぢゅっ♡ばぢゅっ♡どぢゅっ♡ぼぢゅっ♡♡♡

  「ぁッッッ♡♡♡ッッッぁぁッッっ、っっ~~~~♡♡♡」

  言わずもがな昊平は延々と続く連続絶頂の中で知性の欠片も無い喘ぎ声を出しながら精液か潮かも分からない淫汁を愚息から漏らす。肉棒の脈動に膣を持ち上げられ、濁流に腹を膨らまされ、登雅の腰つきに下半身を打ち上げられ。

  この状態では普段内面を見られないように取り繕っていた、昊平の全ての面の皮が溶けて無くなり、獣が快楽に溺れたような顔を、目の前の雄に曝け出す他無いのだ。

  「昊平、良い顔でイクじゃないかっっ!!!」

  「っっっっ♡♡♡」

  登雅はその破顔した様子を覗き込むように見つめ、満足気な笑みを浮かべながら昊平の表情を己の興奮材料に昇華させ肉棒を脈動させていく。昊平は登雅の熱い視線を浴び、改めて自分の表情に言及されるとどうしても恥辱に耐えられず腕で顔を抱き込むようにして顔を隠してしまう。

  「ダメだろう、そんな事をしたら…!」

  勿論登雅はそれを許さない。またもや昊平の両手首を握り簡単に腕を振りほどく。そしてお仕置きと言わんばかりに極太肉棒と強靭な腰で少し強めに膣を打ち込んでやる。

  がつんっっっっ♡♡ごづんっっっっ♡♡どごっっっっ♡♡どづっっっっ♡♡ばごっっっっ♡♡♡♡♡

  「ンぁああ”あ”あ”っ”っっ♡♡♡ぁ”ぁ”っっっ♡♡♡ぁ”ぁ”っっっ~~~~♡♡♡」

  腰を高く打ち上げられながら昊平はまたしても絶頂の海に溺れていく。斜め上を向いて涙を流しながら、鼻穴を拡げて鼻水も涎も漏らしながら。その狂ったイキ顔を食い入るように登雅に見つめられ、その興奮で更に深くイキ続けるのだ。

  一頻りアヘ顔を見て満足した登雅は、一旦腰を止め昊平の両手を精液で膨らんだ腹の上に置いてやる。そしてその上から登雅の大きな手を重ねる。

  「…?♡♡」

  何をされるか分からない昊平は不可解な面持ちで登雅を見つめる。登雅はそんな昊平の表情の変化を見落とさないようにしながら、膨らんだその腹を一気に押し下げた。

  ブっっっっビュウウウウウウウウウウウウウ♡♡♡♡♡

  「んやああああ”あ”あ”あ”っっっ!??!?♡♡♡♡♡」

  膣穴から怒涛の勢いで黄ばんだ雄汁が漏れ出す。そのまま登雅は何度も何度も、鳩尾から脇腹、下腹までしっかりと押さえ付け精液を出させ、更に緩く腰を抜き差ししてパンパンに張った雁を使って中からも精液を全て掻き出した。

  昊平の腹の膨らみは完全に元に戻り、最初と同じように亀頭や竿の形がクッキリとその表面に浮き出ていた。その肉棒の膨らみに、再度昊平の手を置き押し当ててやる。

  「さあ、触ってみろ」

  言われるがまま昊平は腹に浮き出る肉棒を軽く押してみる。下腹をこんもりと膨らませる太竿を触ってみれば手にその硬さが伝わり、少し撫でてみれば竿に纏わり付く血管の膨らみすら感じ取ることが出来る。

  腹の頂きを高く押し上げる亀頭、そこに手を当てればその熱が、雁の高さが、そしてビグっ♡ビグっ♡としゃくり上げ我慢汁をどぷ♡どぷ♡と漏らす感触が分かるのだ。正に、雄を滾らせた肉棒が腹の中に入っている事実を改めて実感させられる。

  自分のモノとは比べ物にならない。半勃起してずっと訳の分からない汁を漏らしている情けない愚息とは、何もかも。見上げる背丈に、全ての部位が自分より倍以上太い、筋肉で覆われた肉体、そしてこの優秀な雄棒。最早自分が男だなんて関係ない、この圧倒的な雄にもっと蹂躙されたい、そのためにもっと奉仕しなくてはと考えてしまう。

  昊平はゴリっ♡ゴリっ♡と腹の上から肉棒を撫で始める。

  「良いぞ、腹の上から扱け。俺のチンポを気持ち良くしてみろ」

  登雅は段々と口調を荒げて、生の声で己の雌に直接命令する。もう雄の意志が昊平の脳に語り掛けなくとも昊平は常に発情していた。

  昊平は必死に腹の上から亀頭と竿を擦る。自分の腹なのに、自分のものでは無いような感覚。腹の上から扱かれる刺激でドグっ♡バグっ♡と肉棒が脈打ち腹を押し拡げるものだから、自分で擦っておきながら昊平は汚い声を上げ甘イキし続けてしまう。

  「っっ♡♡ぅっっ♡♡あ”ぁ”っっ♡♡」

  「どうだ、これが俺のチンポだ。分かるか?」

  昊平はコクコクと大きく頷く。この存在感、太さ、熱さ、硬さ、これが、本物の雄肉棒。登雅は昊平の上に手を重ね腹の中の肉棒に押し付けながら、腰をゆっくりと動かしてやる。

  ずっりゅるるるるるるる♡♡♡メリメリメリメリっっ♡♡ぶぼぼぼぼぼぼぼぼぼっっっ♡♡♡

  「ぃ”あ”あ”っっ♡♡ぁっっぁぁっっ~~~~♡♡♡♡」

  手の平が歪められ全ての指がバラバラに上下する。亀頭と竿の凹凸に、手が縦横無尽に変形し動かされていく。感じる、これが登雅の肉棒、肉棒がアナルを、腸を犯している感覚が、鮮烈に伝わって来る。

  メリメリメリメリゴリュゴリュゴリュゴリュ♡♡♡ぶぢゅるるるるるるる♡♡♡ぢゅぼぼぼっっ♡♡♡ぐりゅぐりゅぐりゅぐりゅっ♡♡♡ぶぢゅるるっ♡♡♡どぢゅんっっ♡♡♡

  昊平に肉棒の存在をじっくり確かめさせ、自身も昊平の膣襞の感触を一本一本たっぷり味わいながら腰を早めていく。オナホを強めに握っているようなこの行為は、登雅にとっても刺激が強く、昊平にとっても肉棒と登雅の大きな手に膣内を押し潰され相当な快楽が生み出されていた。

  どぢゅんっっ♡♡ごりゅりゅっっ♡♡ばぢんっっ♡♡どりゅんっ♡♡ぼりゅっ♡ごりゅっ♡♡♡

  「ぁ”っっっ~~~~!!!♡♡♡ォ”っっぉ”っっっぉ”お”~~っっっ!!!♡♡♡」

  掘られているというより、膣肉がオナホのように使われている、チンポを扱くのに使われているという状態。雄に使われている、雌を使ってやっている、その感覚が2人を更に興奮させる。

  顔を隠す術の無い昊平は強い恥辱を感じながらも、またしても白痴のような声を上げ限界まで狂ったアヘ顔を晒し絶頂に浸る。登雅は昊平の手のみならず腕全体を腹に押し付け、肉棒の強さを分からせてやる。昊平は自身の腹を抱き込んだような状態で、その中にある肉棒を必死に抱き扱く事を強要される。

  ばぢゅん♡どごんっ♡ぼりゅっ♡どぢゅっ♡ごちゅん♡ばぢんっ♡どごっ♡ばぢん♡♡

  「フー、フー、昊平、お前の中に、種、出してやるぞっ!」

  「っっっっ~~~~~♡♡♡♡♡」

  「腹、膨らませてやる、ザーメンの感触も、しっかり、覚えるんだ!オラぁっ!イクぞっ!!」

  昊平との体格差も顧みず容赦の無くなった登雅は力任せに腰を打ち付ける。余りの衝撃に昊平の身体が飛んでいきそうになるが腹部を登雅がしっかり押さえてそれを阻止する。バギンっ♡バギンっ♡と肉竿が硬く血管がボコボコ♡と浮き出ていく。雁が更に高く強く張り膣肉をビロビロ♡♡と抉っていく。

  この感触も昊平はしっかりと享受していた。肉棒が、射精の準備を始めている。この滾りが如何に勇ましく猛々しく、雄の魅力の詰まっている事だろうか。

  ドゴっ♡バゴっ♡バゴっ♡ばぢゅっ♡ドゴっ♡バンっ♡バンッ♡バンッバンッバンッバンッ♡♡♡

  「フー!フー!フー!フッ、グっ、フッ、フッ!!」

  腰使いも荒くなりスピードも増していく、息も乱れていく。雄が射精に向かって必死に猛進する。特に普段優しい彼が自身の絶頂のため気遣いも無く、ここまで強い本能を滾らせる、その姿に昊平は雌に墜ちざるを得ず、強き雄に感動すら覚えてしまう。

  「イグ、イグ、イグぞおおおっっ!!!」

  ばぢんっっっっっ!!!!!!♡♡♡

  全身の骨が軋む程強く腰を打ち付けられる。グゴゴゴゴっとベッドが揺れる、体が揺らされる、肉棒が今正に発射しようと大きく震え、腹の奥目掛けて、濃厚で野蛮な雄汁を、一気に、ぶち撒ける。

  「オオオオオオオオオオオオっっっっ!!!!!!」

  ごっっっっっぶびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅうううううううううううううううう♡♡♡♡♡どりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅううううううううううう♡♡♡♡♡ビュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウっっっっ♡♡♡♡♡♡びゅるるるるるるぶぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ♡♡♡♡♡

  「っっっっぉぉっっぉ”ぉ”ぉ”お”お”お”お”お”お”お”~~~~~~!?!??♡♡♡♡♡」

  亀頭の上に置いていた手が、グウウウっ♡と持ち上げられた。更にもう片方の手や腕も徐々に持ち上げられていく。そして数発と保たず満杯となった膣内からぶぼぼぼぼぼっっ♡♡♡と下劣な音を立てて黄ばんだ精液が漏れ出ていく。

  ごびゅうううううううううううびゅううううううびゅうううううびゅうううううう♡♡♡♡♡ドッッヂュウウウウ~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡びゅううううっっ♡♡♡ビュウウウウウウっっっ♡♡♡どりゅりゅりゅりゅりゅうううううっっっ♡♡♡♡ぼびゅううううううう~~~~~~~♡♡♡♡♡

  圧倒的な精液の勢い、熱さ、そして量を、膣肉からも、腹の上に押さえ付けられた手や腕からも感じていく。言わずもがな昊平は登雅の雄種付けの感覚に深い絶頂に陥り、脳に擦り込まれていく。

  この世で最も”気持ちいい事”は、登雅が自分の中で射精する事なのだと…。

  「グウウウウウウウウウウっっっ!!!!」

  ぼっっっっビュルルルルルルルルル~~~~~♡♡♡♡♡びゅぶぶぶびゅびゅびゅぶびゅぶぶぶぼぶうううううううううう♡♡♡♡♡ごびゅっどぶぼぶびゅぼぼびゅうううううううっっビュ――――ルルルルっっっ♡♡♡びゅううううううっっびゅうううううっっっびゅううううううっっっっ♡♡♡♡

  射精の始めにすぐ膣内が満杯になったというのに、それでも雄の滾りは止まらずに何度も何度も腹の奥に精液をぶち撒け、大量の濁流が結合部から漏れ出してベッドに溜っていく。大型獣人用の巨大なベッド、その下半分が登雅の精液でほぼ埋まっていた。

  腹はパンパンに膨れているため、その上に置いた手や腕には直接肉竿を触っているという感触は無くなったのだが、鳩尾の下辺り、腹の頂点に置いた手には未だに、鈴口から元気良く迸る精液の感触がしっかりと伝わっていた。

  ホースから飛び出す水を手の甲で受け止める、あの感触よりも強く太いモノが当たっている。この肉棒と射精の猛々しさ、無限の如く深い絶頂感、彼の臭い、筋肉の感触、何もかもが未曽有の感覚。昊平はこれこそが雄獣なのだという概念を脳に身体に心に刻み込まれながら、数分に及び精を受け止め続けた。

  [newpage]

  しばらくの後、射精の勢いが衰えドグっ♡ドグっ♡と尿道の先から少し漏らす程度になった頃、登雅はゆっくりと肉棒を引き抜いた。

  ぐっぼぼぼりゅっぼぼぼぼっぢゅぼんっっっ♡♡♡

  「んぁぁっっん”あ”あ”あ”っっっっ~~~♡♡♡」

  やっと、終わったのだろうか。登雅はもう何発出したのだろうか。絶倫さに驚くばかりだが、1発の射精量だけでも昊平の10倍以上あるのだから、昊平の常識が通じる肉体では無いことは明らか。とは言ってもベッドの半分程が精液で埋まっている、流石の登雅もここで性欲が尽きたのだろうと、昊平は目を瞑り安堵の溜息を吐いた。

  「フー、フー、フー」

  登雅の荒く熱い呼吸を感じる。昊平はゆっくり目を開ける。

  「…ひっ、、、」

  そこには昊平の股の間で聳え立つ肉の柱が、これまでの交尾を経ても尚、ビグンっ♡ビグンっ♡と元気良くいきり勃っている姿が。まだまだ、足りないというのか。依然として性の欲望に満ち満ちているその肉棒は、交尾を始めた時よりも太く、長く膨張しており、睾丸も一回り膨らんでいた。

  信じられない、何もかも、常軌を逸するにも程がある!もうあの優しく朗らかな登雅は何処にもいない、このままでは性欲に塗れた目の前の雄に何をされるか分からない。腹の奥がズキズキと痛む、滾りの収まらない肉棒に呼応するように。

  「こんなペースじゃあ、いつになっても終わらんな…!昊平も慣れただろ、ここからは本気でヤらせてもらうぞ…!」

  「い、いや、こないで…!」

  先程は肉棒に蹂躙され絶頂に没頭していたが今は少なからず理性が戻って来た。今の内に逃げなくては、アレを挿れられればまた何も出来なくなってしまう。昊平は股を閉じシーツを握って逃げようとする。しかし一瞬で足首を掴まれてしまう。

  「逃がさんぞ…ずっと、ずっとずっと我慢して来たんだ。俺をこんな風にしたのは、お前なんだ…!」

  股を更に開かされ、グワっ!と筋肉の巨体が覆い被さって来る。

  「んひっ」

  それは宛ら巨大な岩石が落下してくるような迫力で昊平は情けない声を出して目を瞑ってしまう。登雅は昊平の簡単に折れてしまいそうな細い腕を掴みベッドに押し付ける。足を着き蹲踞のような体勢になり腿で昊平の脚腰を押し上げる。

  昊平は股を大きく開き、尻は高く持ち上がり肉穴が真上を向いた状態に。そして入口に滾った焼鏝の肉が垂直に宛がわれる。

  種付けプレスという体位、尤も昊平はこのネーミングを知らないのだが、その名の通り雄が雌に容赦無く種を植え付けるための体位だ。雌が逃げないように筋肉の檻に閉じ込め体重で押さえ付け、雌の身体がどうなろうと厭わず雄が只管精を放つために、雌はただの肉筒になるのだ。

  壊される、犯される、今まで以上に有無を言わさず。如何に今までの自分が社会人として、男として、ニンゲンとして生きる”権利”を守られてきたかを実感する。この腕力に、筋肉に、精力に、この性器に、その矛先を向けられた自分が如何に無力なのかを思い知らされる。

  膣口に亀頭を宛がい腰の位置を調整する登雅の目は血走っており、その必死な眼差しは一早くチンポを刺激してただただ射精したいという雄の純粋な欲望に満ち溢れていた。

  ぐっっぼぼぼぼぼんっっっっ♡♡♡

  「ッッッ”っっっっっ!??!♡♡♡♡」

  腕のように長く、太い肉棒が一思いに昊平の中を満たす。登雅の筋肉に包まれた肉体の重みが加わったその一突きは、これまでの挿入とは一線を画した刺激を昊平に齎す。声を上げる事すら出来ない、全身に走るその電撃に耐える間も無く、登雅は腰を打ち付ける。

  ばんっ♡だんっ♡だんっ♡だんっ♡バチンッ♡どごんッ♡バンっ♡ばんっ♡バンっ♡♡♡

  強靭な脚の筋肉を跳ねさせ雁が結合部を引っ掛けるまで肉棒を持ち上げ、体重を掛けて打ち込む。蹲踞の体勢から四股を踏むように更に股を開き、体幹を強固にして肉棒を打ち付ける。登雅は雌の身体を熟知している、昊平の内臓や骨が痛まない程度に、しっかりと絶頂を味わえるギリギリのパワーで膣を犯す。

  雄欲により肥大した登雅の肉棒は大きさに比例し更に感度が上がっていた。ほんの少しの面積でも多く膣肉と触れ合い肉棒を刺激したい。そして腰を早めれば早める程雄棒の肉と膣の肉が擦れ合う頻度が高くなる、だからこそスピードをどんどん上げていく、腿と脹脛の筋肉をバゴンっ♡バギっ♡と膨らませながら。

  ダンっダンっダンっバンっ♡ゴンっゴンっゴツっダンっ♡ダンっバンっバンっダンっ♡♡♡

  「フー、フッ、フッ、フっ、良いぞ、気持ち良いぞっ…!♡」

  「っ、、、っ、、♡♡、、、~~~~~~♡♡♡♡」

  この怒涛の杭打ち、雄の獣が遂にその獣欲の解放に本気になったこの交尾が一体どれ程のものか。ベッドは大きく軋み昊平の身体はそのベッドの上で激しく揺れ、その震源たる肉棒が昊平の中を縦横無尽に掻き乱す。

  内臓も骨盤も肉棒のために道を開け、無意識的に雌の本能が体内を穿つその雄棒を膣肉でむしゃぶり奉仕する。昊平は浸っていた。快美な恍惚に浸って溺れていく。白目を剥いて涙も鼻水も涎も漏らして額に青筋を浮かばせて、何度も何度も絶頂する。

  白目を戻して焦点を合わせてみれば、自身の腹がボゴンっ♡ボゴンっ♡と1秒間に何回も膨らみ凹みを繰り返している。その上を見上げれば、見渡す限りの、筋肉。毛皮の上からでも分かる岩のようなゴツゴツの筋肉達がその存在を誇示するように隆起しながら昊平を包み込んでいる。

  その一つ一つの筋肉から、昊平を発情させる濃厚な雄フェロモンが分泌され昊平の全身を漬け込んでいる。

  こんなの、無理だ。

  逃げられない。それどころか、心が、堕ちてしまう。何と強く逞しく、男らしく、こんなにも気持ち良くしてくれて。何と尊く、愛おしく。

  バンっバンッバンッごぢゅどぢゅっバンっダンっダンっダンっダンっダンッ♡♡♡

  「すごいぞ、トロットロだ…!吸い付いて、堪らん…!!♡」

  更に強く、更に奥へと貪欲に貪る登雅。腰を限界まで引き、すぐに腰を入れて思い切り打ち付けるその動作には、膣の感触の全てを味わおうと余念が無い。亀頭が、竿が、結合部も結腸もビロビロに捲れ上がらせ襞の全てを掻き回し、前立腺をゴリゴリ擦り潰し最奥をもゴツゴツ♡と殴り付ける。

  せっかく覚え込まされた、責めの場所による絶頂の種類の違いも今や何の意味も無い。これだけ一挙に激しく責められれば全てをブレンドした快楽の極致が昊平を毎秒何度も襲うのだから。

  大玉スイカから更に膨れ上がった睾丸は腰の動きに合わせて大きく揺れており、昊平の尻肉のみならず腰までを叩き付けながら、次の発射に向けゴグン♡ゴグン♡と新鮮な精液を作り続けている。

  ゴツゴツゴツバンっバンッダンッダンッバンっゴンっドンっゴンッドンっゴンッ♡♡♡

  「イクぞ、イクぞぉ…!♡♡」

  バギンっバギンっバギンっ♡♡と肉棒が脈動する、登雅は雄欲を隠しもせず好色に満ちた雄臭い笑みを浮かべ腰のスピードを上げながら向かって行く。もう勿体ぶる必要も無いのだ。欲望のまま向かって行く、最短距離で、雄の果てへと。

  バンバンバンバンバンガンガンバンドヅゴヅゴヅゴヅバゴバゴバゴバゴっっっ♡♡♡♡

  「イクっ!イクっ!イク!オオっ!!オオオオオオオオオっっっ!!!♡♡♡」

  普段の登雅からは考えられない程、大きな声で欲望のままに叫ぶ。そして欲望のままに、ぶち撒ける。

  どっっっぶぶぶぶうううううううううううううううううううううう♡♡♡♡♡ビュウウウウウウウウウウウウウ♡♡♡♡ビュウウウウウウウウウウウ♡♡♡びゅうううううううううううっっっっ♡♡♡♡ボビュウウウウボビュウウウウウボビュウウウウボビュウウウウウウウウ~~~♡♡♡♡♡

