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ヒーロー同士の争いとその後

  「暇だなあ…」

  吾郎さんが翠川研究所に来て数週間。俺達はヒーローの仕事をしているのだが怪人は全く現れなかった。怪人がいないならまたレスリングのコーチに戻ろうかと思い始めていたけど達也君と一緒にいたいし…ヒーローの仕事が楽しいと感じていた。

  「雷太、パトロールくらいはしないか?」

  「そうだな…龍さん、行ってきていいか?」

  「それは構わんよ。気を付けて行ってきてくれ給え。他のヒーロー達もパトロールしているから怪人の出現情報もあるかもしれないからな。」

  「パトロールに行くんですか?私も行きますよ。」

  「俺はここに残って薬の開発をしているよ。」

  吾郎さんはあっさりと達也君を手放した。でもまだ何か魂胆がありそうで不安だった。それはさておき俺達はヒーローに変身し研究所を出る。そこには牛、虎、猪など沢山のヒーロー達が勢揃いだ。多分俺達よりも先輩だと思うけど…なんでここにいるんだ?

  「お!お前ら大活躍だったな!怪人だけど全く出現してないぞ。だけどパトロールくらいはしないと思っていたところだ。ところで大活躍だったお前らにパーティを設けたんだけど一緒に来てくれないか?」

  「ヒーローの仕事をサボって大丈夫ですか?俺達はそんな所には行く気はないです。」

  「そんなこと言うなよ。せっかくお前らのために設けたんだぞ?行かないと他のヒーロー達にも迷惑がかかると思うぞ?」

  なんか胡散臭いような…でも確かに行かないとまずいような気がするので仕方なく行くことにした。その時達也君がヒーローウォッチで誰かと連絡をとっているようだけど…俺は気づかなかった。[newpage]

  ヒーロー達に連れられて俺達はパーティに誘われた。

  他のヒーロー達も勢揃いだけどなんだか鋭い視線を感じる…とー虎獣人のヒーローが俺達のところによって来た。でも…少し怪しい気もするけど…。

  「よく来たな!お前らのために沢山料理を作ったんだぞ!早速食べてくれよな!」

  虎獣人のヒーローは俺達の背中を押しながら料理のあるテーブルに連れて行く。確かに美味しそうだけど…虎獣人のヒーローを見ると早く料理を食べろと言わんばかりの顔をしている。仕方無い…と俺は料理に手を付けるが達也君が何か気づいたようで止めに入った。

  「貴方は本当にヒーローなんですか?料理に睡眠薬を入れるなんて…どうしてですか?」

  「なんだこいつ…先輩に歯向かうつもりか?しかも俺が使えない読心術まで使えるのかよ…おまえら!こいつは怪人の類かも知れないから捕らえてしまえ!」

  ヒーロー達が達也君に攻撃を仕掛ける!同じヒーローなのになんでこうなるんだ…でも達也君は守らないといけない!虎一達も察したように構えていたので俺も達也君の前に立ち塞がったが…あっという間に俺達は払いのけられ達也君がヒーロー達に囲まれてしまう。

  「さあ…覚悟しろ!この…怪人め!」

  ヒーロー達は達也君を気絶するまで痛めつけると猿轡を噛ませ手足に手錠を付けそのまま引きずる。その先にはカプセルがありそこに達也君が入れられてしまう。

  「お前はこれから執拗に精液を絞り取られるんだ。その精液は有効に使わせてもらうぜ。さて…早速精液を提供してもらうぞ。」

  虎獣人のヒーローがカプセルについているスイッチを押すと触手のようなものが現れ達也君の体に纏わりつく。そして股間に触手が付くと容赦なく彼から精液を絞り取る。達也君だけでなく俺達も動けないのに酷い仕打ちだ…ヒーロー達は嫌らしい顔をして達也君から精液を絞り取られるのを見ている。

  「かなりの量だな…相当溜め込んでいたようだな。だがまだだ…もっと精液を出してもらおうかな。」

  達也君は精液を絞り取られすぎてヒーロー姿が解けてしまい全裸になってしまった。それを見た猪獣人のヒーローが更に追い打ちをかけるようにカプセルの中に入り達也君の後ろに回ると自分のものを達也君の尻に突っ込んだ。そして腸内を刺激し始めるとすぐに限界が来て大量に射精してしまう。

  「たっぷり精液をぶち込んだからまだまだ出してくれるだろう。俺はどんどんこいつを犯して精液を出しまくるからお前らも手伝ってくれよ。」

  「俺もやらせろよ…仕方無い。じゃあ俺は前を犯させてもらうからな。」

  虎獣人は達也君のものを頬張り牛獣人は乳首を刺激し始める。それと同時に奴らにも触手が纏わりつき股間と胸に張り付いて刺激を始めた。気持ち良さそうな顔をして勢いよく射精をすると触手に繋がれた装置へと運ばれ溜まっていく。あいつらはもうヒーローではなく怪人と同じ分類だ。しかし助けようにも体が動かない…とー

  「お前ら!俺の後輩達に何をしてるんだ!」

  目の前に吾郎さんが立っていた。来ないと言っていた筈なのにどうして…もしかして達也君がヒーローウォッチで連絡をとっていた時か…?

