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ヒーロー達との交流(1)

  「西条研究所から依頼が出たのだが…今回お主達にはそこに行ってもらいたい。私より長いのだが…そんなことより他のヒーロー達と交流を深めてもらいたいんだ。」

  俺達は翠川研究所に全員集合している。達也君は未だに狸獣人のままで体力も怪人になってから回復していない。置いていくわけにもいかず俺は誰の反論も聞かず無理矢理達也君を連れてきたのだ。やはり彼がいないと楽しくないし何より俺達の仲間である。それから俺の…恋人なのだから。とりあえず行く準備をして研究所を出ると目の前にいたのはー

  「君達が翠川研究所のヒーロー達か。若いヒーローばかりだが実力はありそうだ。…すまない、紹介が遅れた。私は西条研究所の指揮官である西条孝臣(さいじょうたかおみ)だ。後ろにいるのは私の元でヒーローをしている者達だ。左から虎獣人の春日一輝(かすがいっき)、犬獣人の羽真斗真(はざまとうま)、熊獣人の内竹団(うちたけだん)、鮫獣人の東海林猛(しょうじたける)だ。」

  西条さんのところも若い獣人ばかりなんだ…それに俺達よりも礼儀正しい。俺達よりもヒーロー歴が長いのでこ失礼なことは出来ないな…。

  「こっちも紹介するか。まずは熊獣人の熊森雷太君、熊村吾郎君、熊原氷太君、熊原風太君。虎獣人の氷谷虎一君、犬獣人の火山犬二君と火山犬吾君、そして狸獣人の氷海達也君だ。」

  「氷海…?どこかで聞いたことのある名だな。」

  「!あの時私がスカウトしようとした奴か?だが…そいつは確か人族だったはずだが…。」

  「そうです。この姿は変身機能を使っているんです。今は理由があって人族には戻れないですけど…。」

  「…そうか。紹介も終わったことだし私の研究所に行くとしよう。付いてきてくれ。」

  西条研究所は俺達の街の外れにあるらしい。さらにいうと西条さんが務める大学の中。敷地も相当広く二、三の建物がそびえ立っている。その一角に彼の研究所があるのだがそこもまた広い…ソファやデスクなどの家具もあるが俺達全員で入っても全然スペースがある。

  「龍さんから伝言が届いた。お前達は二泊三日ここで私達と訓練をしてもらう。人数が多いからチームを作ってもらおうかな…みんなで相談して決めてくれ。」

  俺は勿論達也君と組みたいと思っている。多分吾郎さんも同じことを考えているだろう。とー

  「なかなか決まらないな…私が決めてもいいか?」

  西条さんがそう言うとみんな同時に頷いていた。俺もそう簡単に決まると思っていなかったが…。

  「今いるのは12人。それを三人ずつにして4チーム作ることにする。まずは…。」

  西条さんは黒板に俺達をチームごとに分けていく。それでどうなったかというと…

  チームA:春日一輝、火山犬二、火山犬吾

  チームB:羽真斗真、熊原風太、熊原氷太

  チームC:内竹団、氷海達也、東海林猛

  チームD:氷谷虎一、熊森雷太、熊村吾郎

  「というチーム分けにしたがどうだ?不満なら変えてもいいんだが…。」

  「これってどういう風に分けたんですか?」

  「チームAは敏捷性、チームBは瞬発力、チームCは協力性、チームDは力量だ。私はみんなのサポートに回るから何かあったら報せてくれ。」

  達也君とは別のチームになってしまった。西条さんにせっかく決めてもらったのだから文句は言えないけどやはり俺は達也君と一緒のチームがよかったな…。[newpage]

  チームが決まったところで早速訓練が始まる…と思いきや俺達は大学内の食堂にいる。各テーブルごとに三人ずつ座れるようになっているのだが…因みに訓練をする時は決まってチームごとに座って食べるらしい。

