虎義兄弟とヤる話

  [chapter:虎義兄弟で抜く話]

  ケモノ好きの父親の再婚で迎えた義兄は、捕食者とはかくたるやと言った筋骨隆々の虎獣人だった。張り詰めた上腕は買い込んだ特売の米や、恰幅のいい女を片手で持ち上げるほど力持ちで、ジーンズをピンと張り詰めさせる大腿筋は、野暮用があるからと先に帰らせた俺を自宅で先回りできるほどの脚力と歩幅を兼ね備えている。

  筋肉美を見せつける薄いシャツと履き晒しのジーンズの向こうには、雌を自失させる益荒男の肢体が漲っている。獣人とハメるのが唯一の趣味である俺には格好のオナペットだったが、この手の荒くれ者かつ女好きの体育会系にソレを言ったら、頭を悩ます面倒に陥れられるのは火を見るより明らかだ。

  勢いで結婚した伴侶を見限って異種族に手を出す俺の父も、義理の虎獣人の母も、短絡的でおつむが少々弱い。浅はかで呆れるがその頭の足りなさがお似合いだったのか、夫婦仲は悪くなかった。そして、俺達義兄弟の仲も。彼をオカズにしていた事こそ伏せていたが、下手に生まれた時から同じ家に押し込められてやれお下がりだの我慢だの喧嘩だの小さい事で揉める血の繋がった兄弟より、ずっと絆の通った関係だと自負していた。単細胞で愚直な俺は、乱暴者でも前を率いる強引な男子力のある虎獣人と馬が合ったのだ。

  高校の頃は虎之兄さんが一人暮らしをした為に親睦を深める機会が失われたが、もう俺だって1人前の男で自由だ。受験なんて俺みたいなアホには全入の儀式でしかない。行きたい学部のある大学はいくつかあったが、どれも私設の底辺校だった。3年間悶々と胸で押し留められた短絡的な欲求は、この機に火がついたのか、義兄に会いたい衝動を殊更強めた。先に家を出ていた虎の家に転がり込むのに、この入学は良い口実だった。

  「頼人、上がったぞ」

  虎之兄さんは迷彩のハーフパンツ1枚で冷蔵庫を検分し、ふぅむと悩みながら俺に声をかけた。湯気立つ風呂上りの体をまじまじ観察する。首はごつごつとしていて毛も短い。腋毛や胸毛は存在せず皮膚を覆う体毛とほぼ一繋がりになっている。髭の間を埋める口周りには、産毛に近い毛が生え揃い、黒々と濡れた鼻が膨らむのがエロい。冷蔵庫を漁る手は広く、庫内の物を摘むにあたり肉球が邪魔なのか手指を小さく折り畳んでいるのが何とも愛らしい。

  その手で、昨晩は誰を射止めたのだろうか。相当な遊び人の虎之兄さんは、今晩も乱れたアウターを脱ぎ捨てながら風呂場に直行してきたのだ。その内部屋に女を連れ込まないかと思慮したが、そもそも彼の家に居候で転がり込んできたのは俺なので咎める道理は無い。むしろ録音してオカズにしたいから差し障る事は何も無い。彼はほかほかの体で冷蔵庫に頭を突っ込んだ。実家でも散々やめろと言われた牛乳パックを直飲みする姿が懐かしかった。ベコベコになった紙パックを腰まで振り下ろすと虎之兄さんは満足気に声を上げた。

  「うめーッ!」

  この男のこういう豪快さにも、そそられたものだったっけな。俺は苦笑を浮かべて椅子を立ち、自分のグラスを洗い物カゴの中に放り込む。戻るとソファに倒れた虎之兄さんの、大柄にぶら下がった男根がバスタオル一枚で胡座をかいており、思わず凝視してしまった。それに加え体温の上がった体を冷気に晒し、惜しげも無くデカパイを披露してるものだからタチが悪い。乳首の先端は小ぶりだが濃い茶箪笥に似た色で、揉み甲斐がありそうだった。下の方では黒い茂みに包まれたものがビクビクしていてとても美味そうだ。俺はグラスを傾けて麦茶を飲み干す振りをして凝視を続けた。

  獣人の体格ですらオーバーサイズである彼のハーフパンツはとても大きい。人間のガチムチボクサーが履いたってズリ落ちるだろう。有毛種は暑いのを殊更苦手とする。早く飲み物にありつきたかったのか雑に着用されたパンツは、布の撓みと皺の影が織りなすコントラストで、今しがた大仕事を終えてきた虎之兄さんの愚息の輪郭を浮かび上がらせていた。実物より下着越しに顕になるちんぽの方が想像が掻き立てられて好みだ、という酔狂もいるだろう。彼の虎ちんぽはパンツの下でもりもり膨らみを描いては、萎えている今でさえ勇猛な存在感を放っていた。

  こんなもん見て平静でいられるほど俺だって朴念仁ではないつもりだ。しかもその股間の隆起は、虎之兄さんが動く度ゆさ、と揺れているではないか。正直、興奮して鼻血が出そう。喉奥までしゃぶりつくしたい衝動を抑え、努めて平静さを装った素振をするべく空にしたコップを手に持つ。

  「もう一杯どう?虎之兄さん」

  「貰うぜ。サンキュー!」

  キッチンの流しにグラスを置きに行きがてら、虎之兄さんの背後に回る。彼の大股開きに、突き出たケツの膨らみが強調される。獣人の巨躯を支える太腿は、むっちりとたくましく実り、ソファの布に沈む。

  「俺も後で風呂入ろっかな」

  俺の声が聞こえているのかいないのか、鼻歌を歌いながらコップを両手で持ち一気に飲み干す姿は、大きな赤ん坊のようだった。

  「頼人ぉ、髪乾かしてくれよ」

  甘えた声で彼は俺を呼び寄せる。胡座をかいてソファの背もたれに肘をつく彼の、股座が目の前に来るよう床に膝立ちで座り込むと、タオルを俺の頭に被せてワシャワシャと掻き回した。俺は獣人特有の硬い毛質を撫でつけながらタオルをそっと退けていって、刈り上げられた後頭部を指先でなぞった。虎之兄さんは首を後ろにもたげて、喉を晒しながら気持ちよさそうに眼を細める。