  垂直に打ち下ろされた肉棒が隆起し黄ばんだ白濁を放つ。腹がずっしりと重くなる、体がベッドに沈んでいく。雄液の勢いは最初の頃から全く衰えず、またしても最初の2, 3発で昊平の腹をパンパンにし…

  ぶばばばばばばばば♡♡♡

  どりゅりゅりゅりゅりゅりゅうう♡♡♡

  びいいいびいいいびいいいっっ♡♡♡♡

  「っっっっっ~~~~~~♡♡♡♡♡♡」

  真上を向いた結合部から漏れ出た精液が登雅の腰にぶち当たる。そして跳ね返った雄液の筋が、四方八方に飛び出したのだ。

  ばりゅうううううううううううびゅううううううううううう♡♡♡♡♡どっっぶううううぶうううううぶううびゅううううぶうううううううう♡♡♡♡♡ドッビュウウウウウ♡♡♡ドッッビュウウウウウ♡♡♡ドグンっビュウウウウウウっっっ♡♡♡ぼびゅるるるるるるるるるっっっ♡♡♡♡♡

  2人を繋ぐ部分を中心に、白濁の花火が暴発する。その黄ばんだ太い筋は、360度様々な方向に宙を舞い、ばたたたっ♡ばちゃばちゃばちゃっ♡♡とベッドにも昊平の身体にも降り注ぐ。雄の雨の降り落ちる衝撃たるや、この家に来る前に降られた大嵐をも凌駕する、一つ一つの塊が殴り付けるような重さとパワーがあるのだ。

  「っっ、、、♡♡、、、♡♡♡、、っ、、、、♡♡」

  精液に腹の奥を殴られ、結合部をメリメリ拡げられる。その刺激から1秒後、結合部から漏れ出た固形物のように所々ダマになった雄液が真っ直ぐ放出され、頭を叩かれたような、頬をビンタされたような衝撃が走り、その衝撃を受けた場所が重たく熱くなっていく。これを何度も何度も繰り返す。左右前後からばちゃばちゃと音がする、ベッドにも大量に降り注いでいるんだ。

  「オオオっ、、グっっ、おおおおおおっっ!!♡♡」

  どぢゅるるるるるるるるるるる♡♡♡びゅるるるるるるるるるるるる♡♡♡びゅうううううう~~~~っっっっ♡♡♡ドヂュウウウウウウウウウウ~~~~っっっ♡♡♡♡びゅうううううっ♡♡♡びゅうううううっっっ♡♡♡びゅううううううっ♡♡♡♡♡ぶっっぼぼぼぼぼぼぼぼおおおおお♡♡♡♡♡

  まだまだ射精は山場というところ、それなのに登雅は脚の筋肉を膨らませ、腰を打ち下ろし始めた。精液を放ちながら肉棒を引き抜くのだから、開いた膣内のスペースに精液が埋まり、肉棒を再度埋めればその体積分が余計に体外に放出される。そのせいで先程よりも激しく昊平に雄汁が降り注ぐ。

  ぼぢゅっびゅうううううっ♡♡どぢゅっっぶるるるるるる♡♡♡ごりゅっビュウウウウっっ♡♡♡ドヂュっっびゅううう~~~~♡♡♡

  「グウっ!!ガぁっっ♡♡グううっっ!!グウウウウっっ!!♡♡♡」

  射精中の肉棒を更に膣肉で刺激する、耐え難い快楽が登雅に染み渡る。それでももっとチンポを刺激したい、もっと掘りたい、もっともっと、射精したい。登雅自身こんな事は初めてだった。雄欲に目覚めてから射精回数も量も格段に増えたのだが、普段のオナニーでも露出男をレイプした時でも、これ程の快楽と射精感は得られなかった。

  気持ち良すぎて、意識が飛びそうだ。それでも足りない、もっと、もっと、射精したいのだ。

  ドヂュウっっ♡♡ビュウウウっっ♡♡ぼぢゅっっ♡♡ドバンッ♡♡ドヂュっ♡♡ビュウウウウっっ♡♡ごぢゅっっドビュウウウウウ♡♡♡

  更に腰を入れるべく、登雅は四股を踏む体勢から脚を真っ直ぐに伸ばし、開脚腕立て伏せの体勢になる。こうなると肉棒に睾丸、腰回りの体重が全て昊平に伸し掛かる。下が柔らかいベッドで無ければ昊平の身体は耐えられなかっただろう。

  ドゴンっっ♡♡バゴンっっ♡♡ドゴンっっ♡♡どがんっっ♡♡ごつんっっ♡♡ばごんっっ♡♡

  「ふっ!フッ!フンっ!フンっ!フンっ!♡♡」

  「、、っっ、、っっ~~~♡♡♡、、っっっ♡♡♡」

  腕立て伏せの体勢で体を下ろすのに加え、腰を突き出して肉棒を凄まじいパワーで打ち込む。腹の奥に太い亀頭が叩きつけられる、膣肉がゴリゴリと抉られる。遥か高みから降りてくる睾丸は昊平の尻肉や腰を叩きつけ、その衝撃は手で殴るというより屈強なラガーマンがタックルしてくるような衝撃に思えた。

  200kgを優に超える重みが肉棒に乗って襲い掛かるのだ、その衝撃が全身に駆け巡り脳をひっくり返す程の快楽を生み出していく。昊平は呼吸も忘れ逃げる事も出来ず、意識を飛ばしかけながら膣肉で優秀な雄棒を責め立てる他無かった。

  ドゴンっ♡バゴンっ♡ドゴンっ♡ぼぢゅっ♡ドゴンっ♡バゴっバゴっバゴンっ♡♡♡

  「フーっ!フーっ!良いぞ、昊平、イクっ!!出すぞ、出すぞぉお!!!♡♡♡」

  メリメリメリっ♡♡と肉棒に血が集まり硬く膨らんでいく。更に硬くなった雁が膣肉を大きく抉っていく。睾丸が陰茎の根本に張り付きブルブルっ♡と震えて弾の装填を完了する。

  大きく開かれ伸びきった登雅の脚、巨大建造物の柱のような太さのその脚に纏わり付く筋肉達が、バギンっ♡ボゴンっ♡♡と膨らむ。太腿にも脹脛にも何本もの筋が浮かび、尻肉には大きなえくぼが現れる。登雅程の屈強な雄が、下半身の筋肉を総動員してパワーを溜め、血を滾らせた肉の棒から、一挙に男の種を撃ち放つ!

  「グっっっ、、、オオオオオオオオオオ!!!!♡♡♡」

  だばばばばばばばびゅうううううううううううっっっ♡♡♡♡♡ビュウウウウウウっっっびゅううううううううっっっびゅぐりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅうううううう♡♡♡♡♡どぼおおおおっどぼおおおおっどぼおおおおおっどぼおおおおおっどぼおおおおおっ♡♡♡♡ぼぐびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅ~~~~~~~~♡♡♡♡♡

  増している、何もかも。勢いも量も、濃さも熱さも。すぐに腹を満たしまたしても結合部から四方八方に飛び散る新鮮な雄精液は昊平の頭や上半身を埋め尽くす勢いで降り注ぐ。目が開けられない、口にも鼻にも入り込んでくる、

  「グウウウウウっっっ♡♡♡」

  ぼびゅるるるるるるるるゴビュルルルルルルルルルルル♡♡♡♡♡ぼっっっびゅううううううううう~~~~~~~♡♡♡♡♡どぐびゅぐびゅぐびゅぐびゅぐっっびゅううううっびゅうううううっびゅううううぅうっっっ♡♡♡♡どっぶぶぶぼぼぼっっビュウウウウウウ~~~~~♡♡♡♡♡

  余りの勢いに腹がボコっボコっ♡♡と大きく隆起する。肉棒のしゃくり上げのエネルギーも凄まじく体中が揺らされる。結合部から漏れ飛び出す360度放射精液は比較的無事だったベッドの上半分もみるみる内に埋め尽くしていく。

  ぼっぢゅんっ♡♡びゅうううううううっっっ♡♡ごぢゅんっっ♡ドヂュ~~~~♡♡♡ぼりゅんっ♡♡ごぶぶぶぶぶっっっ♡♡♡

  「グっ!!♡グううっっ!!がぁっっ!!♡♡」

  強く肉棒が脈動し、雄汁を放っている、その中でも登雅はまたもや腰を打ち付け始める。腰を入れる度ドボボボっっ♡ドボボボっっ♡♡と糊のように固まった白濁が漏れ飛び散っていく。何と、何と貪欲な事だろうか。射精していても尚、次の射精に向かって雄欲丸出しで膣肉の感触を味わおうと言うのだ。

  普段全く欲を前に出さない登雅が、ここまでして精を放ちたい、昊平を犯したい、そして昊平を我が物にしたいと獣そのものとなって自分を求めてくれる。昊平は腹の痛みも雄獣人への苦手意識も忘れ、この欲望の強さに根負けしていた。

  彼の存在が心地良い。彼の傍に居たい。昊平の雌はすっかり目覚めていた。

  腹の奥、そこに出来た新しい器官の準備が、整いつつあった。

  登雅は肘を曲げベッドに着き、上半身を低くする。上半身を固定することで可動域を腰のみに狭め、更にスピードを上げ集中的に膣肉を責める。

  ばぢんっごづんっばごんっばぢんっばごんっどごっばごんっばごんっばごんっバゴンっ♡♡♡

  「フー!♡フー!♡フー!♡」

  「ぁ”っ”っ”っ”っ”~~~~!!??♡♡♡♡」

  常人には長時間続けられないような体勢でも普段から鍛え抜いている登雅には何のその、全身の筋肉と体幹をフル活用して昊平の膣肉を犯して肉棒を刺激する、この一連の動きをより一層洗練させていく。

  ダンっダンっダンッダンッダンっダンっダンっダンっっ♡♡♡

  「グうううっっ!!!イグ、イグ、イグイグイグっっっ!!!♡♡」

  意識を肉棒に一点集中させる。垂直に降りる肉棒から、真上を向いた肉壺へ、全身全霊を掛けて、叩き込む!!

  「イっっっっっっグ、、、、、ガぁぁぁぁぁああああ!!!♡♡♡」

  ダンっっっっっ♡♡♡♡♡

  ボッッッッッッッびゅううううううううううううううううう♡♡♡♡♡

  ドゴンっっっっ♡♡♡♡♡

  ビュウウウウウっびゅうううううっびゅううううっビュウウウウウウっっびゅううううびゅううううう♡♡♡♡♡♡

  バゴンっっっドガンっっっダンっっっっ♡♡♡♡♡

  バリュウウウウウウウっっっ♡♡♡ぼぶっぶぶっぶぼぼぼっどっびゅうううううううっっっ♡♡♡

  一発一発、精液が発射されるのと同時に、渾身の力を込めて腰を叩き込む。ぶぐう~~♡♡と腹が膨らみ、次の瞬間にはブボボボっっ♡♡と何層もの音が重なって結合部から雄種が全方向に漏れ飛んでいく。

  「、、っっ、、、、っっ、、、、♡♡♡」

  バタバタと降り注ぐ、頭も顔ももう登雅の精液で埋まってしまった。顔を拭ってもまた精液にパックされる、口に入ったのを出してもまた叩き込まれる。昊平は最低限の気道だけは確保し、されるがままに精液を受け続ける。

  「ゴオオオオオオオオオオオオオっっっ♡♡♡」

  ボビュウウウウボビュウウウウウボビュウウウウボビュウウウウウウウウ~~~♡♡♡♡どっぢゅるるるるるるるるる♡♡♡びゅううううううう♡♡♡ドッヂュウウウウ~~~~~~~♡♡♡♡ぼびゅううっぼびゅうううっぼびゅうううううっっっ♡♡♡♡どぐどぐっっどぐどぐどぐどぐっっっっっ♡♡♡♡♡

  登雅は真っ直ぐ前を向いて最早昊平の姿も見ずに、虚ろな目をして雄の悦に浸っている。ただただ今以上に強い射精感を求めて、筋肉を膨らませ肉棒を更に強く脈動させて、腰を振り続けるのみ。

  ぼぢゅううごぢゅううううぼぢゅっっ♡♡ドヂュウウウッッ♡♡バンっっバンっっ♡♡バンッッバンっっ♡♡♡

  イきながら、腰を打ち付ける。この感覚に慣れて来たのか登雅は太い精液を元気に放ちながらも一定リズムで腰を打ち付ける。

  登雅の体勢は肘を曲げ上半身を低くしたまま。昊平の目の前ではバギンっ♡バギンっ♡と隆起を繰り返す大胸筋や腹筋が、雄の強さを誇示していた。この筋肉からボタボタと汗が垂れ落ち、更に濃厚なフェロモンが噴き出すものだから、肉棒と吐精の刺激に加え咽返るような雄臭に漬け込まれた昊平は息を吸う度に絶頂の波が限界を越えて襲ってくる。

  ダンっダンっバゴっバンっダンっダンっダンっダンっダンっダンっダンっダンっ♡♡♡♡

  「フウウーっフウウーっ、グぅぅぅうううううっっっ!!!♡♡♡」

  荒い息が雄臭い唸りに変わる、ドグドグドグっ♡♡と雄棒が中でしゃくり上げ硬くなっていく。その脈動のテンポに合わせ、表情にも力が入り鼻はヒクヒク動き、肩も腕も胸も腹も、昊平から視認出来ないが下半身の筋肉も同じタイミングで隆起する。呼応している、雄の全身が共鳴し、昇り詰める、来る、クル、くるっっ!!!

  「っっっガァァァァアアアアアアアア!!!!♡♡♡♡」

  ぶっっっっぼぼびゅぼぼぼびゅぼぼぼぼびゅぼぼびゅびゅびゅぼびゅびゅびゅぼぼ♡♡♡♡♡どっっっりゅりゅりゅるるるるるるるるるるるるっっっっっ♡♡♡♡♡ボビュウウウウウウウウ~~~~~♡♡♡ドグっドグっドグっドグっドグっドグっ♡♡♡びゅううううううううううるるるるるるるるるるる♡♡♡♡♡

  腹の奥で炸裂する雄精液がボゴンっ♡ボゴンっ♡と腹の頂点を更に高く突き上げ、その数秒後に膣から漏れ出た黄ばんだ弾丸が昊平を襲う。勢いが衰えるどころか、腹の中が重くなっている気さえするのだ。腹の容量は変わらない筈、その分密度が濃くなっているという事。

  どぶぶぶぶぶぶぶっっっぶぼぼぼぼぼっっっっ♡♡♡どりゅうううううううびゅうううううううううびゅううううっっびゅううううっっびゅうううううっっ♡♡♡♡♡どぐんっぼぎゅっびゅるるるっっびゅうううううっ♡♡♡♡♡ビュウウウウウウウウウ~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡

  「、、、、っっぶっっ、ボゴっごほっゴボっっ」

  顔を精液で埋め尽くされ、口内も満たされた昊平は気道を失い咳込んでしまった。重たい雄射精の感覚に絶頂から逃れられず、自分が呼吸をしていない事に気付かなかったのだ。その咳の音を聞いて虚ろな目で前を向いていた登雅は久しぶりに下を向き昊平の顔を覗き込んだ。

  顔を真っ赤にして絶頂し続け、健気にも膣肉で肉棒を責め立ててくれる昊平は、頭も顔も、上半身も、びっしり登雅の黄ばんだ固形物のような雄汁がこびり付いている。登雅は指で昊平の顔に付着したドロドロの雄液を拭ってやる。

  そのまま登雅は上半身を更に倒して昊平の頭部をずむうっ♡♡と大胸筋で包んでやる。これで結合部から溢れ飛び散る精液も登雅の大胸筋や腹筋に当たって昊平の顔には掛からない。

  ぼぢゅううっ♡♡どぢゅっっ♡バゴンっ♡ドンっ♡バゴっダンっダンっダンっダンっ♡♡♡

  脚は開脚し伸ばし切ったまま、再度腰を垂直に打ち続ける。

  「っっっっ~~~~~~~♡♡♡♡」

  精液に埋もれなくなったが、代わりに大胸筋に挟まれた昊平は果たして助かったと言えるのだろうか。筋肉の脈動を肌で感じる、雄のフェロモンを直接鼻から吸引させられる、汗が口内に入り込んでくる。こんな事をされてはより深い絶頂から抜け出せず、呼吸が出来ないのに変わりはない。

  バゴっドンっバゴっドゴっドンっダンっダンっダンっバゴッバンっダンっダンっ♡♡♡

  「グううっっ!!すごいっ!!吸い付いて、ザーメン止まらんぞっっ!!♡♡♡」

  昊平が満身創痍なのは登雅も分かっていた。しかし登雅が射精すればする程、昊平の淫肉が激しく求めてくるのだ。こんなに吸い付くケツマンコは初めてだった、女のマンコと比べても右に出る者は居なかった。自身の射精欲、その回数と量も我ながら驚きだが、この膣肉の貪欲さこそ驚くべきものだ。

  亀頭の形に添って変形した襞たちが隙間なく吸い付き、雁の溝や血管で凸凹した竿にも満遍なく纏わり付く。腰を突き出せば熱い雌肉が歓迎しヂュルヂュル♡♡と吸い付き、腰を引けば名残惜しそうにブッヂュウウ~~♡♡とチンポ肉を絞り上げるように纏わり付く。

  肉棒を引き離すものかとへばり付くこの感触、これには雄棒を求める雌の強い意志を感じる。雄に奉仕したいという雌の健気な気持ち、チンポをもっと吸い取ってザーメンを欲しがる雌の欲望。昊平は声も出せなくなってきたため、この交尾を受け容れているのか、内心拒絶しているのか分からないが、少なくとも肉体は、雌の本能は、登雅を求めている事が如実に伝わってくるのだ。

  だから、止められない。止まらない。もっと、もっと、お前に出してやる。種を、ぶち込んでやる。

  ダンダンダンダンダンダンダンダンダンっっっっ♡♡♡ダンダンダンダンダンダンダンダンっっっ♡♡♡♡

  「オオオオオっっ!!♡♡イグっっぞおおおっっ!!種っっっブッッ込むぞおおおおおっっ!!!!♡♡♡♡」

  ギュウウウっっ♡♡と全身に力を入れる、大胸筋も膨らみ昊平の上半身がメリメリっとベッドに沈む。膣肉の吸い付きに負けぬよう筋肉のバネを使い腰を跳ね上げ、打ち落とし、膣を捲れ上がらせて硬くなった雁が中の精液を掻き出す。

  息を思いっきり吸う、一瞬力を抜いた筋肉達が軟化する、肉棒からも力を抜く、腰を持ち上げる、そして、溜めたパワーを、筋肉へ、肉棒へ、腰つきへ、一気に解放する!!

