今の私の、気持ちや想いです。
ちいさなうさぎは、どれ程脚を伸ばしても天には届きません。
星には…なれません。
私、やっぱり星座が好きです。オリオンの傍に在るうさぎ座が。
ギリシャ神話を見て…『私の知るオリオン』は、そんな事しないです。
うさぎは逃げます、生きる為に。
『確実に生きられる方へ』逃げます。
そこに狩人のオリオンが居たら…当然うさぎさんを狙う獣を弓で射ます。
そうしてオリオンは肉を手に入れ「お前もありがとうな」と大きな手で頭を撫でてどっさりニンジンの山が出来たりして。
オリオンが火を起こして肉を焼きながら訊きます。
「食わないのか?それはお前のだぞ?」
…私、いつもみたいに逃げてただけだよ?
いつもみたいに、生きてただけ…だよ?
「お前のおかげで、俺はこうして肉を食って明日も生きて行ける。だから、お前も食え」
そう言われて、うさぎはニンジンを食べる。
私…この人間に命を救われた。
しかもニンジンまでくれた、いい人間だ。
この人間の為なら…この人間と居たら、私もこの人間も、生きていける。
だからうさぎは走ります。オリオンを信じて、オリオンに向かって。
時にオリオンが射止めやすい位置に向かって。
だから…『オリオンがウサギを狙って構えてる』とは思いたくないんです。
当然…もちろん…踏んでしまった、とも。
そしてアポロンに騙され、戻れなくなったオリオンを…きっとうさぎは待ってました。
走って逃げながら、待ち続けました。オリオンの帰りを。
けれど狼とかに結局捕まってしまい、喰われてしまいます。
ずっと、オリオンと一緒に駆けていたかったなって強い想いが『天兎』を産んだと…私は思いたいんです。
きっと、私だけのギリシャ神話です。