  「そこ。もっとやってくれ」

  俺は頼まれるがままに首の後ろの短く刈り上げた毛を撫で付けていくと、獣らしい汗臭さがあるものの、決して嫌な匂いではない。兄さんの匂いだ、と胸を高鳴らせながら、俺は指先の感覚を頼りに短く刈り揃えられた後頭部をなぞり続けた。虎之兄さんは鼻息でフッ、フッと音を立てながら恍惚とした表情を浮かべる。

  「お前さぁ、ほんっとに俺の頭触るの好きだよなぁ〜……」

  「うん、まぁ……毛並み良いし」

  そう言いつつ撫でてやると、虎之兄さんはヘヘッと笑った。獣人は犬でも虎でも撫でられると喜ぶらしい。俺にとっては虎之兄さんに触れる口実にもってこいだ。俺より年上のくせに、こんな大型犬みたいな人懐っこい姿を見せられたら誰だって頭を撫でたくなるだろう。

  「もっと撫でてもいいぞ」

  頭を少し傾けて俺に優しく語りかけてくれる虎之兄さんは、兄貴肌の温かみで俺を包み込む。隣に並ぶとつい気が緩んでしまうようでダメなのだ、この人は。そうこうするうちにもバスタオルは水分を吸ってジットリ重みを増していく。俺は虎之兄さんの耳の付け根を優しく掻いてやった。

  「頼人ぉ、くすぐってぇよ〜〜!」

  そうは言うがまんざらでもない様子で、俺が彼の首筋から耳の付け根にかけてを撫で回すと気持ち良さそうに目を細める。その様に胸が熱くなるも、それを悟られまいと俺は平静を装った。掌はゴワついた毛皮に埋もれる。頭を両手で押さえてしまえば、俺の胸にすっぽり収まってしまう。

  「頭、撫でられるの好き?」

  「うん、俺ちっちゃい頃しか親に撫でてもらった事なかったからさあ」

  まあ再婚するような奔放な母親なのは知ってるから、番探しにかまけて構ってやれなかったのだろう。それの反動で、虎之兄さんは女に飢えているのかもしれない。男の手じゃ鼻の下伸ばすような事も無いだろうが、それでもせめて心安らげるよう、手の届く範囲をわしゃわしゃと掻いてやる。

  「あっ、あーっ!いい、それ」

  耳の根元をマッサージすると、虎之兄さんは蕩けるように目をつむる。その愛らしさに俺はつい手を無心で動かし続けた。肩が一層丸く見えて庇護欲を掻き立てられるし、ムッチリした筋肉量と重量のある胸板は憧れてしまう。

  「っぁあ〜〜……気持ち良かったぁ〜〜……。お前、そろそろシャワー浴びてこいよ」

  今度はどこに触れてやろうか、どこに手をやれば喜ばせられるかと宙に持ち上げた腕が、ビクッと行き場を無くし固まる。虎之兄さんはタオルで顔を拭うと、ソファから立ち上がって部屋に行ってしまった。その後ろ姿を見送りながら俺は盛大に溜息をついた。

  虎之兄さんの体はまさにオスだった。女漁りを繰り返す筋肉質で美しい体がそこにあった。今でもずっと、彼は俺の惚れた男で、抱かれたい男だ。今はもう、彼が昔のように自分を見てくれない事は分かっている。もう互いに、子供なんかじゃない。それぞれ生活圏が異なってしまった上に、俺は男で、彼も男で、俺は人間で、虎之兄さんは虎獣人なんだから。

  あの頃とは雰囲気も匂いもちょっと違う、それはハッキリ言えるけど……今の虎之兄さんだって、変わらず魅力的だ。どんなに体を鍛えた筋肉を持っていても、毛並みは少し丸くて柔らかそうで、胸がくすぐられる感触を与えてくれる。

  俺も風呂入って寝るか、と立ち上がる際にテーブルの下に紙切れがあるのを見つけた。拾ってみると人間の女や男と並んでピースする虎之兄さんのプリクラだった。

  彼は獣人だけど、人類もイケるのだろうか。彼の女性遍歴に考えを巡らせたら、また頭が重くなりそうだ。俺は元の位置に写真を置き直すと、脱衣所に入った。そして服を素早く脱ぎ捨てると、洗濯機へ衣類を乱雑に突っ込み、すぐさまドアを閉じる。万が一、虎之兄さんと鉢合わせてしまったら大変な事になるからだ。

  そして……浴室の姿見には、既に大変な事になってしまっている俺のちんぽが映っていた。虎之兄さんのと比べると、あるか分からないほどの、至ってつまらない瑣末なちんぽだ。小さい愚息、久々の虎之兄さんとの触れ合いで興奮してしまい、その短い砲身をギンギンにおっ立てている。

  俺は、ぬるめに設定したシャワーを頭からかぶりながらちんぽに手を伸ばした。虎之兄さんの体を抱き寄せて、顔を股間に押し付けたかった。大きな尻の谷間に顔を埋めて思い切り深呼吸したかった。そして俺の口に虎之兄さんの……ぶっとく、硬いちんぽをぶち込んで、舌で転がしたかったし、柔らかい喉奥まで受け入れ、奉仕してあげたかった。

  彼はきっと人間種も抱くだろう、という予感はしていたが、改めて確信を得た俺の興奮は治まらない。この肉体が彼の好みに合致するかどうかなど、全くもって度外視で妄想を捗らせていく。あの手で撫で回される想像をして、ちんぽに手淫を加えれば、すぐにでも達してしまいそうだ。

  いつか虎之兄さんのちんぽが欲しいと願ってきた日々を思い出す。土下座して頼めば義兄弟のよしみで首を縦に振らないだろうか。しかしそれで彼が素直に男を抱くのかと思うと複雑な心境になる。