  「っっっっっっグウウウウウウオオオオオオオオっっっ!!!!!♡♡♡♡」

  ぼっっぢゅううううるるるるるるるるるる~~~~~~~~♡♡♡♡♡ゴビュウウウウウウウ♡♡♡どびゅうううううううっっ♡♡♡ボッビュウウルルルルルルルルルルルっっ♡♡♡♡ぼごっっぼびゅうううぼびゅぶぶぶびゅびゅびゅびゅぶぼぼぼっっ♡♡♡びゅぼぼぼっびゅうううどっっぢゅるるるるるううううっっっ♡♡♡♡♡

  バグウウっ♡♡と最大限に硬く膨らんだ肉棒が淫肉をメリメリ拡げ、ダムの決壊の如く迸る濁流が腹を一瞬で満たした後はドボボボっっ♡♡と音を立てて漏れ出しぞれぞれの方向に飛び散っていく。

  盛り上がった大胸筋が昊平の頭を挟み込みベッドに押し付けている、苦しいだろうがそれ以上に雄の解放を手加減する訳にいかないのだ。余りの刺激に登雅の脚も震え出す、それでも躊躇なく種をブチ込んでいく。

  「オオオオっっ♡があああああっっ!!♡♡グウウウウウっっっ!!!♡♡♡」

  ぼりゅりゅりゅりゅうううううううぶぶぶぶりゅうううううううっっっ♡♡♡どぶううっうどぶっどぶっっどぶうっどぶぶぶっどぶっっどぼっっどぼっっどぼおおおっっっ♡♡♡♡♡ぼびゅるるるるるるるる♡♡どりゅりゅりゅりゅりゅ♡♡♡ぼびゅるるるるるるるるるるっっっ♡♡♡♡ごっっぢゅううううううううううう~~~~~♡♡♡♡

  登雅は真っ直ぐ伸ばした脚を曲げ、膝を着いた。そして昊平の背中に片腕を回し、ギュっ♡と抱き締めてやる。もう片方は昊平の頭の後ろに回し首を支えてやる。

  ぼびゅううっっどぢゅっっ♡♡ぼびゅっごぢゅっっどりゅりゅりゅっっぼびゅうっばぢゅんっっ♡♡♡

  精液を放ち続けながら腰を打ち付ける。腰がぶつかる音と精液が漏れ出る音が重なる。精が腹を膨らませる感覚と肉棒が膣を抉り奥を殴る刺激が重なる。昊平は上半身も下半身も登雅の筋肉に抱き締められもう何が何だか分からない。

  体の中から、外から感じる、雄、雄、雄。視界が筋肉で埋め尽くされているため、その他の感覚が鮮明になっていく。汗とフェロモン、濃厚な精液の臭い。肉と肉がぶつかり合い、重たい粘液が漏れ出し、ベッドに落ちる音。彼の声や吐息の音も心地良い。肌で感じる彼の熱さ、筋肉の弾力、濡れた毛皮のじっとりとした触り心地。膣の中から感じる肉棒の形、硬さ、熱、そして、

  「グウウウウウっっっ!!!!♡♡♡キモチイイぞっっ!!!オオオオオオっっっ♡♡♡」

  どっっっっびゅううううううううう~~~~~~~♡♡♡♡♡ごびゅぶぶぶばっっぶばばばばっっっぶぼぼぼぼっっっ♡♡♡ドビュウウウウっっ♡♡♡ドビュウウウウウウっっっ♡♡♡ドビュウウウウウウっっっ♡♡♡びゅうううううううううう~~~~るるるるるるるるるっっっっっ♡♡♡♡♡

  精液が放たれ腹が満たされる感触。連続で射精する彼はもう何発出したのかも分からない、自分の身体もどうなっているのかも分からない。それでもこんなに強く抱き締め、膣の感触を褒めながら何度も何度も種を出して、こんな事をされれば、自分達が男同士で、上司部下という関係で、無理やり犯されて…それらを全て忘れて、嬉しくなってしまう。彼に、愛されている事実に。

  バンっバンっバンっバンっバンっドゴっがつっドゴっドゴっバゴっバゴっ♡♡♡

  「昊平っっ!!♡♡堪らんぞっっ!!昊平っっこうへいっっガアアアアアアア!!!!♡♡♡」

  ドっっっっびゅうううううううううううううう~~~~~~~~♡♡♡♡どぼぼぼぼごびゅるるるびゅるるるるぼごごごごぼびゅるるるるるるるるるううううううう♡♡♡♡♡どぢゅうううううどぢゅううううううドヂュウウウウウウ♡♡♡♡ぼびゅるるるるぶぼぼぼおびゅるるるるるる~~~~♡♡♡♡♡

  やっと昊平の名前を、本人の前で呼びながら種付けが出来る、この時をどれだけ待ち侘びたか。昊平が愛しくて愛しくて堪らない。膣の感触が気持ち良くてバカみたいに何度も何度も射精してしまうが、昊平を抱いているという事実、この腕の中に抱き締めるか弱い身体が、顔を真っ赤にして絶頂し、献身的に膣肉で我が雄棒を責め立ててくれるこの状況に興奮し、更に射精欲が止まらないのだ!

  「昊平ッッ昊平っっこうへいっっこうっっへいっっっ!!!!♡♡♡♡♡」

  ぼっっっびゅるるるぶぼぼぼおびゅるるるびゅうううう~~~~びゅうううううびゅううううるるるるっっっ♡♡♡♡♡どごびゅうううううるるるるびゅうううううるるるるるっっっっ♡♡♡♡♡ばっっぎゅうううううううううううううううう♡♡♡♡♡どっっぼおおおおおおおおぶうううううううぶうううううううううっっっっっ♡♡♡♡♡

  昊平は登雅の背中に腕を回し、腰に脚を回しているが、登雅の肉体が余りにも太く、背中と腰にそれぞれちょこんと昊平の手足が乗せられているだけ。後ろから見れば登雅の肉体に覆われ昊平の身体はその手足の先しか見えないだろう。

  その事を改めて実感した登雅は、更に雄の興奮を上げていく。俺の筋肉で、俺の肉体で、昊平が見えなくなるまで包み込んで閉じ込めている。そして俺のチンポを叩き込んで、ザーメンをぶち撒けて、中も外もザーメン塗れ、ベッドもザーメンで埋め尽くし。それでも昊平は俺のチンポに吸い付きながら絶頂し続けている。可愛くて、可愛くて、仕方ない。だから、もっと、お前の、中に、

  「ブチっっマけるっっぞおおおおおっっ!!!!オオオオオオオオオオっっっ!!!♡♡♡♡」

  どっっっっっぶびゅぶぶびゅびゅびゅぶうびゅびゅびゅびゅびゅびゅうううううううううううううううう♡♡♡♡♡どりゅりゅりゅどりゅりゅどりゅりゅりゅりゅどりゅりゅりゅりゅりゅぶっっっぢゅううううううううううううううううううううう♡♡♡♡♡ゴビュウウウウウウどぢゅうううううううボビュウウウウウウウウ♡♡♡♡♡

  俺が、もっと、お前の雌を解放させてやる。お前は人に気を遣ったり距離を取ったり、下手に頭で考え過ぎなんだ。お前のその真面目な考えも取り繕った表情も、全て壊してやる。俺の雄で、全てを曝け出させてやる。

  そして、お前を、俺のモノにする!!!

  ダンダンがんがんダンダンダンダンバゴバゴバゴバゴバゴドゴドゴバンダンダンダンっっ♡♡♡♡

  「グウウウウウウウウウウウウウっっっっ!!!!♡♡♡♡♡」

  どぼぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅるうううううううううううううう♡♡♡♡♡ビュウウウウウウウウウウウウウ♡♡♡♡♡びゅるるるるるるるるるるるるるるるるるるる♡♡♡♡どぢゅううるるどぼおおおぼぼぼびゅうううううるるるるるっっっ♡♡♡♡びゅうううう~~~~びゅうううううう~~~~~びゅうううう~~~~~♡♡♡♡♡

  登雅さんは、一体どうしてしまったのか。終わらない、止まらない、それどころか激しくなっていく。精液が多く、重たく、熱くなっていく。このままでは壊れてしまう、死んでしまう。

  しかし、こんな状況でも、気持ち良くって堪らない。ただの物理的快楽だけでは無い、登雅さんの気持ちが、雄の欲望が、愛が、伝わって来る。意識が朦朧とする脳にも、鮮明に刻み込まれる。何て格好良く何て愛おしく、何て幸せなんだろうか。

  だから、無意識に、結合部を締め付け、結腸を絞り、膣肉を纏わり付かせ、その刺激に、また登雅さんが…

  「こうへいっっがあああっっ!!そんな締めたらっっ!!!こう、へいっっっ♡♡♡♡」

  ぼっっっぢゅるるるるるるるるるるるるるるるる~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ばぐうううううううぼぎゅうううううううううどぼっっどぼおおおおおおっっっ♡♡♡♡ビュウウウウウっっ♡♡♡ドグっドグドグっどぐどぐどぐんっっ♡♡どぐどぼぼぼぼぼぼびゅうううううううううううるるるるるるるるるるるるるるる~~~~~~♡♡♡♡♡

  登雅は昊平をギュっと抱き締め体重を掛けているため、昊平の身体はベッドに大きく沈んでしまう。ベッドを埋め尽くし、更に大量に放たれる精液は沈んだ中央部分にゆっくりと溜っていき、昊平の腰から背中、頭部まで浸かっていく。

  愈々昊平の顔の高さまで精液の嵩が溜まり、溺れてしまうという所まで来た。しかし登雅は止まらない、止められないのだ。これだけ出せばいつもの自慰でも、露出男相手でもある程度満足し、行為を止めていただろう。

  しかし、肉欲が、余計に強くなる。煮詰まってみるみる濃厚になっていくのだ。チンポが熱い、痛いくらい勃起している、キンタマも重たい。昊平の事しか考えられない、セックスする事しか頭に無い。昊平を犯して、犯して、犯し尽くすんだ。

  登雅は昊平を抱いたまま上体を起こし、ガバっっ!と立ち上がった。昊平を持ち上げたままどすんっとベッドから降りて、ベッド横の床に立つ。互いに向き合った状態で昊平は抱きかかえられ、肉棒に串刺しにされている。所謂駅弁の体勢。そして登雅は少し脚を開き、すぐに交尾を再開する。

  どちゅっ♡ごぢゅっ♡ばぢゅっ♡ぶぢゅっ♡ごぢゅっ♡ぶぢゅっ♡ぼりゅっ♡どりゅっ♡♡♡

  「っっ、、っっ、、~~~♡♡♡」

  先程とはまた違った場所を亀頭がボコボコと殴り付ける。昊平はまたしても新たな感覚と絶頂を脳に、膣に擦り込まれる。種付けプレスのような重たく打ち込まれる感覚は無いにしろ、ベッドとは違い体を預ける場所が無いためか余計に膣に意識が集中するのだ。

  雄の肉棒が、膣肉をメリメリ拡げている。前立腺を潰し結腸を捲り上げ最奥を殴り付ける、感じる、雄の肉棒を、感じる。手で触れるより鮮明に分かるのだ、登雅の雄の形、その存在そのものが。

  ばんっ♡どぢゅっ♡ばんっ♡ごんっ♡ばごんっ♡どんっ♡どぢゅっ♡ドヂュっっ♡♡♡

  昊平は登雅の肉体にしがみ付こうにも、余りの横幅に抱き付けない。手は首筋と僧帽筋の間に置き、足首を登雅の腰と大腿筋の間の窪みに置く。ただその手足は添えているだけで昊平の身体を支えられるものでは無い。登雅は片腕で昊平の首元を支え、もう片方の腕で腰回りを抱きバランスを取ってやる。しかし、その両腕もバランスを取るだけで然程の体重が掛かっていなかった。

  昊平の体重を真に支えているのは、登雅の肉棒なのだ。ただの雄の性器に、自分の身体が持ち上げられているんだ。そう実感した昊平は未曽有の快感に襲われる。

  「っっっぅ”う”ぅ”う”う”~~~~♡♡♡♡」

  この気持ち良さは何だ。自分の身体を軽々支える筋肉と、肉棒の逞しさ。それを考えれば考える程快楽が増す。登雅の余裕そうな雄臭い表情も、腰使いも、雄らしくて堪らない。この圧倒的な雄が、愛おしい。筋肉も、チンポも、登雅の全てが、愛おしいのだ。

  ぼぢゅぼぢゅぼぢゅぼぢゅぼぢゅぼぢゅぼぢゅぼぢゅぼぢゅぼぢゅぼぢゅぼぢゅっっ♡♡♡

  「どうした昊平!興奮しているのかっ、すんごい中、動いてるぞぉっ!!♡♡♡」

  登雅にも昊平の興奮が伝わる。言葉よりも、ダイレクトに、強く、膣肉から伝わるのだ。そしていつの間にか昊平からも分泌されていた雌フェロモンに、登雅も虜になっていた。1秒でも早く精を吐き出したい、1発でも多くブチ込みたい。その一心で登雅は腰を強く打ち付けると共に昊平の腰を支えていた腕にも力を入れ、体全体を肉棒に押し付けて行く。

  ダンっだんっだんっがんっがんっガンっダンっダンっダンっダンっダンっ♡♡♡

  「あーーーーーイく、イクっ、イクイクイクイクイクイグイグイグイグっっっっ!!!!っっっっっっっ!!!!!!♡♡♡♡♡♡」

  ダっっっっボビュビュビュビュブビュビュビュビュビュビュブビュブビュブビュブビュブ♡♡♡♡♡ごっっびゅううううううううううううう♡♡♡びゅうううううううううう♡♡♡ビュウウウウウウウウウウウっっっっ♡♡♡♡♡どぢゅううううううびゅううううビュウウウウウウびゅううううううっっっっ♡♡♡♡♡

  勢いの衰えない雄精液に、体を膨らませられる、持ち上げられる。登雅の声も表情も切羽詰まったようになり筋肉をビグっビグっ♡♡と跳ねながら射精する、またもや勢いが増している、明らかに登雅の遠慮が無くなっている。尻から漏れた精液は大半が下方向に飛んでいきバダダダダっっ♡♡ばちゃばちゃっっ♡♡と床に溜っていく。円周状に広がるその大きく太い飛沫は壁にまで衝突するものさえある。

  「グウウウウウウっっふーーーーーグウウウウウウウウウウウっっ♡♡♡♡♡」

  どぼびゅりゅううううううっっっ♡♡♡どぼっっびゅうううりゅううううううっっっっ♡♡♡ごびゅううううびゅうううううっっびゅうううううっっっ♡♡♡♡どぼっぼびゅっっごびゅびゅぶびゅううっっびゅうううううるるるるっっっ♡♡♡♡♡ビュウウウウーーーーーーっっっ!!!!!♡♡♡♡♡

  登雅に抱き締められ、雄欲の限り種をぶち撒けられる。もう登雅は何発もイキっぱなしだ、昊平も長らく絶頂し続けてはいるが愚息からはもう何も出なくなっている。しかし登雅は衰えるどころか量も濃度も増しているのだ。一体目の前の雄は、どうなってしまうんだ。

  ぼりゅりゅっっ♡♡ばぢんっ♡♡びゅううっ♡♡ぼぢゅんっ♡ばぢんっ♡ばぢんっ♡ばぢんっ♡ばぢんっっ♡♡♡

  またしても射精しながら腰を打ち付ける。ギラギラと限界まで雄欲を滾らせ膣肉を貪る。更に脚を開き腰を強かに打ち付けながら、昊平の腰を握って上下に大きく揺らし、肉棒に打ち付けてやる。宛らオナホを使った自慰行為のように、昊平の身体で肉棒を扱き立てている。こんな仕打ちを受けているのに、昊平は、

  「っっっっっ、、♡♡♡っっ、、す、、ごっっ、、♡♡きもっっちっっっっ♡♡♡♡」

  気持ち良くて堪らない。どうしたというのだ、こんなにも蹂躙されて、道具のように犯されて。だがそれが良い、この事実に興奮が止まらないのだ。何て、何て逞しく、強い雄なんだろうか。愛おしい。狂おしい程に、愛おしい。

  彼に愛されるなら、何をされても良い。これだけ犯してくれるなら、女にされても良い。

  「グううっっ!?!?♡♡♡ガアアアアアアっっっ!!!!♡♡♡♡♡」

  どびゅるるるるるるるるるるるるるるるるうううううううううううっっっっ♡♡♡♡どぢゅ~~~~~~~~ぢゅるるるるるるるるるるっっっっ♡♡♡♡びゅうううううぶぎゅうううううぶびゅううううううびゅううううううっっっ♡♡♡♡どぐんっどぐどぐどぐっっぢゅううううぢゅううう~~~~~~♡♡♡♡♡

  急に昇り詰めた射精感に、登雅は我慢出来ずに精を吐き出す。まるで膣に搾り取られたようだ。明らかに変わったのだ、膣の感触が。昊平が求めている。俺を求めている。伝わる、昊平の、気持ちが。ならば、応えてやらねばなるまい。

  ごぢゅごぢゅごぢゅごぢゅぶぎゅばごばごバンバンバンバンバンバンバンっっっっ♡♡♡♡

  「グウっグうっ!!ウっウっグっウウウっっっ!!!オオオオオオオオオっっっ!!!♡♡♡♡」

  ドッッッッッッビュウウウウウウウウウウウ~~~~~~~♡♡♡♡♡ぼびゅううううぼびゅううううううっっびゅううううっっびゅるるるるるるるるるるるるるっっっ♡♡♡♡♡どぼびゅぐびゅぐぐびゅびゅびゅびゅうううううっっっ♡♡♡どっっっぢゅううううううううううううるるるるるるるるるるるるるるるるる♡♡♡♡♡

  「っっっっ~~~~~~♡♡♡ぁぁっっっっぁ”っ”っ”っ”~~~~~~♡♡♡♡♡」

  隆起した筋肉と汗で濡れた毛皮で、昊平をギュっ♡と抱き締める。昊平の顔を見下ろす。昊平も上を向き登雅を見つめる。ボタボタと汗が降って来るのも厭わず。

  ばごっバゴっバゴッドゴっドゴっドゴッ♡♡♡バゴンっっっ……♡♡♡

  腰を最奥に打ち付け、一旦動きを止める。2人で見つめ合う。

  こんな事をして良いのだろうか、言葉で昊平の意志を確認した訳では無いのに。登雅はこの交尾が始まってからそう考えずっと遠慮していた。しかし今やそんな理性は持ち合わせていない。ずっと躊躇っていたその行為を、登雅は欲望のまま貪る。

  むぢゅううううううっっっ♡♡♡グチュっっ♡♡はむっ♡ぐぢゅっ♡べろっ♡ぐちゅっ♡むちゅううっ♡♡♡

  この期に及んで軽いフレンチキスから、なんて段階を踏む余裕は無い。齧るように昊平の口を貪り舌を突っ込みぐちゃぐちゃに舐め回してやる。舌を絡め、歯茎や口蓋もべろべろ舐め、唾を流し込み唾を吸い取りまた舌を絡める。

  ギュンギュンギュンっっ♡♡と膣が痙攣する。昊平にとって、初めてのキス。それを雄相手に、会社の上司に、こんなにも激しく奪われる。だが甘くて甘くて堪らない、甘美な悦楽が全身を駆け巡る。

  ごづんっバンっドゴンっバゴっドゴっバンっバンバンバンバンバンバンバンっっっ♡♡♡

  その膣の締め付けを肉棒全体で味わうべく口吻したまま腰の打ち付けを再開する。互いに抱き付き口を深く吸いながら、肉棒を打ち込み続ける。

  むぢゅううっ♡ぐぢゅっぢゅうううっっ♡♡むぢゅううっっんぐっぢゅううっ♡♡♡♡

  何て美味いんだろうか。蕩けてしまう、口を動かせば動かす程、吸えば吸う程、全身に快楽が迸る。脳が溶け出してしまいそうだ。

  ダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンっっっっ♡♡♡♡♡

  「ンンンーーーーーーっっっんんンンン”ん”ン”ン”ン”っっっっ♡♡♡♡♡」

  どびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅっっっ♡♡♡♡♡ビュウウウウウ―――――――ビュウウウウウウウ―――――っっっっ♡♡♡♡♡ぼびゅううううるるるるるるるるるるっっっっ♡♡♡♡びゅるうるるるるるるるるるっっっ♡♡♡♡ビュウウウウウ~~~~~~♡♡♡♡

  2人は決して口を離さない。昊平がどれだけ雌イキしても、登雅がどれだけ精を放っても。甘い蜜を貪りながら、肉欲の限り膣と肉棒を嬲り合う。

  「んんんんんんんんんウウウウ”ウ”ッッッッ♡♡♡♡♡」

  どぼっっぢゅりゅうううううううううううううううう♡♡♡♡ぼびゅうううううりゅうううううううううう♡♡♡♡ごびゅううううううドビュウウウウウ~~~~~~~~♡♡♡♡♡どりゅうううっぶりゅうううっぶびゅうううぶびゅっっびゅううううっっびゅうううっっどっっびゅうううるるるるるるるるっっっ♡♡♡♡♡

  昊平を強く抱き締める、強く唇を吸う。雄棒を滾らせて奥の奥へぶち込んで、ザーメンで腹を膨らませてやる。もっと雄をぶつけて、雄で犯してやるんだ。このまま何度も何度も昊平の中で種をぶち撒ける。登雅の足元には大きな精液の山が出来ていた。その周りの床も近くの壁も精液塗れだ。

  ぐちゅううっむちゅうううっぶちゅううっむちゅっぢゅっむぢゅっっ♡♡♡

  バンバンバンバンバンがんがんがんがんがんがんがんがんっっっ♡♡♡

  ぶびゅっっっぼびゅぼびゅぼびゅぼびゅぼびゅぼびゅぼびゅぼぼぼぼぼおおおっっっ♡♡♡♡どごびゅううぐううびゅううううるるるるどびゅるるるるるるっっっ♡♡♡♡♡ばぎゅぶるううぅぅぅぅぅ~~~~どぢゅぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅぶぼおおおおおっっっっっ♡♡♡♡♡びゅううううううううううううっっっ♡♡♡♡♡

  昊平にとってこの初めての口付けは余りに甘美で麗しいものだった。脳をくちゅくちゅ掻き回され、今まで登雅に対して、雄獣人に対して、果ては自分以外の他人全てに対して思い溜めてきた悪感情が吸い取られていくような感覚、そして残った登雅に対する熱い想いと肉欲が全身を陶酔させる。