  「珍しいよね、他の研究所の人達と訓練するのって。」

  「そうだな…それにしても団、斗真と一緒のチームじゃなくて良かったのか?」

  「西条さんが決めたことだ…俺が文句を言う義理はない。お前らも訓練はちゃんとやれよ。」

  団さんは無表情で鋭い目つきのまま話す。なんだか付き合い辛い人だな…それに比べて他の人達は話していても楽しく感じる。達也君はと言うと団さんの隣に座っているのだが何故か俯いてしまっている。団さん…みんなから嫌われているのだろうか。とー

  「氷海、俺と一緒に来てくれ。」

  「あ…はい。」

  団さんは達也君を連れて食堂を出ていってしまった。気になった俺は見つからないように後をつける。盗み聞きは良くないのだけど…誰かが達也君と話しているのが気にくわないのだ。

  「結局みんな来たのかよ…。」

  「団さんは滅多に話さないんだ。少しでも俺達と会話ぐらいはしてほしいな…。」

  一輝さん達は団さんとはチームなのだがほとんど話さないらしい。それだけ団さんが三人と不釣り合いなのがわかる…それにしても団さんは達也君をどこに連れていくのだろうか。二人を追いかけて数分後…そこは人気のない場所。大学内なのだが滅多に通らないところらしい。もうすぐ訓練の時間なのにこんなことしていていいのだろうか…そんなことを思っていると後ろから西条さんに声をかけられてしまった。

  「お前ら…何やってるんだ?何を見て…あれは内竹と氷海か?珍しい組み合わせだな…。」

  西条さんも興味津津で耳を傾ける。やっぱり気になるんだ…そんなことを知らない団さんと達也君は…。

  「団さん、ここに連れてきて…何か話があるんですか?もうすぐ訓練の時間なのに…。」

  「…やはり訓練の後にしようと思う。その時はちゃんと聞いてくれないか?(あいつら隠れているつもりだがバレバレだ。くそっ…これでは話辛いじゃないか…。)」

  「あ…はい。」

  「…お前ら!さっさと訓練場に行くぞ!!氷海、話はまた後にしよう。」

  団さんはしっかり気づいていた。訓練の後にしようと言っていたからまた後をつけるとしよう…。[newpage]

  「それではチームごとに分かれて訓練をしてくれ。前半後半一時間ずつで合計二時間。休憩は三十分とする。そして必ずヒーローの姿で訓練をしてくれ。」

  俺達は大学内の中にある訓練場にやってきた。ここにはトレーニングジムやVRなどの設備がある。Aチームは回避訓練、Bチームは走り込み、Cチームは技を使った訓練、Dチームは筋トレである。

  〜Aチーム〜

  「君達…名字は一緒なんだね。」

  「そうだけど血は繋がってないんだ。でも兄弟みたいに親しくしてるよ。それにしても一輝さん達のヒーロー姿…露出度が凄いね。」

  「自分のイメージでこの姿になったんだけどやっぱり恥ずかしいな。君達のヒーロー姿の方がよっぽどいいよ。でも…俺の友人を助けるためにヒーローになったんだから文句は言えないけどね。」

  〜Bチーム〜

  「空手と柔道の格好ですか〜格好いいですね。僕もそっちの方が良かったです…。」

  「まあまあ、斗真さんのヒーローの姿も悪くないよ。動きやすそうだし…。」

  「ありがとう…そう言ってくれると嬉しいよ。この姿になった時は本当に恥ずかしかったんだよ?でも…一輝さんも同じことを言ってくれたんだ。」

  〜Cチーム〜

  「東海林さん、団さんの技なんですけど物凄い威力を感じますね…。」

  「団の技は掌に力を込めて一気に放つんだ。だけどエネルギーの消費が激しいから何発も撃てないという弱点がある。一人の時は仕方ないが一緒に闘う時はいつも最後にとどめをさしてもらってるんだ。」