  駄目だ、ちんぽに脳を持ってかれ過ぎて、まともに考えられない。先走りでぬるぬるのちんぽが、ギラギラと光っている。

  俺は目を閉じて、虎之兄さんに犯される自分を想像する。あの太くて固いちんぽが、俺の中に入ってきて、ズボズボと出し入れされるのだ。気が強い彼は、きっと俺を苛めるように激しく腰を打ち付けるに違いない。彼を受け入れるケツアナは、そのストローク毎に快感を得るんだ。

  もし彼が一発で俺のアナルの具合を気に入ったのなら、何度だってハメ倒すだろう。「いいケツ穴だ、俺のちんぽケースにしてやるぜ」……なんてセリフを言われながら、俺は虎之兄さんの性欲を処理する為だけのオナホになるんだ。

  絶頂が近くなり、手が速まると快感もそれに比例して高まっていく。ガクガク震える足腰は鏡にぶつかってしまって、割れやしないか心配だったが今はもうそんな事より欲を吐き出すのに必死だった。やがて背筋をせり出し、腰から先っぽへ、最高潮へと駆け上がって行く。

  「アァッ……!虎、虎之ッ…兄さんッッ……!!ッハァッ、ッ!、っ♥……兄さんッ……好き♥好きッ…♥好きだッ、虎之兄さんッ……!」

  どっ、と溢れてきた精子を手で受け止めながら、俺は射精の快感と同時に喪失感に襲われていた。虎之兄さんに抱かれたくて仕方ない。しかし彼に気持ち悪がられたくないという矛盾した恋慕の念が胸を苛むのだった。

  この手に残る獣の香りから、俺の妄想など叶うべくも無いのだという事を思い知るほどに、彼は遠い存在だった。

  [chapter:虎義兄弟と結ばれる話]

  「…………はぁ」

  自室のベッドに寝転がり、盛大な溜息をついた。虎之兄さんを思う存分撫でくり回した日から、随分立ってしまった。虎之兄さんの下半身は相も変わらず大忙しで、俺も俺で色々立て込んだ為に、じっくり同じ時間を共有する、というのが出来ないでいた。流石にあの日の光景をオカズに抜くのも、そろそろ限界だ。性欲が落ち着くと、押さえつけられていた切ない片思いがこれみよがしに胸をズキズキつついてきて嫌になる。

  今頃、虎之兄さんは夕方に出ていったコンパで上澄みの女をハントしてるのかなぁ……。俺はハァァ〜〜……と、また重い溜息をついた。

  その時、軽いノックが部屋に響いた。俺は体を起こして、どうぞ、と声をかけるも反応はない。不審に思ってドアを開けると、そこには意外な人物がいた。

  「よぉお!頼人ォオ〜〜……ヒック」

  「あ!虎之兄さん!」

  噂をすれば影。虎之兄さんは露骨にへべれけで千鳥足を踏むと、ドタッと俺の方へ倒れ込んだ。彼の体重と勢いに、俺は後ろへ倒れ込む。虎之兄さんは構わず俺の上に乗ると、また酒臭い息でクチャクチャ喋り出した。

  「頼人ぉ〜〜!お前は良い奴だなぁ!」

  虎之兄さんは俺の上で嬉しそうに体を揺らすが、全くと言っていいほど安定感がない為にヒヤヒヤする。彼は突飛で支離滅裂な事を2言3言話すと、座った目でその後を続けた。

  「あんな頼人ぉ!今夜のコンパは散々だったわけよぉ〜〜……折角人間の子7人も揃えたのに、全部空振りぃ……もう、俺はおしまいだぁあ!」

  ッダーー!と両手を挙げてバタつく虎之兄さんはまさに猫、といった風体だが……上背がデカすぎて大怪獣が暴れているみたいな音と衝撃が走る。

  「頼人!親愛なるおとーとよぉ!お前は俺から離れたりしないよなぁ〜〜!?」

  黒く濡れそぼり涙が通った為にスンスン鳴る鼻を、グリッグリッと頬に押し付けられ、頭がいっぱいになる。酔っているとはいえ、あの虎之兄さんがここまで甘えるなんて珍しい上に酒臭いのもあって、俺の脳はオーバーヒートしそうになっていた。

  「兄さん!とりあえず落ち着いてよ!」

  ああ、もうダメだ。俺は虎之兄さんを尊敬できる兄としてではなく、恋愛対象として見てしまっているのだ。それを再び、嫌でも自覚させられるには十分だった。この大きな体に抱きしめられて頭を撫でられたいし、太い腕でハグされて、体力が尽きるまで求められたい。

  か細い理性を総動員させて、暴れる巨体をなんとか宥めようと、前の時のように頭をスリスリ撫でてやった。すると、鞭打たれた馬みたいに、おすわりさせられた犬みたいに……いや、虎之兄さんはネコ科なんだし、"借りてきた猫"か?

  ともかく、一気に沈静化された彼は長い尻尾をゆらりゆらりと動かしながら、背を丸め、すっかり大人しくなってしまった。

  「と、虎之兄さん?」

  「……あのさ頼人。お前、前もこうして撫でてくれたよなぁ」

  「う、うん。……昔から、虎之兄さんが疲れてたら……よくこうしてたね」

  俺がそう言うと、虎之兄さんはポツリポツリと話し始めた。

  「俺さ、頼人に撫でられるの好きだ。本当に。お前に頭を撫でられると、胸の奥があったかくなってホッとするんだよ。きっと、人間とか獣人とか男とか、どうでもいいくらい頼人が好きだからさ――」

  彼はまだ酔っているんだろう、そうじゃなきゃこんなクサいセリフ言えるものか。しかし、アルコールで蕩けた虎之兄さんの目は、いつもの獰猛なギラつきではなく、優しげに潤んだ瞳だった。

  俺の膝元に屈み込んで擦り寄っていた虎之兄さんがゆっくりと顔を上げていく。真剣な眼差しはあまりにも眩しくて、思わず視線を逸らすと、横顔から瞼へ毛束が滑り落ちて来た。彼は俺の目にかかる前髪を軽く払うと、輪郭を確かめるように頬から顎、そして首筋までなぞっていき、喉仏をくるくると指先で弄んだ。

