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犬レスラーVS植物怪人

  僕は犬獣人の火山犬二(ひやまけんじ)。現役のプロレスラーである。所属は後程教えることとして…今は大会に出場することになっている。個人戦とチーム戦があるのだが今回はチーム戦で四人で来ている。大将は熊森雷太(くまもりらいた)。中将は虎獣人の氷谷虎一(ひたにとらかず)。先鋒は僕。参鋒は同じく犬獣人の火山犬吾(ひやまけんご)である。僕と犬吾は苗字は一緒だが血が繋がっていない…所謂赤の他人である。名前を聞いたときはそう思っていたのだが…年齢は同い年で30歳。因みに雷太達もそうである。高校を卒業したあと僕達はそれぞれの道に進んだ。雷太はレスリング部のコーチ、氷谷君は就職してサラリーマン、僕と犬吾はまだ何をするか決めていなかったからボランティアやイベントに参加しながら仕事を見つけようとしていた。因みに言ってないけど僕はプロレスラーになり…そして同時にヒーローの仕事をしている。何故こうなったのか話しておこう。

  僕達が卒業して雷太は学校でレスリング部のコーチをしていた。僕もその時犬吾と一緒に行って手伝ってあげていた。ただレスリング部は絶対に裸にならないといけないし…しかもその度にムラムラしてきて股間のものが大きくなってしまう。いやいやだったけど雷太とは友人だから少しばかり出来ることはしたいと思った。部活が終わり僕は犬吾を連れてあるイベントで公園に来ていた。まあ大体は清掃かヒーローショーの観戦くらいしかしてないけど…そんなある日龍人が目の前に現れる。

  「君達、ちょっといいかな?私は翠川龍(みどりかわりゅう)だ。少し話せる時間はあるか?」

  「いいですけど…何か用ですか?」

  「ここでは分が悪いから移動しよう。私の研究所まで来てくれ給え。話はそれからだ。」

  公園からそれほど離れていなかったが隠れるようにして建っている建物。そこに翠川龍(みどりかわりゅう)研究所という立て札がかけてあった。

  「君達には知ってもらいたい。まずはここのことだな。私の研究所ではヒーローのサポートをしている。私が研究所を立ち上げるとともに悪の軍団が出てきた。最近出現した奴らで…それを対峙して一掃するためにこの研究所を建築したのだ。」

  何を言っているか分からない。ヒーローって…正義の味方の?最近出てきた悪の軍団と闘うために?

  「ヒーローになると能力が使える。更に能力を持った人物を特定出来るようになる。」

  「ヒーローになったらその能力を使えるのですか?」

  「使えるまでに時間がかかる。それで…君達はどうしたい?ヒーローとして活動してみるか?」

  「面白そうだね。犬吾、やってみようよ。」

  「そういえばヒーロー好きだったよな。でも…とりあえず見るだけにしないか?ちゃんと把握しないとやれるか分からない。」

  「そうだね。龍さん、とりあえず何をしているか見せてもらえますか?見たら変わるかもしれないので…。」

  「分かった。では入りなさい。」

  龍さんと一緒に研究所に入るとそこに人族がいた。彼は僕を見ると言葉を発さなかったがにっこりと笑顔を返して…怖がるどころか僕に近づいてきた。それを見た僕は何故かドキッとして顔が赤くなってしまう。でもなぜ人族がいるんだ?獣人が怖くないのか?

  「この子は私の助手である氷海達也君だ。人族ではあるが獣人のいる学校を卒業しているそうだ。因みに君と同い年だから気があいそうだな。」

  「お久しぶりです。…火山犬二君と火山犬吾君ですね?私は貴方達と同じクラスでした。」

  そういえば一人だけいたな…。自分から話しかけることはなかったしいつも一人で佇んでいたような…。声をきくのは多分これが初めてだったはず。雷太達も同じクラスだったから覚えているはずだ。

  「彼にはここでヒーローのサポートをしてもらっている。私が必至にスカウトして引き入れたんだ。」

  自慢気に語る翠川さん。それにしても達也君がそんなに熱心だった記憶がない。達也君は卒業したあとすぐ翠川さんにスカウトされたらしい。彼は研究するのが好きで…高校の時ノートにびっしりと書き留めていたらしい。僕が日直の時彼のノートを盗み見したことがあって…それを書き写していた。字も綺麗だったし絵なども入れてわかりやすかった。レシピも独自で開発しているとか。どれだけ熱心なんだ…。

  「…僕もヒーローになれますか?」

  「それは自分次第だ。」

  僕は即決でヒーローになることを決めた。勿論犬吾もである。それになるために服を脱がされて精液を摂られて…恥ずかしい思いをしたが仕方がなかった。こうして僕と犬吾もヒーローになったわけだけど雷太には内緒にしているのだった。因みにだけど僕は火の能力、犬吾は風の能力が備わっているとか。まだ実感が湧いていないけど違和感はあったんだ。[newpage]

  「三回戦は全員参加です。悪の軍団の方も人数が揃いましたので…ですがリング場が狭くなりますね。少しお待ち下さい。」

  悪の軍団は植物怪人(木、花)の二人に追加で蜥蜴と蜘蛛の怪人が参加するようだ。相変わらず気持ち悪い奴だな…とそう思っていると審判がどこからかスイッチを取り出し押していた。すると観客席が移動し…というか会場から観客席がなくなった。危険だということで観客にはモニターで見てもらうらしい。リング場もそれに伴ってロープがなくなり会場が試合範囲になっていた。この会場は仕掛けが凄すぎる…。