  胸が焦がれるこの想いは、何なのだろうか。僕は登雅さんを、好きになってしまったのか。

  「オオオオぉぉぉぉぉぉぉおオオオオオっっっっ♡♡♡♡♡」

  ごっっっっっびゅううううううううううるるるるるるるるるるっっっっ♡♡♡♡♡どっっぢゅうううううう~~~~~びゅるるるるるるるるるるるるっっっっ♡♡♡♡♡ごぶっどぶっどぶぶっぼりゅっどぶっごぼびゅるるうううううううっっっ♡♡♡♡どっっぶぢゅううううううううっっっ♡♡♡♡♡

  こんなにキスというのは気持ち良いものなのか、キスをされるとこんなにも相手を愛しく思ってしまうのか。何の性経験も無かった昊平に染み込んでいくこの快楽が、昊平の心も身体も作り変えていく。

  人付き合いが苦手な自分の面倒を見てくれて、誰も寄せ付けなかった内的領域に入り込んで、初めて自分から頼ろうと思った人物。そんな彼が僕を求めてくれるなら、この体が堕ちてしまっても、良い。

  「っっっっ~~~~♡♡♡♡♡」

  この惨事のような交尾の中、徐々に変化していた昊平の心と体が、完全なる変貌を遂げる。

  雄の種を受け入れるあの器官の準備が、整ったのだ。

  ばごばごばごばごばごばごガンガンガンガンガンダンダンダンダンダンダンっっ♡♡♡♡

  「こうっへいっっこうへいっっっグウウウウウアアアアアアアアっっっ♡♡♡♡♡」

  ぼびゅううううううううううびゅりゅうううううりゅりゅりゅりゅりゅるううううううう♡♡♡♡♡どぶううっどぶっどぶっっびゅううううううううびゅうううううううるるるるるるるるるるる♡♡♡♡♡ボゴビュどびゅるぐびゅっっぼびゅううっっびゅううっっびゅうううっっっっ♡♡♡♡♡

  登雅は鬼気迫る勢いで腰を打ち付け、昊平の身体を持ち上げ肉棒に打ち下ろす。昊平への愛を性欲に変えて何発も何発も種を打ち込む。床が精液塗れになっても壁が汚れても厭わず獣雄欲のまま只管に精を放ち続ける。

  「グウウウウウウウっっっっ♡♡♡♡♡オオオオオオオオっっっ♡♡♡♡♡」

  どびゅうううううるるるるるるるるるるるるるるっっっっ♡♡♡♡ぼぢゅぢゅぢゅぶりゅうううううっっっびゅう~~~~~ビュウ~~~~~~びゅううう~~~~~♡♡♡♡♡ボビュルルルルルっっぼびゅううううっっどぐんどぐんっっどぐっぶぼぼぼぼぼっっどびゅうううううううううう~~~~~♡♡♡♡♡

  このまま登雅は休みなく、2発、3発、4発…と回数を重ねていく。

  それでも一向に、登雅の欲は収まらない。

  5発、6発と続け、このままでは性欲が満たされない、埒が明かないと理解した登雅は腰を止めた。

  びゅうううっ♡♡びゅうっ♡♡どぐっどぐっどぐっ♡どぐんっ♡どぐん…♡

  最後の射精が収まるまで数分間、腰を止め昊平を抱いたまま静かに待った。

  [newpage]

  登雅の雄欲は増すばかりだ。この性欲をどう吐き出すべきなのか、登雅の雄の本能は理解していた。

  昊平を串刺しにしたまま精液塗れの床をどぢゃっどぢゃっと踏み付けベッドの横に立つ。防水仕様のベッドシーツを捲り、上に溜った精液を一旦床に落とす。シーツを戻し、膝立ちでベッドに乗り中央まで移動する。昊平をゆっくりと降ろし、ベッドに背中を付けてやる。

  そして登雅はゆっくりと肉棒を引き抜いた。

  ぢゅぶっっヂュボボボボボボッッぢゅぶぶぶっっぢゅぼんっっ!!!♡♡♡

  「んああああっっっ♡♡♡んぁぁぁっっ♡♡♡」

  肉棒と肉穴が久しぶりに外気に触れた。閉じなくなってしまった尻穴はグパグパっ♡と呼吸するように動き、中の粘膜の外気に触れる感覚がやけに冷たく刺激的で、それだけで昊平はビグビグっ♡と反応してしまう。

  交尾は終わったのだろうか。全く大変な事になってしまった。これでやっと解放された。だというのに、昊平は尻穴がどうしても寂しく感じてしまい、無意識に顔を上げ登雅の肉棒を見た。

  「ヒっ…!!!」

  一体、彼の肉棒には何度驚かされれば良いと言うのか。彼の股間を視認した瞬間、全身が震えるような感覚に襲われ悲鳴を上げてしまう。

  ビグンっっ…♡♡ゴグっっ…♡♡ドグっっ…♡♡

  登雅の肉棒は萎えるどころか、先程一旦抜かれた時に見た、それよりも一回り以上太く大きくなっていたのだ。これが今まで自分の中に入っていたと考えると恐怖すら覚える。亀頭は更に赤黒さを増し異様な光を放っている。最早血が滾りすぎて黒紫にすら見える、深青、黒赤、そのグラデーション、何とも表現し難い色なのだ。竿に浮き出る血管の数も多くなり、凹凸の高さも増している。

  更に睾丸は、膝立ちの状態でベッドにどっしり乗る程膨張していた。睾丸の皮がパンパンに張り、中のタマがゴウン♡ゴウン♡と揺れている。余りにも強すぎる雄の性器。それが今まで以上に精を放ってやろうと躍起になっている。その性欲の先が、自分に向いているのだ。

  昊平は、一歩後退る。肉棒から登雅の身体全体に視線を移せば、肉棒と同じく全身の筋肉までもが先程よりもバルクアップしている。そして彼は雄臭く淫猥な笑みを浮かべながら、瞳を真っ赤に輝かせていた。

  「っ…!!」

  その目を見た瞬間、昊平の全身に寒気が走った。既に彼への恐怖心や嫌悪感は消え、体を預けたいとすら思い始めている。しかし今の登雅は何かがおかしい。昊平の本能は目の前の雄を求めているものの理性が危険信号を発していた。

  「う”っ…」

  ぢりぢりぢりっっ♡と腹の奥がまたしても痛み始める。昊平は痛む部分を手で押さえる。

  「昊平、腹が痛いと言っていたな…」

  登雅がゆっくりと手を出し、痛む部分にとん、と太い指を置いた。登雅はこの交尾を通して、腹の痛みの正体に気付いた。これだけ昊平の中を掻き回し掘り倒したのだ。理屈では無く、雄の本能がその痛みの解決法を理解していた。

  そしてその場所に思いっきり種を植え付けなければ、この規格外に勃起した肉棒を、性器を、沈められないと分かっていた。

  「それは痛いんじゃない、欲しがってるんだ、俺のチンポを。」

  「っっ…!??」

  何を言っているか分からない、そう思いたいが、昊平は腑に落ちてしまう節もあった。だがダメだ、このままでは自分の身体に何かが起こる。今までのセックスとは異なる、彼に身を預ければ取り返しのつかない事になる。昊平はそう強く感じた。

  逃げなければ。

  昊平は仰向けの状態からバっと起き上がり体を反転させた。四つん這いの体勢から足を着いてベッドから逃げようと脚に力を入れる。しかし濃厚な精液が残っているベッドのシーツに、足を滑らせてしまう。

  そしてその脚を、登雅の大きな手がむんずと掴み、昊平はベッドの中央へズベっと引き戻されてしまう。

  「あ“っっ…」

  「まだ、俺から逃げるのか?ここまで犯しておいて…!お前は本当に、思い通りにならんな…!」

  登雅は極太の脚を、俯せになって尚ジタバタと抵抗する昊平の下半身に乗せる。そして昊平の手を握り、ギュっとベッドに押し付ける。昊平は手足を動かしてみるが全く体が動かない。背中に感じる登雅の荒い息が、妙に恐ろしく感じる。

  『

  発情しろ

  お前を、犯す

  』

  「あ”あ”あ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”っ”っ”っ”っ”っ”っ”っ”♡♡♡」

  強い、強い雄の意志が脳内に叩き込まれる。度を越えた快楽は、昊平から抵抗の意志を完全に消し去ってしまう。

  「今、分からせてやる…本物の雄を、叩き込んでやる…!!!」

  『

  お前を、犯す

  犯す、犯す、犯す

  』

  「う”っっっっあ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”っっっ♡♡♡」

  取り戻し掛けていた理性が、ズタズタに引き裂かれる。昊平の脳内は雄に犯されるという悦びに満ち溢れる。グボっっ♡♡と結合部が肉竿を歓迎するように開く。

  その穴に、ドズンっ♡♡と重たく黒紫に光る亀頭が伸し掛かる。

  「あ”あ”ぇ”え”え”え”っっっ♡♡♡」

  焼鏝のように熱い亀頭は押し付けただけで昊平の身体をバグっバグっ♡と跳ね上げる。一体どれだけの快楽信号が脳で弾けているのか、そんな事を気にも留めず登雅は一思いに肉の杭を打ち込む。

  ぐっっぼぼんっっぶぼぼぼぼぼっぢゅぼんっぶぼぼぼぼっっっ♡♡♡♡♡

  「ア“っ!???!?っっっっっ~~~~~~♡♡♡♡」

  元から巨根だった登雅が雄欲に覚醒し膨らんだ肉棒、更に交尾を経て肥大したこの肉棒で、昊平の中を満たしメリメリと拡げてやる。しかし登雅が貫きたいのは、ここでは無い。ぶぼぼぼっ♡と結腸の手前まで肉棒を引き抜き、腰を回してその入口を探る。

  ぬぶっぐっぷっ♡ぬっぷ♡ぬっぷ♡ぶっぷっ♡ぬぶっ♡

  「えっっ♡あ”っっ♡♡あ”っっ♡♡♡?????!!!!」

  登雅は交尾の中でその器官が整っていくのを感じていた。そして膣の中にもう一つ入口が出来た事に気付いたのだ。その場所を、遂に太い亀頭の先が探し当てる。

  ごっっぢゅっっっ♡♡♡

  「―――――――――ヒッッッッ!??!!??♡♡♡♡♡」

  「…ここ、だ♡♡」

  先端がその入口に宛がわれた瞬間、昊平の身体に衝撃が走った。そのまま登雅は腰の位置を調整し、何度も何度も、亀頭がその入口に濃厚なキスをし、舐め回す。

  ぬぽっ♡どぢゅっ♡ぶぼっ♡ぬぷっ♡どつっ♡とんっとんっとんっっっ♡♡♡

  「ぃぃいああああああああ!???♡♡♡ンッッッッガアアアアアアっっっ♡♡♡!?!?」

  「フーっ!!♡♡フーっ!!♡♡フーっ!!♡♡♡」

  度重なる亀頭の追突に暴れる昊平を押さえつけ、登雅は何度もノックする。昊平の狂った様子に普段の登雅なら心配するだろうが、今や登雅の方が狂っていた。もう我慢出来ないのだ。この場所に肉棒を突き刺し、種を植え付けたくて堪らないのだ。

  「いくぞぉっっ!!!!♡♡♡」

  狙いを定め登雅が腰を入れる。屈強な筋肉で覆われた身体の重みを肉棒に乗せ、一挙にブチ入れる!!

  ぶっっっっっブチ“ン”っっっっ♡♡♡♡♡

  「ぁ“っ―――――――――――!?!?!?♡♡♡♡」

  ボルルルルルルルルルっっドヂュンっっっ♡♡♡♡♡

  その入口に張っていた薄い膜を易々と突き破り、容赦無く最奥まで亀頭を埋め込む。

  「あっっっっっア”ア”ア”ア”ア”アア””ア” ア” ア”ア”アア””ア”??!?!?!?!??♡♡♡♡♡」

  余りの刺激に、昊平の身体には連続的に電撃のような刺激が走り、ドバンっ!!ドバンっ!!と体が大きく跳ね上がる。登雅が脚を乗せ手を掴み、昊平の身体はしっかり押さえ付けられているが、その力を跳ね返す程だ。

  昊平の頭の中はとにかく快楽で満たされていた。ほぼ意識が飛んでいた。せっかく覚えた前立腺や結腸を責められる絶頂、その様々な絶頂よりも何十倍も強い快楽。全く比べ物にならない刺激が、その場所に亀頭を入れられただけで全身を駆け巡る。

  「グっっ!!ぐるるるるっっっ♡♡♡」

  昊平の様子から、相当な刺激が齎されている事が窺えるが、それは登雅も同じだった。出来たばかりのその器官に亀頭が入り込み、肉棒の形に拡がっていく。そして腰を動かしてもいないのに既にぢゅうう♡ぢゅうう♡と襞が肉棒に吸い付いてくるのだ。強すぎず弱すぎない、最適な締め付けで。

  ごっっっづんっ♡♡♡どっっぢゅんっっ♡♡♡ぼっっっちゅんっっ♡♡♡

  「ンン”ンン”ンン”っっっっっ~~~~~~???!!!♡♡♡♡♡」

  登雅はゆっくりと腰を動かし始める。少し肉棒を動かすだけで昊平はバグっバグっ♡と大きく跳ね上がり、中もゴグゴグっ♡と動くため、気を抜けばイってしまいそうな程の刺激が走る。

  「グウっっ♡♡す、ごい、グウウウっっっ♡♡♡」

  こんな事は初めてだった。登雅は男女関係無くどんな相手でも余裕で犯してきた。自身の肉体にも肉棒にも圧倒的な自身があった。しかしここまで来て、昊平のナカに打ち負けてしまいそうなのだ。

  一体、この穴は何なのだろうか。結腸の感触では無い、一番奥にゴツゴツ♡と当たるもの…その感触には、覚えがあった。

  ……子宮、みたいだ。

  正にその感覚だった。だが昊平はβの筈、そんな訳が無い。ただ今はここに精をぶち撒けたい。種を付けたくて堪らないのだ。

  2人の理性は今何が起きているのか理解していなかった。だが本能は理解していた。αへと変貌した登雅、そしてΩへと堕とされた昊平。正に子作り肉棒と、本物の孕み袋が出会ってしまったのだ。

  ごぢゅっっ♡♡ぼぢゅっっ♡♡どぢゅっっ♡♡どぢゅっっ♡♡ぼちゅんっっ♡♡

  「ぁ”ぁ”っっっっ~~~~!!??♡♡♡♡オ”っっオ”オ”っっ♡♡う”う”っっ”ぇ”っ”っ~~~~!???!?♡♡♡」

  昊平は朦朧とする意識の中、必死に快楽を享受していた。目の前が明暗を繰り返す、狂った喘ぎ声が止まらない、息が出来ない。入口から奥まで、肉棒が擦り、捏ね繰り回す部分が全て気持ち良くて堪らない。

  特に感じるのは、最奥の部分。そこは昊平がずっと腹痛を感じていた場所だった。その痛みが完全に消え去り、代わりに肉棒に突かれる度莫大な快楽が生まれてくる。

  一体、その部分は何なのだろうか。身に覚えのない感覚に戸惑ってしまう。昊平はその正体を分からずとも本能はしっかりと求めていた。このまま雄に種を出して貰う事、そしてその最奥を雄精で満たして貰う事こそ、真、生物としての目的なのだ。昊平は本能的にマンコ肉を締めて肉棒を責め立てる。

  どぢゅんっ♡ばごんっ♡どぢゅんっ♡どぢゃっ♡バゴンっ♡♡ドゴンっ♡♡♡

  「フーっ!♡♡フウウーっっ!!♡♡ぐるるるっっ♡♡♡」

  今までは昊平を雌にしたいという気持ちと、ある種比喩を込めて”膣”や“膣肉”と表現してきた。だがそこは正に、膣なのだ、今肉棒を突き入れているこの場所は、マンコそのものなのだ。

  そのマンコの奥をドズンっ♡ドズンっ♡と突けば突く程、降りて来る、最奥にある子宮が。それと同時に膣がぎゅんっ♡ぎゅんっ♡と締まる。昊平が欲しがっているのが分かる、本物の雄の種が欲しくて仕方ないんだ。

  登雅の豊富な性経験の中でも断トツの気持ち良さ、信じられない快楽が齎され、この屈強な登雅でさえ腰が泳いでしまう。こんな様では昊平を真に悦ばせられない。真に悦ばせ本気で雄をぶつけなければ、本気の種も出せないのだ。

  俺は昊平を犯すのだ、全身全霊を以て昊平を雌にし、俺のモノにするのだ。

  登雅は覚悟を決め再度腰を入れ、亀頭が抜けるまで腰を大きく引き、全体重を掛けて打ち込む!

  ドバンッ!!!♡♡♡ゴバンっっ!!!♡♡♡バゴンっっ!!♡♡♡どぢゅんっっっ!!!♡♡♡

  「ァ”っっっ~~~~~~~♡♡♡ぉ”っっっっォ”っっっ~~~~~~♡♡♡♡♡」

  マンコ肉に強くむしゃぶり付かれ、その刺激に肉棒がバグンっ♡バグンっ♡と大きく脈打ち全身の筋肉がバゴンっ♡バゴンっ♡と隆起する。その衝撃に雄汗が昊平の身体にボタボタ♡と降り注ぐ。

  チンポが気持ち良すぎる、すぐにイってしまいそうだ。でもまだだ、まだ昊平を、メッタメタに犯してからだ。登雅は射精を我慢しながら全身の筋肉をフルに使い、グロテスクなまでの巨根を、亀頭の先から根本まで一気に叩き込み続ける。

  グバンっっ!!!♡♡ドガンっっ!!!♡♡バゴンっっ!!♡♡バゴンっっ♡♡!!ドガンっっ!!!♡♡♡♡

  「フンっ!!♡♡ヌンっっ!!♡♡フンっ!!♡フンっっ!!♡♡グウっっ!!♡♡♡」

  「ォ”っっっォ”っっっオ” オ”オ”オ”っっっっ~~~~~!?!???!?♡♡♡♡♡」

  肉棒全体がマンコ肉を抉って捲れ上がらせる。肉棒の存在を感じる、マンコから体全体に”分からせ”られる。亀頭の太さ、雁の高さ、形、竿の太さ、血管の凹凸、尿道海綿体の膨らみ。これが本物の、雄の肉棒なのだと。

  そして最奥の子宮が亀頭にガンガン殴り付けられる。今までズキズキと痛みを感じていた場所。そこが突かれる度にじわじわと温かい快楽が全身に伝播するのだ。

  「う”ぅ”う”ぅ”う”う”ぅ”う”う”ぅ”う”う”う”う”っっっっっっ~~~~~~~????!!!♡♡♡♡♡」

  ただ気持ち良いだけじゃない。痛みが気持ち良さに変わるという安堵感、安心感、正に極楽に昇った気分なのだ。こんなものを味合わされれば、理性も、感情も、何もかもが壊れてしまう。

  この強すぎるチンポを崇拝してしまう。筋肉に覆われた肉体、自分の身体をベッドに押さえ付けて離さない力強いカラダの虜になってしまう。

  登雅さんが、好きで、好きで、堪らなくなってしまう。

  「ん”あ”ぁ”ぁ”ぁ”ァ”ア”ア”ア”ア”ァ”あ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”あ”あ”ぁ”ぁ”ァ”ァ”ァ”ァ”ア”ア”ッ”ァ”ァ”ア”ぁ”ぁ”ぁ”あ”ぁ”っ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”っ”♡♡♡♡♡♡♡」

  ぶぢゅっっぶじゅじゅじゅううう~~~~♡♡♡♡♡

  愛に昂った昊平は、マンコから愛液を大量に漏らしてしまう。結合部から透明な汁が溢れ出る。

  ばぢゅんっっ!!♡♡どぢゅんっっ!!♡♡ばごんっっ!!♡♡どぱんっっ!!♡♡どばんっっ!!♡♡♡

  「グウウウウウっっ!!!♡♡♡たまらんぞっっこうへいっっ!!!♡♡♡♡」

  昊平が狂ったように絶頂している、マンコをマン汁まみれにしてやがる。登雅はその様子を嬉しそうに睨み付け、更に感度の上がったマンコに力一杯肉棒を撃ち込む。

  昊平に恋し、αに目覚めた登雅。その登雅の雄フェロモンは限定的に昊平に矛先を向け、徐々に昊平の身体を変えていった。そしてこの交尾の中、完璧なΩへと性別を変化させ、子を孕む器官を宿させたのだ。登雅が亀頭でガツガツ殴りつけているのは、本物の子宮なのだ。

  そして愈々、雄と雌の本懐が遂げられる時が来た。

  ドゴっっ!!♡♡バゴっっ!!♡♡バンっ!!♡♡ドゴっ!!♡♡バゴっっ!!♡♡♡バゴっ!!♡♡♡

  「グウウウウウウウウウウウウウウウウっっっっ!!!!!♡♡♡イグっっぞっっ!こうっへいっっ!!!♡♡♡♡」

  「っっっっ~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」

  雄が、昂っていく。筋肉が盛り上がり肉棒もバギンっ♡バギンっ♡と膨らみ硬くなる。マンコの中がメリメリ拡げられ、更に強く子宮が殴り付けられる。昊平の脚の上で巨大な睾丸がゴグンっ!!ゴグンっ!♡♡と脈打っている。遂に、遂に来るのだ。雄の本気の射精が。

  ドゴ!♡ガン!♡バン!♡ドガ!♡バギ!♡ドゴ!♡バゴ!♡ドゴ!♡バゴ!♡バゴ!♡ドゴ!♡♡♡♡

  「グゥゥゥゥゥゥゥゥゥルルルルルルルルルルっっっっっ♡♡♡♡♡」

  雄を、感じる。射精の準備に入り強く脈動する肉棒、昊平の脚を叩き付ける睾丸、熱い吐息、喘ぎと呻き、全身に垂れ落ちる汗、雄のフェロモン。昊平が感受出来る全ての雄が、昊平を悦ばせていく。

  バゴっバゴっバゴっバゴっドゴっバゴっバゴっバゴっバゴっバゴっバゴっバゴっバゴっドゴっっっ♡♡♡♡♡

  「イグっっっ!!!♡♡♡イグっっっ!!!♡♡♡イグっっっ!!!♡♡♡♡」

  登雅の肉棒が一段と膨らむ、来る、遂に来るっ!!!

