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その13にゃん:奴って誰なのかな!?

  ここはにゃあにゃあ学園。

  少し前までは中庭に、にゃあにゃあ学園を見守る像が立っていました。

  しかしその像は何者かによって、粉々に破壊されてしまいました。

  それからと言うもののみやちゃんが現れて、学園近辺のご町内の平和が脅かされました。

  今となってはみおちゃんが手懐けているので、あまり被害も無くなりましたが。

  「学園の像? そういえばあったね」

  「みや、すっかり忘れてた☆ ばりぼり」

  「誰かが破壊したんにゃよね、本当に悪い奴だにゃ。どうせやるにゃら徹底的にやれって思うにゃ」

  「たまちゃん、物騒だよー……」

  みやちゃんはどのようにしてこの学園へ来たのか、少し思い出しかけていました。

  両親の都合でにゃあにゃあ学園に転校して来たみやちゃん。そう、両親……の都合で。

  「たまちゃん、最近少し乱暴になってない?」

  「え、そうかにゃ?」

  そう言いつつ、たまちゃんはみやちゃんの煮干しチップスを勝手に取ります。

  「あー! みやの煮干しチップスー!」

  「たまちゃん、何でそういう事するの?」

  「ち、違うにゃ! こ、これはその……美味しそうにゃったから、ついつい出来心にゃんだにゃ! ばりぼり」

  「欲しいって言えば上げるよー!?」

  「じゃあ全部ちょうだいにゃ」

  「……たまちゃんったら」

  ここ最近、何だかたまちゃんの様子が以前と比べて変わりました。

  一方みやちゃんは大人しくなり、今では本当に暴れ回る事もなくなり。

  「ちょっとたまちゃん! さすがに全部はないよね!? って、もう無くなってる!?」

  「うみゃうみゃ~」

  「たまちゃんってばー……」

  やっている事がまるで正義とは程遠いようなたまちゃん。

  「たまちゃん、一体どうしちゃったの?」

  「にゃにが?」

  「最近少しおかしいよ?」

  「そうかにゃ?」

  「やっぱり……みやのせいなのかな?」

  みやちゃんはぽつりと言いました。

  「え、みやちゃん何か知ってるの?」

  「ううん、みや、わかんない!」

  みやちゃんはこう言うものの……どうも何かを知っているような感じです。

  「みやちゃん、もしかして嘘付いてるー?」

  「え、別に付いてないよ!?」

  「ちょこここね上げるよー」

  「え、いいの!? わーい☆」

  「私の命同等のちょこここね上げたんだから、知ってる事教えてよねー?」

  「えー? みや、だるーい……」

  「みおの卵焼きも貢ぐよ」

  「たまちゃんはね! 実はね!」

  みやちゃんはすっかりと食べ物で丸め包められました。

  「あたしがどうかしたにゃん?」

  「たまちゃんは……何だっけ!? えーと……」

  たまちゃんについて何か言おうとしましたが、みやちゃんは良く分からないようです。

  (はっきり思い出せない……何かが……欠けてる……?)