  「ご…吾郎さん。貴方も活躍してたんですよね?ですが俺達よりも先輩な人がなぜ庇うのですか?」

  「…!よくも俺の恋人を…しかも精液なんて集めてどうするんだ?それで精力が上がると思っているのか?」

  「こいつらが活躍してて悔しかったんです…それで奴らの精液を絞り取って能力を得ようと…。」

  「それはお前らが活躍しなかっただけだろ…それより早く俺の恋人を返すんだ。」

  「駄目です!こいつだけは…。」

  吾郎さんは何も言わずカプセルをぶっ壊し達也君を助け出す。ボロボロになった彼を見て吾郎さんは他のヒーロー達を殴り倒した。そして倒れている俺達も一緒に担ぎあげその場を去るのだった。[newpage]

  吾郎さんはボロボロになった俺達を担いで研究所に…ではなく自分の家に連れてきた。達也君はベッドに寝かせ俺達は床に寝かせられる。そして独自で開発した薬を飲ませた。その薬で俺達は完全に回復したのだが…達也君には効果がなかった。

  「達也君は人族だからな…やはり効果がないか。それに精力をかなり抜かれてるから回復も遅いな。」

  「同じヒーローなのになんでこんな仕打ちをされないといけないんだ…そのせいで達也君まで巻き込んで…。」

  「それはもう忘れろ。今は達也君の怪我を治さないといけないからな。俺は回復薬を作ってくるからお前らは達也君を見ていてくれ。」

  吾郎さんは調合室に入っていった。達也君が怪人になった時の光景が目に浮かぶ。達也君は狸獣人に変身したままだけど体中切り傷と殴られた跡が何か所もあってそこから血が溢れ出ていた。それに精力が少ないから呼吸もし辛そうで…とても弱々しい姿になっていた。彼は狸獣人に変身してから相手の考えていることを表情で読み取る…いわゆる読心術を身に着けている。そのせいで怪人やヒーロー達に狙われてしまった。能力を得るには相手の精液を取り込むこと…勿論俺達も可能だけど達也君は仲間だから奴らのようなことは絶対にしない。

  「回復薬が完成したぞ…早速飲ませるからな。」

  吾郎さんは達也君に回復薬を投与するが何の反応もないようだ。回復薬は体力を回復させるだけで精力は回復しない。でも傷跡がなくなっているのを見て俺は少し安堵していた。

  「…後は精力が上がる薬を投与すれば大丈夫だ。早速作るとしよう。」

  吾郎さんは再び調合室に入っていった。ヒーローにとって必要な源である精力。それはヒーローによってまちまちだけど…特にレスラーなどスポーツをしていると精力が多いようだ。達也君は研究所で助手をしているけどそれでも俺達と同じ位の精力があった。とー

  「雷太!達也君が目を覚ましたぞ!」

  「達也君!大丈夫か?」

  達也君は目を開けているがなんだか様子が変だ。よく見るとヒーローウォッチが反応している。そこには何かが書かれていた。

  [心配かけてすみません…。私…このままヒーローを続けていいのでしょうか?続けていたら熊森君達を巻き込むことになってしまいます。それに私の能力…熊森君ならあげてもいいかなと思ってます。]

  「心配をかけているのは俺の方だ。達也君がいなかったら怪人達に勝てなかったんだ…今度は俺が達也君を守る番だ。それに達也君の能力を知った時は本当に驚いた。怪人達と闘う度に新しい機能を開発してくれて…達也君の能力は俺達にとって必要だ。」

  [熊森君。ありがとう…。]

  達也君はゆっくりと目を閉じる。表情も少し微笑んでいるけど目から涙が溢れていた。

  「お前らちゃんと達也君の面倒を見てたのか?…なんだか表情が良さそうだぞ?俺が薬を作っている間に何か楽しいことでもあったのか?」

  達也君との会話は吾郎さんには言わない方が良さそうだ…言ったら多分弄られそうだ。それはともかく吾郎さんは達也君に精力を上げる薬を投与した。

  「精力の薬の効果は精力の多さによって変わる。達也君は…相当な時間が必要かもしれない。その間眠ったままになるから様子を見るなら研究所に帰って見るんだ。」

  「しかし…どうやって運ぶんだ?あのヒーロー達…また達也君を狙いに徘徊しているとおもうぞ?」

  「透明化機能を使えるか?それを使って達也君を透明化して運ぶんだ。」

  なるほど…吾郎さんも何かと考えているようだ。早速達也君を運ぶのだが吾郎さんが担いでいた。俺は反論しようと思っていたけど…吾郎さんの方が適任かな…。それはさておき達也君を透明化させて研究所に戻る俺達。吾郎さんの家から出て…今は街中にいる。街中にはヒーロー達が達也君を探して徘徊している。

  「お前ら!あいつをどこに隠した!」

  「教えるわけ無いだろ?俺達の仲間をお前らに渡す気もないし…頑張って探してくれ。」

  「くそ…今度逢ったら本当に許さないからな。」

  俺達はヒーロー達を無視して無事に達也君を研究所に連れて来ることができたのだった。

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