  …その時だった。

  『

  孕め

  』

  「っっっっ!???!??♡♡♡♡♡」

  雄の本能が昊平の脳をズタズタに犯す。耐えられない刺激の中、更に高濃度の絶頂が襲い掛かる。

  『

  俺の種で、

  子を成せ

  』

  「~~~~~~♡♡♡♡♡♡♡!??!?????!!!♡♡♡♡♡♡♡」

  脳が焼き切れる、言葉の意味が分からない、もう何も、考えられない。

  バゴバゴバゴバゴバゴドゴドゴバンバンバンバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴっっっっっっ♡♡♡♡♡

  『

  孕め

  孕め

  孕め

  』

  「イグイグイグイグっっっ!!!!♡♡♡♡グウウウウウウウウウオオオオオオオオオっっっ!!!!!!!!♡♡♡♡♡」

  登雅が叫ぶ。赤い目を光らせ噛み締めた口から涎を垂らし、全身を震わせる。そして最後の一突きに腰を上げた時、

  『

  孕

  め

  』

  「!?!?!?!?????♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」

  許容量を優に超えた快楽に満たされた昊平の子宮の奥から、ブシュウ――――と何かが飛び出した。雄の本能がそうさせたのだ。それは、”子の素”となるもの…卵子だった。

  ド ゴ ン っっっっっっっっっ♡♡♡♡♡

  俯せの昊平に、登雅の重たい腰を最も深く叩き付ける。亀頭の先が子宮を奥まで押し込み、鈴口が子宮口にムチュウっっ♡♡と減り込む。

  遂に、本気の、雄の孕ませ射精が、昊平に襲い掛かる。

  「グウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”♡♡♡♡♡♡♡♡」

  ボッッッッッズドドドドドドドドドドドドドド♡♡♡♡♡

  グッッッッブボボボボぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ♡♡♡♡♡♡

  ドっっゴっっっボっっブっっっブリュボビュゴボガボドゴボゴドボブボボボ♡♡♡♡♡どごびゅぐぶぼごびゅどごばがぶごびゅぼごぼどごどびゅぐぼばごばぎゅぶぎゅぶぼばぎゅッ♡♡♡♡♡ばごばぐびゅぎゅぼどぼぼぼどばがぶぼごどぐぼごぶごぼごぶごぢゅがばばぶぼびゅぶぼごごぶぼごどばぶるぼびゅぶぐ♡♡♡♡ぼがどぎゅぼがばごばぎゅどぼごぼばびゅどぢゅぐばぼぶぼばがばびゅぐぎゃがばばぼごぼぼごぎゅがぼどぼ♡♡♡♡♡♡

  その雄の塊は、余りの濃度の高さに完全なる固形物となっていた。放たれた先は勿論、昊平の子宮。一瞬で子宮を満たした精子の塊は、一目散に子宮最奥の卵子を見つけ、全方向から纏わり付く。最初に放たれた精塊、その先陣を切る雄健で野蛮な精子は、昊平の卵子の膜を易々と破ってしまうのだ。

  そして、容易く、

  昊平は、受精した。

  ど  ぐ  ん っ ♡ ♡ ♡

  「っっっっっっ!?!?!?♡♡♡♡♡♡♡♡♡」

  昊平の身体に明確なパルスが迸った。物理的な刺激でも無ければ絶頂の脈動でも無い。それでも確かな信号が昊平に届いたのだ。そしてその衝撃は、一度だけでは無かった。

  ど  ぐ  ん っ ♡ ♡ ♡

  ど  ぐ  ん っ ♡ ♡ ♡

  ど  ぐ  ん っ ♡ ♡ ♡

  「っっっ~~~???!???♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」

  ほぼ同時に、数回の刺激に襲われる。何だ、今のは。しかし昊平にそれを考える時間は無い。

  「グウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ル”ル”ル”ル”ル”ル”ル”ル”ル”ル”ル”ル”ル”ル”ル”ル”ル”ル”ル”ル”っっっっっ♡♡♡♡♡」

  ブボボボボドボボボボボゴボドブグボバゴブビュブボゴビュグドゴドボボガドボボゴガギュグギュブギュギュブボボボ♡♡♡♡♡♡どがばぎゅぶごぼびゅごばどぼぎゅどぼがばごぼぎゅどぼぎゅがぎががっごがぎぼごごぼぎばがごぼぼどどぼごごぎゅごば♡♡♡♡♡♡ぼどごぼびゅぐばぐぼる”る”る”ぼどごぼばる”る”る”どどどう”う”う”ごぼばごばごどぎゃばぎばおごごぼる”る”どぼびゅる”る”る”どごぼどばどごぼがばぎゅぼごばぐどば♡♡♡♡♡♡

  受精した子の卵は、精の塊に運ばれ子宮の最奥で守られる。既に子作りを果たしたのを2人が知る由も無く、まだ始まりに過ぎないこの孕ませ交尾で大事な子の卵を傷つけないように。

  子宮を満たした精塊は結腸やその奥までも満たし、腹を満杯に満たしていく。腹が膨れ上がって上半身が持ち上がっていく。先程までならもう結合部から漏れても良さそうなのに、固形物となった固い精子は流れず腹に留まっている。

  腹は内圧が高まっていく、ベッドに押し付けられ更に高まっていく!しかし結合部や尻は登雅の重たい腰が乗り掛かって少しの圧力では漏れそうにない。腹が膨らむ、限界まで、ダメ、もう、破れてしまう!その時、

  めごっっっもごもごもごっっっ♡♡♡

  精子の塊が結合部を無理やり拡げ、そこから怒涛の勢いで漏れ出した。

  ズダダダダダダダダダダダダダダっっっっ♡♡♡♡♡

  ドガガガガガガガガガガガガっっっっっ♡♡♡♡♡

  ブババババババババババババババババババババっっっっ♡♡♡♡♡

  「!?!??♡♡♡♡」

  マンコ口が拡がって熱い何かが飛び出したかと思えば、前後に左右、上下、360度の方向から昊平の耳に轟音が鳴り響いた。

  「ガア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”っ”っ”っ”っっ♡♡♡♡♡♡」

  ドル”ル”ル”ル”ル”ル”ル”ル”ル”ル”ル”ル”ル”ル”ル”ル”ル”ル”ル”ル”ル”ル”ル”ル”ル”ル”ル”ル”♡♡♡♡♡♡ばぎゅうううぼぼぼどごぼばぎゅばぐばぎゅうぼどぼる”る”る”る”ごばどごばごどごぼばがどぼがばごごばがどごぼご♡♡♡♡♡ごる”る”る”る”る”る”どがぼぎゅどごぼぎゅぎゅぎゅどばごどぼがぎぎごばごぐる”る”る”る”る”る”♡♡♡♡♡ごぼごぎゅどる”る”る”る”る”る”る”る”ごばぎゅる”る”る”る”る”どばばばががごぎゅぐる”♡♡♡♡♡

  熱く重たい塊が子宮に叩き込まれる。アナルにも直腸にも叩き込まれ、それが結合部を拡げながら外に飛び出し、

  ばががががががががががががががががががっっっ♡♡♡♡♡

  ズダダダダダダダダダダダダダダダダっっっっっ♡♡♡♡♡

  ドボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボっっっっ♡♡♡♡♡

  それと同時に、工事現場のような音が昊平の耳を劈く。一体何の音なんだろうかと、朦朧とする意識の中、昊平は目を開け上を見た。

  「ひっっ!??!????♡♡♡♡」

  目の前の光景に驚愕する。先程と同様、結合部を中心に爆発した花火のように飛び散った精塊が、先程とは比べ物にならない勢いで、360度、様々な角度で飛んでいき、壁一面に衝突していたのだ。ベッドに面した近くの壁は勿論、部屋の端の遠くの壁、カーテンや窓にまで一直線に飛び散っている。

  その精塊は余りの固さに流れ落ちず壁一面が精子塗れになろうとしていた。何という勢い、何という量、何という濃さ。こんなにも強い射精が腹の中で行われている、バギンバギンっ♡♡と何度も脈動する優秀な雄肉棒から。

  「オ“オ”オ“オ”オ“オ”オ“オ”オ“ォ”ォ“ォ”ォ“ォ”ォ“ォ”ォ“オ”オ“オ”オ“オ”オ“オ”オ“オ”オ“オ”オ“オ”ッ“ッ”ッ“ッ”ッ“♡♡♡♡♡♡」

  ダリ”ュリ”ュリ”ュリ”ュリ”ュリ”ュリ”ュリ”ュリ”ュリ”ュリ”ュブガバゴドゴボガブルグゴバグル”ゴボバグル”ギュゴバガグル”♡♡♡♡♡ぐばばぶるごぼばぐるぼがばぐるるぼがばぐりゅりゅりゅりゅどがばりゅぎゅりゅりゅ♡♡♡♡♡どぢゅぢゅぢゅぢゅぢゅごびゅびゅびゅびゅごばばぶる”ごばぎゅばびゅる”る”ばぎゅろ”ろ”ばぎゅ♡♡♡♡♡どがががばぎゅどびゅる”る”る”る”どばばばぎゅごがばぎゅがばごばぎゅがばぎゅる”る”る”♡♡♡♡♡

  壁に衝突していた精塊が、一直線で壁に飛ぶものの他に、床に着弾するものも出てきた。部屋の端の床に飛び散った精塊、その着弾点が段々と昊平に近付き…。

  ぼぢゃぢゃぢゃぢゃぢゃぢゃぢゃぢゃぢゃぢゃぢゃっっっ♡♡♡♡♡♡♡

  「ぁ”っっっっっがっっっっっ!?!?!?!?!?♡♡♡♡♡♡」

  遂に昊平の体に、頭に降り注がれる。その衝撃たるや成人の男に思い切り殴られたようなもの、顔が精塊に殴られ、右に左に首が動く。

  「オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”っっっ!!!!♡♡♡♡♡ガア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”っっっ!!!!!♡♡♡♡♡ゴオ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”っっっっ!!!!♡♡♡♡」

  ブッッッッボボボボボボボボボボボボボボボボボオオオオオオオオオオオオ♡♡♡♡♡ゴリュリュリュリュリュリュリュリュリュリュ♡♡♡♡♡ごばばごぎゅる”る”る”ごぎゅる”る”る”る”どる”る”る”る”る”る”ごぼばぎゅる”る”る”どぎゅる”る”ばがごぎゅる”ごばがぎゅる”る”ごばがぎゅぎゅぐぼぼぼぼぼぼぼ♡♡♡♡♡ドヂュヂュヂュヂュヂュヂュゴボボボボボブリュボガギュルボヂュグボガバギュゴバギュルボババギュル♡♡♡♡♡

  登雅は雄絶頂の境地に浸っていた。キモチイイ、キモチイイ、これだ、俺の求めていたものは正にこれだったんだ。チンポが熱い、キンタマも熱い、精子が飛び出てキンタマごと持っていかれそうだ。チンポも身体から引き抜かれてしまいそうだ。頭がおかしくなる、意識が飛ぶ。

  それでも構わない。もっと、出したい。昊平を、雌にしたい。

  俺は、昊平を、愛している。

  「オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”っっっっっ♡♡♡♡♡」

  どがばぎゅぼごびゅる”る”る”る”る”る”る”る”る”る”る”る”どぐぐぐばぐぐぐぼごぶぐぐぐぐぐぐぐぐ♡♡♡♡♡♡がぼびゅる”る”る”る”どがばぎゅる”る”る”どぎゅる”る”る”る”ばぎゅる”る”る”る”る”る”どぶう”う”う”う”う”う”う”う”♡♡♡♡♡ごっっっっぶぶぶぶぶぶぶぶぶどごがぎゅう”う”う”う”う”う”う”びゅう”う”う”う”う”う”う”ぐるるるぎゅう”う”う”う”う”う”う”う”う”う”♡♡♡♡♡♡

  ベッドは精で埋め尽くされ昊平の体も頭も精塊で埋まっていく。こんなにも固い精子の塊が鼻や口に入っては完全に気道が塞がれる。もう、生き埋めになってしまう。

  だが虚ろな目で前を向き涎を垂らしながら精を吐き出していた登雅がさすがに惨事に気付く。だが射精は止まらない、止める気もない。登雅は昊平の首に太い腕を回し、グっと首が締まらない程度に持ち上げてやる。

  そして上半身を倒し俯せの昊平に抱き付く。全体重を掛けて潰さないように、優しく。

  「あ”っっっがぁ”っっっっっ♡♡♡♡♡」

  それでも昊平にとっては大きな刺激で、汗と精子に塗れた雄筋肉に抱かれる感触に易々と絶頂してしまう。そして汚い喘ぎ声を発しながら開いた昊平の口元を見て、登雅はムラムラしてしまう。

  「むぢゅううううぐぢゅううううむぢゅううううううべろぐぢゅべろごぢゅむぢゅ♡♡♡♡」

  「んぶううっっっ♡♡♡♡んんんんんっっっ♡♡♡♡んぐっっむぐっっっむうううううう♡♡♡♡♡」

  顔を下ろして昊平の唇を奪う登雅。べろべろと獣欲に任せて激しく下品に舌を絡める。そして怒涛の射精の最中でも、腰振りを再開する。

  ゴリュゴリュゴリュゴリュリュドヂュドヂュドヂュドヂュドヂュドヂュ♡♡♡♡♡

  「むぢゅううううううっっっ♡♡♡♡むぢゅうううううううっっっ♡♡♡♡♡」

  「ん”ん”ん”ん”ん”ん”っっっう”う”う”う”う”う”う”う”う”う”う”っっっ♡♡♡♡♡」

  まだまだ、出し足りない。登雅は全く満足していない。精塊を漏らしながら昊平を抱き締め、唇を吸い、腰を激しく動かし、昊平が孕んだ事にも気付かず、子作り種を子宮目掛けて噴火させる。

  「んぢゅう”う”う”う”う”う”う”う”う”う”う”う”う”う”う”っっっっっグウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ”っっっっ♡♡♡♡♡♡」

  「っっっん”ん“ん”ん”ん”ん”っっっ~~~~~~~~~~!!!????♡♡♡♡♡」

  どっっっっっっっっっっボリュリュリュリュリュリュリュリュリュリュリュリュリュリュ♡♡♡♡♡ごぎゅるごばぐごばぎゅる”る”る”る”る”どがばぎゅる”る”る”どごぎゅがばぎゅごがばぎゅがば♡♡♡♡♡どっっぢゅぢゅぢゅぶりゅぐごがびゅぐごばぎゅるるごばぎゅるごがぎゅるごがぎゅる♡♡♡♡♡ぼっっっびゅる”る”る”る”る”る”る”る”る”る”る”る”る”る”どる”る”る”る”る”る”る”る”る”る”る”る”る”る”る”る”る”♡♡♡♡♡

  一度落ち着きかけた雄射精が、またしても最大限に暴走する。昊平の腹に爆発のような衝撃が走り、腹全体が高圧になった次の瞬間、結合部がメゴメゴメゴ♡♡♡と拡がり精塊が飛び出す。

  体の側面から飛び出した精子の弾丸はまたしても壁に激突し、床にも飛び散る。それ以外の精塊は2人の体の間、昊平の背中や脚にドバドバと漏れ出て昊平の体を精子で包み込む。

  どぢゅる”る”る”る”ごびゅびゅびゅびゅびゅどばばばばぐばばばばびゅうううううどぢゅぢゅぢゅぢゅう”う”う”う”う”う”う”~~~~~~~♡♡♡♡♡

  こんな調子で、この現実離れした狂った雄交尾は、長時間続いた。

  ボッッッッッビュビュビュビュビュビュビュビュビュビュビュビュ♡♡♡♡♡ごばぎゅぼがばぎゅごばぎゅごぼがぎゅばぎゅぐばぎゅぼぼぼぼ♡♡♡♡♡

  寝バックのまま何発も射精し、正常位で、立ちバックで、四つん這いで、駅弁で、対面座位で、登雅の筋力を十分に使ったアクロバットな体位でも、思い付くものは全て実践し、その体位一つ一つで何発も種付けした。

  「オオオオオオオオオオっっっっっ♡♡♡♡こうっっへいっっっ♡♡♡♡♡グウアアアアアアアアアっっっ♡♡♡♡♡」

  恐るべきことに、この交尾は陽が出て明るくなっても続けられた。もうほぼ意識の無い昊平は、その間休憩があったのか連続で交尾したのかも分からない。

  どるううううう~~~~~~~~~~~♡♡♡♡♡ごびゅうううううるるるるるるるるるる~~~~~~~~~♡♡♡♡♡

  とにかく登雅は何度も何度も精を昊平の中に解き放った。壁が精液塗れになっても、床もベッドも埋め尽くされても。2人は精液に塗れながら交尾を続けた。

  ごびゅううっっどびゅうううっっごぶっっどびゅっっびゅうううううっっびゅっどびゅっどびゅっどびゅううっっっ♡♡♡

  そして太陽がまた沈み、長い夜も体を重ね、肉棒と肉マンコの宴は終わらず。

  どぐんっっっ♡♡どぐんっ♡どぐっどぐっ♡どぐっ、どぶっ、どぐ…どぐん…どぐん…♡♡

  2人が眠りに就いたのは、また太陽が昇った頃だった。

  [newpage]

  「ん、んん…」

  体が重い、動かない。目が覚めた昊平はもぞもぞ動くのだが疲れからか起き上がる気力が毛頭出ない。目を開けると、登雅の部屋のベッドに寝ているのが分かった。首を横に向けると、開け放たれた窓から蒸し暑い風が入り、カーテンが揺れているのが見える。この家に来た時は台風が猛威を振るっていたが、もう過ぎたのだろうか。

  …登雅さんに、犯された。そんな気がする。だが壁も床もベッドも元通りになっていた。あれは夢だったんだろうか。若干鼻腔を擽る精子の臭いが気になるのだが。

  「う、んん…」

  再度起き上がろうとしたが、体が重たい。腹の部分に、何かが乗っている。まだ薄ぼんやりとした視界の中、自分の体を見れば掛けられた夏用の薄い布団の、腹の部分が盛り上がっているのが見えた。何だ、何が乗っているんだろう。重たいクッションか…。

  そう思って布団を剥ぎ、腹の上に乗る膨らみを触った。

  「えっっっ……?」

  その触った膨らみ、それは正に、自分の腹だった。いつの間にか着ていたぶかぶかのTシャツを捲る。そこには妊婦のようにパンパンに膨らんだ腹があった。

  ……犯されたのは、現実だったんだ。

  「こ、昊平、起きたのか!?」

  登雅の声は、珍しくどこか緊張していた。どすどすと音を立てて全身筋肉を纏った巨大な狼獣人が現れる。その姿を見て、昨晩の記憶が一気に蘇る。

  「ひっっ!」

  昊平は条件反射で逃げようとしてしまう。だが手足を動かしたところで重たい腹は動きそうになかった。

  「ま、待ってくれ!もう、あんなことは、しないから、お、落ち着いてくれ…!」

  その表情は、いつもの登雅さんだった。目の色は赤茶色に戻り、優しく朗らかな表情、話し方。登雅さんが元の姿に戻っている事に安堵し、昊平は体の力を抜いた。

  登雅はベッドに上がり昊平の横に正座した。そしてバっと頭を下げる。

  「すまなかった、昊平…!!俺は本当に、最低の人間だ。会社に言うなり、警察に言うなり、好きにしてくれ…!でもまず、お前の体調が戻るまではここで休んでくれ、何でも世話するから、その後はどうしてくれても構わないから…。」

  あの完璧超人だと思っていた登雅に頭を下げられ、昊平は面喰らってしまう。ただ確かに、今回は昊平の意志の介入無く、ただただ無理やり犯されたのだから、当然と言えば当然である。