  みやちゃんは何かが足りない、欠けているような感覚を覚えます。

  「やっぱりみやの探し物と、関係がありそう……」

  「そういえばみやちゃん、前にも言ってたよね? 探し物がどうのこうのって」

  「みやちゃん、何か探しているのー?」

  「みや、わかんない!」

  「卵焼き返してもらおうかな」

  「ちょこここねもねー」

  「分かった分かった! 分かったから!」

  みやちゃんは腹を括って……探し物の事について話しました。

  「みや、前たまちゃんから猫少女エネルギーを吸い出したよね!?」

  「うん」

  「あとはー……忘れた☆」

  「ありゃま……」

  「てへぺろ☆」

  「やっぱりちょこここね返してよー」

  「もう食べちゃったもーん! みや、ちょっとトイレ行ってくる!」

  「あ、いっといれー」

  みやちゃんは席を立ち、トイレ……ではなく、中庭奥の方へ向かって行きます。

  「何か用があるんだよね!? にこちゃん!」

  「さすがみやちゃん。ずっと気付いてたんだね」

  「だってみや、猫少女の事は何でも分かるもん! 近くに居る子の気配なんてすぐ察知できちゃうんだから☆」

  「でもその割りには、ここねちゃんのアグレッシブ化とか把握してない事もあったようだね」

  「多分……何かが欠けてるせい。それが戻れば、色々思い出せるのかな……!?」

  みやちゃんは嘗て、自分が「何かであった」と自覚していました。

  しかしみやちゃん自身、自分自身が何であったのか……はっきり思い出せないようです。

  「みやちゃん、もしかしたら僕の役目は……みやちゃんに係ってるかもしれないんだ」

  「そうなんだ!?」

  「奴はみやちゃんのすぐ近くに居る。今のみやちゃんには分からないかもしれないけど……」

  「あー、まあそんな気はしたよ!?」

  「そっか。少しだけ欠けた部分が戻ったんだものね」

  にこちゃんとみやちゃんは、どうやら「奴」の事について話しているようで……。

  「奴をどうにかするには、みやちゃんの力が必要かもしれない。でもみやちゃんがどうにかできるようになった頃……きっと奴は現れる」

  「そっか、みや次第なんだね!?」

  「みやちゃんとは言え、一応気を付けて。完全に思い出すまでは……」

  「みや、分かった!」

  「みやちゃんがこれから何をしたいのか、その事を考えれば……きっと奴が姿を現す事になるから」

  にこちゃんはそう言い残し、その場を去ろうとしましたが……。

  「あ、ちょっと待って!?」

  「うん、何だい?」

  「これ、上げる! 煮干しチップス☆」

  「たまちゃんに全部取り上げられたんじゃなかったの?」

  「ポケットに1枚残ってた☆」

  にこちゃんはみやちゃんから煮干しチップスを受け取ります。

  「ばりぼり……うん、美味しい。猫にはもってこいの味だね」

  「でしょでしょ!?」

  「みやちゃんならハマる訳だ。みやちゃんは猫少女の……ううん、何でもない」

  「みや、猫少女の何なの?」

  「今の状態で言ってもピンと来ないと思うよ。じゃ、僕は奴を警戒しなくちゃだから」

  にこちゃんはその場を去って行きました。

  「そっかー、みやが奴に係わってるんだね!? 奴って誰だったかなー? みや、何だか知ってる気がするんだよねー」

  みやちゃんは思い出そうとするも、はっきりとは分からないままでした。

  [newpage]

  放課後、授業が終わり下校の時間になります。

  普段みやちゃんは、下校の時間になると何をやっているのでしょう?

  「うずうず……うずうず……みや、たまちゃんと遊びたい! でもみおちゃんにおいたはダメって言われてるしー……」

  どうやらみやちゃん、たまちゃんと遊びたいのを必死に堪えているようですね。

  「そういえばみやにめっ! だよっ! って言ってくれる子、そんな子が居たと思うんだよねー……確かお月さまのような……」

  みやちゃんが星だとすれば、その子は月のような存在なのでしょうか。

  色々と謎なみやちゃん、自分自身でも分からない事が多々あるようです。

  「あ、今たまちゃんが廊下でズッコケたみたい! みおちゃんが変身した! 治癒魔法使ってる!」

  みやちゃんはその場を見ても居ないのに、まるで手に取るかのように猫少女達に起こっている事が分かります。

  「ねこちゃんがチョココロネうまうましてる! にこちゃんが変身した!」

  みやちゃんは猫少女の事であれば、本当に何でもお見通しのようです。

  あれ、それにしてもにこちゃんが変身した、とは一体……?