  「俺のこと、慰めてくれよ」

  俺はこの歳になって、初めて男から告白というものを受けたのだった。しかし悲しいかな、興奮で思考が狂った頭ではその意味はまだ理解しきれずにいたのだ。俺を見上げる彼は、さながら恋い焦がれる乙女のようで、いや、虎之兄さんは男なんだし、"手負いの戦士"か?何を言ってるんだ俺は。そりゃ、コンパで女を狩りそこねた戦士かもしれないけど……

  熱暴走した脳で意味不明な事を考えていると、彼のポケットからスマホがゴトンと落ちた。画面には今夜のコンパの連絡メールが映し出されていた。

  『虎之君、2人もメンツ誘ってくれてアリガト♥

  今夜は5対5だけど、また前みたいに女子ほとんど持ち帰っちゃうとかナシだからね(笑)じゃ、今日はヨロシクね!』

  虎之兄さん……女子総ざらい出来る程にモテていたのか……というかなんでそれで今夜はこんな大失敗を?アレ?でもコンパで粉かけたのは7人って言ってたよな?あれ?あれ……?

  「だってさぁ、人間の女子が5人もいるって言うんだぜ?なんとか同じ学部の獣人2人集めて……スケコマすのも楽しいけど、お前に……頼人に久し振りに撫でられた日からなんかおかしくて、本気になれなくて……男の人間2人にもアプローチしたけど、酔い過ぎとか言われて、それで俺、俺……」

  頭が真っ白になった。虎之兄さんは、両刀だったのか……種族的な意味でも、性別的な意味でも。

  しかも、俺をただの義兄弟としてではなく、恋愛対象として見ていたのか? 投げ出されたスマホを横目に、彼は俺の頬に手を滑らせると、そのまま唇へ口付けした。厚みのある唇は柔らかくて酒臭かったけれど、その奥に仄かに感じる野生の香りや温もりが心地よかった。

  最初は躊躇うように体をよじっていた彼も、やがて舌を抜くと、美しい瞳孔に俺を映し、真剣な眼差しで俺の胸を射抜いた。

  「頼人、お前は?」

  気の利いた文句どころか、息も吐けないほど胸に詰まって、どうしようもないほどに惹かれて虜に陥る。なんとか顎を引いて頷くだけすると、あれほど焦がれたたくましい腕が俺を掻き抱いた。

  「頼人ッ……!頼人、イイんだな?俺…………お前のコト、ぶっ壊しちまうかもしれねーぞ」

  グルル、と低く獰猛な唸り声が、俺にしか聞こえない音量で発せられた。それだけで俺はイッてしまいそうな程の興奮に包まれていて、下半身は痛いくらいに勃起している 。

  「と、虎之兄さんッ!あの、俺っ」

  「好きだッ!」

  まるで発情期の獣だ。俺も彼も本能むき出しになった今、簡素で平坦だった部屋は、2匹の雄獣にあてられて情欲に雄臭い空間になっているかもしれないなと、思った。

  数年越しの想い。止まる事は出来ない。

  虎之兄さんは俺に口付けをせがむように、ハフハフと舌を突き出した。俺はそれに応えるように、彼の口内に舌を伸ばしていった。指が触れ合い、折り重なり、恋人繋ぎされる。噛み合った指は互いの体を離したくないとばかりに、強く、力を込めて握りあった。

  [chapter:虎義兄弟とヤる話]

  「んうッ!ハァ〜ァッ♥アッハァ、より、ひとのぉ、舌…ぁあ……♥」

  彼はだらしなく顔を蕩けさせると、俺の舌に自分の牙を立てないようにカプカプ齧り付いた。そしてそのまま舌を絡めてディープキスをする。その内に、唾液がドロドロと流れ込んできて、俺の脳は正常に機能しなくなってしまった。

  虎之兄さんは俺のスウェットパンツに手をかけると、強引にそれを下ろしてしまった。そして股座に顔を近づけると、スンスン鼻を鳴らしながら自分の性器を手で扱き始めたではないか。

  「んはぁあ、頼人のちんぽォッ♥蒸れて、すっげぇ臭っっ……せぇ〜〜♥♥」

  まるでその臭いを堪能するように顔を股間に押し付けると、鼻の軟骨でゴリゴリとカリを刺激し始めた。彼の雄臭い体臭が一層強まり、俺は今にも卒倒しそうだ。彼は我慢汁を指で掬い取ると、俺の目の前に差し出して見せびらかした。

  「俺のも、こんなになってんの♥わかるかぁ?はぁ、あ゛〜〜くっせェ♥♥お前も俺をこんな風にしたんだかんなぁ?♥責任取れよな♥」

  手で俺の体液を弄びながら、口内に流し込んでくる。まるで媚薬のように、俺の興奮は高まっていくばかりだ。俺は虎之兄さんの頭を撫でながら、彼の舌に吸い付いた。

  「ジュルゥッ♥♥……っんむ♥う"う"っ……ふぉ"お"ぉ"♥むぉっ……んぉ"、お"お"♥♥」

  舌を突き出したまま快感に悶える彼と目が合ったが、すぐにトロリと蕩けていった。ふと彼の手が俺の腕に伸びてきて、今度は服越しじゃなく素肌に触れたくなったのか、着ていたTシャツを捲ろうとする。

  「頼人、服脱いでくれよ♥なぁ、頼むからッ♥♥」

  俺は言われるがままにシャツを脱ぎ、膝上に引っ掛かったズボンを下ろした。虎之兄さんは嬉しそうに舌なめずりすると、俺の股間に顔を埋めてスンスン匂いを嗅ぎ始めた。その行為だけで射精してしまいそうだが、まだ早い。まだ彼の体に……満足するまで触れてもいないんだ。もっと彼に興奮するようなコト、してあげたい。

  俺は外気に晒されツン、と尖った両の乳首に、虎之兄さんの両手を導いた。

  「虎之兄さん……ココ、捏ねてくれる……?」

  虎之兄さんは遊び人で女に不自由してないだろうから、こんなアプローチは子供っぽく感じてしまっただろうか。ビクビクしながら顔を上げると、猛々しくギラついた瞳と視線があった。