  「いえ…色々、聞きたいことはあるんですけど…別に会社とか警察に言うつもりは無いです…」

  「そ、そうか…いや、本当にすまなかった、昊平の気が済むなら、何をしても構わない、ボコボコに殴って貰っても構わないから…!」

  そんな事を言われても、昊平がどんな道具を使っても登雅にダメージを与えられるとは思えない。こんな全身ムっキムキの男に対して…そう思って昊平は登雅の肉体を改めて見るのだが、登雅はパンツ一丁で目のやり場に困ってしまう。何故か登雅は汗だくで、漂う雄の臭いに昊平はドキドキしてしまう。登雅が汗ダクなのは今の今まで精液に埋もれたこの部屋を掃除していたためだったのだが。

  昊平が黙っていると、登雅が言葉を切り出した。

  「昊平、体大丈夫か?痛い所は無いか?」

  「大丈夫、です、でもお腹が重くて、動けないです…」

  「そ、そうか、トイレに行きたかったら言えよ、俺が運んでやるから!あと腹減ってるだろ。飯食べるか、もう夕方だからな!」

  「いえ、食欲無いです…今、夕方なんですか?」

  「あ、ああ。俺は昼過ぎに目が覚めたんだがな、さっきまで部屋の掃除をしていて、3時間も掛かってしまった…。」

  ははは、と乾いた笑いを零し照れるように頭を掻く登雅の姿に、セックスの時とはまるで別人だとしみじみ彼を見つめてしまう昊平。

  「雨が止むまでって思ってたんだけどな、一昨日の台風もすっかり過ぎたな。本当、昊平にこんな事をしてしまうなんて、俺は…」

  「え、一昨日?今って土曜の夕方ですよね?」

  台風が直撃し、登雅が昊平を背負ってこの家に来たのは金曜の夜だった。それから夜通しセックスして、今土曜日の筈。そう昊平は勘違いしていた。

  「いや、今は日曜日だ…その、金曜から、日曜の朝まで、ずっと、ヤってしまって…」

  えええ…と昊平は声を漏らしてしまう。そう言えば上った太陽が沈んでもまだ続いていた気がする。

  「本当に、すまないっ!!!」

  また登雅に頭を下げられる。彼の体力と性欲にただただ驚くばかりで、昊平は怒りを覚える暇すら無い。ただどうしてこんな事をしたのか、気になってしまう。

  「あの、もう良いんですけど、その、どうして登雅さんは僕に、こんな事を…」

  「それは…」

  登雅は姿勢を正し、真っ直ぐ昊平を見ながら話し始めた。

  「俺はいつからか、お前に恋した。会社で見る度、気持ちが募っていって。出張で一緒のホテルになった時は我慢するのに必死だった。今回も、我慢するつもりだったんだ。でもどうしても、出来なかった。ただの性欲じゃない、こんな事をして信じて貰えるか分からないが…俺は昊平を愛している。」

  「………。」

  頭がズキズキ痛む。これはセックスによる疲れからか、今の言葉に衝撃を受けたからか。勿論後者なのだが、昊平はそんな事も分からないくらい混乱してしまう。

  昊平は、嬉しいのだ。登雅は憧れの存在で、あの交尾を経て心を雌に変えられ、登雅を男として、性の対象として惚れ切ってしまった。

  「最低な事をして何だが、もし許してくれるなら、俺と付き合ってくれないか。」

  「……!?」

  だが、とにかく昊平は混乱しているのだ。初めての告白に、昊平は何を言って良いか分からない。そもそも登雅が自分を好きになる理由が全く見当たらない。何をしてもダメ、特に対人関係が苦手な自分が、全てを持ち合わせた登雅に、好かれる理由が無い。

  「……やっぱり、ダメ、か。」

  「いや、え、え、なん、で、ですか…!なんで、僕、なんかを…!!」

  「ん、理由か…そうだな、最初から気になっていた。昊平は、何だか、違って見えたんだ。俺の主観だが…。」

  「…。」

  「こんな事言うのは自信過剰だが、周りの奴は皆俺を慕ってくれる、持て囃してくれる人も少なくない。もしくは、完全に敵となるか、だな。」

  昊平は黙って頷く。

  「でも昊平は、そのどちらでも無くどこか飄々としていて。この会社のこの部署に来るタイプとしても珍しかったんだ。若い奴はすぐ俺の言う事聞くのに、昊平は従順な訳でも反抗する訳でも無いというか…思い通りにならない所が、面白かったのかもな。営業に来る新人は皆前のめりで、直樹みたいに正直にぶつかるような奴も多い。そうじゃなくても部の雰囲気に染まっていくものだ。でも昊平はそうじゃなかった。」

  「それは…僕がそういうノリが苦手だから…。」

  「それが良かったのかもしれん。不器用な所もあるが、それも可愛くてな。全然皆と仲良くする感じでは無くて、でもいつからか俺にはよく話してくれるようになって…その辺りからだ。」

  「あの、怒られた時、ですかね、虎居さんと喧嘩して…」

  「ああ、そうだ。それからお前が可愛くて仕方なかった。こんな無理やりセックスして何だが、俺は昊平と付き合いたい。」

  「え、え、そんな、、………ぼく、なんかで、、良ければ…。」

  昊平は半ばパニックになりながら答えを伝えた。腹の痛みも消え、苦手意識も完全に無くなった今、断る理由は無いのだ。

  「ほ、本当か!?良いのか!?あんな事したのに…!」

  「あれはもう、びっくりしましたけど…え、あれって毎回あんなにヤるんですか?これから毎回2日間かけて!?」

  「い、いや、すまない、今回のは俺が狂ってただけだ、さすがに次は…普通のセックスになる…と思うが…」

  急に言い淀む登雅に昊平は不安を覚える。登雅の言う”普通”がどの程度かも気になってしまう。だが登雅はとにかく嬉しそうで、昊平は問い詰める気が無くなってしまう。登雅は昊平の横に寝転び、腕枕をして横から昊平をギュっと抱き締めた。

  彼の臭い、筋肉の感触が心地良い。人と抱き合った覚えのない昊平はこれだけでドキドキしてしまう。登雅に対して、どう接して良いか分からない。黙って下を向いていると、ブルンっ♡と登雅が肉棒を下着から曝け出した。

  「えっ…」

  みるみる内に肉棒はバキバキに勃起する。あの本気種付けの時程では無いが、十二分に大きく膨れ上がった肉竿に胸の動悸が止まらない。

  「いや、何もしないぞ?さすがに今の昊平を犯せないさ。ほら、勃起するとパンツ破れるだろ?だから出しておかないとな。」

  …そんな当たり前みたいに言われても素直に納得出来ない。そもそも何でこのタイミングで勃起なんか…。

  「お前の恥ずかしそうな顔を見てたら、一瞬で滾るよなぁ。本当にうぶで可愛いなぁ…。」

  その言葉に昊平は更に顔を赤くする。そんな昊平の頭を引き寄せ、登雅は唇を重ねる。

  むぢゅっ♡ちゅっ♡ぐちゅっ♡♡

  「んんっっっ♡♡♡」

  初めての接吻の時あれだけ膣を掻き回されたため、口付けと膣内の刺激がリンクしてしまった昊平は、またしても腹の奥がキュンキュン♡と疼き、その場所を手で押さえてしまう。

  「ん、腹痛むか?大丈夫か?」

  「いや…登雅さん、このお腹、どうなってるんですか…?セックスっていつもこんな風になっちゃうんですか?」

  「いや、大体普通、数発出せば満足するんだ。こんな濃いのが出た事もないし…正直自分でも良く分からなくてな。中から掻き出そうにも固くて出てこないんだ、本当にすまないな…。」

  昊平は不安そうに腹を擦る。登雅は、元に戻るまで俺が責任もって世話するから、と昊平を慰めた。このまま2人は他愛も無い話をしながら眠るまで添い合い、眠りに就いた。

  次の日、月曜のため登雅は在宅にし、昊平の世話をした。昊平は仕方なく年休を取らざるを得ない。腹は少し凹んだものの一人では動けず、昊平がやっと動けたのは夜になってから。その次の日も昊平は休みを取り、登雅は在宅で昊平の世話をした。夕方には腹の膨らみが大分落ち着き、少し太って見える程度になった。

  これ以上迷惑を掛けられないからと、昊平は帰宅する事にした。夕方、登雅が送ると言い、駅まで並んで歩く2人。台風の夜、昊平はフードを被って登雅に背中に背負われていたため駅までの景色は見覚えが無い。だがこの道を来た時はただの上司と部下だったのが、帰り道を歩く2人の関係は変わっている、それを2人はそれをしみじみと感じながら歩く。夏の終わりに近づいて来たと言えどまだ夕方の空は青く透き通っていて、どこまでも続いているようだった。

  駅に着き、改札を通る手前。

  「気を付けて帰るんだぞ、明日辛かったら年休にして良いからな。」

  「ありがとうございます、もう大丈夫ですよ。」

  そう言ってぽっこり膨らんだ腹に手を抑える昊平。それを見て登雅はムラっとしてしまう。股間の滾りを落ち着け、登雅は改めて昊平に言う。

  「昊平、色々すまんかった。でもこれからよろしくな。…愛しているぞ。」

  「…僕もです、よろしくお願いします!」

  男らしく笑みを浮かべる登雅に、昊平は笑顔を返し、改札を通った。

  あんなに素敵な人を彼氏に持って、昊平は夢のようだった。まだ信じられないくらいだ。

  その場のノリで、”僕も”と返したのだが、昊平は正直よく分からなかった。自分が登雅をどう思っているのか。この感情が、愛していると言う事なのか。

  だが昊平はそれ以上考えなかった。その答えは、これからじっくりと登雅に教えて貰えば良い、これからその気持ちを育んでいければ良いのだ。

  そう、これから、ずっと、一緒なのだから…。

  腹の膨らみも落ち着き昊平は次の日から会社に向かった。まだ筋肉痛が残り疲れが顔に出ているのだが、これ以上登雅にも他のメンバーにも心配を掛けてはならないと、空元気で出社する。

  「おはようございます」

  その声に、先に席に着いていた猫獣人の拓海が昊平の方を向き、そのまま数秒固まってしまう。

  「………あ、おはよう。ずっと体調悪かったんだって?大丈夫?」

  しばらく無言で見つめられ、昊平は不思議に思うが会話を続ける。この時拓海の鼻が何度かぴくりと動いた意味を、昊平は理解出来ずにいた。

  「あ、はい、すいません休んじゃって…もう大丈夫です」

  そのまま他愛の無い話をしていると、ぞろぞろと他のメンバーも出社し、愈々登雅も現れた。

  「みんな、おはよう」

  「おはざーす」

  「おはようございま〜す」

  「……」

  昊平は挨拶を返せない。昨日までの情事を思い出し様々な感情が溢れて来る。この前までただの上司だった男、どちらかと言えば苦手だった雄獣人。そんな彼と、あんなにも激しく目合い、今や付き合っているという事実。

  彼の姿を少し視界に入れただけで胸が熱くなる。男らしい表情、全身ボコボコと膨らみシャツやスラックスを引き延ばす筋肉、股間の異様な盛り上がり。

  そして甘い匂い、低く響く声。腹を満たされたあの時の感覚が蘇る。自分の身体は、心は、一体どうなってしまったのだろうか。

  昊平は顔を赤くしながら、しかしそれを周りに悟られないように平常を装って机上のPC画面を見つめていた。休んだ間に溜まったメールを必死に読むが、文字が流れて全く頭に入って来なかった。

  そんな様子を、登雅はしっかりとその目で捉えていた。無理やり事に及んだのは本当に申し訳無いと思っている。ただあの一度の行為で、昊平を変えてしまった、自分の雄であんなに乱れさせてやったんだ。その事実を思い出しながら昊平を見ると股間に血が集まってしまう。何とか平常心で仕事に取り掛かろうとする昊平の真面目な顔を、また歪ませてやりたくなる。

  意識してはならない、と登雅と昊平は互いの存在を思考からなるべく外し、仕事に取り組むのだった。

  日々は慌ただしく過ぎて行く。元々多忙な登雅は打ち合わせや出張で中々昊平と顔を合わせられない。互いに連絡し合うのは夜分遅くの僅かな時間。登雅はそのやりとりの後、あの感触を思い出しながら自慰に耽りベッドを精液で溢れさせるのだ。

  ただ何発抜いてもあの感覚には到底及ばない、1人で慰めても全く満足しない。1日でも早く、昊平を抱きたい。その思いで登雅はまた週末に家に来るよう昊平を誘った。

  しかし、体調が戻らないからと昊平に誘いを断られてしまった。現に昊平は仕事中も余り元気が無いようで、その原因が2日程続けたあの交尾である事に間違いは無いのだから、登雅は諦めるしか無い。

  昊平は次の週も体調が治らず平日の仕事を休む日もあった。登雅は優しい言葉を掛け昊平を心配し、家まで看病しに行くとも提案したが、迷惑を掛けるからと昊平に固く断られてしまう。

  結局その週の休日にも登雅は昊平に会えず終い。会社ではなるべく時間を使って昊平と話し、仕事も減らして昊平の体調に気を遣っているのだが、体調は一向に良くならず。

  2人が交わってから3回目の休日、登雅は今週こそは会わなければと思いを募らせていた。何故なら、この次の週から登雅が出張続きになってしまうから。海外拠点を回るため少なくとも1ヶ月弱は昊平と会えないのだ。

  昊平にもそう伝えていたのだが、結局昊平はまたしても平日から仕事を休んでしまい、会わずして登雅は出張に赴く事となった。

  昊平の体を壊したのは俺の責任だ。万が一仮病だとしても昊平が会ってくれない理由は俺にある筈。登雅は葛藤しつつ、このまま何も無ければ良いが、と不安を抱えながら出張へ向かった。

  数日後、昊平からの返信が無くなった。

  

  しばらくは社用のアドレスで仕事のメールを返してくれていた。しかし更に数日後、それも途絶えた。電話も繋がらない。

  課のメンバーに聞いてみたが、昊平は会社を休みがちだという。本来であれば課長である登雅に直接休みの連絡が来る筈なのだが、昊平からは音沙汰無く。

  登雅の不安は的中してしまう。海外渡航中の登雅は、ただただ昊平の無事を祈って仕事を続けるしか無かった。

  出張を終え帰国した頃には、昊平と体を重ねてから1ヶ月半が経っていた。帰国したその日、登雅はすぐ会社に向かった。しかしオフィスに昊平の姿は無かった。

  「登雅さんお久しぶりっす!今日帰国だったんじゃないんすか?忙しいっすね〜」

  虎獣人の直樹は相変わらず明るく話し掛けてくれる。ただ登雅はそれどころでは無い。

  「ああ…まぁその、昊平は、今日も来てないのか?最近休みの連絡も貰えてないし、グループ報告にも出て無いが…」

  「え、登雅さん、聞いてないんすか!?」

  直樹の驚いた声が登雅の体に染み渡る。複雑な感情が渦巻く。

  「登雅、ちょっと」

  そんな中、登雅を呼び止めたのは部長だった。登雅が新入社員の頃からお世話になっている、付き合いの長い部長だ。彼に連れられ、2人は会議室へと入っていった。わざわざオフィスで話さず会議室に移動するのだから只事では無い事は分かっていた。その予想通りの言葉が部長から向けられた。

  「昊平くん、だったな、登雅の部下の」

  「はい…」

  「彼、しばらく休職したいとのことでな。登雅が出張に行ってすぐくらいだ。簡単に引継ぎして、すぐ休みに入ったんだ。」

  「っ……そう、ですか…。休職理由は…それに昊平が、部長に直接言ったんですか?俺に何も言わないで…」

  昊平が休職しているのは何となく勘付いていた。ただ本来であれば、まず課長である登雅に話が来る筈、登雅が何も聞いて無いのは不自然だ。

  「それがよく分からなくてな、とにかく体調が悪いらしい。仕事で不満は無いんだとさ、上司や他のメンバーとも、登雅とも上手くいってると言っていた」

  「……。」

  「特に登雅には感謝してると、だからこそ出張中に心配を掛けないようにと、何度も口止めされたんだ。帰国するまで絶対に言うなと、その剣幕に押されてな…。実際の所、何があったんだ?お前がパワハラするとも思えないしな…」

  「嘘だ………」

  俺に心配を掛けないように?嘘だ、そんな訳が無い。

  「え?」

  「お手数掛けてしまって色々すいませんでした。理由は何にしろ、部下の状況を把握出来なかった俺の責任です。本人と話をします。」

  「ま、待て、どうやって…おい!」

  登雅は会議室から飛び出した。オフィスの自身のデスクからとあるファイルを取り、会社を後にする。

  そのファイルに入っていたものは、昊平が入社する前から大事に仕舞っておいた、昊平の履歴書。本来このような方法で使ってはならない物なのだが、登雅はそれを持ち出し、一目散に向かった。履歴書に書いてある昊平の住所へと。

  ——全て、俺のせいだ。

  心も体も手に入れたと思っていた。俺の雄を以ってすれば完璧に我が物に出来ると。実際あの情事の後も、会社で会った時も満更で無いように見えたが…結局俺は大きな間違いを犯してしまったのだ。

  矢張り無理やり犯したあの交尾がダメだったのだ。あんな酷い仕打ちをして、当たり前だ。そもそも俺を恋愛対象として見れなかったのか。どちらにせよ上司に無理やり犯され恋仲にされるという形に耐えられず、昊平は会社を休む程に追い込まれていたのだ。俺のせいで、昊平は苦しんでいるんだ。

  人として嫌われるのは致し方ない。ただ彼のキャリアをここで潰す訳にはいかない。恋愛と仕事は別だ。新入社員という大事な時期に休ませてしまうなんて、、最悪俺が退職処分になっても構わない、昊平を、救わなければ。

  到着したのは小さなアパート。最寄駅から全速力で走り汗だくになった登雅は、その汗も拭わずに一目散に呼び鈴を鳴らす。しかし反応は無い。登雅は諦めずに呼び鈴を鳴らす、何度も、何度も。

  「昊平!いるか!昊平!」

  痺れを切らして扉をダンダンと叩き昊平の名前を呼ぶ。それでも扉は開かれない。

  こんな金属製の扉なぞ、登雅に掛かれば簡単に壊す事が出来る。常に冷静だった登雅は正常な判断が出来なくなっていた。こんなにも狼狽える程、登雅にとって昊平の存在は無くてはならない物になっているのだ。

  罪を犯したって構わない。昊平に会いたい。会って、謝らなければならない。

  扉をぶち破ろうと一歩、もう一歩と下がった時、扉の下側にある郵便受けから数枚のチラシが零れ落ちた。登雅の目線が移る、落ちたチラシと、郵便受けへと。

  その時登雅は不思議に思った。郵便受けは、チラシ等の郵便物が溢れていたのだ。マメな昊平がこんな事になるまで放っておくだろうか。いくら体を壊しているにしろ…。そうして登雅はある考えに至った。…昊平は、ずっとこの家を空けているのではないか。

  結局何の収穫も無く登雅は会社に戻る事となった。次の日、また次の日も昊平の家を訪れてみたが彼は現れず。郵便物を見ても変化はなく、裏手に回り窓から見えるカーテンの状態を見ても何一つ変わった様子は無い。昊平がこの家に帰っていない事はほぼ確実だった。

  そうなれば、もう登雅に成す術は無い。会社に登録されている緊急連絡先から実家に行く事は出来るが、そうなれば昊平が実家に居るにしろ居ないにしろ事を荒立ててしまう。昊平はそれを望まないだろう。

  部署内の社員、特に昊平の同期に話を聞いてみたが誰一人昊平の行方を知る者は居なかった。

  これは、明確な拒絶だった。確実に登雅と会わないように、関係を断つように昊平は行動している。その強い拒絶の意志を、登雅は感じ取った。

  登雅は深く後悔した。これ程後悔した事が登雅の人生に於いて他にあっただろうか。様々な能力に秀でて、どんな分野でも優秀だと持て囃され、人格者でもある登雅は今までの人生で大きな失敗は無く、少なくとも失恋した事も無かった。だからこそ登雅の落ち込みようは見ていられないものだった。