  「たまちゃんと遊びたい……みや、たまちゃんと遊びたいー! もう我慢できない、みや、遊ぶんだもん!」

  日頃大人しくしていたのが限界を迎えたのか、みやちゃんはもう我慢ができません。

  「ちょうど2人共変身しているようだし、みや行っちゃうもんね! 今行くからね☆」

  みやちゃんは教室を飛び出し、変身をしてたまちゃん達の元へ向かいます。

  「たまちゃん! みやと遊んでっ☆」

  「あ、みやちゃんだにゃ」

  「みやちゃん、おいたが過ぎるともう卵焼きあげないよ?」

  「そんな事言わないでよー! たまにはいいでしょ!? たまちゃんなんだし! みや、遊びたくてうずうずしてるんだもん!」

  「……今回だけだよ。あんまり暴れられると色々面倒なんだから」

  「面倒だにゃあ……」

  みやちゃん達は場所を校庭へ移します。

  「たまちゃんは渡さないんだから☆」

  「そういえばみやちゃん、それ前々からずっと言ってたよね。何かたまちゃんに拘る理由でもあるの?」

  「あ、そういえば……みや、何か忘れているような気がする……」

  みやちゃんがたまちゃんに拘る理由、果たしてそれは……。

  「あたし、この前猫少女エネルギーを吸い出されたにゃん?」

  「あー……そっか☆ みや、今日はたまちゃんを倒しちゃうんだから☆」

  みやちゃんはまるで何かを思い出したかのように、遊び……と言う名の、戦闘態勢に入ります。

  「今日はねこちゃんは来ないよ! みやに勝てるかな!?」

  「え、そうにゃの?」

  「うん、今チョココロネうまうまタイムで手が離せないみたいだよ!?」

  「そうなんだ!?」

  「チョココロネタイムは決して邪魔してはならない、そうだからね☆」

  みやちゃん曰く、どうやら今日はねこちゃんが来ないらしいです。

  となると……実質、みおちゃん1人で戦わなければならないようなものです。

  『じーっ』

  「視線を感じる……にこちゃん? 何処かに居るの?」

  「にこちゃんならあっちだよ☆」

  みやちゃんはにこちゃんの居る方向を指差しました。

  「また何か企んでるのかな……みやちゃんごめん、ちょっと待ってもらえる? 心配だからにこちゃんの所、行ってくる」

  「あ、じゃああたしも行くにゃん」

  「たまちゃんは来ないで。また何かされる可能性があると危ないから……多分、みやちゃんの所へ居る方がまだ安全だと思う」

  「そっか、分かったにゃん」

  みおちゃんは戦闘から一時離脱します。

  「みやちゃん! あたしがみやちゃんを倒すにゃ!」

  「たまちゃん、その必要はないよ!? たまちゃんがみやを倒せる訳ないじゃない☆」

  「そ、そうにゃけど……それでも、あたしは正義にゃんだにゃん!」

  「何だかそれ、まるでみやが悪みたいな言い方だなー! みや、少し思い出したんだよね。自分の事……だからたまちゃん、ごめんね☆」

  「え……にゃあー!?」

  みやちゃんはたまちゃんにステッキを向けると、強引に……。

  [newpage]