  「そうなんですか…それにしても二人のヒーロー姿…露出度が凄いですね…。」

  「お前ら楽しそうに話してんじゃねえよ。サボってないで訓練しろよ…。」

  〜Dチーム〜

  「くそっ…俺Cチームがよかったな…。達也君と一緒じゃないと楽しくない。」

  「西条さんが決めたんだから仕方ないだろ…でも俺も同意見だ。あの二人が羨ましい…。」

  「雷太も吾郎さんも同じことを思ってたんだ…。」

  「他のところも楽しそうでいいな…。」

  「休憩時間になったら達也君の所に行こうぜ。」

  「そうだな。」

  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

  「よし、三十分経ったから休憩してくれ。」

  休憩時間になると俺はすぐに達也君の所に向かった。しかしそこには団さんが一緒にいて…近寄ろうとすると鋭い目つきで威圧されてしまう。

  「だ…団さん。達也君は俺達の仲間なんですから独り占めしないでくださいよ…。」

  「お前らはいつも話してるからいいじゃねえか。俺は毎日話せないんだから我慢してくれ。」

  「雷太、今日くらいは譲ってあげなよ。」

  うっ…結局俺は達也君と一緒にいられないのか。仕方ない…俺は離れた所に座り二人の会話を盗み聞きすることにした。それに気づいた吾郎さん達も近くに来て同じことをする。やはりみんな気になるんだな…。

  「おいお前ら!盗み聞きするのやめろ!…ここだと話辛いから別の所に行こう。」

  団さんは達也君を連れて訓練場を出て行ってしまった。それでも俺は気になって仕方ない…そう思い後をつける。訓練場から出るともう二人の姿はなく慌てて探すことになってしまった…。

  〜氷海達也視点〜

  「ここなら誰にも邪魔されずに話せるな。」

  団さんは私を雷太さん達から遠ざけて人気のない場所に連れてきた。と言っても訓練場の隣にある部屋にいるんだけどね。

  「団さん…話ってなんですか?」

  「氷海…いや、達也君。俺は…達也君と付き合いたいと思ってたんだ。以前スカウトしたことを覚えてるか?あれは俺が提案したんだ。西条さんに達也君をここに入れてほしいと必至に懇願して…しかし龍さんに先に取られてしまった。離れていても俺は達也君のことを思い続けた…俺の気持ち分かってくれるか?」

  「……。」

  「すぐに答えは出ないだろうな。でも俺…待ってるからさ。達也君の気持ち…受け止める。」

  団さんから本音が語られる。それに私も応えたいけど熊森君達はどう思うのだろうか。

  「…私、団さんのことは好きです。ですが…。」

  「分かってる。龍さんの研究所に一緒にいる奴らのことだろ?離れろとは言ってない。」

  「団さん…私は……。」

  言葉が続かない。団さんは私の答えを待っているのに…息が詰まっていて声を出せない。それに目から涙が溜まり零れ落ちる…私は…どうしたらいい?とーいきなり団さんが私に抱きついた。今はヒーローの姿のため団さんの体が直に感じる…その瞬間私は力が抜けてその場に倒れ込んでしまった。

  「悪いな…俺のせいで…。でも達也君が答えを出すまで俺は待ってるからな。」

  私は団さんにお姫様抱っこされながら訓練場に連れて行かれるのだった…。[newpage]

  「お?内竹、遅かったじゃないか…って氷海はどうしたんだ?休憩している間に何があったんだ?」

  団さんが達也君をお姫様抱っこして訓練場に戻ってきた。達也君の目には涙が溜まっていてぐったりとしている。団さん…一体達也君と何を話したんだ…?