  「ああ♥乳首だな、わかったよ。だからさ、もっとコッチに胸突き出せよ♥」

  その要望に従いに体を動かして彼に胸元を差し出すと、彼は大きく口を開けたかと思うと、牙の覗く口内へ胸の先っぽを咥え込んだ。そうしてグニグニ乳輪ごと噛んでは、舌でクニクニ転がしていく。

  「あッ♥ああ、気持ちいいよ、虎之兄さん……もっと、吸って……」

  言葉通りに力強く吸われてしまう。彼はそのまま、乳房から母乳を啜りだそうとするかのように強く吸い続けた。しかしもちろん出るわけもなく、彼の口は無骨な雄らしく、肉食の獣らし変形し、グイグイとむしゃぶりつく。赤ちゃんみたいな様相だけど、なんというか……おっぱいを喰らう怪物のようだ。こんな化物の雌にされ、滅茶苦茶にされてしまうと想像すると、あまりの倒錯感にショートしそうだ。

  「アァ!もう、い゛ぃッ♥イキそうッ♥♥」

  俺が背を反らせて達しそうになっているのを見て、虎之兄さんは胸から口を離して不満そうに眉を顰めた。まだダメに決まっているだろと言いたげに鼻と指を突きつけて、自分の唇をひと舐めする。 獲物の品定めをするような目つきに、ゾクリと背骨を撫でられているようだった。その鋭く、貪欲な瞳が、今俺だけを映している。虎之兄さんは再び舌なめずりすると、また俺の胸に指を埋めて、グリグリ乳首を押し潰し始めた。

  「あ゛ぁああ゛♥アぁ♥♥イッ!イグッ、イぐぅぅうう♥♥」

  ビクビク体を跳ねさせながら絶頂を迎えると、虎兄さんは俺の射精に構いもせず竿を握り込んで扱き上げ、尿道に残った残滓をジュルジュルと吸い上げた。

  「ア"ァ"ッ♥ぉ"♥ハッ……ハァッ、はぁあ♥っぁ……虎之兄さんっ、っはぁ!……っ、イッたばっかだからっ!ちょっ、待ってぇ……♥」

  「だぁ〜〜めだ♥」

  俺が抗議してもまるで聞く耳を持たない様子で、彼は俺の両脚をまとめて掴むと自分の肩へ担いでしまった。そして片方の腕を俺の顔に伸ばし、胸に触れてもいいぞという意図を示す。

  「はぁ、はッ♥頼人ォ、好きなだけ俺のおっぱい吸っていいからな……♥♥」

  俺は目の前に差し出された胸筋にむしゃぶりつき、無我夢中で吸い上げた。虎之兄さんもそれに合わせて側頭部に手を這わせる。そうしていると、彼の下半身はだんだん持ち上がり始めてきて、重なり合う状態になると……それは顕著になりだした。張り詰めすぎてスウェットから押し上げるソレが、俺の臍にコツンと当たり、やがてスウェット越しに感じるようになった。

  「あ〜もぅ、チンポ痛ぇ♥な、頼人。舐めてくんね?」

  耳元で囁かれた声。普段とは比べ物にならない低音トーンで、妙に生々しい吐息が鼓膜を濡らす。俺は彼の胸から口を離し、上半身を起こすとすっかり固くなったそれを撫でるようにさすった。

  「へへへ……しっかりご奉仕してくれよな♥」

  虎之兄さんは嬉しそうに微笑むと、スウェットと下着をまとめてズリ下ろした。すると勢い良く飛び出してきたのは、お臍まで反り返った凶暴な雄だ。ソレは既に先走りでぬらぬらと濡れており、血管が浮き出るほど張り詰めているちんぽは、彼が興奮状態であることを知らせるには十分過ぎた。

  「頼人……しゃぶってくれ♥」

  その要求に応えるため、俺は彼の雄を口腔へと迎え入れた。頭を上下させながら舌を使い、時折鈴口を刺激しながら奉仕していくと、頭上から野太い声がして、俺の頭を撫でていた手に力が籠もるのを感じた。

  「ン"ッ♥♥んぉ゛おっ♥」

  イイ感じみたいだ。俺はホッとしながら肉竿の根元を支えるように手を添え、喉奥まで使って愛撫していく。

  「んぐッ♥♥ぅ、う"ん♥ぁ、ぉおッ!頼人ォ、……ッ!すっげぇ、気持ちイイ……ッッ!!♥♥」

  荒々しく獰猛な雰囲気から一変して、アダルティなエロスに耽るような表情のギャップに思わず目を奪われて愛撫を怠ってしまいそうになるが、はしたない俺に興奮してくれる虎之兄さんのため、俺は必死になって彼の亀頭から竿、睾丸まで丁寧に舐め回した。

  「ンンンン〜〜ッ……〜〜♥ん"ん"ッ♥ほ♥ん"ぉ"お"っ♥♥」

  すっかり発情モードに入ったのか、先ほどよりも喘ぎ声に熱が篭っている。彼は俺の頭に鼻を擦り付けながら荒い呼吸を何度も繰り返していた。

  「頼人、っぁあ!んぉッ♥♥ア゛〜〜イイッ♥すげぇよ、お前の舌使いッ♥」

  虎之兄さんの呼吸も乱れ始め、もうそろそろだろうか。俺は喉奥をキュウと締めると、ゴシゴシ竿に舌を絡ませながら刺激する。するとすぐに彼のちんぽは限界まで膨れ上がり、上反りの亀頭は硬く張り詰めていき、今にも限界を迎えたそうにしている。

  そして──ある瞬間。

  ビクンッ!っと一際大きく脈打つと、彼の亀頭から勢いよく精液が飛び出した。

  「お"っ……ほッッ……♥♥ん"んんんほぉ"おおおおッッ……!!!♥♥♥」

  体を弓なりに反らしながら絶頂し、喉奥に吐精され続ける俺の口の中は彼の味でいっぱいだった。苦くて青臭い雄の味がドロドロと口いっぱいに広がり、ちんぽはビクビクと跳ね回る。口の中を押し広げる虎之兄さんのちんぽを精一杯口をすぼめてお出迎えする。溜めに溜められた濃ゆぅい精液が、咽頭を伝って食道を自由落下し、胃下部へぼちゃぼちゃと落ちて溜まっていくのが分かる……。俺は身震いしながら口いっぱいに溜まった彼の子種を堪能した。