  「お待たせ。結局にこちゃん、また訳の分からない事しか言わなかった……って! たまちゃんやられちゃってる!?」

  「みおちゃん、戻るの遅いから倒しちゃった☆ てへぺろ☆」

  「もう、みおが来る前に始めちゃうだなんて……たまちゃん、大丈夫?」

  「さーて、みやは帰ろうかな☆ みおちゃん、治癒魔法で治してあげてね☆」

  「言われなくてもそうするよ!」

  みやちゃんはたまちゃんを倒して満足すると、そのまま中庭を後にして……校舎内へ戻ります。

  「吸い取れた。みやの無くした大切な探し物……心が満たされる。あと少し、あと少しでみや、きっと元に戻る……」

  「みやちゃん、吸い取れたかい?」

  「にこちゃん、うん……みや、全部じゃないけど大分吸い取れたみたい。心に凄く馴染んで温かい……みや、色々思い出してきた。にこちゃんの事も……ね!?」

  「ほお、僕の事を思い出したんだ。じゃあ話は早いね? 僕が何の為にここに居るのか、みやちゃんには何をして欲しいか」

  「うん、分かってる。にこちゃんの言った通り、みやが奴を呼び覚ますきっかけになりそうだよね!」

  「そうだね。奴がみやちゃんを呼び覚ました……みやちゃんの強大な力を借りて、目的を達成する為に」

  「みや、絶対悪い事に力なんて貸さないのにね! ぷんぷん!」

  「うん、今のみやちゃんなら大丈夫、もう話が通じるね」

  みやちゃんは色々と思い出したようです。

  にこちゃんの事、奴の事、奴がみやちゃんを呼び覚ました事……。

  「そういえばお姉ちゃんは!? 気配は感じるんだけど、何処に居るか分からない!」

  「お姉さんか……気になるのかい?」

  「うん! みや、久し振りに会いたいもん!」

  「今はちょっとね、みやちゃんも良く知ってる子の側に居るよ」

  「あー、そうだったんだ! 何か時々あの子から気配が感じたり、被って見えたりしたんだけど……そっかそっか、そういう事だったんだ☆」

  どうやらみやちゃんには、お姉ちゃんが居るのでしょうか?

  「全ては奴を抑え込む為の事さ。だから、どうか今は分かって欲しい」

  「みや、分かった☆」

  「こっちの世界に奴を逃がしちゃったのも、みやちゃんを呼び覚ましちゃったのも、僕の力不足な面もあっただろうから……」

  「んー、いいんじゃない!? みや、もう十分リラックスできたし体も休まったもの☆ 久々に外へ出れたもんね!」

  「まあ……奴の件はどうにかすぐやっちゃうから……僕のせいだし」

  「いいよいいよ☆ みや、色々思い出せたから協力できるよ! 急がずともどうにかすればいいと思うよ☆ ほら、煮干しチップス食べて!」

  「そうかな……うん、そう言ってもらえると救われるよ。ばりぼり」

  みやちゃんは「奴」の件について、協力姿勢を示すようです。

  果たして奴とは……みやちゃんは奴の正体について、もう分かっているのでしょうか?