  「いずれバレると思うから言っておく。俺は達也君と付き合いたいと思っている。斗真、お前は幼馴染だから分かってくれるよな?」

  「団さん、好きな人いたんですね…それでどうするんですか?ここに入れるんですか?」

  「勝手に決めるな。達也君は俺達の仲間だ…いくら団さんでも渡すわけにはいかない。」

  訓練場内に亀裂がはいってしまう。俺は団さんを鋭い目つきで睨みつけ火花を散らす。

  「熊森…だっけ?一対一のサシで勝負しろ。それで勝った方が達也君と付き合う…どうだ?」

  「なんでだよ!元々達也君は俺と付き合ってるんだ!勝負しなくてもいいだろ!!」

  「二人共やめるんだ、さっさと訓練を開始してくれ。」

  雲行きが怪しくなってきている…みんなはそれぞれの場所で訓練を始めるが俺と団さんはそのまま動かず睨み合いを続けていた。

  「俺は一度決めたら譲らない性分だ。お前も多分そうだろうから言っておく。俺は前から達也君のことを思ってたんだ。漢ならサシで勝負しろ。」

  団さんは本気だった。勝負してもし俺が負けたら達也君は団さんに盗られてしまう。それだけは避けたいけど…俺が言うまで黙ってるんだろうな。

  「…分かりました。俺が勝ったら達也君に手を出さないでくださいよ。」

  「よく言った。では…始めようか。」

  団さんは達也君を訓練場の壁に連れて行き凭れさせまた俺の前に戻って来る。

  「言い出したら聞かないからな…団の奴。そこまでして達也君と一緒に…。」

  いつの間にかみんなはまた集まっていた。やはり俺達のことが気になって仕方がなかったようだ。

  「降参するまで続けるからな。俺は手加減しないからな…なるべく早くしてくれると嬉しいぞ。」

  それはこっちのセリフである。という顔をして…団さんには伝わったようでフッと笑みを零した。

  「仕方ない…私が審判をしよう。合図をしたら始めるんだぞ。では…始め!」

  西条さんの合図で俺達は動き出す。先に仕掛けたのは団さんだった。掌に光が宿り徐々に大きくなる…放出するのに時間がかかるなら早めに決着をつけたいところだが嫌な予感がしてその場で止まってしまう。

  「ほう…お前でもこれは危険だと思うんだな。しかしいいのか?これではお前が負けることになるぞ?」

  団さんが挑発をしてくる…それだけ自信があるということだ。考えている間にも光の弾は大きくなるだけだ。俺は勢いよく団さんに向かっていく…と、その時である。

  『グオオオオオォォォォォ!!!』

  「な…なんだ!?この声は…怪物か!?」

  声とともに地響きが起こる。建物に亀裂が入り破片がパラパラと落ちかけている…このままではみんな下敷きになってしまう…!

  「みんな!外に出るんだ!内竹!氷海を頼む!」

  「分かった!…?達也君が…いないぞ!?」

  「まさか…この声は…。外から…?」

  急いで訓練場の外に出てみる。そこにはグリズリーの怪人が暴れ回っていた。

  「怪人が出現したぞ!大学内の外に出したら大混乱になる!ここで仕留めるぞ!!」

  みんながグリズリー怪人を仕留めようと構える。その時俺はあの時虎獣人達に捕まったことを思い出した。達也君は虎獣人に対して怒りのオーラを発して…そして怪人化した。でもその時はまだ意識を保てていた筈だ。そう考えている間にみんなは怪人に向かおうとしていた。

  「待ってください!あれは…達也君なんです!!」

  「なんだと…!?どういうことだ!?」

  「以前なんですけど彼は怪人に捕まったことがあるんです。その時は意識を保てていたんですが今回は多分俺達のせいだと思います。俺達が喧嘩をしたせいで怒りとストレスが溜まって…こんなことに…。」

  「な…ではもう元には戻れないのか?」

  「一つあるんです。ですが…今の彼を止めれるかは分かりません。」

  「話している場合か!?その間にも建物が壊されているぞ!!早く怪人を止めないと…。」

  「…熊森、どうしたら止められる?」

  団さんはこんな時でも冷静で落ち着いている…黙ったまま腕を組んで俺が言うまで待っている。

  「危険な目に遭いますが…いや、そんなこと言ってても仕方ないですね。達也君に以前聞いたんですが…ヒーローの精液で元に戻ると言ってました。」

  “精液“と言う言葉にみんなは黙ってしまった。ヒーローの精液は力の源であるためそれを摂られてしまうと能力を一時的に使うことが出来なくなる。分かっていたことだけどそんなことをするくらいなら怪人を殺すしかない。だが今ここにいる怪人は達也君だ…大事な仲間を殺すことは出来ない。

  「それでお前はどうしたい?」

  「俺は…やりますよ。もし元に戻らなければ死ぬことになりますが…ヒーローとして達也君を助けてあげたいと思います。」

  「…分かった。俺も協力しよう。」

  団さんだけは承諾してくれた。一人でも納得してくれるならそれでいい…俺はそう思った。

  「熊森、内竹。怪人はお前達に任せる。俺達は大学内の人達を安全な場所に避難させてくるからな。」

  俺と団さんを残し西条さんを先頭にみんなは行ってしまった。達也君…絶対に元に戻してやるからな![newpage]