  「ん、ごっぷ、んぽ……んん"ん"……♥♥ぅ、あ"ぷッ……!!♥♥」

  時折体が跳ねると同時に虎之兄さんのちんぽに突き上げられ、うっかり吐き戻しそうになる。俺の痴態は彼に全て見られてしまっている。それに興奮してか更に質量を増すものだから、俺はもう酸欠状態で頭痛がしそうだ。

  「ん、あ"、はぁあ〜〜♥♥頼人、全部飲めよ?♥♥」

  虎之兄さんの雄臭い声が降ってきた瞬間、またビクビクとちんぽが痙攣した。その振動で軽く咳き込みそうになったが、必死に堪えて飲み続けた。ゆっくり味わうように嚥下していくと、食道の壁にドロリと重たい粘液が進むたびに体がゾクゾクしてしまう。あんなに欲して、飲み干したいと思っていた、虎之兄さんの本気ザーメン……。受け入れる度に内臓がジクジクと熱く滾っていった。

  「ん、っはぁぁあああ……♥♥すっっ……げぇ〜〜……射精たわ♥」

  満足げな吐息と共にズルリとちんぽが引き抜かれる。栓を抜かれたことで口内に溜まった彼の精液がゴポォっと逆流して、鼻の穴から溢れ出てしまった。酸欠と濃厚な雄の香りに脳味噌まで侵されてしまい、鼻でも呼吸をしようと荒く息をしてしまって、まるで無様ながら淫乱な様だ。そんな痴態を見せつけたのが、彼の本能の琴線に触れてしまったらしい。彼は爪の向かれたトラの手で俺の薄い肩を押さえつけると、欲望のままにガバッと押さえつけてきた。

  「ハァッ!ハァッ!……頼人ぉっ♥俺ッ……俺、もう我慢……出来ねぇ……!!お前のケツマン、貸してくれよぉッ……♥」

  ペロペロ顔を舐めて懇願してくる雄らしさと獣らしさにキュンキュン来てしまい、アナルから仕込んだ潤滑ゼリーがとくっと1筋、涙を零してしまった。

  さっきまでは、虎之兄さんへの恋慕を誤魔化し諦め、忘れ去る為に自慰に耽ろうと準備していたローション注入済みケツマン……まさかこんな形で役に立とうとは思いもよらず、嬉しい誤算だ。俺は出来上がってアツアツの尻穴に、指をかけた。

  クイッ、と腰を上げると、口からフゥフゥと湯気たてる虎之兄さんの物欲し気な顔面によく見えるよう、ホカホカアナルをズイと突きつけてやる。

  「いいよ、俺……っ♥虎之兄さんになら、身も、心も……全部ッ、棒げられる……♥♥♥」

  言葉に反応し、切なげに下唇をギリギリ噛む虎之兄さんが覆い被さってきた。ギンギンと目を光らせ、俺のアナルに亀頭をピトッと当てる。

  「頼人。本当に、良いんだな?」

  「うんっ……♥」

  「後悔、しないな?」

  「もちろん。俺……誰より、虎之兄さんの事、好きだから……♥♥」

  虎之兄さんの、本気雄ちんぽが、俺の雄マンコにグッと押し付けられる。さっきまでずっと指で弄っていたからもうトロトロだ。そしてそのまま……彼は腰を進めて、メリメリと穴を押し広げながら挿入してきた。

  「あ"っ♥おッ♥♥ぅううぁ、ああ"ぁあああ〜〜〜〜っっ!!♥♥」

  虎之兄さんの雄々しいちんぽが侵入してくる感覚は、禁断の果実のように甘美で、脳味噌が飛び散りそうな暴力的な快楽を神経の最端から、血管の一筋までに染み渡った。その衝撃は凄まじく、腹に食い込む程勃ち上がったちんぽの硬さと熱量に、俺の頭は白み始めた。しかし彼は、そんな俺を気遣うどころか更に興奮を高めるかのように腋や首筋を舐め回しており、完全にスイッチが入ってしまっているようだった。

  「っほぉ"おほぉぉぉォッ♥♥♥」

  虎之兄さんは下品な獣の咆哮を一声上げると、俺の腸内へ一気にちんぽを侵入させてきた。肉杭がメリメリと腹を貫き、前立腺を押し潰しながら進む衝撃はあまりに強大で、俺は一瞬呼吸を忘れてしまうほど追い詰められた。

  「っはぁ♥あ"ァぁああ"ああ♥♥ぃぎッ!?ん"ん"ぉ"お"お"ッッ!♥♥」

  強すぎる快楽に獣のような嬌声を上げ、背中を反らしてしまう程だった。それに気をよくしてか、虎之兄さんは激しく腰を振り始めた。

  「っあ"ぉ"お"おお♥すっげぇっ…!!頼人のケツマンコッ♥締め付け強すぎんだろ……ッッ♥俺のちんぽッ、千切れちまうッ……!!♥♥」

  どちゅ、どちゅんっ♥ずちゅっ……!ばちゅっ♥ばちゅっ♥♥ごりっ……ゴリゴリッ……♥♥

  容赦の無い激しいストロークを繰り返され、俺は喉を反らしてアヘ顔を晒してしまう。結ばれた喜び、歓喜の熱情、そして快楽への欲求。彼の欲望の全てに満たされて、俺は多幸感に包まれていた。

  「ッひ♥ぉお"おお♥あ"ッッ!!!……ッ、ぅぉ…♥いぐぃぐッッ♥イぐっ♥お"ぉ"ほっ♥ィグ♥イグゥ〜〜〜〜〜ッッッ♥♥」

  ビグンッ!!と体を仰け反らせ、ビクビク全身を痙攣させながら絶頂する。虎之兄さんの漲る欲望はこんなものでは抑えきれないのか、止まることなく腰を振り続け、俺のアナルを責め続けた。イキたての敏感ぬるぬるのキツキツアナルに、虎之兄さんの剛直が深く深くめり込み、俺の肉壁をゴリゴリと刺激する。