  今の状況は、偏に自分の責任であり、自分で行動を起こし打破出来るようなものでも無い。登雅はただ毎日のように自責の念に苛まれ曇天の気分で過ごした。

  仕事はしっかり捌くものの明らかに元気の無い様子に周囲の人は驚き社内で噂になる程。皆励ましてくれるのだが気休めにもならず。

  「登雅さん、今日も元気ねぇよな〜やっぱ昊平が休んじゃったからかなぁ」

  同じ課のメンバーは矢張り登雅の様子が気になるようで、ただ登雅本人に聞いても何も答えて貰えず、腑に落ちない虎獣人の直樹が言葉を漏らす。

  「…直樹さん、それ本人の前で言っちゃダメですからね」

  直樹の後輩にあたる拓海が釘を刺す。

  「え、なんで?別に登雅さんのせいって訳でもねぇだろ?」

  「………何ででも、です…」

  その会話を聞いていた2人の上司の熊獣人、健一は大きめの咳払いをする。何となく察している健一と拓海はこれ以上話を広げないように直樹を宥めるのだ。

  登雅は部下達のやりとりを気にも留めず無心で仕事を進めた。もう、無心になるしか無いのだ。

  こうやって登雅は数ヶ月の間、生きているか死んでいるか分からないような生活を続けるのだった……。

  ——時は遡り、2人が体を重ねてから次の週末。昊平は極度の筋肉痛と怠さにより登雅の誘いを断るのだが、それからも体調は一向に良くならなかった。

  会社に行き、登雅の姿を見て彼の臭いを嗅げば一気に雌欲が全身を駆け巡るが、どうしても体が追いつかない。頭が重く体が熱く、食欲が無くなったりお腹が張ったり、風邪かと思い内科にも行ったが原因は分からず。次の週も平日は会社を休み、休日は登雅の誘いを断り、体を休める日々が続いた。

  更に次の週末、登雅が海外出張に行ってしまうためその前には一度会おうと約束していたのだが、症状は重くなる一方で、遂に会わず仕舞いに登雅は渡航してしまう。

  …その次の日の夜、昊平は夢を見た。

  明るい世界に寝転んでいる。昊平の周りは霧が掛かっている。目の前がぼやけて良く見えない。白く淡い光が辺りを漂う中、低い声が体に染み渡る。

  この声は、登雅さんだろうか。

  そしてそれとは別に、甲高い声が聞こえる。

  その声は1つでは無かった。2つか、3つか、数は分からないが何処か楽しそうに昊平を包み込んでいた。

  不思議な感覚だった。体が浮ついて、心地良くて、文字通り夢心地だった。

  …そうして目が覚めた朝、

  昊平は強い吐き気を催した。

  すぐに大きな病院へと急いだ。

  何となく分かっていた。野生の勘が、伝えていた。

  内科の先生に症状を伝え、すぐに通された場所は産科。そして検査の後に発覚した。

  昊平は、妊娠していた。

  既に妊娠6週目となっており超音波検査では鼓動が確認出来るようになっていた。それのみならず、その鼓動は1つでは無い事が分かった――つまり昊平は複数の子を身籠ったのだ。

  驚愕し絶望した。自分の性別がΩに変わり、体内に子宮が出来ていた事、あの一回の営みで、よもや上司である登雅の子を授かってしまった事。自分の体に何かが起きているとは勘付いていたが、この事実は簡単に受け入れられるものでは無かった。

  登雅を人としても男としても尊敬し彼の側に居たいと思う。しかしこれが恋愛感情なのか、自分は彼の事が好きなのか、よく分からない。そんな状況で彼の子を妊娠してしまって。自分は彼の子を産みたいのか、そんなの考えられる訳が無い。

  そもそもどうやって産み育てるのか。男の自分なんかに出来るのか。

  会社は?今の生活は?お金だって無い。この事実を、誰に言えようか?家族にも友人にも言えない、会社の同僚にも…。

  そして最も言うべき相手に、何と言っても良いか分からない。登雅に、言える訳が無い…貴方の子を授かりました、なんて…。

  酷く混乱する昊平の様子を見て、更に男でありながら身籠ったという複雑な状況を鑑みて、産科の先生はゆっくりと昊平を諭し、励ましてくれた。

  とにかく旦那さんともしっかり話し合って今後を考えるように、と。あなたはもう、"母親"なのだ、と…。その言葉に、昊平はボロボロと涙を溢した。そうだ。今自分のお腹の中に、いのちが宿っているんだ。この子達を産み育てるのは自分しか居ないのだ……。

  病院から帰宅した昊平はベッドで寝転びながら考える。母親としての自覚が芽生え始めていたが、とにかく不安で一杯だ。体の不調も続いている。

  登雅に伝えなければと思うものの、矢張り何と打ち明けて良いか分からない。登雅とは付き合い始めでそれ程関係は深くない。彼と結婚して共に暮らす、ましてや子供を育てながら…そんな情景を想像出来ないのだ。

  僕が孕んだ事実を聞いて、彼はどう思う?それは、彼が望んだ事だろうか。

  彼に言えば、きっと無碍にはしないだろう。恐らく出張を切り上げて海外から飛んで帰って来るのではないか。そんなことをすればすぐ会社にバレてしまう。彼はどんな風に見られるだろうか。恐らく穢れの無いだろう彼のイメージにもキャリアにも傷を付けてしまう。

  彼にそんな迷惑を掛けてしまって、

  そんな迷惑を掛けた僕に対して、

  彼はこの前までと同じように、

  僕に笑い掛けてくれるだろうか。

  

  涙が止まらない。アパートの一室、普段通り1人で過ごすこの時間は、今の昊平に耐えられるものではなかった。静けさが怖い。1秒毎に不安が募っていく。誰かに会わなければ、気が狂いそうだった。

  次の日、会社に行き休職願いを出した。引継ぎも事務手続きも程々に、何を聞かれても昊平は答えず逃げるように会社を出て。

  そして、昊平はすぐ実家に向かった。

  正直なところ昊平は両親との関係は良くなかった。家庭を顧みず偶に話しても通じ合わない父親、過干渉で自分の価値観を押し付けてくる母親。自分の厄介な性格は親のせいだと昊平は決めつけていた。

  長い間帰省していないどころか連絡すらも取っていなかった。本当は会いたくないが、今は藁にも縋る想い、誰かが側に居て欲しい。

  急に帰って来て、母はぎゃーぎゃーと騒ぎ父は我関せず。昊平は気にせず自室に籠り体を休め、両親に気付かれないように産婦人科に通った。

  元々過干渉な母はうるさいながらも看病をしてくれた。しかし出産経験のある母に、妊娠を隠し通す事は出来ず、数日でバレてしまった。母が妊娠し出産した子供が、言わずもがな僕であるのだから、当然と言えば当然だ。

  1人息子ながら男にして妊娠した事実に母は泣き出し父は怒鳴り暴れる始末。正に地獄のような状態に陥ったが、それでも母は、今はお腹の子を優先しようと昊平に味方してくれた。今すぐ出て行けと暴れる父を宥め、母が身の回りの世話をしてくれた。

  妊娠3ヶ月、4ヶ月と過ごす内、お腹には4人の子がいること、そしてエコーに映る形から全員が登雅と同じ狼獣人だと分かった。

  最早事の経緯について両親には隠し通せず、一連の話をすると、矢張り許せないと言った様子だった。無理やり息子を孕ませた奴が雄獣人で、会社の上司で、どうしてその相手は昊平の世話をしないのか、ウチに謝りに来ないんだと。

  そして今まで両親に黙っていた最も重要な事を言わざるを得なくなる。昊平は、未だ登雅に妊娠の事を話していないのだ。両親はそれを聞き、呆れ果て、父はまた大暴れ。

  妊娠5ヶ月となった頃、獣人の子を4人も身籠った腹は既に大きく膨らみ、身動きするのも大変になって来た。産婦人科の先生が言うには、ここからお産まで、相当大変な生活になると言う。このまま親に反発しながら実家で子を産み育てるのは無理だと、昊平は判断した。

  昊平は、実家を出る事にした。致し方無かった。母は心配してくれたが、父母両方の結論としても矢張り登雅に相談するべきだという。昊平は親の言いつけを守る振りをして実家を後にした。

  昊平はまだ、登雅に伝えるか悩んでいた。こんな迷惑を掛けてしまって、良いのだろうか、良い訳が無い…。

  登雅は自分を好きだと言ってくれたが、付き合って間も無い2人、何も経ていない段階でいきなり妊娠を伝えるなど、ましてや男の自分が…大層戸惑わせてしまうのは目に見えている。

  昊平は深く悩みながら帰路に着く。道中、既にお腹が重たく、普通に歩くことも、電車を乗り継ぐ事すらも難しい。街中でも電車内でも、男にして腹を膨らませている昊平に対して、懐疑的な目が向けられる。やっと自分の家に帰って来た頃には、昊平は体も心もボロボロになっていた。

  夜、1人で涙を流し、腹を撫でながら考える。昊平は実家から帰って来るだけで実感させられた。もう僕は、1人では生きていけないのだ。誰かを、頼りたい。誰かに、助けて欲しい。昊平は致し方なく、決心せざるを得なかった。

  助けて欲しい、登雅さん。

  僕はもう、耐えられない。

  次の日の朝早く、昊平は家を出てタクシーに乗った。今日は平日、彼が会社に行ってしまう前に、向かわなければ。

  到着したのは、登雅のマンション。初めてこの家に来たのは約4ヶ月前。あの時はこんな事になろうとは思ってもいなかった。ゆっくりとエントランスまで歩き、登雅の部屋番号を押して彼を呼び出す。

  10秒後、インターホンから大きな声が鳴った。

  「こ、昊平!?昊平か!?い、今開けるからな!?」

  電波に乗って聞こえた音質の悪い声、しかしその声は確かに登雅のものだった。耳から体に響くその声を聴いただけで、昊平は涙が溢れて来た。

  入り口が開かれエレベーターに乗る。ゆっくりと上昇するエレベーターに揺られながら、昊平は葛藤していた。最初になんて言うべきか、昨晩から考え続けたがその答えは未だに決まっていなかった。

  エレベーターの扉が開き、ゆっくりと登雅の部屋まで向かう。朝日の照る街並みが目の前に広がっていた。以前と同じ景色、違うのは自分の体。

  どうして、自分だけがこんな事になってしまったのか。

  登雅の部屋の前に到着する。しばらく立ち止まり、悩みながらも昊平はインターホンを押した。

  3秒も経たず、扉が開かれる。まるで扉の前で待っていたかのような早さ。

  「こ、昊平…!」

  久しぶりに見る登雅は、どこかやつれているように見えた。だがそれでも、ドアが小さく見える程の彼の逞しい体は健在で、彼の肉体に視界が埋め尽くされる。彼の匂いが鼻腔を擽る。甘くて強くて男らしい、懐かしい匂い。涙が溢れて、ポタポタと流れ落ちてしまう。

  「どうしてずっと………」

  登雅の目線が、零れ落ちる涙と共に流れ、昊平の膨らんだ腹に向けられた。そして登雅が、固まる。

  「そ、その、腹は……!!」

  そうだ、僕は妊娠したんだ。登雅さん、あなたの子達がこの中に居るんだ。

  それをずっと言えなかった。言いたかったのに、言えなかった。

  堰を切るとは正にこの事、昊平はボロボロと涙を流すと共に、今まで我慢して来た登雅への想いが一気に溢れ出た。

  ずっとずっと辛かった。自分だけ苦しんで、でもそれを伝える方法が見当たらなかった。どうして良いか分からない。どう頼って良いか分からないのだ。

  あの日、あの交尾が無ければ、こんな事には。もう自分1人じゃ生きていけない、僕をこうさせたのは、登雅さん、貴方なんだ。だから、だから…。

  昊平はもう、言葉を選ぶ余裕は無かった。今1番言いたい事、ずっと言いたかった事を真っ直ぐに、伝えた。

  「……責任、取ってください…」

  ——空の色が見えなくなったのは、いつからだろうか。何をしたって昊平は戻って来ない。登雅は抜け殻のように過ごしていた、ただ生活費を稼ぐためだけに会社と家を往復する毎日。

  今朝も無感情のままヨレヨレのシャツとスラックスを身に付け、味気ないプロテイン入りのシリアルバーを齧る。今の生活に、意味なんて無い。体を鍛えるのも食事を摂るのも。貯金もあるのだから仕事も正直意味なんて無い。

  惰性で続けていたゲーム、惰性で覗いていたSNS、それらを止めてみれば何故そのゲームやSNSに固執していたのだろうと気付く事がある。今、自分の人生は、それと同じものなのだろう。登雅はそう考えていた。

  惰性で続けるくらいなら、いっそ、止めてしまった方が…。

  ピンポーン

  インターホンが鳴り思考が切り替わる。平日の朝から、一体誰が何の用だ。対応する気は全く無かったのだが、インターホンに付いたモニターが、迷惑にもエントランスの映像を勝手に映し出す。無意識でそのモニターを見る。

  「っっっ…!??」

  全身の毛が逆立った。止まっていた血の巡りが、急に動き出した。そのモニターは昨今のスマホの半分くらいの大きさ、解像度は驚く程低い。それなのに、モニターに映る人物が、今しがたインターホンを押した相手が誰なのか、登雅は一瞬で理解した。

  「こ、昊平!?昊平か!?い、今開けるからな!?」

  どうして、今になって、急に、昊平が。戸惑いを隠せない。嬉しさと不安、疑問が入り混じる。登雅は頭の整理の着かないまま、玄関の鍵を開け扉の前で昊平を待った。

  そして呼び鈴が鳴る。登雅は迷い無く、扉を開けた。

  「こ、昊平…!」

  そこには、昊平が居た。久しぶりに見る昊平に胸が高鳴る。今まで何があったのか、どうして会ってくれなかったのか。登雅は気になる事が山積みで、上手く言葉が出てこない。最初に目を合わせてから、昊平はすぐ涙を流し、下を向いてしまう。

  「どうしてずっと………」

  昊平は相当疲れた顔をして、これまで酷い苦労をして過ごして来た事が窺えた。一体どうやって過ごしていたのか、そう思いながら登雅は零れ落ちる昊平の涙と共に目線を落とし、昊平の腹部を見た瞬間、思考が完全に停止してしまう。

  「そ、その、腹は……!!」

  それは明らかに”太った”という膨らみ方では無かった。…正に妊婦のそれだった。登雅が腹に視線を奪われていると、その表面にボタ、ボタ、と液体が垂れ、服に大きな染みを作った。

  昊平の大粒の涙を見て、登雅は、理解した。

  昊平の身に何が起こったのか。これまでどれ程辛い生活を送って来たのか。そして今日、どれ程の覚悟を持って会いに来てくれたのか。

  ——自分が、どれだけ酷い事をしてしまったのか。全身から汗が噴き出る。自責と後悔で頭が破裂しそうだった。何と、何と声を掛けて良いのか。

  そうして数秒の間の後、昊平は絞り出すように、ゆっくりと口を開いた。

  「……責任、取ってください…」

  時は1月、昊平の体を冷やしてはならないと、登雅はすぐ昊平を居間に通した。ソファに座らせ毛布を掛けてやる。未だ泣き続ける昊平に温かいお湯を差し出し、登雅は昊平の対面に向かい合うようにして、床に正座した。昊平の嗚咽が収まるまで、登雅はじっと待ち続けた。

  しばらくして、昊平は泣き止んだ。飲み終わったコップを昊平から受け取り、テーブルに置く。そしてゆっくりと登雅は話し始める。

  「昊平…その、お腹に、俺の子がいる…そうなんだな?」

  昊平は、事実を伝えるのに憚られるが、10秒程間を置いて、意を決し返事をする。

  「…………はい…。」

  その言葉を聞き、登雅は地面に両手を付ける。そして、ガンっ!!!と大きな音をさせて、頭を地面に着いた。昊平は初めて目にした、それは、本気の土下座だった。

  「すまなかった…!本当に、申し訳無い…!申し訳、無い…」

  額を地面に擦り付け登雅は何度も謝った。涙ぐみながら、何度も何度も。土下座しても尚ソファに座った昊平よりも丈が高い。そんな屈強な男が、小柄な昊平にこんなにも頭を下げているのだ。

  「やめてください、登雅さん、もう、やめてください」

  やっと一旦引いた涙が、またもや溢れてくる。

  「良いんです、もう。…僕は、謝って欲しいんじゃ、無いんです…」

  昊平の言葉に、登雅はゆっくりと顔を上げた。

  「俺が、俺が、責任を取る。お前が許してくれるなら、俺は何だってする…!」

  登雅は正座したまま、涙を溜めた目で昊平を真っ直ぐ見つめた。

  「俺が、昊平と子供の世話をする!いや、俺なんかとは、一緒に暮らしたく、無いよな…それなら、家と世話人を用意する、養育費だって全部出すから…」

  昊平は涙を落としながら、首を大きく横に振った。

  「昊平…?」

  昊平は、右手を登雅に差し出した。登雅は戸惑いつつ、その手をぎゅっと握ってやる。

  「登雅さんが、居ないと、ダメ、なんです…ずっと、一緒に、居てください…!」

  「…良いのか、こんな事をしておいて、俺を、許してくれるのか…?」

  昊平は大きく頷いた。大粒の涙を零しながら、何度も何度も首を上下に振った。

  「ありがとう、昊平、本当に…すまなかった…!」

  登雅は正座した体勢のまま昊平の両手を握り、頭を下げ続けた。

  数十分後、落ち着いた昊平は、登雅がソファに座るよう促した。ずっと床に座られるのも居心地が悪い。登雅は遠慮しつつも昊平の横に座り、横から肩をギュッと抱き締める。正面から抱き締めてはお腹を潰してしまうから。

  「本当に、ごめんなぁ、昊平…」

  登雅は太い腕を昊平の肩に回し、頭もろとも抱き締め、腹に手を置いて膨らみを擦っていた。久方ぶりの彼の匂いに包まれ、筋肉の膨らみを感じ、腹を擦って貰って、既に昊平は脳が蕩けて、子供たちの居る子宮がキュンキュン♡と反応してしまう。

  「もう、謝らないでください、一緒に居てくれるなら、僕は十分ですから…。」

  「そうは言ってもだな…ずっと辛かっただろう?」

  「まぁ…でも実家で何とか暮らしてたので…追い出されちゃいましたけどね…。」

  「やっぱり、実家に居たのか!追い出されたってのは…?」

  「ちゃんと登雅さんと話して来いって…あと実家だと、両親も結構歳で、育てるってなると大変そうで。その…子供の事なんですけど…」

  昊平は登雅の手に、自分の手を重ねて腹を擦りながら、言いにくそうに切り出す。

  「…赤ちゃん、4人いるんですよ……」

  「そうか、4人か……4人!?!?!?」

  登雅は驚き大声で復唱する。

  「はい、4つ子みたいで…。その、これからお産まで大変らしいです…その、よろしくお願いしますね…。」

  「あ、ああ、勿論だ!何人居たって俺が責任持って世話するのに変わりはないからな、安心しろ!それにしてもビックリだ、賑やかになるなぁ。」

  「…ふふっ、そうですね。」

  登雅の言葉に昊平は安堵して、約4か月ぶりの笑顔を登雅に見せた。その表情が愛おしく、登雅は昊平の頭を撫でてやる。

  「それにしても…俺、あの一回で、4人も孕ませたのか…」

  登雅はそう言いながらあの夜を思い出してしまって、股間にギュンっ♡と血が集まってしまう。スラックスを破っては大変なので、前のファスナーを開け下着も下ろして、ボロンっ♡と半勃起の巨根を露わにする。

  「も、もう、何出してるんですか!」

  「いやな、俺が勃起したらパンツも全部破れるだろ?」

  「反省してるんですか?もう…!」

  そう言って昊平は自分を孕ませた優秀な雄棒をぱちんっ♡と叩いた。

  「も、勿論だ!あんな事はもう絶対しないから…ごめんな、昊平…」

  そう言って登雅はまた昊平を抱き締め弱弱しく謝る。耳を垂らして尻尾をしゅんとさせて。その様子が可愛くてつい笑ってしまう。

  「ふふ、冗談ですよ、もう本当に、大丈夫ですから。一緒に居てくれるなら僕は…」

  「ああ、これからずっと、一緒にいてやるからな」

  そう言いながら2人は軽く笑い合う。2人の関係はすっかり元に戻っていた。

  「それにしても、親御さんにちゃんと謝ってこないとだなぁ…」

  「え、登雅さんがですか?」

  「そりゃあそうだろう。…そうだな、その前に、ちゃんとハッキリ言っておかないとだ。」

  そう言って登雅はソファから降り、またしても昊平に対面し正座した。

  「昊平。」

  「は、はい…」

  登雅は肉棒を一旦仕舞い、真剣な表情で昊平を見つめた。

  「昊平を無理やり犯して、孕ませた俺が言える義理じゃないんだが、聞いてくれ。俺は、昊平を愛している。昊平の事も、子供の事も、俺がちゃんと責任を取る。だから、俺と、結婚してくれないか。」

  「っっ……!」

  まさかプロポーズされるとは思わず、昊平は固まってしまう。結婚とはどういうものなのか、正直良く分からない。だが登雅に結婚を申し込まれる、これ以上の幸せな事があるのだろうか。強く逞しく、優しい登雅、彼に勝る旦那等どこにも居ないだろう。むしろ自分なんかが、彼の嫁になってしまって良いのだろうか。