  「それで…どうするんだ?」

  「まずは真っ向から攻撃ですね…ですが手加減して下さい。ただ一定の距離まで詰めると触手を出し始めるので翻弄しつつ動けなくなるまで攻撃しましょう。」

  「“精液“を与えると言っていたがそれはどうするんだ?捕まって搾り取られるまで待つか?」

  「それで元に戻るとは限りません。今の達也君は相当怒っていますので…以前怪人化した時は意識を保てていたので精液を与えたら元に戻ったんです。」

  「…まあなんとかなるか。まずは怪人を大人しくさせるんだったな。指示は任せたぞ!!」

  団さんは先にグリズリー怪人に向かっていく…それに気づいた怪人は何本もの触手を出し団さんに向かって放つ。俺はというとその隙に雷属性の技で動きを止めようとしていた。

  「熊森!早くしろ!」

  「喰らえ!“サンダーボール“!!」

  雷の弾が俺の手から放たれ怪人に向かっていく。しかし威力が弱かったのか弾かれてしまった。

  「何をやってるんだ!もっと威力のある技は…!あ…。」

  団さんの足に触手が絡みつきそのまま宙に浮き上がる。今の団さんは逆さになっていて…怪人の目の前に移動させられる。さらに触手が団さんの体に巻き付き大の字にされてしまう。

  「くっ…こいつ結構力が強い…!」

  「団さん!今助けます!」

  「来るな!俺は大丈夫だ。」

  『グゥゥゥゥゥ……!』

  グリズリー怪人は団さんの体を触手で弄ぶ。肩、胸、腰、足に鉄製のアーマーを付け頭にはバイザー付きのヘルメットを付けている団さんだがそれらの装備が全て溶かされレスラーパンツ一丁にされてしまう。そこに触手が入り込み団さんのものを包み込み上下運動を開始した。団さんはすぐに悶え口を大きく開けてしまう…それを触手が見逃すわけがなく容赦なく入り込み粘液性の液体を流し込んだ。それのせいで団さんのものは膨れ上がりレスラーパンツを突き上げてしまった。

  「まだまだだな…俺はこんなことではやられないぞ!」

  団さんは怪人に挑発をした。それに反応したのか怪人はさらに触手を増やし団さんの体をすっぽりと包んでしまう。触手の中で団さんは俺に目配せをして何か合図をしているが…頭の硬い俺は分からなかった。その間に触手は団さんの一丁羅であるレスラーパンツを剥ぎ取り彼のものを外に曝け出す。すっかり固くなった団さんのものに触手が根本まですっぽりと覆い粘液性の液体を出しながら扱いている。

  「俺のを摂るならもっとやれよ。」

  余計に怒らせるのはどうかと思うが…怪人はすっかり団さんのものを扱くのに夢中になっていた。

  「はぁ…はぁ…まだ…だ…。」

  少しずつ団さんは息を切らしている。股間を見ると先走りが出てきていた。本当だったら団さんに動きを止めてほしかったのに危険な方を選んだ。危険な目に遭うことを分かっているのにそれでも俺は言うことが出来なかった。今団さんを助けないと多分危ないだろうけど…俺にはその対策を素早く練れなかった。

  (ああ…気持ちいい…もう…限界だ…。)

  団さんの顔が蕩けてきている…そろそろ限界が近いのかもしれない。成功するか分からないが任せるしかないのだ。そして団さんは体を仰け反らせ勢いよく吐精してしまった。彼の精液は触手によって綺麗に吸い取られ団さんのものについている精液も全て舐め取られる。その時グリズリー怪人に変化が訪れる。