  「さてと。そろそろみおちゃんの治癒が終わった頃合いかな」

  「もう終わってるよ!」

  「みおちゃんを……どうにかできるといいんだけどね。一時は大丈夫かと思ったんだけどさ、僕、やっぱり彼女が心配で」

  「そっかそっか! まあ何とかなるよ☆ 何しろみやが側に着いてるんだからね!?」

  「うん、まあそれもそうだね。全て元に戻ったみやちゃんが側に居れば……どうにかなるよね。みやちゃんも後少しか」

  「うんうん、あと少しあと少し!」

  「でも、それはきっと……奴が現れる時でもある。その時、皆がそれぞれどうなるか……だね」

  「あ、にこちゃん、たまちゃん達がこっちに向かってるよ!?」

  「え、校舎の中なのに。帰ったんじゃなかったんだ。じゃあ僕、一旦離脱するよ」

  にこちゃんは一旦何処かへ行ってしまいます。

  「お兄ちゃん大丈夫? だからトイレは事前に行っておいた方がいいってあれ程」

  「仕方にゃいにゃん……漏れそうにゃものは仕方にゃいにゃん」

  「女の子なんだから、少しは自覚持ってよね。おもらしでもしたら大変なんだから」

  どうやらたまちゃん達、トイレへ立ち寄る為に校舎へ戻って来たようです。

  「あ、みやちゃんだにゃ!」

  「みやちゃん、今回は随分派手にやってくれたね。あんまりおいたが過ぎると、卵焼き無いからね!?」

  「えー、それはやだなー! みや、もうしないよ!? 猫少女は……守るべき存在だもん」

  「うん? 守るべき存在?」

  「だってみや、にゃあにゃあ学園の守り神だもん!」

  「……え?」

  みおちゃんは唖然としてしまっています。

  「にゃあー! 漏れるにゃあー!」

  「あー、はいはい。たまちゃんは行っておいで。みやちゃんの相手はみおがしておくから」

  「にゃあ~~~!」

  たまちゃんが行ってしまい、久し振りにみやちゃんとみおちゃんの組み合わせです。

  「あのね、みおちゃんにお願いがあるの!」

  「え、お願い? それよりもみやちゃん、神って一体……」

  「たまちゃんの中に、みやの大切な物が……眠っているの。お願い、取り出すのに協力して欲しいの」

  「みやちゃんの大切な物? それって、例の探し物?」

  「うん、それが戻れば、みやは完全に100%の力を取り戻せる。そうすれば……」

  「良く分からないけど……前みたいに、たまちゃんからステッキで吸い出したいの?」

  「そういう事だね☆」

  みやちゃんはみおちゃんに協力を依頼しました、が……。

  「でもみやちゃん、さっきたまちゃんを倒したじゃん! 治癒魔法使ったけど、結構本気だったよね……信用していいのかな」

  「みや、ここ最近大人しくしてたよね!?」

  「それはそうだけど……正直、みやちゃんもそこまで悪い子じゃないとは思ってるよ。でも、完全に信用していいのかどうかは……」

  「やっぱりそれって、みやがたまちゃんを倒したから!?」

  「うん、だって守るべき存在だの言ってるのに倒すって、かなり矛盾してない? それに自ら神を自称されても……ね」

  「分かった、証明できればいいんだね!?」

  「え、証明って……」

  みやちゃんはみおちゃんに、何かをしようとしましたが……。

  「お待たせにゃんー」

  「あ、たまちゃん」

  「あー! みやちゃんさっきは良くもやってくれたにゃあ! えいにゃん! えいにゃん!」

  「ちょ、たまちゃんストップ! ここ学園内だってばー! こんな所で奇襲なんてダメでしょー! あ、でもまあたまちゃんはどうせへっぽこだし……」

  『ドカーン! ドカーン!』

  「攻撃力が上がってる? 何で? たまちゃん、こんなに強かった!?」

  みやちゃんにやられたのが悔しかったのか、それとも何かしら別の原因でもあるのか……。

  たまちゃんの魔力は、どうも先程と比べて上昇しているようです。

  「あー、ちょっと色々やってる場合じゃ無くなっちゃったね!? まあ仕方ない、みや、一旦引くから!」

  「あ、ちょっとみやちゃん、待って……」

  「正義の猫少女めー、許さにゃいにゃあ……」

  「え? 正義の猫少女? ……みやちゃんが?」

  「そうだにゃ、正義はのばにゃしににゃんてできにゃいんだにゃ。みおも正義の猫少女にゃん!?」

  「え、みおは……」

  「みおはあたしの味方かにゃん!?」

  「え、そりゃ勿論だよ。お兄ちゃん」

  「じゃあいいにゃん。みおはあたしに強力してくれるにゃね……」

  何だか少し様子がおかしいたまちゃん。

  一体どうしてしまったのでしょうか……?

  「当たり前でしょ、みお達兄妹なんだから」

  「そうにゃよね、いいように利用してやるにゃ……」

  「え、何か言った?」

  「にゃんにもー?」

  (お兄ちゃん……? 何だか様子が……おかしい)

  みおちゃんは少しおかしいたまちゃんを疑問に思いつつも、お兄ちゃんの味方だとはっきり答えました。

  (みやちゃん、許さにゃいにゃ……あたしに協力しにゃいにゃらば、倒すのみにゃんだにゃ……)

  たまちゃんはやたらと打倒みやちゃんに燃えて……急にみやちゃんを敵視し出したようです。

  「お兄ちゃん、帰ろうか」

  「うん、帰るにゃん」

  「ところでみお達、いつまで変身したままで居るんだろ。そろそろ元の姿に戻ろうか」

  「え、別にずっとこのままでもいいにゃん?」

  「な、何で? お兄ちゃん、あんなに猫少女の姿が恥ずかしいって嫌がってたのに」

  「猫少女もにゃれればいいものだにゃん。にゃってあたしは……」

  たまちゃんは何かを言い掛けましたが……それ以上は何も言いませんでした。

  「何だか変なお兄ちゃん……」

  たまちゃん兄妹は家へ帰って行きました。

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