  「あ"ッ♥ぁ"、はぁあ♥♥イっでるッ!!♥♥イ"ってるぅう……!!!♥♥♥」

  「ああ、分かってんよ!♥お前のケツマンコ、嬉しそうに……ぎゅうぎゅう締め付けてくるからなァッ!!♥♥」

  ゴスンッ♥ズドンッ♥と力強く腰を打ち付けられると、頭が真っ白になって腰が跳ね上がってしまう。気持ち良すぎてどうにかなってしまいそうになり、両脚で彼の体をがっちりホールドした。もっと奥深くに虎之兄さんのちんぽを咥えこみたくて、必死にケツマンを締め付け、ちんぽに媚びを売る。

  「っお♥ほぉ"おお♥♥ッひ、ぎィッ♥♥♥」

  「あ"ぁ"ぁ"あ"ぁ"あ"あ"あ"あ"ぁ"〜〜〜〜ッッ!!♥やべぇ、すっげぇ締まるぅう〜〜〜♥♥んぉ"おッ!♥ヤベェッ!腰止まンねぇよぉお♥好きだッ……頼人ぉぉおおッッ!!!♥♥♥」

  「ぐぅううぅぅぅッッ♥♥とっ、とらゆひ♥にぃひゃん……♥♥」

  「グルル……ッッ!!!ぐぅぅおほォォオおおおっっっ!!!♥♥♥」

  開けっぴろげた口から、牙と歯茎が丸見えになっている。彼の表情は完全に、理性を失った獣のソレだった。そんな愛しい虎之兄さんに思い切り腰を叩きつけられ、俺は無様に両脚をおっ広げて、ちんぽからびゅーびゅーザーメンを漏らす事しか出来なかった。

  「んほぉぉお♥♥ッほぉ"♥ぉおおっ!!♥♥」

  「ァああ"あッッ……♥イクぞッ!イクッッ!!♥♥頼人ッ!!ザーメン射精すぞぉぉおおッッ〜〜……!!!♥♥♥」

  射精の予兆。一撃一撃が腰の入った重い抽送に変わり、俺の腸壁に雄の種汁を捧げようと容赦無い。

  「ん"ぅうう♥♥ひぎっ♥ぉ♥ほ……ッッ♥あぁ"あ"イグ!!イ"っ、く……!♥好き、好きだッ……!!虎、之兄さっ、ん……♥キて、キてぇ……ッッ!!!♥♥♥」

  「グルゥ♥ふッぅ、ぎッッッ!!♥♥

  頼人ッ、頼人ォッ……♥全部ッ!!ぜんっっっ……ぶ、射精すぞッッ!!♥♥ぉ、お"ッ♥オ"ぉおおオオオ♥♥」

  どぷっっ……!!♥♥びゅ♥どぷぅっっ♥ビュッ……♥!ブビュ♥ピュル♥ビュルルゥッ!!♥ぶぴゅるるるるるるッッッ〜〜〜〜…………!!!!!♥♥♥♥♥

  虎之兄さんは、粘着質な音を立ててたっぷり濃いザーメンを結腸目掛けて発射してきた。俺の腸内に、彼の熱い欲望がどんどんと叩きつけられてゆく。その熱さに身も心も、雌として堕とされてしまいそうで……俺は足をバタバタ暴れながら爪先を伸ばし、歯を食いしばりガチガチ震えてアクメした。

  「んほぉぉお♥♥ッほぉ"オぉおおお♥♥♥」

  「ぐるるるるっっ……ぅ"う"ぉおぉぉおおおぉぉっっっ…………!!!♥♥♥」

  そして、一際高く絶頂した事で、脳味噌がスパークし、愛しい愛しい相手と身体を合体させる事が出来た実感が、全身の神経から登ってくる。下肢をブルブル言わせ、穴でごくごく飲み干し、ちんぽをビンビンに震わせ、アンアン絶叫する。虎之兄さんのふわふわで硬い肩に掌を置き、肘をビンと伸ばして反り返っていたが、彼の厚い腕で無理矢理引き寄せられる。

  肉厚な舌は興奮で唾液まみれで、俺の口内に入ってくると、舌の表面に絡みついてくる。息をする為に口を離すと、今度は耳朶を食まれ、甘噛みされる。ああ、俺はとうとう、愛する義兄弟と心身ともに本物の契りを交わしたのだ。

  「っふ、はぁ♥頼人ぉ、好きだぜっ!♥♥愛してるッッ!!♥♥」

  ニカッと笑う虎之兄さんは、俺が惚れた……一目惚れした時のままの顔で爽やかに笑いかけてくれた。毛皮の先に滴る汗が雄臭くて胸が一杯になる。背中越しにピンとたった虎柄の長い尻尾を、全力でブンブンと振り回すのがとても可愛くて、俺も精一杯の力で抱きしめた。

  「ぉ"ほッ♥♥う、うんっ♥俺もっ……愛してるよ、虎之兄さんっ……♥」

  これからもずっと一緒にいられるかと思うと、うっとり目が潤んで、胸がキューンと甘く締め付けられた。虎之兄さんの体温を感じながら、最愛の存在と直接肌を合わせる喜びに浸った。

  「なっ頼人ぉ♥もっかい♥もーいっかいだッ♥♥」

  「えぇえ〜〜!?虎之兄さん、俺らさっき通じ合ったばかりなのに……もう?♥」

  「だって、お前とヤんのが一番キモチイんだよッ!♥な、良いだろぉ!?♥♥」

  必死になっておねだりしてくる様は、まるでご主人に餌を強請る大きな犬だ。普段はおちゃらけている癖に、こういう生々しくて欲求に素直な所が可愛くて仕方ない。いつも、俺は弱いのだ。

  「もぉ、しょうがないなぁ♥」

  俺が仕方ないといった風に笑うと、虎之兄さんは満面の笑顔で俺の胸に飛び込んできた。

  [chapter:虎義兄弟とヤった後の話]