  『…!だ…団さん…。』

  「達也君!」

  『熊森君…私は団さんを犯してしまったのですね。』

  達也君が正気に戻った…でもまだ終わっていない。今度は怪人化から元に戻さないといけないのだ。そのために必要なのが一つはヒーローの精液。もう一つは…

  『私は…二人の闘いを止めようとしてたんです。ですがそのせいでこんなことに…。』

  「大丈夫だ。今これを飲ませてやるからな。」

  俺は持っていた鞄から一つの薬を取り出す。それは怪人化から元の姿に戻す薬で…達也君が怪人から元の姿に戻った後に研究所に戻り作ったものである。ただ…怪人化したら自分では接種できないので俺に持たせていたのだった。俺は早速達也君にその薬を渡そうと近づく。達也君はそれを触手で包み込むと口まで運び放り込んだ。薬の効果はすぐに現れ怪人化した達也君は光に包まれ元に戻ったのだった。

  「…すみません。そうだ、団さんを回復しないと…熊森君、鞄を下さい。」

  達也君の鞄には様々な薬が入っている。俺達が何かあった時のために常時持ち歩いているのだ。彼はその中から精力薬と回復薬を取り出し団さんに飲ませる。

  「うっ…た…達也君…元に…戻ったんだな…。」

  「私のために危険な目に遭って…本当にすみません…。」

  「いいんだ、無事なら…とりあえず寝かせてくれ…。」

  団さんはそう言うと目を閉じ寝息を立てた。かなりの体力を消耗したのだから仕方ないけど…俺は心の中で団さんにお礼をいい達也君と一緒に見守るのだった…。[newpage]

  達也君が怪人化から元の姿に戻って数分後…団さんを治療室まで連れて行きそこで様子を見ていた。達也君は表情をすっかり曇らしていて俯いてしまっていた。とーそこに西条さんが入ってくる。

  「熊森、内竹の様子はどうだ?」

  「とりあえず大丈夫…とは言えないですね。ですが達也君の薬で安定はしてます。」

  「そうか…二人はそのまま内竹の様子を見ててくれ。私はこのことをみんなに報告してくる。」

  「あ…俺も行きます。状況を知っているのは俺だけですので…達也君、団さんを頼んだ。」

  俺は西条さんと一緒に治療室を出る。俺は何も出来なかった…達也君は団さんと一緒に居たいというかもしれないがその時は受け入れようと思っていた。

  「熊森、氷海を残していいのか?」

  「俺は何も出来ませんでした。彼がここに残りたいと言うなら受け入れるつもりです。」

  「だがな…。」

  「もういいんです…行きましょう。」

  俺は西条さんを振り切り早足で訓練場に向かう。その時目に涙が溜まりポロポロと零れ落ちていた。

  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

  その頃治療室では達也君が団さんの様子を見ているところだ。団さんは達也君の薬のお陰で回復はしたが効果が出るのに一日はかかる。

  「団さん…すみません。」

  「達也君、もういいから訓練場に戻って…。」

  「私…団さんの側に居たいと思います。熊森君達は反対するかもしれないですけどそれでも私は…一緒に…。」

  「…言っただろ?あいつらと離れなくてもいいと…まだ2日ある。それまでに答えを出して置いてくれ。」

  「団さん…。」

  達也君の目から涙が溢れている。団さんはゆっくりと手を伸ばし涙を拭う。

  「辛かったな…俺に逢わなければこんなことにはならなかった。だが一緒にいてくれるなら俺は嬉しい。」

  「私…決めました。団さんと一緒にいます。ここに残ってずっと一緒に…。」

  「いいのか?あいつらと離れることになるんだぞ?」

  「熊森君達と離れるのは嫌です。ですが…団さんとも離れたくないです。」

  「すぐに答えを出さなくてもいいんだぞ?」

  「自分のことは自分で決めます。熊森君達もきっとすぐに賛成…とはいきませんが私が決めたことなら受け入れてくれるはずです。」

  「…分かった。明日になったら動けるようになるからその時に全員に話をすることにしよう。今日はどうするんだ?俺は一日動くことが出来ないからな…。」

  「一緒にいます。みんなだったら多分そうしますから…私は団さんが動けるようになるまで待ってます。」

  達也君は団さんと一緒になることを選んだ。そのことを明日俺達の前で言うことになる。達也君…俺はもう君に逢うことは出来ないな…。

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