  「では…三回戦!開始です!」

  審判の掛け声でゴングがなり試合が始まる。怪人達はもう攻撃を仕掛けている…しかし標的は雷太だけだった。彼が一番動きが遅いと判断したようだけど普通は動きの速い僕か犬吾を狙う筈だ。考えているうちに雷太は全裸にされ手足を触手で拘束されていて…そして触手で彼を弄り始めていた。蜥蜴怪人は雷太の尻に自分のものを入れ腸内を刺激し、蜘蛛怪人は胸を舐め回し、植物怪人(木)は股間に触手を巻き付けて扱いていた。雷太は前回の試合で精力増強剤を打たれているせいか股間のものはすぐに勃起し…喘ぎ声を出してしまっていた。植物怪人(花)はというと雷太の股間の下にいて…射精して精液を出すのを待ち構えているようだ。相変わらずこいつらはクローン開発のために獣人の精液を集めているのか…。

  「こいつが一番精力があるからな。それにお前らより体格がいいから精液の量も半端ないと思ってこいつを狙ってたんだ。全員参加だと言われた時は驚いたが誰が相手になっても必ずこいつだけを狙おうと思っていた。」

  怪人が話している間に雷太は気絶していた。股間から先走りが垂れていて尻は蜥蜴の先走りで汚れていた。

  「こいつの中、凄くいいぞ!中にたっぷりと精液をぶち込んでやるからな!それでお前の精液を尻尾にある触手で吸い取ってやるからよ。ところでそこの花野郎!ちゃんと仕事しろよ!」

  「精液が出てもお前らにはやらないぜ。蜥蜴が言ってたが花怪人、自分だけ楽して…仕事しろよ。」

  花怪人は呆れたように舌を雷太の股間に伸ばす。奴の舌はチューブ状になっているようで…尿道に直接入れていた。僕はこの隙に技を使って倒そうと思っていたけど…雷太まで巻き込んでしまうのはどうかと思う。

  「お前の舌は便利だよな…。」

  「獣人も人族と同じで精液を作る場所が二つあるのか。俺の舌は二つに分かれているから両方吸えるぜ。後でお前らにも分けてやるから待ってろよ。」

  雷太はもう限界を越えているが花怪人の舌が直接尿道に入っているので射精出来ないようだ。

  「こいつの精液…かなり特濃だぞ。お前らにはもったいないな…全部俺がもらってやるよ。」

  「ふざけんな!裏切る気か!」

  仲間割れ…?これはチャンスかもしれないと思い達也君が開発した薬を飲んだ。すると体が熱くなり発火した…と同時に口が勝手に開く。

  「フレイムウェーブ!」

  炎の波が突然現れ怪人達に向かっていく。蜥蜴以外の三人は炎に包まれて灰となって消えていった。雷太を拘束していた触手もなくなりリングに叩きつけられる。

  「お前ら…まさかヒーローか!?聞いてないぞ!俺だけでもこいつの精液を採取して逃げるしか無いな。」

  蜥蜴怪人は尻尾の触手を雷太の股間に取り付け直接精液を吸い取っている。これまでに戦った怪人は精液をクローン開発のために集めていることを知っているからこれ以上は我慢出来ないと僕は犬吾の方に走る。

  「犬吾!あれやるよ!」

  僕は犬吾と手を合わせる。風と炎が融合してそれが熱風になった。達也君から教えてもらったけど…これは複合技(ユニゾンアタック)と言うらしく本当だったらヒーローの姿でないと使えないらしい。でもさっきの薬を飲むといつでも出来るとか。蜥蜴怪人も炎に包まれ灰となって消えていったのだった…。[newpage]

  「勝者!チームレスラーズ!これで悪の軍団レスラーは全ていなくなりました!」

  漸くか…全試合雷太だけが酷い目に遭っていた気がするけど気にしないでおこう。その雷太は全裸で倒れていてはあはあと息を切らしている。というかとりあえずレスラーパンツを履いてほしい…まあ最終的に僕が履かせたんだけど。試合が終わり僕達はいつも通り控室に戻り服を着て会場を出ると目の前に消防車が通り過ぎた。それも何台も…何処かで火事でも起きたのだろうか。とー

  「みんな…大変だ。研究所が悪の軍団に襲われた…。達也君は悪の軍団に捕まってしまっている。私は命からがら逃れたのだが…すまない。」

  翠川さんがフラフラになりところどころ火傷をしている状態で近寄ってきた。

  「達也君は…まだ研究所の中に…。それから…これを君達に…渡せと言われた…。」

  翠川さんが持っていたのは時計型ウォッチとマイクロチップ。これはまさか…ヒーローになるためのものでは?

  「マイクロチップをヒーローウォッチに入れるんだ…それでヒーローになることが出来る。耐火性と耐久性を兼ね備えたヒーロースーツで多少の攻撃は防げる。勿論能力も使うことが出来る…。変身と解除の時はボタンを押せばいいぞ…。」

  「翠川さん!しっかりして下さい!」

  「俺は先に行ってるぞ。三人は翠川さんを!」

  「雷太君…また一人で行く気か?駄目だ、今度は…全員で行くんだ。全員で…達也君を助けるんだ。た…の…む…。た…達也君を…。」

  翠川さんは力尽きてしまったようだ。救急車がタイミングよく来てくれたので病院に運んでもらい僕達は燃え盛る研究所の中に飛び込むのだった。

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