  「な、虎之兄さんはいつから俺の気持ちに気づいていたの」

  夜通しヤリまくったせいでクッシャクシャにヨれたシーツの上で、俺は虎之兄さんに聞いてみた。温かい手が、俺の手の甲へと重ねられる。

  「んん"〜〜?……んん、まぁ、結構はじめから?……なんとなく、そうなんじゃないかなぁ〜〜……って、思ってたんだよ」

  何てことなさそうに言うとクァッと欠伸をする虎之兄さんを見て、目をパチパチする。流石モテ男。当時から洞察力は冴えていたのか……ニブチンでアホな所もあるのに、こういうとこやっぱり憧れるな。

  「なんだ、分かってたか……それなのに俺は片思いしてたのか。なーんか、すっげーバカみたいだね」

  枕を抱きしめケラケラ笑うと、虎之兄さんは眉を八の字にしてフッと笑う。細められた瞳は麗しく、どこか大人びていた。

  「いや、確信 持ってたわけじゃないんだ 。もし、お前が人間しかダメだったらどうしよう〜〜とか、ゲイ なのは思春期の気の迷いで、もうすっかり収まってたらどうしよう〜〜とか……。とうの昔の恋愛……憧れに過ぎない初恋を、何本気にして持ち出しているんだとか言われたら、と思うと……素直に言えなかったんだ」

  ショゲ、と白い口元の口髭が、くにゃりと不格好に歪んだ。俺は、彼の頬へそっと手を伸ばし、そして自分の胸へと導いた。

  「大丈夫だよ。ずっと一途に……虎之兄さんの事が大好きだったよ」

  彼は表情をパッと華やがせると、満足気にウンウンと頷く。そして、俺の手を包み込むと、その掌に唇を寄せた。

  「お前は昔っから優しいよな。俺が遊び回ってるの見て、きっと……沢山傷ついただろ」

  「ううん、気にした事は無かったけど……虎之兄さんは、もう女遊びやめるの?」

  俺と付き合うわけだし、交際関係にある間はつまみ食いをやめるタイプなのだろうか?と素直な疑問を口にすると、虎之兄さんはデレッとだらしなく口を広げて言った。

  「いや、それはお前と付き合ったんだからケジメとして、遊び回るのはルール違反!……だとも思うんだが……」

  彼はグイッと距離を詰めるとイタズラっぽく笑う。

  「つまるところよぉ、俺もまだまだ若ェから、もうちっと遊んでいたい気持ちもあるんだよなァ〜〜……。それに、獣人の性欲お前一人で受け止められんのか?多分、俺が本気出したら……お前、ガチで壊れちまうぞ?」

  冗談めかして、しかしどこか本気を感じさせる言葉に、思わずブルリと身を震わせる。確かに、虎之兄さんは体力も性欲も人並み外れてるけど……さっき、あんなにシたのにそれでもまだ有り余るとか、一体どれほど底なしなのだろうか。

  「うん、まぁ……まだ他人ともヤりまくりたいっていうなら、むしろ良かった……安心したよ。俺も兄さんも若いんだからさ、まだまだ遊んでいろんな経験積んでみるのも、悪くないって思うんだ」

  虎之兄さんは俺の意見にフゥンと鼻を鳴らして言及こそしないものの、きっと心の底ではホッとしただろう。俺だって、あの猛る虎の性欲を押さえつけるほど、束縛系じゃない。

  「ま、浮気しないと人脈が広がらない……とも言うけど、そんな細かい話じゃなくって。お互い奔放に遊んで、多少浮つくのも許し合ってさ、それでも、心……精神のところで繋がれていれば、俺はそれでいいって、思うんだ」

  「心で、繋がるかァ〜〜……。何だか、それっぽいな」

  くつくつ笑って俺に体重を預けてくる虎之兄さんのズッシリした巨躯を抱きとめる。俺は、この温かくて優しい虎の義兄さんに、ずっと寄り添っていたい。

  「それに、虎之兄さんだってゲイの目線から見たら ……なよなよしてアナルばっかり使ってる女々しいヤツより、女遊びしまくってるヤリチンノンケの方が興奮するでしょ?」

  「ううう〜〜ん……?俺、バイだからピンと来ない所もあるが……ま、そうだな。確かに、女遊びは1種のステータスだからな!そういうサッパリして男らしいのは好みだな」

  後頭部で腕を組んだ虎之兄さんはゴロンと仰向けになる。昔から頼れるし、アッサリした考えをした人となりだったけど……離れている内に、随分大人な考えになったんだな。枕元に転がった、その横顔の輪郭は……かつて少年だった頃の面影を僅かに残しながらも、精悍で男らしく、それでいて優しい。

  「お前はいいのか?嫉妬しないのか??」

  「今さらだよ。今まで兄さんが女連れ込むの、どんだけ見てきたと思ってんの。今はもう結ばれて、恋人同士でしょ?そんなちっさな事で妬いたりしないよ。それに……虎之兄さんのそういうエロ猿なとこ、好きだし」

  「エ、エロ猿ぅ!?こちとら、虎だっての!あ、ギャグじゃなくて……ってか頼人、お前なーんか調子乗ってね?」

  「あはは!長年の片思いが実ったから、ちょっとハイになってんのかも」

  「コラァ!生意気だぞ、義弟のくせしてぇ〜〜!!」

  冗談めかしてじゃれてくる虎之兄さんの顎先や喉元をくすぐると、彼はくすぐったがって笑いながらも、その喉仏をゴロゴロ鳴らして甘える。

  少し前までこんな幸福にありつけるなんて……虎之兄さんの恋人になれるなんて、思いもしなかった。だからこそ、今のこの幸せが尊くて、手放し難く感じてしまう。

  思いがけず義兄弟で結ばれてしまった俺達だけど、これからどんな出会いや関係を築いてゆくのかな?

  でもまぁ、例えどんな風に変わったとしても、俺はこの優しくてたくましくて……ちょっと色ボケで、でも優しくて頼れて男らしい虎之兄さんと、ずっと一緒にいるのだろう。

  同性とか異種族とか義理の血縁とか、大した壁なんかじゃない。だって俺達は、愛し合っているんだから。