  「そ、そんな、、僕なんかで、良いんですか…僕の事、まだ、好きで居てくれるんですか…?あの日は、ただ性欲に任せて、その、なのに僕が孕んじゃって、登雅さんは、そのつもりじゃなかった、のに…!!」

  「何だと…?」

  昊平の言葉に、登雅は引っ掛かってしまう。正座から膝立ちになり、昊平の座高よりも遥かに高い位置から反論する。

  「俺は、昊平を愛している。セックスしたあの日の、ずっとずっと前からだ!それはヤった後も変わらん。昊平が居なくなってからも、昊平の事を考えない日なんて、一日たりとも無かった。毎日毎日昊平の事を考えて、それで毎日、後悔したんだ。」

  「っ…」

  「子供が出来た事はビックリしたが、それも望んだからだと、俺は思っている。正当化しているみたいで都合の良い解釈に聞こえるだろうが、本当なんだ。俺は昊平が嫁だったらどんなに良いかって思っていた。だから昊平を俺のモノにしたいって思ってた。あの日、性欲を抑えられなかったが…昊平への気持ちは性欲だけなんかじゃない。」

  「っっ…!!」

  また涙が溢れ出す昊平の様子を見て、登雅は前から優しく昊平を抱いた。腹を潰さないように、背中を軽く抱き寄せて、頭を盛り上がった胸筋に押し付けて。

  「俺の、嫁になってくれるか?昊平…」

  「はいっ…お願いします、ありがとう、登雅さん……」

  「ああ、こちらこそありがとう、よろしくな、昊平…」

  2人は抱き合った。紆余曲折を経て、遂に2人は結ばれたのだった。2人で1つの、夫婦という関係へと。

  幸せに浸るのも束の間、あっさりとプロポーズを受けてくれた昊平に、登雅はどうしても気になることがあった。

  「昊平、その、言いたくなかったら言わなくて良いんだが…俺と音信不通になったのは、俺の事が嫌いになったから、じゃないんだな…?いや、あの時はさすがに俺に嫌気が差していたのか?」

  「い、いや、そういうんじゃないんです…。何というか、妊娠の結果が出た時色々訳が分からなくなって…その、登雅さんに言うのも怖くなって…。」

  「怖い、か…そりゃショックもデカかったと思うが、4か月も音沙汰無くて、相当俺も寂しかったぞ。俺、妊娠の事を聞いたら怒るような奴に見えたか…?」

  「い、いえ…絶対優しくしてくれると思ってました。だからこそ、言えなかったというか…」

  「…どうしてだ?」

  自分に責任がある上で、昊平を責めるような言い方はお門違いで女々しい事だと思いながらも、登雅はどうしても気になって引き下がれなかった。

  「う…、自分でも良く分からなくて…。僕、恋愛したことがなくて、好きって気持ちが分からなくて…。でも登雅さんと一緒に居たいし、えっ…ちも気持ち良くて、子供が出来たのも正直段々と嬉しくなってて…」

  「…ああ。」

  「登雅さんが、僕にとって初めて、大事な人になったんです…。家族よりも、誰よりも。だからこそ、子供が出来たなんて事、言えなくなっちゃって…」

  「…どうしてだ?もし俺の事をそう思ってくれるんだったら、遠慮無く言えば良いじゃないか。4か月間、いつでも機会があっただろう?」

  昊平は何だか嫌な予感がしていた。孕ませたのは登雅の責任でも、これに関しては自分に非があると、何となく自覚していたから。それでも登雅の前ではぐらかすことは出来なかった。

  「その…あの…迷惑、だと思われるから…嫌われたら、どうしようって……」

  「……んだと…?」

  ドスの効いた登雅の声に、昊平はビクっと体を強張らせる。膝立ちになっていた登雅が上半身を前のめりにし、真上から昊平を見下ろす。昊平の視界が登雅の肉体で埋まる、筋肉の檻に閉じ込められる。怒りを露わにした雄顔が、ゆっくりと降りて来て…。

  むぢゅううっっ♡♡ぐぢゅっっ♡♡むぢゅっっ♡♡♡

  「っっっ~~~~♡♡♡」

  登雅は濃厚なキスを打ち下ろしてやる。昊平は急な快楽に子宮を疼かせながら体をビグっビグっ♡と跳ねさせる。あの日の夜覚え込まされた、キスとリンクした膨大な快楽が蘇って来る。

  しばらくして口を離した登雅は、頭を掴んで昊平の頭を真上に向かせる。

  「迷惑だと?嫌われるだと??ふざけるんじゃない!迷惑を掛けて良いだろう、迷惑を掛けてナンボだろう、彼氏で、旦那なんだから!」

  「うっっうぅっ…♡」

  「…昊平は、そういうのが、苦手だったな。仕事でも迷惑だからって、俺にも周りにもなかなか頼らなかったな…!」

  対人関係が苦手な昊平は、他人との意見の衝突に慣れておらず、しっかり相手と向き合うよう登雅に説教をされた。更に人に頼る事をなかなか覚えず、仕事を一人で抱え込む癖があった。

  「俺はな、お前を愛しているんだ。迷惑を、掛けられたいんだ。頼って欲しいんだ!相手を頼るってのは、相手を信じる事だろう!信じて、信じられて、愛情は育まれていくんだ!」

  「っっっ!!」

  昊平の頭にガツンと大きな衝撃が走った。

  昊平にとって、登雅は憧れであり、縋りたい存在であり、そしてずっと傍に居たいという大切な存在となった。人生で初めて出来たその大切な人との関係を、昊平は絶対に壊したくなかった。

  だからこそ、迷惑を掛けてはならないと思い込んだ。それが逆効果であり、結局登雅を信じていないという意志とも捉えられ、更に自分までをも苦しめる行動となった事に、漸く気が付いた。

  一時には登雅とも周りの人とも向き合おうと思えるようになったのに、とりわけ登雅に対しては八方美人を悪化させてしまったのだ。

  「彼氏ってのは、愛し合うってのはそういうものだろう!ましてや俺達は、夫婦になるんだ。夫婦は結婚したら成るものじゃない。2人で努力して成るものなんだ。頼り頼られ、助け助けられ、2人の関係を努力して作っていくんだ!」

  「うっ、うう…」

  自分が間違っていたと、自分は登雅の事を避けていただけだと、真に信じようとしなかったのだと、昊平は自覚した。

  昊平はまたしても自分の不甲斐なさに涙を流す。

  昊平が他人を頼れない理由を、登雅は分かっていた。人に対して極度に怖がってしまうのだ。例え自分が傷ついても、苦しんでも、誰かに傷つけられるよりマシ。そう思って人を避けるように行動してしまうのだ。

  自分の言動が、自分の存在が、他人に疎まれるのが何よりも怖いのだ。怖くて怖くて仕方なくて、それで他人を信じられないのだ。

  「昊平、お前は困っても、いつもどうして良いか、分からないんだろう…!」

  「うううっっ…」

  昊平は小さく頷く。

  「だったら、俺が教えてやる…俺を頼るって事を、とことんその体に叩き込んでやる!」

  「っっ…!!♡♡」

  登雅の雄の意志が、頭に直接叩き込まれる。あの夜のセックスのように。登雅は昊平の肩を改めて抱き込み、もう片方の手で昊平の頭をグっと掴む。

  「今後一切、自分の意志で体を動かすことは許さん…!ちょっとの移動でも、物を取るにしても、俺を呼んで、俺に頼るんだ!勿論、俺の許可無しに外に出る事も許さんからな!分かったか!」

  「えっ、えっ…!♡♡」

  「…返事は」

  「うっ…」

  強い目線とぶっきらぼうな言いように体中が熱くなる。雄の欲が脳に流れ込んでくる。膨大な快楽と一緒に、雄に従わなければと思考が支配されていく。

  「へ ん じ は !?」

  「は、はいっっ♡♡」

  「よし…ご褒美だ」

  むぢゅうううっっっ♡♡♡

  矢張り登雅は強い強い雄なのだ。莫大な快感と共に返事を強要され、昊平は有無を言わさず肯定の返事をしてしまう。そして褒美として濃厚な口付けを落とされる。その接吻は何分も、何十分も続いた。

  こうして2人の幸せな生活が始まった——。

  登雅は完全在宅にし、業務は必要最低限に抑え、それ以外はずっと昊平の世話をした。昊平の休職は登雅の計らいで産休となり思う存分休む事が出来た。

  登雅はとりあえず昊平に婚約指輪をプレゼントした。ちゃんとしたプロポーズはもう少し落ち着いてから、下手したら子供を産んだ後、という事になった。その前にやる事が山積みなのだ。

  まず、昊平の調教が始まった。昊平はトイレに行くにも、水を汲むにも、すぐ近くのリモコンを取るにしたって、必ず登雅に申し出て許可を貰うよう命令された。こうでもしないと昊平は一人で何でもやろうとしてしまい、昊平が辛い思いするだけでなく転んだりすれば子供にまで危険が及ぶから。

  最初こそ頼り方が分からず、昊平はその都度叱られて発情させられ、頼る事、甘える事を脳髄に擦り込まされた。その結果、昊平は登雅に頼る生活に慣れ、何でも登雅を呼ぶようになった。

  「登雅さーん、毛布取って~」

  「おう!ちゃんとお願いできたな、偉いぞ」

  ぢゅうっ♡

  「んうっ♡」

  登雅を頼ると抱いて貰えたりキスして貰えたり、そんなご褒美のために昊平は何でも甘えるようになった。少し過保護すぎるのだが、以前までの昊平よりはマシだ。それに登雅は昊平に甘えられるのが心地良かった。とにかく昊平に頼られるのが幸せで、あのツンツンしていた昊平が、登雅さん、登雅さんと自分を呼んでくれるのが嬉しくて堪らなかった。

  登雅に甘える事を覚えた昊平は、今度は自分が登雅に頼られたいと思うようになった。これが大きな起点となる。登雅が何を欲しているか、自分に何が出来るのか、自分はどう思われているのか。そう考える内、昊平は自分を客観視出来るようになっていた。

  こうして登雅の調教により昊平は何に置いても登雅を頼るようになると共に、自分も頼られるよう努力を続けた昊平は、対人関係の苦手意識も無くなり人当りの良い性格へと成長していた。そして持ちつ持たれつの2人の関係が盤石なものとなる。

  登雅は昊平と子供達のためにしばらく手放していた車を新たに購入した。何故か7人以上乗れる大きさで…獣人の体が大きいからか、まさか家族をもっと増やすつもりなのか…と昊平は懐疑的に思ったが、大きな車を運転してくれる彼を頼もしく思った。

  昊平の体が動く内に両家に挨拶しようという事でまず登雅の実家に向かった。都心からそう離れておらず、車ですぐの場所だった。登雅が嫁として連れて来たのがニンゲンの男だと知って、昊平は追い出されるのではとずっと不安だった。

  登雅の両親はどちらも狼獣人で、お父さんはご年配にも関わらず、登雅程では無いが見上げるような大柄な人だった。そんなお父さんが、登雅が昊平を孕ませてしまった事を聞き、ブチ切れて登雅を殴り付けるものだから、余りの迫力に昊平は恐怖で震え上がってしまう。そして両親に深々と頭を下げられ昊平はとにかく居辛い時間を過ごした。

  昊平の実家に登雅が赴いた時には、登雅が早々に深く頭を下げた。一人息子を孕ませた相手を怒鳴りつけてやらねば、と息巻いていた両親は、彼の迫力満点の姿にビクビクするばかり。あんなに以前暴れていた昊平の父も緊張しっぱなしで、昊平は何となく笑ってしまうのだった。

  結局は登雅の誠実さのお陰か、2人は両家の両親に認められ胸を撫で下ろすのだった。

  そうこうしている内に昊平の腹はみるみる膨らみ、一人で歩く事が難しくなった。登雅はそんな昊平の体を軽々と持ち上げ運びつつ、身の回りの世話を全て行ってくれた。何て逞しいんだろうと、昊平は登雅に深く感謝し、彼の雄らしさに時めく。

  ちなみに、登雅の人間離れした性欲は健在で、ただ昊平を犯す訳にもいかないため一日に何度も寝室に籠って自慰を行っていた。その様子をムンムンしながら昊平が眺めているのだが、扱いたりフェラしたりするだけで昊平の体に相当負担が掛かってしまうし、中途半端に責められると登雅が我慢出来なくなってしまうため、出産後に昊平の体が完全に元気になるまで肉棒を触らないという掟が出来た。

  お産間近は昊平の体に相当な負担が掛かっていた。小柄なニンゲンが獣人の子を4人も産むというのは危険なもので、早期出産は免れなかった。昊平の命も危ないのではと言われていたが…。

  無事、昊平は4人の子を産むことが出来た。昊平はただただグッタリと放心状態で我が子を抱き締め、登雅はワンワンと声を上げて泣いていた。その様子を見て旦那も赤ちゃんになったみだいだな、と昊平は微笑むのだった。

  ——それから、1年が経った。子育てはまるで戦場のようだった。早々と、はいはいを覚えた子供達は桁外れの体力で、登雅が買い揃えてくれたベビー用品を軒並みぶっ壊し、家中を縦横無尽に駆け巡った。

  昊平の体力では1人の面倒を見るのがやっとで、あとの3人は登雅が一気に見てくれる。またしても彼の逞しさ、頼もしさに感謝すると共に彼への愛情が募るばかりだ。思い返せば妊娠を打ち明けてから、昊平は登雅に頼りぱなしで彼が居なければ絶対にこの子達を産み育てられなかったとじみじみ思う。

  ちなみに2人は一度会社に顔を出し、結婚の報告をした。部内の社員は2人の関係を大体察していたようで、皆が祝福してくれた。直樹だけは驚きすぎて顎が外れそうになっていたが。

  「…やっと寝たか?」

  ベビーベッドに並んで寝る4人を、昊平と登雅は優しい表情で見守る。狼獣人の子達は本当に可愛くて、ちゃんと登雅に似ていて、愛らしさが止まらない。この子達は所謂多卵性で、よく見ると顔も違うし性格も異なる。これからの成長が楽しみだ。

  「うん…今日もありがとうね、登雅さん」

  1歳を迎えたと言ってもまだまだ気が抜けない。ゆっくり出来るのは夜全員が眠った時。とは言ってもまだ夜泣きをするから、安堵できるのはほんの数時間だけれども。

  「何言ってんだ、旦那なんだから当たり前だろ?」

  そう言って2人は口付けを交わす。子供の前だと言うのに、舌を絡めて、激しく。

  ごりゅっ…♡♡

  「んうっっ♡♡」

  いつの間にか下着から露出し、バギバギに勃起した登雅の肉棒が、昊平の腹に押し付けられていた。

  「もう、昨日もヤったでしょ…?♡」

  2人は少し前からセックスを再開していた。勿論昊平の体力が余っている時だけだが。登雅が夜に交尾するため昼間に昊平を休ませようと必死に育児をしている健気な姿が、昊平にとっては可笑しくもあり、雄の欲望剥き出しな部分が堪らなく愛おしくもあり。

  「何言ってんだ、俺の性欲、知ってるだろ…?♡」

  そう言って登雅は昊平を逃がさないように腰に手を回し、腹の一部分を肉竿でゴリゴリと刺激してやる。その器官は、登雅の雄欲が無理やり作らせ、4人の子を孕んだ、昊平の子宮。

  「あっっ♡そ、こっっ♡♡」

  「そろそろ、ここにザーメン叩き込んでやろう♡」

  「えっっ♡また、こどもできちゃう…♡」

  2人はぐちゅぐちゅ♡と舌を絡めながら、腰を妖艶に擦り付け合う。そして登雅は昊平の耳元で囁く。

  「ああ、今度は何人、孕ませてやろうか…?♡」

  そうして2人は寝室へと消えて行った。

  頼り合い助け合う”夫婦のかたち”は2人が目指し、努力して形作った賜物。昊平は、自分は頼るだけで登雅に何もしてあげられていないと思う時があった。だが登雅にとって、昊平は拠り所であり、昊平という嫁が居るから自分が雄として気構えを持てるのだと言う。

  この強固な関係を形作った自分達ならば、どのような苦難も跳ね除け幸せに暮らしていける。例え、子供があと何人居ようとも…。

  完

  [newpage]

  あとがき

  (ここからは設定や筆者の感想など、蛇足&拙文恥文なので読まなくてOKです)

  

  ◯キャラクター

  ・能木昊平

  昊平の行動理念は、自己の精神安定性。父母の偏った教育や学校での雄獣人からの嫌がらせに昊平は常に悩みが尽きず、心の平安のため他人と距離を取り始める。そんな昊平に対して周りからの目は冷たく、昊平の中は悪感情が溜まっていった。そんな地雷だらけに育ってしまった昊平は、自他共に完璧と認めざるを得ない登雅と出会う。

  雄獣人が苦手なのもあり、営業部の他の社員は見下していたが(主に直樹)、非の打ち所がない登雅の言葉は無碍に出来ず、遂にハッキリ怒られた時には、精神安定のために必死に形成した自己を見失ってしまう。

  心が壊された昊平の行動選択肢としては、登雅から離れるか、縋り付くか。後者を取った昊平は、”他人”で”雄獣人”であるにも関わらず登雅を信頼し歩み寄り始める。他人としっかり関わろうとするのは昊平が思春期に自己形成して以降初めてのこと。

  昊平がそう心変わりした頃には、登雅は昊平に恋し支配欲に溢れていたため、無意識下で登雅のフェロモンにより昊平の体は雌に変わり始める。登雅に対し従順になっていったのは昊平の心境の変化だけでなく雌化が進んだため。

  そんな登雅にレイプされても昊平は彼を嫌いにならず余計に陶酔してしまう。しかし好意や信頼を飛び越え、"最も大事な人"というカテゴリに入った登雅に対し接し方が分からず、妊娠発覚後彼の元を離れてしまう。これは昊平が、暫定的でも精神安定を最優先したため。(真正面から登雅に向き合う勇気が無かった。)

  昊平の根が変わっていない(他人を頼らない)事を登雅に指摘され、自分を何とか変えたくて、昊平は登雅の言う事を全て聞くようになる。彼に頼り、頼られる事を覚え、2人でひとつの関係性…カップルや、夫婦、そして家族というものを学んでいく。

  ・神岡登雅

  登雅の行動理念は、昊平に頼って貰う事。小さい頃から何にも優れていた登雅は力尽くで相手を捩じ伏せる事が容易い事、しかしそれを行っても何も面白くない事を自覚する。人と比べる事はせず、常に自分と闘い研鑽をするのが趣味となる。とは言っても登雅の中では、そこまでストイックに努力し続けた訳では無く、当たり前に過ごして来たつもり。

  相手に優しく接し真正面から喧嘩を受ける事もしない。それでいて、いつの間にか他者をコントロールしてしまう、登雅がそれを望む望まないに関わらず。登雅はそれを自覚し、何やかんやで他人は自分の思い通りになる、することが出来る、と考えていた。

  そんな中、昊平は何に対しても少し冷めたような飄々とした態度で、登雅がなかなかコントロール出来ない珍しい相手だった。

  だからこそ昊平を職場に溶け込ませ、昊平が自然と自分を頼って慕ってくるようにならないか…と思案する。そんな風に昊平を過度に気に掛けている内に、急に彼から歩み寄られ、今まで感じた事のない昂りを覚え、彼を支配する欲求に染まっていく。

  ◯全体を通して

  リクエスト時ご提示いただいた絵から人物像を考えた時、登雅は屈強な男ながらスーツに身を包んだ優しそうな表情で、そんな彼は有り余る雄を自然に(時に故意に)隠しながら根はもの柔らかで落ち着いている性格なのでは、と感じました。恐ろしい外見でもその人当たりの良さから誰にでも好かれる、というキャラクターの登雅。

  昊平に関しては、そんなモテる登雅に最初から恋しているのでは無く、何かのきっかけで恋に"落ちる"ような人物像にしたく、元から他人に興味が無く人と関わろうとしない、というキャラクターが出来上がりました。他人に興味があれば普通、登雅へ好意が向くため。

  そんな2人の間で、感情が揺れるきっかけを作るには大きな事件を起こすのが手っ取り早いですが、余り稀有な関係やファンタジックな設定にしたくなく、普通の上司部下の関係にしました。(登雅がスーツ姿だったのもあり)

  結果的に、2人の価値観がガラリと変化し互いに惚れてしまう…といったスペクタクルなビッグイベントを描く事が出来ませんでしたが、本人達の中では大きな変化で、心を強く動かされた…というつもりで書きました。

  あとはもう、交尾交尾交尾です。素晴らしい絵の魅力を何とか損なわないように、最強オスケモ登雅様に雄筋肉雄巨根超絶絶倫大量射精でしっかり露出男レイプ、昊平孕ませ交尾をして貰いました。オスケモ最高ぉ…。

  こんな長い駄文を読んで頂きありがとうございました。初めての挑戦で拙い部分ばかりですが、次回長編に挑む際はこれより良いものになるよう精進します。